のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:126,369,046人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレP「涼ちん♪」 涼「」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - アイドルマスター + - 男の娘 + - 秋月涼 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter
    201 = 138 :

    202 = 99 :

    日曜日

    「今日は日曜日だ! ふふっ、何をしよっかな?」

    「……と、言っても……もうすぐオーディションの二次審査があるから、あんまり遊んでばっかりもいられないよね」

    「……」

    (いつもだったら、愛ちゃんや絵理ちゃんのアイドル活動を見にいくところだけど……)

    (なんか今は、そんな気も起きないなあ……は~あ……)

    (……プロデューサーさんも、今日はしっかり体を休めるように、って言ってたし……)

    (家にいようかな……)

    携帯『スキスキ♪ ダイスキ♪ マルデ ジェットコースター ミータイネー♪』

    「!」ガバッ

    「こ、この着信音は……」

    ………………………………
     着信:プロデューサーさん
    ………………………………

    「ぷ、プロデューサーさん……!」

    203 = 99 :

    携帯『イツデモ ドキドキ ハッピー……

    ピッ

    「も、もしもし……プロデューサーさん?」

    P『ああ、涼ちゃん。すまないな、わざわざ休みの日に電話して……』

    「い、いえ……どうしたんですか?」

    P『いや、実はな……ちょっと、頼みがあってさ』

    「頼み……?」

    P『うん。えーっと……』

    「……」

    P『今から俺と、デートしないか?』

    「……ぇ……」


    「うぇぇえええええぇええっ!!?」

    204 = 138 :

    着信音がもう・・・

    205 = 99 :

    「えっ、その、あのっ! ででで、デートって……!?」

    P『ああ、ごめんごめん。言い方が悪かったな』

    「……えーっと……」

    P『新しい衣装を買おうと思うんだよ。懇意にしてるショップがあるから、そこでさ』

    「……私の、ステージ衣装?」

    P『ああ。いつもは、ファンの方からもらった衣装を着てるだろ? それ以外にも二、三着、もうそろそろ持っておかないと』

    「……」

    P『……と、思ったんだけど、ダメかな? あ、いや、用事があるなら無理にとは言わないんだけど』

    「い、行きますっ! 用事なんて全然ないですからっ! 是非行かせてくださいっ!!」

    P『おお、そうか! じゃあ、……時に、……に待ち合わせということで』

    「は、はいっ! それじゃあ、またあとで……!」

    ピッ

    「……」

    「…………」

    (よ、喜んでなんかないよ。ただ、暇だった休日に、良い時間潰しが出来たから……、ただそれだけだから……)

    206 = 102 :

    涼ちんかわいい

    208 = 99 :

    ソワソワ

    (ああどうしよう、何を着ていこう……!?)

    (ああっ! ていうか、プロデューサーさんと会うんだから、女の子の格好していかないとダメだよねっ)

    (となると、一回シャワーを浴びて、メイクもしないと……髪もボサボサだし……)

    (に、ニオイも……なんか、汗っぽいし……)スンスン


    「えーっと、と、とにかく! ま、まずは速攻でシャワーを……っと、うわわわ!?」

    どんがらがっしゃーん!

    「あいたたた……もうっ、なんでこんなところにサッカーボールが転がってるのっ!」

    「まるで男の子の部屋みた……い……」

    「ぎゃおおおおんん!!!!」

    「ぼっ、ぼぼぼ僕は男の子だよっ!!!」

    「そもそもなんでっ、こんなにナチュラルに、女の子のデートの準備が頭に浮かぶんだよぉっ!」


    (うぅ……も、もう……なんなの……)

    (どうしてプロデューサーさんのこととなると、僕はこんなに、落ち着いていられないの……!)

    210 = 105 :

    ヤバい可愛い

    211 :

    なんか目覚めそうだわ

    212 = 99 :

    ―――

    「はぁっ、はぁっ……! ぷ、ぷろでゅーさーさぁん……!」

    P「……ん、おお、涼ちゃん!」

    「すっ、すみません……おまたせ……うぅ……しました……」

    P「いやいや、気にしないでくれ。随分急いで来たみたいだな……」

    「はっ、はい……じゅ、準備は万端、だったはずなんですけど……」

    ツツー……

    P(涼ちんの汗)

    「プロデューサーさんを……んっ……待たせてる、って思うと……はぁ、はぁ……」

    「なんか、急がなきゃ急がなきゃって……思っちゃって……うぅ」

    P「そんな、遅れるって連絡はちゃんとしてくれたんだから……ゆっくり来てくれれば良かったのに」

    「でも……っ!」


    (うう……も、もう……、ダメダメだよぉ……)

    (アタフタしまくり……髪は結局ボサボサになっちゃったし……ヒールは、折れてないけど……)

    (こ、こんなんじゃ、幻滅されちゃうかも……!)

