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元スレP「涼ちん♪」 涼「」
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日曜日
涼「今日は日曜日だ! ふふっ、何をしよっかな?」
涼「……と、言っても……もうすぐオーディションの二次審査があるから、あんまり遊んでばっかりもいられないよね」
涼「……」
涼(いつもだったら、愛ちゃんや絵理ちゃんのアイドル活動を見にいくところだけど……)
涼(なんか今は、そんな気も起きないなあ……は~あ……)
涼(……プロデューサーさんも、今日はしっかり体を休めるように、って言ってたし……)
涼(家にいようかな……)
携帯『スキスキ♪ ダイスキ♪ マルデ ジェットコースター ミータイネー♪』
涼「!」ガバッ
涼「こ、この着信音は……」
………………………………
着信:プロデューサーさん
………………………………
涼「ぷ、プロデューサーさん……!」
涼「今日は日曜日だ! ふふっ、何をしよっかな?」
涼「……と、言っても……もうすぐオーディションの二次審査があるから、あんまり遊んでばっかりもいられないよね」
涼「……」
涼(いつもだったら、愛ちゃんや絵理ちゃんのアイドル活動を見にいくところだけど……)
涼(なんか今は、そんな気も起きないなあ……は~あ……)
涼(……プロデューサーさんも、今日はしっかり体を休めるように、って言ってたし……)
涼(家にいようかな……)
携帯『スキスキ♪ ダイスキ♪ マルデ ジェットコースター ミータイネー♪』
涼「!」ガバッ
涼「こ、この着信音は……」
………………………………
着信:プロデューサーさん
………………………………
涼「ぷ、プロデューサーさん……!」
携帯『イツデモ ドキドキ ハッピー……
ピッ
涼「も、もしもし……プロデューサーさん?」
P『ああ、涼ちゃん。すまないな、わざわざ休みの日に電話して……』
涼「い、いえ……どうしたんですか?」
P『いや、実はな……ちょっと、頼みがあってさ』
涼「頼み……?」
P『うん。えーっと……』
涼「……」
P『今から俺と、デートしないか?』
涼「……ぇ……」
涼「うぇぇえええええぇええっ!!?」
ピッ
涼「も、もしもし……プロデューサーさん?」
P『ああ、涼ちゃん。すまないな、わざわざ休みの日に電話して……』
涼「い、いえ……どうしたんですか?」
P『いや、実はな……ちょっと、頼みがあってさ』
涼「頼み……?」
P『うん。えーっと……』
涼「……」
P『今から俺と、デートしないか?』
涼「……ぇ……」
涼「うぇぇえええええぇええっ!!?」
涼「えっ、その、あのっ! ででで、デートって……!?」
P『ああ、ごめんごめん。言い方が悪かったな』
涼「……えーっと……」
P『新しい衣装を買おうと思うんだよ。懇意にしてるショップがあるから、そこでさ』
涼「……私の、ステージ衣装?」
P『ああ。いつもは、ファンの方からもらった衣装を着てるだろ? それ以外にも二、三着、もうそろそろ持っておかないと』
涼「……」
P『……と、思ったんだけど、ダメかな? あ、いや、用事があるなら無理にとは言わないんだけど』
涼「い、行きますっ! 用事なんて全然ないですからっ! 是非行かせてくださいっ!!」
P『おお、そうか! じゃあ、……時に、……に待ち合わせということで』
涼「は、はいっ! それじゃあ、またあとで……!」
ピッ
涼「……」
涼「…………」
涼(よ、喜んでなんかないよ。ただ、暇だった休日に、良い時間潰しが出来たから……、ただそれだけだから……)
P『ああ、ごめんごめん。言い方が悪かったな』
涼「……えーっと……」
P『新しい衣装を買おうと思うんだよ。懇意にしてるショップがあるから、そこでさ』
涼「……私の、ステージ衣装?」
P『ああ。いつもは、ファンの方からもらった衣装を着てるだろ? それ以外にも二、三着、もうそろそろ持っておかないと』
涼「……」
P『……と、思ったんだけど、ダメかな? あ、いや、用事があるなら無理にとは言わないんだけど』
涼「い、行きますっ! 用事なんて全然ないですからっ! 是非行かせてくださいっ!!」
P『おお、そうか! じゃあ、……時に、……に待ち合わせということで』
涼「は、はいっ! それじゃあ、またあとで……!」
ピッ
涼「……」
涼「…………」
涼(よ、喜んでなんかないよ。ただ、暇だった休日に、良い時間潰しが出来たから……、ただそれだけだから……)
ソワソワ
涼(ああどうしよう、何を着ていこう……!?)
