元スレ七咲「先輩、部活やめちゃいました」
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151 = 86 :
美也「………」
七咲「これからどうなるかなって、思ったりするけれど。大丈夫、ちゃんと前を向いてられるよ」
七咲「もう以前の私は居ない、だからもう何かに怖がったりすることはないから」
美也「……そっか」
七咲「……うん」
美也「…うんっ! わかった!」
七咲「え…?」
美也「みゃーはもう、逢ちゃんとお兄ちゃんにちょっかいすることはしません! ここに近いマース!」
七咲「…ちかいまーすって」
美也「にしし! でもね? これからはずっとみゃーと逢ちゃんは、友達だよ?」
七咲「…うん、私も友達で居たいって思ってる」
美也「当たり前だよっ! にっしし!」
七咲「…ふふっ」
152 = 45 :
これは優しい鬱展開だな
153 :
しょぼくれてる大将を慰める√梅原期待
155 = 86 :
一カ月後
純一「よう、梅原。テストはどうだった?」
梅原「…聞くなぁ…聞くんじゃねえ…」ぞぞぞ…
純一「お、おう…負のオーラ満載じゃないか…どうしたって言うんだよ」
梅原「………多分、補修」
純一「あ~」
梅原「あーってなんだよ、大将! お前はなんだ? ん? そのヨユーな感じはぁ!?」
純一「え? そう見える?」
梅原「これでもかってぐらいに優等生な雰囲気を出してやがるぞー!」
純一「…まあ、自分で言うのもなんだけど。多分、良い点数取れると思うよ」
梅原「マジで?」
純一「このクラスは上位に食い込むと思う」
梅原「…数学だけ、なんてオチは?」
純一「ほぼ全教科だなぁ~、ま! これも出来の差かね? 梅原くん!」ばしっ
156 :
まさか医者を目指すのか?
157 :
さて塚原先輩ルート行くか
158 = 45 :
塚原先輩ルート…だと!?
159 = 135 :
いいね
162 :
焼きそば絢辻文化祭の人?
っ…!!が多すぎて笑える
163 = 145 :
甘噛みの人はいつも同じ人だろ
166 :
梅原「保守」
168 = 86 :
わお
いまからかきますすんません
169 = 164 :
書きだめしてないのか
170 = 45 :
気体
171 = 86 :
梅原「なんつぅこった……橘…」
純一「どうした」
梅原「……病気なんだな!? そうだろ!? 悪いモン喰ったに違いねェ!」
純一「あっはっはっは、いいぞいいぞ梅原ぁ! もっと嫉妬するがいい!」
梅原「ぎゃー! ムカつくを通り越してもう、尊敬しちまうぜー!」
純一「存分に敬いたまえ、僕はもう……」
純一「───以前の橘さんとは、違うのだからなっ!」キリッ
梅原「ぐぐっ…くそったれ、棚町にチクッてやるかならな! 憶えてろォー!」だだっ
純一「なんで薫が関係あるんだよ…って待て! それだけはやめろ! 何を奢らされるか分かったもんじゃない!」
梅原「ぐははー!」
純一「梅原ぁー!」だだっ
~~~~~
純一「…くそ、足の速い奴め…」すたすた…
純一「一体どこに消えて行ったんだ……必ず見つけ出してやる…」
172 = 86 :
「……」すたすた…
純一「…ん、あれは」
塚原「……」すたすた…
純一「塚原先輩……」
純一「……」
たったった
~~~~~~~
純一「先輩!」
塚原「……あら、橘くん」
純一「す、すみませんっ…急に呼びとめてしまって…ふぅ」
塚原「いいわよ、それで? 用はなにかしら?」
純一「あー…えっと、その…」
塚原「…七咲のこと?」
純一「あはは…ええ、まあそうですね…」
塚原「何時も通りよ、以前通り頑張ってるわ」
173 = 86 :
純一「…そうですか、それは良かったです」
塚原「それだけかしら?」
純一「は、はい! その…毎度毎度、すみません」
塚原「……いいのよ、それは」
純一「……」
塚原「気になる事は当たり前じゃない、大切だった人の事を思うのに、なにが悪い事があるの?」
純一「……はい」
塚原「それに私は……いや、これは言わなくてもわかってるわよね」
純一「……」
塚原「あの子は頑張ってる。誰に頼る事もなく、一人の力で頑張り続けてる」
塚原「───だから敢えて言わせてほしいの、ありがとうと。きみに」
純一「……はい、そんなことでお礼を言われるなんて…僕は…」
174 = 86 :
塚原「いいえ、大したものよ。尊敬しちゃうわ」
純一「…あはは、ありがとうございます」
塚原「うん。それじゃあ…私は少し用があるから、これで」
純一「は、はいっ…今度また! その…えっと…あのー……」
塚原「くす、勉強のこと? いいわよ、いつでもいらっしゃい」
純一「あ、ありがとうございます…っ」ペコペコ
塚原「それじゃあね」ふり
純一「………」ぺこ…
純一「……はあ、良かった」
純一「七咲、頑張ってるんだな…ちゃんと一人でも、やっていけてるんだね…」
純一「………」ぐっ…
純一「…僕も、頑張らないと」
くるっ
たったったった
175 = 86 :
たったった……
「…」ひょこ
「!!」
「……」たったった…
~~~~~~
放課後
純一「っ」だっ!
