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    元スレP「かまいたちっぽい夜」

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    タグ : - かまいたちの夜 + - アイドルマスター + - 目標をセンターに入れてスイッチ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 33 :

    伊織「な、何言ってるのよ! そんなこと許されるはずないじゃない!」

    春香「そそそそうですよ! ここは公平にくじびきかなんかで……」

    やよい「あー、ずるいー! だったら私もプロデューサーと一緒にお泊りしたいですー!」


    ギャーギャーワーワーと喧しい。

    頭痛がしてきた。

    P「あー、俺は談話室のソファーでも……」

    千早「それはさすがに風邪を引きますよ」

    P「大丈夫……だろ、たぶん」

    小鳥「それはダメですよ。帰ったら大きな仕事が控えているんですから」

    そうだった。

    新ユニットを局でお披露目するために、旅行前日まで嵐のような忙しさだったのだ。

    P「じゃあ……、お邪魔しようかな」

    誰の部屋とは言わなかった。

    これ以上の心労は勘弁して欲しい。

    102 = 38 :

    亜美はドスケベ

    103 = 33 :

    厳正かつ公平な抽選の結果、発案者である亜美真美部屋に泊まることになった。

    律子「廊下越しでも声は聞こえますからね」

    P「なにもしねーよ!」

    美希「信じてるからね、ハニー?」

    阿修羅の化身みたいなオーラに目を逸らしてしまった。


    亜美「早くいこーよ~」

    グイグイと腕を引かれ休日のお父さんみたいだ。

    亜美は夜中に遊べるのが楽しくてしょうがないと言った感じで、俺の服を伸ばしてきた。

    真美「…………」

    真美はと言えば、壁にもたれかかって下を向いている。

    P「真美、部屋に行くぞ」

    真美「あ、うん……」

    廊下の気温は、室内よりは低い。

    体を冷やさないように真美の腕を取った。 カブを引っこ抜く昔話を思い出した。

    104 = 33 :

    ドアをバタンと閉めると廊下がざわつき始めた。

    真美「……? 兄ちゃんなにしてるの?」

    P「シッ……」

    人差し指を唇に当てて静かにするよう伝えた。

    耳をドアに張り付けて声を拾い上げる。

    「……犯罪……通報……」

    「ロリ……ロリ……」

    「青い果実……禁断ゆえに……」


    P「早く寝ろ!」

    扉を開きながら叫ぶとドアが一斉に閉まった。

    その素早さは賞賛に値する。

    ゴキブリを褒める気にはなれないが。

    105 = 61 :

    無邪気な亜美と、意識してしまう真美
    たまりませんな

    107 = 33 :

    亜美「んっふっふ→。それじゃあ早速大人の時間だよ~」

    意味がわかってないのは丸わかりだった。

    なぜなら手にしていたのはバイスクルのトランプだったから。


    意味がわかったのは姉のほうで、やたらと落ち着きなく手遊びをしていた。


    P「どこでそんなの買うんだよ。まぁいいやそれより明日も遊ぶつもりなら早めに寝たほうがいいぞ」

    亜美「えー! そんなのつまんない!」

    P「当たり前だろ。遊んでも疲れを残さないのが大人ってもんだ」

    亜美「ブーブー!」

    唇を尖らせてブーイング。

    アイドルとしてどうかと思うがけっこう様になっていた。


    P「あ、でもその前に風呂に入らないと」

    ビクリと反応した。

    一人はおもちゃを見つけたネコのように。

    もう一人は尻尾を踏まれたネコのように。

    108 = 33 :

    亜美「わーい! じゃあ一緒に入ろー!」

    P「お前はいろんな意味でアホだなぁ」

    律子の苦労を思ってしみじみ溜息が出た。

    亜美「いいじゃんいいじゃん! 裸の付き合いで緊密度グ→ンとアップだよ?」

    P「親密度。そりゃこれだけ狭ければ緊密だろうけどさ」

    ひょいと覗き込んだバスタブは双子でも同時に入れば一杯だろう。


    亜美「兄ちゃん冷たいなー。前はよく一緒に洗いっことかしてたのに」

    真美「え”」

    P「してません」

    こいつは本当に中学生になったのかと、疑ってしまった。


    亜美「ねー、ねーってばー」

    P「あーもー。いい加減入らせてくれよ」

    まとわりつく亜美をあしらいながら真美に「ヘルプ!」と目で訴えかけた。

    110 = 33 :

    真美「………………」

    視線を逸らされた。

    亜美には感じなかった背徳感が急に湧き上がった。

    打ち消すように助けを求めた。

    P「いや、そうじゃなくて! 助けてくださいよお姉さん!」

    真美「知らない」

    畜生。このままじゃ俺は明日の朝刊に載ってしまう。


    P「わかった。わかったよ亜美」

    亜美「お!? ついに覚悟を決めたのかい?」

    チラチラと様子を窺う真美を指差して俺は条件を提示した。

    P「真美も一緒なら入ろう」

    真美「えええ!?」

    111 = 33 :

