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元スレ勇者「剣とか持った事が無い」
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勇者「そんな訳で都市に着いたな」
勇者 熟練度
棍 75
槌 21
槍 19
斧 18
短剣 13
剣 7
盾 1
*勇者は戦闘用槌の装備が可能になった!*
盗賊「道中、他の武具の訓練をさせたのにどうしてこうなった」
魔法「剣よりも斧の伸びがいいわね」
勇者「野営する時、撒割りが俺の仕事だしなぁ」
僧侶「力仕事ばかりすみません……」
勇者「なーに身体も鍛えられるし一石二鳥だ」
勇者 熟練度
棍 75
槌 21
槍 19
斧 18
短剣 13
剣 7
盾 1
*勇者は戦闘用槌の装備が可能になった!*
盗賊「道中、他の武具の訓練をさせたのにどうしてこうなった」
魔法「剣よりも斧の伸びがいいわね」
勇者「野営する時、撒割りが俺の仕事だしなぁ」
僧侶「力仕事ばかりすみません……」
勇者「なーに身体も鍛えられるし一石二鳥だ」
盗賊「俺らは買出しとかこの近辺の情報を集めてくるから、お前は騎士を探して稽古をつけてもらっておけよ」
勇者「え、俺一人……? 稽古つけてもらえるかなぁ」
盗賊「仮にも勇者の頼みだ。そのくらいしてもらえるだろ」
魔法「じゃあしっかりとね」
僧侶「勇者様、頑張って下さいね」
盗賊「二日経っても勇者が帰ってこない件」
魔法「連絡一つ無し」
僧侶「ゆ、勇者様……」
勇者「え、俺一人……? 稽古つけてもらえるかなぁ」
盗賊「仮にも勇者の頼みだ。そのくらいしてもらえるだろ」
魔法「じゃあしっかりとね」
僧侶「勇者様、頑張って下さいね」
盗賊「二日経っても勇者が帰ってこない件」
魔法「連絡一つ無し」
僧侶「ゆ、勇者様……」
更に三日後
勇者「ふ、ただいま戻ったぞ」ボッロボロ
盗賊「なんだその有様」
魔法「一体どうしていたのよ」
勇者「いやー女騎士さんが熱血入っちゃって、帰らしてくれなかったんだ」
盗賊「国一の剣の使い手は女だったのか……にしてもその言い方はエロいな」
勇者「朝から晩まで稽古漬けだった……」プルプル
魔法「で、当然成果はあったのよね」
僧侶「どのくらい上達したのでしょうか?」
勇者「ふ、ただいま戻ったぞ」ボッロボロ
盗賊「なんだその有様」
魔法「一体どうしていたのよ」
勇者「いやー女騎士さんが熱血入っちゃって、帰らしてくれなかったんだ」
盗賊「国一の剣の使い手は女だったのか……にしてもその言い方はエロいな」
勇者「朝から晩まで稽古漬けだった……」プルプル
魔法「で、当然成果はあったのよね」
僧侶「どのくらい上達したのでしょうか?」
勇者 熟練度
棍 79
槌 31
槍 29
剣 25
斧 21
短剣 20
盾 20
*勇者は全ての戦闘用武具の装備が可能になった!*
盗賊「だからなんで長柄武器の熟練度も上がってんだよ……」
勇者「勝ったからさ」
僧侶「え? 何にですか?」
魔法「まさかその女騎士に剣対棒で……」
盗賊「というかそればっかだったんじゃねえか? 大して上達してねえよ」
棍 79
槌 31
槍 29
剣 25
斧 21
短剣 20
盾 20
*勇者は全ての戦闘用武具の装備が可能になった!*
盗賊「だからなんで長柄武器の熟練度も上がってんだよ……」
勇者「勝ったからさ」
僧侶「え? 何にですか?」
魔法「まさかその女騎士に剣対棒で……」
盗賊「というかそればっかだったんじゃねえか? 大して上達してねえよ」