涼(ああっ! ていうか、プロデューサーさんと会うんだから、女の子の格好していかないとダメだよねっ)
涼(となると、一回シャワーを浴びて、メイクもしないと……髪もボサボサだし……)
涼(に、ニオイも……なんか、汗っぽいし……)スンスン
涼「えーっと、と、とにかく! ま、まずは速攻でシャワーを……っと、うわわわ!?」
どんがらがっしゃーん!
涼「あいたたた……もうっ、なんでこんなところにサッカーボールが転がってるのっ!」
涼「まるで男の子の部屋みた……い……」
涼「ぎゃおおおおんん!!!!」
涼「ぼっ、ぼぼぼ僕は男の子だよっ!!!」
涼「そもそもなんでっ、こんなにナチュラルに、女の子のデートの準備が頭に浮かぶんだよぉっ!」
涼(うぅ……も、もう……なんなの……)
涼(どうしてプロデューサーさんのこととなると、僕はこんなに、落ち着いていられないの……!)
涼(ああどうしよう、何を着ていこう……!?)
涼(ああっ! ていうか、プロデューサーさんと会うんだから、女の子の格好していかないとダメだよねっ)
涼(となると、一回シャワーを浴びて、メイクもしないと……髪もボサボサだし……)
涼(に、ニオイも……なんか、汗っぽいし……)スンスン
涼「えーっと、と、とにかく! ま、まずは速攻でシャワーを……っと、うわわわ!?」
どんがらがっしゃーん!
涼「あいたたた……もうっ、なんでこんなところにサッカーボールが転がってるのっ!」
涼「まるで男の子の部屋みた……い……」
涼「ぎゃおおおおんん!!!!」
涼「ぼっ、ぼぼぼ僕は男の子だよっ!!!」
涼「そもそもなんでっ、こんなにナチュラルに、女の子のデートの準備が頭に浮かぶんだよぉっ!」
涼(うぅ……も、もう……なんなの……)
涼(どうしてプロデューサーさんのこととなると、僕はこんなに、落ち着いていられないの……!)
―――
涼「はぁっ、はぁっ……! ぷ、ぷろでゅーさーさぁん……!」
P「……ん、おお、涼ちゃん!」
涼「すっ、すみません……おまたせ……うぅ……しました……」
P「いやいや、気にしないでくれ。随分急いで来たみたいだな……」
涼「はっ、はい……じゅ、準備は万端、だったはずなんですけど……」
ツツー……
P(涼ちんの汗)
涼「プロデューサーさんを……んっ……待たせてる、って思うと……はぁ、はぁ……」
涼「なんか、急がなきゃ急がなきゃって……思っちゃって……うぅ」
P「そんな、遅れるって連絡はちゃんとしてくれたんだから……ゆっくり来てくれれば良かったのに」
涼「でも……っ!」
涼(うう……も、もう……、ダメダメだよぉ……)
涼(アタフタしまくり……髪は結局ボサボサになっちゃったし……ヒールは、折れてないけど……)
涼(こ、こんなんじゃ、幻滅されちゃうかも……!)
涼「はぁっ、はぁっ……! ぷ、ぷろでゅーさーさぁん……!」
P「……ん、おお、涼ちゃん!」
涼「すっ、すみません……おまたせ……うぅ……しました……」
P「いやいや、気にしないでくれ。随分急いで来たみたいだな……」
涼「はっ、はい……じゅ、準備は万端、だったはずなんですけど……」
ツツー……
P(涼ちんの汗)
涼「プロデューサーさんを……んっ……待たせてる、って思うと……はぁ、はぁ……」
涼「なんか、急がなきゃ急がなきゃって……思っちゃって……うぅ」
P「そんな、遅れるって連絡はちゃんとしてくれたんだから……ゆっくり来てくれれば良かったのに」
涼「でも……っ!」
涼(うう……も、もう……、ダメダメだよぉ……)
涼(アタフタしまくり……髪は結局ボサボサになっちゃったし……ヒールは、折れてないけど……)
涼(こ、こんなんじゃ、幻滅されちゃうかも……!)
