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元スレ女「だって、君はボクの友達だろう?」
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>>300
こいつマジ誰か水遁しろよ
こいつマジ誰か水遁しろよ
変なのに構うな調子乗るだけだから
虫してたらそのうち消えるから
虫してたらそのうち消えるから
女「……」
男「……」
バッグを机に置いて、少し間があった。
俺もやつも、静かに何も言わない。
切り出そうにも、切り出しづらい。
女「文化祭はメイド喫茶に決まったけれど、やっぱりメイド服を着ることになるのかな」
と、ぽつりと俺に向けて彼女は口を開いた。
男「まあ、これから色々と話を決めていかないといけないから、まだわかんねえよ」
女「そうか。雑用か、料理がいいのだけれど」
男「料理? お前、料理できるのか?」
女「多少は、ね」
男「……」
バッグを机に置いて、少し間があった。
俺もやつも、静かに何も言わない。
切り出そうにも、切り出しづらい。
女「文化祭はメイド喫茶に決まったけれど、やっぱりメイド服を着ることになるのかな」
と、ぽつりと俺に向けて彼女は口を開いた。
男「まあ、これから色々と話を決めていかないといけないから、まだわかんねえよ」
女「そうか。雑用か、料理がいいのだけれど」
男「料理? お前、料理できるのか?」
女「多少は、ね」
男「初耳だ。ビックリした」
女「ふふ、そういう話、しないからね」
いきなり変なネタに突入するせいでな。
男「……」
今なら、聞ける。
女「よいしょっと」
男「ん?」
バッグの中身が、やけに膨らんでいる。
男「なんか、持ってきたのか?」
女「あ、ああ……」
男「……」
女「お弁当をね」
女「ふふ、そういう話、しないからね」
いきなり変なネタに突入するせいでな。
男「……」
今なら、聞ける。
女「よいしょっと」
男「ん?」
バッグの中身が、やけに膨らんでいる。
男「なんか、持ってきたのか?」
女「あ、ああ……」
男「……」
女「お弁当をね」
男「弁当?」
女「うん、ちょっと多めに」
こいつの弁当は、あまり大きくなかったはず。
女の子が食べるような、小さめの弁当箱だ。
女「……まあ、そんなことは置いとこうよ」
置いとけるかよ。
男「なあ、昨日のことなんだけど」
俺は、思い切って、聞いた。
男「返事……どうしたんだ?」
女「うん、ちょっと多めに」
こいつの弁当は、あまり大きくなかったはず。
女の子が食べるような、小さめの弁当箱だ。
女「……まあ、そんなことは置いとこうよ」
置いとけるかよ。
男「なあ、昨日のことなんだけど」
俺は、思い切って、聞いた。
男「返事……どうしたんだ?」
女「……ふふ」
男「……」
女「OKしたよ」
男「……」
女「だからこその、弁当なんだから」
そう言って、大きいサイズの弁当箱と。
いつものやつの弁当箱を出した。
女「どれほど食べるかわからないから、とりあえず量は多めにしたんだ」
男「……」
女「どうしたんだい?」
男「いや、なんでもない」
なんでもない。
わけが、ない。
男「……」
女「OKしたよ」
男「……」
女「だからこその、弁当なんだから」
そう言って、大きいサイズの弁当箱と。
いつものやつの弁当箱を出した。
女「どれほど食べるかわからないから、とりあえず量は多めにしたんだ」
男「……」
女「どうしたんだい?」
男「いや、なんでもない」
なんでもない。
わけが、ない。
女「ふふ、顔が変だよ?」
ニコッと笑った。
その笑顔が、なんだか違う笑顔に見えた。
幸せのような、なんというか。
形容しがたい、何かに。
男「そ、そうか……そうだったのか……」
彼女は、告白されて、OKをした。
つまり、彼女には彼氏がいる。
そういうことになる。
ニコッと笑った。
その笑顔が、なんだか違う笑顔に見えた。
