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元スレ唯「どういう意味かな?」 梓「そういう意味です」
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――早朝 通学路にて
唯「お、あずにゃーん」
梓「あ、おはようございます」
唯「朝からあずにゃんに会えるなんてラッキー!」ダキッ
梓「もうやめてください、こんなところで」グイッ
唯「えーケチー」
唯「お、あずにゃーん」
梓「あ、おはようございます」
唯「朝からあずにゃんに会えるなんてラッキー!」ダキッ
梓「もうやめてください、こんなところで」グイッ
唯「えーケチー」
梓「先輩もあと半年もすれば大学生なんですから、子供みたいなことばかり言ってちゃ駄目ですよ」
唯「後半年かー。ううむ」
梓「もうちょっとで文化祭ですし、練習もバシバシ行かないとですね」
唯「どんとこいだよ、あずにゃん!」
梓「あれ、思っていた反応と違いますね」
唯「どんな反応をすると思ってたの?」
梓「てっきり『いやだよぉ』とか言うかと」
唯「後半年かー。ううむ」
梓「もうちょっとで文化祭ですし、練習もバシバシ行かないとですね」
唯「どんとこいだよ、あずにゃん!」
梓「あれ、思っていた反応と違いますね」
唯「どんな反応をすると思ってたの?」
梓「てっきり『いやだよぉ』とか言うかと」
唯「まあお茶の時間が短くなっちゃうのは嫌だけどねー」
梓「はあ……やっぱりですか」
唯「でも練習はちゃんとするよ?」
梓「……いつになくやる気ですね?」
唯「今日の私は今までの私とは違うのです」
梓「へえ、そうですか」
唯「さてはあずにゃん、信じてないね?」
梓「理由もなしに唯先輩が練習に励んでくれるとはとても思えませんからね」
唯「理由? 理由ならちゃんとあるよ」
梓「へえ、じゃあ言ってみてください」
梓「はあ……やっぱりですか」
唯「でも練習はちゃんとするよ?」
梓「……いつになくやる気ですね?」
唯「今日の私は今までの私とは違うのです」
梓「へえ、そうですか」
唯「さてはあずにゃん、信じてないね?」
梓「理由もなしに唯先輩が練習に励んでくれるとはとても思えませんからね」
唯「理由? 理由ならちゃんとあるよ」
梓「へえ、じゃあ言ってみてください」
唯「だって、新入生に良いとこ見せたいしー」
梓「ふむ」
唯「練習しないとあずにゃんに怒られちゃうしー」
梓「ふむ」
唯「あずにゃんに後輩を作ってあげたいしー」
梓「……ふむ」
唯「それにー」
梓「それに?」
唯「あずにゃんに良いとこ見せたいから」チラッ
梓「……」
梓「……そんな適当なこと言っても練習時間は減らしませんよ?」
唯「ま、あずにゃんとならいつまで練習してもいいけどねー」
梓「え」
唯「うん」
梓「……」
唯「……」
梓「……どういう意味です?」
唯「……そういう意味だよ?」
◇
――放課後 部室にて
梓「こんにちはー」
唯「おーあずにゃんや、いらっしゃい」
梓「あれ? 他の皆さんは?」
唯「お掃除だってー」
梓「あーなるほど」
唯「まあまあ、こちらへお掛けなさい」
梓「どうも」
――放課後 部室にて
梓「こんにちはー」
唯「おーあずにゃんや、いらっしゃい」
梓「あれ? 他の皆さんは?」
唯「お掃除だってー」
梓「あーなるほど」
唯「まあまあ、こちらへお掛けなさい」
梓「どうも」
唯「……」ポリポリ
梓「……」
唯「……」ポリポリ
梓「……」
唯「……」ポリポリ
梓「……それポッキーでs」
唯「そうだよ! 食べたい!?」ガバッ
梓「え、遠慮しときます」
唯「えー何で? イチゴだよ? 美味しいよ?」
梓「イチゴですか」
唯「うんうん、期間限定の」フンフン
梓「えーと。じゃあ一本頂きます」
