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元スレ貴音「荒野の女王」
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P「だって無理だろ765プロだけじゃ。使える戦闘員となったら3人……その内一人は行方不明だし……。
報酬はこっちが前払いで払う依頼料と銀行強盗を実行する奴らの中に手配犯がいるだろうから、そいつらを賞金に変えてその分の6割がそっちってのはどうだ?」
美希「7割よこすの」
P「勘弁してくれよ……最初からこっちはギリギリ譲歩なんだから……」
貴音「何故そこまで譲歩するのですか?
実質、こそ分だと弾代におつり程度の儲けにしかならない可能性もあるでしょう」
P「社長たっての願いだからな。無碍には出来ないってのがある。
それと、あわよくばブラッククロスをゲット出来るかなーと思って」
貴音「ブラッククロスに興味が?」
響「悪の銃に興味を持つなんて……」
P「ブラッククロスをハンマーで叩き潰すのが夢なんだ。
で、この話にのるか?
20人を相手取るといっても全員を仕留める必要は無い。
狩りやすい奴を狩って小遣い稼ぎのつもりでも良いんだ」
貴音「わたくしは別に構いませんが」
P「本当か! 銀行は隣町のやつだけど結構距離があるんだ。早めに移動して――」
美希「ちょっと待ったなの」
P「どうした?」
美希「貴音は賛成したけど、ミキ的には765プロと共闘戦線なんてごめんなの」
貴音「しかし、銀行が襲われるのを黙ってみておく訳にはいかないでしょう」
響「銀行が襲われる前にその話を触れ回れば事前に防げるんじゃ無いか?」
P「ああいった輩は掴まるまで犯罪を繰り返すよ。実行日が変わるだけさ。おまえらもこんな仕事をしてるんだからそれは分かるだろ?」
美希「うーん。でもこのままとんとん拍子に話が進むのは面白くないかなー」
P「お前なぁ……」
美希「あっ! 丁度いいの! 今、面倒臭そうな人が近づいて来てるからそれを追い払って欲しいの。それが出来たら今回の仕事を受けて上げる!」
美希はそう言うとテーブルに男が一人近づいて来た。
P「面倒臭そうなやつだって良く分かったな」
美希「こう言った手合いはなれてるから雰囲気で分かるの」
あずさんか…
Pは大久保町の決闘みたいなラッキーガンマンな可能性も有るかな
Pは大久保町の決闘みたいなラッキーガンマンな可能性も有るかな
男「よう。あんた四条貴音か?」
P「俺は違いますけど?」
男「……お前に聞いちゃいねぇよ。大体、てめぇが貴音なんて洒落た名前だったら俺は小梅でもおかしくねぇぜ」
P「いや、それはおかしい」
男「良いから黙ってろ。面倒なことになるぜ」
P「もうなってるよ。……お前がな」
男がPに体を向けようとしたとき、Pは声を張り上げた。
P「動くな! ……面倒なことになってるのが分からないなら教えてやるよ。
お前の右の金玉を机の下から銃が狙ってるぞ」
Pは机に体を寄せて片腕を下に隠していた。
男「……てめぇ」
P「両手を上げろ弾で玉をはじかれたくなかったらな」
男はゆっくりと両手を挙げた。
P「悪いね。また日を改めてくれよ」
Pはそういって出口に向かって顎をしゃくった。
男「……覚えとけよ」
P「その台詞、聞き飽きてるよ」
Pは男が店を出て行くのを見送るとほっと溜息を吐いた。
P「……寿命が縮んだよ。
でも、これで仕事を手伝ってくれるんだろ?」
美希「……ますます、やる気は無くなったけど約束だから仕方が無いの……」
響「はったりだけで乗り切るとか……」
P「だって俺銃持ってないし」
響「相手が銃を抜いたらどうするつもりだったんだ?」
P「助けてくれよ」
響「絶対に助けないぞ」
P「そう言っときながら困ってる奴は見捨てては置けない性分だろ? 分かってるよ。土壇場で響が俺を助けてくれるのは」
響「う、うざいぞ」
P「まあ、とりあえず隣町に移動してくれ。そこで落ち合おう。
なぁに銀行強盗20人を相手取るだけの簡単なお仕事です」
貴音「分かりました」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
P「という訳で意気揚々と店を出たら銃口を突きつけられてる。
どういうことだ?」
男「自分が蒔いた種だろ」
P「まあ、待て。良く見てみろ。俺は丸腰だぞ。
丸腰の人間を撃ったとあっては、お前も立派な賞金首の仲間入りだ。
