私的良スレ書庫
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元スレ貴音「荒野の女王」
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チャラ男V「シネヤッ!」
銃声が響き、Pを撃とうとして顔を上げた強盗団が床に転がった。
千早「頭上げる馬鹿を撃って」
美希「了解なの!」
P「こいつら結構良い銃持ってるな。売りさばくか」
Pは弾丸が飛び交う中、転がっている強盗団の銃を集め始めた。
響「しょ、正気じゃないぞ」
千早「膠着状態になった方が危険だから」
美希「やったの! 人質とってる奴らは全員やったよ!」
響「あとは机の影に隠れてる奴を集中砲火で――」
千早「良い物があるわ」
千早はそう言うとショットガンに弾を込め始めた。
そして、フォアグリップを前後させて装填すると、誰も隠れていない机に向かって銃口を向ける。歌っている分それは周りの注目を集める行動であった。
直後、ショットガンが火を吹く。
吐き出された弾は机をいとも簡単に貫通し、大穴を開けた。
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千早「スラッグ弾よ。影に隠れてる奴らは両手を挙げて出てきなさい。
死にたくないんならね」
チャラ男W「……ンマジカヨ!」
チャラ男X「……シャレニナンネー」
チャラ男Y(チキンであるがリア充になるべく髪を染めてみた元文学少年)「……コワイヨママ」
続々と両手を挙げた強盗が物陰から姿を現した。
千早「ガンベルトを外して銃と一緒にこっちに投げなさい」
響「そう言うのは最初から使って欲しいぞ」
千早「人質がいなくなるのを待ってたのよ」
P「よう。お疲れ」
千早「ありがとうございました、プロデューサー」
P「俺は相手を煽ってただけだけどな。相手がプロじゃなくて良かったよ。
こんな下らない手が通用する相手なんて限られてるし」
響「でもちょっと見直したぞ」
美希「プロデューサーのことを勘違いしてたかもなの」
P「HAHAHA!」
真「どこだ悪党!」
P「HA?」
真は千早たちに銃を向けられている面々を見て肩を落とした。
真「くっそー! 終わっちゃったのか!」
P「お前、春香の見張りをどうやって振り切ったんだよ」
真「別に特別なことは何もしてませんよ。屋根から飛び降りてここまで走っただけですから!」
P「すごいね」
Pは窓から外にいる春香に向かって手を振った。
春香はばつの悪そうな笑みを浮かべると首を引っ込める。
P「こいつらはたいした金にならないだろうし……765プロはフェアリーに払う分と弾代を考えればマイナスか?」
美希「プロデューサーのことを勘違いしてたかもなの」
P「HAHAHA!」
真「どこだ悪党!」
P「HA?」
真は千早たちに銃を向けられている面々を見て肩を落とした。
真「くっそー! 終わっちゃったのか!」
P「お前、春香の見張りをどうやって振り切ったんだよ」
真「別に特別なことは何もしてませんよ。屋根から飛び降りてここまで走っただけですから!」
P「すごいね」
Pは窓から外にいる春香に向かって手を振った。
春香はばつの悪そうな笑みを浮かべると首を引っ込める。
P「こいつらはたいした金にならないだろうし……765プロはフェアリーに払う分と弾代を考えればマイナスか?」
千早「それにプロデューサーが期待していた人は出てきませんでしたね」
P「黒井社長か……律子のやつ……帰ったらくすぐりの刑だな」
千早「理不尽な」
P「フェアリーはここに残ってこいつ等を警察に引き渡してくれ!