梅原「逃げたぞ!」
純一「くっ! だめかっ…ならこっちだ!」ばっ
ケン「へっへっへ…何処行くっていうんだ、よぉ?」
純一「なんのっ…」
マサ「~♪ お、橘じゃないか。なんかおごってくれない?」
純一「この正直者がっ! ぐぉー! 負けるかぁー!」ずさー!
薫「ふんっ!」びゅっ
純一「うぉおおおっ!? カバンンでガードだっ!」ドン!
176 = 86 :
薫「ひゅ~♪ やるわねぇ、純一ぃ!」
純一「けほっ…カバン越しにっ…貫通ダメージとかっ…本当に女なのかよっ…!」
薫「制裁」びゅっ
純一「あぶっ!?」しゅっ
マサ「え、ゴハァッ!?」
梅原&ケン「マサァアアアアアアアアアアッッ!!!」
薫「あ、やっば……あははー! ごめんなさいねぇ~」
純一(今のうちに…)そそくさ…
梅原「だ、大丈夫かマサ…っ?」
ケン「お前っ…お前っ…俺たちをかばって、なにしてるんだよっ!?」
マサ「…へっ、俺はぁー……連れってモンを大切にしてんだよ、言わせんな恥ずかしい…」
ガク
梅原&ケン「マサアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
薫「うっるさいわね……ほら、馬鹿なことやってるから逃げたわよ純一」
177 = 86 :
~~~~~
純一「はぁっ…はぁっ……」
純一「よ、よしっ…ここまできたら…大丈夫だろっ…ふぅ…」
純一「……疲れた」とすんっ
校舎裏
純一「……あいつ等本気で僕にタカる気満々だったな…怖い怖い」
純一「というかどうしてテストの点数が良かったら、奢るみたいな空気なんだよまったく…」
純一「………」
純一「……勉強、頑張ったたしな。やれることはやってきたんだ…」
純一「大丈夫だ…やれるよ、僕になら」
純一「…………」
がさがさっ
純一(──あの四人組から逃げきることなんて、ははっ、大丈夫さ)ばっ
純一「出てこい! そこに居るんだろ! わかってるぞお前ら!」びしっ
がさ…
178 = 86 :
がさがさ
純一「……!?」ドキドキ
がさぁ!
郁夫「!」びしぃっ
純一「とぉおりゃああ! って郁夫君!?」
郁夫「!?」ばっ
純一「あ、ああっ!? ごめんごめん! 怖がらせたよね? う、うん! いきなり殴りかかろうとしてごめんね…!?」
郁夫「っ……っ…」ビクビク…
純一「け、決して郁夫君を殴ろうとか…」
郁夫「!?」びくっ
純一「違う違う! 殴ろうとしたわけじゃなくてっ…えーとその、なんていうのかな…」
純一「──そうそう! 悪い四人組を成敗してやろうって思ってたんだよ! ここら辺に隠れてるらしくてね!」
郁夫「…?」
純一「そうなんだよ…この辺で、出るらしくてさ。郁夫くんも見なかった?」
郁夫「…」フルフル
180 = 86 :
純一「そっか…えっとね、顎が長い奴と…なんかこう全てが微妙な奴と…寿司屋の次男坊と…そうそう! もじゃこ!」
郁夫「…?」
純一「やっぱり知らないか……うん、でもね? これは正義の味方の活動なんだ」
純一「──この名称を、学校のみんなに言いふらして来るんだよ? いい? 出来るよね?」
郁夫「!」こくこく
純一「顎長と、微妙な奴と、寿司屋の次男坊、そしてもじゃこ!」
郁夫「っ…!」びしぃっ!
