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    元スレ咲「ノドカの牌?」

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    みんなの評価 : ★★
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    151 :

    152 = 141 :

    154 = 151 :

    しゅ

    155 = 61 :

    保守するしかない

    156 :

    159 = 141 :

    もう朝だぞ

    161 = 80 :

    162 = 48 :

    おはようございます。保守ありがとうございました。

    163 = 48 :

    藤田「ったく、また腕を上げたようだな、まこ」

    まこ「まだまだマスターには敵わんわ」

    藤田「そっか。けど……ここんとこのお前、大分勝ってるよな。勝ち過ぎなくらいに」

    まこ「……何が言いたいんじゃ」

    藤田「いやいや。あんまり強くなり過ぎると、お前と打てるやつが減ってくるぞって話でさ」

     キィィィガチャ

    藤田「っと……今日はよく子供が来るなぁ。うちの客層じゃないんだけど……」

    「こんばんは。どこか、卓、空いてる?」

    まこ「ここが今終わったとこじゃけえ、入りたかったらどうぞ」

    (13)「テンゴ? テンジュウ?」

    まこ「わしを破滅させる気か。テンイチでええじゃろ」

    「おっけー。あ、ボク、国広一。これでも中一なんだ。よろしくね」

    まこ「わしも中一じゃ。名前は染谷まこ」

    165 = 48 :

    「そっちのフリフリ小学生は知り合い?」

    まこ「いや、わしもさっき会ったばっかじゃ。名前も知らん」

    「は、原村和、です」

    まこ「ほうか、よろしくな」

    「よろしくー」

    まこ「ほいじゃ、始めようか。もう二人は……」

    ハギヨシ「では、僭越ながら私が……」

    「同じく……」

    (さ、咲さん……どうしましょう、対局が始まってしまいそうです)

    (まあ、見守ろうか。染谷さんがイカサマを使うようだったら、止めないとね)

    166 :

    福路美穂子ちゃんの美乳揉みたい

    168 = 50 :

    北斗杯まで書いて頂けるんですよね?

    169 = 48 :

     ――半荘終了

    まこ「……わしの勝ちじゃの(んー、別に弱くはないが、これくらいならわしの相手じゃないのう)」

    「あー、負けちゃったかぁ……悔しいっ!」

    ハギヨシ「完敗でございます」

    「参りました」

    (よかった。この局は普通に終わった)

    (この染谷って子、宮永照ほどじゃないけど、けっこう強いみたいだね)

    「まずったなぁ、このまま負けて帰るとうちのご主人に叱られちゃう。染谷さん、よかったらボクとサシウマで勝負してくれないかな?」

    まこ「(この誘いは乗らんほうが無難かのう……)いや、わしゃあそろそろ家に帰らんと……」

    「負けたほうが勝ったほうにプラス千点……どうかな?」ニコッ

    (ど、どういうことですか?)

    (簡単に言えば、順位で競って負けたほうが勝ったほうに一万円払うんだよ)

    (い、一万円!!?)

    170 = 48 :

    まこ(危険じゃのう……しかし、さっき見た感じじゃと、手つきは覚束なかったし、ただのはったりとも考えられる。
     ほうじゃとしたらこんなボロ儲けのチャンスはないわ。一万円あればMDプレーヤーが買えるしのう……)

    まこ「ええじゃろ。乗った」

    「え!? 染谷さん!?」

    まこ「なんじゃ。関係ない小学生は黙って見とれ。それとも、今度はわれがこの卓に入るか?」

    「……遠慮しておきます」

    まこ「部外者は引っ込んでればええんじゃ」

    「そうだよー。これは大人の世界だからねぇ?」

    (う、うう……)

    「じゃあ……始めようか」ニヤッ

    171 :

    一ちゃんは悪者じゃないやい!

    173 :

    最初に勝たせるのは玄人の常套手段だな

    174 = 141 :

    175 = 48 :

     ――東四局

    まこ(現状はトップじゃが……差はそれほど開いとらん。ここは無難に和了っておきたいのう……)スッ

    (あっ、染谷さんが! ツモをすり替えた!!)

