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    元スレ咲「ノドカの牌?」

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    みんなの評価 : ★★
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    351 = 147 :

    353 = 48 :

     ――廊下

    「盗み聞きとはお行儀が悪いですよ。晴絵ちゃんのところはやんちゃが多くて大変だわ」

    「シ、シズ!? それに憧さんに玄さんも!!」

    シズ「の、和、どうだった!?」

    「あなたの口から言ってあげなさい」

    「合格しました」

    シズ「やっほうううううう!!!」

    「おめでとう、和!!」

    「よかったねっ!!」

    「はい。早く皆さんと一緒に打てるように、頑張ります」

    「そうね。原村さんは二組からスタートだから、高鴨さんたちと打つのは早くても数ヶ月先になるかしらね」

    「月一で順位が入れ替わるんだよ! で、二組のトップフォーに入れば、翌月からは一組っ!!」

    「なるほど」

    354 = 61 :

    しぇぇぇぇん!

    356 = 48 :

    シズ「そんなことより今日はお祝いしようっ!!」

    「いいねっ!! みんなでハルエの家に押しかけようっ!!」

    「賛成っ!!!」

    「こら、あんまり先生に迷惑かけちゃいけませんよ」

    シズ・憧・玄「はーい」

    (小学生ですか……いや、こんなに喜んでもらえて嬉しいですけど)

    「じゃ、和ちゃん。今日はお疲れ様。気をつけて帰ってね」

    「はい」

     ――廊下

    「先生、聞いてますか、先生」

    「ああ、聞いてるよ。で、なんの話だっけ?」

    357 = 48 :

    (26)「聞いてないじゃないですか。次の『五花』戦のことですよ。大丈夫ですか、相手はあの赤土九段ですよ?」

    トシ(70)「ああ……あの子のことならよく知っているから心配は要らないよ。それにしても……」

     キャイキャイ

    「あれは……院生……? 噂をすればなんとやら、赤土門下の子ですね」

    トシ「あの、ヒラヒラした服を着た胸の大きな子は?」

    「見たことないですね。たぶん新しい院生でしょう」

    トシ「ふうん……そうかい。あ、塞、あんまり長くあの子を見つめないほうがいいかもしれないよ……っと」モノクルヒョイ

    「えっ、先生?」

     パリィィィィィィン

    「ええええええ!!!?」

    トシ「ふう……間一髪だったね」

    「モ、モノクルが……? 粉々に……!!?」

    トシ「宮永照で波が終わったかと思ったんだけどねぇ。まだまだ麻雀界も荒れそうじゃないか。ふふ……楽しみだよ。また長生きしたくなった」

    「先生……」

    トシ「どうせ新しい波を迎えるならタイトルホルダーのほうが格好がつくってもんだ。次の挑戦者はレジェンド――赤土九段ってことだったね。
     こりゃ負けられない戦いになりそうだよ……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

    358 = 50 :

    クロチャーがおもちに反応しないだと・・・

    360 :

    トシさん居るのに最年長は霞さんなのか……

    361 = 146 :

    おもしれえ
    ヒカ碁読みなおすかな

    363 = 147 :

    ヒカ碁も囲碁打てると段違いに面白くなるからなあ

    364 = 48 :

     ――お祝い・赤土邸

    シズ「えっ? 和、麻雀のタイトル知らないの!?」

    「仕方ないじゃないですか。元々麻雀のことはよく知らなかったんですから。
     ただ、小鍛治プロが九冠だったということは、少なくとも九個のタイトルがあるということですよね」

    「全部で十個あるのよ。役満になぞらえたタイトルなの。覚えるのは簡単。一から九までの数字で、四だけダブってるって覚えるの」

    「全部、役満になぞらえたタイトルなんだよ」

    「へえ……」

    「これ、タイトルとタイトルホルダーの一覧表だよ」

     一緑:小鍛治健夜
     無双:小鍛治健夜
     三元:赤阪郁乃
     四喜:小鍛治健夜
     四暗:小鍛治健夜
     五花:熊倉トシ
     六頭:小鍛治健夜
     七星:小鍛治健夜
     八連:小鍛治健夜
     九蓮:小鍛治健夜

    「小鍛治プロは鬼ですか」

    「間違いなく、鬼」

    368 = 48 :

