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    元スレ和「はい、咲さん。お弁当のトマトの種ですよ」

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    1 :

    ――――――ナガノ王国極東地区キヨスミ

    「はぁ、はぁ…」

    「おなかすいたな」

    「ここはどこなんだろう」

    「あ、あんなところに家があるよ」

    2 = 1 :

    「すいませーん」トントン

    「誰もいないのかな」

    ドタドタ

    ガチャ

    「すいません、お待たせしました」

    「あ、いえいえ」

    4 = 1 :

    「あの、すいませんけど。何か、食べるものと水を分けてもらえませんか?
      もう3日も食べてなくて…」

    「わかりました…ちょっと待っていてくださいね」バタン


    ガチャ

    「お待たせしました。はい、どうぞ」

    「あの、これ…なんですか?」

    5 = 1 :

    「クワですよ?」

    「あの、なんでクワを…?」

    「似合うと思ったからです。ほんと、とってもよくお似合いですよ」

    「はあ…」

    「ジョウダンですよ。はい、パンです。どうぞ」

    6 = 1 :

    「はぐはぐ…んぐ。あの、できればお水もいただけたら…」

    「あ、そうですよね。喉が乾いてしまいますよね。はい」

    「…」

    「あの、これ…なんですか?」

    「お水ですよ?」

    「それはそうですけど…どうして如雨露(ジョウロ)に入っているんですか?」

    8 = 1 :

    「それは、あなたに似合うと思ったからですよ。ほんと、ぴったりです」

    「は、はあ…」

    「ジョウダンですよ。はい、お水」

    「ありがとうございます」ゴクゴク

    「それはそうと、どうしてそんなにボロボロなのですか?」

    「それが、私にもわかんないんです…なにせ、記憶がないもので」

    「まあ!キオクソウシツなんですか?」

    10 :

    なんか怖い

    11 = 1 :

    「はい…それで、このあたりの地理もわかんなくて。ずっとさまよっていたら、ここに」

    「そうですか…でも、お名前くらいは憶えてるんでしょう?」

    「いえ、それも覚えていないんです…」

    「そんなオカルトあるんですね…わかりました。だったら私が名前を付けてあげます」

    「名前をですか!?」

    12 = 1 :

    「はい。『咲』というのはどうでしょう」

    (咲…なんだか、懐かしい響きだ)

    「あの、最初はなんてとんでもないことを言い出すんだって思いましたけど。
      『咲』って、いい名前ですね。まるでずっとそう呼ばれてきたような気がします」

    「そうですか。もしかしたら、キオクをなくす前から咲という名前だったのかもしれませんね」

    13 :

    記憶を消したのは和お前か

    14 :

    カブ様

    15 = 1 :

    「はい。そうかもしれませんね。」

    「あと、記憶がないのでしたら今は何もしてないってことですよね。
      それでは生活に困るでしょうし、私の農場で働いてはどうですか?」

    「ほ、本当ですか?このままではまたいずれ行き倒れることになるかもしれませんし…
      よければ、ぜひお願いしたいです!」


    書き忘れましたがちなみにこれルーンファクトリー1のクロスSSです。
    咲は本物の咲ですが記憶なくした関係で性格違ってます
    もともとの咲さんに性格近づけるかどうか意見がほしいです。
    そのままなら全員に敬語咲さんのままです

    16 :

    ルンファクかこれwww

    17 = 1 :

    「はい、ここが私の農場です。今は畑しかないのですが…
      咲さん次第では、立派な牧場にできると思いますよ」

    「こ、ここが畑…?」

    (ど、どう見てもただっぴろいだけの荒れ地にしか見えないよ…)

    「この間嵐が来てから…ちょっと片づけをさぼっちゃってるので、
      少し散らかってますけど頑張ってくださいね」

    「は、はい…」

    18 :

    咲さんがだんだん口調変わるといいかも

    19 = 14 :

    >>1が書きやすい方でいいんじゃないかな

    個人的には相手と親しくなったり記憶の戻り具合で変えてみてもいいと思うけど

    20 :

    出来れば完結まで頑張って欲しい。支援

    21 = 1 :

    「作物の育て方は分かりますかね?」

    「いえ、なにぶんキオクソウシツなもので…」

    「では、簡単にレクチャーしますね。
      まずは、そこの雑草を抜いてみてください」

    「はい」ブチ

    「平らな地面が現れたら、そこをクワで耕してください」

    「はい」ザクッ

    「そうしたらそこに、 カ ブ の 種 を植えてください」

    22 = 16 :

    やはりカブなのか…

    23 = 1 :

    「か、カブじゃなきゃダメなんですか…?」

    「いえ、特にそういう決まりはありません」

    「じゃあどうしてカブを…?」

    「私が好きだからです」

    「……」

    「さて、種を植えたら水やりです。ジョウロが空になったら、そこのポンプで水を汲んでください」

    24 :

    元ネタ知らんがしえん

    25 :

    かぶの酢漬けをくらえ!