涼(……げげげ、幻滅ってなに!?)
涼(あわわわ……そんなのまるで、恋する女の子みたいじゃないかっ!)
涼「……と、とにかく……ごめんなさい、こんなボロボロで……」
P「あはは……涼ちゃん。いつもより、お洒落してきたんだな」
涼「そ、そうですか……? えへへ……こないだ、愛ちゃん達と買いにいったんです、この服……」
P「いつもはしないのに、今日はネイルもしてるじゃないか」
涼「……それは……プロデューサーさんと、会うから……」
涼(……本当は。それはただ……プロデューサーさんに、女の子じゃない、ってこと、バレたくなかっただけ……で……)
P「……可愛いよ。よく似合ってる」
涼「……っ」
涼(それだけ……のはず、なのに……)
P「でも、いつも通りの君でも……、俺は良かったんだよ。いつだって、どんな格好をしてたって、君は……可愛いから、さ」
ナデナデ
涼「……!!!」
P「っと、すまない、また気安く頭を……」
涼「……――っと……」
P「え?」
涼「もっと……撫でてくれても、いいです……」
P「……」
涼「そうしてくれたら……私も、嬉しい……ですから……えへへ」
チラ
P「っ!」
P(こ、この場面で上目遣いとか卑怯だろ……危ない危ない、あやうく抱きしめるところだった)
P「あ、ああ……それじゃ、遠慮なく……」
ナデナデ……
涼「……ふふっ……なんだか、落ち着きます……」
P「そ、そうか……それはよかった……」
涼「……――っと……」
P「え?」
涼「もっと……撫でてくれても、いいです……」
P「……」
涼「そうしてくれたら……私も、嬉しい……ですから……えへへ」
チラ
P「っ!」
P(こ、この場面で上目遣いとか卑怯だろ……危ない危ない、あやうく抱きしめるところだった)
P「あ、ああ……それじゃ、遠慮なく……」
ナデナデ……
涼「……ふふっ……なんだか、落ち着きます……」
P「そ、そうか……それはよかった……」
涼「……プロデューサーさん?」
P「ん? どうした?」
涼「今日、私、一日暇なんです。だから……その……」
P「……いやいや、だめだめ。もうすぐオーディションなんだから……この買い物が終わったら、家に帰って休むんだ」
涼「……はーい……」
P「ははは、そうふくれっ面になるなよ……」
涼(……なんか、よくわからなくなっちゃった)
涼(僕は、プロデューサーさんに、どう思われたくて……)
涼(どう、思われたくないのか……)
涼(……でも……)
涼「ふふっ、それじゃあ、行きましょっか♪」
P「う、うん……」
涼(今だけは……そういうの抜きにして、思いっきり楽しんでも……いいよね?)
その夜 涼ちんのお部屋
涼「……」
涼「…………」
涼「………………」
涼「ぎゃおおおおおおおん!!!」
ゴロゴロ
涼「ぼ、僕っ! ななな、なんてことを……言っちゃったの……!」
涼「僕は男の子なのにっ! 弱々しかった自分を変えたくて、アイドルになろうって思ったはずなのにっ!!」
涼「イケメンになって、男の人から告白されるような、女々しい自分から卒業したかったはずなのにぃ……!!」
ゴロゴロ……
涼「それなのにっ……あ、あれじゃあ、まるで……!」
涼「ま、まるで……、あれだけ、そう思われるのがイヤだった……」
涼「女の子そのものじゃないかぁっ! うあうあうあうあ~~!!!」
涼「……」
涼「…………」
涼「………………」
涼「ぎゃおおおおおおおん!!!」
ゴロゴロ
涼「ぼ、僕っ! ななな、なんてことを……言っちゃったの……!」
涼「僕は男の子なのにっ! 弱々しかった自分を変えたくて、アイドルになろうって思ったはずなのにっ!!」
涼「イケメンになって、男の人から告白されるような、女々しい自分から卒業したかったはずなのにぃ……!!」
ゴロゴロ……
涼「それなのにっ……あ、あれじゃあ、まるで……!」
涼「ま、まるで……、あれだけ、そう思われるのがイヤだった……」
涼「女の子そのものじゃないかぁっ! うあうあうあうあ~~!!!」
ゴロゴロ
涼「……」ピタ
涼「……プロデューサーさんに、へんだって……思われなかったかな……」
涼「こんな……男とも女とも言えない、僕を目の前にして……プロデューサーさんは……」
涼(……可愛い、って……言ってくれたけど……)
涼(も、もしも……実は全部、見抜かれていたんだとしたら……?)
