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    元スレハルヒ「みんな、ごめんなさい! 本当にごめんなさい!」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 長門 + - ハルヒ + - 勇者 + - 完結 + - 朝倉 + - 死にたい + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + - 涼宮ハルヒの謝罪 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    ~放課後 SOS団部室~


    みくる「え? 涼宮さん今日学校に来てないんですか?」

    キョン「ええ。珍しく休みみたいです」

    みくる「どうしたんでしょう? 風邪でしょうか?」

    キョン「分かりません。学校側にも何も連絡してないみたいですし」

    キョン「古泉、お前は何か知らないか?」

    古泉「機関からの報告によりますと、涼宮さんは今日家から一歩も外に出ていないようです」

    キョン「そうなのか? 本当に何してるんだアイツ……」

    みくる「電話してみたらどうですか?」

    キョン「何度も電話掛けてみたんですが、アイツ出ないんですよ」

    古泉「単なるズル休みでもなさそうですね。心配です」

    キョン「何か厄介なことが起こる前触れじゃないだろうな?」

    2 = 1 :

    キョン「長門、お前はどうだ? 何か知らないか?」

    長門「ドア」

    キョン「ん? ドアがどうかしたのか?」


    バーン!!


    キョン「うーわ! 何だぁ!?」


    ハルヒ「はぁ……はぁ……」


    キョン「ハルヒ!? いきなり入ってくるなよ! びっくりしたじゃないか、まったく」

    ハルヒ「……」

    キョン「今日はどうしたんだよ、無断で休んだりして」

    ハルヒ「……」

    キョン「ハルヒ? どうした、何かあったのか?」



    ハルヒ「みんな、ごめんなさい。本当にごめんなさい!」

    3 :

    キョンに買われてM奴隷として墜ちてゆくハルヒを見れるなら支援しよう

    4 = 1 :

    キョン「……」

    長門「……」

    みくる「……」

    古泉「……」

    キョン「ハッ!! あまりのことに放心してしまった!」

    古泉「涼宮さん、いったい何故謝られるのでしょうか?」

    みくる「そ、そうです! 何かあったんですか?」

    キョン「また俺たちの知らない所で厄介なことでもしでかしたのか?」

    長門「……」

    ハルヒ「あたし……」

    ハルヒ「あたし、今まで散々みんなに迷惑をかけてきたわ……」

    キョン「え?」

    ハルヒ「自分勝手で周りのことを一切考えず……SOS団のみんなだけじゃない。もっといろんな人に……」

    キョン「ハルヒ……?」

    ハルヒ「今まで関わってきた人たちみんなに不快な思いをさせてきたわ……」

    5 = 1 :

    キョン「いやまあ、確かに強く否定はできないが……」

    キョン「急にどうしたんだ? 本当に何があったんだ?」

    ハルヒ「キョン」

    キョン「ん? な、何だ?」

    ハルヒ「今まで散々面倒な雑用ばかり押し付けてきてごめんなさい」

    キョン「え、いや、あ、ああ……」

    ハルヒ「あとこれ……」スッ

    キョン「これって……金じゃねーか。何の金だよ?」

    ハルヒ「今まで不思議探索のたびにアンタに奢らせてきたでしょ。その分を返そうと思って」

    キョン「まあ返してもらえるのなら受け取るけどよ」

    ハルヒ「でもごめんなさい。手持ちのお金だけじゃ足りなくて……」

    キョン「いや、そこまでしなくてもいいって」

    ハルヒ「ううん、足りない分はバイトしてでも返すから。それまで少しだけ待ってて」

    キョン「あ、ああ、分かった」

    6 :

    こち亀の69巻の両津メモリアル思い出した

    7 = 1 :

    ハルヒ「……」ジー

    キョン「何だよ、俺の顔に何かついてるか?」

    ハルヒ「そのネクタイ……」

    キョン「ネクタイ?」

    ハルヒ「以前あたし、アンタのネクタイ掴んで引っ張りまわしたことがあったわよね」

    キョン「そんなことあったか?」

    ハルヒ「階段の踊り場まで引っ張って行って部活作りに協力させた時と、初めて部室に案内した時よ」

    キョン「ああ、あったなそういえば。よく覚えてるなお前」

    ハルヒ「あの時はごめんなさい。苦しかったでしょ?」

    キョン「今言われて思い出したくらいだ。気にしてないっての」

    ハルヒ「さあ」ズイ

    キョン「何だよ?」

    ハルヒ「あたしの胸倉を掴んで引っ張りまわしなさい」

    キョン「するかアホ」

    8 :

    なんでこうも不思議探索が毎週年中行われてるとか閉鎖空間で死傷者続出とか思われてるんだろうな

    9 :

    >>8
    ちがうの?