    (え? いつ? どうやって?)

    (和ちゃんには見えないと思う。けど、今、確かにイカサマをしたね)

    まこ「ツモじゃ。メンタンピン三色。3000・6000」

    「うわぁ。高め親っ被りか。これはきついねぇ」

    まこ(これで一安心かの。あとは、オーラスまで振り込まんように気をつけていれば……)

    「いやぁ、強いね。同世代でこんなに打てる人は、うちのご主人様くらいだと思ってたよ」ジャラジャラ

    まこ「お褒めに与り光栄じゃ」ジャラジャラ

    「特に捨て牌を読むのが上手いみたいだよね。絶妙なところでオリたりする。これはボクも見習わないと」ジャラジャラ

    まこ「ははっ、偶然じゃろ、偶然」ジャラジャラ

    「あっ、今、笑ったでしょ!? ひどいなぁ、勝負ってのは終わるまで笑っちゃいけないんだよ?」ジャラジャラ

    まこ「それはそうじゃの。肝に銘じておくわ」ジャラジャラ

    「聞く耳も持っている。うん、染谷さん、もっと強くなるよ。ボクが保障する」ジャラジャラ

    176 = 48 :

    まこ「ふうん……しかし、さっきから、その鎖……邪魔そうじゃの?」ジャラジャラ

    「あ……気付いちゃった?」ジャラジャラ

    (く、国広さんの笑顔……恐いです……!)

    (きっと、ここから何かするつもりだよ)

    (えっ!? 止めなくていいの?)

    (悪いけど、先にイカサマをしたのは染谷さんだ。これから国広さんが何をするにしても、文句は言えないよ)

    (そんな……負けたら一万円ですよ!?)

    (仕方ないよ。それが勝負ってものだから)

    「これを外して麻雀するの……小学生以来なんだ。久しぶりだなぁ、上手くできるかなぁ」カチャ

    まこ「言ってんさい」

    「染谷さんも、したければ好きにすればいいよ? まあ、できるもんならだけど……!」ビュッ

    まこ(な……なんじゃ、鎖を外した途端に積み込みの速度が上がった……!!?)

    177 = 48 :

    「ほらほら、どんどん積まないと大変なことになっちゃうよー!?」ガチャガチャ

    まこ「くっ(わ、わしの積み込みを邪魔して……なおかつ自分の積み込みをしているじゃと……!? 信じられん……こんなん完全にプロの領域じゃろが……!!)」

    「うちは父が手品師でね……ボクも手先の器用さには自信があるんだ。染谷さんのは独学かな……?
     雀荘で見たやつを見よう見まねでやってる感じだったけど……そんなのはボクから見れば児戯に等しいね。
     だから……ちょっと高い授業料かもしれないけど、見せてあげるよ。玄人の技ってやつをさ……!!」

    まこ(まずい……全部持っていかれる……!!?)

    「さあて……ボクの親番。ラッキーなことに山が全部残ってるね」ゴゴゴゴゴ

    まこ(う、嘘じゃろ? そんな技……使える人間がこの世にまだおるんか!? 噂でしか聞いたことないわ!!)

    (和ちゃん、イカサマは悪いことだけど、国広さんが今からやることは芸術の域だよ。よく目を凝らして見てるといい)

    (一体……何を……!?)

    まこ(ツバメ返し!!?)

    178 = 48 :

    「とっとっと、やっぱり鈍ってるなぁ、こんなスピードじゃ蚊が止まるね」

    (い、今何かしたんですか?)

    まこ(まったく見えんかった……!?)