勇者「これで一先ず安心だな!」
盗賊「悪いが剣は新兵になれる程度だぞ……」
魔法「ちゃんとした武器が装備できるんだし、それで戦うようにすればいいじゃない」
僧侶「そ、そうですよね。普段から使えば自ずと鍛錬になりますし」
*勇者は欅の棒で魔物の群れを薙ぎ払った!*
盗賊「勇者ーーーー!!」
勇者「いやあてへぺろ」
盗賊「悪いが剣は新兵になれる程度だぞ……」
魔法「ちゃんとした武器が装備できるんだし、それで戦うようにすればいいじゃない」
僧侶「そ、そうですよね。普段から使えば自ずと鍛錬になりますし」
*勇者は欅の棒で魔物の群れを薙ぎ払った!*
盗賊「勇者ーーーー!!」
勇者「いやあてへぺろ」
>>106
臭すぎ
臭すぎ
盗賊「良くないが今はいいとしよう……話だとここから西の方にある古城に魔王軍が駐屯しているらしい」
魔法「一週間ほど前にこの国の兵士が討伐に向かったらしいけども」
僧侶「誰一人として帰還していないそうです」
勇者「丁度進路だし、俺達で討伐するか」
盗賊「甘く見るなよ。兵士の一団が迎撃されたんだ。今までの敵とは訳が違うだろう」
魔法「精鋭……あるいは本当に魔王に近しい実力者が率いている、てところかしら」
僧侶「……」ブルル
魔法「一週間ほど前にこの国の兵士が討伐に向かったらしいけども」
僧侶「誰一人として帰還していないそうです」
勇者「丁度進路だし、俺達で討伐するか」
盗賊「甘く見るなよ。兵士の一団が迎撃されたんだ。今までの敵とは訳が違うだろう」
魔法「精鋭……あるいは本当に魔王に近しい実力者が率いている、てところかしら」
僧侶「……」ブルル
勇者「ゴブリンの一団か!」ヒュヒュン
盗賊「兵士型だ! 指揮官さえ叩けば士気は落ちるはずだ!」ヒュパン
魔法「猛火魔法!」グォォォ
僧侶「なんて数……それに……」
盗賊「兵士達の死体だな……」シュバ
勇者「大きな扉……!」バン
「ほう……人間にしてはやるようだな」
魔騎士「魔王様直属、この魔騎士がお前達に引導を渡してやろう」
盗賊「兵士型だ! 指揮官さえ叩けば士気は落ちるはずだ!」ヒュパン
魔法「猛火魔法!」グォォォ
僧侶「なんて数……それに……」
盗賊「兵士達の死体だな……」シュバ
勇者「大きな扉……!」バン
「ほう……人間にしてはやるようだな」
魔騎士「魔王様直属、この魔騎士がお前達に引導を渡してやろう」
魔騎士「はああああ!」ズゴゴゴ
魔法「なんて魔力なの……!」
盗賊「来るぞ!」
魔騎士「爆撃魔法!!」カッ
魔法「対魔法障壁!」 ッドオォォォン
魔騎士「防いだか……しかし」
勇者「はぁ!」ドッ
盗賊「食らえ!」ヒュン
魔騎士「我が全身を覆う甲冑に傷などつけられまい」ガッキィン
魔法「なんて魔力なの……!」
盗賊「来るぞ!」
魔騎士「爆撃魔法!!」カッ
魔法「対魔法障壁!」 ッドオォォォン
魔騎士「防いだか……しかし」
勇者「はぁ!」ドッ
盗賊「食らえ!」ヒュン
魔騎士「我が全身を覆う甲冑に傷などつけられまい」ガッキィン
魔騎士「ふん!」ブォ
盗賊「ぐお!」ガキィン
勇者「はあああ!!」ガガガガ ドッ
魔騎士「ぬるい!」ガッ
勇者「うぐ!」ドザ
魔法「凍結魔法!」キィン
魔騎士「むっ……」
魔法「雷撃魔法!」カッ
盗賊「よっしゃあ!」
僧侶「勇者様、盗賊さん! 軽傷治癒魔法!」パァ
盗賊「ぐお!」ガキィン
勇者「はあああ!!」ガガガガ ドッ
魔騎士「ぬるい!」ガッ
勇者「うぐ!」ドザ
魔法「凍結魔法!」キィン
魔騎士「むっ……」
魔法「雷撃魔法!」カッ
盗賊「よっしゃあ!」
