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    元スレ女騎士「こんな侮辱は初めてだ! 結婚を申し込む!」

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    51 :

    面白い

    52 = 12 :

    王子「…折り合いは付けられたのか?」

    「……?」

    王子「弱国の王女とはいえ、俺のような男に無理矢理嫁がされることにだ」

    「…国のためです…仕方がありません」

    王子「ふん。…つまらんヤツだな」

    「………」

    王子「おい」

    文官「ははっ…い、いかがなさいましたか?」

    王子「宴はもう十分楽しませてもらった。俺はそろそろ休ませてもらおう。部屋に案内しろ」

    文官「はっ…しかし、せっかくお二人が揃いこれからというときに…」

    王子「休む。…いいな?」

    文官「は、ははっ!」

    53 = 37 :

    姫様・・・

    54 = 12 :

    騎士「もう嫁がれるのですか!?いくら婚姻の宴を開いたとはいえ早過ぎるのでは…」

    団長「そうではない。これは…簡単に言えば人質と同じだ」

    騎士「人質…」

    団長「建前は風習の違う他国に嫁ぐための花嫁修業だが…実際は姫の身柄を抑えておきたいだけだろう」

    騎士「…そのようなこと…!」

    団長「隣国は北と東の国で緊張状態が続いている。約定があるとはいえ、後ろに不安を作りたくないのだろうな」

    騎士「………」

    団長「姫様もお辛いことだろう…」

    騎士「はい…」

    55 = 12 :

    団長「…そうだった。お前に対する処罰だが…」

    騎士「…はい。覚悟はできております…」

    団長「姫様付きの護衛の任務につくことらしい」

    騎士「…は?」

    団長「本来ならば除名処分なのだが、王子側から提案…というよりも圧力があってな…」

    騎士「…どういうことでしょうか?」

    団長「俺に聞かれてもわからんよ。…長期任務になるだろうが、お前としては救われた形かもしれんな」

    騎士「…救われた…?」

    団長「帰ってきてから除名、というわけにもいかんだろう?」

    騎士「では…!」

    団長「…異国での任務だ。姫様には及ばずとも辛いことがあるだろうが…くじけるなよ?」

    騎士「はっ!」

    58 = 12 :

    騎士「他の兵ともども護衛の任につきます、女騎士と申します」

    「そうですか…よしなに」

    騎士「はっ…」

    兵士「女騎士殿、殿下が御呼びです。至急、先導隊の方までお越しください」

    騎士「先導隊?馬車ではないのか?「

    兵士「殿下は指揮官として軍を預かっておりますので…」

    騎士「なるほど。…いまいく」

    「………」

    騎士「しばし持ち場を離れます。では…」



    先導部隊 中核

    王子「本隊との連絡は?」

    部下「はっ!予定通り国境付近に到着したとのことです」

    王子「うむ。では補給を急がせろ」

    部下「はっ!」

    59 :

    60 :

    見とるで

    61 = 12 :

    ドガラッ…

    騎士「………」

    部隊長「…ではそのように」

    王子「うむ。本隊と合流するまでは馬車の周りを歩兵で固め、騎馬は…む?」

    騎士「………」

    王子「しばし待て」

    部隊長「はっ!」

    王子「どうしたのだ?ずいぶん複雑な顔をしているが」

    騎士「…お、御呼びとのことですが…何か?」

    王子「うむ。嫁の顔が見たくなった、というのはどうだ?はーっはっは!」

    騎士「ぐっ…!」

    王子「くっくっく…冗談だ。天幕にて待て。話がある」

    騎士「…悪趣味な…」ボソッ…

    王子「…聞こえているぞ?」

    騎士「…申し訳、ありません…!」ギリッ…

    62 :

    興味深い…支援

    63 = 12 :

    王子「待たせたな」

    騎士「………」

    王子「今日はずいぶん無愛想だな。昨晩はあんなにもかいがいしく酒を…」

    騎士「…お止めください!」

    王子「ふっ…そうこなくてはな」

    騎士「…話とはなんでしょうか?あまり姫様のお傍から離れるわけにはいかないのですが…」

    王子「そう、そのことだが…お前達の兵士は姫のそばに置くことはできん」

    騎士「!…それでは約束が違うではありませんか!」

    王子「最後まで聞け。…姫を入れるのは男児禁制の修道院なのだ。兵士はもとより俺とて自由には入れん」

    騎士「…そのような話聞いておりませんが」

    王子「ふむ。確かに話していなかったな…」

    騎士「話していない…まさか約定を違えるつもりおつもりか!?」ガバッ!