涼(そうじゃなくても……僕が本当は男の子だ、ってバレちゃったら……そのときプロデューサーさんは、僕のことを……)
涼(き、キライに……? なるよね、当然、だよね……)
涼「うぅうぅううう……!」ジワ
ポロポロ……
涼「うぇええん……!」
ポロポロ……
涼「うう……ひっく、えぐ……」
涼(もしも、もしも……って)
涼(そんな、まだ何もわからない未来のことを想像したら……なんだか、泣けてきちゃった……)
涼(どう思われたって、構わない。だって、僕はアイドルで、あの人はただのプロデューサーで……)
涼(本当は、そのはずなのに……)
涼「き、嫌われるのだけは……っ……イヤ、だよぉ……!」
涼「うわぁあああん!!!!」
涼(……デートは、とっても楽しかった)
涼(でも……楽しかった分、ひとりになったとき、こんな気持ちになるなんて)
涼(……今まで、知らなかった……)
涼「う、うぅ……」
ガサゴソ
涼「……ぁ、あった……。今日買ってもらった……新しい、ステージ衣装……」
涼「えへへ……これも可愛いって、言ってくれたっけ……」
涼「僕ったら、そんなこと言われて、つい舞い上がっちゃって……」
ぎゅっ……
涼「……プロデューサーさん……」
涼(もう……今なら……少しだけ、あのクラスメイトの気持ち、わかるかもしれない……)
『お、男でも関係ない! 俺は、秋月のことが、好きなんだよぉ! ハァハァ』
涼(……彼については、僕自身、なんとも思っていないけど……)
涼(その、熱くなってしまった気持ちは……今なら、少しだけ……)
涼「……」
涼「そうだよ……僕は……もう……」
涼「気が付けば、僕のこの気持ちは、もう……、こんなに、大きくなっちゃってたんだ」
涼「……僕は……」
涼「プロデューサーさんのことが……」
涼「……すきなんだ……!」
涼(……もう、自分の気持ちに嘘はつかない。いや……つけない)
涼(僕が男だとか……プロデューサーさんが男だとか……そんなことはもう、関係ないんだ)
涼(もちろん、僕が男色家というわけでもない……ただ、たまたま……そう、たまたま、なんだ)
涼(たまたま、好きになった人が……男の人だった。……ただ、それだけなんだ)
涼(この気持ちを持つこと……この気持ちで、熱く心臓を高鳴らせること)
涼(男とも女とも言えない、こんな中途半端な僕だけど……それだけは、決して、間違ったことじゃないんだ……!)
月曜日 876プロダクション前
涼(……もう、昨日までの僕じゃない)
涼(僕は……生まれ変わったんだ! ううん、なんて素晴らしい朝の空気なんだろう!)
愛「あっ、涼さーんっ!」トテテ
涼「おはよ、愛ちゃん!」
愛「おっはよーございまーっす!! えへへ……」
涼「ふふっ、随分ご機嫌だね。何か良いことでもあったの?」
愛「はいっ! 今日のご飯は大好きなハンバーグだって、ママが約束してくれたんですっ!」
涼「そっか~……ふふ、うふふっ♪ それは楽しみだね♪」
愛「涼さんも、ずっと笑顔でニコニコしてますね! 何か良いこと、あったんですか?」
涼「そう見える? でもでも~……、内緒だよ!」
愛「え~ずっるーい! 教えてくださいよ~っ!」
涼(自分の気持ちを、素直に認める……開き直る、とも言うかもしれないけど)
涼(それだけで、世界はこんなにも……美しくなるんだ……!)