僧侶「勇者様、盗賊さん! 軽傷治癒魔法!」パァ
魔騎士「」ビシビシ
勇者「な……」
魔騎士「ふん、こんなものか……」バリンパキン
魔法「雷撃が……凍結さえも」
魔騎士「さあどうする! お前達に残された手段は撤退か戦死だけだ!」
盗賊「こりゃあ不味いな」
勇者「……」
勇者「な……」
魔騎士「ふん、こんなものか……」バリンパキン
魔法「雷撃が……凍結さえも」
魔騎士「さあどうする! お前達に残された手段は撤退か戦死だけだ!」
盗賊「こりゃあ不味いな」
勇者「……」
勇者「……」ヒョイ
魔騎士「ほう……兵士の屍から槍を拾ってどうする? それで私に傷をつけられるとでも?」
勇者「ふっ……んん!」ガッグググ
盗賊「おい! 矛先を倒れてる柱に差し込んで何やってんだ! 駄目にしちまうんだろ!」
魔騎士「はっはっは! お仲間は乱心か! 矮小な人間が我々魔王軍に楯突くからこうなるのだ!」
勇者「はぁっ!」バキン
魔法「槍の先が……」
僧侶「折れて……」
魔騎士「ほう……兵士の屍から槍を拾ってどうする? それで私に傷をつけられるとでも?」
勇者「ふっ……んん!」ガッグググ
盗賊「おい! 矛先を倒れてる柱に差し込んで何やってんだ! 駄目にしちまうんだろ!」
魔騎士「はっはっは! お仲間は乱心か! 矮小な人間が我々魔王軍に楯突くからこうなるのだ!」
勇者「はぁっ!」バキン
魔法「槍の先が……」
僧侶「折れて……」
勇者「……」ガチャガチャ
魔騎士「今度は腕当てを外すか? その木の棒一本で何が出来る。槍より使い物にならないのではないか?」
勇者「……いや」ガチン ドズッ
盗賊「……なんだ今の音。本当にアームガードが落ちた音なのか?」
魔騎士「……」
勇者「確かにその甲冑に対してまともな有効手段を、俺達は持ち合わせていない」ガチャガチ ドズッ
*勇者の防御力がとても下がった!*
*勇者の力と素早さと物凄く上がった!*
勇者「だからこそこの苦肉の策、この一撃でお前に致命傷を与える!」
魔騎士「身軽にした程度でか? 面白い受けてやろう!」
魔騎士「今度は腕当てを外すか? その木の棒一本で何が出来る。槍より使い物にならないのではないか?」
勇者「……いや」ガチン ドズッ
盗賊「……なんだ今の音。本当にアームガードが落ちた音なのか?」
魔騎士「……」
勇者「確かにその甲冑に対してまともな有効手段を、俺達は持ち合わせていない」ガチャガチ ドズッ
*勇者の防御力がとても下がった!*
*勇者の力と素早さと物凄く上がった!*
勇者「だからこそこの苦肉の策、この一撃でお前に致命傷を与える!」
魔騎士「身軽にした程度でか? 面白い受けてやろう!」
盗賊「二人とも備えろ!」
魔法「え?! あたし達も?」
盗賊「勇者のバックアップに着くんだよ!」
僧侶「何時でもいけます!」
魔騎士「ふ、ふふ。さあ来い人間よ!」
勇者「ふっ!」ドッ
魔騎士「その棒切れで……」ブァ
魔騎士(速い! 避けられない! しかもこれは顔面を……しかし矛先を折り捨てた棒切れ如きで)
魔騎士(折れた……先?)ドッ
魔法「え?! あたし達も?」
盗賊「勇者のバックアップに着くんだよ!」
僧侶「何時でもいけます!」
魔騎士「ふ、ふふ。さあ来い人間よ!」
勇者「ふっ!」ドッ
魔騎士「その棒切れで……」ブァ
魔騎士(速い! 避けられない! しかもこれは顔面を……しかし矛先を折り捨てた棒切れ如きで)
魔騎士(折れた……先?)ドッ
勇者「……」バキャァ
魔騎士「……ぐ」
盗賊(どうなった……? 顔面に一撃を当て脳を揺さぶったか?)
