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    元スレ勇者「剣とか持った事が無い」

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    151 = 1 :

    勇者「そこに行った後は魔王陣営直前の国で少し休んだ後」

    勇者「魔王撃破に向かおうかと思っている」

    盗賊「他にやる事なけりゃそうなるわな」

    魔法「それじゃあその祠とやらに向かいましょうよ」

    僧侶「それにしても……そんな場所で盗まれていたりしないのでしょうか?」

    勇者「一応はね。ある分家が代々管理しているし、血筋の者じゃないと開かない魔法がかけられているんだってさ」

    盗賊「その分家が持ち出してたりしてな」

    魔法「笑えない冗談ね」

    152 = 1 :

    ……
    勇者「魔王軍と交戦する事三回か」

    盗賊「俺らでこれって事は国とかは結構な数の軍隊と交戦してんのかねぇ……」

    魔法「あたしらで迎撃できちゃうくらいなんだから大丈夫でしょ」

    僧侶「勇者様も剣を使われるようになりましたし」

    勇者「ああ、だいぶ扱いになれてきたよ」

    勇者 熟練度
     棍 83
     斧 58
     槌 51
     剣 48
     槍 42
     盾 39
    短剣 36

    盗賊「何処からツッコミを入れて欲しい?」

    勇者「いや頑張ってるだろ?」

    盗賊「斧を?」

    154 = 1 :

    魔法「夜間の奇襲が多かったものね」

    勇者「薪割りに使っていた斧で戦う事しばしば」

    盗賊「剣を抜け」

    僧侶「斧で華麗に敵を倒してましたね」

    勇者「意外と使いやすいもんなんだなぁ」

    盗賊「だから剣を抜け」

    魔法「盗賊が切実に訴えている……」

    盗賊「もうオチが見えているからだ」

    155 :

    手斧は最強クラスの武器だぞ
    現代の特殊部隊でも使われてるレベルのな

    156 = 86 :

    この勇者はヤンガス

    157 = 1 :


    *勇者は装備に必要な熟練度が足りません*

    勇魔僧「……」

    盗賊「だから言っただろ」

    魔法「聖剣を装備できない勇者とか」

    勇者「き、きっと世の中には伝説の棍も……」

    僧侶「流石にそれは……」

    盗賊「とにかくこれからは剣を使え。剣でしか攻撃するな」

    勇者「分かったよ……」

    魔法「というか……確かにしっかりした物なんでしょうけども」

    僧侶「かなり古いものばかりですね」

    盗賊「だろうなぁ……聖剣だけは輝かしいばかりだな」

    勇者「なんかこの世界には無い金属だとか、唯一無二の一振りだとか」

    158 = 1 :

    勇者
    右手 バスタードソード  サブウェポン
    左手 白銀の盾        赤樫の棍
    頭 騎士の兜
    体 チェインメイル
    足 サバトン        荷物
    装 アームガード        聖剣(装備不可)

    僧侶「一般的な勇者像になってきましたね」

    魔法「これでサブが木の棒って……」

    盗賊「ちょっと待て。ケヤキから何時の間にアカガシに」

    勇者「いやだって赤樫だぞ。ここら辺の木で最高の堅さを誇るんだぞ」

    盗賊「没収はしないが戦闘での使用は禁止な」

    勇者「えー」

    159 = 104 :

    しえん

    160 = 1 :

    魔法「魔物の大軍ね」

    勇者「よっし、やるか」スラァン

    盗賊「剣を抜くのもだいぶ様になってきたな」

    僧侶「いつもよりも数が……気をつけて下さい」

    勇者「ああ、回復魔法は頼んだ」

    僧侶「はい!」

    魔法「……」キィィン

    盗賊「んじゃあやるか」

    162 = 1 :

    勇者「ふー……ふー……」

    魔法「ぜぇはぁ……」

    僧侶「坂……きつ……」

    盗賊「ひー……ちょ、休も」

    勇者「ここを登りきったら……都市に着くが」

    魔法「まだ……距離、ある」

    盗賊「こりゃあ無理だって。休憩だ休憩」

    163 = 1 :

