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元スレ憧「宥姉あの人のこと好きなんでしょ?」宥「ふぁ!?」

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151 = 122 :

ふんふむ

152 = 122 :

さるよけしえん

153 = 102 :

ふんふむ

154 = 7 :

(菫ちゃんのこと、だよね……)

「宥姉あの人のこと好きなんでしょ?」

「ふぁ!?」

(すっごい分かり易い反応……)

「ななな、何を言って……!?」

「今さら誤摩化さなくていいよ。ってか隠す気ゼロだったじゃん」アハハ

(わ、私ってそんなにも分かりやすいんだ……)

「あの人とはどういう関係なの? 私も詳しくは全然知らなくて……」

「ねえ憧ちゃん……この話、やめよ……?」

「やめない」ニコ

「あうぅ……」

「だって宥姉の初恋だよ? 詳しく聞かせてもらわないと夜も眠れないよ」

155 = 122 :

ふんふむ

157 = 7 :

「だ、だからその、恋とかじゃなくて……」

「あんなにもヤキモチ妬いといて好きじゃないとかおかしいって。恥ずかしがるのは分かるけどさ」アハハ

「で、あの人のどこを好きになったの? きっかけは? 告白とかは……」

「あ、憧ちゃ……」アワワ



(クソっ、ここからじゃよく見えないし何も聞こえない……)

(一体何の話をして……)ソワソワ

「スミレは何も頼まないの?」

「今はそれどころじゃない」

「勿体ないなぁ。すっごく美味しいのに」モグモグ

158 :

菫たんかわいい!!

159 = 102 :

あなたの話ですよ、菫さん

160 = 7 :

(なんとかして様子を伺って……)

「私はスミレが心配してるような関係じゃないと思うけどなぁ」モグモグ

「……ならどういう関係だって言うんだ」

「学年も違って校内での関わりも薄いだろうに、あんなにも仲良さげにしているんだぞ?」

「それも少し人見知りの気がある宥と……どう考えても普通の友人同士じゃない」

「確かに普通の友達同士ではないだろうけど、そこまで特別な関係でもないと思うよ?」

「例えるなら……私とスミレみたいな感じかと」

「……?」

「年の離れた幼馴染み。あの二人結構昔からの知り合いに見えるし、それが一番しっくり来るよ」

「……しかし」

「それにアコ、他にちゃんと好きな人いるよ?」

「は?」

162 = 37 :

ここでクロチャーとか言い出したらすごい修羅場になるな

163 = 7 :

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「なるほど……まさしく文武両道才色兼備、って感じなんだね」

「うん、菫ちゃんは本当にすごいの……部活は麻雀部と弓道部を掛け持ちしてて、麻雀部では部長で……」

「麻雀部……ってことは和の先輩なんだ……」ボソ

「?」

「いや、こっちの話」ニコ

「しかし、なんか聞けば聞くほど完璧超人だね。欠点とかあるの?」

「あるんだろうけど……私はまだ知らないかな」アハハ

「まだ知らない?」

「お友達になったのは最近のことだから……」

「そうなんだ……ってちょっと待って。3年間クラス一緒だったんだよね?」

「うん……」

「にも関わらず友達になったのは最近なの? それって今まですっごい勿体ない事してたんじゃ……」

「……」シュン

(あ……これ触っちゃダメなヤツだ……)

166 = 7 :

「と、ところで何をきっかけに好きになったの?」

「最近になるまで友達ですら無かったんだったら、一体どんな出来事があって……」

「えっと、3ヶ月くらい前に大きな地震があったのは覚えてる?」

「そりゃもちろん。あの地震が起こってから1週間はその話題で持ち切りだったからね」

「あ、そういえば宥姉知ってる? あの時3年生二人が体育倉庫に閉じ込められとかで、学校中大騒ぎになってさ」

「実はね、その時に閉じ込められた3年生っていうのが……私と菫ちゃんなの」

「え!? 本当に!?」

「あ、なるほど。ってことはその時に……」

「うん……この気持ちがそういうのだって気付いたのは、あの時がきっかけだと思う……」

167 = 7 :