魔騎士「ぐあああああああ!!」
勇者「盗賊! 止めを刺すぞ!」
盗賊「お、おう!」バッ
魔騎士「きさ、貴様ぁ! 貴様ぁぁぁ!!」ドズッ
魔騎士「……ぐ」
盗賊(どうなった……? 顔面に一撃を当て脳を揺さぶったか?)
魔騎士「ぐあああああああ!!」
勇者「盗賊! 止めを刺すぞ!」
盗賊「お、おう!」バッ
魔騎士「きさ、貴様ぁ! 貴様ぁぁぁ!!」ドズッ
魔騎士「」ドクドク
盗賊「倒、したのか……」
勇者「ああ」
魔法「それにしても一体何が起こったの?」
僧侶「私も全く状況が分かりません」
勇者「こいつの兜……顔面も覆う鉄仮面じゃ槍の矛先さえも大きすぎてしまう」
勇者「だから折った先を全力で叩き込んだんだ」
勇者「勿論、それで深く突き刺さるくらいに割れるとは思っていなかったさ」
盗賊「そうか、砕けた木片が」
勇者「こいつの目を奪う事となった訳だ」
盗賊「倒、したのか……」
勇者「ああ」
魔法「それにしても一体何が起こったの?」
僧侶「私も全く状況が分かりません」
勇者「こいつの兜……顔面も覆う鉄仮面じゃ槍の矛先さえも大きすぎてしまう」
勇者「だから折った先を全力で叩き込んだんだ」
勇者「勿論、それで深く突き刺さるくらいに割れるとは思っていなかったさ」
盗賊「そうか、砕けた木片が」
勇者「こいつの目を奪う事となった訳だ」
魔法「相手の慢心がなければ……」
盗賊「にしても魔法も物理も効かないとはな……」
魔法「効かないというよりも、魔法がかなり強化された鎧ね」
勇者「だろうな……何度頭部に打撃を与えても何の効果もなかったからな」
勇者「もっと強くならないとだな。魔王はこの程度じゃないんだろうな」
僧侶「私達、本当に魔王を倒せるのでしょうか?」
勇者「月並みの言葉だが、倒すんだよ」
勇者「何としてでも……」
盗賊「だな」
盗賊「にしても魔法も物理も効かないとはな……」
魔法「効かないというよりも、魔法がかなり強化された鎧ね」
勇者「だろうな……何度頭部に打撃を与えても何の効果もなかったからな」
勇者「もっと強くならないとだな。魔王はこの程度じゃないんだろうな」
僧侶「私達、本当に魔王を倒せるのでしょうか?」
勇者「月並みの言葉だが、倒すんだよ」
勇者「何としてでも……」
盗賊「だな」
盗賊「やっと元の進行ルートに戻ってこれたな」
僧侶「あれから大軍もなく無事辿り着けましたね」
勇者「疲れたな。今日明日はゆっくり休むか」
魔法「そうね……このまま疲れが出て倒れても困るものね」
勇者「じゃあそういう事で。各自ゆっくり休むように」
盗賊「久々に羽を伸ばすかー」グググ
魔法「そうねぇ……久々に魔法書を読みたいわね」
僧侶「私は教会に行ってきますね」
僧侶「あれから大軍もなく無事辿り着けましたね」
勇者「疲れたな。今日明日はゆっくり休むか」
魔法「そうね……このまま疲れが出て倒れても困るものね」
勇者「じゃあそういう事で。各自ゆっくり休むように」
盗賊「久々に羽を伸ばすかー」グググ
魔法「そうねぇ……久々に魔法書を読みたいわね」
僧侶「私は教会に行ってきますね」
勇者の休日
勇者「結局今あるのは欅の棍だけか……」ヒュヒュン
勇者「もっとだ……もっと棍術の境地を目指さないと」ブォッ
勇者「甲冑の相手でもダメージを与えられるようにならないと!」ブァッ
勇者「……」スゥ
勇者「ふっ!」ヒュヒュヒュン
勇者「でやあぁぁ!!」ッゴァ