俺たちは金庫を追うからさ」
千早「金庫の強奪は阻止出来なかったんですか」
春香「私も頑張ったんだけどねー」
千早「あ、春香。お疲れ」
春香「お疲れたよ」
雪歩「ひぃ!? 男の人がいっぱい倒れて……」
P「……信じられるか? 生きてるんだぜ。これ」
強盗達は凄まじい怪我をしておりすぐに止血を施さなければ死にかねない様子であったが、辛うじて生きていた。
P「日本は犯人を生かして捕まえた方が報償が高いからな。
アメリカは死体でも構わないらしいけど」
千早「そっちの方が楽ですよね」
P「ということは……銃を持った現行犯の雑魚がだいたい25人で犯罪者規定に照らし合わせると……50万程度の報償か……盛大にドンパチ繰り広げてこれだよ」
貴音「上では二人死にましたのでもう少し報償は減ると思いますよ」
貴音は階段を下りて来ながら言った。
P「お前がやったのか?」
貴音「いえ、ちょっとした同士討ちのようなことがありまして」
P「そうか……まあ、クズ共だし別に問題は無いな。
出来るだけ手足を撃って生かそうと努力してるみんなの前で言いたくはないが、こんなしょっぱい町だ……病院に連れて行っても助かるかどうかあやしいやつもいるし。
正直俺としてはお金に替わるときまで生きてくれてれば良い」
雪歩「はう……ち、血が……もう駄目ですぅ~」
雪歩は惨状に耐えきれずに意識を失った。
真「雪歩っ!」
床に倒れる前にそれを真が受け止める。
P「……外に出るか。春香と千早はこれから俺と金庫を奪い返しに行くぞ」
春香「イエスサー」
重量物を持てなくて四苦八苦してるやよいを見てニヤニヤしてる時点でゲス確定
美希「あとで追いかけるの」
P「追いついたときには仕事は終わってるだろうけど、それでも良いんならどうぞ」
Pたちが外へと足を向けた瞬間であった。
みなの気がカウンター方面からそれた瞬間、机の影から男が一人飛び出した。
チャラ男Z「ココデオレトウジョウィッシュ!」
完璧に不意を突かれた面々はチャラ男Zに引き金を引くことを許してしまった。
一瞬遅れてもう一つの銃声がなり響く。
チャラ男Zの弾丸に倒れた人間と貴音の弾丸に倒れた人間が同時に苦悶の声を上げる。
チャラ男Z「ウィッシュ!!」
P「止めて下さい。死んでしまいます」
春香「プロデューサーさん!」
春香はPに駆け寄った。
直後、保安官が警察を従えて乗り込んでくる。
P「保安官! 俺たちの手柄だから! 銀行員達も俺たちの顔をちゃんと覚えてて!」
銀行員は頷き、保安官は親指を立てて白い歯を見せた。
P「よし!」
春香「よし、じゃありませんよ!」
千早「春香、おおおおお落ち着いて」
P「千早もな。大丈夫だ肩に当たっただけだから」
Pは左肩をポンポンと叩いて見せた。
響「もう少し中心側を撃たれたら重要な脈だぞ……」
春香「何やってくれてるんですかねぇ。足を引っ張るようなのがここに来るからですよ?」
春香は真に銃口を向けながら言った。
真「ご、ごめん」
千早「なんで庇うんですか。彼女の身長だと当たってなかったのに」
Pは咄嗟に真と雪歩の前に立ったことを責められ始めた。
P「それって結果論じゃ無いか。
俺も銃口の向きを見て多分この子達には当たらないなーとは思ったりはしたけどな。
でもさ……」
貴音「万が一を考えての行動ですか」
P「いや……そうした方が格好いいかなって思って」
響「ば、馬鹿がいるぞ」
美希はその答えがツボに嵌まったのか腹を抱えて笑い始めた。
P「可愛い子を弾丸から庇うのって……最高に格好いいだろ?
一気に二人に恩を売れるし」
春香「いや、それ本人の前で言ったら絶対に駄目な台詞ですから!」
真「か、可愛い女の子……」
P「もたもたしてる内に引き渡しも終わったし……フェアリーと一緒に金庫を追えるな」
千早「プロデューサーは休んでいて下さい」
Pたちが銀行を出ると逃げたはずの台車が戻って来るのが見えた。
台車に乗っているのは金庫と簀巻きにされた強盗が三人。
それを引く馬を走らせているのは胸の大きな女性だった。
P「あずささん!」
あずさ「あらあら~。ようやくプロデューサーさんに会えましたね」
P「何ヶ月ぶりですか……3ヶ月?」
あずさ「今回は随分と長い間離れてしまいましたね~」
P「それにしても驚いたな。ちょうどその3人と金庫を追おうとしてた所なんです」
あずさ「いかにも悪人面で金庫を運んでいたので確保しました」
P「そ、そんな理由で?」
あずさ「うふっ、冗談です。必死の形相で血のついた荷台で金庫を運んでいたら何かあるって思うでしょう?」
P「まあ、確かに」
貴音「この方は?」
P「765プロに所属してる賞金稼ぎの一人……なんだけど、極度の方向音痴がたたって仕事をするたびに行方不明になるんだ」
あずさ「おかげで一匹狼のあずさなどと不名誉な渾名がついてしまいました~」
響「聞いたことがあるぞ。この世で最も卑怯なショットを使うんだっけ?」
P「何となく分かります。そう噂される理由が」
あずさ「そうなんですか?」ポヨン
P「はい」ジー
美希「何となく分かったの」
P「金庫も取り返してくれたしあずささんも戻ってきたし、今日は良い日だ」
あずさ「あの……肩に弾丸を貰ってるようですけど?」
P「かすり傷ですよ」
あずさ「そうは見えませんけどぉ」
雪歩「あ、あのぉ!」
P「あ、目を覚ましたんだ」
雪歩「今回は助けていただいてありがとうございました!