    26 = 1 :

    「これで一通りの農作業は学んだことになります。
      カブはだいたい3日くらいで収穫できます」

    「収穫できるくらい大きくなったら、その箱に入れておいてください。
      町の雑貨屋の人が毎日回収に来てくれるはずです。今後は、それが主な収入源になると思います」

    「あと、あそこの家は自由に使っていただいて構いません。宿屋暮らしできるほどお金を持ってないでしょうし。
      狭いけど、吹きさらしよりはマシなはずです」

    「わかりました。何から何までありがとうございます」

    「そうそう、収穫したものや、集めたものは他人にプレゼントすることもできますよ」




    「カブ、楽しみに待ってますね。それじゃ」

    27 :

    ルーンファクトリーって牧場物語とどう違うの?

    29 :

    ミストさんは可愛いんだよ!!

    30 = 1 :

    「……」

    「とりあえずこのカブが育ったら、あげなきゃいけないのかな…」

    「今日は疲れたし、とりあえず町のほうに行くのは明日でいいかな」

    「うん、そんなに大きくないけど、清潔なベッドだし、野宿より100倍いいよね」

    「おやすみなさい…」

    32 :

    蕪の人か

    33 = 1 :

    「ん…もう朝か…」

    コンコン

    「ん?」

    「鍵はかかってませんよ。どうぞ」

    ガチャ

    透華「あら、あなたがここへ越してきたという方かしら?」

    「越してきたというべきかはわかりませんが、和さんにお世話になっています。咲といいます」

    透華「ふーむ、わかりました。では、ごきげんよう」

    34 = 27 :

    ストーリーがけっこうしっかりしてるのか
    なるほど面白そう

    35 :

    朝起きたら勝手に家に入ってきた淫ピが隣に立っている恐怖

    36 = 1 :

    「な、なんだったんだろ…」

    「あー、あいつは透華・竜門渕。ここら一帯を治めてる貴族だよ。
      俺はそこのメイドの純だ。よろしく」

    「よろしくお願いします」

    「透華は生粋の箱入りだからな…こんな小屋にはあまり長居したくなかったんだろう。気を悪くするな」

    37 = 1 :

    「いずれ町にも来るんだろうから、もし屋敷に来ることがあったら声をかけてくれ」

    「は、はい」

    「じゃ、邪魔したな」ガチャ



    「さて、じゃあ町のほうに行ってみようかな」

    「あれ?和さんが居る」

    39 = 1 :

    「どうしたの?和さん」

    「咲さんですか。あれを見てください」


    シズノ「ウキー!」


    「あれは…なに?猿みたいなのが畑で暴れまわってるけど」

    「モンスターです。おかしいですね…ふつうモンスターはダンジョンと呼ばれる場所にしか生息していないのですが。
      第一、キヨスミの周辺にはモンスターのいるダンジョンは存在しないはずです」

    40 :

    おい、そいつはセルフィアの音楽家だろ

    41 = 14 :

    猿避け支援

    42 = 16 :

    ロゼッタが誰になるか気になる

    43 = 1 :

    「このままじゃカブの芽が潰されちゃうね…」

    「咲さん、これを差し上げます。『ブロードソード』です」

    「剣!?剣なんて使えないよ!」


    シズノ「ウキー!!」ガバッ


    「!! 和さん!危ない!」バシュ

    シズノ「ウキ…」シューン

    「お見事です。先ほどの剣技、なかなかのものでしたよ」

    44 = 14 :

    穏が駆除されてしまった・・・

    45 = 1 :

    「はあ、はあ…体が勝手に動いて…
      でもあのサル、倒したら消えちゃったけど…もしかして殺しちゃったの?」

    「いいえ、そうではありません。この世界の武器や農具にはすべて『ハコワレ』の魔法がかかっていて、
      それで倒したモンスターははじまりの森というところへ送り還されるのです。
      ハコワレしても、そのあとも続く苦痛がないように、と古の神が生み出した魔法だそうです」

    「そうなんだ…」

    「そんなことより、助けてくれてありがとうございました。
      大したものではないですが、これをどうぞ」ドサッ

    (あれ…どこから出したんだろう!?)

    46 = 20 :

    穏の扱いが酷いと思います(半ギレ)

    47 = 1 :

    (うわあ…袋いっぱいのカブの種だ)

    「どうせ差し上げようと思っていたところなのですが、せっかくなのでお礼という形にしてみました」

    「もしそれがなくなったら、今度からは尭深さんのお店で種を買ってくださいね」

    (これがなくなるまでは、カブを作り続けろってことなのかな…?)

    「いいえ、カブは春しか育ちませんから」

    (心を読まれた!?)

    49 = 16 :

    しえん

    50 :

    ゾウ手に入れたら畑仕事捗りすぎ


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