俺のお仲間にケツを追っかけられたくは無いだろ?」
男「……どこかで見たことがあると思ったら、765プロのプロデューサーか……。
てめぇの頭を弾いたら俺は人気者になるんじゃねぇか?」
P「それはない……ともいえないな。
まあ、あと三秒以内に決めてくれ。銃を下ろすか、引き金を引くのか。
3――」
Pがそこまで言ったとき、店からフェアリーの三人が出てきた。
P「よう」
美希「馬鹿なのwww!早速報復されそうになってるのwww」
響「じゃーねプロデューサーwww」
P「……いちごババロア……高級なひまわりの種……」
美希&響「!?」
P「助けてくれないか」
美希「い、いちごババロアは超レア品なの。おいそれと手に入るような物じゃないの」
響「高級ってなんだ? 普通のひまわりとどう違うんだ!?」
P「俺なら用意出来る! 出来るんだ!」
美希&響「……そのクズを離せクズ!」
P「ってことであっちと闘ってください」
男「……お前最低だな」
P「最初からフェアリーが目的だったんだろ? なら良いじゃないか」
男「四条貴音が目当てだったんだけどな」
P「大丈夫。他の二人でも十分名は上がるよ。勝てばだけど」
Pは銃口で後頭部を小突かれ解放された。
P「え? やるの? いきなり超ダッシュで逃げよう」ヒソヒソ
美希と響に近づいたPが小声で言った。
美希「つまらない冗談は嫌いなの。いちごババロア絶対に用意してね。嘘ついたら本気で怒るよ?」
P「用意するよ。別に闘わなくても」
美希「そうなの?」
響「でも、ここで逃げたら良い恥さらしだぞ」
美希「だったら響がやるの。ミキはここで観戦してるから」
P「いや、行くんなら美希にしてくれ」
美希「どうして?」
P「あいつ下に鉄板かなにかを着てる」
美希「……あはっ! いちごババロアの件と言い、ミキ達のこと調べたんだね」
P「ちょっとな」
美希「いいよ。やってあげる」
美希は通路に出ると男と対峙した。
道行く人が通路の脇に寄り、二人を見守る。
賞金稼ぎどうしでの決闘は度々起こるので、みんな慣れた様子であった。
男「俺はデュエリストだ。勝つことだけに拘って生きてきた俺には勝てねぇよ」
貴音「でゅえりすと?」
遠巻きに見ていた貴音が首を捻った。
P「賞金稼ぎで名を上げたやつらとの勝負を生業とする奴らのことだな」
貴音「それは何というか……迷惑な話ですね」
P「……そうだな」
ssでツンツンな美希は珍しいから新鮮でいい
そこの人の時より好感度低そうだけど
そこの人の時より好感度低そうだけど
響「そんなことしてる暇があったら賞金首の一人でも捕まえて欲しいぞ」
男「俺が一日ガンベルトから銃を取り出して構える回数を知って――」
美希「あふぅ……もうお話は良いの。早く始めようよ」
男「……おい765プロの! 合図を頼む!」
P「コインで良いか?」
男「あぁ」
Pはコインを親指の上に乗せた。
男「……その綺麗な顔をフッ飛ばしてやる」
美希「キラキラしてるミキを見せて上げるね」
Pがコインを弾く。
高く舞い上がったコインは二人の中間距離あたりに落下し始めた。
美希が銃に手を伸ばす。銃は標準的なシングルアクションのリボルバーである。
コインが地面にぶつかり音を立てた。
二人の手元が一瞬にして銃を引き抜いた。
響「やっぱ美希の方が早いぞ」
P「でも、これからが問題だ」
響「男の方が着込んでる鉄板のこと? そんなもの問題にならないぞ」
銃声が空に響いた。
対峙していた片方が地面に崩れ落ちた。
男「な、なんでだぁ!」
男は肩から溢れる血に驚愕していた。
男「拳銃で貫通出来るような鉄板じゃ無かったはずっ!」
美希「デュエリストを名乗ってるのにそんなものに頼るなんて恥ずかしいの」
男「う、うるせぇ! 勝つために研究に研究を重ねるのがデュエリストだ。
お前達が手や足しか狙わないのは知ってたから入念に準備してきたのに……あ、あの野郎……不良品を掴ませやがってぇ!」
P「いや、鉄板に欠陥は無かったはずだ。拳銃の弾一発程度になら耐えていただろうな。
でも、それが三発とあってはさすがに耐えられなかったんだろう」
男「どういうことだ?」
P「言った通りだが? 同じ場所に3発撃たれたから弾が鉄板を抜けた。
それがお前の敗因。その辺りは研究しなかったのか?」
男「……あるわけ無いだろ……そんなことがあるわけ無いだろ!」
P「俺も吃驚したよ。噂には聞いてたけど本当だったとは……ワンスポットトリプルショットだっけ?
