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    元スレ咲 「この本なんだろ……。『まーじゃん部昔話』?」

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    1 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:46:21.64 ID:D16+MJs80 (+125,-29,-1)
    代行ID:AvjLb7/e0
    2 : >> - 2012/07/30(月) 20:48:28.93 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-143)

    『モモ太郎』

    むかーしむかしのことです。
    あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

    おじいさんは山へ芝刈りに、

    大沼プロ 「裏鬼門へ行ってくる」

    おばあさんは――

    小鍛冶 「アラサーだよっ!」

    ――川へ洗濯にいきました。

    おばあさんが川でせんたくをしていると、

    桃子 「ドンブラコっすよー。もひとつ、ドンブラコっすよー」

    と大きなモモが川上から流れてきました。
    たいへん立派なモモでしたが、おばあさんはその存在に気づくことなく、

    桃子 「ドンブラコっすよー。ドンブラコっすよー……。ょー……」

    川下へと流れて、消えてしまいましたとさ。

    『モモ太郎』 了
    3 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:49:50.59 ID:wl1XDceWP (+22,+27,-8)
    短篇集とな?期待支援!
    4 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:50:19.65 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-82)

    『北風と太陽』

    あるところに、いつも競っている北風と太陽がいました。

    洋榎 「なあ太陽、ウチのほうが凄いのはわかっとるんやろ?」

    胡桃 「私のほうが優れてるに決まってるでしょ!」

    売り言葉に、買い言葉。二人は北風の提案により、
    「旅人の上着を脱がせることはできるか」という勝負で決着をつけることにしました。

    そして、早速二人の前に旅人がやってきました。

    「……」

    洋榎 「ほな、うちからいくでー」

    胡桃 「負けない……」
    5 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:52:10.79 ID:D16+MJs80 (+84,+29,-3)
    短編は咲だと珍しいよね
    6 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:52:23.53 ID:AvjLb7/e0 (+43,+30,-83)

    旅人は夏であるにも関わらず、上着を羽織り、マフラーをしています。
    北風はそんな旅人の前に降り立ち、こう言いました。

    洋榎 「北風がキタでー!」

    「さ、寒い……」 ブルブル

    胡桃 (馬鹿みたい……)

    北風のダジャレがよっぽど寒かったのか、
    旅人は両腕を体に回し、しっかり上着を押さえ座りこんでしまいました。

    洋榎 「なんで今のダジャレで笑わんのやっ!」

    胡桃 「じゃあ、次は私がいくよー」
    7 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:52:52.14 ID:aXsCforo0 (+24,+29,+0)
    これはオチが見える
    8 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:54:01.89 ID:LkMCCA6A0 (-2,+12,+0)
    支援やな
    9 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:54:04.71 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-121)

    今度は、太陽の番です。
    太陽は座り込んでいる旅人の前に立つと――
    おもむろに旅人のひざの上に座りました。

    胡桃 「充電! 充電!」

    「!」

    胡桃 (一見、わけのわからない行動に見えるけど……)

    胡桃 (体を寄せ合うことにより暑くさせて、服を脱がせる作戦!)

    無鉄砲な北風の作戦に対して、策を擁した太陽でしたが――

    「あったか~い……///」 ムギュウウウウ

    胡桃 「ぎゃー! あついよー!」

    逆に抱きしめられ、暑さで慌てて退散したのでした。
    10 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:56:17.81 ID:wJG1YrlUO (-7,+2,-2)
    期待
    11 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:56:20.78 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-101)

    洋榎 「今回は、引き分けのようやなー」

    胡桃 「……次は負けない!」

    今回の勝負は引き分けに終わってしまいました。
    北風と太陽はきっと、またこうやって勝負を繰り返すのでしょう。

    洋榎 「しかし、ウチのダジャレが滑るとはなー」

    胡桃 「あれはないでしょー。私の作戦は良かったと思うんだけどなー」

    洋榎 「策士策に溺れる、やな」

    胡桃 「むぅ……」

    洋榎 「まあ、なんや。勝負したら腹減ったなー。一緒に飯でも食いにいこか?」

    胡桃 「うん!」

    ただ、なんだかんだで、仲が良いようです。
    喧嘩するほど仲が良い、まさにそんな関係の二人でした。

    『北風と太陽』 了
    12 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:58:34.41 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-173)

