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元スレ貴音「荒野の女王」
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P「降参しろ」
黒井「……なんと……」
P「お前の負けだ」
黒井「負抜けたドローだ」
黒井は大きく溜息を吐いた。
黒井「まさか貴様もそっち側だったとはな……奪う気の無いドロー……つまらん!
撃つ気が無いのなら……奪う気が無いのなら初めから抜かなければ良いのだ!
魂ごとぶつけていく勝負でなければ話にならん!」
P「負け惜しみは見苦しいぞ」
黒井「負け惜しみでは無い。……今それを証明してやる」
黒井は金の硬貨を取り出した。
黒井「今から私は銃口を突きつけているお前より速く撃つ。
コインが床についたときが合図だ」
黒井が硬貨を弾き、Pの額に汗が浮かんだ。
P「銃を……撃てば……っ!」
Pは人差し指に力を込めたが引き金は降りなかった。
P「ここまでか」
Pはほっと溜息を吐いた。
コインが床に落ちる。
黒井「勝負をするにあたいしないクズめ。地獄を見ろ」
四発の銃弾がPを貫いた。
Pは床に苦悶の声を上げて崩れ落ちる。
貴音「そん……な」
そこへ階段をちょうど上がってきた貴音がやってきた。
貴音「あなた様!」
急いでPの元へと駆け寄る。
P「俺はもう駄目だ。……おっぱいもませてくれないか?」
貴音「……両肩と両足に一発ずつ……このままでは出血多量で死んでしまいます!
運ぶにしても無理がありますし……待っていて下さい!
すぐ医者を連れて参ります!」
やよいは銃が頭上に上がる途中で左に傾けてハンマーを左手で叩いたのかな
バンザイのポーズだろ
撃つ→跳ね上がる→上げていた左手で撃鉄を上げる→そのままファイヤー
撃つ→跳ね上がる→上げていた左手で撃鉄を上げる→そのままファイヤー
P「無茶苦茶痛いよ。心臓を撃ってくれてればこんな思いをしなくて良かったのに」
黒井「言っただろ。勝負をするに値しないクズ、だと。
それに、医者を呼ぶことを私が許すとでも?」
黒井は銃を見せびらかして言った。
貴音「……黒井殿ッ! わたくしはあなたを許せそうではありません!」
黒井「四条貴音か……お前のドローは以前に見たことがある。
貴様もただ速いだけのポンコツだ」
貴音「ためしてみますか?」
P「おい貴音。シルバークロス・ピースメーカーを持ってるやつがそんな悪人面したら駄目だろ」
貴音は大きく息を吸い込みゆっくりと吐き出した。
貴音「……あなた様……すぐに済ませます」
貴音は黒井に対峙した。
貴音「黒井殿、早撃ちで勝負です」
P「ゴールデンクロスで?
無理無理。だってもう何年も整備してないし引き金ひいたら暴発しそうだもん」
黒井「貴様っ!」
P「それに高木社長を撃った時から引き金恐怖症なんだ」
黒井「クズめ! 仕方が無い! コインが合図だ」
黒井は硬貨を取り出し、指で弾いた。
P「貴音……シルバークロスは正義の銃だ。その心さえあれば、負けるはずがない」
貴音「正義など考えたことはありません。
ただいまは……黒井殿がやったことを許せない! それだけです!」
床にコインが落ちた。
黒井の手元が消失する、貴音の手が高速で銃へと伸びる。
Pの目には二人の間にある実力差が悲しくなるほど見て取れた。
どう見ても黒井の方が速いのである。
P「くっ! 貴音っ!」
Pは立ち上がろうとして床に崩れ落ちた。
黒井「さようならだ」
黒井「……まあ、よかろう。
そこの死に損ない! 合図だ!」
P「ゴールデンクロスで?
