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    元スレ咲「ノドカの牌?」

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    252 = 48 :

     ――

    「照さんに見限られた……そのことは、想像以上に私の心を抉りました。
     だけど、プロにさえなれば……そう思いましたが、それも、そんなに簡単なはずがなかったんです」

     ――(小学五年生)・春

    「プロになるにはどうしたらいいかって? そりゃ、プロ試験に合格すりゃいいんだよ」

    「どれくらい強ければプロになれるんですか? 純さんくらいなら?」

    「オレは無理だ。院生ともなれば、オレレベルなんてゴロゴロいる」

    「院生……プロ養成所ですか」

    「確かに、お前はいいセンスしてると思う。あ、その、普段のお前な。覚醒したほうじゃなくて。けど……今のお前では百パー無理だ」

    「そうですか……」

    「納得してない、って顔だな。いいぜ。ちょうど、うちの師匠が赤土九段門下と合同で合宿をするって話が来ててな、そこにお前も来いよ。
     プロもいるし、院生もいるぜ?」

    「わかりました……!」

    253 :

    永水の方々コイツです。

    254 = 61 :

    さあ、面白くなってまいりました

    255 = 48 :

     ――合宿

    晴絵(34)「紹介しよう、うちの門下生たちだ」

    (26)「松実宥、五段です」

    (25)「鷺森灼……三段」

    (15)「松実玄、院生一組一位です……よろしくね」

    (13)「新子憧っ、院生一組六位ですっ!」

    シズ(11)「高鴨穏乃、院生一組十三位です、得意なのは早打ちっ! 同い年だね、和っ!!」

    (11)「よろしくお願いしますっ!!」

     ――

    (つ……強い……!! これが院生!!?)

    シズ「あー、また玄さんがトップかぁ」

    「ナンバーワンの座は譲らないよっ!」フンス

    「ま、院生でずっとナンバーワンでも自慢にならないけどねぇ~」

    257 = 48 :

     ――

    「だけど……何よりも私の決心を揺さぶったのは、親友の優希の言葉でした」

     ――

    優希「のどちゃん……プロになるって話を聞いたじぇ? 院生になるって……本気……?」

    「う、うん……どうしても、戦いたい人がいて……」

    優希「のどちゃん、知ってるか? 院生はアマの大会――インターミドルには出られないんだじぇ?」

    「あ……」

    優希「一緒に……清澄中学で頑張ろうって……花田さんたちとは入れ違いになっちゃうけど、私……のどちゃんと二人ならって……思ってたんだじぇ」

    「ご、ごめんなさい……」

    優希「の、のどちゃん。のどちゃんなら、プロになるのは高校生になってからでも遅くないと思うんだじぇ! だから、中学生の間だけは……私と一緒に……!
     そう、この間、面白い後輩も見つけたんだじょ! マホムロコンビって言って、二人とも清澄中学に行くって言ってて……」

    「ごめんなさい……優希……!」ダッ

    優希「あ……のど、ちゃん……」

    258 = 48 :

     ――和・小学五年・夏

    「そして、優希とも気まずい関係になったまま、私は夏休みを迎えたのでした――」

    263 = 48 :

     ――自宅

    (打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい)

    「黙っててください、咲さん。気が散って宿題が出来ません」

    (だってえええ!! 和ちゃん最近全然牌に触ってないんだもん!! ちょっと前にやった院生との合宿で自信なくしたの!?
     大丈夫、和ちゃんならすぐに追いつけるよ!!)

    「何を根拠に……」

    (っていうか、和ちゃんが打ちたくないのは和ちゃんの勝手だけどさ、だったら私に打たせてくれればいいじゃん!!)

    「嫌ですよ。雀荘に行ったりしたら、また色んな人に目をつけられるじゃないですか。もう、照さんみたいに誰かを失望させたくないんです、私は」

    (じゃあ手加減するから!! ずっとプラマイゼロにするからああああ!!)

    「それはそれで大問題です。っていうか、最近になってようやくプラマイゼロの恐ろしさがわかってきましたよ。咲さん、本当にあなたは人間ですか?」

    (人間じゃないよ! 幽霊でしょ、どう見ても!!)