    魔法「ふう……それにしても凄い景色がいいわねぇ」ザァァ

    僧侶「風も気持ちがいいですねー」

    勇者「確か百景に選ばれていたな」

    盗賊「俺もここは好きだぜ。遺跡も何も無いから稼ぎが無いのが玉に傷だが」

    勇者「そろそろ行こうか。もう一息だ」

    盗賊「とっとと宿屋で寝たいが、交易が盛んだから色んなモン売ってるんだよなぁ」

    魔法「そういえばそんな話を聞いた事があるわね」

    僧侶「到着しましたら皆で巡ってみませんか?」ワクワク

    勇者「掘り出し物もあるかもしれないしいいかもな」

    164 = 1 :

    勇者「おー流石賑わってるな」

    盗賊「最終決戦目前だ。装備を換えておくかぁ」

    魔法「あの杖……凄い!」

    僧侶「あの法衣……法衣なのに凄い防御力です!」

    盗賊「金足りるかなぁ」

    勇者「いやー諦める所は諦めないと無理だ、おっと」ドン

    商人「こりゃ失敬」

    勇者「いえ、こちらこそすみません」

    商人「おや、その剣……貴方が勇者様ですか。魔王討伐頑張って下さい。では」

    盗賊「……ん? 剣の事を知っている?」

    魔法「あら妙ね」

    勇者「ちょ、ちょっと待って下さい!」ガシ

    商人「はて?」

    166 = 1 :

    勇者「何者ですか? この剣は勇者一族しか知らないはずなのに」

    商人「……ふーむ、まあいいでしょうかね。立ち話もあれなのでこちらへ」


    商人「さて、と。何からお話しましょうかねぇ……」

    僧侶「勇者様の聖剣はどちらでご存知に?」

    商人「存じるも何も無いですからね。私がえーと初代勇者になりますかね? 貴方のご先祖にお渡ししたのですから」

    魔法「渡したって数百年前の事よ?」

    商人「私達は時の行商と呼ばれていましてね。こことは別の世界、別の時間を旅しながら物々交換をしているんですよ」

    167 = 1 :

    盗賊「別の世界? 大陸とかじゃなくてか?」

    商人「全く別の世界です。例えば魔王がいなく人間しかいない世界や、魔物を討つ人間の王を魔王と呼ぶ世界」

    商人「数多の世界があり、様々な顛末を向かえ変容していっています」

    勇者「変容? 異常が起こっているのか」

    商人「良くも悪くもですかね。貴方が魔王を討ち、人間だけの平和な世界を築けばそれは今までの世界から変容したと言えるでしょう」

    魔法「なるほどね」

    商人「ああ、因みに別の時間とは言いましたが、一度でも訪れた世界はそれ以前の過去にはいけません」

    僧侶「なんでもかんでも自由と言うわけではないんですね」

    商人「真に自由な事というのは何処にもないでしょうからねぇ」

    168 :

    なにこの幻想水滸伝

    170 = 1 :

    盗賊「で、初代勇者の時代に来て聖剣を渡し、今の時代にまたこの世界に寄ってみたわけか」

    商人「ええ、そんな所です。まあこうしてお話しましたし、これもご縁という事で取引致しましょうか」

    僧侶「えぇ? でも私達には特別な物は……勇者様の聖剣くらいしか」

    勇者「そうだな……交換できるような財宝はないな」

    商人「価値を完全に度外視する訳ではありませんが、珍しい物から一般的な物まで幅広く取引させて頂いていますので」

    商人「その剣とて、別世界にのみある鉱石から作った一級品ですが、頂いたのはちょっとした道具ですよ」

    魔法「因みにそれは?」

    商人「お香ですよ。この世界には傷を癒すお香がありますが、他の世界では珍しいですからね」

    盗賊「治療院で使ってるっけ?」

    勇者「なるほど……物の在り方が違うのか」

    商人「そういう事です」

    171 = 86 :

    聖剣と聖棍を物々交換しよう

    172 :

    正棍って響きがエロいな

    173 = 1 :

