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    元スレ咲「まさかこれが最終試験ですか?」

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    51 = 46 :

    よし

    52 = 1 :

    健夜「うん。大体前触れがあるらしいんだけどね」

    健夜「10年くらい新人の合格者が全く出ない時期が続くと、突然わっと有望な若者が集まる」

    こーこ「てことは、すこやん以来一人も新人の合格者って居なかったんだ。そう考えると凄い年月を感じるよね」

    健夜「うるさいな…」ズーン

    健夜「まぁたしかに、私が会長になってはじめての事だから今年の子達には期待してるけどね」

    こーこ「なんたって20年振りだもんね」

    健夜「10年振りだから!」

    54 = 1 :

    赤土「そうえば会長って今おいくつでしたっけ?」

    こーこ「20年位前に約18歳だって言ってた気がしますね。だから今アラフォーかと」

    健夜「言ってたの10年前だから!だから今はアラサーだよ!!」

    こーこ「あ、それが最終試験のトーナメント表ですね!」

    こーこ「…?なんでこんな変な形してるの?」

    健夜「流すし…。まぁいいや、それはね…」

            「――一風変わった決闘をしてもらう為だよ」

    56 = 1 :

    ~最終試験会場~

    健夜「最終試験は1対1のトーナメント形式で行います」

    9人「!」

    「トーナメントか…こりゃ厳しい戦いになりそうだね」ゴクリ

    「予想通りだったね、シズノ」

    穏乃「うん…。出来れば皆と戦うのは避けたいけど…」

    58 = 1 :

    「往生際が悪いなぁ」

    「トーナメントなら、穏乃が勝ち進めば少なくとも私とはどこかで当たるでしょ。憧とかは知らないけど」

    「オイコラガキんちょ。それはどーいう意味?」グニグニ

    「質問です。トーナメントという事は、合格出来るのは優勝した一人だけなんですか?」

    健夜「その質問に答える前に、まずは組み合わせを見てもらおうかな」

            バサッ

    「!」

    「これは…?」

    60 :

    「?なんなの、この変な形のトーナメント」

    末原「パラマストーナメントっちゅーやつか?それにしても変則やけど」

     ざわざわざわ  どよどよどよどよ

    穏乃「私の番号は…あった。うわっ5回も勝たないと優勝出来ない位置に…」

    「私は3回勝てばの位置だね。ラッキー♪」

    健夜「ラッキーかどうかは分からないよ」

    「へ?」

    健夜「最終試験のクリア条件は至って明確」

    健夜「たった1勝すれば合格になります」

    「!!」

    61 :

    咲は1回とか

    62 = 60 :

    「…という事は」

    健夜「そう、このトーナメントは勝った人が続々と抜けて行って」

    健夜「負けた人が上に昇って行くシステム。この表の頂点が不合格を意味する訳だよ」

    辻垣内「…要するに、不合格者はたった一人ということか」

    健夜「その通り。そして誰でも二回以上は勝つチャンスが設けられてる。何か質問はある?」

    「はいはいはーい!!」ビシッ!!

    63 = 60 :

    健夜「はい、淡ちゃん」

    「何でチャンスの数が公平じゃないの?」

    「私は三回しかチャンス無いのに、シズノは五回あるってずっこいよ!」ぷんすか

    穏乃「どうせ一回目で勝って抜けるつもりのくせに…」

    健夜「うん、当然の疑問だよね」

    健夜「この組み合わせは今迄の試験の成績を元に作られてるんだよ」

    健夜「簡単に言えば、成績の良かった人に多くチャンスが与えられてるってこと」

    65 :

    66 = 60 :

    「なっ…!」カチン

    「そんなのもっと納得出来ない!私がシズノより成績悪い訳ないもん!」

    健夜「…採点内容は極秘事項だから、全部を言う事は出来ないけど」

    健夜「やり方くらいは教えてあげるよ。まず、審査基準は大きく分けて三つ」

    健夜「基礎雀力値、精神能力値、そして印象値。これから成ってる」

    健夜「基礎雀力値では点数計算の速さや正確さ、用語の知識や役への想像力等を見て」

    健夜「精神能力値は、耐久性、柔軟性、判断力等の総合値を示す」

    (なるほど、ね)フム

    68 = 60 :

    健夜「でもこれはあくまで参考程度」

    健夜「最終試験まで残ってるんだから、ある程度皆持ってて当たり前だしね」

    健夜「重要なのは印象値!これはさっき言った様な項目では測れない『何か』」

    健夜「言うならば、プロ雀士としての資質評価って所かな」

    健夜「それと、皆に聞いた生の声を吟味した結果組み合わせを作ったよ。以上」

    「ぐぬぬぬぬ…」プルプル

    (…まぁ、淡の気持ちが分かんないじゃない)

    (試験の結果はシズはそんなに良くは無い…。少なくとも淡よりは目立って無かったはずなのに)

    (トーナメント表は、穏乃が9人の中でもトップクラスの評価を受けている事を示している)

    (これの意味する事は…)

    (資質で私がシズノに劣ってるっていうの!?そんなの絶対有り得ないから…!)