涼(……もう、昨日までの僕じゃない)
涼(僕は……生まれ変わったんだ! ううん、なんて素晴らしい朝の空気なんだろう!)
愛「あっ、涼さーんっ!」トテテ
涼「おはよ、愛ちゃん!」
愛「おっはよーございまーっす!! えへへ……」
涼「ふふっ、随分ご機嫌だね。何か良いことでもあったの?」
愛「はいっ! 今日のご飯は大好きなハンバーグだって、ママが約束してくれたんですっ!」
涼「そっか~……ふふ、うふふっ♪ それは楽しみだね♪」
愛「涼さんも、ずっと笑顔でニコニコしてますね! 何か良いこと、あったんですか?」
涼「そう見える? でもでも~……、内緒だよ!」
愛「え~ずっるーい! 教えてくださいよ~っ!」
涼(自分の気持ちを、素直に認める……開き直る、とも言うかもしれないけど)
涼(それだけで、世界はこんなにも……美しくなるんだ……!)
ガチャ
涼・愛「「おはようございまーっす!!」」
P「……おはよう、ふたりとも」
涼「おはようございます、プロデューサーさん♪」
P「……」
涼「って、あれ……? なんか、元気ないですね?」
P「あ、いや、そんなことは……気にしないでく
愛「プロデューサーさん! 今日は月曜日ですよ、月曜日!!」
愛「一週間の始まりですっ! なんだか元気が出ますよねっ!!」
P「う、うん、そうだな! わかったから、耳元で叫ぶのは――
愛「あ……あうう、あたしったら、また……」
P「というのは嘘で、どんどん大声出してくれていいぞっ! 愛ちゃんの声は元気が出るからさ!」
愛「!」ピョコン
P「俺だって負けないからな! あーっはっはっは!」
愛「あは! それじゃあ、一緒にさけびましょーっ!!」
涼・愛「「おはようございまーっす!!」」
P「……おはよう、ふたりとも」
涼「おはようございます、プロデューサーさん♪」
P「……」
涼「って、あれ……? なんか、元気ないですね?」
P「あ、いや、そんなことは……気にしないでく
愛「プロデューサーさん! 今日は月曜日ですよ、月曜日!!」
愛「一週間の始まりですっ! なんだか元気が出ますよねっ!!」
P「う、うん、そうだな! わかったから、耳元で叫ぶのは――
愛「あ……あうう、あたしったら、また……」
P「というのは嘘で、どんどん大声出してくれていいぞっ! 愛ちゃんの声は元気が出るからさ!」
愛「!」ピョコン
P「俺だって負けないからな! あーっはっはっは!」
愛「あは! それじゃあ、一緒にさけびましょーっ!!」
―――
P「……ふぅ。愛ちゃんは去ったか……」
涼「プロデューサーさん……。どこか、無理してるんじゃないですか……?」
P「……」
涼「あの……私でよかったら……」
P「い、いや……大丈夫大丈夫。涼ちゃんは気にしないでくれ」
涼「でも……」
P「……今日は、オーディションの二次審査だ。俺のことより、自分のこと。そうだろ?」
涼「……」
P「……心配かけてすまないな。でも、今すぐってわけじゃないから、さ」
涼「え?」
P「ああ、いや、なんでもないなんでもない!」
P「……ふぅ。愛ちゃんは去ったか……」
涼「プロデューサーさん……。どこか、無理してるんじゃないですか……?」
P「……」
涼「あの……私でよかったら……」
P「い、いや……大丈夫大丈夫。涼ちゃんは気にしないでくれ」
涼「でも……」
P「……今日は、オーディションの二次審査だ。俺のことより、自分のこと。そうだろ?」
涼「……」
P「……心配かけてすまないな。でも、今すぐってわけじゃないから、さ」
涼「え?」
P「ああ、いや、なんでもないなんでもない!」
―――
石川「……涼は?」
P「衣装合わせと……振付パネルのセットに行きました」
石川「そう……」
P「……」
石川「……重ねて言うけど、本当にごめんなさい。私達、あなたのことを好き勝手に振り回してしまって……」
P「……いえ、いいんです。これは876プロのせい、というより……身内の問題ですから」
