元スレ咲 「この本なんだろ……。『まーじゃん部昔話』?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
代行ID:AvjLb7/e0
2 :
『モモ太郎』
むかーしむかしのことです。
あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、
大沼プロ 「裏鬼門へ行ってくる」
おばあさんは――
小鍛冶 「アラサーだよっ!」
――川へ洗濯にいきました。
おばあさんが川でせんたくをしていると、
桃子 「ドンブラコっすよー。もひとつ、ドンブラコっすよー」
と大きなモモが川上から流れてきました。
たいへん立派なモモでしたが、おばあさんはその存在に気づくことなく、
桃子 「ドンブラコっすよー。ドンブラコっすよー……。ょー……」
川下へと流れて、消えてしまいましたとさ。
『モモ太郎』 了
3 :
短篇集とな?期待支援!
4 = 2 :
『北風と太陽』
あるところに、いつも競っている北風と太陽がいました。
洋榎 「なあ太陽、ウチのほうが凄いのはわかっとるんやろ?」
胡桃 「私のほうが優れてるに決まってるでしょ!」
売り言葉に、買い言葉。二人は北風の提案により、
「旅人の上着を脱がせることはできるか」という勝負で決着をつけることにしました。
そして、早速二人の前に旅人がやってきました。
宥 「……」
洋榎 「ほな、うちからいくでー」
胡桃 「負けない……」
5 = 1 :
短編は咲だと珍しいよね
6 = 2 :
旅人は夏であるにも関わらず、上着を羽織り、マフラーをしています。
北風はそんな旅人の前に降り立ち、こう言いました。
洋榎 「北風がキタでー!」
宥 「さ、寒い……」 ブルブル
胡桃 (馬鹿みたい……)
北風のダジャレがよっぽど寒かったのか、
旅人は両腕を体に回し、しっかり上着を押さえ座りこんでしまいました。
洋榎 「なんで今のダジャレで笑わんのやっ!」
胡桃 「じゃあ、次は私がいくよー」
7 :
これはオチが見える
9 = 2 :
今度は、太陽の番です。
太陽は座り込んでいる旅人の前に立つと――
おもむろに旅人のひざの上に座りました。
胡桃 「充電! 充電!」
宥 「!」
胡桃 (一見、わけのわからない行動に見えるけど……)
胡桃 (体を寄せ合うことにより暑くさせて、服を脱がせる作戦!)
無鉄砲な北風の作戦に対して、策を擁した太陽でしたが――
宥 「あったか~い……///」 ムギュウウウウ
胡桃 「ぎゃー! あついよー!」
逆に抱きしめられ、暑さで慌てて退散したのでした。
11 = 2 :
洋榎 「今回は、引き分けのようやなー」
胡桃 「……次は負けない!」
今回の勝負は引き分けに終わってしまいました。
北風と太陽はきっと、またこうやって勝負を繰り返すのでしょう。
洋榎 「しかし、ウチのダジャレが滑るとはなー」
胡桃 「あれはないでしょー。私の作戦は良かったと思うんだけどなー」
洋榎 「策士策に溺れる、やな」
胡桃 「むぅ……」
洋榎 「まあ、なんや。勝負したら腹減ったなー。一緒に飯でも食いにいこか?」
胡桃 「うん!」
ただ、なんだかんだで、仲が良いようです。
喧嘩するほど仲が良い、まさにそんな関係の二人でした。
『北風と太陽』 了
12 = 2 :
『かさこ地蔵』
むかしむかし、あるところに貧乏なおじいさんとおばあさんがいました。
貧乏をしのぐために、おばあさんは笠をこさえ、大晦日におじいさんは街に売りにでかけました。
すると、おじいさんは道すがら、六体のおじぞうさまを見つけました。
おじぞうさまの頭には、雪が積もってしまっています。
副会長 「ああ、気の毒に。そうだ、笠はいっぱいあるからかぶせてあげよう」
衣 「……」
副会長 「……あり」 ポスッ ←笠をかぶせる音
衣 (わーい)
13 :
ほほう
14 = 2 :
一 「……」
副会長 「……あり」 ポスッ
一 (あり、ってなんだろう……)
胡桃 「……」
副会長 「……あり」 ポスッ
胡桃 (……きもちわるい)
健夜 「……」
副会長 「……ババアはなし」
健夜 (まだアラサーだよっ!)
15 = 2 :
漫 「……」
副会長 「う~ん……」
副会長 「……なし」
漫 (な、なんでやっ!?)
晴絵 「……」 ドキドキ
副会長 「……チッ」
晴絵 (えっ)
16 :
漫ちゃんはロリ巨乳だから
17 = 2 :
マホ 「……」
副会長 「……ど」
マホ (……ど?)
副会長 「……どストラーイクッ!」 ポスポスポスポスポスポスッ!
マホ (きゃ、きゃああああああああああ!)
18 = 2 :
――――きゃあああああああああ!
