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元スレ魔王「ほおーら毛虫だぞー」少女勇者「いやああああああああ」
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夜
魔王「おい勇者入るぞ」コンコンガチャ
勇者「ノックをしたのは良いけど、どうせなら返事をしてから入ってきてくれない?」
魔王「すまん」
勇者「こんな夜に何? 怪談でもしにきたの?」
魔王「そんなことしてもどうせ怖がらぬのだろう」
勇者「じゃあ何」
魔王「…………」
勇者「ちょ……近づかないでよ」
魔王「……………………」
魔王「おい勇者入るぞ」コンコンガチャ
勇者「ノックをしたのは良いけど、どうせなら返事をしてから入ってきてくれない?」
魔王「すまん」
勇者「こんな夜に何? 怪談でもしにきたの?」
魔王「そんなことしてもどうせ怖がらぬのだろう」
勇者「じゃあ何」
魔王「…………」
勇者「ちょ……近づかないでよ」
魔王「……………………」
魔王「俺が何をしても怖がらぬと言ったな」ギシ
勇者「えええどうしてベッドに乗ってくるの!?」
魔王「…………」ガッ
勇者「ひっ!?」ギシィ
魔王「………………」サワサワ
勇者「ひぅっ!」ゾクッ
勇者「ま、まお、それ……はんざ……ぃ……」
魔王「…………」ナデナデ
魔王(全身撫で繰り回してやろう)
魔王(胸も尻も小さいなこいつは)サワサワサワサワ
勇者「ひぁっ、だ、だめっ」
勇者「えええどうしてベッドに乗ってくるの!?」
魔王「…………」ガッ
勇者「ひっ!?」ギシィ
魔王「………………」サワサワ
勇者「ひぅっ!」ゾクッ
勇者「ま、まお、それ……はんざ……ぃ……」
魔王「…………」ナデナデ
魔王(全身撫で繰り回してやろう)
魔王(胸も尻も小さいなこいつは)サワサワサワサワ
勇者「ひぁっ、だ、だめっ」
勇者「あっ……ああっ、ぅ、ん……んぅ……」ビクッビクッ
魔王(さあ泣け)
魔王(泣き喚け。足掻け。その可愛い顔を恐怖に歪ませろ)
勇者「あ……ああ…………」ガクガク
魔王(…………あれ?)
勇者「や…………いやぁ…………」ポロポロ
魔王(泣い……てる……)
魔王(さあ泣け)
魔王(泣き喚け。足掻け。その可愛い顔を恐怖に歪ませろ)
勇者「あ……ああ…………」ガクガク
魔王(…………あれ?)
勇者「や…………いやぁ…………」ポロポロ
魔王(泣い……てる……)
勇者「ひっく……ぅぅ……ぅああ……ぁぁ…………」
魔王「お……おい」
勇者「おか……さ…………おかあさ……ぅ…………」
勇者「こわいよ…………おかあさん………………」
魔王「…………!」
勇者「たす…………けて…………」ガクガク
魔王(そうか……普段、こいつは気丈に振る舞っていたが)
魔王(まだ、幼い子供だったな…………)
魔王「お……おい」
勇者「おか……さ…………おかあさ……ぅ…………」
勇者「こわいよ…………おかあさん………………」
魔王「…………!」
勇者「たす…………けて…………」ガクガク
魔王(そうか……普段、こいつは気丈に振る舞っていたが)
魔王(まだ、幼い子供だったな…………)
勇者「ぁ……あ……」ブルブル
魔王「…………」
勇者「い……ぁ…………」ガタガタガタガタ
魔王「………………」
魔王(こんな風に怖がらせたいわけじゃなかったのに)
勇者「こわ……いよぉ…………」
魔王(怖がった後、怒っているところを見たかったのに)
勇者「うう…………あ…………ぐすっ……ぅ……」
魔王(……俺は、取り返しがつかないほど、こいつを傷つけてしまったのだろうか)
魔王「…………」
勇者「い……ぁ…………」ガタガタガタガタ
魔王「………………」
魔王(こんな風に怖がらせたいわけじゃなかったのに)
勇者「こわ……いよぉ…………」
魔王(怖がった後、怒っているところを見たかったのに)
