元スレやすな「ベイベープリーズキルミー!」ソーニャ「いいのか?殺して」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
ソーニャ「……こいつも違う。一体どいつなんだ……」ブツブツ
やすな「ソーニャちゃーん!」トン
ソーニャ「!?」ビクッ
ヒュパッ
やすな「うわっ!」ササッ
やすな「ちょっと突然ナイフなんて振り回さないでよ! 危ないじゃん!!」
ソーニャ「だから後ろから触るなと言っただろ。というかよく避けたな」
やすな「それはそうですけどー。ソーニャちゃんもいい加減慣れるべきだと思います」
2 = 1 :
ソーニャ「今の私は特に気が張っているんだ……。」
ソーニャ「死にたくなければしばらくは私に軽率な行動を取るのをやめろ」
やすな「どうしたのそんな怖い顔しちゃって。いつもだけど。」
やすな「ていうかいつもは首絞めるか手首外すかだったのに、さっき完全に殺しに来なかった?」
ソーニャ「こっちの話だ。お前には関係ない」
3 = 1 :
やすな「えーっ、気になるよぉ」
ソーニャ「うるさいな、首を突っ込んでくるな。教えないものは教えない!」
やすな「えー……。いいよ! 教えてくれるまでつきまとってやるー!」
ソーニャ「……お前、私がなんの仕事してるか知ってるだろ?」
やすな「え、知らない」
4 = 1 :
ソーニャ「…………。」グギギギギギ
やすな「いだだだだだだ! 思い出しました殺し屋ですいだたっだったた!
こ、高校生で殺し屋なんてかっくいー! It's so クォゥール! だからはなしてぇええ!!」
ソーニャ「ふん」パッ
やすな「いたた……。ソーニャちゃんのお仕事と秘密に何の関係があるの??」
ソーニャ「職業柄、一般人に言えないことも多いってことだよ」
やすな「まさか、また人を殺すの!? だめだよソーニャちゃん、そんなの!!」
ソーニャ「ダメもなにも、私は殺し屋だぞ?」
5 = 1 :
やすな「でもダメ! 人を殺したらその人がかわいそうだし、ソーニャちゃんのためにもならないよ!」
ソーニャ「……なんで?」
やすな「け、健康に悪い……」
ソーニャ「それは前に聞いた。どんだけ見え透いた嘘なんだよ」
やすな「ぜ、前科持ちとかで就職するとき不利になったりとか!」
ソーニャ「お、今度は割と正論だな」
6 = 1 :
ソーニャ「といっても、私は既に殺し屋という職業に属しているわけだが。
ソーニャ「しかも、計画的な殺人は前科とかのまえに、ほぼ死刑判決だぞ」
やすな「だったらなおさらダメだよ!」
ソーニャ「いや、見つかるようなヘマはしないし」
やすな「でもダメ! 友達として見過ごせないよ!!」
ソーニャ「友達なら私の仕事の邪魔をしないでくれ」
7 :
いいよいいよ
8 = 1 :
やすな「ぐぬぬぬぬ。ええい、ならば実力行使だ! ヘイ、ベイベー!
プリーズキルミー!! その人を殺す前に私の屍を越えてゆけっ!」ピョーン
ソーニャ「ぬーーーーーん!!」ドゴォッ
やすな「うっひゃーーーーい!」ドサッ
ソーニャ「……いいのか? 殺して」パキポキ
やすな「あ、いえ、そっとどかせるくらいでお願いします……」
9 = 1 :
ソーニャ「はぁ……。あのな? 私も仕事なんだよ」
やすな「そんな自分のためにならない仕事やめちゃいなさい!!」
ソーニャ「やめるって。組織を裏切るような真似して、ただで済むはずないだろ」
ソーニャ「組織を脱退する意思を伝えた時点で、用済みとして消されるだろうな」
やすな「えーっ! ソーニャちゃん消えちゃうの!?」
ソーニャ「消えねーよ! やめる気ないんだから」
10 = 1 :
やすな「むー、殺し屋はやめて欲しいけどソーニャちゃんに死んで欲しくない」