幸せのような、なんというか。
形容しがたい、何かに。
男「そ、そうか……そうだったのか……」
彼女は、告白されて、OKをした。
つまり、彼女には彼氏がいる。
そういうことになる。
女「だからと言って、ボクと君の関係が変わることはないだろう?」
男「えっ……」
女「ボクと君は友達なんだから」
『友達』。
そうだ、『友達』だ。
それ以上でも、それ以下でもない。
俺は、何を考えてたんだ。
バカみたいだ。
男「えっ……」
女「ボクと君は友達なんだから」
『友達』。
そうだ、『友達』だ。
それ以上でも、それ以下でもない。
俺は、何を考えてたんだ。
バカみたいだ。
男「ああ、そうだな」
女「……」
にんまりと、彼女は笑っていた。
男「……じゃあ、そろそろ席に着くわ」
女「まだ、時間はあるよ、お話でもしようじゃないか」
男「いい。ちょっと、寝る」
女「今日はいつもより早かったからね、了解した」
机に突っ伏して、俺は目を閉じた。
このまま、目を開ければ何もなければいいと。
心から願った。
女「……」
にんまりと、彼女は笑っていた。
男「……じゃあ、そろそろ席に着くわ」
女「まだ、時間はあるよ、お話でもしようじゃないか」
男「いい。ちょっと、寝る」
女「今日はいつもより早かったからね、了解した」
机に突っ伏して、俺は目を閉じた。
このまま、目を開ければ何もなければいいと。
心から願った。
そんなことは、起きるはずもない。
男「……」
チャイムの音で、目が覚める。
今日も授業がはじまるのだ。
何も変わらず、何も起こらず。
ただ淡々と、時が流れていくのだ。
人の気持ちも知らないで、ゆっくりと、着実に。
男「……」
チャイムの音で、目が覚める。
今日も授業がはじまるのだ。
何も変わらず、何も起こらず。
ただ淡々と、時が流れていくのだ。
人の気持ちも知らないで、ゆっくりと、着実に。
止まればいいのに。
そのまま、ずっと流れなければいい。
男「……」
でも、何も変わらないのは嫌だ。
男「くそ」
小さく、声を漏らす。
男「くそ……」
そして、また机に突っ伏した。
そのまま、ずっと流れなければいい。
男「……」
でも、何も変わらないのは嫌だ。
男「くそ」
小さく、声を漏らす。
男「くそ……」
そして、また机に突っ伏した。
先生に注意される。
静かに頭を上げて、軽い口調で詫びる。
ふいに、やつを見た。
なぜか俺の方を見ていて、笑顔で応えて、手を振ってきた。
俺はすぐに目をそらした。
なんだか、嫌だった。
男「なんでだよ」
変にかまうなよ、俺に。
静かに頭を上げて、軽い口調で詫びる。
ふいに、やつを見た。
なぜか俺の方を見ていて、笑顔で応えて、手を振ってきた。
俺はすぐに目をそらした。
なんだか、嫌だった。
男「なんでだよ」
変にかまうなよ、俺に。
付き合ってるやつがそうやって、絡んできたら。
こっちはどう反応すればいいか、わからないだろう。
男「……」
ノートに落書きをはじめる。
しかし、駄目だ。
何故か、文字ばかりを書いてしまう。
落書きすらできないくらいに、気分が良くなかった。
こっちはどう反応すればいいか、わからないだろう。
男「……」
ノートに落書きをはじめる。
しかし、駄目だ。
何故か、文字ばかりを書いてしまう。
落書きすらできないくらいに、気分が良くなかった。
男「……」
勉強に身が入るわけがない。
ただでさえ、真面目にうけてないのに。
今の状態で受けられる奴なんて、相当破滅願望のあるやつだ。
破滅……?
なんで俺は、破滅したと思ってるんだ?
そんなこと、ないだろう。
勝手に気落ちして、勝手に複雑な気持ちになっているだけじゃねえか。
男「……馬鹿馬鹿しい」
自分に嫌気がさす。
勉強に身が入るわけがない。
ただでさえ、真面目にうけてないのに。
今の状態で受けられる奴なんて、相当破滅願望のあるやつだ。
破滅……?
なんで俺は、破滅したと思ってるんだ?