    「あれれ……これは……こんなことがあるんだねー」

    まこ「なんじゃ……ミスったんか。なら……早く切ればええじゃろ」

    「いやいや、違うって。というか、切る牌ないし」パタッ

    まこ「――!?」

    「天和。16000オール」

    まこ「っ!!?」

    「さて……南場はまだ始まったばかり。最後まで付き合ってもらうよ、染谷さん?」

    179 = 156 :

    しえん

    180 = 50 :

    自動卓じゃないのか
    よく今までカモられなかったな

    183 :

    イカサマってばれてるなら捕まえろやキンクリおばさん

    184 = 48 :

     ――終局

    「これ、数えるまでもなく、どっちが勝ってるのかわかるよね?」

    まこ「わしの……負けじゃあ……」ブルブル

    「そういうこと。というわけで、一万円寄越しな? もちろん点差分も上乗せでね」

    まこ「くっ……これで……有り金全部じゃっ!!」ジャラジャラ

    「いやいや、そりゃないでしょ、染谷さん。足りないよ。タネも持たずに打ってたわけ? これはもっとお仕置きが必要かなぁ」

    まこ「っ……!!」

    (そ、染谷さん……!)

    まこ「そ、その、小学生……原村和じゃったか……」

    「は、はい……」

    まこ「……二十円、貸してください」ポロポロ

    「わ……わかりました」

    185 :

    いろんな意味で情けねぇ

    186 = 48 :

    「染谷さんさ、普通に打っても十分強いんだから、こんなところでくすぶってないで競技麻雀の世界に行きなって。
     そっちなら、たぶんインターミドルとか狙えるんじゃない? こっちの世界にこれ以上首を突っ込んだっていいこと一つも無いよ。
     ま、まだ負け足りないっていうならいくらでもここに来ればいいと思うけど。そのたびにボクが呼ばれるだけだから」

    まこ「え……? 呼ばれる……?」

    「あ、ごめん。これ言っちゃいけないことだった」

    まこ「ど、どういうことじゃ……マスター……?」

    藤田「……恨みたいなら好きなだけ私を恨め、まこ」

    まこ「……!!?」ダッダッダッ

    188 = 166 :

    和かわいいよ和

    189 = 48 :

     ――

    「行っちゃったね」

    藤田「一、いくらなんでもやり過ぎだ。私はお灸を据えてやれといっただけで、泣かせろとは言ってない」

    「やだなぁ、あんなのボクが師匠《センセイ》と打って経験した絶望の十分の一にも満たないよ」

    藤田「まあ……お前の場合はそうだが……」

    「ま、いいんじゃない。これで染谷さんがここに来ることはないと思うよ。ちょっと寂しいかもしれないけど、仕方ないよね。ボクたちみたいな中学生は、ここの客層じゃないし」

    藤田「そうだな」

    「あ……あの……!」

    藤田「ああ、君、まだいたのか。暗くならないうちに帰ったほうがいいぞ。そろそろ仕事帰りの大人で溢れる時間帯だ」

    「い、いえ、そうじゃなくて!!」

    藤田「なんだい?」

    「私に……一局打たせてください!! 国広さんと、その、さ、サシウマ? で!!」

    190 = 48 :

    「なに……君、さっきのボクと染谷さんの勝負を見てたんでしょ?」

    「み、見てました。だからこそ、です!」

    「お金、持ってるの?」

    藤田「おい、一」

    「持ってます! 足りなかったらカードもあります!!」

    「上等。座りなよ」

    藤田「いい加減にしろ。君も、もう帰りなさい」

    「大丈夫です。すぐに終わりますから」

    「へえ、よほど腕に自信があるのかな? 原村さん、だっけ……君、どれくらい強いの?」

    「え、えっと……『宮永咲』くらい……?」

    「あはっ! 言うにこと欠いて宮永咲!? 原村さん、ギャグセンスあるよ。最高だね!!」

    「ほ、本当にそれくらい強いんですからね!」

    「うん。わかったわかった。じゃあ……そんな宮永咲に敬意を表して最初っから鎖無しで打つよ。ま、別に悪さをするわけじゃないから安心して。
     ボクだって普通に打って弱いわけじゃない。小学生の君には負けないよ」

    191 = 48 :

    (って言ってますけど、大丈夫なんですか、咲さん!?)

    (子供相手だもん。本気を出すまでもないよ)ゴゴゴゴゴゴ

    (そうじゃなくて、私が心配なのは国広さんです! 前の宮永照さんのときみたいにするのはやめてください!!)

