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    元スレ憧「宥姉あの人のこと好きなんでしょ?」宥「ふぁ!?」

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    202 = 7 :

    『松実さんだったか?』

    『は、はい。そうですけど……』

    『君のためを思って一つ忠告しておきたい。マスクはまだしも、そのゴーグルを付けるのはやめておけ』

    『え……?』

    『分からないか? クラスのみんなが君を見て怯えている』

    『!』


    『弘世さんすごいね……あの人に声かけれるなんて……』

    『私なら絶対無理……ちょっとカッコいいかも……』


    『……』

    『まだ入学して間もない。早くクラスに馴染みたいなら……その犯罪者じみた格好はやめておけ』

    204 = 7 :

    『で、でも私、すごく冷え性で……』

    『今は4月の上旬だぞ。気温も20℃近い。度を超えた寒がりだろうと温かく感じる季節だ』

    『変なキャラ作りをするのは構わないが、ふざけるのも大概にしておけよ』ハァ

    『……』ズキ

    『それと……教室の中で防寒具を付けるなんてマナー違反だ。今すぐ取れ』

    『えっ……?』

    『防寒具の着用は登下校時のみ認めるものとする。生徒手帳にも書いてあるはずだが?』ジト

    『っ……』ビク

    (この人、怖い……)ブルブル

    (随分と怯えられているものだ……私は何も間違ったことは言っていないと思うんだが……)

    205 = 2 :

    起き支援

    206 :

    やめるのです!

    207 = 37 :

    少女マンガの王道的な出会いですのう

    208 :

    これは嫌われてもしょうがないですねぇ

    210 = 7 :

    『……クラスの風紀を乱す行為は学級委員長として認めるわけにはいかない』

    『何も反論が無いなら今すぐ取れ』

    『わ、私っ……その……さ、寒がりで……』カタカタ

    『それについてはさっき言ったはずだ。同じ事を何度も言わせるな』ギロ

    『ひっ……』ビク

    『早くするんだ』

    『……』カタカタ


    『弘世さん、ちょっと強く言い過ぎじゃない……?』

    『誰か間に入った方がいいんじゃ……』


    (どうして私が悪者みたいな扱いになってるんだ……クラスのためを思って注意しているのに……)イライラ

    (睨まれて、厳しい口調で注意されて……こんなこと初めて……)カタカタ

    『……』ギロ

    (どうしよう……怖い……声が出ない……)ジワ…

    211 = 7 :

    『おい、私の言葉が聞こえていないのか。早くその暑苦しそうなのを取れと言っているだろ』

    『わ、私……』ガクガクブルブル

    『同じ事を何度も言わせるなと言ったはずだが……それすらも聞こえていないのか?』ギロ

    『ぅ……ぁ……』ウルウル


    『ねえ、あれ止めた方がいいんじゃ……』

    『む、無理だよ……弘世さんすごい剣幕で……』

    『松実さん可哀想……』


    『』ピキ

    『もういい。言葉が通じないなら実力行使に出るまでだ』ガシ

    『え……?』

    『今すぐ脱げっ……!』グイ

    213 = 2 :

    剥きに行ったー

    214 = 19 :

    やめるのです弘世さん!!

    215 :

    前はこんなに積極的だったのに今ときたら・・・

    216 = 209 :

    助けててるてる

    217 = 7 :

    『きゃあああっ!?』

    『ちょ、ちょっと菫!! なにやってるの!?』タタッ

    『はいはいストップストップ。気持ちは分かるけど落ち着きましょう』アハハ

    『退け!! 私は何も間違ったことは言っていないししていない!!』バタバタ

    『だからって暴力は良くない!』グググ…

    『暴力じゃない! アイツが何度言っても聞かないから私が……!』

    『あなたは何も間違っていないわ。ただ、今はとりあえず落ち着いて。松実さん泣いちゃってるから』

    『ひぐっ……ぐず……』ポロポロ

    『な……』

    豊音『せ、先生こっちです!』

    恒子『はいはい今行きますよー、って何の騒ぎ? 青春するにはまだ早いと思うけど』アハハ



    (騒がしいなぁ……)

    218 = 158 :

    というか宥姉同じ中学とかで止めに入ってくれる友達いなかったんか……

    219 :

    一気に出てきたwww

    220 = 7 :

