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    元スレ咲「照さん今月の妹料金まだですか?」

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    みんなの評価 : ★★
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    851 :

    「ねえ咲」

    「! な、なに? お姉ちゃん?」

    「どこか行きたいところはある?」

    「っ、い、行きたいところ?」

    (真っ先に頭に浮かんだのは、昔お姉ちゃんと一緒に行った、あの場所―――だけど……)

    「……特には、無いかな。お姉ちゃんはどこかある?」

    (……こんな偽物の私として、あの大切な場所には行きたくなかった)

    「……私も、特には無いかな。咲とこうやって街の中を歩くだけでも、満足だから」

    「っ……」

    (どうして、こんなにも涼しい顔で恥ずかしいこと言えるのかなぁ……)

    (一人で色々考え込んでる私がばかみたいだよ……)

    852 :

    「(涼しい顔保つの難しすぎワロエナイ・・・)」

    853 :

    >>848
    まあいざとなったら立て直しすればいいだけだし

    854 :

    ――――――――

    (特にお店に入るわけでもなく、何かをするでもなく)

    (お互いに手を繋いだまま、私たちは延々と街の中を歩いていた)

    (妹嬢としての役割は頭から抜け落ちていた。お姉ちゃんの真意が聞きたい。ただ、そのことで頭がいっぱいだった)

    (どうしてお姉ちゃんは、妹嬢としての私を求めたのか。ただ、そのことが……)

    「咲」

    「……なに? お姉ちゃん」

    「咲は働いてるとき、いつもこんなにも無口なの?」

    「……そんなことはないかな。普段、って言ってもまだ数回しかお仕事してないけど、いつもはもっと喋るよ」

    「……そう。私といるときだけなんだね。こんなにも無口なのは」

    「……!!」

    855 = 851 :

    「咲はこのお仕事、これで何回目?」

    「……三回目だよ」

    「そう。まだまだ駆け出しね」

    「……お姉ちゃんは、このお仕事がどういうものなのか、知ってるの?」

    「ええ、多少は」

    「キスしたり、えっちなことだって……するんだよ?」

    「……そう」

    「……それだけ?」

    「……」

    「私が知らない人とキスしたりえっちなことしたりしてても、何も思わないの……?」

    「……咲が自分から望んでしていることなら、私が口出しすることじゃないわ」

    「っ……!」

    857 :

    建てましょうか?

    858 :

    すごくお姉ちゃんしてる照グッドですよ

    859 = 851 :

    ありがとう、大丈夫です。ちゃんとこのスレで終わるよう計算してます

    860 :

    塔の話かと思った

    862 = 851 :

    (……ああ、そうなんだ。お姉ちゃんにとって、私はたった、それっぽっちの存在なんだ……)

    (好きの反対は嫌いじゃない。無関心。今のお姉ちゃんは、私に対して、何も……)

    「咲……?」

    「……ごめん、お姉ちゃん。私、もう限界みたい……」

    「……」

    「本当に、ごめんなさい。ちゃんとお仕事、出来なくて……。ちゃんとお金は返すから、だから……」

    「……一人に、してくれるかな……」

    「っ……!」

    「先に家、帰ってるね……!」

    「さ、咲っ……!」

    863 :

    >>859
    やだかっこいい
    期待

    864 = 851 :

    ――――――――――

    (私はただ、泣いていた)

    (苦しくて、辛くて……悲しくて、おかしくて……)

    (あんなにも頑張って、全国に行ってお姉ちゃんに会いにいったのに……)

    (やっと、家族みんなで暮らせるようになったと思ったのに……)

    (何も変わっていなかった)

    (お姉ちゃんと私の関係は、あのときからずっと壊れたままで、あのときから今まで何も変わっていなくて……)

    (私だけが浮かれていただけだった)

    (何もかもが上手くいったと思い込んでいた、私だけが、ただ、ずっと……)

    865 :

    咲……

    866 :

    お姉ちゃん早く!!

    867 = 851 :

    「……ホント、馬鹿みたい。頑張って働いて、プレゼントだって買ったのに……渡す意味、ないんだもんね。」

    「お姉ちゃんは、私のことなんて何とも思ってなくて……ひぐっ、むしろ、今でも避けられてるかもしれないんだから、あんなの、受け取ってくれるわけないよ……」

    「私、今までずっと、何してたんだろう……」

    「麻雀部に入ってから……ひぐっ、今まで、ずっと……!」

    「うっ……ぐずっ、えぐっ……」

    (負の感情に押しつぶされそうになって、もう何もかもが分からなくなっていた……そのときだった)

    (部屋の扉が開く音がしたのは)

    868 :

    早くしろー!間に合わなくなっても知らんぞーッ!

    869 = 865 :

    >>868
    100レスってのは割とあるもんだぜ?