    シズ「でっ!! 今度、もしかするとこの一覧表が変わるかもしれないんだっ!」

    「我らがハルエ先生が、なんと五花戦の挑戦者になったのでえええす!!!」

    「そうなんですかっ!!? おめでとうございますっ!!」

    晴絵「ま、おめでとうはタイトルを獲ってから言ってくれ」

    「あれ、けど、麻雀なのにタイトル戦の挑戦者は一人なんですか?」

    「和、あんた本当に何も知らないのね……」

    シズ「卓を囲むのは四人だよ。挑戦者リーグでトップ成績に入った三人と、タイトルホルダーが卓を囲むんだ」

    「で、勝負自体は挑戦者とタイトルホルダーのサシウマで決まるの。半荘二十回の合計得点を競う。
     ちなみに、他の二人が点数でタイトルホルダーに勝った場合、次回の挑戦者トーナメントを免除されることになる。だから、タイトルホルダー以外の三人は、みんなタイトルホルダーを倒そうとするってわけ」

    「実質三対一じゃないですか」

    晴絵「そういうこと。だから、そんな中で八冠を保っている小鍛治さんは……本当にすごいんだよ」

    370 = 86 :

    のよー

    371 = 48 :

    「けど、熊倉五花のタイトルへの執着もすごいですよね。結局、小鍛治さんの獲れなかったタイトルは、熊倉プロの持っている五花だけですから」

    晴絵「そうだな。小鍛治さんが獲れなかったタイトル……私はその挑戦者になれた。これは死ぬ気で獲りにいかないとな。いい加減私もタイトルが欲しい」

    「小鍛治さんより年下でタイトルホルダーになった雀士はいませんからね」

    晴絵「今に私がその一人になってやるさ……また一つ……私が新しい伝説を作ってやる。そうやってここまで上り詰めたんだ。
     みんな……タイトル戦中はあまり面倒を見てやれなくて申し訳ないが……応援よろしくなっ!!」

    「うん……何があっても私が支えてるから、安心して戦ってきて、ハルちゃん」

    晴絵「ありがとう、灼」

    373 = 45 :

    代行は年齢不詳だからかー

    375 = 48 :

    「ところで、タイトル戦の名前なんですけど」

    シズ「どうした?」

    「六頭っていうのは、清老頭……ロートウをひっかけた洒落ですよね?」

    「老頭牌は六種類だしね」

    「七星は大七星――字一色のことで」

    「そうそう」

    「となると、今話題になっている五花は……四槓子ってことですか」

    「五花開花からの連想だね。四槓って、字面が縁起悪いみたいだから」

    「でも、やっぱり四槓子は四槓子で、五花っていうと、どうしても五花開花を連想してしまいますよね。カンが絡むというだけで、役の中身はまったく別物です」

    「和って細かいこと気にするんだね」

    晴絵「五花はタイトルの中でも歴史的に古いほうなんだよ。だから色々紆余曲折があったんだ。けど、タイトルの元になった逸話として一番よく引き合いに出されるのは――江戸時代の『宮永咲』の伝説だろうな」

    「宮永……咲……」

    376 :

    うえのさん

    377 = 48 :

    五花開花→五筒開花

    380 = 48 :

    晴絵「宮永咲は嶺上使いとして知られている。二連、三連槓は当たり前。そんな宮永咲が最も多用した役満が、四槓子だ。
     で、宮永咲は恐るべきことにどの四槓子でも、必ず五筒開花で和了ったらしい。ま、伝説だから、実話なのか作り話なのかわからないけどな」

    (ほぼ実話ですっ!! 実際は十回に八回くらいの頻度だったけどね!)

    (そんなオカルトありえません)

    晴絵「だから、五花ってタイトルだけはちょっと特別でな。ただ役満の名前を冠しただけじゃない。宮永咲っていう、過去の雀士の中で最も強いと言われる人に因んだタイトルなんだよ」

    「なるほど……面白いお話でした。それで……もう一つ気になっている点があるんですけど」

    晴絵「なんだ?」

    「どうしてタイトルの中に『天和』だけがないんですか?」

    「それはほら、あれよー」ニヤニヤ

    シズ「そう。天和は幻の役だから! 同じように幻のタイトルなんだ!!」

    「現代麻雀の歴史上、このタイトルを獲れた人は一人もいないんだよ。唯一、あと一歩まで迫ったのが、小鍛治プロ」

    「どういうことですか?」

    381 = 244 :

    たしか県大会決勝の一番最後で和了ってたよね?

