元スレP「かまいたちっぽい夜」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
253 = 213 :
酔った勢いで泥酔乱交大会じゃねぇのかよ…
あんかした
255 :
千早「かまいたちっぱい夜」
256 = 33 :
ふと思い出して、カップを片付けている雪歩に声をかける。
P「そういやさっき起こしてくれたのって誰?」
雪歩「え?」
P「俺寝ちゃっててさ。ノックで起きたんだけど」
雪歩「んと、ちょっとわからないですぅ。ごめんなさい」
P「そっか。ありがと」
俺は……
A 厨房に行った
B 食堂に行った
C 談話室に残った
D 部屋へ戻った
>>+2
258 = 251 :
A
259 = 33 :
雪歩からお盆を強奪すると、厨房に戦利品を持ち込んだ。
家庭的な厨房は使いやすいようにと、業務用換気扇の下に鍋がぶらさがっている。
火を使ってるおかげで廊下よりもずっと暖かかった。
春香「あ、プロデューサーさん。もうすぐ出来ますからね、待っててください」
P「催促に来たわけじゃないんだけど……」
あずささんにお盆ごとカップを渡して、春香の肩越しに鍋を覗き込む。
甘い香り。
コーンスープはとろみがついて体を心から温めてくれそうだ。
P「うまそうだな」
春香「えへへー、半分レトルトですけどね」
そういうものなのだろうか。
260 = 213 :
バッドエンドとかネタルートとか
鎌板のよるとかそういうのもほしいかも
261 = 33 :
匂いに釘付けになった俺は、肩にあごを乗せたまま観察を続ける。
P「どのくらいで出来そう? 匂い嗅いだらお腹空いちゃった」
春香「プ、プロデューサーさん、顔が近いですってば……」
P「なんだお前照れてるのか?」
つい面白くなってからかってしまう。
春香はこういう冗談に弱い。
春香「そういうんじゃないですけど……」
ベタベタとくっついて遊んでいたら叫び声が聞こえた。
響「セクハラだー! みんなに言いつけてやんないと!」
P「え? ちが、違う! これは違うんだ! そうアメリカが……!」
行ったこともない国に責任を転嫁した。
オバマが渋い顔をしていた。
262 = 74 :
新婚さんじゃないですか
263 = 33 :
厨房を飛び出す前に羽交い絞めにする。
この小さな体のどこにこんな力があるのか、デタラメに暴れる体を押さえ込むと長い髪がベシベシ顔に当たった。
響「うぎゃー! 離してー!」
P「落ち着け! 雪山で慌てると遭難するぞ!」
混乱してよくわからないことを口走ってしまった。
あずさ「火を使ってるのに遊んだらだめですよ」
P・響「「ごめんなさい」」
ぺこりと頭を下げた。
さてどうするか
A 春香の料理を手伝った
B 響の誤解を解いた
C あずささんにもう一度謝った
>>+5
268 = 174 :
a
269 = 61 :
ピンク開放とか胸厚
270 = 33 :
春香は素人目にも手際よく動いていた。
お菓子作りの腕前である程度料理は得意だとは思っていたが、ここまで出来るとは正直驚いた。
P「春香って料理上手いんだな」
春香「へ? えへへ……、お母さんの手伝いしてたら覚えちゃったんですよ」
P「ふーん……。じゃあ俺も春香の手伝いしたら少しは上達するのかな?」
春香「ど、どうでしょうか」
正直コンビニ弁当、レトルト、外食の独身ゴールデンコースには飽き飽きしていた。
いい機会だから俺も料理を覚えることにしよう。
P「よし、俺もやる。何をすればいいのか教えてくれ」
春香「え、本気なんですか?」
P「うん。自炊の一つも出来るようになりたいんだけど。……ダメ?
