元スレやすな「ベイベープリーズキルミー!」ソーニャ「いいのか?殺して」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
151 = 1 :
ソーニャ「私は、お前を殺したくない。……お前が刺客であってもだ」
ソーニャ「なんなんだろうな。お前のこと、敵だって確信したのに」
ソーニャ「それでも……殺そうって、思えないんだ」グスッ
ソーニャ「お前がもし私をまんまと騙された愚かな敵だと笑って見せても」ポロポロ
やすな「…………」
152 :
チョーと言えば声優
153 = 1 :
ソーニャ「それでもやすなは私の友達だ。私はお前を殺せない」
ソーニャ「お前を殺すくらいなら、私が死ぬ」
ソーニャ「でもせめてチョー、いや、やすな……。お前の手で、私を殺してくれないか?」
やすな「……ソーニャちゃん」
154 :
これは間違えなかったいいソーニャ
155 :
うわ・・・
156 :
いっそ殺して
だっけ意味
157 = 1 :
Prrrrr... Prrrr...
ソーニャ「? ……あぎりか?」
あぎり『もしもし、ソーニャ。私です、聞こえますか?』
ソーニャ「なんだ、あぎり……。後にしてく――」
あぎり『ソーニャ、あなたに伝えなければいけないことがあります』
ソーニャ「……? なんだ?」
159 = 1 :
あぎり『今、空き教室の前で待機しています』
ソーニャ「…………!!」
あぎり『こうなるとは思っていました。あなたは折部やすなに依存していたから』
ソーニャ「やめてくれ……! やすなは、やすなは……!」
あぎり『いいえ、殺します。本部からの命令です。彼女があなたを殺したなら、躊躇いなく殺れと』
160 = 1 :
あぎり『でも私は、あなたが殺される前に排除します。私はソーニャを失いたくありません』
ソーニャ「どうして……!? やすなは私のたった一人の……!」
あぎり『いい加減目を覚ましなさい!』
ソーニャ「……!?」
あぎり『私たちのような裏の世界に生きる人間に、普通の友達なんてできるはずないでしょう!!』
161 = 1 :
ソーニャ「だって、だって……!!」
あぎり『あなたの気持ちは痛いほどわかる……。私だってそうだもの』
あぎり『やすなさんがチョーだと知った時、わけがわからなくなったわ』
ソーニャ「なら……!」
あぎり『でも、諦めなさいソーニャ。そいつは私たちの心の隙に入り込んだだけなの』
あぎり『私が殺すか、あなたが殺すかは、……あなた自身が決めなさい』
162 = 1 :
ソーニャ「心の……隙に……」ガタガタ
ソーニャ「うわあああぁあぁあぁぁぁぁあっっ!!」ブンッ ガシャッ
あぎり『ソーニャ!?ソー……』ブツッ プー プー
ソーニャ「…………」
ソーニャ「やすな。……最初から、騙していたのか?」
やすな「…………ソーニャちゃん」
165 = 1 :
ソーニャ「……本当のことを話してくれ」
ソーニャ「『ずっと一緒にいる』っていう、あの時の言葉も! 『友達だよ』って言葉も!!」
ソーニャ「私に向けてくれた笑顔も、私の……私のす、好きだったやすなは……!!」
ソーニャ「……全部、嘘だったのかよ……!?」
166 = 1 :
やすな「…………」
ソーニャ「答えろぉおッ!!」
やすな「…………そうだよ」
ソーニャ「……ッ!!」
167 = 1 :
やすな「でもね、ソーニャちゃ――」
ソーニャ「う、ぅうううあううぁあああぁああ!!」シュバババッ
やすな「…………」ザクザクザクザクッ
ソーニャ「……ナイフ……あたった!? なんで――」
169 :
キルミーベイベー、設定だけ聞くととてもあんな頭の悪いアニメだとは思えない
170 = 1 :
やすな「私はもう生きられない。そうだよね?」
ソーニャ「……!」