    10 :

    後者はない
    前者はありまくり

    11 = 1 :

    ハルヒ「いいから! ほら掴みなさい!」グイッ

    キョン「こら引っ張るな! 気にしてないって言ってるだろ!」

    ハルヒ「あたしの気がすまないのよ! 思う存分引っ張りまわしなさい!」グイグイッ

    キョン「こら! 胸元見える! 胸元見える!」

    古泉「涼宮さん、落ち着いてください」

    みくる「キョンくん困ってますよぉ」

    ハルヒ「あ……ご、ごめんねキョン。本当にごめんね」

    キョン「まったく。今日のお前おかしいぞ」

    ハルヒ「そういえば」

    キョン「今度は何だ?」

    ハルヒ「授業中にアンタを後ろから引っ張って、後頭部を机に打ち付けちゃったこともあったわね」

    キョン「SOS団結成を思いついた時のあれか。また懐かしいことを」

    ハルヒ「あたしの後頭部に机を……」

    キョン「やらねえよ!」

    12 :

    キョン「おめでたいのはお前のアタマだよ、イカレ女」

    ハルヒ「何言ってんの…?えっ?ピストル?」

    キョン「お前はもう用済みってことだ。それが組織の出した結論」

    ハルヒ「あんたまさか」

    キョン「おっと、無駄話をする気はない。グッバイ、ハルヒ」

    13 = 1 :

    ハルヒ「何よ。いいわよ自分でやるから。えいっ! 一人バックドロップ!」グラッ

    キョン「危ねえ!」ガシッ!

    古泉「おお、ナイスキャッチです」

    キョン「気をつけろ! 下手すると大怪我だぞ!」

    ハルヒ「だってあたし、アンタにひどいことしたのよ! 報いを受けるのが当然じゃない!」

    キョン「気持ちは分からんでもないが、極端なんだよお前は」

    ハルヒ「むー、じゃあ有希! その机をあたしに投げつけて!」

    長門「了解」

    キョン「投げつけて、じゃねえ! 長門も振りかぶるな!」

    ハルヒ「邪魔しないでー!」


    キョン(今日のハルヒはどうしたんだ? いったいどうなってるんだよ?)

    キョン(しかし、今までの行いを反省しているとは言え、強引なところは変わってないんだな)

    14 = 1 :

    古泉「涼宮さん、落ち着きましたか?」

    ハルヒ「うん。ごめんね、取り乱しちゃって」

    古泉「いえいえ、お気になさらず」

    ハルヒ「古泉くん、いつもいつもごめんなさい」

    古泉「おや、何のことでしょうか?」

    ハルヒ「孤島とか夏祭りの会場とか、いつもいい所を見つけてくれて手配もしてもらっているのに……」

    ハルヒ「あたし、ろくにお礼も言った事がなかったわ。副団長なんだから当然だなんて思ってて……」

    ハルヒ「ごめんなさい! ごめんなさい!」

    古泉「いいんですよ。僕は涼宮さんや皆さんに喜んでいただければ満足ですから」

    ハルヒ「それと、実は古泉くんのオセロの白い部分を全部マジックで塗り潰した犯人、あたしなの。ごめんなさい」

    古泉「え?」

    ハルヒ「古泉くんの鞄にこっそり『悪霊退散』って落書きしたのもあたしなの。ごめんなさい」

    古泉「はははそぉですか。全然気にしてませんよははは」


    キョン(顔が引き攣ってる引き攣ってる)

    15 = 1 :

