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    元スレほむら「絶対にみんなを助けてみせる!」

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    101 = 1 :

    杏子「あたしは誰にも負けないさ」

    ほむら(巴マミの意見にも一理ある)

    ほむら(QBがなんらかの魔法少女をここに連れて来て魔女化させたら)

    ほむら(まだわたしの知らない強力な魔女が出没する可能性がある……)

    ほむら「佐倉杏子、少し待ちなさい」カキカキ

    杏子「なんだ? あんたはあたしを信用してるんじゃないのか?」

    ほむら「ええ、だからこそアドバイスをしたいのよ」カキカキ

    杏子「アドバイス?」

    ほむら「そう、あなたが戦ってもいい魔女はこいつらだけよ」ビシッ

    杏子「魔女図鑑?」

    102 = 1 :

    ほむら「まあ図鑑と書いても、内容は薄っぺらいわ」

    ほむら「今とっさに書いたものだから許してちょうだい」

    杏子「ああ……、ん?」

    ほむら「どうかしたの?」

    杏子「なんであんたは今後出てくる魔女を知っているんだ?」

    杏子(まさかQBの仲間なのか?)

    杏子(いや、それだと助言してくる理由が分からねえ)

    杏子(いや、そもそも助言が嘘なのか?)

    ほむら「安心しなさい」

    ほむら「ただの統計の結果よ」

    杏子「前にも言ってたな」

    杏子「その統計ってなんなのか、言ってくれる気はないのか?」

    ほむら「この情報源を言うことはできないわ」

    103 = 1 :

    杏子「それはなんでなんだ?」

    ほむら「言えば、わたしはここからいなくなってしまう」

    杏子「どういう……ことだよ」

    ほむら「魔法少女には秘密が多いのよ」

    ほむら「あまり深く聞かないでもらえると助かるのだけど」

    杏子(こいつのことは、今のところ信用できる)

    杏子(しかし、なんだ?)

    杏子(妙に謎が多く、逆にほむらはなんでも知っているみたいだ)

    杏子(でも今はQBを信じるわけにもいかねぇ)

    杏子(それに比べてほむらは、理由や根拠こそ言わないが頼りになるのは事実……)

    杏子「分かった。何も言わずに行ってやる」

    ほむら「助かるわ」

    105 = 96 :

    106 :

    しかしこれも平行世界の一つの話で結局失敗してしまうってことか・・・

    107 = 1 :

    マミ「えっと、じゃあわたしは……」

    ほむら「マミ先輩は部屋に残ってください」

    ほむら「佐倉杏子なら一人で大丈夫ですし、マミさんの作ったケーキを食べたいです」

    マミ「え? そ、そう?」

    マミ「佐倉さん、本当に一人で大丈夫?」

    杏子「あたしなら大丈夫さ」

    マミ「じゃあ、わたしはここに残るわね」

    杏子「じゃあ、行ってくる」

    ほむら「QBには……気を付けなさい」ボソッ

    杏子(分かってるさ)サッ

    108 = 1 :

    マミ「じゃあ、暁美さんのリクエストということで、ケーキを作りましょう」

    まどか「マミさんは凄いなあ」

    まどか「怖い魔女とも戦えるし、お菓子も作れちゃうし」

    さやか「本当、本当」

    さやか「あたしには魔女と戦うなんて無理だわ」

    ほむら(そうね。全くもって同意だわ)

    マミ「魔女は、確かに怖いけど、慣れよ慣れ」

    マミ「それに比べて、お菓子作りは簡単よ?」

    マミ「鹿目さんも一緒に作る?」

    まどか「は、はい」アセアセ

    さやか「マミさんに、まどか、頑張れー」

    ほむら(美樹さやかは手伝わないのね)

    ほむら(それよりもまどかの手作り……)ジュルリ

    109 :

    支援…

    110 = 1 :