    真美が驚愕に打ち震え、亜美が真美に向き直った瞬間に

    P「じゃあお先に」

    しっかりと鍵まで閉めて俺は服を脱いだ。


    シャワーで汗と汚れと疲れを流しているとバンバンとうるさい。

    亜美「汚いぞー! 開けろー!」

    真美「ちょ、ちょっと亜美……」

    亜美「チンチン見せろオラー!」

    怖い。

    112 = 36 :

    亜美はドスケベ

    115 :

    亜美すげぇw

    116 = 88 :

    カギこじ開けそうだなwww

    117 = 33 :

    狭い個室で苦労しながら体を拭いて、一部の隙もなく寝巻きを着込んだ。

    普段はシャツとパンツで寝ているが旅先なので縞模様のパジャマを買ってきた。


    P「いい湯でした」

    頭にタオルを乗せてほこほこしながら教えてやる。


    亜美はなぜか全裸だった。

    P「少しは隠せよお前!」

    亜美「おやおや~? もしかしてこんな子供にコーフンしちゃったのかなぁ?」


    無言で脳天に手刀を叩き込み浴室に放り込んだ。

    P「あー、真美も一緒に入ったら? 汗かいて気持ち悪いだろ」

    真美「う、うん……」

    着替えを持って横を通った真美からは、いい匂いがした。

    朱に染まったうなじが妙に色っぽい。

    118 = 63 :

    くそ…風呂に入ってる間に…いおりん…

    119 :

    でも実際に見たら真美より戸惑いそう

    120 = 33 :

    真美は浴室に入るとドアを閉めて、少しだけ開いた。

    真美「除いちゃだめだよ……?」

    P「ボクハ ロリコンジャ アリマセン」

    誠意を込めすぎてロボットみたいになってしまった。

    真美「………………」

    半眼は「うそくせー」と真美の思考を如実に伝えてきて、ぼくはむじつなのにむねがどきどきしてきました。


    P「いやまて、覗くくらいなら亜美と一緒に入ってるよ、そうだろ?」

    必死の弁護に亜美の茶々が入った。

    亜美「いやーわかんないよー? 世の中にはこっそり覗くほうがコーフンするって人も……」

    P「小鳥さん情報を鵜呑みにするとそのうちエライことになるぞ!」

    「うふえっぷしょーい!!」

    盛大なくしゃみが聞こえた。

    121 = 33 :

    二人が風呂に入ってしばらくすると水音が聞こえてきた。

    隣室からは何も聞こえないので自然とその音に集中してしまう。

    先ほど見せられた亜美の裸体が脳裏に浮かんで、恥じらう真美と混ざり合った。

    P「アホか」

    雑念を振り払って部屋を出た。

    鍵は持っていないので閉めなかった。


    談話室は真っ暗で、足元に注意しながら厨房を目指す。

    業務用冷蔵庫には冷凍食品以外の食材が無分別に詰め込まれていた。

    俺はその中からバドワイザーを2本失敬すると、トイレに寄った。

    タイル張りのトイレは冷え込んでいて、足元から震えが走った。

    手を洗い歩きながらプルタブを引くと、鳩時計が10時を知らせてきた。

    122 = 33 :

    放心していいっスカ

    123 = 36 :

    ま、待て待て

    124 :

    がんばれ

    125 = 83 :

    もうちょい頑張ってみようぜ?な?

    126 = 76 :

    そんなこと言わずに

    127 = 38 :

    ピ、ピヨピヨ!ピヨピヨ!

    128 = 33 :

    静かな廊下を歩いていると起きているのは俺ひとりだけな気がしてきた。

    スリッパが絨毯に埋まって足音すら消えていく。

    廊下の両端にある窓が揺れて雪山の息吹を感じさせた。


    P「つめたっ!」

    間違えて最初の部屋を開けようとしてしまった。

    ドアノブは氷の塊みたく冷え切っていた。

    下手をしたら凍り付いているかもしれない。


    血流を戻そうと手を振りながら双子部屋の前に立つと、ドアが薄く開いていた。

    P「あれ?」

    閉めたと思ったんだが。

    P「それとも入れ違ったのかな」

    暗闇に包まれたペンションは俺でも気持ち悪いのだが……。

    あの二人ならありえるかもしれない。強引に納得させた。

    129 = 38 :

    これは・・・

    130 = 33 :

    部屋の中は真っ暗だった。

    耳を澄ませても水音は聞こえない。

    P「寝たのか?」

    小声で呼びかけても返事はなかった。


    パチ パチ

    ドア横のスイッチを入れても反応がない。

    直接あかりを消したのだろうか?