    (和ちゃんは優しいなぁ。大丈夫、ちょーっと手品が使えなくなるくらいのトラウマを植えつけるだけだから。国広さんにとっても、いいことだと思うよ)

    (わ、わかりました)

    「じゃあ、場決めしようか」

    藤田(江戸時代の嶺上使い……宮永咲、か。あんな化け物に出張ってこられたら、まともに卓を囲めるのは小鍛治九冠か一の師匠くらいなもんだろうよ……)

    「よ、よろしくお願いします!!」

    「よろしくー」

    192 :

    しぇん

    194 = 48 :

     ――十五分後

    「ありがとうございました!!」タッタッタッ

    「こ……これは……宮永咲……!!?」ガタガタ

    藤田「し……信じられん……!!」ガタガタ

    「これ……イカサマはしてないんですよね……?」ガタガタ

    ハギヨシ「……国広さん、透華お嬢様が迎えにいらっしゃるそうです」

    「そ、そっか。よかった……。早く透華に会いたいよ……恐いよ……」ガタガタ

     バァァン

    透華(13)「一!? どうしたんですの? ハギヨシが大変だと言っておりましたが!!」

    「うわあああああん透華ああああ!! 恐かったよおおおお!! 化け物がいたよおおおおお!!」

    透華「何を言ってるんですの、化け物とならいつもうちで打っているじゃありませんか」

    「そ、そうなんだけど……これは師匠並みにヤバいっていうか……師匠よりヤバいっていうか……!!」

    195 :

    196 = 48 :

    透華「藤田さん、どういうことですの? 今日の相手はわたくしたちと同学年の子供が相手だという話でしたが」

    藤田「私にも何がなんだか。ちなみに……一が負けたのは、小学生だよ」

    透華「小学生!? いやいや、ただの小学生が一をここまで追い込むなんて……まして師匠レベルの打ち手……!? ありえませんわ!!」

    「二人とも、何を騒いでいる……?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    藤田(出……出た……現世でも最高峰の化け物……!!)

    (24)「一、どうした、何か恐いことでもあったのか?」

    「せ、師匠……!! その……宮永咲が……宮永咲が……!!」ガタガタ

    「うむ……事情はよくわからないが、話は屋敷に帰って聞いてやる。純も話したいことがあるといっていたしな。帰ってみんなでミーティングだ」

    藤田(天江衣五段……!! 三年前にいきなり表舞台に現れた若手最強の魔物……!! 赤土九段が止めた小鍛治プロの新初段連勝記録を塗り替えた……本物の化け物……!!
     しかし……その外見は……!!)

    「む、なんだ、衣に負けてプロを引退した藤田じゃないか。どうした? 衣の顔に何かついているか?」

    藤田(まるで小学生!! か、可愛い!!)ナデナデ

    「ふ……ふああああ……!! バカ者……撫でるなぁ……!!」

    藤田(あああ!! 衣、超可愛いよおおお!!)

    197 = 156 :

    (24)でも外見はそのままなのか

    198 :

    実は除名じゃないのかw

    199 = 195 :

    然り気無くレジェンドがすこやんに勝ってる

    200 = 48 :

     ――帰り道

    (染谷さん……まだ近くにいればいいですけど!!)

    (あ、あれそうじゃない!?)

    「あっ――染谷さん!!」

    まこ「なんじゃ……小学生か」

    「原村和です」

    まこ「ほうじゃったの。で、どうしたんじゃ? ああ、借りた二十円か? 一緒にうちまで来てくれれば、その場で返せるんじゃが……」

    「そんなのはどうでもいいんです。えっと、まずは、これ! 取られちゃった一万円です!!」

    まこ「これ……どうしたんじゃ?」

    「染谷さんが出ていったあと、国広さんと打って取り返してきました」

    まこ「わしが出ていったあとって……まだ二十分も経っとらんじゃろうが」

    「はい。東一局で終わらせたので」

    まこ「は……?」


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