勇者「……」
勇者「まだだ……親父にすら届いていない」
勇者「結局今あるのは欅の棍だけか……」ヒュヒュン
勇者「もっとだ……もっと棍術の境地を目指さないと」ブォッ
勇者「甲冑の相手でもダメージを与えられるようにならないと!」ブァッ
勇者「……」スゥ
勇者「ふっ!」ヒュヒュヒュン
勇者「でやあぁぁ!!」ッゴァ
勇者「……」
勇者「まだだ……親父にすら届いていない」
盗賊の休日
盗賊「よう」
鍛冶師「なんじゃ……お主、まだ生きておったか」
盗賊「そう簡単にゃあ死なねえよ。ちょいと頼みがあってきたんだがよ」
鍛冶師「やれやれ、お主が来ると依頼の納期が狂って敵わん」
盗賊「へっへっ悪いね。ある遺跡で見つけたこのインゴットで武器を仕上げちゃくれんか?」
鍛冶師「随分と変わった物を。で、これで一体どんな武器を作れと?」
盗賊「それで作れる数を頼むわ。俺ももうちょい戦力にならんといけなくてね」
鍛冶師「ふん、鼻垂れ小僧が一丁前に。いいだろう、明日中には仕上げてやる」
盗賊「よう」
鍛冶師「なんじゃ……お主、まだ生きておったか」
盗賊「そう簡単にゃあ死なねえよ。ちょいと頼みがあってきたんだがよ」
鍛冶師「やれやれ、お主が来ると依頼の納期が狂って敵わん」
盗賊「へっへっ悪いね。ある遺跡で見つけたこのインゴットで武器を仕上げちゃくれんか?」
鍛冶師「随分と変わった物を。で、これで一体どんな武器を作れと?」
盗賊「それで作れる数を頼むわ。俺ももうちょい戦力にならんといけなくてね」
鍛冶師「ふん、鼻垂れ小僧が一丁前に。いいだろう、明日中には仕上げてやる」
魔法使いの休日
魔法「……」ペラッペラッ
魔法「……」ペラッペラッ
僧侶「あ、あの……礼拝堂で読むのは止めていただけませんか?」
魔法「広い所の方が落ち着くのよ」
僧侶「礼拝堂の掃除が進まないじゃないですかぁ……」
魔法「……」ペラッペラッ
魔法「……」ペラッペラッ
僧侶「あ、あの……礼拝堂で読むのは止めていただけませんか?」
魔法「広い所の方が落ち着くのよ」
僧侶「礼拝堂の掃除が進まないじゃないですかぁ……」
僧侶の休日
僧侶「ふう……こんなところでしょうか」
僧侶(勇者様は何をなさっているのでしょうか……)
僧侶(ううーつい教会に来てしまいましたが、勇者様にご一緒するという手もあったのでは)
僧侶(でも勇者様のお邪魔になるし……けれども……)モンモン
魔法「恋に悩める乙女かな」ニヤリ
僧侶「ま、魔法使いさん!?」ビク
魔法「教会勤めの貴女がそういうのいいのかしらー」
僧侶「そういう風に言われる事はありますが……それ、だいぶ昔の話ですよ?」
魔法「……随分と緩くなったのね」
僧侶「ふう……こんなところでしょうか」
僧侶(勇者様は何をなさっているのでしょうか……)
僧侶(ううーつい教会に来てしまいましたが、勇者様にご一緒するという手もあったのでは)
僧侶(でも勇者様のお邪魔になるし……けれども……)モンモン
魔法「恋に悩める乙女かな」ニヤリ
僧侶「ま、魔法使いさん!?」ビク
魔法「教会勤めの貴女がそういうのいいのかしらー」
僧侶「そういう風に言われる事はありますが……それ、だいぶ昔の話ですよ?」
魔法「……随分と緩くなったのね」
……
勇者「それじゃあ」
盗賊「乾杯!」カチャン
僧侶「乾杯」カチャカチャン
魔法「乾杯」カチャ
盗賊「勇者とか今日何してたんだ?」