お、お礼と言ってはなんですけど荻原流たるき亭でいくらでも食べていって下さい。
傷の手当てもそこでどうぞ。道具は揃っていますから!」
真「今回は迷惑を掛けてしまったことを素直に認めます……皆さんもどうぞ店に来て下さい。
僕が数ヶ月ただ働きする気でおごるんで!」
貴音「その言葉……うそ偽りはないでしょうね?」
美希「ラーメン魔人が本性を現したの」
響「覚悟しておいた方が良いぞ」
そりゃ…冷酷なまでの純粋な早撃ちで九頭龍閃くらい極めるだろ…あずささんなら…
P「そういえば貴音はラーメンが好きなのか?」
貴音「わたくしたちのことは調べたのでは?」
P「いや、貴音の情報はなかなか手に入らなくてな。
早撃ちの名手としての名が高すぎて他の情報が集まらなかったんだ」
貴音「そうなのですか。
……らぁめんは大好物ですよ」
P「……俺もだ!」
春香「プロデューサーさんがラーメン好きだとか聞いたこともありませんけど!?」
千早「むしろうどんの方をよく食べている気が……」
あずさ「適当な事をいってますね~」
P「HAHAHA!」
プロデューサーが高笑いを上げているとき、独特の高音が耳に届き始めた。
P「HA?」
春香「なんですかこの音」
千早「この町の中じゃ無い……もっと遠くの……私たちの街から聞こえる音じゃ無いかしら」
千早は目を閉じて集中していた。
P「……これは水瀬財閥の緊急警報だろうな。
一年に一回作動調査で少しだけ鳴らすだろ」
千早「確かにそのようですね」
貴音「そんなものがなぜ鳴っているのですか」
響「作動調査か?」
P「……やられたな。
戻るぞ! 黒井社長に完全にしてやられた!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そのころ水瀬財閥本社。
伊織「これ以上あいつらを上に上がらせないで!」
ビル内では激しい銃撃戦が繰り広げられていた。
それは水瀬財閥の総力とたった4人との闘いであった。
SP「お嬢様! 奥に!」
伊織「何なのよあの火力」
翔太「すごいねこの火力! さすがアンティーク!」
黒井「AK-47だ。拳銃など相手にもならんよ」
北斗「なんで翔太だけ? 俺たちのは?」
冬馬「別に要らないだろ。あんな物」
黒井「その通り。真のデュエリストにはあんな玩具必要ない」
北斗「俺はデュエリストのつもりは無いんだけど……」
伊織「こら黒井ー!! 何てことしてくれてんのよ! 絶対にぶっ飛ばーすっ!!
黒井「登場の仕方が不躾だったか?
これは失礼。今日は折り入って頼みがあってここに来たのだ。
ここにあるホワイトクロス・ピースメーカーとゴールデンクロス・ピースメーカー……それを譲り受けに来た。渡してもらえるかね?」
伊織「……そんなもの無いわよ。帰りなさい!!」
黒井「調べはついているんだ。大人しく差しだした方が身のためだぞ」
伊織「身のため?