    382 :

    >>381
    数えな

    383 = 94 :

    地和…

    384 = 48 :

    晴絵「簡単に言えば、十冠。それが幻のタイトル『天和』だ」

    「え? ええ?」

    「和ちゃん、ほら、タイトルは全部数字が並んでるでしょ?」

    「一から九まで言って、次の数字は?」

    「十……? え? ええ?」

    「はいっ! お後がよろしいようでー!!」

    シズ「天和ばんざーい!!」

    「てんほー!!」

    (わ、わけがわかりません!!)

    (和ちゃん、頭固いなぁ……)

    385 = 244 :

    >>382
    四槓子じゃなくて五筒開花のことね

    389 = 48 :

     ――小鍛治邸

    誠子「そういえば、あいつは院生馴染めたかな」

    尭深「さあ……」

    「若獅子戦で照と戦うって意気込んでたけどな」

    「そうなんですか……」

     ガチャ タッタッタッ ガラガラッ

    「ただいまー! 帰ったよー!!」

    健夜「扉は静かに開けてね、淡」

    (10)「はーい!!」

    誠子「どうだ、淡。調子はいいか?」

    「あはっ、最近足踏みが続いている亦野先輩よりはいいよ!!」

    誠子「グーで殴ってやろうか」

    尭深「……子供相手……」

    「淡、若獅子戦に出るなら一組の十六位以上に入らないとダメなんだぞ?」

    「ん、たぶん大丈夫だよ、今月一組に上がって、来月はたぶん二位くらいになってるからっ!!」

    390 = 382 :

    >>385
    それなら和了してるな
    県決勝では他にも両索槍槓とか一筒摸月とか古役が結構あった
    オーラスも一色四順だったし

    391 :

    駄洒落かよ
    権威あるタイトルなのに

    392 = 376 :

    >>387

    393 = 48 :

    「とんでもない出世スピードだな」

    誠子「そういえば、お前のすぐあとに入ったっていう、あれはどうした、あの、ほら」

    尭深「……原村和……」

    ()ピクッ

    「さあ……二組にいたときにちょっと打ったけど、私はすぐ一組に上がったから知らない。まだ揉まれてるんじゃない?」

    恒子「胸を!!?」バァン

    健夜「えええ!!? こーこちゃん、なんでいきなり入ってきてるの!!!? そして胸じゃないからね!!?」

    恒子「いやいや、淡ちゃんが帰ってきたみたいだから、そろそろみんなで夕食にしないかーって?」

    「やったー!」

    394 = 244 :

    >>390
    やっぱそうやったかサンクス
    ローカル役や古役結構多かったよね

    396 = 48 :

     ワイワイガヤガヤ

    健夜「あ、そうだ、照」

    「なんでしょう」

    健夜「新初段シリーズの相手は決まった? というか、どっち?」

    「赤阪三元です。熊倉五花は、タイトル戦に集中したいそうで」

    健夜「ああ……赤土さんが挑戦者だもんね。にしても熊倉さんがこの手のイベントを断るのは珍しいなぁ。よほど赤土さんを警戒してるんだね」

    「先生、赤阪三元というのは……どんな打ち手ですか?」

    健夜「ああ、あの魔女ね。うーん、なんて言えばいいんだろう。とりあえず、新初段シリーズっていう、新人の門出を祝う華々しい対局に……たぶん私の次に向いてない雀士だと思う」

    「……借り、私が返してきましょうか?」

    健夜「はは、三元取り返されちゃったこと? 大丈夫、あれくらいすぐに取り返すし、それに――」

    「それに……?」

    健夜「今の発言は、ちょっとタイトルホルダーを甘く見過ぎ。
     私や熊倉さんならいいけど、特に、赤阪さんの前では絶対にそういう態度見せちゃダメだよ? 照だって、まだ壊されたくないでしょ?」

    「……肝に銘じておきます」

    397 = 315 :

    っふぉーう!
    流石アラフォー!
    痺れるねぇ!

    399 = 340 :

    魔女いくのん
    イイネ


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