そんなこと、ないだろう。
勝手に気落ちして、勝手に複雑な気持ちになっているだけじゃねえか。
男「……馬鹿馬鹿しい」
自分に嫌気がさす。
この手の「はたから見ればどう見てもお互い好きあってる状態」に割り込んでくる奴は馬に蹴られて死ねばいいと思う
よく「もっと早く気持ちを伝えなかった男(女)が悪い」って言うけど、そんなの関係ないよね
二人で少しずつ時間をかけて気付いていくものだろうに
よく「もっと早く気持ちを伝えなかった男(女)が悪い」って言うけど、そんなの関係ないよね
二人で少しずつ時間をかけて気付いていくものだろうに
だいたい、俺はあいつのことをどう想っていたんだ?
男「別に」
どんな想いでも、ねえだろ。
ただ話かけてくるから、話をしていただけじゃねえか。
特別、何かを求めているわけでもない。
そうだろう、男。
男「……」
うんざりする。
男「別に」
どんな想いでも、ねえだろ。
ただ話かけてくるから、話をしていただけじゃねえか。
特別、何かを求めているわけでもない。
そうだろう、男。
男「……」
うんざりする。
そして、今日も今日とて、授業は終わっていく。
平然とした顔で、通りすぎていく。
男「……飯、食うか」
ふと、周りを見てしまう。
やつは、教室を出ていく途中だった。
男「……」
関係ないことだ。
これから、離れていく存在なんだから。
俺には、関係ない。
平然とした顔で、通りすぎていく。
男「……飯、食うか」
ふと、周りを見てしまう。
やつは、教室を出ていく途中だった。
男「……」
関係ないことだ。
これから、離れていく存在なんだから。
俺には、関係ない。
なのに。
どうして俺は。
あいつを追いかけているんだろう。
男「……」
やつは二つの弁当箱を持って、屋上に向かっているようだった。
どうして俺は、やつについていってるんだ。
バカだ、本当に。
どうして俺は。
あいつを追いかけているんだろう。
男「……」
やつは二つの弁当箱を持って、屋上に向かっているようだった。
どうして俺は、やつについていってるんだ。
バカだ、本当に。
悪あがきでもなんでもない。
自分を本当の絶望に沈めないと気がすまないみたいだ。
本当に、終わってやがる。
男「……やめるか」
そう口では言っているのに、歩みは止まらない。
止まる気配は、まったくない。
屋上への階段を、やつとだいぶ間をあけて、歩く。
自分を本当の絶望に沈めないと気がすまないみたいだ。
本当に、終わってやがる。
男「……やめるか」
そう口では言っているのに、歩みは止まらない。
止まる気配は、まったくない。
屋上への階段を、やつとだいぶ間をあけて、歩く。
何て甘酸っぱいんだ!男子校出身の俺には存在しなかったシチュエーション
やつが屋上のドアを開けて、入ったのを確認する。
もう、どう思われてもいい。
最悪なやつだと、
最低なやつだと、
絶好と言われても、構わない。
確かめたかった。
どんな結果になろうとも。
手が震える。
何を弱気になってるんだ。
終わらせようぜ、全部。
決心して、俺は勢い良くドアを開けた。
女「やっぱり、来てくれたんだね」
もう、どう思われてもいい。
最悪なやつだと、
最低なやつだと、
絶好と言われても、構わない。
確かめたかった。
どんな結果になろうとも。
手が震える。
何を弱気になってるんだ。
終わらせようぜ、全部。
決心して、俺は勢い良くドアを開けた。
女「やっぱり、来てくれたんだね」
そこには。
満面の笑みをした、やつがいた。
男「……えっ」
女「ふふっ、驚いた?」
男「ど、どういうことだ?」
女「どうもこうも、こういうことだよ」
弁当を差し出して、彼女はハニカむ。
女「昨日弁当が無かったから、作ってきたんだ」
男「それ、彼氏のじゃ……」
女「あー……やっぱり本気で信じてたんだ」
満面の笑みをした、やつがいた。
男「……えっ」
女「ふふっ、驚いた?」
男「ど、どういうことだ?」
女「どうもこうも、こういうことだよ」
弁当を差し出して、彼女はハニカむ。
女「昨日弁当が無かったから、作ってきたんだ」
男「それ、彼氏のじゃ……」
女「あー……やっぱり本気で信じてたんだ」
良かった…馬に蹴られて死んじゃう不粋な奴はいなかったんや…!!
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