    『かさこ地蔵』

    むかしむかし、あるところに貧乏なおじいさんとおばあさんがいました。
    貧乏をしのぐために、おばあさんは笠をこさえ、大晦日におじいさんは街に売りにでかけました。

    すると、おじいさんは道すがら、六体のおじぞうさまを見つけました。
    おじぞうさまの頭には、雪が積もってしまっています。

    副会長 「ああ、気の毒に。そうだ、笠はいっぱいあるからかぶせてあげよう」

    「……」

    副会長 「……あり」 ポスッ ←笠をかぶせる音

    (わーい)
    13 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 20:59:23.14 ID:VPCCgr+p0 (+4,+19,-1)
    ほほう
    14 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:01:16.00 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-71)

    「……」

    副会長 「……あり」 ポスッ

    (あり、ってなんだろう……)

    胡桃 「……」

    副会長 「……あり」 ポスッ

    胡桃 (……きもちわるい)

    健夜 「……」

    副会長 「……ババアはなし」

    健夜 (まだアラサーだよっ!)
    15 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:03:09.11 ID:AvjLb7/e0 (+40,+30,-63)

    「……」

    副会長 「う~ん……」

    副会長 「……なし」

    (な、なんでやっ!?)

    晴絵 「……」 ドキドキ

    副会長 「……チッ」

    晴絵 (えっ)
    16 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:05:08.16 ID:zYI/VX9I0 (+18,+28,+2)
    漫ちゃんはロリ巨乳だから
    17 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:05:24.98 ID:AvjLb7/e0 (+40,+30,-47)

    マホ 「……」  

    副会長 「……ど」

    マホ (……ど?)






    副会長 「……どストラーイクッ!」 ポスポスポスポスポスポスッ!

    マホ (きゃ、きゃああああああああああ!)
    18 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:08:25.94 ID:AvjLb7/e0 (+40,+30,-72)

    ――――きゃあああああああああ!

    ―――きゃあああ……

    ――ぁぁ……

    ―……






    副会長 「というわけで笠が無くなったんですけど」

    副会長 「これ――緊急案件でOKですよね?」

    「今すぐ出てって」

    『かさこ地蔵』 了
    19 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:09:49.91 ID:Gqd5qIGiO (+2,+14,-12)
    しえん
    20 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:09:57.41 ID:wJG1YrlUO (+16,+26,+0)
    ちょっと面白い
    21 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:10:25.39 ID:VrtU6W6z0 (+24,+29,-3)
    昔もこういう短編集あったよね
    しえn
    22 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:10:39.03 ID:AvjLb7/e0 (+40,+30,-83)

    『おおきなカブ』

    ゆみ 「出席をとるぞ。蒲原」

    智美 「あい」

    ゆみ 「妹尾」

    佳織 「はい」

    ゆみ 「モモ」

    桃子 「はいっす」

    ゆみ 「津山」

    睦月 「うむ」
    23 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:11:47.28 ID:0pEQbjkE0 (-27,-15,+0)
    24 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:13:02.38 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-84)

    ゆみ 「津山……返事が小さいぞ」

    睦月 「……!」

    ゆみ 「気合をいれろ! 津山!」

    睦月 「……うむ!」

    ゆみ 「もっとだ! 津山!」

    睦月 「うむっ!!」

    ゆみ 「やればできるじゃないか、さあ練習を始めるぞ」

    桃子 (大きなウム、っすね)

    『おおきなカブ』 了
    25 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:15:21.66 ID:AvjLb7/e0 (+55,+30,-82)

    『さるかに合戦』

    むかーしむかしのことです。
    あるところに、サルとカニがいました。

    穏乃 「ウッキー!」

    洋榎 「今度はカニかいっ! ……自分、ノリノリやな」

    穏乃 「ウッキキー!」

    ある日、サルとカニが一緒に遊んでいると、
    カニはおにぎりを、サルは柿の種を拾いました。


    「おー、うまそうなおにぎりや!」

    洋榎 「さっそく、頂くでー」
    26 : >> - 2012/07/30(月) 21:17:45.38 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-83)