    213 = 159 :

    順調に乙女度進行中で何よりです

    214 :

    精神崩壊バッドエンドはまだですか

    215 = 99 :


    (……げげげ、幻滅ってなに!?)

    (あわわわ……そんなのまるで、恋する女の子みたいじゃないかっ!)


    「……と、とにかく……ごめんなさい、こんなボロボロで……」

    P「あはは……涼ちゃん。いつもより、お洒落してきたんだな」

    「そ、そうですか……? えへへ……こないだ、愛ちゃん達と買いにいったんです、この服……」

    P「いつもはしないのに、今日はネイルもしてるじゃないか」

    「……それは……プロデューサーさんと、会うから……」

    (……本当は。それはただ……プロデューサーさんに、女の子じゃない、ってこと、バレたくなかっただけ……で……)

    P「……可愛いよ。よく似合ってる」

    「……っ」

    (それだけ……のはず、なのに……)

    P「でも、いつも通りの君でも……、俺は良かったんだよ。いつだって、どんな格好をしてたって、君は……可愛いから、さ」

    ナデナデ

    「……!!!」

    216 = 102 :

    いいよ
    いいよ!

    217 = 99 :

    P「っと、すまない、また気安く頭を……」

    「……――っと……」

    P「え?」

    「もっと……撫でてくれても、いいです……」

    P「……」

    「そうしてくれたら……私も、嬉しい……ですから……えへへ」

    チラ

    P「っ!」

    P(こ、この場面で上目遣いとか卑怯だろ……危ない危ない、あやうく抱きしめるところだった)

    P「あ、ああ……それじゃ、遠慮なく……」

    ナデナデ……

    「……ふふっ……なんだか、落ち着きます……」

    P「そ、そうか……それはよかった……」

    218 = 99 :


    「……プロデューサーさん?」

    P「ん? どうした?」

    「今日、私、一日暇なんです。だから……その……」

    P「……いやいや、だめだめ。もうすぐオーディションなんだから……この買い物が終わったら、家に帰って休むんだ」

    「……はーい……」

    P「ははは、そうふくれっ面になるなよ……」


    (……なんか、よくわからなくなっちゃった)

    (僕は、プロデューサーさんに、どう思われたくて……)

    (どう、思われたくないのか……)

    (……でも……)


    「ふふっ、それじゃあ、行きましょっか♪」

    P「う、うん……」


    (今だけは……そういうの抜きにして、思いっきり楽しんでも……いいよね?)

    219 = 99 :

    その夜 涼ちんのお部屋

    「……」

    「…………」

    「………………」


    「ぎゃおおおおおおおん!!!」

    ゴロゴロ

    「ぼ、僕っ! ななな、なんてことを……言っちゃったの……!」

    「僕は男の子なのにっ! 弱々しかった自分を変えたくて、アイドルになろうって思ったはずなのにっ!!」

    「イケメンになって、男の人から告白されるような、女々しい自分から卒業したかったはずなのにぃ……!!」

    ゴロゴロ……

    「それなのにっ……あ、あれじゃあ、まるで……!」

    「ま、まるで……、あれだけ、そう思われるのがイヤだった……」

    「女の子そのものじゃないかぁっ! うあうあうあうあ~~!!!」

    220 :

    ニタニタ

    221 = 99 :


    ゴロゴロ

    「……」ピタ

    「……プロデューサーさんに、へんだって……思われなかったかな……」

    「こんな……男とも女とも言えない、僕を目の前にして……プロデューサーさんは……」


    (……可愛い、って……言ってくれたけど……)

    (も、もしも……実は全部、見抜かれていたんだとしたら……?)