    870 = 863 :

    >>869
    てるてるに言ってんじゃね

    871 = 865 :

    >>870
    (そこは空気読めよわかりづらいボケかました俺も悪いけどさ)

    872 = 851 :


    「……咲」

    「……!」

    「……入っていい?」

    「……一人にしてって、言ったよね……」

    「……嫌だ」

    「!?」

    「妹が泣いているのに……一人になんて出来ない」

    「……!!」

    874 = 851 :

    「……出てって……」

    「……」

    「……出てってよ……」

    「お姉ちゃんは、私のことなんてどうでもいいんでしょ……?」

    「お姉ちゃんに妹なんていないんでしょ……!?」

    「出てってよ……! 早く出てっ」

    「咲」

    「っ!?」



    「今までごめんなさい……」

    876 = 860 :

    支援しかない

    877 = 851 :


    (お姉ちゃんに、抱きしめられた)

    (何が起こっているのか分からなかった。頭の中は真っ白だった)

    「全部、私が悪いの……くだらないプライドのせいで、幼い貴女を傷つけて……」

    「今、この瞬間までちゃんと謝れなかったのも、私自身の本当の気持ちをちゃんと伝えなかったせいで、咲を不安にさせてしまったのも……全部私のせい。不器用で口下手な、私のせい」

    「ごめんなさい……咲……本当に、ごめんなさい……辛い思いをさせて、寂しい思いをさせて……本当に……」

    「おねえ、ちゃん……」

    (お姉ちゃんは涙を流しながら、何度も何度も私にそう言葉を紡ぎ続けた)

    (感情の起伏が薄いはずのお姉ちゃんが、私だけに見せた本当の姿)

    (私たちは、やっと本当の姉妹に戻れたような気がした)

    (長い間すれ違っていた心が、ようやく通じ合った瞬間だった―――)

    879 :

    朝まで残っていないだろうけどもう限界…
    みんなおやすみノシ

    880 = 851 :

    ―――――――

    「おかえりなさい。未来のNo1妹嬢」

    「ただいま戻りました」

    「お客様には満足していただけた?」

    「妹嬢としての仕事はまったく出来てないって言い切れます……」

    「あらら。後でクレームが来ちゃったらどうしましょう。補償問題になっちゃう」

    「そのときは私が責任を持って対応します」

    「ふふ、そう……。良い顔をしてるわね。色々と吹っ切れた?」

    「はい、おかげさまで。お姉ちゃんともたくさん話し合って……やっと仲直りできました」

    「そう、それはよかったわね。……私としては、貴女が妹嬢じゃなくなるのがとても残念だけど」

    「その……たまになら、このお仕事やってみてもいいかなって」

    「あら、本当に? 一体どういう心境の変化なのかしら。その素敵な指輪とお姉さんが関係してたりするの?」

    「ま、まあそんな感じですけど……詳しくは秘密です」

    「そう……じゃあ早速、貴女にぴったりな仕事が一件入ってるんだけど……お願いできる?」

    「はい、よろこんで」

    881 = 868 :

    次は誰じゃ…次は誰じゃ…wktk 

    883 :

    まだ出来るのか?すばらです

    884 = 851 :

    ――――――――

    (またこんなホテルの前で……何かの決まりなのかなぁ)

    (まあ、もう馴れたからいいけど……あ、あの人かな。今日は一体どんな人が……)

    「……」



    「こんにちわ。君が今日の私の相手をしてくれる子でいいのかな」



    「おねえ、ちゃん……」

    「ふふ、この前は色々あったせいで、あまり楽しめなかったから。今日はその埋め合わせ」

    「今日一日、いっぱい楽しもう? よろしくね、咲」


    終わり

    885 = 875 :

    俺の睡眠時間を完全に持ってく気だな
    とことん付き合うぜ

    887 = 852 :

    乙・・・で良いのかい?

    888 = 868 :

    なるほどなw乙!

    889 = 875 :

    と思ったら終わった


    照さん仲直りしたなら普通に会えww
    金高いんだろww

    890 = 863 :

    変態てるてるばっか見てると別人に見えるw

    完走乙

    891 = 865 :

    乙!

    あざす!


    いいもんみた!

    893 :

    きれいに終わった

    894 :

    乙でした!
    また書いてくださいね!
    さて社畜さん期待

    895 :

    早足になってたけどよかったよ乙

    896 = 851 :

    後日談的な感じだし、残りも少ないんで、あっさりした感じにしました
    お疲れ様です。ありがとうございました

    897 = 860 :

    美しい・・・

    乙だぜ疑似社畜!

    898 :

    福路美穂子ちゃんの美乳揉みたい

    899 :

    まさか妹料金からこうなるとは

    900 :

    乙でいいのか


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