やすな「ソーニャちゃんに殺されるか、組織の誰かに殺されるか」
やすな「きっと、もう私は生きてここを出ることはできないんだ」
やすな「だから、本当のことを言うね」
171 = 1 :
やすな「ソーニャちゃん……。私は、ソーニャちゃんを殺す気なんて、ないんだよ」
ソーニャ「嘘だっ……。やめろ! 最後の最後まで騙すつもりかぁっ!!」
やすな「ねえ、ソーニャちゃん。信じてくれなくてもいい、だから聞いて?」
ソーニャ「なんで、なんで最後までそんなこと言うんだよ!!」
ソーニャ「愚かなヤツだと笑ってくれたほうが! 貶してくれたほうが、よっぽどよかった!」
やすな「ソーニャちゃん……」
172 = 39 :
うっ…
173 = 1 :
やすな「私は、いつまでもソーニャちゃんの友達だよ……」
『ねえ、遊ぼうよソーニャちゃん!』
『ソーニャちゃんが殺し屋でも、私は友達だからねっ!』
『ずっと一緒にいるよ、ソーニャちゃん』
――『そいつは私たちの心の隙に入り込んだだけなの』――
174 = 1 :
ソーニャ「あ、あぁ、うぅぅうああぁああぁあああああああっ!!」ブンッ
ザクッ…… ブシャッ
やすな「ソー……ニャちゃ…………大……す………………」
やすな「……………………」
ソーニャ「……ああ、ああ」
ソーニャ「ああああああああああああああああああっっ」ポロポロ
175 = 1 :
あぎり「…………」ガラッ
あぎり「ミッションコンプリート。ソーニャ、よく最後まで頑張りました」
ソーニャ「あぎり……キサマ――
あぎり「…………」ポロポロ
ソーニャ「あぎり……泣いているのか?」
176 = 1 :
あぎり「……って…………だって!…………こんなひどい話ッ……!!」
あぎり「うああああああああああああああっ!!」
ソーニャ「や、めろ……私の前で、泣くな……」ポロポロ
ソーニャ「諦めてるんじゃなかったのかよ……! 私とちがって、お前は!!」
あぎり「ごめんなさい……わかってる。諦めないと……だめなの……!!」
178 = 1 :
あぎり「でも……でも、やすなさん、やすなさんは……」
あぎり「あんなに可愛くて……いい子で……友達で……!」ポロポロ
あぎり「なのに……嘘で……! いや……こんなの……いや……!!」
ソーニャ「やすな……クソ、質が悪い、質が悪い……ッ!!」
ソーニャ「せめて最後に……憎める言葉の一つでも残していってくれよ……!」
ソーニャ「やすな……ああ、ああああああああああああああああああっ!!」
179 = 1 :
―――あれは一体いつの出来事だっただろうか。
チョーの正体は、折部やすなだった。
それはわかりきっているのにあの後、救いを求めるかのように、
チョーの正体について間違いがないかどうか再度確認したが、無駄だった。
……私はそれからというもの、人間不信になっていた。
最後まで『友達だ』と、『殺す気はない』と言っていた折部やすなは、
紛れなく私を殺すために私と同じ高校に入学してきた、チョーだったのだから。
180 :
そんな馬鹿な・・・
181 = 1 :
元いた高校から私は別の高校に転入し、そこで卒業までの時間を過ごした
その高校では誰とも話さず、近寄ってきたものは追い払っていた。
それが原因でいじめが始まりかけたが、首謀者を半殺しにしたら場は収まった。
組織が圧力をかけてくれたおかげで、退学問題にはならなかった。
182 = 1 :
その高校に転入してからは、組織からの任務だけでなく、
フリーの殺し屋として金儲けのため依頼も請け負うようになった。
その頃にはあの時の失敗から学び、『チョー』こと
折部やすなのように、常に変装し偽名で活動するようになった。
そこで、私に来た一つの依頼が、私を大きく変えることとなる。
183 :
嘘だといってよ
184 = 152 :
バーニィ!