    「ま、とにかくそういうわけで、直に他人と打つわけにはいきません」

    (そんなああああああ……)

    (ん、ちょっと待って……直に……打たなければいい?)

    (えっ!? そんな方法があるの!!?)

    「ちょっと!! 人の心を読まないでください!!」

    264 = 48 :

    (あ、ごめんごめん。それで、話の続き)

    「ああ、えっと。先日、父に新しいパソコンを買っていただきまして、それを使えば、咲さんが自由に打って、なおかつ私も困らない、そんなことができるんじゃないかと」

    (なにそのウルトラシー!?)

    「ネット麻雀です」

    (ねっと……まーじゃん?)

    「パソコンの中で、インターネットを通じて、世界中の顔の見えない誰かと対局ができるんです。
     ま、とりあえずやってみましょう。ネット麻雀のことは沢村さんや龍門渕さんから聞いているので、大体わかります」

    (ふうん)

    「私と咲さん、二人で一つずつIDを作りましょう。私は『のどっち』でいいとして、咲さんは何にしますか?」

    「本名でいいよ。サキ」

    「わかりました。s・a・k・iと」

    「へえ……面白そう……!!! これで、あとはいつも通り打てばいいの!?」

    「そうです。お、早速対局の申し込みですね。やりますか」

    「うんっ!!」

    265 = 48 :

     ――六時間後

    「咲さん……!!」

    (なにかな、和ちゃん……!!!)

    「激弱じゃないですか!!!? なんですかR1300って!!! 人間じゃありませんよ!!!」

    (だ……だって、この箱、全然牌が見えないんだもん……!! っていうか、逆に和ちゃんは調子いいね。もうR1800を超えてる。ワンランク上のフロアーに入れてるし)

    「そうですね。なんだかこちらのほうが打ちやすいです。
     なんというか、牌に触らなくてもいいというか、相手の顔が見えないのがいいですね。純粋に数字と牌に集中することができます」

    (人には向き不向きがあるってことか……)

    「ふふ、けど、なんか負けてる咲さんを見るのは新鮮で楽しいです」

    (あああ!!! 和ちゃん!! 今私をバカにした!? 鼻で笑った!?)

    「なんのことですかね~」

    (もううううう許せない!!! 私が麻雀で勝てないとかありえないんだから!!! もう、この箱なんて、こうしてやるっ!!!)ゴゴゴゴゴゴゴ

    「ちょっ!!? 何をしてるですか?」

    266 = 48 :

    (いつもは卓と牌を支配するのに使ってる力を、この箱にもかけている!!)

    「そんなオカルトありえません!!!」

    (よしっ……これで、こいつは私の支配下になった!)

    「咲さんはコンピュータウイルスですか……」

    (じゃあ……今度こそ負けないよ。和ちゃん、次の対局!!)

    「いや、今日は遅いので、続きは明日にします」

    (そんなああああああ!!!!)

    268 = 50 :

    支配下ワロタ

    269 = 48 :

     ――

    「ちょ……待ってよ。誰こいつ……『saki』……? つーかこれネット麻雀でしょ……なんかプログラムいじってるわけ……?
     本当に人間なのかな……日本人なら……日本語通じるよね……?」カタカタ

    アコチャー『あなた誰? この私は院生よ?』

    「レスは……なしか。はぁ……仕方ない。気を取り直してもう一局……と、次は『のどっち』か。『saki』と一緒で最近よく見かける名前ね……どれどれ、相手してやるわ……!!」

     ――

    ダヴァン「ハロー。ナンデスカ、エッ? ネット麻雀? 『saki』……デスカ? エッ、ネリーとハオが勝てなかっタ? ハハッ、ゴジョーダンヲ」

     ――

    ともきー「透華、知ってる、『saki』の話?」

    透華「わたくし的は、『saki』よりもスタイルが被っている『のどっち』のほうが気になるのですが、まあ噂くらいは聞きましてよ。
     麻雀が大好きなコンピュータウイルスが開発されて、それにサーバーが乗っ取られたとか」