邪魔になるようならやよいにでも……」
春香「ぜんっぜんオッケーですよ!」
P「お、おう」
勢いに押されて2歩後ずさった。
272 = 33 :
春香「とは言っても、メインはあずささんですし、サラダは響ちゃんがやっちゃったから……」
春香の担当するスープもとっくに完成している。
春香「これからデザートを作るつもりなんですけど……」
P「デザートかぁ」
急に気乗りしなくなった。
甘いものは嫌いじゃないけど自分で作ろうとは思わない。
P「じゃあここで見てるから、なにか手伝うことがあったら呼んで」
春香「了解です!」
ビシっと敬礼して春香は「イチゴのクレープを作ります」と宣言した。
丁寧に計量した粉をふるって細かくすると、卵と牛乳を混ぜて少しずつ混ぜ込む。
春香「じゃあこれを混ぜてください」
P「あいよ」
ぐにぐにうにうにと混ぜるのは泥遊びのようで少し楽しい。
273 = 33 :
薄茶色に溶かしたバターを混ぜる合間に少しずつ春香が投入していく。
P「なんでいっぺんに入れないんだ?」
春香「ダマになっちゃうんですよ」
P「ふーん」
けっこう面倒くさいんだな、と思った。
春香「初めての共同作業……」
P「え? なんか言った?」
春香「わ、私いま何か言いました!?」
P「うん、作業がどうとか」
春香「あ、あはは……。なんでもないんで忘れてください!」
274 = 88 :
あざといなーさすが春香さんあざとい
275 = 33 :
全量を混ぜ終えるとテレビなどでよく見るタネになった。
春香「薄く焼くのにはコツがいるんですよ」
言いながら丸く大きく広げた生地を竹串でササッとひっくり返す。
熟練の余裕が見て取れた。
P「ほう、やるじゃないか」
春香「プロデューサーさんもやってみます?」
油を引きなおし、おたまで生地を投入。フライパンを回して丸く広げる。
春香「いい調子ですよ」
P「ふふふ」
調子に乗ったのがまずかった。
P「あ」
春香「ありゃ」
ひっくり返そうとして竹串を入れると、中心から綺麗に千切れてしまった。
P「難しいなぁ」
春香「練習あるのみですね」
276 = 33 :
人数分はすでに完成している。
なので俺は師匠の厳しい指導のもと不恰好なクレープもどきを大量生産した。
P「自分……不器用ですから」
春香「想像以上でした……。でも最初はみんなそんなもんですよ」
P「うん、楽しかったよ」
いつしか夢中になって焼いてしまった。
リストラされたらクレープ屋をやってもいいと思ったり思わなかったり。
P「また教えてくれない? ハマっちゃったよ」
春香「いいんですか?」
P「? うん、春香がよければだけど」
春香「ふっふっふ、任せてください!」
ドーンと胸を突き出しながら春香が言った。
277 = 74 :
くっ
278 = 33 :
山ほどクレープを盛り付けた皿を持って食堂に行くと、すでに食事は始まっていた。
空いているテーブルに皿を置き、どこで食べようかと食堂を見渡す。
春香「……!……!」
春香がハンドサインを送ってきた。
解読するまでもなく意図が読み取れたので大人しく招待にあずかる。
艶美な曲線を描いた椅子はなんだか偉くなったみたいだ。
P「そう思わない?」
千早「いえ全然」
春香「わ、私は好きですよ。こういう椅子」
千早のボケ殺しと春香のフォロー。
概ねいつも通りだった。
279 = 33 :
メニューはクルトンの浮いたコーンスープに海草と海老のサラダ、醤油ベースのソースが堪らない牛肉だ。
ご飯の上にすりおろした大根とローストビーフ調の牛肉を乗せると、明日の活力がみなぎってくる。
P「うまうま」
千早「美味しい……」
春香「お代わり一杯あるからたくさん食べてくださいね!」
P「いい嫁になりますよ、ホント」
感謝を込めて賛辞を送る。
千早「良かったわね、春香」
春香「どどどどどういう意味!?」
P「お買い得だよね。如月さんどう? この子」
千早「いいと思いますよ、プロデューサー」
春香「家電みたいな扱いじゃないですかー」
賑やかな食事はそれだけでスパイスとなる。
食の細い千早もしっかりと食べていた。
281 = 213 :
ピンクは原作程度でオネシャス
あの微妙なエロ空間の生殺しが好き
282 :
クソ安価スレが最近多かったから頑張って
