のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,057,072人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ憧「宥姉あの人のこと好きなんでしょ?」宥「ふぁ!?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - ×2+ - 体育倉庫の人 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    151 = 122 :

    ふんふむ

    152 = 122 :

    さるよけしえん

    153 = 102 :

    ふんふむ

    154 = 7 :

    (菫ちゃんのこと、だよね……)

    「宥姉あの人のこと好きなんでしょ?」

    「ふぁ!?」

    (すっごい分かり易い反応……)

    「ななな、何を言って……!?」

    「今さら誤摩化さなくていいよ。ってか隠す気ゼロだったじゃん」アハハ

    (わ、私ってそんなにも分かりやすいんだ……)

    「あの人とはどういう関係なの? 私も詳しくは全然知らなくて……」

    「ねえ憧ちゃん……この話、やめよ……?」

    「やめない」ニコ

    「あうぅ……」

    「だって宥姉の初恋だよ? 詳しく聞かせてもらわないと夜も眠れないよ」

    155 = 122 :

    ふんふむ

    157 = 7 :

    「だ、だからその、恋とかじゃなくて……」

    「あんなにもヤキモチ妬いといて好きじゃないとかおかしいって。恥ずかしがるのは分かるけどさ」アハハ

    「で、あの人のどこを好きになったの? きっかけは? 告白とかは……」

    「あ、憧ちゃ……」アワワ



    (クソっ、ここからじゃよく見えないし何も聞こえない……)

    (一体何の話をして……)ソワソワ

    「スミレは何も頼まないの?」

    「今はそれどころじゃない」

    「勿体ないなぁ。すっごく美味しいのに」モグモグ

    158 :

    菫たんかわいい!!

    159 = 102 :

    あなたの話ですよ、菫さん

    160 = 7 :

    (なんとかして様子を伺って……)

    「私はスミレが心配してるような関係じゃないと思うけどなぁ」モグモグ

    「……ならどういう関係だって言うんだ」

    「学年も違って校内での関わりも薄いだろうに、あんなにも仲良さげにしているんだぞ?」

    「それも少し人見知りの気がある宥と……どう考えても普通の友人同士じゃない」

    「確かに普通の友達同士ではないだろうけど、そこまで特別な関係でもないと思うよ?」

    「例えるなら……私とスミレみたいな感じかと」

    「……?」

    「年の離れた幼馴染み。あの二人結構昔からの知り合いに見えるし、それが一番しっくり来るよ」

    「……しかし」

    「それにアコ、他にちゃんと好きな人いるよ?」

    「は?」

    162 = 37 :

    ここでクロチャーとか言い出したらすごい修羅場になるな

    163 = 7 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    「なるほど……まさしく文武両道才色兼備、って感じなんだね」

    「うん、菫ちゃんは本当にすごいの……部活は麻雀部と弓道部を掛け持ちしてて、麻雀部では部長で……」

    「麻雀部……ってことは和の先輩なんだ……」ボソ

    「?」

    「いや、こっちの話」ニコ

    「しかし、なんか聞けば聞くほど完璧超人だね。欠点とかあるの?」

    「あるんだろうけど……私はまだ知らないかな」アハハ

    「まだ知らない?」

    「お友達になったのは最近のことだから……」

    「そうなんだ……ってちょっと待って。3年間クラス一緒だったんだよね?」

    「うん……」

    「にも関わらず友達になったのは最近なの? それって今まですっごい勿体ない事してたんじゃ……」

    「……」シュン

    (あ……これ触っちゃダメなヤツだ……)

    166 = 7 :

    「と、ところで何をきっかけに好きになったの?」

    「最近になるまで友達ですら無かったんだったら、一体どんな出来事があって……」

    「えっと、3ヶ月くらい前に大きな地震があったのは覚えてる?」

    「そりゃもちろん。あの地震が起こってから1週間はその話題で持ち切りだったからね」

    「あ、そういえば宥姉知ってる? あの時3年生二人が体育倉庫に閉じ込められとかで、学校中大騒ぎになってさ」

    「実はね、その時に閉じ込められた3年生っていうのが……私と菫ちゃんなの」

    「え!? 本当に!?」

    「あ、なるほど。ってことはその時に……」

    「うん……この気持ちがそういうのだって気付いたのは、あの時がきっかけだと思う……」

    167 = 7 :