勇者「うう…………あ…………ぐすっ……ぅ……」
魔王(……俺は、取り返しがつかないほど、こいつを傷つけてしまったのだろうか)
魔王「ゆ、勇者……」
勇者「…………」
魔王「その…………」
勇者「………………」
魔王「……………………」
勇者「……ぅ、……んて……」
魔王「…………」
勇者「魔王なんて……だいっきらい…………」
魔王「…………そうかよ」
勇者「…………」
魔王「その…………」
勇者「………………」
魔王「……………………」
勇者「……ぅ、……んて……」
魔王「…………」
勇者「魔王なんて……だいっきらい…………」
魔王「…………そうかよ」
翌日
魔王「…………」
側近「本当に勇者に大人の悪戯をしに行ったんですか」
魔王「……完全に嫌われた」
側近「当り前でしょう」
魔王「……勇者が元気に怒っている時は楽しかったのに」
魔王「力なくただ泣いているのを見たら、どっと罪悪感が溢れてきてな……」
側近「ばーかばーか」
魔王「…………」
側近「これが原因で和平の交渉がブッ潰れたら貴方の責任ですよ」
魔王「ちょっと身体に触っただけで泣きじゃくるなんて想像がつかなかった」
側近「あほー」
魔王「…………やっぱ俺なんかに魔王なんて無理なんだって」
魔王「…………」
側近「本当に勇者に大人の悪戯をしに行ったんですか」
魔王「……完全に嫌われた」
側近「当り前でしょう」
魔王「……勇者が元気に怒っている時は楽しかったのに」
魔王「力なくただ泣いているのを見たら、どっと罪悪感が溢れてきてな……」
側近「ばーかばーか」
魔王「…………」
側近「これが原因で和平の交渉がブッ潰れたら貴方の責任ですよ」
魔王「ちょっと身体に触っただけで泣きじゃくるなんて想像がつかなかった」
側近「あほー」
魔王「…………やっぱ俺なんかに魔王なんて無理なんだって」
側近「そう言わないでくださいよ。先代に顔向けできないじゃないですか」
魔王「未熟な俺に魔王の座押し付けた親父が悪いんだよ」
側近「女の子に関する倫理観だとかをお教えしていなかった私の責任もあるわけですし」
魔王「はあ……いっそのこと本当に極悪非道になれたら良いのに」
側近「貴方は、あの子の気を引きたかっただけなんじゃないですか」
魔王「何だそれ。好きな女の子をいじめる小学生かよ……」
側近「同じじゃないですか。正に最近の貴方ですよ」
魔王「…………そうか」
魔王「未熟な俺に魔王の座押し付けた親父が悪いんだよ」
側近「女の子に関する倫理観だとかをお教えしていなかった私の責任もあるわけですし」
魔王「はあ……いっそのこと本当に極悪非道になれたら良いのに」
側近「貴方は、あの子の気を引きたかっただけなんじゃないですか」
魔王「何だそれ。好きな女の子をいじめる小学生かよ……」
側近「同じじゃないですか。正に最近の貴方ですよ」
魔王「…………そうか」
勇者「うっ……ぐすっ……」
鉄球兵士「…………」ガシャ……
勇者「僕、体、触られちゃった……触られちゃったよ……」
鉄球兵士「……」ナデナデ
勇者「ん……ありがと」
勇者「ぅ……うぅっ……ぁ……えぐっ……う……」
鉄球兵士「…………」
勇者「今日ね、僕の誕生日なんだ」
勇者「こんな状況だから、家族に祝ってもらえるのは無理だなって覚悟はしてたけど」
勇者「こんな悲しい気持ちの誕生日、初めてだよぉ……」
鉄球兵士「……!」
鉄球兵士「…………」ガシャ……
勇者「僕、体、触られちゃった……触られちゃったよ……」
鉄球兵士「……」ナデナデ
勇者「ん……ありがと」
勇者「ぅ……うぅっ……ぁ……えぐっ……う……」
鉄球兵士「…………」
勇者「今日ね、僕の誕生日なんだ」
勇者「こんな状況だから、家族に祝ってもらえるのは無理だなって覚悟はしてたけど」
勇者「こんな悲しい気持ちの誕生日、初めてだよぉ……」
鉄球兵士「……!」
鉄球兵士「…………」ガシャンガシャン
魔王「あ? お前か……」
鉄球兵士「……」ガシャ! ガシャ!