    69 :

    全国編ラスボス転落淡さんは黙ってて。

    70 = 60 :

    健夜「戦い方も単純明快。武器オーケー反則なし」

    健夜「相手に『まいった』と言わせれば勝ち!」

    健夜「ただし」

    健夜「相手を死に至らしめてしまった者は即失格」

    健夜「その時点で残りの人が合格で、試験は終了。良いね?」

    「はーい」

    ギタラテル「………」

    こーこ「それでは最終試験を始めちゃいます!」

    こーこ「記念すべき第一試合!!高鴨穏乃 vs 辻垣内智葉!!」

    71 = 59 :

    武器有り…
    これがプロ雀士の世界か

    73 = 60 :

    穏乃「はい!」ドキドキ

    辻垣内「あぁ…」ザッ

    「シズー!頑張れー!!」


    藤田「立会人は私が務める。よろしくな」

    穏乃「よろしくお願いします!」

    辻垣内「…試合の前に、一つ聞きたい事がある」

    藤田「何だ?」

    辻垣内「勝つ条件は『参った』と言わせるしか無いのか?」

    辻垣内「気絶させてもカウントは取らないし、TKOも無し」

    藤田「あぁ、それだけだ」

    辻垣内「了解した」チラッ

    穏乃「………?」

    辻垣内(これはちょっと厄介かもしれないな)

    74 = 65 :

    武器あり麻雀か
    流石、プロの世界は厳しいな……

    ガイトさんはハンゾーポジなのか

    75 :

    なるほど天然馬鹿・・・ってこと?

    76 = 60 :

    藤田「それでは」

    穏乃(強そうな人だけど、体力とスピードなら私だって負けないぞ)

    穏乃(まずはスピードでかき回して、勝機を見つけてやる!)

    藤田「始め!!」

    穏乃「ポン!」カシャッ

    穏乃「チー!」カシャッ


    末原「速い!」

    「ほう…」

    77 = 60 :

    穏乃(よし、これでテンパ――

         スッ

    穏乃「!?」

    辻垣内「おおかたスピードに自信アリって所か。認めてやるよ」

         ドコッ!!

    穏乃「がはっ……」バタリ

    辻垣内「ロン。ガキにしては上出来だ」

    78 :

    唐突に麻雀始まって草不可避

    79 = 59 :

    (相手が死に至ることもある麻雀です)

    80 = 75 :

    武器あり「ポン」「チー」
    内容がわからん・・・

    81 = 65 :

    念能力麻雀?

    82 = 60 :

    「………!!」

    「…………」

    「ちっ!」

    (何やってんのシズノ!私なら軽く避けれるよあの程度…)


    辻垣内「さて、普通の決闘ならこれで勝負アリなんだがな…ほら、目を覚ませ」グイッ

    穏乃「うぅ……」フラッ

    辻垣内「気分最悪だろう?脳震盪が起こる様にして和了ったからな」

    83 = 60 :

    辻垣内「分かったろう。差は歴然だ」

    辻垣内「さっさとギブアップする事を勧める」

    穏乃「いやだ!」タンッ!

    辻垣内「ロン」パシンッ

    穏乃「げほっ!」

    辻垣内「よく考えろ。今ならまだ次の試合への影響は少ない」

    辻垣内「その心意気は買うが、意地を張っていいことなんか一つも無いぞ」

    辻垣内「さっさと言ってしまえ」

    穏乃「~~~!誰が言うもんかっ!」

             ドボッ!!

    84 = 75 :

    あぁ無駄ヅモとかいうやつか

    85 = 65 :

    ロン(物理)のオンパレードかな

    86 = 60 :

    穏乃「ぐっ…」

    「シズ!!無理は止めなよ!次があるんだからここは…「憧!」

    「仮に憧が穏乃の立場だったとして、『参った』と言えますか?」

    「言う訳無いでしょ!あんな状態で偉そーにしてめちゃくちゃムカツク!」

    「そんなの分かってるけど言うしかないでしょ!!」

    「…矛盾だらけですけど、気持ちはよく分かります」

    (ここは退いて穏乃!自滅しますよ!)

    88 = 60 :

    はやり「全くー。会長の性格の悪さと来たら私達の比じゃないよね」

    はやり「気軽に『参った』なんて言える人がここまで残る訳ないのに☆」

    赤土「一風変わったどころかとんでもない決闘システムですよね…。あのコヤバいですよ」

    健夜「はやりちゃん赤土さん。後で私の部屋で一緒に打とうね」ゴォッ!!!!!

