私的良スレ書庫
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元スレ咲 「この本なんだろ……。『まーじゃん部昔話』?」
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『モモ太郎』
むかーしむかしのことです。
あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、
大沼プロ 「裏鬼門へ行ってくる」
おばあさんは――
小鍛冶 「アラサーだよっ!」
――川へ洗濯にいきました。
おばあさんが川でせんたくをしていると、
桃子 「ドンブラコっすよー。もひとつ、ドンブラコっすよー」
と大きなモモが川上から流れてきました。
たいへん立派なモモでしたが、おばあさんはその存在に気づくことなく、
桃子 「ドンブラコっすよー。ドンブラコっすよー……。ょー……」
川下へと流れて、消えてしまいましたとさ。
『モモ太郎』 了
『北風と太陽』
あるところに、いつも競っている北風と太陽がいました。
洋榎 「なあ太陽、ウチのほうが凄いのはわかっとるんやろ?」
胡桃 「私のほうが優れてるに決まってるでしょ!」
売り言葉に、買い言葉。二人は北風の提案により、
「旅人の上着を脱がせることはできるか」という勝負で決着をつけることにしました。
そして、早速二人の前に旅人がやってきました。
宥 「……」
洋榎 「ほな、うちからいくでー」
胡桃 「負けない……」
旅人は夏であるにも関わらず、上着を羽織り、マフラーをしています。
北風はそんな旅人の前に降り立ち、こう言いました。
洋榎 「北風がキタでー!」
宥 「さ、寒い……」 ブルブル
胡桃 (馬鹿みたい……)
北風のダジャレがよっぽど寒かったのか、
旅人は両腕を体に回し、しっかり上着を押さえ座りこんでしまいました。
洋榎 「なんで今のダジャレで笑わんのやっ!」
胡桃 「じゃあ、次は私がいくよー」
今度は、太陽の番です。
太陽は座り込んでいる旅人の前に立つと――
おもむろに旅人のひざの上に座りました。
胡桃 「充電! 充電!」
宥 「!」
胡桃 (一見、わけのわからない行動に見えるけど……)
胡桃 (体を寄せ合うことにより暑くさせて、服を脱がせる作戦!)
無鉄砲な北風の作戦に対して、策を擁した太陽でしたが――
宥 「あったか~い……///」 ムギュウウウウ
胡桃 「ぎゃー! あついよー!」
逆に抱きしめられ、暑さで慌てて退散したのでした。
洋榎 「今回は、引き分けのようやなー」
胡桃 「……次は負けない!」
今回の勝負は引き分けに終わってしまいました。
北風と太陽はきっと、またこうやって勝負を繰り返すのでしょう。
洋榎 「しかし、ウチのダジャレが滑るとはなー」
胡桃 「あれはないでしょー。私の作戦は良かったと思うんだけどなー」
洋榎 「策士策に溺れる、やな」
胡桃 「むぅ……」
洋榎 「まあ、なんや。勝負したら腹減ったなー。一緒に飯でも食いにいこか?」
胡桃 「うん!」
ただ、なんだかんだで、仲が良いようです。
喧嘩するほど仲が良い、まさにそんな関係の二人でした。
『北風と太陽』 了
『かさこ地蔵』
むかしむかし、あるところに貧乏なおじいさんとおばあさんがいました。
貧乏をしのぐために、おばあさんは笠をこさえ、大晦日におじいさんは街に売りにでかけました。
すると、おじいさんは道すがら、六体のおじぞうさまを見つけました。
おじぞうさまの頭には、雪が積もってしまっています。
副会長 「ああ、気の毒に。そうだ、笠はいっぱいあるからかぶせてあげよう」
衣 「……」
副会長 「……あり」 ポスッ ←笠をかぶせる音
衣 (わーい)
一 「……」
副会長 「……あり」 ポスッ
一 (あり、ってなんだろう……)
胡桃 「……」
副会長 「……あり」 ポスッ
胡桃 (……きもちわるい)
健夜 「……」
副会長 「……ババアはなし」
健夜 (まだアラサーだよっ!)
漫 「……」
副会長 「う~ん……」
副会長 「……なし」
漫 (な、なんでやっ!?)
晴絵 「……」 ドキドキ
副会長 「……チッ」
晴絵 (えっ)
マホ 「……」
副会長 「……ど」
マホ (……ど?)
副会長 「……どストラーイクッ!」 ポスポスポスポスポスポスッ!
マホ (きゃ、きゃああああああああああ!)
――――きゃあああああああああ!
