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元スレ江藤「おはよう榊原君!」 恒一「あ、おはよう江藤さん」
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江藤「いやぁ今日もいい天気だね」
恒一「……………………」
江藤「どうしたの? 黙っちゃって。早く教室行かないと予鈴鳴っちゃうよ?」
恒一「……いや、なんだか最近江藤さんに話しかけられること多いからさ」
江藤「もしかして嫌だった?」
恒一「そんなことないよ。でも、なんでかなー、って」
江藤「決まってるじゃない。榊原君のことが好きだからだよ」
恒一「え!?」ドキ
恒一「……………………」
江藤「どうしたの? 黙っちゃって。早く教室行かないと予鈴鳴っちゃうよ?」
恒一「……いや、なんだか最近江藤さんに話しかけられること多いからさ」
江藤「もしかして嫌だった?」
恒一「そんなことないよ。でも、なんでかなー、って」
江藤「決まってるじゃない。榊原君のことが好きだからだよ」
恒一「え!?」ドキ
江藤「なーんちゃって♪」
恒一「え?」
江藤「冗談だよ」
恒一「じょ、冗談……?」
江藤「何その反応? もしかして期待しちゃったとか?」クス
恒一「ぼ、僕は別に……」アセアセ
江藤「ごめんごめん。ちょっとからかってみただけだよ。それに榊原君は見崎さん一筋なんでしょ?」
恒一「!」
江藤「はいそこ驚かない。3組に籍を置く者にとったら常識です」
恒一「そうなの!?」
江藤「それに私は、他の子みたいに恋とか男の子とか興味ないから。今は受験にクラブに忙しいし。そこは安心して」
恒一「え?」
江藤「冗談だよ」
恒一「じょ、冗談……?」
江藤「何その反応? もしかして期待しちゃったとか?」クス
恒一「ぼ、僕は別に……」アセアセ
江藤「ごめんごめん。ちょっとからかってみただけだよ。それに榊原君は見崎さん一筋なんでしょ?」
恒一「!」
江藤「はいそこ驚かない。3組に籍を置く者にとったら常識です」
恒一「そうなの!?」
江藤「それに私は、他の子みたいに恋とか男の子とか興味ないから。今は受験にクラブに忙しいし。そこは安心して」
キーンコーン
江藤「おっと、本当に予鈴が鳴っちゃった。急がないと」ダッ
恒一「あ」
江藤「ほらそこの少年! 突っ立ってても時間は過ぎてくばかりだぞ!? 駆け足駆け足!」タッタッタ
恒一「……行っちゃった」
恒一「……………………」
恒一「……って、僕も急がないと!」
昼休み・屋上
恒一「ってなことが朝あったんだよ」モグモグ
鳴「ふーん、江藤さんがね」ムシャムシャ
恒一「正直、僕、江藤さんがどんな子なのかよく知らないからどう接したらいいか分からないんだよね……」
恒一「見崎はさ」
鳴「うん?」
恒一「江藤さんってどんな子か知ってる?」
鳴「3組で一番ショートカットが似合う女子生徒?」
鳴「――ぐらいしか私も知らない」
恒一「だよね」
鳴「……でも私は最近、江藤さんと話す機会が多いよ」モグモグ
恒一「見崎も?」
鳴「なんでか知らないけど、困ってる時とか江藤さんに助けてもらうことがよくあるの。体育でペア組む相手いない時に組んでもらったり、私物失くして探してる時に手伝ってもらったり……」ゴクゴク
恒一「ふーん……なんでだろ? 一学期中はほとんど話すことなかったし、〈いないもの〉扱いされてた時はあからさまに避けられてたよね」
鳴「……ま、一学期は災厄が終わってなかったからね」ガブガブアーンゴックン
恒一「でも、冗談でも江藤さんに告白された時はビックリしちゃったな。ちょっとドキッてしちゃったし」テヘヘ
鳴「……」ピタ
恒一「江藤さんって女子の中でも結構可愛い方じゃない? 彼氏とかいないのかな?」
鳴「………………」
恒一「って、あれ? どうしたの見崎? 急に手が止まっちゃったけど」
鳴「…………別に」ムスッ
恒一「……? そう」
鳴「……………………」ツーン
恒一「?」
恒一「ふーん……なんでだろ? 一学期中はほとんど話すことなかったし、〈いないもの〉扱いされてた時はあからさまに避けられてたよね」
鳴「……ま、一学期は災厄が終わってなかったからね」ガブガブアーンゴックン
恒一「でも、冗談でも江藤さんに告白された時はビックリしちゃったな。ちょっとドキッてしちゃったし」テヘヘ
鳴「……」ピタ
恒一「江藤さんって女子の中でも結構可愛い方じゃない? 彼氏とかいないのかな?」
鳴「………………」
恒一「って、あれ? どうしたの見崎? 急に手が止まっちゃったけど」
鳴「…………別に」ムスッ
恒一「……? そう」
鳴「……………………」ツーン
恒一「?」
昼休み・教室
渡辺「ハァ……」