    赤土「わ、私もですか!?」

    はやり「地獄耳……」ズーン

    89 = 60 :

    「…………」

    「…………」アセ


    辻垣内「ロン」

    穏乃「………」グッタリ


    「3時間だぞ…」

    末原「もう血反吐も出えへん様になっとるな…」


    辻垣内「起きろ」

    穏乃「う………」

    「いい加減にしなさいよぶっ殺すわよアンタァ!!私が代わりに相手してやるわ!!」

    90 = 60 :

    辻垣内「…見るに耐えないなら消えろ。これからもっと酷くなるぞ」

    「てめぇっ!!」ダッ!

    藤田「おっと」サッ

    藤田「1対1の勝負に他者の介入は禁止だ。仮にこの状況でお前が手を出せば」

    藤田「失格になるのは高鴨だぞ?」

    「…………!!」

    穏乃「…だ、大丈夫だよ…憧」

    穏乃「こん…なの。全然平気、ま…だまだやれるよ……」フラッ

    辻垣内「………っ!」

              ドンッ!! グイッ!!

    91 = 60 :

    辻垣内「腕を折る」カチャッ タンッ!

    「…………」

    「………!」

    「…………」タラリ

    「な………」アセ

    辻垣内「本気だぞ。言ってしまえ!!」

    穏乃「…………!」

    穏乃「い、いやだ!!」

                  ボキッ!!!
     

    92 = 60 :

     
       「!!………………ッ」

    末原「ホンマに折りおった…」

    「…………」


    辻垣内「…………」

    穏乃「…………!!」モンゼツ

    辻垣内「さあ。これで左腕は使いものにならない」


    「…………」ギリギリギリギリッ!! ミシミシ

    「和、止めないでよ」

    「あの野郎がこれ以上アタシのシズに何かしやがったら。シズには悪いけど抑え切れない」

           「止める?私がですか?」

    「大丈夫です。恐らくそれはありません」

    93 :

    ガイトさんカッケー

    94 :

    面白いから朝まで残しといて

    95 = 60 :

    辻垣内「痛みでそれどころじゃないと思うが聞け」

    辻垣内「私は『ヤ●ザ』と言われる戦闘集団の末裔だ。十三代目」

    辻垣内「ヤ●ザにとって麻雀の技能の取得は必要不可欠」

    辻垣内「相手を圧倒する力を身に付ける為、産まれた時から自らに厳しい訓練を課して来た」

    辻垣内「お前位の歳には人も殺している」

    (えばる程のことじゃない!)フン

    辻垣内「こと決闘麻雀に関して、今のお前が私に勝つすべは無い!!」

    辻垣内「悪い事は言わない。素直に負けを認めろ」ギロリ タンッ!

             「ロン!!」ドゴンッ!!

    辻垣内「がっ!?」

    96 = 65 :

    やはりガイトさんは893だったか

    97 = 60 :

    穏乃「ぐっ……!」ズキッ! グラッ…

        ドサッ!! ベチャッ!!

    穏乃「って~~~くそ!!痛さと長いお喋りで、頭は少し回復して来たぁっ!」


    「よっ…よっしゃああああ!!シズ!!行け!!蹴りまくれ!!」

    「殺せ!!殺すのよ!!」ウキーッ!

    「それじゃ負けですよ憧…。当たり前ですけど直接攻撃は反則ですし…」

    99 = 60 :

    穏乃「私と辻垣内さんにどれだけ実力差があっても、この対決はどっちが強いかじゃない」

    穏乃「最後に『まいった』って言うか言わないかでしょう?」

    辻垣内「…………フン」バッ! トンッ


    辻垣内「わざと和了らせてやったわけだが…」ずきずきずきずき


    「嘘つけーーーーっ!!」

    「鼻血出して眼鏡にヒビじゃあ決まらないですよね」アハハ

    100 = 60 :

    辻垣内「分かってないな、お前は」ゴシゴシ

    辻垣内「私は忠告をしている訳じゃない、命令しているんだ」

    辻垣内「それが分かり難かった様だから、分かり易く言ってやろう」スッ

    「っ!あれは……」

    「長い…刀?」

    辻垣内「私の家では『長ドス』と言う。これでお前の指を全て切り落とす」

    穏乃「…………っ!」

    辻垣内「右腕一本で牌操作を行うその根性は見上げたものだが、こうすれば二度と麻雀を打つ事は出来ない」

    辻垣内「とり返しの付かない傷口を見れば、お前も分かるだろう」ヒュンヒュン

    辻垣内「だが…その前に最後の頼みだ」

    辻垣内「『参った』と言ってくれ」ギロリ

    穏乃「……………」

             「それは困ります!!」


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