    65 = 62 :

    私怨

    66 = 33 :

    くそッ!こんな屈辱は初めてだ!!陵辱ならいつものことだが!!

    67 = 12 :

    王子「ほぅ…腰に手をあてて何をするつもりか?」

    騎士「は…!(しまった!剣はここにくる前に取り上げられて…)」

    王子「お前は少し思慮深さが足りんようだな。剣があったとして俺をここで切ればどうなるか…予想くらいつくだろう?」

    騎士「ぐっ…!」

    王子「…はっきり言っておこう」

    騎士「……?」

    王子「お前が俺を信じていないように、俺もお前達を信じてはいない」

    騎士「………」

    王子「小規模な護衛隊とはいえ他国の軍を領内に留めるのは怖いものだ」

    騎士「…昨晩とは打って変わって慎重なのですね?」

    王子「これは長期的な不安要素だ。慎重にもなる」

    騎士「………」

    68 :

    おかしいなこのギル慢心しないぞ

    69 :

    大航海時代ハイパーブックのカタリーナちゃんのSSが最高

    70 :

    完全に慢心王で脳内再生される
    慢心してないけど

    71 :

    金ぴかとセイバーで再生したらはまり役過ぎた

    72 = 12 :

    王子「軍は切り離すとはいえ、お前と姫の使用人には制限はない。それで納得せよ」

    騎士「…話はそれだけでしょうか?」

    王子「そうだな…細かい点はまだ良いだろう」

    騎士「では失礼します」

    王子「…いや待て」

    騎士「…は?」

    王子「昨晩は酒が入っていたとはいえ、暴言を吐いた。…すまなかったな」

    騎士「………」

    王子「どうした?もう話はない。下がって構わんぞ?」

    騎士「はっ…失礼します」

    73 = 60 :

    再生とかどうでもいいんで

    74 :

    おもしろいな

    75 :

    ラストだけ書く
    王子「さあイクぞっ!しっかりと我が子を孕むがいいっ!」
    騎士「や、約束がちがっ!!…?!な、なぜ私の身体はこんなにも悦んでいるのだっ?!…く、悔しい…っ!」ビクビク

    76 = 62 :

    >>75
    どういうことなの…

    77 = 75 :

    ドプドプドプッ…!
    王子「ハァハァ…なかなかに…良かったぞ…」
    騎士「……ハァ…ハァ…(ああ、なぜこんなにも嬉しいのだ……)」
    王子「どうだ?我と共に国を治める気は無いか?この英雄王、愛でると決めたものには悪いようにはせぬぞ」
    騎士「…………」
    騎士「……分かり…ました……どうか…お側に…」

    78 = 12 :

    王子『では出発!』

    部下『はっ!』

    オオオ…



    城 バルコニー

    「………」

    大臣「…行ってしまわれましたな」

    「ふん。小僧が…意気がりおって」

    大臣「しかし、護衛隊の話を飲んでまで姫を囲うとは…なかなかのキレ者と思われますが…」

    「…それが枷になると言うならば外せばよい」

    大臣「…よろしいので?」

    「国を想うのならば姫に異論もあるまい…」

    大臣「ははっ…」

    80 = 33 :

    ちっぱいちゃん

    81 = 12 :

    ドガラッ…

    副官「殿下!ご無事で!」

    王子「副官か、ご苦労。…しかし俺は婚姻の宴に行っただけだぞ?無事も何もあるまい」

    副官「ははは、さようでしたな。しかし姫様の花嫁修業などとは事前の予定になかったもので…」

    王子「宴の前に王と会談したのだが、どうにもきな臭くてな。念のためだ」

    副官「…わかりました。調査させましょう」

    王子「いや、構わん。姫がこちらにいる限り、よほどのことがなければ手は出せんだろう」

    副官「はっ!」

    王子「…それよりも面白い者を連れてきた。後で紹介しよう」

    副官「面白い者ですか…?」

    王子「宴のエピソードも交えてな。くっくっく…」

    82 = 62 :

    83 = 33 :

    つづけろ

    84 = 12 :