勇者「鍛錬」
魔法「相変わらずね……」
勇者「やっと衝撃波が出せるようになったがまだまだだな」
僧侶「衝撃波?!」
勇者「それじゃあ」
盗賊「乾杯!」カチャン
僧侶「乾杯」カチャカチャン
魔法「乾杯」カチャ
盗賊「勇者とか今日何してたんだ?」
勇者「鍛錬」
魔法「相変わらずね……」
勇者「やっと衝撃波が出せるようになったがまだまだだな」
僧侶「衝撃波?!」
盗賊「何だよそれ……お前は何処に向かっているんだ」
勇者「魔法のかけられた甲冑相手でも、確実にダメージを与えられるようになりたい」
勇者「少なくとも親父だったら、先日の敵と一騎打ちでも勝利は堅かっただろうな」
僧侶「勇者様も十分お強いですよ……」
勇者「いやいや、まだまだだよ」
盗賊「なあ、その親父さんの棍術はお前から見たらどうなんだ? 棍術なのに異質とか、単純にめっちゃ速いとか」
勇者「うーん……自分の棍術では追いつけない技量としか言いようが無いな」
魔法「……? それってさ、棍術以外の武道が関わっているんじゃないの?」
盗賊「それ俺も思ってたんだわ」
勇者「あるだろうな……母親は槍が達者だったし」
盗賊「お前の家系どうなってんだよ」
勇者「魔法のかけられた甲冑相手でも、確実にダメージを与えられるようになりたい」
勇者「少なくとも親父だったら、先日の敵と一騎打ちでも勝利は堅かっただろうな」
僧侶「勇者様も十分お強いですよ……」
勇者「いやいや、まだまだだよ」
盗賊「なあ、その親父さんの棍術はお前から見たらどうなんだ? 棍術なのに異質とか、単純にめっちゃ速いとか」
勇者「うーん……自分の棍術では追いつけない技量としか言いようが無いな」
魔法「……? それってさ、棍術以外の武道が関わっているんじゃないの?」
盗賊「それ俺も思ってたんだわ」
勇者「あるだろうな……母親は槍が達者だったし」
盗賊「お前の家系どうなってんだよ」
盗賊「というかお前の両親出てきたらさくっと終わりそうだな」
勇者「いや無理なんだ」
魔法「無理?」
勇者「……二人の出会いは名の知れた棍使いと槍使いの決闘だったんだ」
僧侶「……えぇー?」
勇者「その時に父親は刺突によって足、母親は打撲によって内臓に傷を負ったんだ」
盗賊「長旅ができない、か」
勇者「いや無理なんだ」
魔法「無理?」
勇者「……二人の出会いは名の知れた棍使いと槍使いの決闘だったんだ」
僧侶「……えぇー?」
勇者「その時に父親は刺突によって足、母親は打撲によって内臓に傷を負ったんだ」
盗賊「長旅ができない、か」
盗賊「とりあえず……お前の目指す道は他の武道だ。というより剣だ」
僧侶「無理強いは良くないと思いますよ」
勇者「だけど盗賊の言う通りなんだよなぁ」
魔法「明日辺り剣の稽古でもしてみたら?」
勇者「そうするよ……ってまるで俺に関する相談会みたいじゃないか。盗賊はどうだったんだ?」
盗賊「俺は遺跡のお宝で、な」ニヤ
魔法「あら、山分けしたのに何か隠し持っていたの?」
盗賊「ちょっとなぁ」
僧侶「無理強いは良くないと思いますよ」
勇者「だけど盗賊の言う通りなんだよなぁ」
魔法「明日辺り剣の稽古でもしてみたら?」
勇者「そうするよ……ってまるで俺に関する相談会みたいじゃないか。盗賊はどうだったんだ?」
盗賊「俺は遺跡のお宝で、な」ニヤ
魔法「あら、山分けしたのに何か隠し持っていたの?」