    長門「……」

    ハルヒ「有希、有希にも謝らないといけないことがあるわ」

    長門「何?」

    ハルヒ「以前部室にある本をフリマで売ろうとしたことがあったでしょ」

    長門「……」

    ハルヒ「普段ずっと本を読んでいる有希が、どれだけ本を大事にしているかなんて少し考えれば分かるものなのに」

    ハルヒ「あたしはそんなこと全然考えずに軽い気持ちで本を売ろうとした。しかも有希の家にある本まで」

    長門「……」

    ハルヒ「有希、ごめんなさい。あたしが馬鹿だったわ」

    長門「いい」

    ハルヒ「お詫びに今度好きな本を買ってくるわ。バイトでお金を貯めてからだけど」

    長門「そう」


    キョン(あの時は結局売らなかったんだが……売ろうとしたこと自体が許せなかったってことか)

    16 = 1 :

    みくる「涼宮さん、少し休みましょう。はい、お茶です」

    ハルヒ「はい、どうもありがとうございます。朝比奈先輩」

    みくる「え?」

    ハルヒ「え?」

    みくる「い、今なんて言いましたか?」

    ハルヒ「どうもありがとうございます、と」

    みくる「その後です!」

    ハルヒ「朝比奈先輩」

    みくる「な、何でそんな呼び方するんですか……?」

    ハルヒ「だって朝比奈先輩は上級生ですし……」

    みくる「いつも通り『みくるちゃん』って呼んでいいんですよ」

    ハルヒ「そんな失礼な呼び方はできないですよ。今までのあたしはどうかしてたんです」

    ハルヒ「上級生の朝比奈先輩に対して敬語も使わず、先輩として敬うこともせず……」

    ハルヒ「朝比奈先輩、今まで本当にすみませんでした!」

    18 = 1 :

    みくる「そ、そんな、頭を上げてください涼宮さん!」

    ハルヒ「これからはきちんと先輩として敬っていきます」

    みくる「いつもと同じように接してくれていいんですよぅ……」

    ハルヒ「だめです。朝比奈先輩は上級生なんですから」

    みくる「な、ならせめてその『朝比奈先輩』という呼び方だけでも変えてもらえないですか?」

    ハルヒ「朝比奈先輩がそこまで言うなら……みくる先輩」

    みくる「先輩はいらないです」

    ハルヒ「朝比奈さん」

    みくる「あの、下の名前で呼んでもらえませんか……?」

    ハルヒ「みくるさん」

    みくる「みくるちゃんでいいんですよ」

    ハルヒ「いいえ『みくるさん』です。譲れるのはここまでです」

    みくる「えう……分かりました。それでいいです……」

    19 :

    中の人はこうならないか

    20 :

    >>12
    コピペになってたのか

    21 = 1 :

    ハルヒ「みくるさん、あたし今までみくるさんに散々セクハラ行為をしてきました」

    ハルヒ「胸を揉んだり、強引に服を脱がせようとしたり、恥ずかしい姿を写真に撮ったり」

    ハルヒ「みくるさんは嫌がってたのに無理矢理……本当にごめんなさい!」

    みくる「あ、うん。それはちょっともうしてほしくないです……」

    ハルヒ「お詫びにあたしの胸を揉んでください」

    みくる「ええ!?」

    キョン「やっぱりそうくるか。こら待てハルヒ」

    ハルヒ「何よ。代わりにあんたが揉むの?」

    キョン「揉むか!」

    ハルヒ「じゃあみくるさん、あたしの服を脱がせてください! 辱めてください!」

    みくる「えっと~~あの~~それは……」オロオロ

    キョン「やめろハルヒ。見ろ、朝比奈さんが困ってるじゃないか」

    キョン「お前は今までやってきたことを反省すると言いながら、強引すぎて結局は迷惑をかけてるぞ」

    ハルヒ「え? あ、それは……でも謝りたい……でも……」オロオロ

    キョン「はぁ、やれやれ」

    22 = 1 :

    長門「……」パタン

    古泉「おや、もう下校時刻ですね」

    キョン「結局今日の団活はハルヒが謝るだけ謝って終わってしまったな」

    ハルヒ「まだまだ謝り足りないわ」

    キョン「たく。それで、明日の不思議探索はどうするんだ? いつも通りにやるのか?」

    ハルヒ「ううん、明日は休みにするわ。あたし行かなきゃいけないところがあるから」

    みくる「行かなきゃいけないところ?」

    ハルヒ「神社よ」

    キョン「神社? 何でまたそんなところに?」

    ハルヒ「以前映画撮影の時に神社まで撮影しに行ったことがあったでしょ」

    キョン「ああ、あったな」

    ハルヒ「その時にあたし、神主さんにエアーガンを乱射したりしていろいろ迷惑をかけちゃったから」

    キョン「ああ、あったな……」

    ハルヒ「そのことを謝りに行くの。だから明日の不思議探索はなし。みんなは休んでて」

    23 = 1 :