ソーニャ「無理な相談だ。さて、私は用事があるからこれで……」ヒラッ
やすな「あ、なにか落としたよ」ヒョイ
ソーニャ「ん……? あっ、こら返せっ!」
やすな「チョー? あっ、まさかこの人が今回のターゲット!?」
11 = 1 :
ソーニャ「あまり大きな声で言うな。聞かれたら困る」ボソッ
やすな「素顔で変装もせず本名で堂々と高校に通ってる
ソーニャちゃんが今さら何を怖がってるんだか」
ソーニャ「……今となっては後悔している。今回ばかりは部が悪い」
やすな「ソーニャちゃん?」
12 = 1 :
ソーニャ「そいつはな。この学校の生徒なんだ」
やすな「えっ!?」
ソーニャ「私と違い、チョーという本名を隠し変装して、
目立たぬように行動しているヤツのようなんだ」
やすな「え、なんで? ソーニャちゃんは殺し屋だからそうする必要が
あるかもしれないけど、そのチョーさんはただの生徒なんでしょ?」
13 = 1 :
ソーニャ「いや、コイツはどうやら私を殺すために入学してきた刺客らしい」
やすな「えええーっ!? でもそれじゃあ、どうして今まで手を出してこなかったの?」
ソーニャ「わからないが予想はつく。相手側の組織に殺す時期を指定されているんだろう。
他にも相手がフリーの殺し屋であれば。クライアントの意志である可能性がある」
やすな「ん、んんー? よくわかんないけど、今のところは安心なんだね!」
14 :
しえん
15 = 1 :
ソーニャ「そうは言ってられん……。その時期というのがいつかもわからないし」
ソーニャ「何より、組織が気づいて連絡してくるまでは、その存在に全く気づけなかった相手だ……」
やすな「割と強そうに聞こえるんだけど、今まで見てきた刺客さんが
バカばっかりだったからどうしても危機感がわかない……」
ソーニャ「お前にバカ呼ばわりされるだなんて。ヤツらに同情するよ……」
16 = 14 :
しえん
17 = 1 :
ソーニャ「今回は敵対組織の戦力を潰す仕事でもあり、私の保身のための活動でもあるんだ。
悪いがやすな、いつものように邪魔をして欲しくはない。引き下がってくれ」
やすな「……わかったよぅ。今回だけだからね!! 人を殺すのはいけないことなんだよ!」タタタッ
ソーニャ「やらなきゃ生きていけないんだから仕方ないだろう……」
ソーニャ「……さて。この学校の生徒内からチョーと思われるヤツらを絞り出さないとな」
18 = 1 :
ソーニャ(まず、あぎりはありえない。あいつは私と同じ組織に属してるからな)
ソーニャ(そしてやすなもありえない。調べてみたが、折部やすなは本名だった。
……しかもあれが変装だったらとっくにボロがでているはずだからな)
ソーニャ(自分の変装を看破されにくく、尚且つ私をいつでも殺せる状態なはずだ。
あのバカみたく私に近すぎることなく、だからといって遠すぎることもなく……)
ソーニャ(そうすると、クラスメイトの誰かが怪しいわけだが……)
???「うおおおおおおおおッ!!」ダダダダダッ
20 = 1 :
ソーニャ「!?」ビクッ
没キャラ「今日こそはお前を倒して出番を手に入れてやるぞ!!」ザッ
ソーニャ「だ、だれだお前! まさか、チョーか!?」
没キャラ「なにぃ!? そんな新キャラが増えたのか! 私をさしおいて! くそぉ~~ッ!!」
ソーニャ「……よくわからんが、そらっ!!」シュパパッ
21 = 1 :
没キャラ「へんっ、ナイフなんて投げたところであたらないよ!」ヒョイ ヒョイ ピョンッ
ソーニャ「あ、そっち窓……」
没キャラ「え」パリーン
没キャラ「そんなああああああああ」ヒュウゥゥウウウウ……
22 = 1 :
ソーニャ(何だったんだ……? 突然現れて、自分で窓から落ちていった?)
