私的良スレ書庫
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元スレ咲 「この本なんだろ……。『まーじゃん部昔話』?」
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睦月 「……」
智美 「……」
睦月 「……」
智美 「……お前も一人かー?」 ワハハ
睦月 「うむ」
智美 「それじゃあ、二人で暮らすかー?」 ワハハ
睦月 「うむ」
智美 「そうかー、ありがとうなー。家事はできるか?」 ワハハ
睦月 「うむ、私なりに精一杯……」
智美 「そうかー。それじゃあ、今日からよろしくなー」 ワハハ
睦月 「うむ」
それから十数年、浦島太郎と寡黙な少女は、
末永く、末永く、二人で仲良く暮らしていきましたとさ。
『浦島太郎』 了
『三年寝太郎』
星夏 「……」
久保 「……」
星夏 「……コーチ」
久保 「!!」
久保 「……な、なんだ、文堂」
星夏 「私、こうやって高校生活の三年間、両目を閉じてましたけど」
星夏 「寝てたわけじゃありませんからね」
久保 「……そ、そうか」
星夏 「……」
久保 「……」
『三年寝太郎』 了
『金のオノ 銀のオノ』
むかしむかし、ある森の中で木こりたちが木を切っていました。
未春 「……よいしょっ」 ギコギコ
星夏 「……よいしょっ」 ギコギコ
純代 「……」 バキッ バキキッ
久保 「手を休めるなよ! 特に……」
久保 「池田ァ!」
華菜 「は、はいぃぃ!」 ギコギコ
木こりたちは仕事に精を出し、せっせと木を切り続けます。
そしてしばらく経ち、お昼休憩を取ることにしました。
久保 「よーし、休憩だ。みんなでお昼を食べるぞ」
久保 「こんな木屑が舞ってるところでご飯を食べるのもなんだからな」
久保 「少し歩いて、景色の良い所にいこうか」
木こりたちはお弁当を手に持ち、森の中をてくてくと歩き始めました。
そしてしばらくすると……一面に水面が広がる、ひらけた空間に出ました。
久保 「これは……」
久保 「池だァ!」
未春 「湖ですね」
久保 「そ、そんなことはわかってる……///」
華菜 「……」
久保 「なに笑ってんだ池田ァ……」
華菜 「え!?」
星夏 (完全な言いがかりだ……)
久保 「お前、私がハイキングにいったら」
久保 「山田君の前で『山だァ!』って言うキャラだと思ってんだろぉ……?」
華菜 「は? え、いや、全然そんなこと思ってないです!」
未春 (意味がわからない……)
久保 「これはお仕置きだな! おい、深堀!」
純代 「……」
華菜 「え、ちょ、ちょっとまって! いや、に、にゃあああああああああ!」
深堀と呼ばれた少女は、片手で池田を掴むと、池に放り込みました。
湖は大きな水しぶきをあげ、一瞬で池田を飲み込んでしまいました。
未春 「か、華菜ちゃん……!」
すると次の瞬間――湖から、とても美しい女神が現れました。
美穂子 「あなたたちが落としたのは、この娘ですか?」
緋菜 「ひなちゃんだし!」
久保 (か、可愛い……///)
星夏 「いえ、ちが―― 久保 「それだァ!」
未春 「え?」
美穂子 「それとも、この娘ですか?」
菜沙 「なずなちゃんだし!」
久保 (か、可愛すぎて鼻血が……)
久保 「そいつも貰っておこうかァ!」
星夏 (もう滅茶苦茶だ……)
美穂子 「最後にもう一人、この子もいかがですか?」
城菜 「しろなちゃんだし!」
久保 (も、もう、可愛すぎて……だめだあああ!)
久保 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ジャバーン!!