    さやか「さて、まどかもマミさんも行ったね」

    さやか「ほむら、話があるんだけどいいかな?」

    ほむら「話? 美樹さやかがわたしに何の用かしら?」

    さやか「えっと、あのさあ、その美樹さやかって呼び方やめない?」

    さやか「あたしはほむらって名前で呼んでるんだし、ほむらもさやかでいいよ」

    ほむら「……分かったわ、さやか」

    ほむら「それで、話というのはこれだけかしら?」

    さやか「違う違う、今のはおまけだって」

    さやか「じゃあ、本題に入るよ」

    111 :

    嫌な予感しかしない

    112 = 1 :

    さやか「恭介のことなんだけど……」

    ほむら「恭介?」

    さやか「そう、恭介」

    ほむら「…………」

    ほむら(ハッ)

    ほむら(もしかして、本当に手足が治せるのか疑問になったのかしら?)

    ほむら(誰かに聞いて嘘だってバレた?)

    ほむら(それだけはマズい。マズいマズいマズい)

    ほむら(バレたら何されるか分からないわ)

    さやか「もしかして、恭介の手足ってさ……」

    ほむら「……」ゴクリ

    さやか「治らなかったり、する?」

    ほむら(バレたああああああああああ)

    113 = 1 :

    ほむら(うまく、誤魔化さないと)

    ほむら「ど、どうしてそう思うのかしら?」アセアセ

    さやか「なんか、ほむらが深刻そうな顔してたからさ……」

    ほむら(ん?)

    さやか「何か思い詰めてるみたいっていうか」

    さやか「ずっと様子が変だったから」

    さやか「マミさんが助かったとき、ほむら一人だけ喜んでなかったよね」

    さやか「その後もずっと、今だって何かを考え込んでいるみたい」

    さやか「もしかして、病院に魔女が取り付いたせいで、恭介の体に異変があったのかなって」

    ほむら(…………)

    ほむら(ナイス誤解! グッチョブ誤解!)

    114 :

    追いつき支援

    116 = 1 :

    ほむら「バ、バレてしまったようね」

    さやか「じゃあ、やっぱり」

    ほむら「本来は治せるはずだったのだけど、魔女が来たことによって状況が一変したのよ」

    ほむら「詳しい理由は分からないけど、確実に恭介くんの体に悪影響を与えていったわ」

    ほむら「今の彼の手は、もう、絶対に治せないでしょうね」

    ほむら「ごめんなさい、さやか」ポロッポロッ

    ほむら「約束したのに、守れなかった」ポロッポロッ

    ほむら「なんて、なんて謝ったらいいか」ポロッポロッ

    さやか「ほむら……」

    117 = 95 :

    またさるか?

    118 :

    ほむ

    119 = 111 :

    あんあん

    120 = 1 :

    てす

    121 = 1 :

    さやか「いいんだよ、泣かなくて」

    ほむら「え?」ウルウル

    さやか「確かに治らないのは悲しいけど、それはほむらも一緒だもんね」

    ほむら(いや、別に)

    さやか「もともと夢みたいな話だったんだよ」

    さやか「転校生が恭介の幼馴染で、実は恭介の手足を治せて、費用は転校生の父が出してくれる」

    さやか「そんなおいしい話、もともとおかしかったんだよ」

    さやか「泣かないでよ、ほむら」

    さやか「別にほむらのせいじゃないんだから」

    さやか「あたしは、怒ってないよ」

    ほむら「さやかぁ……」ウルウル

    123 = 1 :

    さやか「はい! じゃあこの話はおしまい」

    さやか「あたしは大丈夫だから、ほむらも気落ちしないで」

    ほむら「うん……うん……」ウルウル

    ほむら(想像以上に優しいわね、このさやか)

    ほむら(まさか、QBと契約するつもり……?)

    ほむら「でも……恭介の手が治らないからって……」ウルウル

    ほむら「QBとだけは契約しないで……」ウルウル

    さやか「別にQBと契約するなんて言ってないじゃんか」

    ほむら「じゃあ、どうして、そこまで平気なの?」ウルウル

    ほむら「恭介のことが大好きなあなたなら、絶対に落ち込むと思ったのに……」ウルウル

    124 = 1 :

    さやか「実はね、恭介よりも、もっと大切に思える人ができたんだ」テヘヘ

    ほむら(え?)