    『さるかに合戦』

    むかーしむかしのことです。
    あるところに、サルとカニがいました。

    穏乃 「ウッキー!」

    洋榎 「今度はカニかいっ! ……自分、ノリノリやな」

    穏乃 「ウッキキー!」

    ある日、サルとカニが一緒に遊んでいると、
    カニはおにぎりを、サルは柿の種を拾いました。

    洋榎 「おー、うまそうなおにぎりや!」

    洋榎 「さっそく、頂くでー」
    27 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:20:40.12 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-60)

    穏乃 「……」 ジーッ

    洋榎 「……なに、こっち見てんねん」

    穏乃 「……」 ダラダラ

    洋榎 「ヨダレぎょーさん垂らして、これ食べたいんか?」

    穏乃 「……!」 コクコク

    洋榎 「すまんな、これはウチが拾ったんや。諦めてくれ」

    穏乃 「あきらめるわけがない!」

    洋榎 (……うざい)

    そこには、とてもしつこいサルがいました。
    28 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:20:43.69 ID:+Log7gMW0 (-10,+1,+0)
    ステモ
    29 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:23:16.79 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-120)

    サルがあまりにしつこいので、カニは柿の種とおにぎりを交換してあげました。

    穏乃 「やったー! カニさん、ありがとうございます!」

    洋榎 「ええよー。ウチは柿の種を育てて、ぎょーさん柿を食ーたるでー」

    カニはサルからもらった柿の種を庭に埋めると、妹と一緒に丁寧に世話をし始めるのでした。

    洋榎 「早くおっきく、おっきくなるんやでー」

    絹恵 「秋にはいっぱい実をつけてるんやでー」

    洋榎 「絹みたいにおっきな実をつけるんやでー」

    絹恵 「お姉ちゃん、セクハラは柿ちゃんの成長に悪影響やで!」
    30 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:25:08.25 ID:dD7tFSXo0 (+0,+0,+0)
                        ___
                    / ̄`ヽ ´         `
                  /   /               \
              /    /   / : : / : : : : : : : . .    \
                / /  /  し'/ : : /: : : : : : :∧: : : : .   ヽ
              ′/ヽ:/ゝ,_/_: : /: : : : :/〃 ‘.:.|:| : : : |   ,
            /  ∧ :/ ´  ̄j: : : ハ、: : : ' /    }ハ| : : : |:...  ′          __
            . ′ {\:{ : : : ∧: : { リ\: :{ {    ノ | : : : |_|___j          / }
          /  . : |: : :|. .:|、:i} γ二ヽ \_/   ,斗/}:./j ̄` |      /  /
          :′ ..:.: : l: : :乂ノ \〃//;∧    ^^二ヾ  //.: : }ノ     ´    ′
         /   .:.: : :.:∨/ |: :i ⌒ 乂//ノ     /;ハ } :′:/:/__/    /
       .:′ . : : : : : :{  |: :|  ////// 乂/ノ 厶イノ/   、   /
       /  ..:: : : : : : : \_|: :|      -―- 、 // ∧r‐′    \/
    .  /  . : : : : : : : :′ |: :ト、  /      \   //     、  \ 猿って言うなーーー!!!
      ′ ..:..: : : : : : : i    :.:| \ ゝ ___,,-----ノ   \   \   } 
     |: | .:.: : : : : : : : :|   {:.:|⌒¨¨¨¨¨¨¨¨¨´           \    ヽ/ー―-
     |: | .: : : : : : : : :|: |   ∧}             { \     ‘,  ノ__       `ヽ
     | ハ: : : : : : : : : |: |   {                  \ ー―/ ̄    ー―-- イ
     |:|│: : : : : : : : |: |    ,                 ,.>― ′         ハ ハ
     リ |: : : : : : : : :.|リ   ′  ┬───‐…… ヾ´   ̄ ¨¨¨¨¨`  ., r、}ト.ノ lノ/
       乂: : : : : : : :{     }ー‐/ニニニニニ\ \}            `¨¨   {
    31 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:26:11.40 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-86)