石川「……あなたのこと、誤解していたわ」
P「あはは……知り合って間も無く『何から何まで信頼しろ』と言うのも……、なかなか難しいですよ」
石川「……」
P「あと、残り一週間……。全力で、あの子のプロデュース……、やらせていただきます」
石川「……涼は?」
P「衣装合わせと……振付パネルのセットに行きました」
石川「そう……」
P「……」
石川「……重ねて言うけど、本当にごめんなさい。私達、あなたのことを好き勝手に振り回してしまって……」
P「……いえ、いいんです。これは876プロのせい、というより……身内の問題ですから」
石川「……あなたのこと、誤解していたわ」
P「あはは……知り合って間も無く『何から何まで信頼しろ』と言うのも……、なかなか難しいですよ」
石川「……」
P「あと、残り一週間……。全力で、あの子のプロデュース……、やらせていただきます」
今より少し前……
P「……帰還命令、ですか」
石川「……ええ。昨晩、私のほうに連絡があってね」
P「……理由を、教えていただけますか? 何か、俺に落ち度でも……」
石川「いいえ、そういうわけじゃないのよ。……あなたが担当していたアイドルの中に、如月千早という子がいたわよね?」
P「っ! ち、千早に何かあったんですか……!?」
石川「何かあった、というより……これから何かが起こる、という方が正しいわね」
P「……れ、連絡を……!」
石川「とにかく、落ち着いて頂戴。何も、悪いことが起きる、ってわけじゃない。むしろ……良いこと、らしいわよ」
P「良いこと?」
石川「詳しくはそちらの話だから私も把握していないけれど……はい、携帯」スッ
P「……」
石川「……直接、高木社長に聞いてみなさい」
P「……はい、はい……。了解しました。では、あと一週間でそちらに……はい、失礼します」
ピッ
石川「……」
P「……千早が、ロスにあるスタジオでレコーディングすることになったんです」
石川「私に話してもいいの?」
P「ええ……これくらいなら。結構前から、この話はあったんですけど……急遽、決定されたらしくて」
石川「それで、あなたもそれに付き添う……というわけね?」
P「はい。さすがに、千早ひとりで行かせるわけにはいかない、ということで」
石川「……ごめんなさい。私達の都合で、あっちに来たりこっちに来たりさせて」ペコリ
P「い、いいえ! 社長たるものが、そう簡単に謝らないでください!」
石川「でも……ようやく、涼とも仲良くなってきた、ってところだったのに」
P「……これは、喜ばなきゃいけないことなんです。俺が育てた千早が、こんなに大きくなってくれたんですから」
P「だから……、俺は、大丈夫です。たとえ、残された時間があとわずかでも……」
P「最後まで、俺は……彼女だけのプロデューサーでいますから」
時間は現在に戻って……
P「……」
P(あと、一週間……ちょうど、今臨んでいるオーディションの日程と重なるな)
涼「プロデューサーさん! おまたせしましたっ!」
P「……おお、やっぱり似合ってるじゃないか! 流行にもばっちり合ってるぞ!」
涼「! えへへ……ありがとうございます……!」
P「うん、これなら今日のオーディションも楽勝だな!」
涼「……っ」
涼(プロデューサーさん、元気になったのかな……?)
P「……よし、それじゃあさっそく、会場へ行こうか!」
涼「……はいっ!」
P(……さっきは、少し油断してしまっていた)
P(俺が彼女に出来ること……いいや違う。彼女にしてやりたいこと。それは……)
P(最後まで、笑顔で……心から楽しんで、アイドルをさせる。それだけなんだから……)
すみません、もう眠気で頭が
起きた時に残ってたら最後まで書きます おやすみ…
起きた時に残ってたら最後まで書きます おやすみ…
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