    キョン「……」

    ハルヒ「どうしたのよキョン、急に黙り込んで」

    キョン「……俺も行く」

    ハルヒ「え?」

    キョン「明日は俺も一緒に神社に行く。俺も一緒に謝る」

    古泉「なら僕も行きますよ」

    みくる「あたしも行きます」

    長門「……」スッ

    キョン「長門も行くとよ。明日は全員で謝りに行くか」

    ハルヒ「みんなちょっと待って! あれはあたしが悪いのよ! みんなはただ巻き込まれただけじゃない!」

    キョン「お前が神主さんを撃ったとき、結局は俺達も一緒になって逃げたんだ。だから同罪だ」

    ハルヒ「で、でも……何で……」

    古泉「みんな謝りたいという気持ちがあるのです。だからみんなで行きましょう」

    キョン「決まりだ。時間と集合場所はいつもの不思議探索と同じということで」

    ハルヒ「う……うん。分かったわ……」

    24 = 1 :

    ハルヒ「じゃああたし、帰るわね」

    キョン「おう、俺達は戸締りしてから帰るから」

    ハルヒ「うん。みんな…………本当にごめんなさい」


    パタン


    キョン「……さて、これはいったいどういうことなんだ?」

    古泉「分かりません。おそらく自宅に閉じこもっていた間に何かあったのでしょうが」

    みくる「まさか涼宮さんがあんなに素直に謝ってくるなんて、びっくりしました」

    キョン「反省することも謝ることもいいことだし必要なことだと思うんですけどね」

    キョン「ただ、あの強引なやり方はちょっと。机に頭を打ちつけようとしたり胸を揉ませようとしたり」

    古泉「とにかく普通の状態ではないことは間違いないです。早速機関のほうで調べてみますよ」

    長門「……」

    キョン「長門、お前も何か分からないか?」

    長門「不明。何者かによる改変の痕跡がないか調査の必要がある」

    キョン「そうか。頼むぞ」

    25 :

    最近のハルヒSSには国木田成分がたりてないと感じるのは俺だけか?

    26 = 1 :

    みくる「それにしても……」

    キョン「朝比奈さん、どうかしましたか?」

    みくる「あ、ううん、何でもないことなんだけど……」

    みくる「涼宮さん、あたしとキョンくんにばかり謝ってたなぁって。そんな気がして」
     
    キョン「そういえばそうでしたね。普段のハルヒによる被害は俺や朝比奈さんに集中してますからね」

    古泉「そうですね。何だか申し訳ないです」

    長門「……」

    キョン(もっとも……普段の団活はともかく不思議絡みに関して言えば、長門と古泉は最大の被害者とも言えるんだよな……)

    古泉「とにかく原因が分かるまでしばらく様子見ですね。我々もそろそろ帰るとしましょう」

    みくる「あ、戸締りはあたしがしておきます。着替えなきゃいけないから」

    キョン「お願いします。さて、明日に備えて早めに帰って寝るとするか」


    キョン(今回のハルヒの異変……何者かによる陰謀なのか、本当にハルヒ自身が今までの行いを反省したのか)

    キョン(……厄介なことにならなければいいんだけどな)

    27 = 8 :

    >>9
    溜息(2月)で不思議探索を「そう言えば久しくやってない」とある
    後者については、超能力者が「地球全土で十人くらい」しかいないのにそう頻繁に死ぬわけないだろう
    負傷はあるのかもしれないが

    28 = 1 :

    ~翌日 土曜日 駅前~


    キョン「到着っと。ギリギリセーフか?」

    みくる「おはようございます、キョンくん」

    キョン「おはようございます朝比奈さん。長門もおはよう」

    長門「おはよう」

    古泉「どうも。おはようございます」

    キョン「おう。ハルヒは?」

    古泉「あちらにおられますよ」

    キョン「お、いたいた。ようハルヒ、おは……よ……」

    ハルヒ「おはよキョン。どうしたのよ、そんな顔して?」

    キョン「どうしたのよってお前……何でバニーガールの格好をしてるんだよ!?」

    29 = 1 :