魔王「お前、怒ってんのかよ…………まあ、お前あいつと仲良かったもんな」
鉄球兵士「…………っ!」ドゴォ
魔王「ごふっ!?」
魔王(殴られた…………?)
鉄球兵士「……! ……!」フー! フー!
魔王「何? まだあいつが泣いてる? 謝りに行け?」
魔王「いや、顔を合わせづらくてな」
魔王「……一応行ってみるが」
魔王「あ? お前か……」
鉄球兵士「……」ガシャ! ガシャ!
魔王「お前、怒ってんのかよ…………まあ、お前あいつと仲良かったもんな」
鉄球兵士「…………っ!」ドゴォ
魔王「ごふっ!?」
魔王(殴られた…………?)
鉄球兵士「……! ……!」フー! フー!
魔王「何? まだあいつが泣いてる? 謝りに行け?」
魔王「いや、顔を合わせづらくてな」
魔王「……一応行ってみるが」
鉄球兵士「…………」
魔王「仕事で忙しくて滅多に会えない娘の面影を勇者に重ねてた? そうかそうか」
鉄球兵士「……! …………!」
魔王「家族に祝ってもらえない誕生日はとても寂しいものだ?」
魔王「仕事で娘の誕生日を祝うのが遅れて、酷く泣かれたことがある?」
鉄球兵士「……」コク
魔王「……今日、あいつの誕生日なのか?」
鉄球兵士「……」コクコク
魔王「マジかよ…………」
魔王「仕事で忙しくて滅多に会えない娘の面影を勇者に重ねてた? そうかそうか」
鉄球兵士「……! …………!」
魔王「家族に祝ってもらえない誕生日はとても寂しいものだ?」
魔王「仕事で娘の誕生日を祝うのが遅れて、酷く泣かれたことがある?」
鉄球兵士「……」コク
魔王「……今日、あいつの誕生日なのか?」
鉄球兵士「……」コクコク
魔王「マジかよ…………」
鉄球兵士「…………」ガシャン
魔王「……何で剣差し出してるんだよ。主君を殴ったから裁けってか?」
鉄球兵士「……」コクリ
魔王「そんな気起きねえよ……」
鉄球兵士「……」ガシャ
魔王「だからって自決しようとすんなよ……お前が死んだら、お前の娘が悲しむだろ……」
鉄球兵士「…………」ガシャ……
魔王「それに、お前がいなくなったら俺も寂しいし…………」
鉄球兵士「……!」ガション!
魔王「……何で剣差し出してるんだよ。主君を殴ったから裁けってか?」
鉄球兵士「……」コクリ
魔王「そんな気起きねえよ……」
鉄球兵士「……」ガシャ
魔王「だからって自決しようとすんなよ……お前が死んだら、お前の娘が悲しむだろ……」
鉄球兵士「…………」ガシャ……
魔王「それに、お前がいなくなったら俺も寂しいし…………」
鉄球兵士「……!」ガション!