純一「よし! 良い子だ郁夫くーん」なでなで
郁夫「!」ニコニコ
純一(よし、これで復讐はすんだっと)
純一「…それで郁夫君、どうしてここにいるの?」
郁夫「?」
純一「へ? えーと、もう一回言ってくれるかな」
郁夫「…! …!」
純一「………え、嘘だよね?」
181 = 86 :
郁夫「……?」
純一「知らなかったのかって、それは……当たり前じゃないか…」
郁夫「………」くるっ
純一「郁夫くん!? 何処に行くの!?」
郁夫「………っ…」だだっ
たったった…
純一「風と共に去るものなりって……郁夫くんそれはちょっと…」
純一「………」
純一「──い、いやいや! そうしてる場合じゃない!」
純一「七咲が…っ」だだっ!
~~~~~
がら!
純一「──塚原先輩っ!」
森島「ん? たっちばなくーんじゃない。ひびきちゃんに用事?」
183 = 86 :
純一「ええ、まあっ…そうなんですけど! 塚原先輩は何処に!?」
森島「ひびきちゃんなら~、えっと、多分部活中かな?」
純一「部活っ…プールに居るのかっ…!」だだっ
森島「それにちょっと忙しそうで、焦ってたようなっ…あれ? 橘くん?」
森島「……」
森島「くすん……」ショボーン
~~~~
純一「はぁっ…はぁっ…失礼します!」がらっ
「きゃああっ!? 男子よ! 男子が乗り込んできた!」
「ノゾキぃー! …って、あれ橘くんじゃない?」
「あ、橘君か。みんなー! 橘君だってー!」
「橘? 久しぶり、覗きに来たの?」
純一「あのっ…すみません! ちょっといいですか!?」
184 = 141 :
女子水泳部に溶け込みすぎだろ
185 = 86 :
「聞きたい事?」
純一「えっと、塚原先輩を探してまして…!」
「塚原部長なら……さっきいたよね?」
「うん、だけどすぐにどっか行っちゃったような…あ! そうそう!」
「確か先生が来て、塚原部長と会話してたら…急に何処かへ飛び出して行ったよ?」
純一「飛び出して行った?」
「うん、なんだか凄い焦っていたような……」
純一「…何処に向かったまでは、わかりませんか?」
「どうだろうね……そこまではちょっと」
「というか橘、もうちょっと覗きに来なよ~。みんな結構、見つけ出すの楽しみにしてるんだから」
「今日は堂々と入って来たね、次は天井裏にいたりして」
「壁と同化するって、風呂敷持って入ってきた時は爆笑したわ~w」
186 :
これがイケメンの力か
187 :
いいえ、紳士の力です
188 = 86 :
純一(一体、何処に居るんだ塚原先輩…! あの人に聞かないと、
僕は七咲の事はなにも知ることは出来ないのにっ…!)
「…橘くん?」
純一「っ……すみません、今日はこれで!」ばっ
純一「──また来ますので、その時はよろしくお願いします!」くるっ たったった…
「頑張ってね~」
「何時も通りだったわね、橘くん」
「ね~、さ! 練習はじめるわよ~!」
~~~~~
純一「はぁっ…はぁっ…」
純一(僕が予想するに、塚原先輩はっ……七咲の所へ向かったはずだ!)
純一(先生から何か言われて、飛び出して行った。それはつまり、郁夫君からきいた話と同じことなのかもしれない!)