佐藤「ちょっとちょっと。ご飯食べてる時にいきなり溜息吐かないでよ。お弁当が不味くなっちゃうじゃない」
有田「珊ちゃんらしくないね」モグモグ
江藤「なんか悩み?」
渡辺「いや、それがさ。私、バンドやってるじゃん?」
佐藤「ああ、デスメタルバンドだっけ?」
渡辺「そう」
有田「あ、知ってる知ってる!」
有田「歌舞伎みたいな化粧して頭ドカーンって爆発させてヤンキーの真似してデゲデゲデゲデゲ!!って演奏するやつだよね!」
渡辺「全然違う」
有田「あれ?」
江藤「で、それがどうかしたの?」
渡辺「うん。実はファンの男の子に言い寄られてるんだよね」
佐藤「へぇ、やるじゃない珊」
有田「おおお、さっすが珊ちゃん!」
江藤「……………………」モグモグ
渡辺「いやいやこっちは迷惑してるんだって。面倒にならないようにファンとはそういう関係にならない、って仲間内で決めてるのにそれ説明しても理解してくれなくてさ」
佐藤「なるほど。それは厄介ね」
渡辺「ていうかそもそもその男、私のタイプじゃない」ドン
有田「そうなんだ。珊ちゃんってどんな男の子が好きなの?」
渡辺「どっちかというと年上かな? そもそも同年代は対象として見れないというか」
有田「えーじゃあクラスの子でいないの?」
渡辺「そうね。うちの男子、幼稚なの多いし」
佐藤「辛口評価ね」
有田「でもなんだか珊ちゃんらしいよね」
渡辺「そういう松子はどうなのさ?」
佐藤「へぇ、やるじゃない珊」
有田「おおお、さっすが珊ちゃん!」
江藤「……………………」モグモグ
渡辺「いやいやこっちは迷惑してるんだって。面倒にならないようにファンとはそういう関係にならない、って仲間内で決めてるのにそれ説明しても理解してくれなくてさ」
佐藤「なるほど。それは厄介ね」
渡辺「ていうかそもそもその男、私のタイプじゃない」ドン
有田「そうなんだ。珊ちゃんってどんな男の子が好きなの?」
渡辺「どっちかというと年上かな? そもそも同年代は対象として見れないというか」
有田「えーじゃあクラスの子でいないの?」
渡辺「そうね。うちの男子、幼稚なの多いし」
佐藤「辛口評価ね」
有田「でもなんだか珊ちゃんらしいよね」
渡辺「そういう松子はどうなのさ?」
有田「え!? 私!? うーんそうだな……私より背が高くて、優しくて、できれば同年代で、守ってくれるような人だね!」
渡辺「何それ普通すぎでしょ」
佐藤「普通すぎね」
有田「ふ、普通で悪かったか!」プンスコ
渡辺「じゃあ、悠は?」
江藤「え?」モグモグ
渡辺「悠はどんなタイプの男が好きなの?」
江藤「好きな男の子……?」
渡辺「そ」
江藤「うーん…………」
有田「……」ワクワクドキドキ
渡辺「何それ普通すぎでしょ」
佐藤「普通すぎね」
有田「ふ、普通で悪かったか!」プンスコ
渡辺「じゃあ、悠は?」
江藤「え?」モグモグ
渡辺「悠はどんなタイプの男が好きなの?」
江藤「好きな男の子……?」
渡辺「そ」
江藤「うーん…………」
有田「……」ワクワクドキドキ
江藤「どうだろ? 私あんまりそういうの興味ないからよく分かんないや」
佐藤「えー溜めといてそれか」
有田「あはは、悠ちゃんらしい答えだね」
渡辺「やっぱりね。まあ悠はクラブが恋人みたいなもんだからね。クラブ一筋! ってところあるし」
佐藤「そういや悠にはまるっきり男の噂とか聞かないね」
江藤「私は受験にクラブに忙しいから。あんまり恋人とか恋愛とかどうでもいいんだよね」
有田「おー言い切ったね。密かに悠ちゃんを狙ってる3組の男の子が聞いたら卒倒しそう」ワクワク
江藤「そんな男の子いるの?」
有田「またまたーご謙遜しちゃってー! 悠ちゃんぐらい可愛かったら一人や二人いるって」
江藤「そうかなー?」
佐藤「えー溜めといてそれか」
有田「あはは、悠ちゃんらしい答えだね」
渡辺「やっぱりね。まあ悠はクラブが恋人みたいなもんだからね。クラブ一筋! ってところあるし」
佐藤「そういや悠にはまるっきり男の噂とか聞かないね」
江藤「私は受験にクラブに忙しいから。あんまり恋人とか恋愛とかどうでもいいんだよね」
有田「おー言い切ったね。密かに悠ちゃんを狙ってる3組の男の子が聞いたら卒倒しそう」ワクワク
江藤「そんな男の子いるの?」
有田「またまたーご謙遜しちゃってー! 悠ちゃんぐらい可愛かったら一人や二人いるって」
江藤「そうかなー?」
佐藤「うーん、なんかもったいない反応」
渡辺「悠ってばお洒落とかにはいまいち無頓着だからねぇ。素材はかなりいけてるのに」
有田「だよねだよね。着飾れば可愛くなるはずだよ!」
江藤「そう?」
佐藤「そういえば松子は最近可愛くなったよね」
有田「本当? まあ気をつけてる方かも、えへへ」
渡辺「何々? もしかして彼氏でもできたとか?」ニヤリ
有田「ち、違うよぉ!」
江藤「……」ガタッ
佐藤「どうしたの悠?」