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

    「な、なんか壮絶だね。初対面でそれって……」

    「ちゃんと事情を説明しなかった私が全部悪いんだけど……」アハハ

    「弘世さんすごいね……真面目っていうか正義感あるっていうか……」

    「初対面の人間が完全武装状態の宥姉に話しかけた上に注意するって……前代未聞だよ」

    「私も避けられることはあっても注意されるのは初めてだったから……まともに受け答えが出来なくて……」

    「ふふ、そりゃそうなるよ。宥姉ならなおさら」アハハ

    「にしても、第一印象が悪いほど仲良くなりやすいって言うけどアレって本当だったんだね」

    「形だけ仲直りした後、3日くらいは互いのことを避け合ってたんだけどね……」

    「そりゃそうだよ。私が弘世さんの立場でも宥姉の立場でもロクに相手のこと見れないって」

    「気になるのはそのあとどうやって仲直りしたかだよ」

    「一体どんな魔法を使って……」

    「魔法と言えば魔法だったのかも……」アハハ

    221 = 7 :

    ―――――――――――――――――――――――――――――――

    『……』フン

    『……』グス

    『入学したばっかやのに二人ともやんちゃやねー」

    『まさか健康診断より早い時期に1年生の顔見るとは思わんかったわ』アハハ

    『……』

    『……』

    (福与先生から大雑把な事情は訊いとるけど、新米のウチに丸投げすんのはどうかと思うなぁ……)

    (これも勉強なんやろか……早く善野さん戻って来てくれればええんやけど……)

    222 = 2 :

    ふぅ~む

    225 = 7 :

    『えっと、二人はなんで喧嘩してもうた感じ?』

    『喧嘩なんてしていません』

    『ただ、彼女が私の注意に従わなかったから……ついカッとなってしまって……』

    『それで掴みかかってもうたんや』

    『防寒具を取ろうとしただけです』ギロ

    『な、なるほどな……』

    (この子迫力あるなぁ……すごい今機嫌悪そうやし……)

    (納得がいかない。確かに手が出てしまったのは良くないが、何もこんな場所に連れて来られる筋合いなんて……)

    『……弘世さんの言う通りです』

    『!』

    『私が大人しく弘世さんの言う事を聞いてれば、こんなことには……』

    227 = 7 :

    『でも松実さんにはちゃんとした事情があるんやから、全部が全部悪いとは言われへんよ』

    (事情……?)

    『きちんと説明出来なかった私が悪いんです……だから、弘世さんは何も……』

    『待ってくれ。話が見えて来ないんだが……』

    『弘世さん聞いてない? 松実さんが冷え性ってこと』

    『それは知っていますが……だからと言ってこんな格好をするまでの冷え性なんて……』

    『信じられへんことにあり得るねんな、これが』アハハ

    『は……?』

    『松実さんは言わば一種の病気みたいなものやねん。こういう言い方するのはちょっとアレやけども』

    229 = 7 :

    『……どの程度の冷え性なんですか』

    『えーっと……どんなもんやったけ?』アハハ

    『真夏でもセーターにマフラー、手袋が無いと……寒いです』

    『な……』

    『つまり、今の松実さんに防寒具取れっていうのは真冬に外で裸になれって言ってるようなもんやね』アハハ

    『ふざけないでください……そんなこと信じられるわけ』

    コンコンコン

    『どうぞー。空いてますよー』

    健夜『失礼します……遅れてすみません、荒川先生』

    『!』

    (この人って……)

    『いえいえ。ナイスタイミングですよ理事長』

    健夜『この子たちが喧嘩したっていう二人? そんなことするようには見えないけど……』

    『喧嘩というかすれ違いというか』アハハ

    230 = 2 :

    すこやん理事長

    231 = 203 :

    流石アラフォー

    232 :

    ファッ!?

    233 = 7 :

    (学校長がこんな場所に何を……)

    健夜『えっと、あなたが松実宥さん?』

    『は、はい……そうですけど……?』

    健夜『これ、校内での防寒具着用の許可書です。遅れちゃってごめんね』スッ

    『!』

    『あ、ありがとうございます……』

    健夜『本当は入学式の日に渡したかったんだけど、何分前例がない事だから対応に遅れちゃって……』

    『どう弘世さん。これで信じたやろか?』

    『なんなら大学病院からの診断書見せてもええで? 松実さんがいいって言ったらやけど』アハハ

    『私なら別に……』

    『いや、もういいです……ここまでされたら信じるしか……』

    『それに学校長が許可書を渡した時点でもう……』

    (弘世さん……)

    234 :

    菫と宥ばっかイチャイチャするSS多いから最近は照が不憫やわwww
    最愛の妹もピンクの奴がベッタリやしww

    236 :

    咲和が無事に結ばれるSSってあったっけ?