鉄球兵士「…………」ドゲザァ ズリズリ
魔王「いや、土下座はやめろって」
魔王「正直あいつに謝りたいんだけどよ……どういう顔で会えば良いのかわからねえし」
魔王「誕生日なら、何か贈り物でもしてやるべきだよな」
鉄球兵士「……!」コクコク
魔王「……女って、何を贈れば喜ぶんだ」
鉄球兵士「…………」
魔王「宝石とかの装飾具?」
魔王「あいつ男っぽい格好してるし、そういうの好きかなぁ……」
魔王「いや、土下座はやめろって」
魔王「正直あいつに謝りたいんだけどよ……どういう顔で会えば良いのかわからねえし」
魔王「誕生日なら、何か贈り物でもしてやるべきだよな」
鉄球兵士「……!」コクコク
魔王「……女って、何を贈れば喜ぶんだ」
鉄球兵士「…………」
魔王「宝石とかの装飾具?」
魔王「あいつ男っぽい格好してるし、そういうの好きかなぁ……」
側近「ボーイッシュな子でも、実は女の子らしいものが大好きというパターンと」
側近「本当に女の子らしいものを好まないパターンがありますからねえ」
側近「ちょっとその判断つけられないですよね」
魔王「…………じゃあどうすりゃいいんだよ」
側近「まあ、仮に好まない物をもらったとしても」
側近「迷惑だと思うと同時に、心のどこかでは喜びを感じる場合もあるでしょうし」
側近「お詫びのついでにダメもとで何か用意してみたらいかがです」
鉄球兵士「……!」コクコク
魔王「…………」
側近「まあ、本気で嫌われているのなら」
側近「上手くいかない場合も想定しておいてくださいね」
側近「本当に女の子らしいものを好まないパターンがありますからねえ」
側近「ちょっとその判断つけられないですよね」
魔王「…………じゃあどうすりゃいいんだよ」
側近「まあ、仮に好まない物をもらったとしても」
側近「迷惑だと思うと同時に、心のどこかでは喜びを感じる場合もあるでしょうし」
側近「お詫びのついでにダメもとで何か用意してみたらいかがです」
鉄球兵士「……!」コクコク
魔王「…………」
側近「まあ、本気で嫌われているのなら」
側近「上手くいかない場合も想定しておいてくださいね」
魔王「…………」ズーン
サキュ「そもそもどういう反応を予想してたのよぉ」
勇者『きゃーえっち変態―!』バチコーン
勇者『ばーかばーか変態!! さっさと帰れあほー!』プンスカ
魔王「みたいなの」
サキュ「時と場合とやり方によってはそんな反応が返ってきただろうけど……」
魔王「……はあ」
サキュ「減るもんじゃなしちょっとお触りするくらい良いだろーって気持ちでセクハラしたんでしょ」
魔王「お前だってやっていたではないか」
サキュ「私は淫魔だしぃ、女の子同士だし」
サキュ「貴方、女心の勉強はしときなさいよね」
魔王「…………」
サキュ「そもそもどういう反応を予想してたのよぉ」
勇者『きゃーえっち変態―!』バチコーン
勇者『ばーかばーか変態!! さっさと帰れあほー!』プンスカ
魔王「みたいなの」
サキュ「時と場合とやり方によってはそんな反応が返ってきただろうけど……」
魔王「……はあ」
サキュ「減るもんじゃなしちょっとお触りするくらい良いだろーって気持ちでセクハラしたんでしょ」
魔王「お前だってやっていたではないか」
サキュ「私は淫魔だしぃ、女の子同士だし」
サキュ「貴方、女心の勉強はしときなさいよね」
魔王「…………」
サキュ「あ、責任取ってあの子と結婚するとかどう?」
魔王「……拒絶されるに決まっている」
サキュ「さあねえ」
魔王「………………」
サキュ「元気ないわねぇ? なんなら今夜……どう?」
魔王「お前の奉仕はいらん」
魔王「……拒絶されるに決まっている」
サキュ「さあねえ」
魔王「………………」
サキュ「元気ないわねぇ? なんなら今夜……どう?」
魔王「お前の奉仕はいらん」