    蹴躓かないように手探りで、ゆっくりと歩を進める。


    カシャン

    ナイトスタンドに手が当たって静寂をかき乱した。

    自分で立てた音に驚きながらヒモを引っ張ると柔らかい光が枕元を照らした。

    P「え?」

    俺は目を疑った。

    131 = 33 :

    シングルサイズのベッドに並んで二人は寝ていた。

    口からはだらりと舌が伸びて、白目をむいている。

    首元にはドライヤーのコードが一周ずつ巻きついていた。

    お揃いのパジャマはよく似合っていて、少しの乱れもなかった。


    P「う、そだろ?」

    ビールを落とすと床に泡立った。


    俺は……

    A 二人を揺さぶった

    B 叫びながら部屋を出た

    C ただ呆然と立ちすくんだ

    >>+5

    133 = 83 :

    そんな・・・
    ksk

    136 = 38 :

    A

    137 = 74 :

    ババァにすんな

    138 = 83 :

    そういうことかwww

    139 = 33 :

    P「亜美! 真美!」

    抜け出した魂なんてモノがあるのなら引きずってでも返してもらう。

    コイツラはまだこれからなんだ!

    もっと、もっと楽しい事だって嬉しい事だって一杯あるはずなんだ!

    あぁ、それに。

    俺はまだコイツラをトップアイドルにしていない。

    約束を守らないといけない。

    P「おい、おい! 起きろ!」

    まだ温かい二人の体を首がガクガクと踊るまで揺さぶった。

    目から熱いものがこぼれて、二人のパジャマに染みこんだ。

    140 = 74 :

    容疑者P

    141 = 63 :

    いおりん…

    142 = 33 :

    どれだけ揺すっても二人は起きなかった。

    俺はベッドに突っ伏すと声もなく泣いた。

    P「うぅ……う……。ビールくらい我慢すればよかった……」

    後悔は背負いきれないほど大きく、とても立ち上がれそうになかった。


    亜美「あー……、兄ちゃんくんさん?」

    P「なんだよう……」

    真美「あの……」

    P「どうして死んだんだよ……!」

    亜美「死んでないよ」

    P「こんなことなら一緒に風呂に入っておけばよかった……」

    真美「うわぁ……」


    そこでようやく俺は死人と会話する不自然さに気がついた。

    143 = 74 :

    もう抱きついて寝るしかないね

    144 = 33 :

    詳細に記すのは俺の矜持に関わるので端的に述べよう。

    まず泣いた。

    そして怒った。

    説教は過去最長となり、様子を見に来た律子が俺の剣幕にビビッて愛想笑いと共に引っ込むほど凄まじかった。

    二人には涙目になって二度とやらないと誓わせた。


    P「越えちゃいけないライン考えろよ!」

    亜美真美「「ごめんなさい」」

    P「そ、それと言うなよ」

    真美「なにを?」

    P「俺が~、あれだ。お前らを見てアレしたってこと」

    亜美「ワンワン泣いちゃったこと?」

    P「オブラート!」


    まぁこんな感じだ。

    145 = 33 :

    亜美「ちぇ~、結局あんまり遊べなかったよ……」

    P「何か言いましたか」

    亜美「いえ! 何も言ってないであります!」

    真美はお姉さんぶって苦笑いしていたっけ。


    P「さて、もう遅いし本気で寝るか」

    亜美「おー!」

    ベッドに潜り込むと亜美が足元から領土侵犯してきた。

    P「お、おい!」

    亜美「いいじゃん! ちっとも遊べなかったんだし! ケチケチしないでよ!」

    P「はぁ……」

    もはや言い争う気力もなくなった俺は溜息をつきながら布団をめくってやった。

    亜美「え、いいの? やった! 兄ちゃん大好き!」

    基礎体温が高い亜美はちょうどいい抱き枕になりそうだ。

    146 :

    良かったまだ誰も死んでないのか

    147 = 38 :

    ウッヒョーーーピヨォー

    148 = 33 :

    半分眠った頭で真美を見ると、少し寂しそうに見えた。

    P「真美も来いよ。あったかいぞ」

    真美「え……」

    亜美「そーだよ。風邪ひくといけないから一緒にねよ~よ」

    部屋中に救いを求めるように視線を飛ばして

    真美「か、風邪ひくと困るから……、それだけだから……」

    よく分からないことを呟きながら反対側に入ってきた。

    俺が真ん中で若干歪な川の字だ。


    兄弟のいない俺はこういうものに漠然とした憧れがあった。

    だからつい笑ってしまって、誤魔化すように二人を腕の中に収めた。

    亜美「お? 兄ちゃ調停にハナだね」

    P「調停はきらいだぁ~」

    真美「クス……」

    子猫に包まれたようなくすぐったさを覚えながら、三人ともすぐに眠りについた。

    夢も見ない深い眠りだった。

    149 :

    かまいたちやったことないけど誰も死なないエンドとかある?
    あるならぜひそれで・・・

    150 = 63 :

    超えちゃいけないライン考えろよ!


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