始めに右手で撃鉄を起こし一発、左手を振り下ろして親指で撃鉄を弾いて一発、さらに小指で弾いて一発。合計三発を同じ場所に叩き込む。早すぎて銃声が一つに聞こえる程だ」
男「ありえねぇ……そんなものただの噂だ……そんな技……あるわけ……ねぇ」
男は地面に俯せに倒れた。
同時に、周りの見物人が歓声を上げた。
美希「どう? ミキ、キラキラしてた?」
P「あぁ、炸薬でな」
美希「約束のババロアお願いね!」
響「高級ひまわりの種も」
貴音「らぁめんも」
P「なんか約束してない物まで増えた気もするけど……問題は無いか。早速その約束を果たそう」
Pがそういってその場をあとにしようとしたとき、辺りがざわついた。
やよい「うぅー、邪魔ですよー。みんな退いてくださーいっ!」
ポニーが猛スピードで通路を駆け抜け、それを避けようとちょっとして混乱が起こる。
ポニーはPの目の前辺りでとまった。
やよい「おはようございますっ! プロデューサー!」
P「おはよう、やよい」
貴音「やよい?」
P「保安官のやよいだよ」
やよい「いぇい!」
貴音「……敏腕と噂の保安官がまさかこんな子供だったとは……聞いていた噂だと2メートル超えで顔にさんま傷のある女性だと……」
P「だれだよそんな適当なこと言った奴。どう見ても天使のやよいをそんな化け物と見間違えんな」
やよい「うっうー!」
P「うっうー!」
響「うわぁ……」
やよい「所でプロデューサー! この辺りで銃声が聞こえたんですけど何があったんですかぁ?」
P「すまん。それ俺たちだ。あそこに転がってるのと決闘した」
やよい「駄目ですよー。放置してたら」
やよいは男に近づくと抱き起こし、ポニーに乗せようとする。
しかし、腕力不足でいつまで経ってもポニーの背中に乗せれずにいた。
Pはそれをニヤニヤ笑いながら見ている。
P「見てみろよ。可愛いだろ?」
貴音「……果たして765プロと一緒に仕事をすると言う選択は正しかったのか……不安になってまいりました」
響「……変態だぞ」
美希「どん引きしたの」
やよいは結局周りの人間の手を借りてポニーの背中に男を乗せることに成功した。
貴音「しかし、あの娘がかの有名な高槻やよいだとは……まことなのですか? 信じられません」
P「まことですよ。この街の平和を守り、悪党を薙ぎ倒してる張本人です」
貴音「では、噂に聞くHighTouchという銃技……あれもまことなのですか?」
Pは苦笑した。
P「始めて聞いたよ。まあ、やよいの銃の撃ち方は少し独特だけどな」
やよい「プロデューサーさん。新しい手配書出ましたけど今からこっちに寄ります?」
P「またあとにするよ。仕事が詰まってるし。
……そうだ、今から伊織の所に行くんだけど一緒に行くよな? その男もいることだし」
やよい「はいっ! でも、伊織ちゃんの所に行くんだったら初めからこの人を連れて行ってくださいよー!」
P「うっうー! ごめんなさーいっ!」
響「気色悪い物まねはやめるさー!」
貴音「正気の沙汰ではありませんね」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
P「ってことで、ラーメンといちごババロアと高級なひまわりの種。よろしくぅ!」
伊織「消えなさい」
P「いや、そこを何とか!」
伊織「……あんたここをどこだと思ってるの?」
P「水瀬財閥本社……の中にある伊織お嬢様の休憩室」
伊織「分かってるじゃ無い。だったら大人しく飲食店にでも行きなさいよね」
P「ラーメンは外でも簡単に食べられるだろうけど、いちごババロアと高級ひまわりは難易度が高い。伊織に何とかして欲しいと思ってる」
貴音「……やはり無理があるのでは?
水瀬財閥と言えば海水を真水に変える技術で一世を風靡している会社ですが、飲食店を経営しているといった話は聞いたことがありません」
P「お嬢様の部屋には何でも揃ってるんだよ。
それにここ以外でいちごババロアや高級ひまわりの種の調達とか……何週間かければいいんだ?」
伊織「何週間でも何ヶ月でもかけて調達しなさいよ」
P「そこを何とか!」
伊織「……大体失礼よ。いきなり押しかけてきてラーメンをだせだのひまわりの種をだせだの……そこにいる三人のためでしょ?
