元スレ勇者「剣とか持った事が無い」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 = 1 :
勇者「そんな訳で都市に着いたな」
勇者 熟練度
棍 75
槌 21
槍 19
斧 18
短剣 13
剣 7
盾 1
*勇者は戦闘用槌の装備が可能になった!*
盗賊「道中、他の武具の訓練をさせたのにどうしてこうなった」
魔法「剣よりも斧の伸びがいいわね」
勇者「野営する時、撒割りが俺の仕事だしなぁ」
僧侶「力仕事ばかりすみません……」
勇者「なーに身体も鍛えられるし一石二鳥だ」
102 = 1 :
盗賊「俺らは買出しとかこの近辺の情報を集めてくるから、お前は騎士を探して稽古をつけてもらっておけよ」
勇者「え、俺一人……? 稽古つけてもらえるかなぁ」
盗賊「仮にも勇者の頼みだ。そのくらいしてもらえるだろ」
魔法「じゃあしっかりとね」
僧侶「勇者様、頑張って下さいね」
盗賊「二日経っても勇者が帰ってこない件」
魔法「連絡一つ無し」
僧侶「ゆ、勇者様……」
103 = 1 :
更に三日後
勇者「ふ、ただいま戻ったぞ」ボッロボロ
盗賊「なんだその有様」
魔法「一体どうしていたのよ」
勇者「いやー女騎士さんが熱血入っちゃって、帰らしてくれなかったんだ」
盗賊「国一の剣の使い手は女だったのか……にしてもその言い方はエロいな」
勇者「朝から晩まで稽古漬けだった……」プルプル
魔法「で、当然成果はあったのよね」
僧侶「どのくらい上達したのでしょうか?」
104 :
しえん
105 = 1 :
勇者 熟練度
棍 79
槌 31
槍 29
剣 25
斧 21
短剣 20
盾 20
*勇者は全ての戦闘用武具の装備が可能になった!*
盗賊「だからなんで長柄武器の熟練度も上がってんだよ……」
勇者「勝ったからさ」
僧侶「え? 何にですか?」
魔法「まさかその女騎士に剣対棒で……」
盗賊「というかそればっかだったんじゃねえか? 大して上達してねえよ」
106 = 19 :
すげぇww
107 = 1 :
勇者「これで一先ず安心だな!」
盗賊「悪いが剣は新兵になれる程度だぞ……」
魔法「ちゃんとした武器が装備できるんだし、それで戦うようにすればいいじゃない」
僧侶「そ、そうですよね。普段から使えば自ずと鍛錬になりますし」
*勇者は欅の棒で魔物の群れを薙ぎ払った!*
盗賊「勇者ーーーー!!」
勇者「いやあてへぺろ」
108 :
>>106
臭すぎ
109 = 1 :
盗賊「良くないが今はいいとしよう……話だとここから西の方にある古城に魔王軍が駐屯しているらしい」
魔法「一週間ほど前にこの国の兵士が討伐に向かったらしいけども」
僧侶「誰一人として帰還していないそうです」
勇者「丁度進路だし、俺達で討伐するか」
盗賊「甘く見るなよ。兵士の一団が迎撃されたんだ。今までの敵とは訳が違うだろう」
魔法「精鋭……あるいは本当に魔王に近しい実力者が率いている、てところかしら」
僧侶「……」ブルル
110 = 1 :
勇者「ゴブリンの一団か!」ヒュヒュン
盗賊「兵士型だ! 指揮官さえ叩けば士気は落ちるはずだ!」ヒュパン
魔法「猛火魔法!」グォォォ
僧侶「なんて数……それに……」
盗賊「兵士達の死体だな……」シュバ
勇者「大きな扉……!」バン
「ほう……人間にしてはやるようだな」
魔騎士「魔王様直属、この魔騎士がお前達に引導を渡してやろう」
111 = 93 :
初ボスだな
112 = 1 :
魔騎士「はああああ!」ズゴゴゴ
魔法「なんて魔力なの……!」
盗賊「来るぞ!」
魔騎士「爆撃魔法!!」カッ
魔法「対魔法障壁!」 ッドオォォォン
魔騎士「防いだか……しかし」
勇者「はぁ!」ドッ
盗賊「食らえ!」ヒュン