―――きゃあああ……
――ぁぁ……
―……
副会長 「というわけで笠が無くなったんですけど」
副会長 「これ――緊急案件でOKですよね?」
久 「今すぐ出てって」
『かさこ地蔵』 了
19 :
しえん
20 = 10 :
ちょっと面白い
21 :
昔もこういう短編集あったよね
しえn
22 = 2 :
『おおきなカブ』
ゆみ 「出席をとるぞ。蒲原」
智美 「あい」
ゆみ 「妹尾」
佳織 「はい」
ゆみ 「モモ」
桃子 「はいっす」
ゆみ 「津山」
睦月 「うむ」
24 = 2 :
ゆみ 「津山……返事が小さいぞ」
睦月 「……!」
ゆみ 「気合をいれろ! 津山!」
睦月 「……うむ!」
ゆみ 「もっとだ! 津山!」
睦月 「うむっ!!」
ゆみ 「やればできるじゃないか、さあ練習を始めるぞ」
桃子 (大きなウム、っすね)
『おおきなカブ』 了
25 = 2 :
『さるかに合戦』
むかーしむかしのことです。
あるところに、サルとカニがいました。
穏乃 「ウッキー!」
洋榎 「今度はカニかいっ! ……自分、ノリノリやな」
穏乃 「ウッキキー!」
ある日、サルとカニが一緒に遊んでいると、
カニはおにぎりを、サルは柿の種を拾いました。
洋
榎 「おー、うまそうなおにぎりや!」
洋榎 「さっそく、頂くでー」
26 = 2 :
『さるかに合戦』
むかーしむかしのことです。
あるところに、サルとカニがいました。
穏乃 「ウッキー!」
洋榎 「今度はカニかいっ! ……自分、ノリノリやな」
穏乃 「ウッキキー!」
ある日、サルとカニが一緒に遊んでいると、
カニはおにぎりを、サルは柿の種を拾いました。
洋榎 「おー、うまそうなおにぎりや!」
洋榎 「さっそく、頂くでー」
27 = 2 :
穏乃 「……」 ジーッ
洋榎 「……なに、こっち見てんねん」
穏乃 「……」 ダラダラ
洋榎 「ヨダレぎょーさん垂らして、これ食べたいんか?」
穏乃 「……!」 コクコク
洋榎 「すまんな、これはウチが拾ったんや。諦めてくれ」
穏乃 「あきらめるわけがない!」
洋榎 (……うざい)
そこには、とてもしつこいサルがいました。
29 = 2 :
サルがあまりにしつこいので、カニは柿の種とおにぎりを交換してあげました。
穏乃 「やったー! カニさん、ありがとうございます!」
洋榎 「ええよー。ウチは柿の種を育てて、ぎょーさん柿を食ーたるでー」
カニはサルからもらった柿の種を庭に埋めると、妹と一緒に丁寧に世話をし始めるのでした。
洋榎 「早くおっきく、おっきくなるんやでー」
絹恵 「秋にはいっぱい実をつけてるんやでー」
洋榎 「絹みたいにおっきな実をつけるんやでー」
絹恵 「お姉ちゃん、セクハラは柿ちゃんの成長に悪影響やで!」
31 = 2 :
二人の気持ちがしっかり届いたのでしょうか。
やがて柿の種は芽を出し、木へと成長し、豊かな実をつけました。
絹恵 「やったー! ウチらもやればできるなー」
洋榎 「せやろー! さすがやろー!」
二人はオレンジ色に彩られた、大きな柿の木を見上げます。
絹恵 「おいしそう……」
洋榎 「今から食べるんやで……」
絹恵 「ウチらはどう考えても……」
洋榎 「カニ組……!!」
絹恵 「そこは、勝ち組とちゃうんかい!」
32 = 2 :
しかし、二人はここで大変なことに気がつきました。
大きな柿の木を見上げ、そして自分たちの体を確認します。
洋榎 「甲殻類に、この木を登れっちゅーのはちょっときついで」
絹恵 「甲殻類の悲しいところやな……」
すると、打ちひしがれる二人のもとにサルがやってきました。
穏乃 「うっきー! カニさんたち、どうしたんですか?」
洋榎 「実はな、サルからもろーた柿が実になったんやけど」
絹恵 「ウチらじゃ、木に登ることができへんのや」
穏乃 「じゃあ、私に任せてください!」
そう言うと、サルはするすると木を登っていきます。
そして、ほどよく熟した柿をもぎとると、もぐもぐと食べ始めました。
穏乃 「ハムッwww ハフハフ、ハフッwwww」
33 :
猿ww
34 = 2 :
絹恵 「サルさーん!?」
洋榎 「あいつ、ウチらが育てた柿をひとり占めするつもりやで!」
穏乃 「うめぇwwwwwwwwww」
サルの身勝手な行動に、カニさんたちは怒ります。
絹恵 「エテ公、しばいたるどっ!」
洋榎 「こらーっ! ウチらにも柿をよこさんかい! ウチらが育てたんやで!」
穏乃 「確かにその通りです。でも……」
穏乃 「食わせるはずがない!」
そこには、とても腹立たしいサルがいました。
35 :
この猿はダメな猿だ
36 = 2 :
穏乃 「そんなに柿が食べたいなら、これでもどうぞ!」
サルはそう言うと、カニたちに向かってまだ青い上柿を投げました。
恵 「あたしゃ、いつも通り食われて、栄養となりますよ」 ヒューッ
しかし、サルのコントロールが悪かったのか、
まだ青い上柿は、そのまま地面へとぶつかりました。
絹恵 「これはもう食われへんなぁ」
洋榎 「せやな」
恵 「えっ」
ふと冷静になった二匹でしたが、サルに対する怒りは収まりません。
そこで二匹はサルを懲らしめるために、友達に協力してもらうことにしました。
37 = 3 :
上柿いいいいいいいいいいいいいいいいい!!!