江藤「ちょっと食べ足りなくてさ。購買部でなんか買ってくるね」
佐藤「ったく、色気が足りないな。太っちゃうぞ?」ツンツン
江藤「これぐらいでは太りません」ペシッ
渡辺「悠ってばお洒落とかにはいまいち無頓着だからねぇ。素材はかなりいけてるのに」
有田「だよねだよね。着飾れば可愛くなるはずだよ!」
江藤「そう?」
佐藤「そういえば松子は最近可愛くなったよね」
有田「本当? まあ気をつけてる方かも、えへへ」
渡辺「何々? もしかして彼氏でもできたとか?」ニヤリ
有田「ち、違うよぉ!」
江藤「……」ガタッ
佐藤「どうしたの悠?」
江藤「ちょっと食べ足りなくてさ。購買部でなんか買ってくるね」
佐藤「ったく、色気が足りないな。太っちゃうぞ?」ツンツン
江藤「これぐらいでは太りません」ペシッ
ガラガラガラ……ピシャッ
江藤「ふぅ……」
江藤(好きな男の子ね……)チラッ
望月「えー恥ずかしいよこんなのー」
勅使河原「いいかいいから。お前も男だろ? 受け取っとけって」ガサゴソ
望月「こんなの貰っても、もしお姉さんに見つかったら変な目で見られちゃうよ」キョロキョロ
望月「!」
江藤「……」ジロッ
望月「////」カァァ
勅使河原「これでお前も一人前の男だ」フンス
望月「……あ、あの……勅使河原君。今度からはもっと人がいない所で渡してくれると助かるかも……////」チラッ
江藤(……やれやれ)ハァ
勅使河原「んじゃおまけでもう一つ」ガサゴソ
望月「あっ! そ、そんなの……! 恥ずかしいよ//// みんな見てるよ////」
江藤(珊の言ってることも理解できるかも)
江藤「ふぅ……」
江藤(好きな男の子ね……)チラッ
望月「えー恥ずかしいよこんなのー」
勅使河原「いいかいいから。お前も男だろ? 受け取っとけって」ガサゴソ
望月「こんなの貰っても、もしお姉さんに見つかったら変な目で見られちゃうよ」キョロキョロ
望月「!」
江藤「……」ジロッ
望月「////」カァァ
勅使河原「これでお前も一人前の男だ」フンス
望月「……あ、あの……勅使河原君。今度からはもっと人がいない所で渡してくれると助かるかも……////」チラッ
江藤(……やれやれ)ハァ
勅使河原「んじゃおまけでもう一つ」ガサゴソ
望月「あっ! そ、そんなの……! 恥ずかしいよ//// みんな見てるよ////」
江藤(珊の言ってることも理解できるかも)
江藤「!」
鳴「!」
江藤「見崎さん……」
鳴「江藤さん」
江藤「もしかして今、昼食から帰ってきたところ?」
鳴「…………」コクリ
江藤「そっか。私は食べ足りなくてさ。今から購買部に行こうとしてたんだ」
鳴「そうなの……」
江藤「見崎さんは何か購買部でお勧めのパンとかある?」
鳴「私は……コンビニしか利用しないから……」スッ
江藤「あ……」
鳴「…………」タッタッタ
江藤「もしかして嫌われてるのかな?」
江藤「……ま、無理もないよね」
江藤「じゃあ適当にサンドイッチでも買おうとするかな」フンフンフーン
鳴「!」
江藤「見崎さん……」
鳴「江藤さん」
江藤「もしかして今、昼食から帰ってきたところ?」
鳴「…………」コクリ
江藤「そっか。私は食べ足りなくてさ。今から購買部に行こうとしてたんだ」
鳴「そうなの……」
江藤「見崎さんは何か購買部でお勧めのパンとかある?」
鳴「私は……コンビニしか利用しないから……」スッ
江藤「あ……」
鳴「…………」タッタッタ
江藤「もしかして嫌われてるのかな?」
江藤「……ま、無理もないよね」
江藤「じゃあ適当にサンドイッチでも買おうとするかな」フンフンフーン
――
―――
―――――
放課後
恒一「ハァ……なんだか今日は見崎、素っ気なかったな。僕、何かしたかな?」
恒一「まあいいや。それより忘れ物早く取りに行かないと」
ガラッ
恒一「ん?」
江藤「あれ? 榊原君じゃない」
恒一「江藤さん……どうしたの? こんな時間に教室で」
江藤「うん。ちょっとクラブまで時間あるから暇潰してたところなんだ。榊原君は?」
恒一「僕は忘れ物取りに来たんだけど、偶然だね」
江藤「ふふ、そうだね」
恒一「えっと……確か机の中に置いてたはずだけど……」ガサゴソ
江藤「……………………」
―――
―――――
放課後
恒一「ハァ……なんだか今日は見崎、素っ気なかったな。僕、何かしたかな?」
恒一「まあいいや。それより忘れ物早く取りに行かないと」
ガラッ
恒一「ん?」
江藤「あれ? 榊原君じゃない」
恒一「江藤さん……どうしたの? こんな時間に教室で」
江藤「うん。ちょっとクラブまで時間あるから暇潰してたところなんだ。榊原君は?」
恒一「僕は忘れ物取りに来たんだけど、偶然だね」
江藤「ふふ、そうだね」
恒一「えっと……確か机の中に置いてたはずだけど……」ガサゴソ
江藤「……………………」