「菫ちゃんのこと自体は、1年生の時からずっと気になってたんだけど……」

「そうなんだ」

「いつも私のことを気にかけてくれて、困った時はすぐに助けてくれて……」

(それって……)

「私がこんな性格だから、今までちゃんとお礼も言えなかったし、友達になってとも言えなかったんだけどね……」

「えっと、弘世さんは1年生の時からずっと優しくしてくれてるの?」

「うん。初対面の時は色々あったけど、それからはずっと」

「……脈アリだね」

「ふぇ?」

「もしかしたら弘世さんも宥姉のこと好きだったりして……」

「あ、あり得ないよそんなこと……」

「どうして?」

171 = 7 :

「私みたいなこたつ女、菫ちゃんが好きになるわけないから……」シュン

「もー、どうしてそういうこと言うの! 宥姉のそういう卑屈なところ良くないよ?」

「もっと自分に自信持たなきゃ。美人で可愛くてスタイル良くて……引っ込み思案な性格直せばモテモテに決まってるんだから」

「そ、そんなことないよ……」モジ…

「そんなことある! そう考えると宥姉に目を付けた弘世さんはかなり見る目あるね、うん」

「す、菫ちゃんは私のことなんか」

「何とも思ってない。宥姉本当にそう思ってるの?」

「……」

「いつも気にかけてくれたり、困ってる時は助けてくれたり……ただのクラスメイト相手に普通はそこまでしないって」

「それも1年の時から今までずっとなんて、好きじゃないって方がおかしいよ」

172 :

ふんふむ

173 = 7 :

「……菫ちゃんの好きと私の好きは違うから」

「そんなの宥姉の思い込みで」

「私のことをどう思ってるのか、菫ちゃんに訊いたことがあるの」

「え……?」

「最初は好きだって言われたんだけどね……その後に念を押されたの。友達としてだって」

「……」

「だから、菫ちゃんが私と同じ気持ちって言うのは……あり得ないよ」

「……そんなこと訊ける勇気があるのに、どうして惚れさせてやろうっていう気持ちにはなれないの」

「私なんかとじゃ菫ちゃんに釣り合わないよ……」

「じゃあ弘世さんが他の誰かと付き合ったりしていいの?」

「見ず知らずの人と抱き合ったりキスしたり、その優しさが他の人に……」

「……」ウルウル

「ごめんなさい!」

174 = 23 :

菫さんがヘタレだから!

175 = 7 :

―――――――――――――――――――――――――――――――――

「……」グデー

「どうしたのスミレ? そんなにぐったりして」

「気が抜けたんだよ……」

「ふふ、安心した?」

「心の底からな……ってどうして最初から言わなかった」ジト

「なんか面白そうだったから」ニコ

「おい」

「それに言ったって信じそうにない雰囲気だったし」

「その画像を見せれば良かっただけの話だろ……」

「スミレに証拠を出せって言われてから思い出したので」アハハ

「はぁ……」

178 = 7 :

「そんなにもあの人のこと好きなんだねー。ユウ、だっけ?」

「松実さんと呼べ」

「堅苦しいからユウでいいよ」

「……」ジトー

「もう、どうしてそんなことで突っかかって来るの」タハハ

「スミレの恋人か何かなの?」

「……クラスメイトで友人だ」

「あ、そうなんだ。告白とかは?」

「す、するわけないだろ!? なに言ってるんだお前!?」

「え? だって好きなんでしょ? じゃあ好きです、って言って付き合えばいいじゃん」

「あのなぁ、そんなことが出来れば誰も苦労は……」

「ふふ、やっぱりあの人のこと好きなんだー」

「っ……お、お前……!」

「ねえねえ、恋バナしようよ恋バナ。どうして好きになったの? 何がきっかけ? いつから片思いしてて……」

「ええい黙れ! お前とそんな浮ついた話できるか!」

180 = 102 :

うーんこの

181 = 7 :

「私のおかげで疑いが晴れたんだから、それくらいしてくれてもいいじゃん」ムス

「そもそもお前が最初から新子のことを話していればだな……」

「ねえ話してよー。堅物のスミレが恋に落ちる経緯なんて、詳しく訊かないと夜も眠れないよ」

「眠れない時間で勉強でもしてろ」

「うわ、そういうこと言うんだー……」

「こういう話は軽々しく口にするようなことじゃない」プイ

「スミレの頭でっかち! そうやっていじわるするなら私にも考えがあるから」スッ

「……おい、どこに行く」

「ユウのところ。スミレがストーカーしてたって言いつけてくる」テクテク

「はぁ!? っておいちょっと待て!!」ガタン


「「…………」」ジロ…


「うっ……」

「ふふふ……」

(こ、コイツ……!!)