    ハルヒ「映画撮影の時、みくるさんをバニーやウェイトレスの格好で連れまわしたことがあったでしょ」

    ハルヒ「本当に恥ずかしい思いをさせてしまったと反省しているわ……」

    ハルヒ「だからこそ! 今日あたしはこの格好で移動することにしたのよ!」

    みくる「あたしはいいって言ったんですけど……」

    キョン「そういうことか。しかしまた極端な」

    ハルヒ「同じ辱めを受けてこそ、反省したと言えるのよ!」

    キョン「お前も恥ずかしい思いをさせたという自覚はあったんだな。いや、今になって自覚したのか」

    ハルヒ「じゃあみんな揃った所で出発するわよ!」

    キョン「そういえばハルヒ、お前バニーでビラ配りとかしたことあったが、その時は特に恥ずかしがってなかったじゃないか」

    キョン「こういうのはお前が『恥ずかしい』と思わないと意味がないんじゃないか?」

    ハルヒ「……それもそうね。よし!」ヌギヌギ

    キョン「おおおおい!? 何でいきなり脱ぎ始めるんだよ!」

    ハルヒ「さすがにあたしも素っ裸は恥ずかしいわよ。これで償いになるでしょ」

    キョン「やめろって! おいこら!」

    30 = 1 :

    ハルヒ「離しなさいよ! バニーじゃ物足りないってアンタが言ったんじゃない!」

    キョン「いや確かにそうだけど! そこまでしろとは言ってない!」

    ハルヒ「脱がせなさいよー!」

    キョン「目的地に着く前に捕まっちまうっての! って、うわ! 凄い馬鹿力!?」

    ハルヒ「がおーー!!」ブンブン!!

    キョン「ひいい!? みんな助けてくれ!」

    みくる「涼宮さん、落ち落ち落ちち着いてぇ!」

    長門「任せて」


    10分後

    ハルヒ「わ、分かったわよ……バニーで妥協するわ……」

    キョン「長門は強かった。ともかくやっと納得してくれたか……」


    古泉「すみませんが、あまり余計なことは言わないでいただけますか?」

    キョン「すまん。本当にすまん」

    31 = 1 :

    ~神社~


    キョン「何とか無事に到着したな」

    みくる「すれ違う人たちの視線が凄かったですね。あたしの時もそうだったのかなぁ……?」

    古泉「では行きますか。神主さんはどこでしょう?」

    ハルヒ「……」

    キョン「どうしたハルヒ? 急に立ち止まったりして」

    ハルヒ「みんな、映画撮影の時はごめんなさい。いろいろわがままな注文ばかりつけて」

    ハルヒ「それにみんなそれぞれクラスの出し物もあったのに、SOS団を優先しろなんて勝手なこと言って」

    古泉「いえいえ、気にしてませんよ」

    ハルヒ「でも古泉くんのクラスは演劇だったんでしょ? 映画と演劇でセリフ覚えるの大変だったはずよ」

    ハルヒ「だから償いとして、あたし百科事典を暗記することにしたの」

    古泉「え?」

    ハルヒ「でも時間がなくて半分しか覚えてないの。本当にごめんなさい」

    みくる「充分凄いです……」

    32 = 1 :

    キョン「ハルヒー、まだかー?」

    ハルヒ「お待たせ。着替え終わったわよ」

    キョン「よし。いくらなんでもバニーの格好で謝るのは失礼すぎるからな」

    古泉「神主さんいましたよ。境内の方で掃除をしています」

    キョン「そうか。じゃあ行くとするか」


    ハルヒ「あの、すみません」

    神主「おや、なんだいお嬢さん」

    ハルヒ「実はお話がありまして……」

    神主「はて? 君達、どこかで見たことあるような?」

    キョン「ええ、実は以前俺達……」


    神主「あーー! 貴様らあの時の高校生か!!」

    33 = 1 :