    237 = 7 :

    健夜『二人とも本当にごめんね。この件で悪い人がいるとしたら私だから、仲直りしてくれると嬉しいんだけど……』

    『り、理事長が悪いだなんてとんでもないです!』

    『そ、そうです! 悪いのは全部私で……!』

    『二人ともそれ以上はキリが無いから、この件はこれにて一件落着ってことで』アハハ

    健夜『クラスのみんなにもこーこ……じゃなくて福与先生を通して事情を伝えておくから、その辺りも安心して』

    『あ、ありがとうございます……』ペコ

    『それじゃあ二人とも教室に戻ってええで。もう授業始まってると思うから、早めになー』ニコ

    238 :

    (ボソッ

    240 :

    (小声

    241 = 234 :

    >>236
    原村さんはライバル多いからしゃーない

    242 = 215 :

    「姉妹丼もありですね・・・」

    243 = 7 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――

    (私がすごく寒がりだってことは信じてもらえたかもしれないけど……)

    『……』

    (さっきあんなことがあったばかりだし、やっぱり気まずいよ……)

    (どうしよう、なんて声かければいいのかな……むしろこのまま何も話さずに……)

    『松実さん』

    『は、はい!』ビク

    『本当に申し訳ないです……』フカブカ

    『!』

    『そ、そんな! 弘世さんが謝る必要なんてどこにも……!』アワワ

    『冷静に事情を訊きだそうとしなかった私が全て悪い……』

    『凝り固まった先入観のせいで、あなたの言葉を頑なに受け入れようとしなかったのも酷い話だ……』

    『浅ましい正義感にかられ、暴力のような言葉を君にかけたことだって……どれだけ謝っても謝りきれない」

    『あ、頭を上げてください! 何度も言うように、私がちゃんと事情を説明していればこんなことには……』

    244 :

    「無乳(照)には欠片の興味もないのです!」

    「チャンピオンの太ももは竜華と比べてえらく貧相やなあ・・」

    245 = 7 :

    『目つきも悪い体も大きい私のような女に迫られれば、ああなるのは当然だ……』

    『まともに受け答えが出来なかったのも私のせいで……』

    『やめてください!!』

    『っ……』ビク

    『それ以上自分のことを……責めないでください……』ウルウル

    『ま、松実さん……』

    『私なんかのために、罪悪感なんて感じないで……』ポロ…

    『ならせめて償わせてくれないか……?』

    『なんでもいい。私を殴るでも汚い言葉をかけるでも、君の気が済むようなことを何かを私に……』

    『そ、そんなことっ……』

    『でなければ私は……自分のことを許すことが出来ないんだ……』

    『弘世さん……』

    『頼む、なんでもいいんだ……謝る以外の何かを私にさせてくれないか……?』

    『……』

    246 = 2 :

    ふぅ~む

    247 = 42 :

    しえん

    249 = 7 :

    『それなら一つだけ……お願いしてもいいですか?』

    『なんだ?』

    『弘世さんが見かけた時でいいですから……私が今日みたいに困っていたら、助けて欲しいです』

    『……そんなことでいいのか?』

    『はい……私、高校受験でこの学校に入学したので……分からない事だらけで』

    『それに頼れる人もいないから、もし何かあった時に弘世さんが手を貸してくれると……すごく嬉しいです』

    『私の体質のことを詳しく知ってるのも、今の所は弘世さんと先生方だけですから……』

    『分かった。松実さんに何かあった時はすぐに私が駆けつけるし手を貸す。任せてくれ』

    『そ、そこまではしなくていいですから……』

    『時間割を忘れた時に教えて貰ったり、教室の場所を訊いた時に答えて貰ったり。……そういうので』

    『分かった。この約束、絶対に覚えておくよ』

    『よ、よろしくお願いしますね……』アハハ

    (こんな感じでいいのかな……すごく適当なこと言っちゃったような気がするけど……)

    (これが償いに……いや、彼女のためになるのなら……私は……)

    250 :

    このシリーズまってた

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