のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,057,143人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    私的良スレ書庫

    不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitter
    ログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ女「だって、君はボクの友達だろう?」

    SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニュー
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    レスフィルター : (試験中)
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter
    301 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:13:29.67 ID:pUzo4B7j0 (+25,+28,-12)
    >>300
    こいつマジ誰か水遁しろよ
    302 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:14:32.20 ID:G9EyBmLw0 (+24,+29,-9)
    変なのに構うな調子乗るだけだから
    虫してたらそのうち消えるから
    303 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:16:02.06 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-143)
    「……」

    「……」

    バッグを机に置いて、少し間があった。

    俺もやつも、静かに何も言わない。

    切り出そうにも、切り出しづらい。

    「文化祭はメイド喫茶に決まったけれど、やっぱりメイド服を着ることになるのかな」

    と、ぽつりと俺に向けて彼女は口を開いた。

    「まあ、これから色々と話を決めていかないといけないから、まだわかんねえよ」

    「そうか。雑用か、料理がいいのだけれど」

    「料理? お前、料理できるのか?」

    「多少は、ね」
    304 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:19:54.40 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-85)
    「初耳だ。ビックリした」

    「ふふ、そういう話、しないからね」

    いきなり変なネタに突入するせいでな。

    「……」

    今なら、聞ける。

    「よいしょっと」

    「ん?」

    バッグの中身が、やけに膨らんでいる。

    「なんか、持ってきたのか?」

    「あ、ああ……」

    「……」

    「お弁当をね」
    305 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:23:56.09 ID:twUnmhcc0 (-29,-17,-1)
    支援!
    306 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:25:17.45 ID:pIRK47W0O (+1,+11,+0)
    307 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:26:43.04 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-73)
    「弁当?」

    「うん、ちょっと多めに」

    こいつの弁当は、あまり大きくなかったはず。

    女の子が食べるような、小さめの弁当箱だ。

    「……まあ、そんなことは置いとこうよ」

    置いとけるかよ。

    「なあ、昨日のことなんだけど」

    俺は、思い切って、聞いた。

    「返事……どうしたんだ?」
    308 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:28:44.26 ID:in4cIJ+N0 (+14,+24,+0)
    見てます
    309 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:34:00.10 ID:QOytG7430 (-4,+5,-1)
    310 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:34:06.90 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-95)
    「……ふふ」

    「……」

    「OKしたよ」

    「……」

    「だからこその、弁当なんだから」

    そう言って、大きいサイズの弁当箱と。

    いつものやつの弁当箱を出した。

    「どれほど食べるかわからないから、とりあえず量は多めにしたんだ」

    「……」

    「どうしたんだい?」

    「いや、なんでもない」

    なんでもない。

    わけが、ない。
    311 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:37:54.80 ID:rDH+ydsb0 (+15,+27,-3)
    まじかよ…
    支援
    312 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:39:09.31 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-54)
    「ふふ、顔が変だよ?」

    ニコッと笑った。

    その笑顔が、なんだか違う笑顔に見えた。

    幸せのような、なんというか。

    形容しがたい、何かに。

    「そ、そうか……そうだったのか……」

    彼女は、告白されて、OKをした。

    つまり、彼女には彼氏がいる。

    そういうことになる。
    313 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:46:51.49 ID:rDH+ydsb0 (+0,+11,+0)
    314 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:47:03.73 ID:MJECgZhD0 (+53,+30,-65)
    「だからと言って、ボクと君の関係が変わることはないだろう?」

    「えっ……」

    「ボクと君は友達なんだから」

    『友達』。

    そうだ、『友達』だ。

    それ以上でも、それ以下でもない。

    俺は、何を考えてたんだ。

    バカみたいだ。
    315 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:48:16.00 ID:a4HTl2+70 (-21,-9,+0)
    はよ
    316 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:49:07.65 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-89)
    「ああ、そうだな」

    「……」

    にんまりと、彼女は笑っていた。

    「……じゃあ、そろそろ席に着くわ」

    「まだ、時間はあるよ、お話でもしようじゃないか」

    「いい。ちょっと、寝る」

    「今日はいつもより早かったからね、了解した」

    机に突っ伏して、俺は目を閉じた。

    このまま、目を開ければ何もなければいいと。

    心から願った。
    317 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:54:36.89 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-31)
    そんなことは、起きるはずもない。

    「……」

    チャイムの音で、目が覚める。

    今日も授業がはじまるのだ。

    何も変わらず、何も起こらず。

    ただ淡々と、時が流れていくのだ。

    人の気持ちも知らないで、ゆっくりと、着実に。
    318 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 16:57:21.56 ID:MJECgZhD0 (+50,+30,-44)
    止まればいいのに。

    そのまま、ずっと流れなければいい。

    「……」

    でも、何も変わらないのは嫌だ。

    「くそ」

    小さく、声を漏らす。

    「くそ……」

    そして、また机に突っ伏した。
    319 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:01:37.78 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-50)
    先生に注意される。

    静かに頭を上げて、軽い口調で詫びる。

    ふいに、やつを見た。

    なぜか俺の方を見ていて、笑顔で応えて、手を振ってきた。

    俺はすぐに目をそらした。

    なんだか、嫌だった。

    「なんでだよ」

    変にかまうなよ、俺に。
    320 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:02:43.36 ID:cBYHY0Zs0 (-27,-15,+0)
    321 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:04:53.22 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-43)
    付き合ってるやつがそうやって、絡んできたら。

    こっちはどう反応すればいいか、わからないだろう。

    「……」

    ノートに落書きをはじめる。

    しかし、駄目だ。

    何故か、文字ばかりを書いてしまう。

    落書きすらできないくらいに、気分が良くなかった。
    322 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:08:53.24 ID:/Nks4xT20 (+14,+29,+1)
    胸が苦しい
    323 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:11:08.95 ID:MJECgZhD0 (+51,+30,-65)
    「……」

    勉強に身が入るわけがない。

    ただでさえ、真面目にうけてないのに。

    今の状態で受けられる奴なんて、相当破滅願望のあるやつだ。

    破滅……?