    神主「まったく! 人に向かっていきなり鉄砲を撃ってくるとは何事か!」

    ハルヒ「ごめんなさい! ごめんなさい!」

    キョン「本当にすみませんでした!」

    神主「しかも神社の鳩にまで鉄砲を撃ちおって! この馬鹿者どもが!」

    みくる「ふぇぇん、ごめんなさぁい」

    古泉「大変申し訳ありませんでした」

    神主「近頃の高校生はなっとらん! まったくもってなっとらん!」

    長門「……ゴメンナサイ」

    神主「こっちへ来なさい! たっぷりみっちり説教してやる!」

    ハルヒ「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」


    ガミガミガミガミガミガミガミガミ…………

    34 :

    追いついちまった起伏が乏しいからもっとひねってください

    35 :

    >>30
    落ちち着いてぇ!
     →おちちついてぇ!
       →お乳突いてぇ!
    ……オレもう駄目だ

    36 = 1 :

    神主「もう2度とあんなことはしないように! いいな!」

    ハルヒ「はい……ごめんなさい……」

    神主「分かればよろしい。では帰ってよし」


    キョン「はぁ、やっと解放された。結局1時間近く説教されちゃったな」

    ハルヒ「みんなごめんね……あたしのせいでみんなまで……」

    キョン「何度も言ったろ。あれは俺達も悪かったんだって」

    古泉「僕達も謝らなければいけないと思ったから謝った。それだけのことですよ」

    ハルヒ「……うん」

    キョン「それで、これからどうするんだ? 何か他に予定あるのか?」

    ハルヒ「うん。あ、ちょっと待ってて。着替えてくるから」

    キョン「またバニーになるのか? お前も律儀だな」
     

    37 = 1 :

    キョン「それにしても、アイツがバニーの格好で歩いてると俺達のほうが恥ずかしくないか?」

    みくる「そうですか……あたしの時も恥ずかしかったんですね……」

    キョン「わああ! そんなことないですよ! すみません!」

    長門「わたしもあの時は魔法使いの格好をしていた。恥ずかしかった?」

    キョン「すまん。今の今までそのことをすっかり忘れてた……」


    古泉「涼宮さん、遅いですね」

    キョン「そういえば着替えるだけにしては時間がかかりすぎてるな」

    みくる「あたし、ちょっと様子を見てきます」タタッ


    キョン「なーにやってんだアイツ」

    古泉「何かあったのでしょうか」

    みくる「あ、あのう……」

    キョン「朝比奈さん、ハルヒはどうでした? まだ着替え終わってないんですか?」

    みくる「いえ、着替えはもう終わってるんですけど……」

    38 = 1 :

    みくる「とにかく一緒に来てくれませんか? こっちです」

    キョン「そっちは境内じゃないですか。何でハルヒはそんなところに?」

    古泉「行ってみましょう」


    みくる「あそこです。あそこにいるんですけど……」

    キョン「お、本当だ。アイツあんなところでしゃがみ込んで何やってるんだ?」

    みくる「見てください。涼宮さんの前に」

    古泉「あれは……」


    ハルヒ「鳩さんごめんなさい、本当にごめんなさい……」

    ポー ポーポー クルッポー


    キョン「たくさんの鳩に謝ってる……」

    古泉「おそらくあれですね。映画撮影のときに鳩が一斉に飛び立つシーンを撮るために」

    キョン「鳩に向かってエアガン撃ってたな。あの時のことを謝ってるのか」

    39 = 1 :

    ハルヒ「鳩太郎さんごめんなさい、鳩子さんごめんなさい……」


    キョン「ついに勝手に名前まで付け始めたぞ。止めた方がいいんじゃないか?」

    みくる「でも、何か近寄りがたいというか」

    キョン「放っとくわけにもいかないでしょう。おーいハルヒ、いい加減に……」スタスタ


    ポー! クルクルポッポー! バサッ! バサバサバサバサッ!!!!