無理無理。だってもう何年も整備してないし引き金ひいたら暴発しそうだもん」
黒井「貴様っ!」
P「それに高木社長を撃った時から引き金恐怖症なんだ」
黒井「クズめ! 仕方が無い! コインが合図だ」
黒井は硬貨を取り出し、指で弾いた。
P「貴音……シルバークロスは正義の銃だ。その心さえあれば、負けるはずがない」
貴音「正義など考えたことはありません。
ただいまは……黒井殿がやったことを許せない! それだけです!」
床にコインが落ちた。
黒井の手元が消失する、貴音の手が高速で銃へと伸びる。
Pの目には二人の間にある実力差が悲しくなるほど見て取れた。
どう見ても黒井の方が速いのである。
P「くっ! 貴音っ!」
Pは立ち上がろうとして床に崩れ落ちた。
黒井「さようならだ」
黒井が引き金を引いた。
軽い鉄同士がぶつかるような情けない音が廊下に響いた。
弾切れでは無い。
それは名銃ブラッククロスが起こした製造されてからただ一回の動作不良であった。
直後、貴音のシルバークロスが火を吹く。
黒井のブラッククロスが弾き飛ぶ。銃身が微妙に曲がり、この時ブラッククロスは名銃としての命を終えた。
更に、貴音は黒井の鎖骨辺りを撃ち抜く。
貴音「脈を撃ちました。
……あなたのための医者も呼んであげます」
それを聞いて黒井は高らかに笑う。
黒井「要らん!」
そう言って黒井は床に倒れた。
貴音「……あなた様……すぐに医者を呼んで参ります。とりあえず止血を――」
P「ブラッククロス……ピースメーカー」
貴音「?」
Pは床に転がった銃に刻まれた文字を見ていた。
P「ピースブローカーじゃなかったのか」
貴音「銃はただの銃ですので。使い手に恵まれなければ本来願われたようには使ってはもらえません。
人の悪行に携わる内に、いつの間にやら不名誉な名前で呼ばれるようになったのでしょう」
P「……良かったな。最後はピースメーカーとして逝けて」
Pは銃身の曲がったブラッククロスに言った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
数日後。
水瀬財閥本社ビルの中にある病院の一室。
P「と言うことで俺生還」
真美「まだだYO! 峠は越えたけどこれからも感染症とか気を付けていかないと!」
亜美「まったく~。死ぬのかと思いましたぞ!」
P「俺が死ぬわけ無いだろ」
春香「いや、実際死にかけましたからね!」
千早「何やってるんですかプロデューサーッ!」
P「千早、声でかい。傷口に響く」
小鳥「……まったく……無茶して」
律子「答えは次の日の午後に出すとかいってたので完全に油断してましたよ」
あずさ「まさか病院に担ぎ込まれたその日にビルに向かうなんて~本当に無茶ばかりするんですから~」
やよい「うぅー……」
あずさ「私、雰囲気的にもう一仕事あるのかと思ってたのに、拍子抜けしてしまいました」
春香「絶対に765プロの仲間である私たちが活躍する場面が来ると思ってたのにね」
千早「現実は辛いわね。フェアリーにいいとこ取りされるなんて」
あずさ「プロデューサーさんも無理しないで、私たちに声を掛けてくれれば良かったんじゃありません?」
P「余裕だと思ったんだけどな」
社長「返り討ちにあうのがかい?」
P&社長「HAHAHA!」
二つ並んでいるベッドで男二人が笑った。
響「でも、大事に至らなくて本当に良かったぞ。
黒井社長達も逮捕されて当分は豚箱ぐらしさー」
美希「いい気味なの」
P「手下の方はすぐに釈放されそうだけどな」
美希「黒井社長が脅してコマにしたって言ってたもんね」
響「本当なのかな?」
美希「……響……考えるまでもなく嘘に決まってるの」
P「庇ってるんだろうな」
伊織「まあ、こっちの追求は厳しめにいくから全員容赦ない裁きが下ると思うけどね」
P「……手加減してやれよ」
伊織「何言ってるあんた。大けがをさせられた張本人じゃ無い。もっと怒りなさいよ」
P「血が無くなりすぎてそんな元気がでない」
社長「……それで……怪我の具合はどうなのかね?」
P「……社長とおそろいですよ」
社長「そうか……勿体ない」
P「良いんですよ。どうせ銃なんてあのときから今後一切撃つ気なんてありませんでしたし」
なるほど、ひっくり返すタイプのオチってことはアレか
それはそれで面白いけれど。好きな方で終わればいいさ
それはそれで面白いけれど。好きな方で終わればいいさ
美希「ハニー」ゴソゴソ
春香「ちょ!? なにしてるの?」
美希「添い寝なの」
千早「プロデューサーの迷惑になると思うの。迷惑になると思うの!」グイグイ
美希「や、やめるの! 引っ張ると危ないの!」
P「美希! おまっ!? 傷口を鷲づかみにするな!」
貴音「決めました!」
P「な、なにをだ」
貴音「わたくしは765プロに入ろうかと思います。
響、美希……あなた達はどうしますか?」
美希「え? 貴音も765プロに来るんだ」
響「すでに自分は765プロの一員であるかのような言い方をしてるぞ……まあ、自分も一人取り残されるのはお断りさー」
貴音「と言うことです」
P「おぉ、心強いな」
社長「これだけ有能な頭数がいれば、一気に稼いで銃弾が飛び交う中を冒険する暮らしからも解放されるかも知れないね。今回の報償もかなりのものだったし」
P「もしそうなったらどうします?」
社長「うーん、悠々自適にアイドル事務所でも開こうか」
P「このご時世にですか? ……まあ、面白そうですけど」
貴音「それは真に良き考えです」ギシッ
P「……近くないか?」
貴音「えぇ、皆に挨拶をしておこうと思いまして」
P「どういう意味だ?」
貴音「こういう意味です」
貴音はPに顔を近づけると触れる程度のキスをした。
貴音「今後ともよろしくお願いいたしますね、あなた様」
fin.
後日談では無いけど本来書いてたエンディングも一応書きます
10分後くらいに
この世界観が好きな人は緊急避難して下さい
10分後くらいに
この世界観が好きな人は緊急避難して下さい
これはお話として面白い。
じっくり読ましてもらいました。
エンディングも楽しみだ♪
じっくり読ましてもらいました。
エンディングも楽しみだ♪
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