元スレP「かまいたちっぽい夜」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
303 = 72 :
ksk」
305 = 72 :
C
306 :
>>253
壁薄いんだって
安価した
307 = 38 :
308 = 33 :
特に隠す気もないのか無造作に木箱が置かれていた。
蓋が丸く湾曲していてRPGの宝箱そのままのデザインだ。
P「……?」
不自然と言えばあまりにも不自然だが、会った事もない小林さんの性格はペンションを見ていたら理解できる。
なんらかのお遊びなのだろう。
軽く蹴ってみると重たい感触だ。
俺の大好きなRPGでは、何も考えずに宝箱を開けると、毒になったり、敵が来たり、*おおっと*だったりするけど、
そこまではしないだろう。
誰もいないのにキョロキョロとうかがってから俺は宝箱に手をかけた。
乾いた木がきしんだ悲鳴を上げながら、中身をさらけ出した。
309 :
テレポーター
310 = 33 :
P「ひっ……!」
とっさに口を押さえて悲鳴を抑えた。
真っ白な顔がこちらを見ていたからだ。
P「な、なんだ……。仮面か……、びっくりしたじゃないか」
仮想大会に使うのか真っ黒な衣装に、顔をピッタリと覆う仮面が入っていた。
オペラ座の怪人でもやる気なのだろうか?
中身を全部引っ張り出してみたが、それ以外には何も入っていなかった。
P「これを来て驚かせたら……、いやいやさすがに泣いちゃうだろ」
思いつきは怯える少女の顔で打ち砕けた。
丁寧に畳みなおして元に戻す。
ジャリ……。
P「え?」
振り返るまもなく俺は頭を強かに殴られて気を失った。
311 = 295 :
うわあああああ
312 = 33 :
ざっ……ざっ……ざっ……ざっ……
頭痛と土をかけるような音で俺は目を覚ました。
目を覚ましたといっても、暗闇ではいまいち起きているのかどうかハッキリしない。
P「痛……」
頭に手をやろうとして壁にぶつかった。
P「あれ?」
両腕を広げようとして、それが出来ないことに気がつく。
足を伸ばそうとして、それも出きないことに気がついた。
313 = 33 :
それも出来ないこと に修正しつかーさい
314 :
生き埋めやで
315 = 33 :
P「え? おい……うそだろ?」
寝ぼけているわけではない。
閉じ込められている。
その思考に至って一瞬で覚醒した。
P「おい! ふざけるな!」
蓋を全力で蹴飛ばしたがビクともしなかった。
暗闇が潰れそうなほどに密度を増す。
背中を床にくっつけて脚で蓋を押すが動く気配すらなかった。
316 = 33 :
P「ぐうううう……」
何度も繰り返していると額にぬるつくものがあった。
拭い取ると乾いた血がパラパラと粉になって落ちていく。
汗が不快だ。
ポケットに手を入れると心臓が強く脈打った。
震える手をなんとか操り携帯電話を取り出す。
ホームボタン、パスワード、スライド。
残量の少なくなったことを知らせる赤いゲージに焦りを覚えながら、通話ボタンを押す。
317 = 74 :
あれほど充電しておけって言ったじゃないですか!
319 = 33 :
圏外だった。
叩きつけそうになるのを堪えて現状の把握に努める。
今はいつだろう?
時計を見ると6時ちょうどだった。
外は朝なのだろうか。一筋の光も差さないのでよくわからない。
ここはどこなのだろうか?
あまり考えたくはないが、少なくとも愉快な場所ではないだろう。
どうやってこんなことを?
これは簡単だ。
後ろから頭を殴って気絶させた後に、恐らくはあの木箱に詰めたのだ。
なぜこんなことを?