純一「はぁっ、はぁっ……というか僕…七咲の家知らないんだけど…」
純一「……どうしよう、飛び出してきたけど」
189 = 86 :
純一「………」
純一「だけど…本当のことなのだろうか…だってそれは…」
純一「……考えたって仕方ない、本当の事なのかわかってから考えよう」
純一「七咲っ…!」だだっ
がさっ
純一「ん?」きっ
がささっ
純一「なんだ…? 草むらが動いてる?」
がさっ!
純一「うわぁっ!?」
にゃー
純一「…ね、猫? あ、もしかてプーなのか!?」
にゃーごろろ…
純一「お、おう……べったりだな、プー」なでなで
190 :
七咲・・・
191 = 86 :
純一「久しぶりだな、元気にしてたか?」
にゃうにゃう
純一「そうかそうか…って、和んでる暇じゃないよ!」ばっ
純一「さ、探さないとっ…七咲の事を、いや塚原先輩を探さないと…!」わたわた
純一「七咲の事を塚原先輩に聞きたくて、塚原先輩は七咲の事を探していて、
塚原先輩のことを僕は探していて、どうしてかといえば七咲の事を聞きたくて」
純一「うっ……うわぁああああああ! よくわからなくなってきちゃったよ!」
純一「ど、どどどどどどうしよう…っ! 塚原先輩!? 七咲!? どっちを心配すればっ…!」
にゃ~!
純一「……え?」
にゃ!
純一「プー?」
純一(な、なんだ…ちょっと距離をとって僕の事を見つめている…)
純一「もしかして…案内をしてくれるのか…?」
192 = 86 :
にゃー
純一「ごくっ……あの時みたいに、七咲と学校で初めて出会った…あの体育館裏のように…」
純一「…僕の事、案内してくれるのか?」
にゃう!
たたたたたっ
純一「あ、まって……!」
純一「っ……迷ってる暇なんて、無いだろう橘純一!」たっ
たったった
~~~~~
純一「…」
にゃーん ぺろぺろ
純一「…あのさ、プー」
にゃん?
純一「ここ、どこ?」
195 = 86 :
山の中
純一「何処をどう見渡しても、山だよこれー!
むしろ樹海と言っても良い位だ! しかも完全に迷っちゃってるよ!」
ギャギャギャギャ!
純一「ひぃいいっ!? な、なんだろうっ…今の声…鳥…?」
のそのそ…
純一「うっ…うわぁあ……なんだ、この芋虫…凄い色だ…」
純一(ど、どうしようーーー!!? 遭難とかなのかな!? これって!?)
にゃんっ! たったたたたた
純一「あ、待ってくれプー! 僕を一人にしないでくれっ…!」たっ
純一「や、やめてくれっ…僕はこんな所に一人ぼっちになったら、死んじゃうからっ…!」ガサガサ
純一「っ……もう一人ぼっちは嫌───」ガサッ…
ひゅおおお…
純一「──あ、あれ…? 足元……ない?」
純一「落ちっ」
ずざざざざざざざあぁあああああああ!
196 = 126 :
まだあったんか
最近のアマガミスレは中折れするから期待してる
197 = 86 :
純一「うわぁっ、うわぁあああああああ!!」ザザザっ!
くるくる…ぽすん
純一「うわぁっ!? えっ!? プー!?」
にゃおーん!
純一「にゃおーんじゃないよ!? 僕ら絶賛、滑り落ち中だよ!?」
純一「だからっ! お前だけでもっ──」ぎゅっ
ざざざざ──ざっ…!
純一「あっ……崖…?」
ひゅううう……
純一「わぁあああああああああああああ!!」
~~~~~~
七咲「ふぅー……」ちゃぽ…
七咲「やっぱり何度来ても、ここの温泉はいいなぁ…」
七咲「……ん~! っはぁ~…気持ちいい…」
199 = 134 :
200 = 86 :
七咲「……」
七咲「今日はまた、色々と頑張ったよね…」
七咲「挫けずに、頑張って、頑張って…」
七咲「ちゃんと前を向いて、歩けたはず」
七咲「……先輩、見ててくれてますか。わたしは頑張っています」
七咲「先輩……」
「───ぁぁぁああああああああああああ!!」
七咲「へ?」
ばっしゃぁあーーーーんっ!!
七咲「………」ポカーン
パシャパシャ……
七咲「……今の…?」
ざばぁ!
七咲「ひっ」
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