    ほむら(ええええええええええ)

    ほむら(一途じゃないの? 美樹さやかって一途じゃないの?)

    さやか「だからといって、恭介のことが嫌いになったわけじゃないけどさ」

    さやか「それによって、物事を客観的に見れるようになったんだ」

    ほむら(美樹さやかってこんなキャラだっけ?)

    さやか「そしたらさ、恭介の手足を治すために、他の治療待ちの人を飛ばすのはどうかなって思って」

    さやか「手が動かなくたって、恭介は恭介だって気付けたんだ」

    ほむら「それは、よかったわね」アハハ

    126 = 99 :

    いいペースだ

    128 = 1 :

    さやか「だからもうそんな顔しないでよ、ほむら」

    さやか「せっかくのお泊まりなんだから楽しもうよ」

    ほむら「わたしはあなたを、いえ、さやかを誤解していたわ」

    ほむら「あなたは思ったより、優しい心を持っていたのね」

    さやか「思ったよりってなんだよー」

    さやか「あたしはどこからどう見ても、優しいさやかちゃんですよ!」

    ほむら「そうね」

    ほむら(なにやら話は綺麗に片付いたようね)

    ほむら(本気で焦ってしまったわ)

    マミ「暁美さん、美樹さん、ケーキが出来たわよ」

    129 = 100 :

    別のSSを読んでたら、ここで猿が発生してた。
    支援の手を休めてスマン。まだ頑張ってくれたらうれしいが...

    130 = 1 :

    さやか(うおっ、凄い甘い香りがする)

    まどか「わたしも、少し手伝ってみたんだけど」

    まどか「あんまり上手にできないや……」

    ほむら(いえ、まどかの手作りってだけで大満足よ)

    さやか「じゃあさっそくいただきますか」

    まどか「ほむらちゃんはマミさんのケーキが食べたかったんだよね?」

    まどか「じゃあわたしのはさやかちゃんとわたしで食べる?」

    さやか「おうよ! まどかの手作りだったらいくらでも食べれるよ」

    まどか「嬉しいなあ」

    ほむら(ちょっと、え、なんでそうなるの?)

    マミ「じゃあ暁美さん、わたしが作ったのを一緒に食べましょう」

    ほむら「は、はい。喜んで……」

    ほむら(グスン)

    131 :

    おれの村でも猿が発生してるよ

    132 :

    >>139

    「俺も仲間に入れてくれよ~(マジスマ)」

    133 = 1 :

    ほむら(まどかの手作りが食べたかったわ)モグモグ

    ほむら(いや、普通においしいんだけどね)モグモグ

    まどか「さやかちゃん、どうかな?」モジモジ

    さやか「まどかの愛情たっぷりで最高だよ! まどか、ありがとう」モグモグ

    まどか「て、照れるよ//」モグモグ

    マミ「暁美さん、どうかしら? 甘めにしたんだけど」モグモグ

    ほむら(巴マミ、あなたにも甘い匂いがこびり付いているわよ)モグモグ

    ほむら「あ、はい。おいしいです」モグモグ

    マミ「それはよかったわ」モグモグ

    ほむら(まどかの手作りを逃すなんてショックだわ)モグ

    ほむら(あまりのショックに目眩で倒れてしまいそう)モグ

    ほむら(ああ、目の前が真っ白に……)

    134 = 100 :

    猿避け猿酒

    135 = 1 :

    さやか「あ……あれ? おっかし」バタン

    ほむら(!)

    マミ「あれ? なんだか」バタン

    まどか「みん……な……」バタン

    ほむら(みんなが倒れた、どうして)

    ほむら(わたしも、限界……)バタン

    ガチャ

    QB「全く、手間をかけさせてくれるよ」

    QB(でも、素直に催眠薬の入った食べ物を食べてくれたね)

    QB(暁美ほむらなら気付くかもしれないと思っていたけど、検討違いだった)

    QB(さて、四人を運ばないといけないね)

    QB(…………)スッ

    136 = 100 :

    なん... だと?