恒一「お、あったあった。これだ」
恒一「じゃあ江藤さん。忘れ物も見つかったし、僕は――」
江藤「ねぇ」
恒一「ん?」
江藤「良かったら、クラブまでの間、話相手になってくれないかな?」
恒一「え? ……僕と?」
江藤「うん」
恒一「………………」キョロキョロ
恒一「……二人きりで?」
江藤「ダメ?」
恒一「……! (う、上目遣いが……っ!)」
恒一「わ、分かった。僕なんかで良ければ……」
江藤「ありがと、榊原君」ニコッ
恒一「じゃあ江藤さん。忘れ物も見つかったし、僕は――」
江藤「ねぇ」
恒一「ん?」
江藤「良かったら、クラブまでの間、話相手になってくれないかな?」
恒一「え? ……僕と?」
江藤「うん」
恒一「………………」キョロキョロ
恒一「……二人きりで?」
江藤「ダメ?」
恒一「……! (う、上目遣いが……っ!)」
恒一「わ、分かった。僕なんかで良ければ……」
江藤「ありがと、榊原君」ニコッ
江藤さんスレとは……
有田さんと一緒の奴とシンクロの奴以来かな
有田さんと一緒の奴とシンクロの奴以来かな
江藤「ごめんね。なんだか無理言っちゃったみたいで」
恒一「いや、気にしないで。だけど江藤さん、まだクラブやってたんだね」
江藤「そうなんだよね。もうそろそろ引退だけど、できるだけやっておこうと思ってさ」
恒一「なんのクラブなの?」
江藤「水泳部だよ。今度、大きな大会があってね。今はそれに向けて特別メニュー組んで練習中」
恒一「へぇ、すごいね。水泳やってるんだ」
江藤「別にすごくないよ。水泳なんてやってる人、たくさんいるんだし」
恒一「そうかな? 僕、何か一つのことに打ち込める女の子って、素敵だし、かっこ良くて好きだけどな」
江藤「……もしかしてそれって口説いてるのかな? それとも女の子には誰にでも同じこと言ってる?」ニヤリ
恒一「ええっ!? べ、別に僕はそんなつもりじゃ……っ!」
江藤「榊原君のことだから女の子には困ってなさそうだよね。きっと見崎さんも同じ手で抱き込んだのかな? そしてあわよくばこの私もと……」
恒一「ち、違うよ! 僕はそんな酷いことしないよ!」
江藤「きゃー誰か助けてー榊原君に狙われるー(棒)」
恒一「わっ、ちょっ、だ、誰かに聞かれたらどうすんの!?」
恒一「いや、気にしないで。だけど江藤さん、まだクラブやってたんだね」
江藤「そうなんだよね。もうそろそろ引退だけど、できるだけやっておこうと思ってさ」
恒一「なんのクラブなの?」
江藤「水泳部だよ。今度、大きな大会があってね。今はそれに向けて特別メニュー組んで練習中」
恒一「へぇ、すごいね。水泳やってるんだ」
江藤「別にすごくないよ。水泳なんてやってる人、たくさんいるんだし」
恒一「そうかな? 僕、何か一つのことに打ち込める女の子って、素敵だし、かっこ良くて好きだけどな」
江藤「……もしかしてそれって口説いてるのかな? それとも女の子には誰にでも同じこと言ってる?」ニヤリ
恒一「ええっ!? べ、別に僕はそんなつもりじゃ……っ!」
江藤「榊原君のことだから女の子には困ってなさそうだよね。きっと見崎さんも同じ手で抱き込んだのかな? そしてあわよくばこの私もと……」
恒一「ち、違うよ! 僕はそんな酷いことしないよ!」
江藤「きゃー誰か助けてー榊原君に狙われるー(棒)」
恒一「わっ、ちょっ、だ、誰かに聞かれたらどうすんの!?」
江藤「プッ」
恒一「へっ?」
江藤「ごめんごめん、冗談だよ冗談」ペロ
恒一「じょ、冗談……?」
江藤「そ。冗談。また引っかかっちゃったね。相変わらず純真だなー榊原君は」
恒一「ビックリするじゃないかーもう」
江藤「クスッ」
江藤「でもそういうところが榊原君の長所かもね」
恒一「長所って?」
江藤「うーん……すぐにからかいたくなるところとか?」
恒一「それって褒められてるんだろうか?」
江藤「どうだろ?」
恒一「江藤さんが言ったんじゃないか」
江藤「あははは、ごめんごめん。そうだったね」クスクス
恒一「………………」
恒一「へっ?」
江藤「ごめんごめん、冗談だよ冗談」ペロ
恒一「じょ、冗談……?」
江藤「そ。冗談。また引っかかっちゃったね。相変わらず純真だなー榊原君は」
恒一「ビックリするじゃないかーもう」
江藤「クスッ」
江藤「でもそういうところが榊原君の長所かもね」
恒一「長所って?」
江藤「うーん……すぐにからかいたくなるところとか?」
恒一「それって褒められてるんだろうか?」
江藤「どうだろ?」
恒一「江藤さんが言ったんじゃないか」
江藤「あははは、ごめんごめん。そうだったね」クスクス
恒一「………………」
江藤「どうしたの? 何か言いたそうだけど」
恒一「いや、江藤さんって結構イメージしてたのと違う人なんだなー、って思って」
江藤「へぇ。興味深いね。榊原君は私のこと、どんな風にイメージしてたのかな?」