183 = 7 :

「騒ぎすぎるのは良くないよ? さっきの声だって向こうに聞こえちゃってるかも」ニヤ

「お前後で覚えとけよ……!」

「これで話す気になってくれたよね? スミレ♪」

「はぁ……先に言っとくが、何も面白いことなんて無いぞ」

「面白いことなんて求めてないよ。甘酸っぱい話が聞きたい」ニコ

「甘酸っぱくもないと思うんだが……」

「いいからいいから♪ で、まず二人はどういう出会いを果たしたの?」

「そ、そんなところから話すのか?」

「もちろん! 素敵な出会いがあるからこそ恋は始まるんだよ!」

「少女漫画の読み過ぎだ……そもそも私と宥の初対面はロクなものじゃない」

「どういうこと?」

「……高校に入学、いや進学して1週間ほど経った日のことだったんだが―――」

184 = 20 :

今起きた支援

185 = 7 :

前半終了です。申し訳ないですが、30分ほど席外します

188 = 102 :

189 = 23 :

190 = 23 :

191 = 158 :

ほーたる来い

192 = 7 :

保守ありがとうございました
再開します

193 = 7 :

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『……』ボー

(高校生になって今日でちょうど1週間か……)

(中等部の頃からの面子がそのままいるから、高校生になった実感があまり涌かないな……)

(毎度の如くクラスにはアイツがいるし)

『……』ペラ…

(変わったのなんて制服と教室くらいだ。別の中学から来た新しい顔もちらほら見かけるが……)

(今現在で一番印象に残っている、というより目に付くのは彼女だな……)

(もう晩春だって言うのにあんな格好……自己紹介の時に極度の寒がりだとか言っていたが、冗談にしか思えない……)

(マスクとセーターはまだしも、教室の中で手袋とマフラーは目に余る)

(学級委員長になったからには一度注意する必要が……)


ザワ…ザワ…


(……なんだ? さっきから妙に教室がざわついて……)チラ

194 = 7 :

『な……』

『……』テクテク…

(なんだあれは……コートにマスクに……ゴーグルって……)


ザワ…ザワ…


(うぅ、みんなすごく見てるよぉ……)カァァ

(あ、あれが噂の高校デビューってヤツなのか……?)

(いや、中学時代の彼女のことなんて何一つ知らないが……どう見たって変質者で……)


『なんか怖いね……』

『うん……近づくと何かされそう……』


(みんなが怯えている……)

196 = 7 :

(やっぱり、こうなっちゃうよね……)

『はぁ……』

(私一人だけならまだしも……こうなると流石に見過ごす訳にはいかない)ガタ

(私、友達出来るのかなぁ……)

(中学に入学したときは、小さい時からの友達がいたから大丈夫だったけど……今は……)

『君、ちょっといいか』

『!』ビク

『は、はい……なんでしょうか……?』

『その格好は一体なんだ』

『え……?』

197 = 37 :

剥くしかないな

198 = 7 :

『強盗でもするつもりか。誰がどう見たって不審者だぞ』

『うっ……あ、あのっ。私……』

『まずはそのおかしなゴーグルとマスクを外したらどうだ』

『人と話をするときに顔を隠すなんて非常識だと思わないか?』

『ご、ごめんなさい……今外します……』

『……』」スッ

『!』

『……』モジ…

(こんな顔をしていて……)ボー

(ちょっと寒いかも……)ブル…

(な、何を見惚れているんだ私は。目的を思い出せ)

199 = 37 :

剥きおった

200 :

宥といえば 宥「いたいの…もっとお……」がトラウマなんすけど


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