ソーニャ(チョーというわけではなさそうだが……。でもあいつは要注意人物だな)
ソーニャ(とにかく、チョーが誰かを特定して早いところ始末しよう。)
ソーニャ(組織はターゲットの排除に対する時間は特に指定していないが……)
ソーニャ(敵が身近いるとなるとやっぱり少しな)
ソーニャ(それにやすな……じゃない、無関係の人物を巻き込みたくはない)
ソーニャ(私以外の生徒に被害が出る前に、さっさと見つけ出さないとな)
23 = 1 :
あさり「何かお困りですか~?」
ソーニャ「!!」シュパッ
あさり「きゃっ」ドスドスッ
ソーニャ「……あっ、あぎり!?」
あさり「ソ、ソーニャ……どうして……?」ドサッ
ソーニャ「そんな、あぎり!! すまん、すまん! お前だとは思わなかった!!」
24 = 1 :
ソーニャ「ていうかお前なら避けれただろっ ……って、え?」
あさり『…………』パカッ
ソーニャ「あさりかよッッ!!」
あぎり「変わり身の術ですよー」ガララッ
あさり『恐縮です』
25 = 1 :
ソーニャ「貝とお前を見間違えた自分の眼を疑うよ……」
あぎり「そういう忍術ですから~」
ソーニャ「あぎりとあさりって…… 特に面白くもないし」
あぎり「ご満足いただけない? 私は面白いと思ったんですが~。」
あぎり「……それにしても~、そんなに切羽詰ってどうしたんですか~?」
ソーニャ「それが…………」
26 = 1 :
あぎり「チョー? ……私は本部から何の連絡も受けてないですけどねぇ~」
ソーニャ「何言ってるんだ。この学校に潜んでる敵戦力だぞ?」
ソーニャ「排除命令は私だけじゃなくあぎりにもいくはずじゃないか」
あぎり「もしかして~、本部はそのターゲットをソーニャに倒して欲しいのかも」
ソーニャ「……どういうことだ?」
あぎり「ソーニャは技術はすごいんだけど~、殺し屋としての自覚が足りないから……」
あぎり「きっと本部はこれをきっかけに、ソーニャに成長して欲しいんじゃない~?」
ソーニャ「自覚?」
27 = 1 :
あぎり「ソーニャが殺し屋だってこと、割と知られちゃってるみたいじゃない」
ソーニャ「そりゃまあそうだが。大体の奴が信じちゃいないぞ」
あぎり「そうよね~、ここまで無防備な殺し屋なんているはずないし」
あぎり「私が言えたことじゃないけど、殺し屋が普通に高校に通ってるはずないしね」
ソーニャ「コソコソしなくても私はやっていけるからな」
28 = 1 :
あぎり「でも組織はそれをよく思ってないんじゃないかしら~」
ソーニャ「そうなのか……?」
あぎり「わからないけどね~」
あぎり「けど、ソーニャの情報が一方的に相手に知られている時点で、ソーニャは不利よね~」
ソーニャ「まぁな」
あぎり「この不利な状況を作り出したのもソーニャなわけで」
ソーニャ「確かにそうだ。反省はしている」
29 :
ソーニャちゃんソーニャちゃん!
30 = 1 :
あぎり「だから今回の件をソーニャ自身で解決できたなら~、
そのスタイルでも十分やっていける証明になるじゃない?」
ソーニャ「つまるところ、私のスタイルでもやっていけると証明してみろ、と」
あぎり「じゃあないかしら~? 私も昔同じようなことがあった気がするし」
ソーニャ「そうか……。いいぞ、受けて立つ! すぐに見つけ出して殺してやる」
あぎり「ええ~、殺しちゃうの~?」
ソーニャ「本部からそう通達が来てる。『必ず殺せ』とな」
32 :
ありございます・・・
>>1さん乗っ取りすまない・・・
iPhoneで初SSになるのでおそくなりますよ、、、?
33 = 1 :
あぎり「……珍しいわね~。私たちに来る任務はたいてい刺客の排除とはいっても、
組織がターゲットを円滑に回収しやすくするだけで、直接殺しまではしないのに」
あぎり「そういえばソーニャって、直接人を殺したことって数えるほどあったかしら?」
ソーニャ「ほとんどないな。……私がまだ高校生だからって組織側が配慮してくれてるのか?
余計なお世話だな全く。確かに直接殺るのに全く抵抗がないと言えば嘘になるが……」
あぎり「そういう意味での成長も望んでいるのかもしれないですね~」
34 = 1 :
ソーニャ「昔はかなり抵抗あったけど、今はそこまででもないんだけどなぁ」
あぎり「じゃあ、殺せますか?」
ソーニャ「なんだよ、誰を?」
あぎり「あなたのクラスメイトを」
ソーニャ「そう言われると……。ほとんど付き合いのないやつばかりだが」
ソーニャ「面識のあるヤツを殺すとなると確かに抵抗があるな……」
35 = 32 :
ありございます・・・
>>1さん乗っ取りすまない・・・
iPhoneで初SSになるのでおそくなりますよ、、、?