恒一「もっとこう、無口で淡々としてて、きつそうな感じ?」
江藤「あーなるほどねぇ。まあ一学期中はほとんど話したことなかったからね。無理ないかな」
恒一「だけど今はなんていうか、明るくて親しみやすい印象があるよ」
江藤「ありがと。そう評価してもらえると嬉しいです。ていうか元からこんなだったんだけどね」
恒一「じゃあ一学期、僕の前で冷たいようにしてたのはやっぱり……〈いないもの〉だったから?」
江藤「……あの時は、ね。言い訳なんてするつもりないし許してもらえるとは思わないけど、正直怖くて……」
恒一「そっか……」
江藤「ごめんね? 榊原君や見崎さんには酷いことしちゃったね」
恒一「いや、今更気にしてないよ。ただ、最近江藤さん、妙に見崎に話しかけてるみたいだから不思議でさ……」
江藤「ああ、それか……別に大した理由でもないんだけど」
恒一「何? もし良かったらその理由、教えてくれないかな?」
恒一「いや、江藤さんって結構イメージしてたのと違う人なんだなー、って思って」
江藤「へぇ。興味深いね。榊原君は私のこと、どんな風にイメージしてたのかな?」
恒一「もっとこう、無口で淡々としてて、きつそうな感じ?」
江藤「あーなるほどねぇ。まあ一学期中はほとんど話したことなかったからね。無理ないかな」
恒一「だけど今はなんていうか、明るくて親しみやすい印象があるよ」
江藤「ありがと。そう評価してもらえると嬉しいです。ていうか元からこんなだったんだけどね」
恒一「じゃあ一学期、僕の前で冷たいようにしてたのはやっぱり……〈いないもの〉だったから?」
江藤「……あの時は、ね。言い訳なんてするつもりないし許してもらえるとは思わないけど、正直怖くて……」
恒一「そっか……」
江藤「ごめんね? 榊原君や見崎さんには酷いことしちゃったね」
恒一「いや、今更気にしてないよ。ただ、最近江藤さん、妙に見崎に話しかけてるみたいだから不思議でさ……」
江藤「ああ、それか……別に大した理由でもないんだけど」
恒一「何? もし良かったらその理由、教えてくれないかな?」
江藤「自己満足、って言われればそれまでなんだけど、榊原君や見崎さんへのせめてもの罪滅ぼしかな?」
恒一「罪滅ぼし?」
江藤「うん。〈いないもの〉扱いしてあからさまに無視してたことのね」
恒一「……!」
江藤「本当は、いつかちゃんと見崎さんにも謝ろうとしてたんだけどさ。もし拒否されて嫌われちゃったら、って思うと普通に話しかけることぐらいしかできなくて……」
恒一「そんな理由だったんだ」
江藤「おかしいよね? 一学期、あんなに榊原君たちのこと無視してたのにさ……」
恒一「江藤さん……」
江藤「でも、ごめんなさい。本当にあの時は、災厄が怖かったの」
江藤「最初は私も半信半疑だったんだけど、3組の生徒たちが次々に死んでいって、いよいよ災厄の恐怖が実感できるようになると、次は私なんじゃないか、って不安になって……夜も眠れなかった。先生がみんなの前で自殺した時はもう本当に怖くて……怖くて……」
恒一「……そういえば江藤さん、あの時席で泣いてたね」
恒一「罪滅ぼし?」
江藤「うん。〈いないもの〉扱いしてあからさまに無視してたことのね」
恒一「……!」
江藤「本当は、いつかちゃんと見崎さんにも謝ろうとしてたんだけどさ。もし拒否されて嫌われちゃったら、って思うと普通に話しかけることぐらいしかできなくて……」
恒一「そんな理由だったんだ」
江藤「おかしいよね? 一学期、あんなに榊原君たちのこと無視してたのにさ……」
恒一「江藤さん……」
江藤「でも、ごめんなさい。本当にあの時は、災厄が怖かったの」
江藤「最初は私も半信半疑だったんだけど、3組の生徒たちが次々に死んでいって、いよいよ災厄の恐怖が実感できるようになると、次は私なんじゃないか、って不安になって……夜も眠れなかった。先生がみんなの前で自殺した時はもう本当に怖くて……怖くて……」
恒一「……そういえば江藤さん、あの時席で泣いてたね」
江藤「……うん。もう限界だったから。今でもたまに、夢で先生の自殺を繰り返し見るほどで、その度に災厄に悩まされてた時の恐怖が蘇ってくるの……」
江藤「合宿も、松子や珊に誘われたけど死ぬのが嫌でずっと家に篭ってた。合宿が終わって、しばらくして人づてに3組の災厄が終わったのを知った時は本当に嬉しかった」
江藤「これでもう死に怯えなくて済むんだ、普通に生きれるんだ、って一日中泣いてた……」
恒一「そうだったんだ……」
江藤「もう……嫌なの。昨日まで一緒に勉強していたクラスメイトたちが理不尽に死んでいくのも、死の恐怖に怯えるのも……っ!」ガタガタ
江藤「なんでこんな目に遭わないといけないの!? 私が何をしたって言うの!? もうやめてよ!! 死にたくない!!」