魔騎士「我が全身を覆う甲冑に傷などつけられまい」ガッキィン
113 = 1 :
魔騎士「ふん!」ブォ
盗賊「ぐお!」ガキィン
勇者「はあああ!!」ガガガガ ドッ
魔騎士「ぬるい!」ガッ
勇者「うぐ!」ドザ
魔法「凍結魔法!」キィン
魔騎士「むっ……」
魔法「雷撃魔法!」カッ
盗賊「よっしゃあ!」
僧侶「勇者様、盗賊さん! 軽傷治癒魔法!」パァ
114 = 1 :
魔騎士「」ビシビシ
勇者「な……」
魔騎士「ふん、こんなものか……」バリンパキン
魔法「雷撃が……凍結さえも」
魔騎士「さあどうする! お前達に残された手段は撤退か戦死だけだ!」
盗賊「こりゃあ不味いな」
勇者「……」
116 :
そろそろ練られた功夫が…
117 = 93 :
ライデインストラッシュの出番だな
118 = 1 :
勇者「……」ヒョイ
魔騎士「ほう……兵士の屍から槍を拾ってどうする? それで私に傷をつけられるとでも?」
勇者「ふっ……んん!」ガッグググ
盗賊「おい! 矛先を倒れてる柱に差し込んで何やってんだ! 駄目にしちまうんだろ!」
魔騎士「はっはっは! お仲間は乱心か! 矮小な人間が我々魔王軍に楯突くからこうなるのだ!」
勇者「はぁっ!」バキン
魔法「槍の先が……」
僧侶「折れて……」
119 :
鎧の敵には棍のが良さそうだな
120 = 1 :
勇者「……」ガチャガチャ
魔騎士「今度は腕当てを外すか? その木の棒一本で何が出来る。槍より使い物にならないのではないか?」
勇者「……いや」ガチン ドズッ
盗賊「……なんだ今の音。本当にアームガードが落ちた音なのか?」
魔騎士「……」
勇者「確かにその甲冑に対してまともな有効手段を、俺達は持ち合わせていない」ガチャガチ ドズッ
*勇者の防御力がとても下がった!*
*勇者の力と素早さと物凄く上がった!*
勇者「だからこそこの苦肉の策、この一撃でお前に致命傷を与える!」
魔騎士「身軽にした程度でか? 面白い受けてやろう!」
121 :
フルアーマーは打撃に弱いんだよなぁ
122 = 1 :
盗賊「二人とも備えろ!」
魔法「え?! あたし達も?」
盗賊「勇者のバックアップに着くんだよ!」
僧侶「何時でもいけます!」
魔騎士「ふ、ふふ。さあ来い人間よ!」
勇者「ふっ!」ドッ
魔騎士「その棒切れで……」ブァ
魔騎士(速い! 避けられない! しかもこれは顔面を……しかし矛先を折り捨てた棒切れ如きで)
魔騎士(折れた……先?)ドッ
123 = 1 :
勇者「……」バキャァ
魔騎士「……ぐ」
盗賊(どうなった……? 顔面に一撃を当て脳を揺さぶったか?)
魔騎士「ぐあああああああ!!」
勇者「盗賊! 止めを刺すぞ!」
盗賊「お、おう!」バッ
魔騎士「きさ、貴様ぁ! 貴様ぁぁぁ!!」ドズッ
125 = 1 :
魔騎士「」ドクドク
盗賊「倒、したのか……」
勇者「ああ」
魔法「それにしても一体何が起こったの?」
僧侶「私も全く状況が分かりません」
勇者「こいつの兜……顔面も覆う鉄仮面じゃ槍の矛先さえも大きすぎてしまう」
勇者「だから折った先を全力で叩き込んだんだ」
勇者「勿論、それで深く突き刺さるくらいに割れるとは思っていなかったさ」
盗賊「そうか、砕けた木片が」
勇者「こいつの目を奪う事となった訳だ」
126 = 1 :
魔法「相手の慢心がなければ……」
盗賊「にしても魔法も物理も効かないとはな……」
魔法「効かないというよりも、魔法がかなり強化された鎧ね」
勇者「だろうな……何度頭部に打撃を与えても何の効果もなかったからな」
勇者「もっと強くならないとだな。魔王はこの程度じゃないんだろうな」
僧侶「私達、本当に魔王を倒せるのでしょうか?」
勇者「月並みの言葉だが、倒すんだよ」
勇者「何としてでも……」
盗賊「だな」
127 :
捻糸棍!
