咏「起き上がれる？」

えり「はい……」

咏「ほい、水」

えり「どうも…」

咏「起き上がれないようだったらまた口移しで飲ませてやろうと思ったのに」

えり「ばか」

咏「へへ」

えり「…………」ｺｸｯ

咏「…………」

えり「……やりたい……ですか？」

咏「うん？なにが？」

えり「口移し」

咏「……え？」

えり「……やりたい、ですか？」ｼﾞｯ

咏「っ」ﾄﾞｷｯ

えり「…………」

咏「え、えーっと…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

えり「……ん……」

咏（ちょおおおおおおお！！？）ﾄﾞｷｭｰﾝ

えり「…………」

咏（ちょ、おま、えええええ？なに？）

咏（つーかそれどっちかっつーと“キスして”のおねだりに……）

えり「…………」

咏（にしか見えねぇからあああああ！）

咏「え、えりちゃん！」

えり「？」

咏「だから…アレだ。無理すんなよ」

えり「え……？」

支援

支援

大事なところでチキン

咏「そりゃ、今の…すっげー嬉しいし、正直したいけどさ…」

咏「えりちゃんは、無理する必要ないんだよ？」

えり「わ、わたしは…無理なんて」

咏「嘘付け。恥ずかしくてたまんないって顔してる」

えり「ぅ…」

咏「そういうことはこっちが担当してるんだからさ、えりちゃんはえりちゃんのまんまでいてよ」

えり「…………」

咏「あ、えーっと担当って言い方良くねーな…素だし」

えり「…………」

咏「こう…なんだ、そういう…のはさ、コッチがちゃんと……」

えり「ふ…ふふふ……」

咏「え？」

えり「なんだか……ふふ」ｸｽｸｽ

咏「お、おい、なんだよ」

えり「咏さん、困ってるなぁーって思ったら……ふふふ…」ｸｽｸｽ

咏「お、おー困ってるよ…急にえりちゃん笑い出すし…」

しえしえ

支援

えり「咏さんのお気持ちはよーくわかりました」

咏「そ、そうかぁ？」

えり「身体的な接触や……その、コイビトらしい…こと、は咏さんが自分なりにエスコートするから」

えり「恋愛初心者な上、素直じゃなくて武侠な私は黙ってついて来いと。そういうことですね？」

咏「ま、まぁ……って、そこまで言ってねーけどさ」

>>261
× えり「恋愛初心者な上、素直じゃなくて武侠な私は黙ってついて来いと。そういうことですね？」

○ えり「恋愛初心者な上、素直じゃなくて不器用な私は黙ってついて来いと。そういうことですね？」

さぁ逆襲の時間なのか
それともデレデレの時間なのか

えり「じゃあ……」

咏「…………」

えり「……っ……///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

咏「えりちゃん……？」

えり「…わ…私が……たに………て……しい…きは…」ﾎﾞｿﾎﾞｿ…

咏「え？」

えり「ッ……///」

えり「私が……」

えり「……わたしが、あなたに…キスしてほしいと思ったら…どうすればいいの…？」

支援

咏「」ｽﾞｷｭｩｰﾝ

咏「」ｽﾞｷｭｩｰ…

咏「」ｷｭｩｰ…

咏「」ｩｰ…（←余韻）

えり「うた、さん……？」

咏「！」ﾊｯ

咏（やべぇ…浄化されるかと思った…）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

えり「…………？」

咏「……えっと、だな」

しえん

咏「そんときは、素直に頼みゃしてやるよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

えり「でも、さっきの」

咏「さっきのは素直に“頼んで”たか？」

えり「ぅ……」

咏「ま、そーゆーこと。水のコップ下げるから……」

ｷｭ

咏「……ほ？」

えり「…………」ｼﾞｯ

ふんふむ

支援

咏（袖掴まれて……？）

えり「……ん……っ」

咏（からの“キスして”ポーズ…！）ﾑﾗｯ

ﾁｭｯ

えり「……ん……」

咏（やらけ……）

えり「……素直に頼まなくても、してくれるんですね」

咏「……………」

咏「あ」

支援

えり「ふふ……」ｸｽｸｽ

咏「ちょ、おま、今ハメやがったな！？」

えり「ハメたなんてとんでもない。ただ…」

えり「…ちょっと寂しかったから、一緒にいてほしいだけですよ」ｷﾞｭ

咏「む……」

えり「………♪」

咏「調子狂うな…どしたんだよ、えりちゃん」

えり「…知らんしー、です」

えり（ほんの少し、甘えたいだけ…良いでしょう？昨日、あれだけ好き勝手やられたんだから）

えり（ちょっとくらい、ワガママ言わせてください…。せっかくの、クリスマスなんですから…）

えり（……なんて、絶対に口に出して言わないけど、ね）

おわり………？

乙？

いっぽんば…？

後日

恒子「ほんっとーにすいませんでしたッ！」

健夜「ごめんね、ごめんねえりちゃん！ごめんね～！」

えり「あ、あの、いいですから…頭上げてくださいよ」ｱｾｱｾ