    270 = 48 :

     ――

    誠子「みなさん聞きました? ネット麻雀で最近噂になってるめちゃくちゃ強い雀士がいるって」タンッ

    (26)「聞いたことはあるな。海外のプロでも何人か負けているらしい」タンッ

    尭深「弘世先輩……ネットとかやるんですね」タンッ

    「えっ!? い、いや、別に何かやましいことをしているわけではなくただ情報収集の」

    「ロンです」パララ

    (っと、照のやつ……最近、前にも増してキレが上がってるな。これは私もうかうかしてられん)

     ――

    「もうそれがヤバいのよ!! 『saki』ってやつ、普通にプロにも勝っちゃうの!! ぶっちゃけネットの中ではもう最強みたいなもんよ!!」

    「あ、私もこの間打ったよ。びっくりした。いきなり嶺上開花を和了ってきて」

    シズ「私はパソコンできないからなー。憧、今度やり方教えてよー」

    「穏乃は、そんなことより麻雀をもっと勉強すべき」

    「灼ちゃんは厳しいなぁ」

    272 = 48 :

     ――和・自宅

    「咲さんは連対率九十九パーセントですか……最初の不調がなければ掛け値なしに百パーセントでしたね。まったく信じ難い」

    (えへへ。だんだんこの箱にも慣れてきたよ。いつもの七割くらいの力は出せるようになったかな)

    「七割って……」

    (それはそうと、和ちゃんもけっこう強くなってるよ。普段のときとは別人みたい。今の和ちゃんだったら……そうだね、院生って子たちと張り合うこともできると思う)

    「確かにネット麻雀のほうが打ち易いですし、結果が出ています。しかし、実際の卓で、人を前にして同じコンディションで打てるかというと、微妙なところです」

    (でも、その壁を越えられたら……)

    「今よりは少しだけ……照さんに近付けますかね」

    (うん)

    「頑張ります。咲さんはどうですか、最近楽しいですか?」

    (うんっ!! 最高っ!!! 麻雀って楽しいよね!!)

    276 = 48 :

     ――

    晴絵(へえ、これが憧の言ってた『saki』か。尋常じゃない打ち手なのは見ればわかるけど……これは私でも勝てるかどうか)

    晴絵(憧は……子供じゃないかって言ってたな。夏休み、か。まあ、こういう飛びぬけた力を持つ子供に心当たりがないわけではないのだが……)

    晴絵(しかし、春に彼女と直に打ったときは、さほど力は感じなかった。もちろん普通の子より上手いし、鍛えれば或いはものになるかもしれん。けど、彼女は『saki』ではないだろう)

    晴絵(『saki』の打ち筋は百戦錬磨のそれだ。熟練した打牌……長久の歳月を思わせる。十歳そこらの子供に打てるような麻雀ではない)

    晴絵(だとしたら……『saki』は誰なのか。表舞台に出てこない打ち手に興味はないが、できることなら直に会って打ってみたいものだな)

    晴絵(このこと……小鍛治さんのところの照は知っているのだろうか。去年の冬の大会は……私も見ていたが、ひどいものだった。人の門下生の心配をしている余裕はないのだが……気になるものは気になる。どれ……少し突いておくか)

    晴絵「…………ああ、もしもし。照か? 私だ、赤土晴絵。いや、たぶんお前も耳にしていると思うが、ネットで今噂になっている――『saki』という打ち手について……」

    277 = 48 :

     ――

    「サキ……? 赤土さん、今、サキって言いました……?」

    晴絵『どうした? ああ、そうか。宮永の家系では特別な名前だもんな『咲』というのは』

    「その……ネットで強い打ち手がいるという話は亦野先輩から聞いていましたが、名前までは知りませんでした。教えていただいて、ありがとうございます」

    晴絵『いやいや、いいってことよ。ま、じゃあそれだけだから、あとはお前の好きにしたらいいよ。小鍛治さんにもよろしく言っておいてくれ』

    「はい……では、失礼します」

    健夜「電話、誰から?」

    「赤土さんです。先生によろしく、と」

    健夜「赤土さんは本当に世話焼きだよね。有難いけれど」

    恒子「すこやんー、てるー、ごはーん!」

    健夜「今行くー! ほら、照も、あんまり硬い顔してないで、こーこちゃんのご飯を食べよ。それに、明日は親善大会に出るんでしょ? 今日はもうゆっくりしなさい」

    「はい。ありがとうございます」

    (咲…………)

    278 = 231 :

    しえん

    281 :

    赤土さんは森下と緒方の複合ポジか?