    みくる「ああ!」

    古泉「鳩がみんな逃げてしまいましたね」


    ハルヒ「ちょっとキョン! まだ全部謝ってないのに逃げちゃったじゃない!」

    キョン「え! す、すまん!」

    ハルヒ「ああもう! 鳩さん待ってー!」ダダッ

    キョン「あ! おいハルヒ! 待て!」

    40 = 1 :

    ハルヒ「戻ってきてー! まだ謝り足りないのよー!」

    キョン「お前が戻ってこーい! 追いつけるわけないだろうが!」


    ハルヒ「はぁ、はぁ、ぜぇ、ぜぇ……」

    キョン「やっと止まったか。本気で追いつくまで走り続けるかと思ったじゃねーか」

    ハルヒ「ううう……鳩さん……」

    キョン「もういいだろ。鳩にもお前の気持ちは伝わったさ」

    ハルヒ「でも……あたし……」

    長門「……これ」スッ

    ハルヒ「有希? これは……メガフォン?」

    長門「大声で叫べば伝わるはず」

    キョン「へえ、気が利くじゃないか長門」

    ハルヒ「ありがとう有希! よーし……」ス~…


    ハルヒ「鳩さんたちーー!! あの時は本当に本当にごめんなさーーい!!」

    41 = 1 :

    ハルヒ「はあ、はあ、ふう」

    キョン「満足したか?」

    ハルヒ「うん、ありがとね有希。それにしてもいつの間にこんなの用意したの?」

    長門「拾った」

    ハルヒ「そうなの? まあいいわ。これで心置きなく次の場所に向かえるわ!」

    古泉「涼宮さん、その前に昼食にしませんか? そろそろお昼ですし」

    みくる「そうしましょう。あたしもお腹ペコペコです」

    ハルヒ「そうね。どこかお店に行きましょうか」

    キョン「決まりだな。何か食べたいものでもあるか?」

    ハルヒ「そうねー。あ、あそこに焼き鳥屋さんがあるわ。あそこにしましょう」

    キョン「おい」

    42 = 1 :

    ~午後~


    キョン「さて、昼食も食べ終わったし、次はどこに行くんだ?」

    ハルヒ「次は池よ」

    キョン「池?」

    ハルヒ「ほらほら。さっさと向かうわよ」

    キョン「待て待て待て! 池ってどういうことだ!?」

    みくる「池……あ! あ~~……」

    キョン「朝比奈さん、どうかしましたか?」

    みくる「あの、池って映画撮影の時に行ったあの……?」

    キョン「映画撮影……ああ思い出した。朝比奈さんが投げ込まれた……」

    ハルヒ「うん。今からそこへ行くわ」

    キョン「何かまた嫌な予感がするぞ」

    43 = 1 :

    ~池~


    ハルヒ「到着っと」

    キョン「相変わらず汚い池だな……」

    長門「……」

    古泉「それで涼宮さん、ここへ来たということは……?」

    ハルヒ「うん……みくるさん」

    みくる「はい、何でしょう?」

    ハルヒ「あの時はごめんなさい。こんな汚い池に投げ込んだりして……」

    みくる「ううん、あの時は最終的には自分で飛び込むって決めたから」

    ハルヒ「それでもです! ただのその場の思いつきであんなことさせちゃうなんて……」

    みくる「いいんですよ。こうやって謝ってくれたんだから」

    ハルヒ「本当にごめんなさい! あたしが馬鹿でした!」

    44 :

    押すなよ!絶対に押すなよ!

    45 = 1 :

    ハルヒ「もちろんただ謝るだけで済ますつもりはありません。あたしも! この池に飛び込みます!」

    みくる「ええええ!」

    キョン「やっぱりな。そうなるだろうと思ったよ」

    キョン「念のために言っておくか。ハルヒ、やめとけって」

    ハルヒ「駄目よ! 絶対に飛び込むわ!」

    キョン「やっぱり説得は無駄か。ちゃんとタオルとか持ってきたのか?」

    ハルヒ「その辺の準備はバッチリよ!」

    キョン「そうか。分かった。気をつけろよ」

    みくる「キョンくん、本当にいいんですか?」

    キョン「すぐに引き上げれば大丈夫でしょう…………ってハルヒ? 何だそれ?」

    ハルヒ「これ? 手足に重りを付けてるのよ。ただ飛び込むだけじゃ足りないと思って」

    キョン「おま! ストップストップ!?」

    ハルヒ「第1のコース、涼宮ハルヒ! いきます!」ピョーン


    ザボーン!! ゴボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ…………

    46 = 1 :