咏「いーや、やらせときなよ～えりちゃん」ﾋﾗﾋﾗ

えり「咏さん！」

恒子「ほんと、もう、このトーリ！なんと言えばいいのやら！」

健夜「なんて謝って、なんお礼を言っていいのやら～っ！」

えり「もう、いいって言ってるでしょうに…」

えりちゃんに支配欲が芽生える可能性が

>>276
× 健夜「なんて謝って、なんお礼を言っていいのやら～っ！」

○ 健夜「なんて謝って、なんてお礼を言えば良いのやら～っ！」

すいません
眠気覚ましに風呂入ってきます
20分くらいで出てくる！

しえ

支援

ho

ほ

ほ

恒子「まさかすこやんまでえりちゃん先生してたなんて～！」

健夜「こーこちゃんにも先生してたなんて～！」

恒子「ほんと、倒れるまで追い詰めてたとか…」

健夜「なんというか…」

恒子・健夜「「ホントにごめん！！」」

えり「だっ、だからっ…もう大丈夫ですよ、体調もよくなったし…ね？」

恒子「うぅ……」

えり「そうだ、今度一緒にお食事行く約束したでしょう？アレでチャラに……」

咏「……食事する約束？」ﾋﾟｸｯ

恒子・健夜（（やばっ））ﾋﾞｸｯ

えり「…そうですね…いつもの喫茶店、行きましょうよ。日時は…」

咏「“いつもの”喫茶店……？」ﾋﾟｸﾋﾟｸｯ

健夜（ひぃっ！？）

えり「ええ。よく健夜さんと二人でお茶するんですよ」

咏「“二人”で…ねぇ…？」

健夜（やめてやめてえりちゃんやめてぇぇええ！！）ｶﾞｸﾌﾞﾙ

アラフォーが体育館裏に呼び出されてしまう

えり「……あ、そうだ。どうでしたか？お互いのプレゼントは」

健夜（ナイス方向転換！）ﾖｯｼｬ

恒子「そ、そーそー！すこやんが作ったケーキ、めっちゃ美味しかったよー！えりちゃんが教えてたんだねー！」ｱｾｱｾ

健夜「そ、そーなの！ね、えりちゃん！」ｱｾｱｾ

えり「ええ。健夜さん、とっても頑張ってましたからね。そうですか、うまくいきましたか…」ﾎｯ

健夜「ほんと、えりちゃんのおかげだよ…あの厳しいスポンジ作りの日々が無ければ、私はちゃんとケーキを作れなかったよ…」

えり「健夜さん……」ｼﾞｰﾝ…

健夜「えりちゃん……」

咏「ふぅうぅ～ん？へぇええぇ～？」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

恒子「どうどう！どうどう！」

し

えり「恒子さんからのプレゼントはどうでした？」

健夜「あ、マフラー？うん、あったかいよ」ﾆｺｯ

恒子「！」

えり「ふふ…恒子さんもよく頑張りました」

恒子「い、いやぁ～えへへ」

えり「私が差し上げたマフラーも、ちゃんと使ってます？」

恒子「も、…っ、もっちろーん！」

恒子（ぷ、プレゼント貰ったくらいいいよね…？そんなの友達同士なら普通に……）ﾁﾗｯ

咏「んん～？マフラー。まふらあかぁぁあへぇえぇぇ～？」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

恒子（ものすっげぇ怒っていらっしゃったぁぁぁぁ！！）

えり「恒子さんはただでさえ薄着なんですから、ちゃんと着けてくださいね？約束ですよ？」

恒子「は、はぁい…」

えり「ん。偉いですよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

咏「ふぅぅぅぅん？へぇぇぇぇ？」

恒子（えりちゃんやめてええええええ！！…でもちょっと誇らしい気分）

えりちゃんまじ小悪魔

④

咏「すこやぁ～ん？」

健夜「は、はひっ！？」ﾋﾞｸｯ

咏「ふくよぉぉ～ん？」

恒子「ほわっ！？」ﾋﾞｸｯ

咏「そのご飯ってやつ。一緒しても、イイかなー？」

健夜「も、もちろん、もちろん」ｺｸｺｸ

恒子「喜んで、喜んで！」ｺｸｺｸ

咏「お？マジ？ラッキィー」

咏「んでー、その日でいいからそこの二人ィー」

恒子・健夜「「は、はいっ！」」

咏「ちゃんと、時間あけとけよ？話したいことたぁくさんあるからねぃ～？」ﾎﾞｿｯ

健夜「ひぃっ！？」

恒子「よ、喜んでぇぇ……！」

咏「んー♪」

咏「んじゃ、かーえろっか、えりちゃん♪」

えり「あ、そうですか？」

咏「おー。んじゃ日時決めとくかんなー」

えり「失礼しますね」

恒子「ば、バイバーイ…」ﾌﾘﾌﾘ

健夜「お気をつけて……」ﾌﾘﾌﾘ

えり「珍しいですね、咏さんが帰りたがるなんて」

咏「いやー、ちょっと急に唐突になんの理由も無いけど」

咏「えりちゃんに愛を囁きたくなってねぃ…一晩中」

えり「もう、何言っ……」ｿﾞｸﾝｯ

えり「っ…！？」

咏「どうかした？えりちゃん」

えり「あ…い、いえ、なんでもありません」

えり（急に寒気が…なんだったんだろ）

咏「……………」ﾆｯｺﾘ


おわり

2回戦か…

クリスマスのずっと前に始めたのに気付けば年末……
随分と時間がかかってしまって申し訳ないです

支援、保守、読んでくれた方ありがとうございました
ではまたいつか　来年の春あたりに

乙