38 = 2 :
洋榎 「作戦はこうや。まずはクリ、あんたが高火力でサルを火傷させる」
玄 「おまかせあれ!」
洋榎 「するとサルは火傷を直すために、水がめのところへいく」
洋榎 「そこであんたの出番や、ハチ」
洋榎 「水がめに隠れて、おもっくそコークスクリューツモをくらわせたれ」
照 「……ああ」
絹恵 「最後はウスさんですね」
純代 「……」
絹恵 「サルが慌てて家から飛び出したら」
絹恵 「屋根の上からサルめがけて思いっきり飛び降りてください」
純代 「……わかった」
39 :
裏菊門
40 :
最初の二人はむしろご褒美なのに最後がなぁ・・・
41 = 2 :
洋榎 「懲らしめるのが目的やから、みんなほどほどになー」
洋榎 「そしたら、作戦開始やで!」
クリとハチはそれぞれの位置につき、サルの帰りを待ちます。
そして、最後にウスが屋根に登りはじめました。
絹恵 「お、お姉ちゃん。大丈夫かな、家が揺れてるで」
洋榎 「ウスが思ってたより重いみたいやな……」
そして、とうとうウスが屋根の上にたどり着こうとしたとき――
純代 「どっこいっしょ……あっ」 バギッ
洋榎 「あっ」
絹恵 「あっ」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ドガシャーン!
――サルの家が潰れました。
42 = 2 :
サルが家に帰ると、そこには木片の山があるだけでした。
穏乃 「なんだこれ……」
そのそばには、カニたちがバツの悪そうな顔をして立っています。
そして、二匹はサルに事の顛末を話します。
洋榎 「ちょっとあんたを懲らしめようと思っただけなんや……」
洋榎・絹恵 「ほんまに、ごめんなさいっ……!」
穏乃 「家が壊れた、寝床もない、食料もない。でも……」
穏乃 「……諦めるわけがない!」
サルはそう言うと、木片の山を黙々と片付け始めました。
カニさんたちはその姿を、唖然とした表情で見つめます。
穏乃 「家が壊れちゃったのはショックだけど」
穏乃 「もとはといえば、私のせいだから……頑張って、家を建て直すよ」
そこには、とても頑張り屋なサルがいました。
43 :
シズモンはええ猿や
44 = 2 :
汗をたらしながら、サルはせっせと片づけを続けます。
その姿を見ていたカニさんたちは……一緒に片付けを始めました。
穏乃 「……!」
洋榎 「……ウチらにも、手伝わせてくれへんか」
絹恵 「せやせや、やっぱり家が壊れたのはウチらのせいやしな」
穏乃 「……ありがとうございますっ!」
三匹は満面の笑顔で、仲直りをすることができました。
――崩れた家の下
玄 「助けてお姉ちゃん……」 ブルブル
照 「暗いところ怖いよー……」 ガクガク
純代 「私だけ道具……」
※このあと助け出されました。
『さるかに合戦』 了
45 :
さすがに馬の糞は出なかったな
臼の前に猿を転ばせる役なんだが
46 :
これが主人公補正か
47 = 2 :
『ピノキオ』
むかしむかし、子どもの好きな時計職人のおばあさんがいました。
しかし、子どもがいないおばあさんは、かわりに木のあやつり人形をつくりました。
おばあさんは、人形にピノキオという名前をつけました。
そして、不思議なことにピノキオは自ら動き、自ら喋るのでした。
豊音 「おばーさん! おはようございます!」
トシ 「あら、ピノキオは今日も早起きねぇ。昨日は夜更かししなかった?」
ピノキオには、とても不思議な特徴がありました。
豊音 「うん! ちょーぐっすり寝たよー……って、うわわ!」 グィーン!
トシ 「あらあら……。昨日はオリンピックが放送されていたからねぇ」
ピノキオは嘘をつくと、背が伸びるのです。
ここ一年、ほぼ毎日嘘をついた結果、ピノキオの身長は30メートル程になってしまいました。
48 = 3 :
どんな家だよwwwwwwwww
支援
49 :
>ピノキオの身長は30メートル程になってしまいました。
いくらなんでも酷過ぎるwww
50 = 10 :
とよね可愛い
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