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元スレ咲 「この本なんだろ……。『まーじゃん部昔話』?」
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やがて一寸法師も心が成長し、都へいって働くことになりました。
そして都で姫に出会い、姫のお守り役として働くことになりました。
胡桃 「姫さま、起きてください!」
エイスリン 「ンー……オハヨ。イッスン、ボーシ」
姫は愛用のホワイトボードの上に、一寸法師を乗せて歩きます。
二人はいつも一緒に行動していました。
ある日の、二人でお寺にお参りをしているときのことです。
道中、突然大きな鬼が二人の前に現れました。
豊音 「やっほー」
エイスリン 「ヒ、ヒィィ……」
胡桃 (すごいおっきいよぉ……)
胡桃 「でも、姫は私が守る!」
一寸法師は一本の針を取り出すと、鬼に向かっていきました。
胡桃 「とりゃあああああ!」
豊音 「ん?」
豊音 「なにこの小さい子……ちょー可愛いよー」
可愛さのあまり、鬼は思わず一寸法師を手で捕まえようとしました。
豊音 「えいっ」 プチッ
胡桃 「ぎゃー!」
豊音 「あっ」
エイスリン 「アッ」
>>452
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>>454
咲と結婚したい
咲と結婚したい
豊音 「本当にごめんねー」
胡桃 「だ、大丈夫だよ……」
豊音 「お詫びに、これをあげるよー」
鬼がくれたのは、小さな木槌のようなものでした。
豊音 「これは打出の小槌といって、振るとなんでも好きなものが出てくるんだよー」
胡桃 「それじゃあ、私の身長を大きくすることもできる!?」
豊音 「もちろん! 背出ろー、背出ろー、って言えばオーケーだよー」
胡桃 「姫さま、お願いします!」
エイスリン 「ウン!」
姫は打出の小槌を握ると、大きく振りかぶります。
そして、ブンブンブン、と三回打ち下ろしました。
エイスリン 「セ、デロ! セ、デロ! セ、デロ!」 プチッ プチッ プチッ
胡桃 「ぎゃー! ぎゃー! ぎゃー!」
エイスリン 「アッ」
豊音 「あっ」
胡桃 「もー、ちっちゃいの嫌だー!」 ビエーン
『一寸法師』 了
痛みはあるけどダメージは無い、いわゆるギャグ時空の人みたいだぬ
少しだけ調子良くなったから続けます
一応、これが現在のストックの最後
一応、これが現在のストックの最後
『ウサギとカメ』
むかしむかしあるところに、足の速いウサギと、足の遅いカメがいました。
咲 「ねぇねぇ、カメさん」
恭子 「な、なんや、ウサギさん」
咲 「明日、向こうの山の頂上までかけっこの競争しませんか?」
恭子 「……え」
咲 「……だめ?」
恭子 「……べ、別にええよ」
咲 「やった~! 絶対ですよ!? じゃあ、明日の朝八時に山の麓に集合ですからね!」
恭子 「わかった……」
洋榎 「ええんか、恭子。あんな約束して」
由子 「カメのウチらじゃ、ウサギにかけっこで勝つなんて無理なのよー」
恭子 「ええんです、主将。それに――」
恭子 「凡亀のウチが、ウサギ相手にどこまでやれるか楽しみですわ」
――翌朝
咲 「あ、カメさん! おはよ~ございます!」
咲 「かけっこの話を友達にしたら、二匹も参加したいって」
霞 「バッファローです。よろしくお願いしますね」
豊音 「キリンだよー。よろしくねー」
恭子 「」
恭子 (なんやこれ……) カタカタ
咲 「それじゃあ、はじめよっか!」
恭子 (まて、考えるのをやめたら、それこそただのバカメや)
咲 「位置について……」
恭子 (諦めたらアカン……勝機はあるはずや!)
咲 「よーい……」
恭子 (甲羅を磨いて発想も磨くで!)
咲 「――ドンッ!」 ヒュッ!
霞 「――バッ!」 ドドドドドドド!
豊音 「――シッ!」 ダカダッ! ダカダッ!
恭子 「いくでー」 ノロノロ…
洋榎 「これは無理やろ……」
由子 「イジメなのよー」
正午になり、カメはやっと山の中腹部にたどり着きました。
すると、そこに広がる原っぱには先にいったはずの三匹がいました。
どうやら、お弁当を広げてランチをしているようです。
咲 「おいしいねー」
霞 「いっぱい食べてね」
豊音 「ちょーおいしいよー」
恭子 (なんや! なめやがって!)
恭子 (まあいい、この隙にウチがリードさせてもらうで)
恭子 (やっぱり、着実に努力を重ねるものに神様は味方するんや!)
カメさんは三匹に気づかれないようにしながら、一人だけ先に歩みを進めました。
そして、しばらく経つと三匹がいた原っぱは見えなくなりました。
恭子 「どや! 出し抜いてやったわ!」
豊音 「追っかけるけどー」
恭子 「どぅわっ!?」
気づけば、背後にキリンさんが迫っていました。
恭子 (こいつ、わざと先にいかせて後から仕留める――)
恭子 (背向のトヨネか!)
豊音 「おさきにー」
キリンさんは、あっという間にカメさんを追い抜いていきました。
日が傾きはじめたころ、カメさんは山の7合目まできました。
7合目まで来ると、頂上までは遠回りで緩やかな細道と、険しい近道にわかれています。
すると、さきほどカメさんを追い抜いていったキリンさんの姿を見つけました。
恭子 「キリンさん、どーしたんや?」
豊音 「これみてよー」
『バッファロー以外通行禁止』
なんと、近道にこんな札が立てられていました。
これでは、キリンさんとカメさんは遠回りをするしかありません。
恭子 (これは、バッファローだけに近道を限定する――)
恭子 (絶一門か……っ!)
仕方ないので、キリンさんとカメさんは遠回りの細道から行くことにしました。
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