185 = 1 :
○○大学に進級する、私と同い年の殺し屋の女を殺せというものだ。
時間指定もあり、大学在学中のその女の誕生日に殺せという悪趣味な仕事だった。
誕生日に殺すなどという拘りを持っており、しかも賞金もかなりの多額だった。
そのクライアントがその殺し屋に恨みをもっているというのは、明確だ。
どうせロクでもないヤツなのだろうと私は思っていた。
186 = 163 :
まさか・・・
187 = 1 :
私は○○大学に、変装をせず本名で入学した。
そのほうが返ってバレにくいからだ。
私は、彼女を殺し易い立場に立つためすぐに彼女に話しかけ、友達になった。
バカをやって、おどけてみせて。自分で何をやっているんだろうと呆れそうになったときもある。
こいつはしんどそうにしながらも、とりあえずは付き合ってくれた。
188 = 1 :
何度も学校で話すうちに、こいつが思っていたよりもいいやつで、
"ロクでもないヤツ"などではないことがわかってきた。
逆に、こいつにも実は可愛いところがあって、なんというかすごく憎めないヤツなのだ。
最初は任務だからということでこいつと付き合っていたが、
今では私は本心からこいつのことが好きで、一緒にいて楽しいと思っている。
こいつを、私の友達を殺すだなんて、ありえない。
だから、私はこの依頼を取り消そうと思った。
189 = 100 :
あぁ
190 = 1 :
結果的にいえば、それは無理だった。
『私が依頼を取り消すのであれば、他の殺し屋を用意してお前ごとヤツを消す』。
私が依頼人に、辞退する旨を伝えた後に言われた言葉はそれだった。
どうも本気らしいので、その場では『必ず遂行する』と言っておいた。
191 = 1 :
もちろんそんな気はさらさらない。
実行日であるこいつの誕生日に、私は彼女と共に逃げることを決意した。
……そして今日は、その誕生日の1週間前である。
私は、こいつに呼び出されていた。
何でも、『二人きりでお前にしか頼めない頼みがある。恥ずかしいから今は言えない』
とのことで、夜の教室で待ち合わせようとのことだった。
192 = 68 :
おぉ
194 = 1 :
……正直、私も彼女のことを意識していなかったと言えば嘘になる。
同性趣味などないが、でもこいつなら……。そう思ってしまう自分がいた。
そんな中で『夜の教室で二人きりでしか頼めないことがある』などと言われて、
私は心臓をバクバクさせながら教室に入ったのを覚えている。
……なぜ突然回想が始まったかというと。
195 = 1 :
「……全部、嘘だったのかよ……!?」
ソーニャ「…………」
これは走馬灯なのだ。
現在、私は体中に数本のナイフが突き刺さっており、虫の息なのである。
そのナイフを私に投げつけたのは、私の友達であるこいつだ。
「『ずっと一緒にいる』っていう、あの時の言葉も! 『友達だよ』って言葉も!!
私に向けてくれた笑顔も、私の……私のす、好きだったソーニャは……!!」
196 = 1 :
やっと。やっと気づいた。
同じだったんじゃないか。
やすなは、やっぱり私の友達だったんじゃないか。
あいつも、確かに最初は任務だからということで私と付き合っていて、
それでも途中から、本当に友達だと思ってくれるようになったんだ。
だから、『殺す気はない』と言ったんだ。
197 = 1 :
もしかして、あいつは今の私と同じように
私と一緒にどこか遠くへ逃げるつもりだったんだろうか?
いや、そうだったんだ。
ごめん。やすな。
気づけなくて、ごめん。
198 = 169 :
無限ループってこわくね
199 = 1 :
……さっき、こいつは何者かと電話をしていた。
きっと、こいつの組織の連中が包囲しているのだろう。
もう、終わりだ。
一緒に逃げることなんて、もう叶わない。
私はこいつに殺されるか、こいつの組織の人間に殺されるか。
どちらにせよ、もう生きてこの教室を出ることは叶わないのだろう。
だから、最後くらい。
200 = 154 :
なんでソーニャが死に掛かってんの?
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