    (そうじゃなくても……僕が本当は男の子だ、ってバレちゃったら……そのときプロデューサーさんは、僕のことを……)

    (き、キライに……? なるよね、当然、だよね……)

    「うぅうぅううう……!」ジワ

    ポロポロ……

    「うぇええん……!」

    222 = 99 :


    ポロポロ……

    「うう……ひっく、えぐ……」


    (もしも、もしも……って)

    (そんな、まだ何もわからない未来のことを想像したら……なんだか、泣けてきちゃった……)

    (どう思われたって、構わない。だって、僕はアイドルで、あの人はただのプロデューサーで……)

    (本当は、そのはずなのに……)


    「き、嫌われるのだけは……っ……イヤ、だよぉ……!」

    「うわぁあああん!!!!」

    223 = 138 :

    うむ

    224 = 99 :


    (……デートは、とっても楽しかった)

    (でも……楽しかった分、ひとりになったとき、こんな気持ちになるなんて)

    (……今まで、知らなかった……)


    「う、うぅ……」

    ガサゴソ

    「……ぁ、あった……。今日買ってもらった……新しい、ステージ衣装……」

    「えへへ……これも可愛いって、言ってくれたっけ……」

    「僕ったら、そんなこと言われて、つい舞い上がっちゃって……」

    ぎゅっ……

    「……プロデューサーさん……」


    (もう……今なら……少しだけ、あのクラスメイトの気持ち、わかるかもしれない……)

    『お、男でも関係ない! 俺は、秋月のことが、好きなんだよぉ! ハァハァ』

    (……彼については、僕自身、なんとも思っていないけど……)

    (その、熱くなってしまった気持ちは……今なら、少しだけ……)

    225 = 171 :

    俺がいた

    226 = 99 :


    「……」

    「そうだよ……僕は……もう……」


    「気が付けば、僕のこの気持ちは、もう……、こんなに、大きくなっちゃってたんだ」

    「……僕は……」

    「プロデューサーさんのことが……」



    「……すきなんだ……!」



    (……もう、自分の気持ちに嘘はつかない。いや……つけない)

    (僕が男だとか……プロデューサーさんが男だとか……そんなことはもう、関係ないんだ)

    (もちろん、僕が男色家というわけでもない……ただ、たまたま……そう、たまたま、なんだ)

    (たまたま、好きになった人が……男の人だった。……ただ、それだけなんだ)

    (この気持ちを持つこと……この気持ちで、熱く心臓を高鳴らせること)

    (男とも女とも言えない、こんな中途半端な僕だけど……それだけは、決して、間違ったことじゃないんだ……!)

    227 = 99 :

    30分ほど休憩します

    229 = 105 :

    ちん……

    230 = 105 :

     

    231 = 99 :

    月曜日 876プロダクション前

    (……もう、昨日までの僕じゃない)

    (僕は……生まれ変わったんだ! ううん、なんて素晴らしい朝の空気なんだろう!)


    「あっ、涼さーんっ!」トテテ

    「おはよ、愛ちゃん!」

    「おっはよーございまーっす!! えへへ……」

    「ふふっ、随分ご機嫌だね。何か良いことでもあったの?」

    「はいっ! 今日のご飯は大好きなハンバーグだって、ママが約束してくれたんですっ!」

    「そっか~……ふふ、うふふっ♪ それは楽しみだね♪」

    「涼さんも、ずっと笑顔でニコニコしてますね! 何か良いこと、あったんですか?」

    「そう見える? でもでも~……、内緒だよ!」

    「え~ずっるーい! 教えてくださいよ~っ!」


    (自分の気持ちを、素直に認める……開き直る、とも言うかもしれないけど)

    (それだけで、世界はこんなにも……美しくなるんだ……!)

    232 = 99 :

    ガチャ

    涼・愛「「おはようございまーっす!!」」

    P「……おはよう、ふたりとも」

    「おはようございます、プロデューサーさん♪」

    P「……」

    「って、あれ……? なんか、元気ないですね?」

    P「あ、いや、そんなことは……気にしないでく

    「プロデューサーさん! 今日は月曜日ですよ、月曜日!!」

    「一週間の始まりですっ! なんだか元気が出ますよねっ!!」

    P「う、うん、そうだな! わかったから、耳元で叫ぶのは――

    「あ……あうう、あたしったら、また……」

    P「というのは嘘で、どんどん大声出してくれていいぞっ! 愛ちゃんの声は元気が出るからさ!」

    「!」ピョコン

    P「俺だって負けないからな! あーっはっはっは!」

    「あは! それじゃあ、一緒にさけびましょーっ!!」

    233 = 99 :