128 = 1 :
盗賊「やっと元の進行ルートに戻ってこれたな」
僧侶「あれから大軍もなく無事辿り着けましたね」
勇者「疲れたな。今日明日はゆっくり休むか」
魔法「そうね……このまま疲れが出て倒れても困るものね」
勇者「じゃあそういう事で。各自ゆっくり休むように」
盗賊「久々に羽を伸ばすかー」グググ
魔法「そうねぇ……久々に魔法書を読みたいわね」
僧侶「私は教会に行ってきますね」
129 = 1 :
勇者の休日
勇者「結局今あるのは欅の棍だけか……」ヒュヒュン
勇者「もっとだ……もっと棍術の境地を目指さないと」ブォッ
勇者「甲冑の相手でもダメージを与えられるようにならないと!」ブァッ
勇者「……」スゥ
勇者「ふっ!」ヒュヒュヒュン
勇者「でやあぁぁ!!」ッゴァ
勇者「……」
勇者「まだだ……親父にすら届いていない」
130 = 93 :
見てるよ~
131 :
親父が魔王倒せよ
132 = 1 :
盗賊の休日
盗賊「よう」
鍛冶師「なんじゃ……お主、まだ生きておったか」
盗賊「そう簡単にゃあ死なねえよ。ちょいと頼みがあってきたんだがよ」
鍛冶師「やれやれ、お主が来ると依頼の納期が狂って敵わん」
盗賊「へっへっ悪いね。ある遺跡で見つけたこのインゴットで武器を仕上げちゃくれんか?」
鍛冶師「随分と変わった物を。で、これで一体どんな武器を作れと?」
盗賊「それで作れる数を頼むわ。俺ももうちょい戦力にならんといけなくてね」
鍛冶師「ふん、鼻垂れ小僧が一丁前に。いいだろう、明日中には仕上げてやる」
133 = 1 :
魔法使いの休日
魔法「……」ペラッペラッ
魔法「……」ペラッペラッ
僧侶「あ、あの……礼拝堂で読むのは止めていただけませんか?」
魔法「広い所の方が落ち着くのよ」
僧侶「礼拝堂の掃除が進まないじゃないですかぁ……」
134 = 1 :
僧侶の休日
僧侶「ふう……こんなところでしょうか」
僧侶(勇者様は何をなさっているのでしょうか……)
僧侶(ううーつい教会に来てしまいましたが、勇者様にご一緒するという手もあったのでは)
僧侶(でも勇者様のお邪魔になるし……けれども……)モンモン
魔法「恋に悩める乙女かな」ニヤリ
僧侶「ま、魔法使いさん!?」ビク
魔法「教会勤めの貴女がそういうのいいのかしらー」
僧侶「そういう風に言われる事はありますが……それ、だいぶ昔の話ですよ?」
魔法「……随分と緩くなったのね」
136 :
私怨
137 :
この勇者太鼓の達人とかうまそうだな
138 = 1 :
……
勇者「それじゃあ」
盗賊「乾杯!」カチャン
僧侶「乾杯」カチャカチャン
魔法「乾杯」カチャ
盗賊「勇者とか今日何してたんだ?」
勇者「鍛錬」
魔法「相変わらずね……」
勇者「やっと衝撃波が出せるようになったがまだまだだな」
僧侶「衝撃波?!」
139 = 1 :
盗賊「何だよそれ……お前は何処に向かっているんだ」
勇者「魔法のかけられた甲冑相手でも、確実にダメージを与えられるようになりたい」
勇者「少なくとも親父だったら、先日の敵と一騎打ちでも勝利は堅かっただろうな」
僧侶「勇者様も十分お強いですよ……」
勇者「いやいや、まだまだだよ」
盗賊「なあ、その親父さんの棍術はお前から見たらどうなんだ? 棍術なのに異質とか、単純にめっちゃ速いとか」