そこまで考えてぞっとした。
生きたまま人を埋める理由なんてそう多くはないからだ。
320 :
ノックしたのが誰かだけは明かしてってけろ
321 = 33 :
汗をかいて息苦しくなってきた。
襟元を緩めて呼吸を楽にする。
頭がボーっとしてきた。
思考が散逸してまとまらない。
動悸が激しくなってきた。
酸欠だった。
ガキのころに溺れた恐怖がフラッシュバックして、パニックになった。
P「出せ! 出せってば!」
大声を出してめちゃくちゃに暴れる。
振り回した腕が壁に擦れて出血した。
はだしのつま先が板の隙間に挟まって爪がはがれた。
激しい興奮で頭の傷が開いた。
それらを一顧だにせず俺は喉が枯れるまで叫んだ。
322 = 320 :
何が起こっているんだ…
323 = 33 :
「プロデューサーさーん!」
「プロデューサー! どこですかー!」
洒落たペンションは朝日を浴びて、まとった雪を反射させていた。
一晩続いた吹雪も今はすっかりとやんでいる。
ひさしから長く伸びたつららを見向きもしないで、少女達はプロデューサーを探した。
いつまでたっても起きてこないことを不審に思っての行動だったが、管理人室まで家捜ししても
彼の痕跡はなかった。
徒労に終わるとも知らずに懸命な捜索は続く。
もし彼女達がもう少し冷静ならば、昨晩はなかったはずの雪だるまに気がついたのかもしれない。
その下で眠るプロデューサーを思って私は笑った。
おしまい
324 :
なんだと
325 = 72 :
うぎゃー!
326 :
こっちのかまいたちも雪歩か。
327 = 295 :
おおう・・・
328 = 33 :
ホラー「っぽい」感じにしてみました
最後の選択肢で下に行くと不思議のペンション「っぽい」予定です
329 = 74 :
なぜ殺した
330 = 33 :
プロデューサーはたまに死にます
あとミステリーは書けないのでトリックとか考えてないです
331 = 205 :
いいね!こういうテイスト好きだわ
332 :
どんどん続けて欲しい
333 = 72 :
死ぬという事はじゃっかんエロいイベントもあると期待していいという事か
334 = 33 :
ちょいと休憩挟んでから行きます
どこから再開するかレス番で指定してください
>>+5
336 = 74 :
食後の行動
338 = 309 :
339 = 38 :
>>216
B
341 :
ほ
342 = 309 :
ぴよ
343 = 38 :
ほ
344 = 33 :
間に挟まっていると言っても、ガラスにへばりついているわけではない。
外に面したほうはしっかりとした作りのドアで、中に面したもう一つのドアはガラス製。
二枚のドアで一畳ほどのスペースを囲っている形だ。
ガラス戸を開けると空気が冷たい。
小鳥「あら? どうかしました?」
P「…………」
無言で見つめた。
後ろ手に扉を閉めると吹きすさぶ風音だけが聞こえる。
小鳥「あ、あの……」
免疫のない小鳥さんは早くも狼狽し始めた。
こんなにも可愛いのに、交際経験0とか周りの男はなにをしていたのだろうか?
義憤に駆られていると
小鳥「どうせならお部屋で……」
左手で輪っかを作って右手の人差し指を抜き差ししていた。
非常に残念な人だった。
347 = 341 :
ぴよ…
348 = 292 :
ぴよだから仕方ないだろ!
349 = 271 :
頼むからちゃんと本番まで書いてくれ
350 = 33 :
真横をすり抜けて小窓を覗くとひたすらに白くて何も見えなかった。
P「んー……」
どうなっているのかちょっと気になる。
ドアを開けようとすると腕をとって止められた。
小鳥「ダメよ! こんな吹雪で外に出たら死んじゃうわ!」
唖然としたのは一瞬で、いつもの遊びだとすぐに把握した。
P「それでも、誰かがやらなくちゃいけないんだ……!」
俺の設定は決死の覚悟で救助隊を呼びに行く二枚目俳優だ。
小鳥「そんな……、どうしてあなたじゃないとダメなの!?」
小鳥さんはたぶんメインヒロインなんだろう。
もしかしたらただのモブかもしれないけど。
P「俺は必ず帰ってくる。……信じてくれ!」
茶番は続く。
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