    282 = 48 :

     ――プロアマ親善対局

     ワイワイガヤガヤ

    シズ「おおおお!! 強そうな人たちいっぱいっ!!」

    「シズ、少し静かにしてて」

    シズ「静かになんかしてられないよおおお!! あっ、神代初段発見っ!!」

    「うわ、天江五段と話してる……近寄りたくないわねぇ」

    「あ……小鍛治さん門下の人たちだ……」

    「私たち赤土門下が一方的にライバル視してる小鍛治さん門下」

    「あっちはこっちのこと友達か何かだと思ってるよね、絶対。って、ほら、宥さん、来たよ。旦那様が」

    「やあ、どうも///」

    「弘世七段……お久しぶりです///」

    亦野(あ、弘世先輩、真っ先に松実五段のところに行った)

    尭深(……想い人……)

    283 :

    チンポジとか気にするなよjkだろ
    今を楽しめよ

    284 = 48 :

    「今日はお互い中堅雀士同士、ベストを尽くしましょう」

    「そうですね、今、若い子たちにすごい勢いがあるから。そちらの宮永さんを筆頭に……」

    シズ「あっ!! ダヴァンさん門下だっ!! 日本に来てたんだ……!」

    「ちょ、ダヴァン九段が来てるってことは……辻垣内さんまで戻ってきてるじゃない!!
     修行で海外を回ってたんじゃなかったっけ……ってことは、もしかして辻垣内さん、今年のプロ試験を受けるつもりじゃ……!!」

    「あ、辻垣内さんが宮永さんに話しかけてる……今年はあの二人がプロ試験に出てくるのか……これは大変そうだなぁ」

    「玄、ガンバ」

    285 = 48 :

     ――

    智葉(14)「まだプロになっていなかったのか。驚いたぞ」

    「ちょっと、寄り道をしていまして。けれど、今年は間違いなく受けます」

    ダヴァン「ヨリミチ、トハコノコノコトデスカー?」パソコン

    「ダヴァン九段……それは……?」

    ダヴァン「ネットデ噂ノ『saki』デス。宮永サン、ゴセンゾサマ、同ジ名前」

    「…………」

    ダヴァン「コノ『saki』モ……嶺上使イミタイデスヨ? ウチノ門下生、誰モ勝テナカッタ……ヨカッタラ、宮永サン、打ッテミナイ? マダ対局マデ時間アルデショ?」

    「辻垣内さんは対局したんですか?」

    智葉「ああ、歯が立たなかったよ」

    「そう、ですか……」

    ダヴァン「サア、ID決メテ、チョット対局シテミテクダサーイ」

    「いえ、しかし、今日は大会ですので……」

    「ええやんええやん~打ったらええや~ん~。ほいっと、IDは『teru』ってことで~」

    「あっ……あなた……!?」

    286 = 65 :

    しえん

    288 = 48 :

    赤阪(??)「やっほ~。今日は特別ゲストで来ちゃったんよ~。関西から来てるんはうちだけです~」

    ダヴァン「アカサカ九段。オ久シブリデスネ」

    赤阪「もう~ダヴァンさんいじわるやわ~、うちのことは赤阪『三元』言うてよ~、せっかくすこやんちゃんから取り返したタイトルやもん。短い間かもしれへんけど名乗らせて~」

    (赤阪三元……先生を八冠に戻した魔女……か)

    智葉「そんなことより、ダヴァン先生、『saki』が『teru』に対局を申し込んできているのですが……」

    「え……?」

     ガヤガヤ

    「どうした? 『saki』がどうしたって?」

    「今から宮永照が対局するそうですよ」

    「宮永……って、あの宮永家の生き残り……小鍛治門下の……」

     ガヤガヤ

    「す、すいません。ダヴァンさん、大急ぎでパソコンの使い方を教えてください」

    ダヴァン「了解デス」

    289 = 48 :

     ――

    「これ……まさか照さんじゃありませんよね?」

    (試してみる?)