    ハルヒ「死ぬかと思ったわ……」

    キョン「ただの入水自殺じゃねえか! 何考えてるんだ馬鹿野郎!」

    ハルヒ「あたしの力なら何とかなると思ったんだけど……予想以上に凄い速さで沈んでいったわ」

    キョン「確かにお前は凄い力もってるけど! 己の力を過信するな!」

    古泉「危うく神が神に召されるところでした……」

    キョン「まったく。長門が飛び込んで助けなかったら危なかったぞ」

    長門「……」

    ハルヒ「ごめんね有希。助かったわ」

    長門「いい」

    みくる「涼宮さん、大丈夫ですか?」

    ハルヒ「何か気持ち悪い……水中で変なモノ飲み込んじゃったみたい……」

    キョン「変なモノ? 長門、何だか分かるか?」

    長門「カエルを飲み込むところを見た」

    キョン「魚だ! ただの魚だハルヒ! 気にするな!」

    47 = 1 :

    古泉「涼宮さんも長門さんもびしょ濡れですね」

    長門「……」ビッショリ…

    ハルヒ「有希、これに着替えて。あたしの服だけど」

    キョン「お前の分は?」

    ハルヒ「着替えは1人分しか持ってきてないのよ」

    キョン「しかしそのままだと身体に悪いぞお前」

    みくる「そうだ! 鶴屋さんに頼んでみます。ちょっと電話してみますね」


    ハルヒ「ごめんね有希、あたしのせいで。本当にごめんね」

    長門「気にしなくていい」

    キョン「2度とこんなことするなよ。って言っても、今のお前だとまた何かやらかしそうだな」

    みくる「お待たせしました。鶴屋さんのお家に来てもいいそうですよ」

    キョン「よし。じゃあ移動するか」

    48 :

    魚でもまずいだろwwwwwwwwww

    49 = 1 :

    ~鶴屋邸~


    鶴屋「やぁやぁいらっしゃいみんな! さ、どうぞどうぞ」

    みくる「急にごめんね鶴屋さん、お邪魔します」

    鶴屋「ハルにゃんと長門っちはこっち。シャワー浴びないとね」

    ハルヒ「ごめんなさい。いきなり押しかけてきてごめんなさい」

    長門「……」

    鶴屋「いいっていいって! 後で着替え持っていくよ! キョンくん達はこっち!」

    キョン「ありがとうございます鶴屋さん。助かります」

    古泉「涼宮さんと長門さんが来るまで、しばし小休止ですね」


    鶴屋「それで何があったんだい? 池に飛び込んだとは聞いたんだけど」

    キョン「えーと、実はですね……」

    50 :

    「おめぇ、……戦略、戦術、…そして戦闘、…全て三拍子揃ってるぜ。
    ……お前みたいなヤツが俺の役をやるべきなんだよ…。山狗みてぇなクソどもの隊長をな…!」
    「ははん。ごめんだね、あんたらみたいな根暗そうな秘密部隊の隊長なんて!」
    魅音が笑い捨てる。
    小此木もそれを笑って受けた。
    謙遜でなく、それは純粋な反応だと思った。
    「……へへへ、そうだな。お前ほどの器なら日本の不正規戦部隊長なんてもったいないぜ…。
    SASでもデルタでもスペツナズでも、…どこでも最高の人材になれるだろうぜ。何しろ、」
    「はははは、あっははははははは!!!SASぅ? デルタフォースぅ?
    下らないねぇ!そんな退屈なところじゃあ、私を飼いならせやしないよ!!」
    「……へっへへははははは! そうだろうな。そうだろうよ。
    ……なら聞かせてくれ。お前ほどのヤツなら、何の隊長を望む!」
    「隊長なんて興味ないね。部長でいいね。」
    「……部長…。英国情報部辺りってとこか、…ふ、妥当だな。」
    「だめだめだめ、なってないね!あのねぇ、私がやりたい部長はたったひとつ!!
    雛見沢分校の我が部の部長だけさッ!!
    罰ゲームのない戦いなんてごめんだね!
    口先の魔術師、前原圭一!かぁいいモードの竜宮レナ!
    トラップ使いの沙都子に萌え落としの梨花ちゃん!!
    そして期待の新人、古手羽入!!これだけ揃ってりゃ、世界のどこだろうと退屈だねッ!!」
    「…………勝てねぇ…。……勝てねぇよ……。…こんなヤツが隊長だったんじゃ、
    …勝てるわきゃねぇやな…。へへへへはははははははは!!」


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