勇者「…………」
魔王「な、なあ、勇者…………」
勇者「……」
魔王「悪かった。ごめん」
勇者「………………」
魔王「ごめんって…………」
勇者「…………」
勇者「……僕、いつ殺されてもおかしくないんだよね…………?」
魔王「なっ……」
魔王「な、なあ、勇者…………」
勇者「……」
魔王「悪かった。ごめん」
勇者「………………」
魔王「ごめんって…………」
勇者「…………」
勇者「……僕、いつ殺されてもおかしくないんだよね…………?」
魔王「なっ……」
勇者「もし人間の国に捕まってる人質が殺されれば、僕だって当然殺される」
勇者「そうじゃなくても、人間と和平を結びたがっていない魔族に殺されるかもしれない」
勇者「ねえ……僕、やっぱり……」
勇者「散々痛めつけられて、穢されて、最終的には……殺される運命なのかな……?」
魔王「そ、そんなことをするか!」
勇者「そう……しようと……してたでしょ…………?」
魔王「っ…………」
勇者「本当に……おうちに帰れるのかな…………?」
勇者「怖い……怖いよ…………」
魔王「…………ごめん」
勇者「何で今更謝るの……? あんなに楽しんでたでしょ……?」
勇者「そうじゃなくても、人間と和平を結びたがっていない魔族に殺されるかもしれない」
勇者「ねえ……僕、やっぱり……」
勇者「散々痛めつけられて、穢されて、最終的には……殺される運命なのかな……?」
魔王「そ、そんなことをするか!」
勇者「そう……しようと……してたでしょ…………?」
魔王「っ…………」
勇者「本当に……おうちに帰れるのかな…………?」
勇者「怖い……怖いよ…………」
魔王「…………ごめん」
勇者「何で今更謝るの……? あんなに楽しんでたでしょ……?」
魔王「……怖がらせて、怒っているところを見ようとしていただけで」
魔王「そんな……深いことをしようとしていたわけでは」
勇者「でも触ったじゃん!」
魔王「…………」
勇者「撫で……られた……体中、触られちゃった……」
勇者「やだ……いやだよ…………怖いよ……」
勇者「本当は……ずっと、ずっと怖かった。捕まった時からずっと」
魔王「…………」
勇者「……出てって」
魔王「……」
勇者「ここから出てって!!」
魔王「勇者、どうか話を聞いてくれ」
魔王「そんな……深いことをしようとしていたわけでは」
勇者「でも触ったじゃん!」
魔王「…………」
勇者「撫で……られた……体中、触られちゃった……」
勇者「やだ……いやだよ…………怖いよ……」
勇者「本当は……ずっと、ずっと怖かった。捕まった時からずっと」
魔王「…………」
勇者「……出てって」
魔王「……」
勇者「ここから出てって!!」
魔王「勇者、どうか話を聞いてくれ」
魔王「今日……誕生日なんだろ」
勇者「……そうだよ。こんな最低な誕生日はじめてだよ!」
魔王「な、なあ」
勇者「うるさいうるさいうるさい!」
勇者「お前の話なんてもう聞きたくない!」
魔王「…………」
勇者「も……いやあ……」
勇者「お父さん……お母さん……お兄ちゃん…………」
勇者「会いたい……会いたいよお……」
勇者「も……二度と会えないのかなあ……」ガタガタ
魔王「…………」
魔王(渡せなかった……)
勇者「……そうだよ。こんな最低な誕生日はじめてだよ!」
魔王「な、なあ」
勇者「うるさいうるさいうるさい!」
勇者「お前の話なんてもう聞きたくない!」
魔王「…………」
勇者「も……いやあ……」
勇者「お父さん……お母さん……お兄ちゃん…………」
勇者「会いたい……会いたいよお……」
勇者「も……二度と会えないのかなあ……」ガタガタ
魔王「…………」
魔王(渡せなかった……)
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