    「えっ? 試すって……どうやって?」

    (山牌、手牌、捨て牌、席順――全てをあの二度目に打ったときと同じにするの)

    「は……何を言っ」

    (さーて久しぶりに本気を出しちゃおうかなっ!!)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    (そんなオカルト……!!)

    290 = 147 :

    そんな事できるなら最初から(ry

    291 = 61 :

    年齢不詳wwww

    292 = 65 :

    しえん

    293 = 48 :

     ――

    「まさか……!! まさか!!?」ガタッ

    ダヴァン「ド、ドウシタデスカー? エッ、トイウカ、イツノ間ニ皆サン集マッテ……?」

     ゾロゾロ

    「そのパソコンからとてつもない気配を感じた」

    晴絵「パソコン越しに殺気を放つとか」

    赤阪「なんや~不気味やわ~」

     ゾロゾロ

    「これは……いや……そんなことがありえるのか……!!?」

    健夜「照、そのくらいでやめときなさい」

    「せ、先生……!」

    健夜「今日は大事な大会でしょ? パソコンなんかで遊んでないで、きちんと今日の対局に集中しなさい」

    「す、すいません……」

    294 = 48 :

    健夜「とは言え、心残りがあっては集中もなにもないもんね。赤土さん」

    晴絵「はいはい」

    健夜「この『saki』って人から、『teru』との再戦の約束を取り付けてください」

    晴絵「任せてください」カタカタ

    健夜「これでよかった?」

    「は、はい! ありがとうございます」

    健夜「そっちはどう、赤土さん」

    晴絵「いや、約束を取り付けることには成功したんですけど……その日取りにちょっと問題があって……けど、二、三日ズラしただけでは意味がないというか」

    「どういうことですか?」

    晴絵「『saki』の指定してきた日がね、プロ試験本戦の初日なんだよ」

    「ああ、それくらいなら、構いませんよ」

    295 = 86 :

    まだ残ってたすばら支援

    296 :

    すばらっ

    297 = 48 :

     ザワザワ

    智葉「おい……宮永、場を考えろ。今日は院生が来てるんだぞ」コソッ

    「しかし、仕方のないものは仕方ありません」

    智葉「お前なぁ……」

     ザワザワ

    「何よそれ……! プロ試験本戦よりも……ネットの正体不明の雀士のほうが面白そうってこと……!!?」

    シズ「憧、抑えて抑えて!!」

    「まあ、本命が星を一つ落としてくれるんだから、チャンスだと思おうよ。確かに悔しいけどさ。この悔しさは本戦で晴らそう。ね、憧ちゃん」

    「上等よっ!! あのガキ……絶対に叩き潰してやるからっ!!」

    298 :

    ヒカルの碁系のssはオモシロイの多い

    299 = 61 :

    しえん

    300 = 48 :

     ――『saki』vs『teru』当日・プロ試験会場

    「ホントに来ないし……!」ギリギリ

    シズ「憧……」

    「不戦勝だね……有難くもらっておきなよ」

    「く……悔しいっ!! 絶対……絶対にいつか泣かせてやる……!!」ポロポロ

     ――『saki』vs『teru』当日・小鍛治邸

    (『saki』……あなたは……何者だ?)

    (配譜は眺めた……以前、原村和に感じたものよりも……さらに濃く気配を感じる……私の理想……『saki』は……私の求める打ち手そのものだ……)

    (この呪われた一族の……始まりの魔物……『宮永咲』……いつか……卓を囲んでみたいと思っていた……)

    (そして……私は倒さなくてはいけないんだ……あの『宮永咲』を……!!)

    (『saki』……あなたは……本当に『宮永咲』なのか……!!? 私が倒すべき相手はあなたなのか……!? それを――この一局で見極めるッ!!)


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