    「菫ちゃんのこと自体は、1年生の時からずっと気になってたんだけど……」

    「そうなんだ」

    「いつも私のことを気にかけてくれて、困った時はすぐに助けてくれて……」

    (それって……)

    「私がこんな性格だから、今までちゃんとお礼も言えなかったし、友達になってとも言えなかったんだけどね……」

    「えっと、弘世さんは1年生の時からずっと優しくしてくれてるの?」

    「うん。初対面の時は色々あったけど、それからはずっと」

    「……脈アリだね」

    「ふぇ?」

    「もしかしたら弘世さんも宥姉のこと好きだったりして……」

    「あ、あり得ないよそんなこと……」

    「どうして?」

    171 = 7 :

    「私みたいなこたつ女、菫ちゃんが好きになるわけないから……」シュン

    「もー、どうしてそういうこと言うの! 宥姉のそういう卑屈なところ良くないよ?」

    「もっと自分に自信持たなきゃ。美人で可愛くてスタイル良くて……引っ込み思案な性格直せばモテモテに決まってるんだから」

    「そ、そんなことないよ……」モジ…

    「そんなことある! そう考えると宥姉に目を付けた弘世さんはかなり見る目あるね、うん」

    「す、菫ちゃんは私のことなんか」

    「何とも思ってない。宥姉本当にそう思ってるの?」

    「……」

    「いつも気にかけてくれたり、困ってる時は助けてくれたり……ただのクラスメイト相手に普通はそこまでしないって」

    「それも1年の時から今までずっとなんて、好きじゃないって方がおかしいよ」

    172 :

    ふんふむ

    173 = 7 :

    「……菫ちゃんの好きと私の好きは違うから」

    「そんなの宥姉の思い込みで」

    「私のことをどう思ってるのか、菫ちゃんに訊いたことがあるの」

    「え……?」

    「最初は好きだって言われたんだけどね……その後に念を押されたの。友達としてだって」

    「……」

    「だから、菫ちゃんが私と同じ気持ちって言うのは……あり得ないよ」

    「……そんなこと訊ける勇気があるのに、どうして惚れさせてやろうっていう気持ちにはなれないの」

    「私なんかとじゃ菫ちゃんに釣り合わないよ……」

    「じゃあ弘世さんが他の誰かと付き合ったりしていいの?」

    「見ず知らずの人と抱き合ったりキスしたり、その優しさが他の人に……」

    「……」ウルウル

    「ごめんなさい!」

    174 = 23 :

    菫さんがヘタレだから!

    175 = 7 :

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――

    「……」グデー

    「どうしたのスミレ? そんなにぐったりして」

    「気が抜けたんだよ……」

    「ふふ、安心した?」

    「心の底からな……ってどうして最初から言わなかった」ジト

    「なんか面白そうだったから」ニコ

    「おい」

    「それに言ったって信じそうにない雰囲気だったし」

    「その画像を見せれば良かっただけの話だろ……」

    「スミレに証拠を出せって言われてから思い出したので」アハハ

    「はぁ……」

    178 = 7 :

    「そんなにもあの人のこと好きなんだねー。ユウ、だっけ?」

    「松実さんと呼べ」

    「堅苦しいからユウでいいよ」

    「……」ジトー

    「もう、どうしてそんなことで突っかかって来るの」タハハ

    「スミレの恋人か何かなの?」

    「……クラスメイトで友人だ」

    「あ、そうなんだ。告白とかは?」

    「す、するわけないだろ!? なに言ってるんだお前!?」

    「え? だって好きなんでしょ? じゃあ好きです、って言って付き合えばいいじゃん」

    「あのなぁ、そんなことが出来れば誰も苦労は……」

    「ふふ、やっぱりあの人のこと好きなんだー」

    「っ……お、お前……!」

    「ねえねえ、恋バナしようよ恋バナ。どうして好きになったの? 何がきっかけ? いつから片思いしてて……」

    「ええい黙れ! お前とそんな浮ついた話できるか!」

    180 = 102 :

    うーんこの

    181 = 7 :

    「私のおかげで疑いが晴れたんだから、それくらいしてくれてもいいじゃん」ムス

    「そもそもお前が最初から新子のことを話していればだな……」

    「ねえ話してよー。堅物のスミレが恋に落ちる経緯なんて、詳しく訊かないと夜も眠れないよ」

    「眠れない時間で勉強でもしてろ」

    「うわ、そういうこと言うんだー……」

    「こういう話は軽々しく口にするようなことじゃない」プイ

    「スミレの頭でっかち! そうやっていじわるするなら私にも考えがあるから」スッ

    「……おい、どこに行く」

    「ユウのところ。スミレがストーカーしてたって言いつけてくる」テクテク

    「はぁ!? っておいちょっと待て!!」ガタン


    「「…………」」ジロ…


    「うっ……」

    「ふふふ……」

    (こ、コイツ……!!)