……それは……こっちの台詞よ!!」
水瀬財閥側からの攻撃が一掃激しさを増した。
黒井たちの対面側に台車に乗った巨大な銃が現われる。
真美「準備完了!」
亜美「いつでも行けますぞ! 真美隊員!」
真美「病院を守れー!」
真美の声に呼応する声が響く。
このビルには病院も入っているのでその職員の一部が闘いに参加していたりした。
冬馬「なんだあの馬鹿デカイ銃!」
黒井「アレはガトリングだ」
直後、亜美がハンドルを回し始め、激しい音がビルに響いた。
黒井たちも物陰に飛び込み身を隠すほかは無くなる。
亜美「見よ! このビルをも吹き飛ばさんばかりの威力を!」
真美「こ、鼓膜が……」
伊織「ちょっとぉ!? 本当にビルが吹き飛ぶんじゃないでしょうね!?」
凄まじい威力の弾はコンクリートもガリガリと削っていた。
黒井「これが木造立てだったら殺されていたな」
冬馬「どうする気だよ!」
黒井「まあ、見ておけ。ガトリングは威力は高いが弾を装填し直す時に大きな隙が生まれる」
冬馬「そんなのあっちも分かってるだろ」
黒井「あぁ、分かっているからこそ。一気に仕留めるチャンスだ」
ガトリングが完全に停止した。
その瞬間に黒井は通路に飛び出した。
伊織「っ! 伏せなさい!」
伊織は咄嗟に亜美と真美の頭を押さえる。
直後、一際大きな銃声が鳴り響いた。
間をつなごうとして銃を構えていた水瀬財閥側の人間が6人、その場に崩れ落ちる。
伊織「な、なにが!」
翔太「よっと」
伊織「なっ!?」
一瞬で距離を詰められ、銃口を向けられた伊織は驚きの声を上げた。
翔太「驚いてる驚いてる。まあ、僕も初めて見たときは驚いたよ。
黒ちゃんの六連続ショットには」
伊織「六連続!?」
黒井「信じられ無いか? まあ、信じようが信じまいがどうでもいいが。
こんな物はお遊びだからな」
伊織「お遊び……」
黒井「ショットの絶対にして至高の技は……早撃ちだ。それ以外はショーの技に過ぎん。
……で、案内してもらえるかな? ピースメーカーの場所に」
伊織「……だからピースメーカーなんて銃……知らないわよ」
黒井「そうか。
……コレと同じ銃把に十字架が描かれている銃だ。思い出しただろう?」
黒井は銃口を伊織の下にいた真美に向けた。
黒井「で? ピースメーカーはどこだ」
伊織「くっ!」
真美「い、いおりん! 何のことだか良く分からないけど、真美のせいで不利になるような判断は止めて!」
黒井「可哀想に。何も知らずに闘っていたのか?」
黒井が撃鉄を起こす。
冬馬「おい! 少しやりすぎじゃ無いか? もう銃は構えてないし……子供だ!」
黒井「お前は黙ってろ。ピースメーカーの価値は……小娘一人の命より重い」
引き金にかかる黒井の指にじわりと力が加わった。
銃口を向けられている真美の顔から血の気が失せる。
亜美「やめてぇ!」
伊織「っ! 分かったわ!!」
黒井「何がだ?」
伊織「ピースメーカーを……渡す」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
P「これは街から戦力を削ぐための黒井社長の策略だったんだ!」
Pは馬を走らせながら叫んだ。
春香「なんで765プロが狙い撃ちされたんでしょうか!」
P「黒井の目的は高木社長だ」
貴音「? それでは水瀬財閥の警報が鳴っているのはどういう事なのでしょうか」
P「水瀬財閥には……ピースメーカーがある」
貴音「なんと」
春香「初耳ですよ! 初耳!」
千早「どうしてそんなことを私たちにまで黙っていたんですか」
P「すまん……実は隠し事がたくさんなんだ……」
春香「そんな……」
P「全部俺の責任だ。……すまん」
あずさ「でも社長が狙われているとしても、どうしてピースメーカーが関係してくるのでしょうか~」ボヨンボヨン
P「すごいな。馬ってすごい」ジー
あずさ「プロデューサーさん?」
P「は!? あ、いや……。
……水瀬財閥に保管されているピースメーカーなんだが……アレは元々社長の物だったんだ」
春香「えぇ~!?」
P「黒井社長は社長をライバル視していてな。決闘での勝負をつけたがっている……んだと思う。
社長と黒井社長の対決は勝負がつかずに社長が引退したことで、停滞したままだから。
社長のホワイトクロス・ピースメーカー。それを取り返して完璧な状態で決闘をしたいんだろう」
貴音「人に勝負を強制するとは、なんと傲慢な」
P「黒井社長は勝負に取り憑かれた魔物だと聞く。
こう言った馬鹿には理屈は通用しない……俺も良く知ってる」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>P「すまん……実は隠し事がたくさんなんだ……」
シュールwww
シュールwww
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