恒一「江藤さん」ガッ
江藤「!!」ハッ
恒一「大丈夫?」
江藤「……さかき、ばら君」
恒一「安心して。災厄は終わったんだ。もう、江藤さんは怖がらなくていいんだよ」
江藤「……そうだね。ごめんなさい、ちょっと取り乱しちゃって……」グスッ
恒一「仕方がないよこればかりは。僕も、あの災厄で大切な人、たくさん亡くしちゃったからね……」
江藤「合宿も、松子や珊に誘われたけど死ぬのが嫌でずっと家に篭ってた。合宿が終わって、しばらくして人づてに3組の災厄が終わったのを知った時は本当に嬉しかった」
江藤「これでもう死に怯えなくて済むんだ、普通に生きれるんだ、って一日中泣いてた……」
恒一「そうだったんだ……」
江藤「もう……嫌なの。昨日まで一緒に勉強していたクラスメイトたちが理不尽に死んでいくのも、死の恐怖に怯えるのも……っ!」ガタガタ
江藤「なんでこんな目に遭わないといけないの!? 私が何をしたって言うの!? もうやめてよ!! 死にたくない!!」
恒一「江藤さん」ガッ
江藤「!!」ハッ
恒一「大丈夫?」
江藤「……さかき、ばら君」
恒一「安心して。災厄は終わったんだ。もう、江藤さんは怖がらなくていいんだよ」
江藤「……そうだね。ごめんなさい、ちょっと取り乱しちゃって……」グスッ
恒一「仕方がないよこればかりは。僕も、あの災厄で大切な人、たくさん亡くしちゃったからね……」
江藤「でも、どんな理由があれ、榊原君たちを無視しちゃったのは事実だから。こればかりは自分の中で決着着けときたくて」
恒一「それなら、いい方法があるよ」
江藤「え?」
恒一「江藤さんは〈いないもの〉の件で何かと見崎のこと気にかけてるようだけど」
江藤「うん」
恒一「それよりも見崎の友達になってあげてくれないかな?」
江藤「私が……見崎さんの友達に?」
恒一「そう。僕には勅使河原や望月がいるし、災厄が終わってほとんどの男子とも仲良くなれたけど、見崎はあの性格だし〈いないもの〉扱いされてた時の影響でどうも多くの女子とはまだ壁があるみたいなんだ」
恒一「それが可哀想でさ。良かったらこれを機に見崎と友達になってほしいんだ。江藤さんなら良い友達になれそうだし」
江藤「私はもちろんいいけど、見崎さんとしてはどうなんだろ?」
恒一「見崎は、あんまり顔には気持ち出さないけど、根は良い子だからきっと喜んでくれるよ」
江藤「そっか。特に見崎さんが嫌じゃなかったら、それでいってみようかな?」
恒一「うん。よろしく頼むよ」
江藤「でもその前に」
恒一「それなら、いい方法があるよ」
江藤「え?」
恒一「江藤さんは〈いないもの〉の件で何かと見崎のこと気にかけてるようだけど」
江藤「うん」
恒一「それよりも見崎の友達になってあげてくれないかな?」
江藤「私が……見崎さんの友達に?」
恒一「そう。僕には勅使河原や望月がいるし、災厄が終わってほとんどの男子とも仲良くなれたけど、見崎はあの性格だし〈いないもの〉扱いされてた時の影響でどうも多くの女子とはまだ壁があるみたいなんだ」
恒一「それが可哀想でさ。良かったらこれを機に見崎と友達になってほしいんだ。江藤さんなら良い友達になれそうだし」
江藤「私はもちろんいいけど、見崎さんとしてはどうなんだろ?」
恒一「見崎は、あんまり顔には気持ち出さないけど、根は良い子だからきっと喜んでくれるよ」
江藤「そっか。特に見崎さんが嫌じゃなかったら、それでいってみようかな?」
恒一「うん。よろしく頼むよ」
江藤「でもその前に」
恒一「ん?」
江藤「榊原君は、私とは友達になってくれないの?」ニヤ
恒一「え? 江藤さんと?」
江藤「あら。何その反応? もしかして私みたいなとは友達になりたくないって?」
恒一「や、と、とんでもない! 江藤さんがいいならぜひ!」
江藤「ふふっ。ありがとう。よろしくね、榊原君」ニコッ
恒一「!」ドキッ
恒一「……う、うん、こちらこそよろしく江藤さん////」
江藤「……」クスッ
恒一「……、、、」
江藤「榊原君は、私とは友達になってくれないの?」ニヤ
恒一「え? 江藤さんと?」
江藤「あら。何その反応? もしかして私みたいなとは友達になりたくないって?」
恒一「や、と、とんでもない! 江藤さんがいいならぜひ!」
江藤「ふふっ。ありがとう。よろしくね、榊原君」ニコッ
恒一「!」ドキッ
恒一「……う、うん、こちらこそよろしく江藤さん////」
江藤「……」クスッ
恒一「……、、、」
翌日・昼休み
恒一「ってわけで、江藤さんを昼食に誘ってみました」
江藤「誘われてみましたー」テヘヘ
鳴「……………………」
恒一「……………………」
江藤「……………………」
鳴「……………………」
恒一「……………………」
江藤「……………………」
鳴「………………そう」
恒一・江藤(何この間!?)