    183 = 7 :

    「騒ぎすぎるのは良くないよ? さっきの声だって向こうに聞こえちゃってるかも」ニヤ

    「お前後で覚えとけよ……!」

    「これで話す気になってくれたよね? スミレ♪」

    「はぁ……先に言っとくが、何も面白いことなんて無いぞ」

    「面白いことなんて求めてないよ。甘酸っぱい話が聞きたい」ニコ

    「甘酸っぱくもないと思うんだが……」

    「いいからいいから♪ で、まず二人はどういう出会いを果たしたの?」

    「そ、そんなところから話すのか?」

    「もちろん! 素敵な出会いがあるからこそ恋は始まるんだよ!」

    「少女漫画の読み過ぎだ……そもそも私と宥の初対面はロクなものじゃない」

    「どういうこと?」

    「……高校に入学、いや進学して1週間ほど経った日のことだったんだが―――」

    184 = 20 :

    今起きた支援

    185 = 7 :

    前半終了です。申し訳ないですが、30分ほど席外します

    188 = 102 :

    189 = 23 :

    190 = 23 :

    191 = 158 :

    ほーたる来い

    192 = 7 :

    保守ありがとうございました
    再開します

    193 = 7 :

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    『……』ボー

    (高校生になって今日でちょうど1週間か……)

    (中等部の頃からの面子がそのままいるから、高校生になった実感があまり涌かないな……)

    (毎度の如くクラスにはアイツがいるし)

    『……』ペラ…

    (変わったのなんて制服と教室くらいだ。別の中学から来た新しい顔もちらほら見かけるが……)

    (今現在で一番印象に残っている、というより目に付くのは彼女だな……)

    (もう晩春だって言うのにあんな格好……自己紹介の時に極度の寒がりだとか言っていたが、冗談にしか思えない……)

    (マスクとセーターはまだしも、教室の中で手袋とマフラーは目に余る)

    (学級委員長になったからには一度注意する必要が……)


    ザワ…ザワ…


    (……なんだ? さっきから妙に教室がざわついて……)チラ

    194 = 7 :

    『な……』

    『……』テクテク…

    (なんだあれは……コートにマスクに……ゴーグルって……)


    ザワ…ザワ…


    (うぅ、みんなすごく見てるよぉ……)カァァ

    (あ、あれが噂の高校デビューってヤツなのか……?)

    (いや、中学時代の彼女のことなんて何一つ知らないが……どう見たって変質者で……)


    『なんか怖いね……』

    『うん……近づくと何かされそう……』


    (みんなが怯えている……)

    196 = 7 :

    (やっぱり、こうなっちゃうよね……)

    『はぁ……』

    (私一人だけならまだしも……こうなると流石に見過ごす訳にはいかない)ガタ

    (私、友達出来るのかなぁ……)

    (中学に入学したときは、小さい時からの友達がいたから大丈夫だったけど……今は……)

    『君、ちょっといいか』

    『!』ビク

    『は、はい……なんでしょうか……?』

    『その格好は一体なんだ』

    『え……?』

    197 = 37 :

    剥くしかないな

    198 = 7 :

    『強盗でもするつもりか。誰がどう見たって不審者だぞ』

    『うっ……あ、あのっ。私……』

    『まずはそのおかしなゴーグルとマスクを外したらどうだ』

    『人と話をするときに顔を隠すなんて非常識だと思わないか?』

    『ご、ごめんなさい……今外します……』

    『……』」スッ

    『!』

    『……』モジ…

    (こんな顔をしていて……)ボー

    (ちょっと寒いかも……)ブル…

    (な、何を見惚れているんだ私は。目的を思い出せ)

    199 = 37 :

    剥きおった

    200 :

    宥といえば 宥「いたいの…もっとお……」がトラウマなんすけど


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - ×2+ - 体育倉庫の人 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について