勇者「うーん……自分の棍術では追いつけない技量としか言いようが無いな」
魔法「……? それってさ、棍術以外の武道が関わっているんじゃないの?」
盗賊「それ俺も思ってたんだわ」
勇者「あるだろうな……母親は槍が達者だったし」
盗賊「お前の家系どうなってんだよ」
141 :
どんどん続けて
142 = 1 :
盗賊「というかお前の両親出てきたらさくっと終わりそうだな」
勇者「いや無理なんだ」
魔法「無理?」
勇者「……二人の出会いは名の知れた棍使いと槍使いの決闘だったんだ」
僧侶「……えぇー?」
勇者「その時に父親は刺突によって足、母親は打撲によって内臓に傷を負ったんだ」
盗賊「長旅ができない、か」
143 = 1 :
盗賊「とりあえず……お前の目指す道は他の武道だ。というより剣だ」
僧侶「無理強いは良くないと思いますよ」
勇者「だけど盗賊の言う通りなんだよなぁ」
魔法「明日辺り剣の稽古でもしてみたら?」
勇者「そうするよ……ってまるで俺に関する相談会みたいじゃないか。盗賊はどうだったんだ?」
盗賊「俺は遺跡のお宝で、な」ニヤ
魔法「あら、山分けしたのに何か隠し持っていたの?」
盗賊「ちょっとなぁ」
144 = 1 :
勇者「二人のほうはどうなんだ?」
僧侶「教会の仕事を手伝っておりました」
魔法「あたしは延々と読書」
僧侶「礼拝堂に篭られましたー……」
盗賊「何やってんだ」
魔法「広い所の方が落ち着くのよ……何時もは図書館で読んでいたから」
勇者「それで占領していたのか」
魔法「失礼ね。そこまで酷い事はしていないわよ」
145 = 1 :
盗賊「明日も休みだし酒でも飲むかなぁ」
勇魔僧「」ビク
盗賊「どうした?」
勇者「い、いや何でも……」
魔法「あたし達はもう寝るわ」
僧侶「そ、そうですね」
盗賊「お前、何をやらかしたんだ?」
僧侶「な、何もされていませんよ!」
146 :
長旅出来ないほどの傷を内臓においながら勇者を出産したのか…
147 = 1 :
翌々日
勇者「よーし、荷物の方は大丈夫か?」
盗賊「おうよー」
魔法「今日も張り切って行くわよ」
僧侶「ここから先はどういったルートで行くのでしょうか?」
勇者「北の雪原地帯にある魔王城一直線」
勇者「したいが武装とかに不安があるし、ちょっと寄り道をしようかと思う」
盗賊「一番不安があるのはお前だ」
魔法「それにしても寄るって行ってもどこへ?」
勇者「初代勇者とその仲間が使っていた武具が眠る祠があるんだ」
148 = 19 :
ほぅ
149 = 1 :
盗賊「国で保管されているって聞くんだが違うのか?」
勇者「宝物庫にあるのはレプリカだよ。祭典で儀礼用にって事なんだ」
魔法「へ~……にしても初代勇者御一行の装備ねぇ。流石にわくわくするわ」
盗賊「だな。聖剣使っていたよな? ますます剣術を高めておかなくちゃだなぁ」チラッ
勇者「う……努力はするさ」
僧侶「その祠と言うのはどちらに?」
勇者「ここから北北西の国の近く、この山脈にその祠があるんだ」ガササ
盗賊「山脈に……」
勇者「崖に横穴ができているらしい」
魔法「洞窟……」
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