    137 = 131 :

    あっ、QBさん手伝います

    138 = 99 :

    QBが動くなんて

    139 = 1 :

    マミホーム

    杏子「ただいま、グリーフシード調達してきたよー」

    杏子(ってアレ? 誰もいねえ)

    杏子(このシチュエーション、最近出会ったばかりじゃねーか)

    杏子(ほむらの奴、何やってんだよ)

    杏子(またどっか行っちまったんだろうが、場所が分からねえ)

    杏子(何の書き置きもねーし、またヤバいことでも起きてんのか?)

    杏子(あ、食べ掛けだけどケーキあんじゃん)

    杏子(少し貰うか……)

    杏子(……)モグモ

    杏子「うぇ、なんだこの味!」ペッ

    杏子「毒でも入れたのかよ……」ペッペッ

    杏子(まさか……あいつら、これを食わされたのか?)

    杏子(どこへ行ったか、何かヒントはねえのかよ)

    140 = 1 :

    謎の牢屋

    ほむら(…………ん)

    ほむら「!?」

    ほむら(ここは、どこ?)

    QB「どうやら目を覚ましたようだね、暁美ほむら」

    ほむら「QB……」

    ほむら(確か……そう、お菓子を食べていたら)

    ほむら(これもQBの仕業となると、かなり悪質ね)

    ほむら「今回の行動は度が過ぎているんじゃないかしら?」

    QB「確かにね。僕自身もこんなことをしないといけないなんて、想定外だったよ」

    ほむら「あなたは少なくとも、きちんと交渉するんじゃないのかしら?」

    ほむら「やっぱり、詐欺師だったのね?」

    141 = 100 :

    こんどこそ猿らせない!

    142 = 131 :

    「ちょっと通りますよー」

    143 = 1 :

    QB「暁美ほむら、僕に的外れな意見を言わないでくれるかな?」

    QB「確かに眠らせて隔離しているのは事実だ」

    QB「でもこれはイレギュラー故に必要な処置なのさ」

    ほむら「どんな屁理屈を並べようと、あなたが悪質ということに変わりはないわ」

    QB「暁美ほむら、よく考えてみてよ」

    QB「人間は町に現れた猪や猿を放置しておくかい?」

    QB「突然現れた毒蛇や毒蜘蛛を無視するかい?」

    QB「被害を抑えようと何かしらの対処をしているじゃないか」

    QB「それと同じ、これは当然とも言えることだよ」

    ほむら(QBの話を聞いていても意味がない)

    ほむら(今どうするべきか考えないと)

    144 = 100 :

    くんな、サルロス

    145 = 1 :

    ほむら「QB、まどかと美樹さやか、巴マミはどこにいるの?」

    QB「君と同じような状況だね」

    ほむら「三人全員近くにいるのかしら?」

    QB「近くという定義が曖昧だから正確には言えないけど、おそらく君の思う近くではないんじゃないかな」

    ほむら「その三人はイレギュラーではないでしょう?」

    ほむら「解放してあげてくれないかしら?」

    QB「もちろん解放するつもりさ」

    QB「契約が終わったら、ね」

    ほむら「QB、そういうのを悪徳商法と言うのよ」

    QB「暁美ほむら、覚えておいてよ」

    QB「悪徳商法も、商法の一つってことを」サッ

    146 = 131 :

    「えっ」

    148 :

    悪徳商法は商法扱いされないから契約は失効するけどな

    149 = 1 :

    ほむら(QBは行ったようね)

    ほむら(とりあえず、この牢を壊して外に出ましょう)

    ほむら「…………」

    ほむら(ソウルジェムがないっ!)

    キラキラキラキラ

    ほむら(あ、牢屋の外にわたしのソウルジェムが)

    ほむら(牢の隙間から手を伸ばしても全然届かないわ)

    ほむら(ここまで距離があると変身が出来ない……)

    ほむら(あれ? つまり、能力が使えない)

    ほむら(過去に戻れない)

    ほむら(やり直せない)

    ほむら(う、嘘でしょ?)

    ほむら(完全に詰んでるじゃない)

    ほむら(まどか……約束……守れないよ……)

    ほむら(何か、ないのかしら……)

    150 = 131 :

    「ここで僕の出番か…」


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