恒一「……あ、え、えっと、見崎?」
鳴「事情は理解したわ」
恒一「ほ、本当に?」
鳴「別にそんなこと気にする必要ないのに、江藤さんって変わってるのね」
江藤「う」
鳴「でも拒否する理由もないしね。好きにすればいいんじゃないかしら?」
江藤「……」ホッ
恒一「良かった。二人とも、仲良くなれたらいいね」
江藤「お、お手柔らかに……」
鳴「…………」スッ
江藤「!」
鳴「…………」モグモグ
江藤(あ、あれ? なんか素っ気ない……)
恒一「じゃあ僕たちもご飯食べようか」
江藤「あ、うん、そだね」
江藤「う」
鳴「でも拒否する理由もないしね。好きにすればいいんじゃないかしら?」
江藤「……」ホッ
恒一「良かった。二人とも、仲良くなれたらいいね」
江藤「お、お手柔らかに……」
鳴「…………」スッ
江藤「!」
鳴「…………」モグモグ
江藤(あ、あれ? なんか素っ気ない……)
恒一「じゃあ僕たちもご飯食べようか」
江藤「あ、うん、そだね」
恒一「わぁ、江藤さんのお弁当、美味しそうだね」
江藤「榊原君のも美味しそうだよ」
鳴「………………」モグモグ
江藤「お、春巻き! このお弁当を作った人は分かってるね」
恒一「江藤さん、春巻き好きなの?」
江藤「うん、大好き」
恒一「じゃああげるよ」
江藤「いいの? やった! でも貰うだけじゃ申し訳ないから、私も何かあげるよ」
恒一「本当に? んーと、それじゃあから揚げとトレードしよう」
鳴「……………………」ムシャムシャ
恒一「はい、春巻きどうぞ」
江藤「ん。いただきました」
鳴「…………………………」モグモグムシャムシャ
江藤「じゃあこっちも。はい、から揚げね」
恒一「ありがとー。とても美味しそうだね」
江藤「榊原君のも美味しそうだよ」
鳴「………………」モグモグ
江藤「お、春巻き! このお弁当を作った人は分かってるね」
恒一「江藤さん、春巻き好きなの?」
江藤「うん、大好き」
恒一「じゃああげるよ」
江藤「いいの? やった! でも貰うだけじゃ申し訳ないから、私も何かあげるよ」
恒一「本当に? んーと、それじゃあから揚げとトレードしよう」
鳴「……………………」ムシャムシャ
恒一「はい、春巻きどうぞ」
江藤「ん。いただきました」
鳴「…………………………」モグモグムシャムシャ
江藤「じゃあこっちも。はい、から揚げね」
恒一「ありがとー。とても美味しそうだね」
江藤「ところでさ、まだ聞いてなかったんだけど」
恒一「ん? 何?」
江藤「榊原君はクラブとか入ってるの?」
恒一「僕は入ってないよ。もう3年だし。東京にいた頃は料理研究部とか入ってたけどね」
江藤「料理研究部? へぇ、榊原君、料理が得意なんだ?」
恒一「素人に毛が生えた程度だけどね。簡単なものは大体作れるよ」
江藤「すごいね。料理が得意な男の子ってなんだか憧れちゃうな」
恒一「そ、そう? なんだか照れるなぁ」テヘヘ
江藤「謙遜しない謙遜しない」
鳴「………………」バキベキッガブリ
恒一「江藤さんは料理とかしないの?」
江藤「するよー。榊原君ほど上手くないと思うけど」
江藤「でも以前、松子に振舞ってあげたら絶賛されちゃってさ。『悠ちゃんシェフになれるよ!』だって。もう、あの子ってば大袈裟だよね」
恒一「ん? 何?」
江藤「榊原君はクラブとか入ってるの?」
恒一「僕は入ってないよ。もう3年だし。東京にいた頃は料理研究部とか入ってたけどね」
江藤「料理研究部? へぇ、榊原君、料理が得意なんだ?」
恒一「素人に毛が生えた程度だけどね。簡単なものは大体作れるよ」
江藤「すごいね。料理が得意な男の子ってなんだか憧れちゃうな」
恒一「そ、そう? なんだか照れるなぁ」テヘヘ
江藤「謙遜しない謙遜しない」
鳴「………………」バキベキッガブリ
恒一「江藤さんは料理とかしないの?」
江藤「するよー。榊原君ほど上手くないと思うけど」
江藤「でも以前、松子に振舞ってあげたら絶賛されちゃってさ。『悠ちゃんシェフになれるよ!』だって。もう、あの子ってば大袈裟だよね」
恒一「大袈裟かな? 僕は、料理できる女の子って魅力的だと思うけどなぁ」
鳴「……………………」ガブガブゴクリ
江藤「またまたー。お世辞はいいって」
恒一「謙遜しない謙遜しない」
恒一・江藤「あはははは」
鳴「…………」グビグビグビグビプハー
恒一「江藤さんはクラブ、水泳部って言ってたっけ?」
江藤「うん。今度の大会が終わったら引退だけどね」
恒一「練習頑張ってね。僕、応援してるからさ」
江藤「ありがとう。そう言ってもらえると俄然やる気が出るよ」
恒一「ちなみに練習ってどんな風にやってるの?」
江藤「どんな風、って言われてもね。普通に学校のプールで、としか……あ、そうだ」
鳴「……………………」ガブガブゴクリ
江藤「またまたー。お世辞はいいって」
恒一「謙遜しない謙遜しない」
恒一・江藤「あはははは」
鳴「…………」グビグビグビグビプハー
恒一「江藤さんはクラブ、水泳部って言ってたっけ?」