    二人の気持ちがしっかり届いたのでしょうか。
    やがて柿の種は芽を出し、木へと成長し、豊かな実をつけました。

    絹恵 「やったー! ウチらもやればできるなー」

    洋榎 「せやろー! さすがやろー!」

    二人はオレンジ色に彩られた、大きな柿の木を見上げます。

    絹恵 「おいしそう……」

    洋榎 「今から食べるんやで……」

    絹恵 「ウチらはどう考えても……」

    洋榎 「カニ組……!!」

    絹恵 「そこは、勝ち組とちゃうんかい!」
    32 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:28:28.85 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-134)

    しかし、二人はここで大変なことに気がつきました。
    大きな柿の木を見上げ、そして自分たちの体を確認します。

    洋榎 「甲殻類に、この木を登れっちゅーのはちょっときついで」

    絹恵 「甲殻類の悲しいところやな……」

    すると、打ちひしがれる二人のもとにサルがやってきました。

    穏乃 「うっきー! カニさんたち、どうしたんですか?」

    洋榎 「実はな、サルからもろーた柿が実になったんやけど」

    絹恵 「ウチらじゃ、木に登ることができへんのや」

    穏乃 「じゃあ、私に任せてください!」

    そう言うと、サルはするすると木を登っていきます。
    そして、ほどよく熟した柿をもぎとると、もぐもぐと食べ始めました。

    穏乃 「ハムッwww ハフハフ、ハフッwwww」
    33 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:32:56.93 ID:SmTnGHuP0 (+5,+20,+0)
    猿ww
    34 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:33:05.13 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-73)

    絹恵 「サルさーん!?」

    洋榎 「あいつ、ウチらが育てた柿をひとり占めするつもりやで!」

    穏乃 「うめぇwwwwwwwwww」

    サルの身勝手な行動に、カニさんたちは怒ります。

    絹恵 「エテ公、しばいたるどっ!」

    洋榎 「こらーっ! ウチらにも柿をよこさんかい! ウチらが育てたんやで!」

    穏乃 「確かにその通りです。でも……」

    穏乃 「食わせるはずがない!」

    そこには、とても腹立たしいサルがいました。
    35 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:34:22.72 ID:8BpxL+Qg0 (+22,+29,-5)
    この猿はダメな猿だ
    36 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:36:57.91 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-80)

    穏乃 「そんなに柿が食べたいなら、これでもどうぞ!」

    サルはそう言うと、カニたちに向かってまだ青い上柿を投げました。

    「あたしゃ、いつも通り食われて、栄養となりますよ」 ヒューッ

    しかし、サルのコントロールが悪かったのか、
    まだ青い上柿は、そのまま地面へとぶつかりました。

    絹恵 「これはもう食われへんなぁ」

    洋榎 「せやな」

    「えっ」

    ふと冷静になった二匹でしたが、サルに対する怒りは収まりません。
    そこで二匹はサルを懲らしめるために、友達に協力してもらうことにしました。
    37 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:38:27.84 ID:wl1XDceWP (+14,+24,+0)
    上柿いいいいいいいいいいいいいいいいい!!!
    38 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:39:46.39 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-165)

    洋榎 「作戦はこうや。まずはクリ、あんたが高火力でサルを火傷させる」

    「おまかせあれ!」

    洋榎 「するとサルは火傷を直すために、水がめのところへいく」

    洋榎 「そこであんたの出番や、ハチ」

    洋榎 「水がめに隠れて、おもっくそコークスクリューツモをくらわせたれ」

    「……ああ」

    絹恵 「最後はウスさんですね」

    「……」

    絹恵 「サルが慌てて家から飛び出したら」

    絹恵 「屋根の上からサルめがけて思いっきり飛び降りてください」

    「……わかった」
    39 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:40:35.63 ID:hMDVRNZ00 (+13,+28,-1)
    裏菊門
    40 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:41:58.64 ID:kkLNjOSm0 (+24,+29,-4)
    最初の二人はむしろご褒美なのに最後がなぁ・・・
    41 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:42:12.08 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-113)

    洋榎 「懲らしめるのが目的やから、みんなほどほどになー」

    洋榎 「そしたら、作戦開始やで!」

    クリとハチはそれぞれの位置につき、サルの帰りを待ちます。
    そして、最後にウスが屋根に登りはじめました。

    絹恵 「お、お姉ちゃん。大丈夫かな、家が揺れてるで」

    洋榎 「ウスが思ってたより重いみたいやな……」

    そして、とうとうウスが屋根の上にたどり着こうとしたとき――

    「どっこいっしょ……あっ」 バギッ

    洋榎 「あっ」

    絹恵 「あっ」

    ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ドガシャーン!