283 = 33 :
デザートはイチゴのクレープだ。
並べてみると不恰好さが際立って恥ずかしい。
さっさと片付けてしまおうと3枚同時に取った。
P「……無理しなくてもいいぞ?」
春香「いえ、十分美味しいですから」
戻ってきた春香の皿にはちぎれたクレープが乗っかっていた。
千早「味は変わりませんからね」
クールにのたまう千早は紅茶を飲んでいる。
春香「千早ちゃんも食べてみる?」
千早「さすがに入らないわ。こんなに食べたのも久しぶりだし」
綺麗に食べ終わった皿を指でつついて示した。
284 = 33 :
隙間なく空腹を埋めた俺は、華奢な椅子にもたれかかって後片付けを見守っていた。
全身を心地よい疲労感が包む。
食器同士がぶつかる音が睡魔に拍車をかけた。
P「眠い……」
千早「食べてすぐに寝ると太りますよ?」
春香「プロデューサーさん、寝ちゃうならお部屋に戻ったほうが……」
残ったコーヒーを一気に飲み干した。
冷めていてほどよく苦い。
眠気が飛んだりはしなかった。
俺は……
A 後片付けを手伝った
B 部屋で寝ることにした
C 眠気覚ましにペンションをうろついた
>>+5
289 = 88 :
C
290 = 33 :
お腹痛いんで席外します
293 = 88 :
春香「あれ?分量まちがえたかな……?」
294 = 33 :
腹ごなしに食堂を出るとペンションを探索することにした。
発想が亜美真美と同じレベルなことに気がついて自嘲する。
開けっ放しの扉からは談話室が見えた。
食堂は談話室と厨房に繋がっている。
談話室は玄関からすぐの位置だ。
空っぽのソファーを眺めながら、玄関を見ると溶けた雪がまだ土間に残っていた。
談話室から厨房方面に向かう廊下には、扉が三つならんでいた。
廊下の先には裏口が見える。
一番手前のドアはカウンターに続いている。
二番目は管理人室……、小林さんの部屋だ。ここは私室なので鍵がない。
三番目はなんだろうか? 記憶にない
スイング式のハンドルを動かすとドアがゆっくりと開いた。
296 = 38 :
ほ
297 = 33 :
P「うわ、なんだこれ」
真新しいペンションには不釣合いなほど埃っぽい。
雑多に詰め込まれているのは灯油だったり、新聞紙にくるまれた大皿だったり、ビニール袋に入った毛布だったりした。
壁のスイッチを手探りでつけるとあかりがついた。
高く積まれた備品を迂回して奥へ行くと思ったよりも広い。
P「倉庫なのか」
外に作るわけにもいかないのだろうと合点がいった。
シンと静まり返った室内は不気味で先ほどまでの喧騒が嘘のようだ。
戻ろうかな、と思ったとき、足元に違和感を覚えた。
P「ん? なんだこれ」
木製の格子が床にはまっている。
かがみ込んで覗くと地下室に繋がっていた。
P「…………」
悩んだのは一瞬で、俺は格子を持ち上げた。
298 = 38 :
不思議のペンションktkr
299 = 33 :
木製の階段は一歩ごとにきしんで、逆にワクワクした。
部屋からのあかりは斜めになった地下室にはすぐに届かなくなった。
携帯のバックランプで周囲を照らすと逆さになった瓶が大量に安置されている。
年代物のランプを見つけた。
モダンなシェードから緑色の光が澱んだ空気を照らし出す。
広がった視界で理解した。
P「ワインセラーまであるのか」
小林さんの趣味っぷりにはほとほと感心した。
作りはシンプルながらもやたら広い。
どうもカウンターまでの三室の地下は全部繋がっているようだ。
触らないように見学していくと見たことのない文字が散見された。
300 = 33 :
図書館の本棚みたく整列した木棚を見ながら、ぐるっと一周すると寒さで震えた。
暖房が入っていないのだから当然だ。
吐く息は白く、少し鼻水が出てきた。
P「戻るか」
入るときは全然感じなかった罪悪感が今更のように込み上げてくる。
勝手に人の家を探索するなどいい大人がすることじゃない。
反省しながら歩いているとおかしなことに気がついた。
それは……
A 階段が見つからない
B さらに下りる階段があった
C 人が入れそうな木箱があった
>>+5
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