    盗賊「けどそれって利益でてんのか? しかも世界によって物の在り方が違うって事は」

    盗賊「わらしべ長者ってのも難しいだろうし」

    魔法「あ、自分達の世界で有用な物を求めてる、とかかしら?」

    商人「こればっかりは上手く説明ができませんねぇ」

    商人「我々が拠点とする場所はこのようなしっかりとした世界じゃないのですよ」

    勇者「ううん?」

    商人「そして我々は物々交換をしたという事実がその世界を潤していくのです」

    魔法「……よくは分からないけども、別の世界における取引する事そのものに意味があるのかしら」

    商人「そんなところですね」

    盗賊「訳が分からなくなってきたな」

    勇者「だなぁ」

    174 = 1 :

    商人「あ……よくよく考えれば、今は勇者様方が欲しがりそうな物資はあまり」

    勇者「何れにしてもこっちの対価もあまりないからなぁ」

    商人「ああ、良い物がありました。こちらです」コト

    盗賊「宝石か……?」

    魔法「魔力を感じるわね」

    商人「これはその聖剣を作った鍛冶師の戦闘経験の魔石化したものです」

    僧侶「か、鍛冶師ですよね?」

    商人「武芸も秀でていらっしゃる方でしたのでね。様々な武器に精通されてらっしゃるそうですよ」

    盗賊「ほーやったな勇者。これで剣が上達するなら嬉しい限りだ」

    商人「上達とはちょっと違いますし、なによりこれが効果を発揮するかどうかも」

    僧侶「不発がある、という事でしょうか?」

    175 = 1 :

    商人「順を追って説明しますか。私達は個人の経験をこうした魔石の形でコピーする事ができます」

    商人「が、これが発動しても所詮は上辺の経験。記憶ではなく記録と言ったところでしょうか」

    盗賊「うん……?」

    商人「簡単に言ってしまえば木刀すら振った事の無い者に、剣豪の剣技の魔石を使ったところで全くの無駄という事です」

    勇者「書物みたいだな。得た知識を自分なりに使えるよう理解したりが必要なのか」

    商人「そのようなところですね」

    魔法「でもなんだかんだで勇者も広く浅く色んな武器に慣れてきている訳だし、かなり期待ができるんじゃないの?」

    僧侶「そうですよね……まさか勇者様、人には到達できない境地に!」

    勇者「足し算じゃないんだから、少なくともその人の限界を超えたりとかはしないんじゃないかな」

    商人「そう簡単にはいきませんが、全く無いという訳ではないですからね」

    177 :

    面白いけどなにこの展開

    179 :

    盗賊「でさっき言っていた不発? だっけか」

    商人「基本的にはこの中に詰まる技術を得るには、その者の心と同調する必要があります」

    僧侶「また分からない話になってきましたね……」

    魔法「難しいわね……」

    商人「剣豪の剣技の魔石、剣豪がその剣を振るう意思が守るべき者守る為」

    商人「であれば守るべき者の為に剣を振るわずして魔石が反応する事はありません」

    勇者「ええと誰だっけ? 鍛冶師か。その人はどういった事で武芸を?」

    商人「それが分からないんですよねぇ」

    盗賊「おいおい……ノーヒントかよ」

    180 = 179 :

    商人「お会いした時は伴侶の方がいましたしやはり守る為……いえそれ以前から達者だと言うし」

    魔法「純粋に戦えるようにと武芸を学んでいたとか?」

    商人「まー少々変わった方でしたから、運動感覚で武芸を修めていた可能性は否定できないです」

    商人「ああでも戦う事はお好きなようでしたから、そういった所もありますかねぇ」

    勇者「全く心の内が見えてこないな」

    盗賊「この魔石って作る時の相手の気持ちが反映されたりしないのか?」

    商人「と言いますと?」

    盗賊「この話はするんだろ? だったら今あなたが何を考えてそれを振るうのか、的なのとかさ」

    商人「あーそれはあるかもしれませんね」

    僧侶「とすると守るべき者の為でしょうか?」

    182 = 179 :