盗賊「ちょっとなぁ」
勇者「二人のほうはどうなんだ?」
僧侶「教会の仕事を手伝っておりました」
魔法「あたしは延々と読書」
僧侶「礼拝堂に篭られましたー……」
盗賊「何やってんだ」
魔法「広い所の方が落ち着くのよ……何時もは図書館で読んでいたから」
勇者「それで占領していたのか」
魔法「失礼ね。そこまで酷い事はしていないわよ」
僧侶「教会の仕事を手伝っておりました」
魔法「あたしは延々と読書」
僧侶「礼拝堂に篭られましたー……」
盗賊「何やってんだ」
魔法「広い所の方が落ち着くのよ……何時もは図書館で読んでいたから」
勇者「それで占領していたのか」
魔法「失礼ね。そこまで酷い事はしていないわよ」
盗賊「明日も休みだし酒でも飲むかなぁ」
勇魔僧「」ビク
盗賊「どうした?」
勇者「い、いや何でも……」
魔法「あたし達はもう寝るわ」
僧侶「そ、そうですね」
盗賊「お前、何をやらかしたんだ?」
僧侶「な、何もされていませんよ!」
勇魔僧「」ビク
盗賊「どうした?」
勇者「い、いや何でも……」
魔法「あたし達はもう寝るわ」
僧侶「そ、そうですね」
盗賊「お前、何をやらかしたんだ?」
僧侶「な、何もされていませんよ!」
翌々日
勇者「よーし、荷物の方は大丈夫か?」
盗賊「おうよー」
魔法「今日も張り切って行くわよ」
僧侶「ここから先はどういったルートで行くのでしょうか?」
勇者「北の雪原地帯にある魔王城一直線」
勇者「したいが武装とかに不安があるし、ちょっと寄り道をしようかと思う」
盗賊「一番不安があるのはお前だ」
魔法「それにしても寄るって行ってもどこへ?」
勇者「初代勇者とその仲間が使っていた武具が眠る祠があるんだ」
勇者「よーし、荷物の方は大丈夫か?」
盗賊「おうよー」
魔法「今日も張り切って行くわよ」
僧侶「ここから先はどういったルートで行くのでしょうか?」
勇者「北の雪原地帯にある魔王城一直線」
勇者「したいが武装とかに不安があるし、ちょっと寄り道をしようかと思う」
盗賊「一番不安があるのはお前だ」
魔法「それにしても寄るって行ってもどこへ?」
勇者「初代勇者とその仲間が使っていた武具が眠る祠があるんだ」
盗賊「国で保管されているって聞くんだが違うのか?」
勇者「宝物庫にあるのはレプリカだよ。祭典で儀礼用にって事なんだ」
魔法「へ~……にしても初代勇者御一行の装備ねぇ。流石にわくわくするわ」
盗賊「だな。聖剣使っていたよな? ますます剣術を高めておかなくちゃだなぁ」チラッ
勇者「う……努力はするさ」
僧侶「その祠と言うのはどちらに?」
勇者「ここから北北西の国の近く、この山脈にその祠があるんだ」ガササ
盗賊「山脈に……」
勇者「崖に横穴ができているらしい」
魔法「洞窟……」
勇者「宝物庫にあるのはレプリカだよ。祭典で儀礼用にって事なんだ」
魔法「へ~……にしても初代勇者御一行の装備ねぇ。流石にわくわくするわ」
盗賊「だな。聖剣使っていたよな? ますます剣術を高めておかなくちゃだなぁ」チラッ
勇者「う……努力はするさ」
僧侶「その祠と言うのはどちらに?」
勇者「ここから北北西の国の近く、この山脈にその祠があるんだ」ガササ
盗賊「山脈に……」
勇者「崖に横穴ができているらしい」
魔法「洞窟……」
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