何が目的よ」
P「命を助けられたお礼」
伊織「……戻ってきたと思ったら何でそんな事になってるのよ」
P「こいつらフェアリー。で、一緒に飯を食べてたら変なのに絡まれた」
伊織「自業自得じゃないの?
どうせ鼻の下伸ばしてだらしない顔をしてたんでしょ。そんなんだから小物に絡まれるのよ」
P「鼻の下なんて伸ばしてない。……伸ばしてないって!」
伊織「なんで二回言ったの?」
P「大事なことだから。仕事の話だったし鼻の下は伸びてなかったはずだ。たぶんな」
伊織は盛大に溜息を吐いた。
P「伊織にしか頼めないんだよ。お金はちゃんと払うからさ……どうせ苺とか生クリームも完備してるんだろ? その材料を使ってちょっと俺を助けてくれれば良いじゃないか」
美希「そうそう。そこの人もこれだけ言ってるんだからお願いを聞いて上げなよ。
えーっと、でこちゃん」
伊織「でこちゃん言うな! 私には伊織って名前があるのよ!」
>>71
ゴルゴとおんなじことやってのけたのか
ゴルゴとおんなじことやってのけたのか
P「次の仕事でこいつらに手伝って貰わないといけないし、頼むよ。
ここでこいつらの協力が得られないことになったら俺の体に穴が開くかも……」
伊織「だったらそんな仕事やめてうちのビルで清掃員にでもなったら?」
P「弾丸が飛び交う中で格好つけるのって……最高に面白いじゃん?」
伊織「体に穴が開いても仕方が無い人間の見本ね」
P「…………やよいも来てるんだ」
伊織「え?」
P「下の双海病院に。ババロア食べさせてやるって……約束しちゃった……」
伊織「卑怯よ!」
P「すまんな伊織。
というわけで、いちごババロア8個とラーメン8杯、ひまわりの種一袋用意してくれ」
伊織「多いわよ!」
P「だって俺と伊織とフェアリーの三人、やよいと双海病院の双子もくるだろ」
伊織「……分かったわよ……分かったわよ! 大人しくまってなさい!」
P「さすが伊織! デコにキスして良いか?」
伊織「ばばば馬鹿なんじゃないの!?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
美希「ま、まさかこんなところでいちごババロアにありつけるだなんて思えなかったの」ジーン
美希はいちごババロアを口に運びながら感涙していた。
やよい「こんな物がこの世に存在していただなんて……感激ですっ!」
伊織「やよいならいつでも来ても良いのよ」
P「やよいには甘いな」
伊織「だってやよいは私の友達だもの」
P「俺も友達でしょうが!!」
伊織「ん? いや……違うけど……」
P「嘘だといってくれよバニーちゃん……」
Pは悲しそうな目で伊織の膝に乗っている兎の人形を見た。
伊織「うさちゃんよ! バニーちゃんじゃ無い!」
貴音「水瀬財閥に是非とも飲食店を開いてもらいたいものですね。このらぁめんは絶品です」ズルズル
響「どうハム蔵。高級ひまわりの味は」
ハム蔵「ヂュ!」
響「やっぱひと味違うのかぁ」
真美「兄ちゃん! こんどの旅はどうだったの?」
亜美「武勇伝を聞かせて→!」
P「うむ。春香がカウンタースナイプされたんだがな、運良く肘が滑って銃弾が頭上を通りすぎるだけに留まった。
そのあと相手側の狙撃手に近づいてた俺がそいつをセガールばりの体術でフルボッコにしたわけだけど、隠れてた奴に後ろから刺されそうになったんだよ」
真美「それで?」
P「春香がギリギリの所でビューティフォーしてくれたから助かった」
亜美「嘘くさいYO!」
P「うん。ちょっと脚色入ってるからな。でも大体こんな感じだった。
千早はいつものように室内でショットガン無双してたし」
真美「今回はどれくらい休暇があるの?」
P「ないよ。明日には隣町に行って次の仕事の準備」
真美「えぇ→! もっとゆっくりしようYO!」
亜美「働き過ぎは体に毒ですぞ」
P「相手の方が待ってくれるんなら良いんだけどな」
伊織「フェアリーと一緒に仕事するんだっけ?