唯「ふふ、でもね? あずにゃん。世の中、頂戴といえば貰えるほど甘くないよ?」
梓「何ですか、突然」
唯「欲しいものは自分の力で手に入れなきゃね」
梓「?」
唯「ふふふ」パクッ
梓「!」
唯「さあ己の力で手に入れてみよ!」
梓「これはまさか……」
唯「そう、ポッキーゲームだよ!」
梓「何ですか、突然」
唯「欲しいものは自分の力で手に入れなきゃね」
梓「?」
唯「ふふふ」パクッ
梓「!」
唯「さあ己の力で手に入れてみよ!」
梓「これはまさか……」
唯「そう、ポッキーゲームだよ!」
梓「じゃあ結構です。私トッポ持ってるんで」
唯「ええええ!?」
梓「やっぱりトッポは美味しいです」ポリポリ
唯「うぐっ……」
梓「……」ポリポリ
唯「……」
梓「……」ポリポリ
唯「……」
梓「……一本交換します?」
唯「え。あ、うん」
唯「あ、トッポも美味しいね」ポリポリ
梓「このイチゴ味もなかなか行けます」ポリポリ
唯「……」ポリポリ
梓「……」ポリポリ
唯「皆が来るまで数本だけ残しておこうっと」
梓「あ、じゃあ私も」
唯「りっちゃんたち遅いね」
梓「そうですね」
唯「早くムギちゃんのケーキが食べたいね」
梓「そうですねぇ」
唯「……」
梓「……」
唯「ま、遅いなら遅いで良いけどねー」
梓「何でです?」
唯「そりゃまあ、うん」
梓「?」
唯「……ほら、今あずにゃんとさ」
梓「え」
唯「ね、まあ、うん」
梓「……」
梓「……どういう意味です?」
唯「……そういう意味だよ?」
◇
唯「にしても本当に遅いねぇ」
梓「そうですね……」
唯「あ、そうだ」
梓「どうかしました?」
唯「今日の運勢まだ見てなかったなーって」
梓「今日の運勢?」
唯「にしても本当に遅いねぇ」
梓「そうですね……」
唯「あ、そうだ」
梓「どうかしました?」
唯「今日の運勢まだ見てなかったなーって」
梓「今日の運勢?」
唯「うん、星座占い。携帯で見れるやつだよ」
梓「唯先輩はそういうの気にしそうですね」
唯「毎日見てるよ!」
梓「私にも見せてください」
唯「じゃあ隣おいで?」
梓「はい」ピトッ
梓「唯先輩はそういうの気にしそうですね」
唯「毎日見てるよ!」
梓「私にも見せてください」
唯「じゃあ隣おいで?」
梓「はい」ピトッ
唯「えーっと、射手座、射手座っと」ポチッ
梓「お、たくさん星がついてますね」
唯「恋愛運が満点だよ!」
梓「あ、文章も書いてあるんですね」
唯「えっと、なになに……」
『いとしのあの子と大接近! お近づきになるチャンス! ラッキーアイテムはチョコレート』
唯「……」
梓「……」
唯「え、えっと、あずにゃんは何座だったっけ?」
梓「……蠍座です」
唯「さ、蠍座蠍座ーっと」
梓「あ、蠍座も星がいっぱいですね」
唯「おおー。ほとんど満点だね!」
梓「えーと文章は」
唯「なになに……」
『憧れのあの人に愛を伝えるチャンス到来! ラッキーアイテムはイチゴ』
唯「……」
梓「……」
唯「……ねえねえ」
梓「……何ですか?」
唯「もう一本だけ、トッポと交換してくれない?」
梓「そのイチゴポッキーとですか?」
唯「うん」
梓「……」
唯「……」
梓「仕方ないですね」
唯「うん、ありがとう」
唯「……」
梓「……」
唯「にしてもさ」
梓「はい?」
唯「やっぱり運勢占いって当たるんだね」
梓「え」
唯「ね」
梓「……」
唯「……」
梓「……どういう意味です?」
唯「……そういう意味だよ?」
ごめんなさい飯行ってきます
◇
――放課後 帰路にて
唯「うわー。もう真っ暗だね」
梓「いつもより遅くまで練習しすぎちゃいましたね」
唯「でも、りっちゃんたちは結局来なかったねー」
梓「何かあったんですかね」
唯「うーん、もしかしたら、ムギちゃんあたりが空気を読んでくれたのかも」
梓「え」
唯「うん。まあ、うん」
梓「……」テクテク