36 = 1 :
あぎり「ふむ。やっぱり今回の任務はソーニャにとってなかなか鬼門かもしれないわね~」
ソーニャ「そ、そんなことはない! 私はやる。やるぞ……」
あぎり「手を貸したいのは山々だけど、組織の意を汲み取るに、それはやめたほうが良さそうね~」
あぎり「頑張ってね~、ソーニャ。さすがにもしものことがあったら助けますよ~」
ソーニャ「余計なお世話だといいたいが、この不利的状況だしな
そう言ってくれるだけでも助かるよ。それじゃあ、またな」
37 = 1 :
Prrrrr... Prrrrr...
あぎり「……少々、残酷過ぎだと思いますが?」
あぎり「……はい。わかっています」
あぎり「ですが、それでも……」
あぎり「もしものことがあれば。はい」
あぎり「私がソーニャたちを……」
あぎり「はい。それでは」ピッ
38 = 1 :
老人「…………zzz」
ソーニャ(あれから一週間か……)
ソーニャ(クラスメイト全員の本名、戸籍やその他の情報をできる限り調べ上げたが)
ソーニャ(残念ながらこれといって有力な情報は見つからなかった)
ソーニャ(ただ一つ、気がかりなのが……)
老人「はっ、寝とった」
ソーニャ(あの爺さんの通り名がチョーってところだな)
39 :
キルミーベイベーってアニメ面白いん?
40 :
紫煙
42 = 1 :
ソーニャ(わりとよく遭遇するし、刺客は生徒に紛れていると見せかけて実は――)
ソーニャ(なんていうのもありそうだな)
ソーニャ(だがただのあだ名程度で確定はできないし、あの老人弱そうだし)
ソーニャ(まだまだ気は抜けないな……)
やすな「ぞおおおにゃぢゃあああああああん」ドロロロロ
ソーニャ「いぎゃああああああ!?」ビクゥッ
43 = 1 :
やすな「ぷははははは! ソーニャちゃん変な顔ー!」ケラケラ
ソーニャ「……殺す!!」ビュンッ
やすな「危なっ」ヒョイッ ズバッ
やすな「あー、私のお化け仮面が真っ二つにー!」
ソーニャ「次はお前の顔を真っ二つにしてやろうか?」
44 = 32 :
ありございます・・・
>>1さん乗っ取りすまない・・・
iPhoneで初SSになるのでおそくなりますよ、、、?
45 = 1 :
やすな「ま、まってよー! 私はソーニャちゃんが最近元気ないから元気づけようと……」
ソーニャ「やり方を考えろやり方を!」
やすな「それにしてもなんで私への反撃がナイフ主体になったの?」
ソーニャ「え?そうか?」
やすな「そうだよー。いつもなら殴るか関節技極めるタイミングなのに」
ソーニャ「……すまん。どうも最近、居心地が悪くてな」
46 = 1 :
やすな「もしかして、まだチョーさん見つかってないの?」
ソーニャ「ああ。だから無意識に警戒してしまってるらしい」
やすな「どこまで絞り込めたの?」
ソーニャ「クラスメイトの誰かとは思うんだが、有力な情報がなくてな」
やすな「そうなんだー」
47 = 1 :
ソーニャ「なにかヤツを絞り込む方法はないものか……」
やすな「うーん、変装だったら激しい運動をする体育とかには参加できないよね」
ソーニャ「チョーは写真によると白髪だし、カツラを被ってるとしたらボロがでるだろうしな」
やすな「変装マスクとかも、水泳授業とかに参加するとマズいだろうし」
ソーニャ「……なんだやすな、お前バカのわりにはなかなか頭回るじゃないか」
ソーニャ(つまるところ、水泳や他の体育にあまり参加してない生徒を睨めということか……)
48 = 1 :
やすな「まあウチのクラス、体育に参加してない子一人もいないんだけどね」
ソーニャ「……………………」ドゴッ バキッ バシッ
やすな「あん、無言はやめて! 怖いから無言で淡々と殴らないで!」
ソーニャ「お前に期待した私がバカだったよ……」
49 :
嫌な予感
50 = 1 :
やすな「でもでも、これって逆に考えたら
"このクラスに変装している子はいない"ってことになるよね」
ソーニャ「……まさか、チョーはクラスメイトじゃない?」
やすな「わかんないけど……ねぇ、あの写真って本物なの?」
ソーニャ「なんだ? ウチの組織のデータベースにケチつけようっていうのか」
やすな「そうじゃなくて……なんで殺し屋の本名と写真が出回ってるのかなって」
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