未春 「自ら飛び込んだ!?」
久保 「池だァ! ガボッ、池田ァ! ガボボッ、ガボダァ!」 バジャバジャ
未春 「……」
星夏 「……」
純代 「……」
美穂子 「……」
美穂子 「あなたたちが落としたのは、この久b 未春 「いえ、違います」
『金のオノ 銀のオノ』 了
『かぐや姫』
むかしむかし、竹を取って暮らしている夫婦がいました。
働き者の、お父さん。
純 「俺は女だっつーの!」
しっかりものの、お母さん。
透華 「しっかり働いて、稼ぎますわよ!」
二人は決して裕福な暮らしをしているわけではありませんでしたが、
つつましく、幸せな生活を送っていました。
ある日のこと、お父さんが竹やぶにいくと、根元が光っている不思議な竹を見つけました。
純 「へー、珍しい竹だな。金銀財宝が眠ってたりして」
おじいさんは強欲な一面を見せると、斧を一閃――
純 「うおりゃああああああああ!」
衣 「うわああああああああああ!」
――竹を切り落としました。
衣 「ひぃぃぃぃ……」 ブルブル
純 「こ、こ、こここここここ」
衣 「こ、怖いよぉ……」 ブルブル
純 「子ども!?」
衣 「こ、ここここここ子どもじゃない! わ、私は――」
純 (どうする? 喋ってるし、放っておいても大丈夫か?)
純 「いや――放っておけねぇ!」
玉のように美しい子どもを見つけたお父さんは、大喜びで腕に抱えて家につれて帰りました。
子どものいなかったお父さんとお母さんは、たいそう喜びました。
そして二人はその子を「かぐや姫」と名づけ、たいそう可愛がって育てました。
幾年の月日が経ち、かぐや姫はすくすくと背は伸びませんでしたが、美しく成長しました。
そしてお父さんの家業も順調で、一家は使用人を雇えるほど裕福な家になりました。
裏は竹林、表には広がる海。そんなところに、彼らの家はありました。
衣 「智紀! 一! 今日も一緒に遊ぶぞー!」
一 「今いきますよ、姫様」
智紀 「……今日は何をする?」
透華 「ふふ、まるで三姉妹のようですわね」
純 「ああ、二人とも良い子で良かったなー」
衣 「純! 透華! 二人も一緒に遊ぼうぞ!」
純 「ほら、姫に呼ばれたぞ」
透華 「ええ、行きましょうか」
かぐや姫を中心として、五人は毎日仲良く暮らしていました。
しかし、お父さんとお母さんは、かぐや姫のことで憂慮していることがありました。
衣 「……月が近い」
かぐや姫は満月の夜になると、いつもの無邪気さを失い、
一転、冷たいまなざしを空に向けるのです。
透華 「……」
純 「……」
一 「……」
智紀 「……」
そんな日の姫には、誰一人近づくことすらできないのでした。
次の満月の夜のことでした。
とうとうかぐや姫が両親に、話を切り出しました。
衣 「……純、透華。話がある」
透華 「……なんですの」
衣 「実は私は……月の世界のものなのだ」
純 「……!」
衣 「今まで二人に育ててもらったが、今宵月が満ちたとき……」
衣 「私は、月に帰らなければならぬ」
透華 「そんなっ……!」
純 「……そんなこと、認められるかよっ!」
二人は悲しみ、怒り、嘆きました。
そして使用人とも話し合い、今夜四人でかぐや姫を守ることを決めました。
その日は、五人一緒の部屋で過ごしていました。
今までの思い出を語り合いながら、今生の別れとわかっているかのように。
かぐや姫を守ると決めていながらも、予期するところがあったのでしょう。
ふと、使用人の一が空を見上げました。
赤い空が、夕闇へと変わり、そして黒に染まっていきます。
一 (夜の帳がおりてくる……)
そのときでした。
衣 「……きた」
純・透華・智紀・一 「!!」
かぐや姫の呟きと同時に、夜空が金色に光ります。
やがて光が薄らぐと、月より黒服の使者がまいおりてきました。
ハギヨシ 「衣様、お迎えにあがりました」
衣 「出迎えの大儀、ご苦労であった」
ハギヨシ 「父君と母君が、衣様のお帰りを心待ちにしておられます」
衣 「……わかっておる」