    勇者「あー……魔石を受け取る前提だけどこっちは払えるものが」

    商人「そちらの木の棒は杖ではなく棍として、ですよね?」

    勇者「そうですよ。父親も棍術の使い手だったので、幼少の頃から鍛えられていましたよ」

    商人「ではそれで」

    盗賊「棍術の経験を、て事か?」

    商人「お見受けするに相当なもののようですので」

    魔法「でも父親の方が滅法強いのよね?」

    勇者「そうなんだよなー」

    商人「ですが貴方ほど熟練者もそう見かけませんからね」

    盗賊「それはマイナーだからか?」

    183 = 179 :

    商人「世界によりけりですね。ある世界では一般的な武道であり、あらゆる武道に繋がる事もあり」

    商人「棍を根と為す、という言葉がありますからね」

    僧侶「その世界の方々と比べても?」

    商人「ええ、かなりの使い手とお見受けします。よろしければどなたかと模擬戦でもして頂ければ私も嬉しいですね」

    盗賊「俺しかいないじゃん」

    魔法「瞬殺じゃん」

    勇者「じゃあ盗賊が一方的に攻撃して俺が捌くとか」

    商人「いっその事、私がかかってもよろしいでしょうか?」

    僧侶「商人さんがですが?」

    商人「これでも剣ならそこそこ腕でして」スチャ

    184 = 179 :

    商人「ぜはぁー……ぜはぁー……」グッタリ

    盗賊「考えてみれば某国一の剣の使い手に勝っているしなぁ」

    勇者「ええと……大丈夫ですか?」

    商人「少々、疲れてしまいまして……ですが分かりました」

    商人「貴方の棍術は素晴らしい。是非とも先ほどお話した魔石と貴方の棍術から生み出す魔石、交換しては頂けないでしょうか?」

    魔法「それって魔石が作られる際、技術者にペナルティとかは無いのよね?」

    商人「少々疲れるぐらいですかね」

    勇者「こんなんでいいのでしたらこちらこそ喜んで」

    商人「商談成立ですな」

    185 = 179 :

    勇者「」プーン

    盗賊「勇者がぐったりし過ぎで蝿に集られている……」

    魔法「少々?」

    商人「ここまで疲れられる方は滅多にいないのですがねぇ……」

    僧侶「回復魔法をかけても効果がありません……」

    盗賊「傷とは訳が違うからなぁ」

    商人「それでは私はそろそろ……」

    魔法「何にせよ助かりました。ありがとうございます」

    商人「いえいえこちらこそ。願わくば皆さんの旅路が無事であらん事を」ペコ

    188 = 179 :

    宿屋
    勇者「有り難いが酷い目にあった……」

    盗賊「そう言うなよ。にしても魔石は全く反応無しだな」

    勇者「ちょっとやそっとじゃ駄目なんだろう」

    盗賊「じゃあ追い込むか?」

    勇者「どうやってだよ……」

    盗賊「……」

    盗賊「僧侶達が生理的に無理と嫌悪されてみるとか」

    勇者「守るべき者何処行った」

    盗賊「……難しいな」

    189 :

    久しぶりに良作来たか

    191 = 179 :

    盗賊「そもそもお前が棍術を極めたい、強くなりたいってのはどっから来るんだ?」

    勇者「勇者の血筋、その本家である使命感。後は父親への憧れ。後は……純粋に男として強くなりたいかなぁ」

    盗賊「ほー、モテたいとか無いのか」

    勇者「いやーマイナーなのは自分でも分かっているし」

    盗賊「そりゃそうか」

    勇者「とにかく……倒すじゃなくて守るか」

    盗賊「難しいか? 今までだって女の子二人を守ってきたんだぞ」

    勇者「守るというより攻め込んで終わらす感覚だった」

    盗賊「お前、結構バトルフリークの気があったんだな」

    192 :

    僧侶「ひのきのぼう…?」

    193 = 187 :

    >>192
    あれはよかった

    194 :

    あれすごかったな

    195 :

    おもしろい

    196 :

    あれは凄かった

    197 :

    あれまた見たくなってきたわ

    198 = 189 :

    終わり?

    199 :

    続き気になる

    200 = 195 :

    続きぷりーず


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