―――きゃあああ……
――ぁぁ……
―……
副会長 「というわけで笠が無くなったんですけど」
副会長 「これ――緊急案件でOKですよね?」
久 「今すぐ出てって」
『かさこ地蔵』 了
『おおきなカブ』
ゆみ 「出席をとるぞ。蒲原」
智美 「あい」
ゆみ 「妹尾」
佳織 「はい」
ゆみ 「モモ」
桃子 「はいっす」
ゆみ 「津山」
睦月 「うむ」
ゆみ 「津山……返事が小さいぞ」
睦月 「……!」
ゆみ 「気合をいれろ! 津山!」
睦月 「……うむ!」
ゆみ 「もっとだ! 津山!」
睦月 「うむっ!!」
ゆみ 「やればできるじゃないか、さあ練習を始めるぞ」
桃子 (大きなウム、っすね)
『おおきなカブ』 了
『さるかに合戦』
むかーしむかしのことです。
あるところに、サルとカニがいました。
穏乃 「ウッキー!」
洋榎 「今度はカニかいっ! ……自分、ノリノリやな」
穏乃 「ウッキキー!」
ある日、サルとカニが一緒に遊んでいると、
カニはおにぎりを、サルは柿の種を拾いました。
洋
榎 「おー、うまそうなおにぎりや!」
洋榎 「さっそく、頂くでー」
『さるかに合戦』
むかーしむかしのことです。
あるところに、サルとカニがいました。
穏乃 「ウッキー!」
洋榎 「今度はカニかいっ! ……自分、ノリノリやな」
穏乃 「ウッキキー!」
ある日、サルとカニが一緒に遊んでいると、
カニはおにぎりを、サルは柿の種を拾いました。
洋榎 「おー、うまそうなおにぎりや!」
洋榎 「さっそく、頂くでー」
穏乃 「……」 ジーッ
洋榎 「……なに、こっち見てんねん」
穏乃 「……」 ダラダラ
洋榎 「ヨダレぎょーさん垂らして、これ食べたいんか?」
穏乃 「……!」 コクコク
洋榎 「すまんな、これはウチが拾ったんや。諦めてくれ」
穏乃 「あきらめるわけがない!」
洋榎 (……うざい)
そこには、とてもしつこいサルがいました。
サルがあまりにしつこいので、カニは柿の種とおにぎりを交換してあげました。
穏乃 「やったー! カニさん、ありがとうございます!」
洋榎 「ええよー。ウチは柿の種を育てて、ぎょーさん柿を食ーたるでー」
カニはサルからもらった柿の種を庭に埋めると、妹と一緒に丁寧に世話をし始めるのでした。
洋榎 「早くおっきく、おっきくなるんやでー」
絹恵 「秋にはいっぱい実をつけてるんやでー」
洋榎 「絹みたいにおっきな実をつけるんやでー」
絹恵 「お姉ちゃん、セクハラは柿ちゃんの成長に悪影響やで!」
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二人の気持ちがしっかり届いたのでしょうか。
やがて柿の種は芽を出し、木へと成長し、豊かな実をつけました。
絹恵 「やったー! ウチらもやればできるなー」
洋榎 「せやろー! さすがやろー!」
二人はオレンジ色に彩られた、大きな柿の木を見上げます。
絹恵 「おいしそう……」
洋榎 「今から食べるんやで……」
絹恵 「ウチらはどう考えても……」
洋榎 「カニ組……!!」
絹恵 「そこは、勝ち組とちゃうんかい!」
しかし、二人はここで大変なことに気がつきました。
大きな柿の木を見上げ、そして自分たちの体を確認します。
洋榎 「甲殻類に、この木を登れっちゅーのはちょっときついで」
絹恵 「甲殻類の悲しいところやな……」
すると、打ちひしがれる二人のもとにサルがやってきました。
穏乃 「うっきー! カニさんたち、どうしたんですか?」
洋榎 「実はな、サルからもろーた柿が実になったんやけど」
絹恵 「ウチらじゃ、木に登ることができへんのや」
穏乃 「じゃあ、私に任せてください!」
そう言うと、サルはするすると木を登っていきます。
そして、ほどよく熟した柿をもぎとると、もぐもぐと食べ始めました。
穏乃 「ハムッwww ハフハフ、ハフッwwww」
絹恵 「サルさーん!?」
洋榎 「あいつ、ウチらが育てた柿をひとり占めするつもりやで!」
穏乃 「うめぇwwwwwwwwww」
サルの身勝手な行動に、カニさんたちは怒ります。
絹恵 「エテ公、しばいたるどっ!」
洋榎 「こらーっ! ウチらにも柿をよこさんかい! ウチらが育てたんやで!」
穏乃 「確かにその通りです。でも……」
穏乃 「食わせるはずがない!」