江藤「うん。今度の大会が終わったら引退だけどね」
恒一「練習頑張ってね。僕、応援してるからさ」
江藤「ありがとう。そう言ってもらえると俄然やる気が出るよ」
恒一「ちなみに練習ってどんな風にやってるの?」
江藤「どんな風、って言われてもね。普通に学校のプールで、としか……あ、そうだ」
恒一「?」
江藤「なんなら今日の放課後、見学に来てみない?」
恒一「え? いいの?」
江藤「もちろん。邪魔したりクラブのみんなに迷惑かけなかったらね。どうかな?」
恒一「それなら一回見に行ってみようかな」
鳴「………………」モキュモキュゴクンカジカジ
江藤「じゃ、決まりだね」
恒一「うん。放課後、見崎と一緒に見学させてもらうね」
鳴「……」ピク
江藤「どうぞどうぞー。お待ちしてまーす」
江藤「なんなら今日の放課後、見学に来てみない?」
恒一「え? いいの?」
江藤「もちろん。邪魔したりクラブのみんなに迷惑かけなかったらね。どうかな?」
恒一「それなら一回見に行ってみようかな」
鳴「………………」モキュモキュゴクンカジカジ
江藤「じゃ、決まりだね」
恒一「うん。放課後、見崎と一緒に見学させてもらうね」
鳴「……」ピク
江藤「どうぞどうぞー。お待ちしてまーす」
恒一「にしてもあれだな」
江藤「どうしたの?」
恒一「なんていうか江藤さんと話してると、会話が弾むね」
鳴「………………」ボリボリベキベキ
江藤「そう? 私としては普通に話してるつもりなんだけど」
恒一「それに懐かしい気がするんだ」
江藤「懐かしい……?」
恒一「まるで綾野さんと話してるみたいでさ。どことなく似てるところがあるんだよね、江藤さん」
江藤「……ああ、彩のことね……」
恒一「……? もしかして江藤さん、綾野さんと仲良かったの?」
江藤「うん。結構気が合ってさ。松子ほどじゃないけど、3組の女子の中では仲良かった方かな」
江藤「どうしたの?」
恒一「なんていうか江藤さんと話してると、会話が弾むね」
鳴「………………」ボリボリベキベキ
江藤「そう? 私としては普通に話してるつもりなんだけど」
恒一「それに懐かしい気がするんだ」
江藤「懐かしい……?」
恒一「まるで綾野さんと話してるみたいでさ。どことなく似てるところがあるんだよね、江藤さん」
江藤「……ああ、彩のことね……」
恒一「……? もしかして江藤さん、綾野さんと仲良かったの?」
江藤「うん。結構気が合ってさ。松子ほどじゃないけど、3組の女子の中では仲良かった方かな」
恒一「そっか。そうだったんだ。彼女のことは残念だったね……。もしまだ生きてたら、今も3組のみんなを元気付けてくれただろうに」
江藤「うん……」
恒一「あの災厄さえなければ、今頃3組のみんなで一緒に楽しい学校生活を送れてたのにな……」
鳴「……………………」
恒一「残念だな。綾野さんも、そして――」
江藤「ねぇ」
恒一「ん?」
江藤「今はこんな話、やめようよ。せっかく昼ご飯食べてるんだしさ……」
恒一「あ、そ、そうだね。ごめん、そこまで気が回らなくて……」
鳴「……………………」ムシャリ…
江藤「うん……」
恒一「あの災厄さえなければ、今頃3組のみんなで一緒に楽しい学校生活を送れてたのにな……」
鳴「……………………」
恒一「残念だな。綾野さんも、そして――」
江藤「ねぇ」
恒一「ん?」
江藤「今はこんな話、やめようよ。せっかく昼ご飯食べてるんだしさ……」
恒一「あ、そ、そうだね。ごめん、そこまで気が回らなくて……」
鳴「……………………」ムシャリ…
江藤「それより榊原君、春巻き、美味しかったよ」
恒一「え、あ、そう? 喜んでもらえたなら何より。から揚げと交換した甲斐があるよ」
江藤「もしかしてだけど、このお弁当って榊原君の自作?」
恒一「そうだよ」
江藤「やっぱりぃ? すごいなぁ。機会があれば一度試しに榊原君の料理食べてみたいな」
鳴「……」ピタリ
恒一「それぐらいなら別に構わないよ。今度ごちそうしてあげようか?」
鳴「!」
江藤「いいの? 冗談で言っただけなんだけど」
恒一「もちろんいいよ。断る理由もないしね」
江藤「やった。それじゃあ、暇な時でいいのでお願いします」ペコリ
恒一「了解」ニコッ
鳴「……………………」
恒一「え、あ、そう? 喜んでもらえたなら何より。から揚げと交換した甲斐があるよ」
江藤「もしかしてだけど、このお弁当って榊原君の自作?」
恒一「そうだよ」
江藤「やっぱりぃ? すごいなぁ。機会があれば一度試しに榊原君の料理食べてみたいな」
鳴「……」ピタリ
恒一「それぐらいなら別に構わないよ。今度ごちそうしてあげようか?」
鳴「!」
江藤「いいの? 冗談で言っただけなんだけど」
恒一「もちろんいいよ。断る理由もないしね」
江藤「やった。それじゃあ、暇な時でいいのでお願いします」ペコリ
恒一「了解」ニコッ
鳴「……………………」
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