純・透華・智紀・一 「……」
四人は動かなければいけない、とわかっていながらも、
月よりの使者の神々しさ、奇怪さに気圧され動くことができませんでした。
そして、そんな四人に対して、かぐや姫は惜別の言葉を紡ぎます。
衣 「純、透華、一、智紀……」
衣 「生まれてこの方、私は何も知らなかった」
衣 「父の力強さも」
衣 「母の愛も」
衣 「姉妹の触れ合いも」
衣 「家族の絆も」
衣 「それら全てを教えてくれたのは……四人だった」
>>132
なぜか魔法使いののどっちとくっつくんですねわかります
なぜか魔法使いののどっちとくっつくんですねわかります
衣 「四人と日々過ごしていく中で」
衣 「月の国で孤独だった衣にも――家族ができるかもっ、と思うことができた」
衣 「ほ、ほんとうに、ありがとう……」
かぐや姫はそこで言葉を止めました。
ハギヨシ 「衣様、そろそろ行きましょう」
それを見た使者は、もうこれで用は済んだと判断したのか、かぐや姫を連れて月へと登り始めました。
衣 「……」
そのときでした。
お父さんが月に向かって叫びます。
純 「かぐや姫ー! 家族ができるかもってお前は言ったけど!」
純 「俺らは、本当の家族だったんじゃないのかよ!」
衣 「!」
衣 「で、でも……私とみんなは血の繋がりもないし!」
智紀 「そんなの関係ない……!」
一 「僕たちは姫様のこと、家族だと思ってる……それじゃダメなのかな!?」
透華 「そうですわ! あなたは私たちの、大切な家族ですわ!」
衣 「み、みんな……!」
衣 「わ、私もみんなを家族だと思ってる!」
衣 「純も、透華も、一も、智紀も……」
衣 「いや、お父さんも! お母さんも! 智紀お姉ちゃんも! 一お姉ちゃんも!」
衣 「大好きだっ!」 ポロポロ
純 「へへっ、あいつ初めてお父さん、お母さんって呼んだな」 ポロポロ
透華 「本当に……これで、本当の家族ですわね」 ポロポロ
一 「おとーさんも、おかーさんも泣きすぎだよ……」 ポロポロ
智紀 「そういう、一も……」 ポロポロ
そして、かぐや姫は月へと帰っていきました。
かぐや姫が月に帰ってから、再び幾年の月日が経ちました。
あれからも、四人は家族として仲良く暮らしています。
背中には竹林が、前面には海が広がる家に今も住んでいます。
そんな四人は、かぐや姫のことを忘れないためにも、
満月の夜には欠かさずあることをしています。
純 「さーて、今宵も満月だな。衣に会いにいくか」
透華 「そうですわね、一! 平たい花器は用意したかしら?」
一 「もちろんだよ、おかーさん。さあ、行こうか」
智紀 「……」 コク
四人は家を出ると、前面に広がる海へと向かいます。
そして海に花器を傾け入れると――海に映る月をすくいとるのでした。
『かぐや姫』 了
洋榎とかいう奇形が出てて一気に萎えたわ
咲で一番のブサイクを2回も使うとかないわ~
咲で一番のブサイクを2回も使うとかないわ~
書き溜めしゅーりょー
全キャラ網羅するつもりで書いてるけど、なかなか出せないね
拾い読みしたけど、名前が挙がった童話・昔話は
『花咲かじじい』『三匹の子豚』『ごんぎつね』『シンデレラ』でいいのかな?
とりあえず今夜中の投下は無理だと思うんで、明日このスレが残ってたらまた投下します
付き合ってくれた人ありがとうございました
全キャラ網羅するつもりで書いてるけど、なかなか出せないね
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とりあえず今夜中の投下は無理だと思うんで、明日このスレが残ってたらまた投下します
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>>144
5指に入るくらいかわいいじゃん 残りの4人は煌、豊音、健夜、咏な
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