そこには、とても腹立たしいサルがいました。
穏乃 「そんなに柿が食べたいなら、これでもどうぞ!」
サルはそう言うと、カニたちに向かってまだ青い上柿を投げました。
恵 「あたしゃ、いつも通り食われて、栄養となりますよ」 ヒューッ
しかし、サルのコントロールが悪かったのか、
まだ青い上柿は、そのまま地面へとぶつかりました。
絹恵 「これはもう食われへんなぁ」
洋榎 「せやな」
恵 「えっ」
ふと冷静になった二匹でしたが、サルに対する怒りは収まりません。
そこで二匹はサルを懲らしめるために、友達に協力してもらうことにしました。
洋榎 「作戦はこうや。まずはクリ、あんたが高火力でサルを火傷させる」
玄 「おまかせあれ!」
洋榎 「するとサルは火傷を直すために、水がめのところへいく」
洋榎 「そこであんたの出番や、ハチ」
洋榎 「水がめに隠れて、おもっくそコークスクリューツモをくらわせたれ」
照 「……ああ」
絹恵 「最後はウスさんですね」
純代 「……」
絹恵 「サルが慌てて家から飛び出したら」
絹恵 「屋根の上からサルめがけて思いっきり飛び降りてください」
純代 「……わかった」
洋榎 「懲らしめるのが目的やから、みんなほどほどになー」
洋榎 「そしたら、作戦開始やで!」
クリとハチはそれぞれの位置につき、サルの帰りを待ちます。
そして、最後にウスが屋根に登りはじめました。
絹恵 「お、お姉ちゃん。大丈夫かな、家が揺れてるで」
洋榎 「ウスが思ってたより重いみたいやな……」
そして、とうとうウスが屋根の上にたどり着こうとしたとき――
純代 「どっこいっしょ……あっ」 バギッ
洋榎 「あっ」
絹恵 「あっ」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ドガシャーン!
――サルの家が潰れました。
サルが家に帰ると、そこには木片の山があるだけでした。
穏乃 「なんだこれ……」
そのそばには、カニたちがバツの悪そうな顔をして立っています。
そして、二匹はサルに事の顛末を話します。
洋榎 「ちょっとあんたを懲らしめようと思っただけなんや……」
洋榎・絹恵 「ほんまに、ごめんなさいっ……!」
穏乃 「家が壊れた、寝床もない、食料もない。でも……」
穏乃 「……諦めるわけがない!」
サルはそう言うと、木片の山を黙々と片付け始めました。
カニさんたちはその姿を、唖然とした表情で見つめます。
穏乃 「家が壊れちゃったのはショックだけど」
穏乃 「もとはといえば、私のせいだから……頑張って、家を建て直すよ」
そこには、とても頑張り屋なサルがいました。
汗をたらしながら、サルはせっせと片づけを続けます。
その姿を見ていたカニさんたちは……一緒に片付けを始めました。
穏乃 「……!」
洋榎 「……ウチらにも、手伝わせてくれへんか」
絹恵 「せやせや、やっぱり家が壊れたのはウチらのせいやしな」
穏乃 「……ありがとうございますっ!」
三匹は満面の笑顔で、仲直りをすることができました。
――崩れた家の下
玄 「助けてお姉ちゃん……」 ブルブル
照 「暗いところ怖いよー……」 ガクガク
純代 「私だけ道具……」
※このあと助け出されました。
『さるかに合戦』 了
『ピノキオ』
むかしむかし、子どもの好きな時計職人のおばあさんがいました。
しかし、子どもがいないおばあさんは、かわりに木のあやつり人形をつくりました。
おばあさんは、人形にピノキオという名前をつけました。
そして、不思議なことにピノキオは自ら動き、自ら喋るのでした。
豊音 「おばーさん! おはようございます!」
トシ 「あら、ピノキオは今日も早起きねぇ。昨日は夜更かししなかった?」
ピノキオには、とても不思議な特徴がありました。
豊音 「うん! ちょーぐっすり寝たよー……って、うわわ!」 グィーン!
トシ 「あらあら……。昨日はオリンピックが放送されていたからねぇ」
ピノキオは嘘をつくと、背が伸びるのです。
ここ一年、ほぼ毎日嘘をついた結果、ピノキオの身長は30メートル程になってしまいました。
>ピノキオの身長は30メートル程になってしまいました。
いくらなんでも酷過ぎるwww
いくらなんでも酷過ぎるwww
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