唯「……」テクテク
――放課後 帰路にて
唯「うわー。もう真っ暗だね」
梓「いつもより遅くまで練習しすぎちゃいましたね」
唯「でも、りっちゃんたちは結局来なかったねー」
梓「何かあったんですかね」
唯「うーん、もしかしたら、ムギちゃんあたりが空気を読んでくれたのかも」
梓「え」
唯「うん。まあ、うん」
梓「……」テクテク
唯「……」テクテク
唯「時にあずにゃん」
梓「なんですか」
唯「あずにゃんって読書家?」
梓「うーん、まあ読書家というほどではないですが、それなりには読んでますよ」
唯「じゃあ、そーせきさんは読む?」
梓「夏目漱石ですか?」
唯「そうそう」
梓「全部ではないですけど、何冊か読んだことはありますよ」
唯「そっか」
梓「はい」
梓「なんですか」
唯「あずにゃんって読書家?」
梓「うーん、まあ読書家というほどではないですが、それなりには読んでますよ」
唯「じゃあ、そーせきさんは読む?」
梓「夏目漱石ですか?」
唯「そうそう」
梓「全部ではないですけど、何冊か読んだことはありますよ」
唯「そっか」
梓「はい」
唯「じゃあ、ちょっと上を見てみて」
梓「上って空ですか?」
唯「うん。ほれ、あの辺を」
梓「あ、凄い。月が綺麗ですね」
唯「え」
梓「今日って満月だったんですねぇ」
唯「……」
梓「どうかしましたか?」
唯「え、あ、うん。あずにゃん、今何って言ったの?」
梓「? どうかしましたか?」
唯「その前!」
梓「今日って満月だったんですね?」
唯「もうちょい!」
梓「月が綺麗ですね?」
唯「そうそれ!」
梓「それがどうかしました?」
唯「……もっかい言ってみて」
梓「もう、何ですか」
唯「いいからお願い」
梓「月が綺麗ですね」
唯「……」
こういう人ってつまんねーとか一々書かなきゃ気がすまねーのかな
そうだとしたら物凄く悲しい人間だな
そうだとしたら物凄く悲しい人間だな
唯「どういう意味かな?」
梓「何がです?」
唯「えっ」
梓「はい?」
唯「……」
梓「?」
唯「何でもないよ、あずにゃん……」
梓「えー。もう、何ですか」
唯「……」
梓「変な唯先輩」
唯「……」テクテク
梓「……」テクテク
唯「……あずにゃん」
梓「今度は何です?」
唯「……憧れの人、いるの?」
梓「え」
唯「いるの?」
梓「……いますよ」
唯「そっか」
梓「はい」
唯「……」テクテク
梓「……」テクテク
梓「あっ」
唯「どうしたの、あずにゃん」
梓「今、分かりました……」
唯「何が?」
梓「い、いえ。何でも」
唯「?」
梓「……」テクテク
唯「……」テクテク
唯「どうしたの、あずにゃん」
梓「今、分かりました……」
唯「何が?」
梓「い、いえ。何でも」
唯「?」
梓「……」テクテク
唯「……」テクテク
唯「あ、着いちゃった」
梓「ここでお別れですね」
唯「うん。また明日ね……」
梓「はい。また明日」
唯「……やっぱり待って」
梓「何です?」
唯「うん、あのさ……」
梓「はい……」
唯「あのね……私ね……」
梓「はい」
唯「私……」
梓「……」
唯「……」
梓「……先輩?」
唯「……ううん。やっぱり何でもないや」
梓「……そう、ですか」
唯「ごめんね、引きとめちゃって」
梓「……いえ、いいんです」
唯「またね、あずにゃん。今日は楽しかったよ」
梓「はい。私も楽しかったです」
唯「じゃあ、バイバイ……」
梓「また、明日……」
唯「……」テクテク
梓「……」
唯「……」テクテク
梓「……待って下さい」ダッ
唯「どうしたの、ってうわあ」
梓「……」ガバッ
唯「びっくりしたあ。あずにゃんから抱きついてくるとは」
梓「ごめんなさい」
唯「ううん、いいよ」
梓「……」
唯「……」
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