    ―――

    P「……ふぅ。愛ちゃんは去ったか……」

    「プロデューサーさん……。どこか、無理してるんじゃないですか……?」

    P「……」

    「あの……私でよかったら……」

    P「い、いや……大丈夫大丈夫。涼ちゃんは気にしないでくれ」

    「でも……」

    P「……今日は、オーディションの二次審査だ。俺のことより、自分のこと。そうだろ?」

    「……」

    P「……心配かけてすまないな。でも、今すぐってわけじゃないから、さ」

    「え?」

    P「ああ、いや、なんでもないなんでもない!」

    235 = 99 :

    ―――

    石川「……涼は?」

    P「衣装合わせと……振付パネルのセットに行きました」

    石川「そう……」

    P「……」

    石川「……重ねて言うけど、本当にごめんなさい。私達、あなたのことを好き勝手に振り回してしまって……」

    P「……いえ、いいんです。これは876プロのせい、というより……身内の問題ですから」

    石川「……あなたのこと、誤解していたわ」

    P「あはは……知り合って間も無く『何から何まで信頼しろ』と言うのも……、なかなか難しいですよ」

    石川「……」

    P「あと、残り一週間……。全力で、あの子のプロデュース……、やらせていただきます」

    236 = 99 :


    今より少し前……


    P「……帰還命令、ですか」

    石川「……ええ。昨晩、私のほうに連絡があってね」

    P「……理由を、教えていただけますか? 何か、俺に落ち度でも……」

    石川「いいえ、そういうわけじゃないのよ。……あなたが担当していたアイドルの中に、如月千早という子がいたわよね?」

    P「っ! ち、千早に何かあったんですか……!?」

    石川「何かあった、というより……これから何かが起こる、という方が正しいわね」

    P「……れ、連絡を……!」

    石川「とにかく、落ち着いて頂戴。何も、悪いことが起きる、ってわけじゃない。むしろ……良いこと、らしいわよ」

    P「良いこと?」

    石川「詳しくはそちらの話だから私も把握していないけれど……はい、携帯」スッ

    P「……」

    石川「……直接、高木社長に聞いてみなさい」

    238 = 105 :

    ちーちゃん爆弾やったんか……

    239 = 99 :


    P「……はい、はい……。了解しました。では、あと一週間でそちらに……はい、失礼します」

    ピッ

    石川「……」

    P「……千早が、ロスにあるスタジオでレコーディングすることになったんです」

    石川「私に話してもいいの?」

    P「ええ……これくらいなら。結構前から、この話はあったんですけど……急遽、決定されたらしくて」

    石川「それで、あなたもそれに付き添う……というわけね?」

    P「はい。さすがに、千早ひとりで行かせるわけにはいかない、ということで」

    石川「……ごめんなさい。私達の都合で、あっちに来たりこっちに来たりさせて」ペコリ

    P「い、いいえ! 社長たるものが、そう簡単に謝らないでください!」

    石川「でも……ようやく、涼とも仲良くなってきた、ってところだったのに」

    P「……これは、喜ばなきゃいけないことなんです。俺が育てた千早が、こんなに大きくなってくれたんですから」

    P「だから……、俺は、大丈夫です。たとえ、残された時間があとわずかでも……」

    P「最後まで、俺は……彼女だけのプロデューサーでいますから」

    240 = 99 :


    時間は現在に戻って……


    P「……」

    P(あと、一週間……ちょうど、今臨んでいるオーディションの日程と重なるな)

    「プロデューサーさん! おまたせしましたっ!」

    P「……おお、やっぱり似合ってるじゃないか! 流行にもばっちり合ってるぞ!」

    「! えへへ……ありがとうございます……!」

    P「うん、これなら今日のオーディションも楽勝だな!」

    「……っ」

    (プロデューサーさん、元気になったのかな……?)

    P「……よし、それじゃあさっそく、会場へ行こうか!」

    「……はいっ!」


    P(……さっきは、少し油断してしまっていた)

    P(俺が彼女に出来ること……いいや違う。彼女にしてやりたいこと。それは……)

    P(最後まで、笑顔で……心から楽しんで、アイドルをさせる。それだけなんだから……)

    241 = 99 :

    すみません、もう眠気で頭が
    起きた時に残ってたら最後まで書きます おやすみ…

    242 = 198 :

    眠いならちかたない

    243 = 123 :

    乙ちんちん

    246 = 179 :

    保守せざるをえない

    249 :

    昨日の夜からずっと書いてたんだな、すごいわ
    しえんぬ


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - アイドルマスター + - 男の娘 + - 秋月涼 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について