    ――サルの家が潰れました。
    42 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:45:44.45 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-175)

    サルが家に帰ると、そこには木片の山があるだけでした。

    穏乃 「なんだこれ……」

    そのそばには、カニたちがバツの悪そうな顔をして立っています。
    そして、二匹はサルに事の顛末を話します。

    洋榎 「ちょっとあんたを懲らしめようと思っただけなんや……」

    洋榎・絹恵 「ほんまに、ごめんなさいっ……!」

    穏乃 「家が壊れた、寝床もない、食料もない。でも……」

    穏乃 「……諦めるわけがない!」

    サルはそう言うと、木片の山を黙々と片付け始めました。
    カニさんたちはその姿を、唖然とした表情で見つめます。

    穏乃 「家が壊れちゃったのはショックだけど」

    穏乃 「もとはといえば、私のせいだから……頑張って、家を建て直すよ」

    そこには、とても頑張り屋なサルがいました。
    43 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:46:32.75 ID:C2AE/kXF0 (+19,+29,-3)
    シズモンはええ猿や
    44 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:48:08.20 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-103)

    汗をたらしながら、サルはせっせと片づけを続けます。
    その姿を見ていたカニさんたちは……一緒に片付けを始めました。

    穏乃 「……!」

    洋榎 「……ウチらにも、手伝わせてくれへんか」

    絹恵 「せやせや、やっぱり家が壊れたのはウチらのせいやしな」

    穏乃 「……ありがとうございますっ!」

    三匹は満面の笑顔で、仲直りをすることができました。




    ――崩れた家の下

    「助けてお姉ちゃん……」 ブルブル

    「暗いところ怖いよー……」 ガクガク

    「私だけ道具……」

    ※このあと助け出されました。

    『さるかに合戦』 了
    45 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:49:41.09 ID:MN23uH5pO (+25,+29,-10)
    さすがに馬の糞は出なかったな
    臼の前に猿を転ばせる役なんだが
    46 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:50:36.37 ID:k7XicwqW0 (+18,+28,-1)
    これが主人公補正か
    47 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:51:13.20 ID:AvjLb7/e0 (+45,+30,-287)

    『ピノキオ』

    むかしむかし、子どもの好きな時計職人のおばあさんがいました。
    しかし、子どもがいないおばあさんは、かわりに木のあやつり人形をつくりました。

    おばあさんは、人形にピノキオという名前をつけました。
    そして、不思議なことにピノキオは自ら動き、自ら喋るのでした。

    豊音 「おばーさん! おはようございます!」

    トシ 「あら、ピノキオは今日も早起きねぇ。昨日は夜更かししなかった?」

    ピノキオには、とても不思議な特徴がありました。

    豊音 「うん! ちょーぐっすり寝たよー……って、うわわ!」 グィーン!

    トシ 「あらあら……。昨日はオリンピックが放送されていたからねぇ」

    ピノキオは嘘をつくと、背が伸びるのです。
    ここ一年、ほぼ毎日嘘をついた結果、ピノキオの身長は30メートル程になってしまいました。
    48 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:52:14.81 ID:wl1XDceWP (+23,+28,-2)
    どんな家だよwwwwwwwww
    支援
    49 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:52:19.00 ID:9RcDSikV0 (+24,+29,-15)
    >ピノキオの身長は30メートル程になってしまいました。
    いくらなんでも酷過ぎるwww
    50 : 以下、名無しにか - 2012/07/30(月) 21:53:24.54 ID:wJG1YrlUO (+19,+29,+0)
    とよね可愛い
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