    なんで俺は、破滅したと思ってるんだ?

    そんなこと、ないだろう。

    勝手に気落ちして、勝手に複雑な気持ちになっているだけじゃねえか。

    「……馬鹿馬鹿しい」

    自分に嫌気がさす。
    324 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:11:18.07 ID:YI+714Rbi (+0,+14,-11)
    しえん
    325 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:15:22.12 ID:MuCIZJdz0 (+33,+30,-42)
    この手の「はたから見ればどう見てもお互い好きあってる状態」に割り込んでくる奴は馬に蹴られて死ねばいいと思う

    よく「もっと早く気持ちを伝えなかった男(女)が悪い」って言うけど、そんなの関係ないよね
    二人で少しずつ時間をかけて気付いていくものだろうに
    326 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:16:24.08 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-63)
    だいたい、俺はあいつのことをどう想っていたんだ?

    「別に」

    どんな想いでも、ねえだろ。

    ただ話かけてくるから、話をしていただけじゃねえか。

    特別、何かを求めているわけでもない。

    そうだろう、男。

    「……」

    うんざりする。
    327 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:19:48.57 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-35)
    そして、今日も今日とて、授業は終わっていく。

    平然とした顔で、通りすぎていく。

    「……飯、食うか」

    ふと、周りを見てしまう。

    やつは、教室を出ていく途中だった。

    「……」

    関係ないことだ。

    これから、離れていく存在なんだから。

    俺には、関係ない。
    328 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:21:19.08 ID:MJECgZhD0 (+48,+30,-35)
    なのに。

    どうして俺は。

    あいつを追いかけているんだろう。

    「……」

    やつは二つの弁当箱を持って、屋上に向かっているようだった。

    どうして俺は、やつについていってるんだ。

    バカだ、本当に。
    329 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:24:20.67 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-91)
    悪あがきでもなんでもない。

    自分を本当の絶望に沈めないと気がすまないみたいだ。

    本当に、終わってやがる。

    「……やめるか」

    そう口では言っているのに、歩みは止まらない。

    止まる気配は、まったくない。

    屋上への階段を、やつとだいぶ間をあけて、歩く。
    330 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:24:23.97 ID:byT91fYf0 (+23,+28,-2)
    気になる
    ん~気になるぞ
    331 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:24:27.72 ID:2WvLzZgs0 (-21,-9,+0)
    支援
    332 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:27:10.59 ID:qlvorgq/0 (+28,+30,-19)
    何て甘酸っぱいんだ!男子校出身の俺には存在しなかったシチュエーション
    333 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:27:23.35 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-68)
    やつが屋上のドアを開けて、入ったのを確認する。

    もう、どう思われてもいい。

    最悪なやつだと、

    最低なやつだと、

    絶好と言われても、構わない。

    確かめたかった。

    どんな結果になろうとも。

    手が震える。

    何を弱気になってるんだ。

    終わらせようぜ、全部。

    決心して、俺は勢い良くドアを開けた。

    「やっぱり、来てくれたんだね」
    334 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:29:36.40 ID:pIRK47W0O (+1,+11,+0)
    335 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:29:40.79 ID:8DL4zmM30 (-9,+5,-1)
    しえ
    336 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:30:13.21 ID:MJECgZhD0 (+55,+30,-82)
    そこには。

    満面の笑みをした、やつがいた。

    「……えっ」

    「ふふっ、驚いた?」

    「ど、どういうことだ?」

    「どうもこうも、こういうことだよ」

    弁当を差し出して、彼女はハニカむ。

    「昨日弁当が無かったから、作ってきたんだ」

    「それ、彼氏のじゃ……」

    「あー……やっぱり本気で信じてたんだ」
    337 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:30:38.01 ID:/S0qGbOJ0 (+1,+11,+0)

    338 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:31:27.64 ID:pIRK47W0O (+24,+29,+0)
    読んでないけどいいぞ!
    339 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:31:44.34 ID:/S0qGbOJ0 (-22,-12,+0)
    ho
    340 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:31:45.96 ID:MuCIZJdz0 (+27,+29,-8)
    良かった…馬に蹴られて死んじゃう不粋な奴はいなかったんや…!!
    341 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:32:11.72 ID:pIRK47W0O (+9,+26,+0)
    エロまだ
    342 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:32:15.40 ID:/S0qGbOJ0 (-15,-5,+1)
    hi
    343 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:32:54.63 ID:byT91fYf0 (+24,+29,-3)
    ったく…ビビらせやがってww
    344 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:33:23.95 ID:QOytG7430 (+24,+29,-2)
    よかった・・・よかった・・・
    345 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:33:24.35 ID:/S0qGbOJ0 (+29,+29,-18)
    モノローグがあるせいでテンポが悪い
    いつ終わるんだコレ
    346 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:33:31.97 ID:mleGaSx+0 (+19,+29,+1)
    この女、策士である
    347 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:33:35.15 ID:pIRK47W0O (-11,+5,+0)
    エロはよ
    348 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:34:05.11 ID:/S0qGbOJ0 (+1,+11,+0)
    349 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:34:50.52 ID:pIRK47W0O (+18,+28,+0)
    はよ脱がせろ
    350 : 以下、名無しにか - 2012/09/16(日) 17:35:02.06 ID:/S0qGbOJ0 (-18,-8,+1)
    うんこー
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS スレッド一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について