珍しいわね他の所と組んでまでやるなんて。
どちらかというと手堅く仕事をして無理はしないタイプじゃ無い? 765プロって」
P「ちょっと事情があってね」
伊織「事情?」
P「これは今回無理を聞いてくれた礼として特別に教えるんだが……隣町で銀行強盗がある予定なんだ。その主犯が社長の旧知でね。それを潰すのが次の仕事」
伊織「高木社長の旧知? まさか、961プロの黒井社長?」
P「うん」
伊織「嘘くさいわねぇ。黒い噂は絶えないけどしっぽは掴ませない男じゃない。
なんで弱小の765プロごときが事前にあっちの動きを察知出来るのよ」
P「律子が信頼出来る筋から手に入れた情報らしいし、何もなければ無いでそれで良い。
あわ良く行けば黒井社長が持ってるブラッククロス・ピースブローカーも手に入るかも知れない。
この情報を手に入れておきながら動かない手は無いだろ」
伊織「……まだそんなもの追ってたんだ」
真美「ピースブローカー?」
亜美「兄ちゃんの話はあまり本気にしたらだめだYO、真美」
P「今回、上手くいけば最高の結果になるかも知れないんだぞ。
貴音のガンベルトにささってるもの見てみろよ」
伊織「貴音? 悪いけどフェアリーの面々には詳しくないの。
たしか、早撃ちの名手だってことは聞いたことがあるけど、顔までは――」
そう言いながら伊織は一人一人の銃に目をやって驚愕した。
伊織「シルバークロス・ピースメーカー! ほ、本物!?」
貴音「はい」ズルズル
貴音は麺を吸い込みながら頷いた。
賞金首「誰だ!?」
千早「・・・・・・」
賞金首「なんだ壁か・・・」
千早「・・・・・・」
賞金首「なんだ壁か・・・」
伊織「どこでそれを手に入れたの?」
貴音「親に譲り受けただけですが」ズルズル
伊織「そんなあっさり……。
……で、どうするの」
伊織はPを見た。
P「どうもしないよ。貴音は悪人って訳じゃ無いしジンクスに傷がつかないんならそれで良い」
伊織「でもこっちで管理してた方が良いんじゃない?
人なんていつ悪に転がるなんて分からないわよ」
響「……おだやかな話じゃ無いね」
美希「人の銃をどうこうしようだなんてよく本人の前で話せるなんて、すっごく肝が据わってるなって思うの」
伊織「なによ。ここで銃を抜いてただで済むと思ってるの?」
P「それはお互い様だろ。この三人が暴れたらこっちもただじゃ済まないぞ。というか高確率でこっちが全滅する。
やよいしか銃持ってないし」
伊織「使えないわね。あんたも銃くらいもってなさいよ。
代わりの銃なんていくらでも用意してあげるわよ?」
P「いらない。銃なんて荷物になるだけだし」
貴音「しかし……まさか伊織殿までこの銃に興味を持つとは……少し意外でした。
私が知らないところでこの銃は大人気のようですね」
伊織「……その銃を買い取らせてくれっていったら売る? 言い値で買うわ」
貴音「申し訳ありません。親から譲り受け、大切にしろと言われた品なので,売り渡すことは出来ません」
伊織「そう……だったらそれでも良いわ。
でも覚えておいて。もしその銃の名前を汚すようなことがあれば、こちらは無料でその銃を譲り受けることになるって」
貴音「……覚えておきましょう」
P「なんだよこの空気www穏便に行こうぜ! テンション上げて行こう!
ウェーイ!wwwww
ほら! ウェーイ!wwww」
真美「に、兄ちゃん空気読もうYO」
亜美「亜美たちいおりんが何を話してるのか全く分からないけど、ふざけちゃいけない場面だってことは分かってたYO……」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
貴音「萩原流たるき亭……たしかここで待ち合わせでしたね」
響「たしか765プロのと始めて出会ったときもこの店だったね。チェーン店なんだ」
美希「早く入るの。で、いなかったら帰るの」
貴音たちは765プロとは現地集合の約束をし、隣町まで来ていた。
馬で2日かかる道のりであったが、急峻な地形が多い日本ではまだ近い方であった。
遠いいとされる道のりはまさに命がけとなり数週間を掛けての旅になることはざらであるのだ。
P「お、来たな。貴音、響、美希! こっちだ!」
萩原堂に入った三人に奥のテーブルに座っているPが呼びかけた。
Pの隣には二人の少女が座っている。
美希「残念。いたの」
P「まあ、座って好きなものを頼んでくれ。それと、紹介しておくよ。
こっちのリボンが春香でこっちのスレンダーなのが千早」
貴音「四条貴音です。よろしく」
フェアリーと春香、千早はお互いに握手をして席に座った。
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