    「行軍が止まったようですが…」

    騎士「本隊と合流したようです。軍を一度再編してから行軍するのでしょう」

    「…戦でもないのに物々しいのですね」

    騎士「それだけ姫様を重要視しているということです。…ご安心を」

    「はい。ありがとうございます」

    ドガラッ…

    兵士「女騎士殿ー!」

    騎士「何か?」

    兵士「殿下より編成についてご指示が…」

    騎士「わかった。各部隊長に指示に従うよう連絡を」

    兵士「はっ!…し、しかし…」

    86 :

    ほっほ

    88 = 12 :

    騎士「?…なんだ?」

    兵士「な、なぜか女騎士殿宛に会食のお誘いの一文が…」

    騎士「…会食?駐屯地すら三日はかかると聞いたが…そんなものどこでやるというのだ?」

    兵士「それは存じ上げませんが…」

    騎士「…見せてみろ」

    兵士「ははっ」

    騎士「………」

    『親愛なる女騎士殿。

    これから数ヶ月、長い付き合いになるであろう我が友人ないし、花嫁を歓迎し、ささやかながら食事の用意をさせてもらった。

    部下や使用人ともども振るって参加されたし。

    隣国第三王j…

    グシャ!

    騎士「………」

    部下「お、女騎士殿?」

    騎士「…馬鹿にしているのか…!」ギリギリッ…

    91 = 12 :

    部下「なりません!ここから先は殿下の本営です!いくら姫様のお付きとはいえ許可無しには…」

    騎士「話があるだけだと言っているだろう?取り次ぐだけで良いから…」

    副官「何を騒いでいる?」

    部下「これは副官様…それが…」

    騎士「副官?」

    副官「…女?騎士のいでたちではあるが…女がなぜ我が軍に?」

    騎士「…貴殿らの軍属ではない。私は姫様付き護衛隊の女騎士だ」

    副官「護衛隊の…女騎士?…なるほど確かに…」

    騎士「?…高官とお見受けするが…至急、殿下に取り次いでいただきたい」

    副官「それは構わんが…用件を聞いてもよろしいか?」

    騎士「この妙な一文について真意が知りたい」

    副官「ふむ…」

    92 :

    シェン

    93 = 75 :

    ギル「セイバーにはあの女騎士の面影がある…かつて我が唯一惚れた…」

    94 = 75 :

    綺礼「いいから早く続きを語るのだ」
    ギル「おいおいそう急くな。では話に戻ろう…そしてその副官は…」

    96 = 12 :

    ワイワイ…

    王子「はーっはっは!また噛み付いたのか?お前は?」

    騎士「ぐっ…!」

    王子「風習を知らんとはいえあの書面にまで食いつくとは思わなかったぞ?」

    副官「我が国では客人をもてなすに際し、伝統的に狩猟を行う。今回は人数と姫様の今後のご予定から簡略的に行うことにしたのだが…」

    王子「まぁよい。昼間知らせなかった俺にも責はある」

    騎士「…一言言ってくだされば…」

    王子「知っているかと思ったのだ。騎士という要職についているならば多少は他国について知っているのではないかとな?」

    騎士「………」

    王子「しかしまぁ…城に着いたならまずは歴史書を渡さねばならんか」

    騎士「くっ…!ありがとう、ございます…」ギリッ

    王子「くっくっく…」

    97 = 12 :

    ワイワイ…

    副官「…そういえば姫様のお姿がないようだが…」

    騎士「気分が優れぬとのことだ。慣れぬ長旅の疲れもあろうが…」チラッ…

    王子「………」

    騎士「…何より心中を察していただきたい」

    副官「しかし、顔をお出しになるくらいは…」

    王子「…よい。姫については客と呼ぶ必要もないだろう」

    副官「…はっ」

    騎士「………」

    王子「お互い思う所はあるだろうが…まずは我が国へようこそ。数ヶ月という時間が長いか短いかはわからんが、よろしく頼む」

    騎士「はっ」

    98 = 75 :

    ギル「くっくっく!あの時の女騎士の顔といったら無かったぞ綺礼!」

    99 = 12 :

    『全軍停止!』

    『はっ…全軍停止!』

    騎士「姫様」

    「…はい」

    騎士「どうやら駐屯地に到着したようです」

    「そうですか。…ここは要塞のようですが…」

    騎士「ようではなく、要塞そのものでしょう。隣国南部の防衛拠点かと思います」

    「………」

    騎士「ここまでくれば道のりは後半分。お疲れでしょうが、いましばらくのご辛抱を…」

    「わかっています」

    100 = 33 :

    燃え盛った


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