元スレP「世にも奇妙なアイドルマスター」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
301 = 6 :
死神「ん? 何書いてるんです?」
やよい「皆にメッセージを遺そうかなって」
死神「メッセージ? ダイイングメッセージって奴?」
やよい「違うと思います。私が死んだ後に、みんなの手に渡って欲しいかなーって」
死神「明日も会うんじゃないの?」
やよい「みんなバラバラの仕事です。私のために邪魔するのも申し訳ないです」
死神「ほんと、君は良い子だね。ここまでまっさらな人間はは久しぶりに見たわ」
やよい「?」
死神「いいや、親御さんの教育がよかったんかなと思ってね」
やよい「変な死神さんです」
304 = 6 :
死神「君ってさ」
やよい「なんですか?」
死神「最後の夜って言うのに、特別なことしないよね。俺が見てきた人ってたいてい最後は無茶するのに」
やよい「えーと、例えば?」
死神「時間が来るまで死なないことをいいことに、犯罪に手を出したやつとかさ。あれは上にこっぴどく叱られなっけな……。他には、子供たちに遺産を残したくないから、最後の最後まで贅沢を極めたばあさんとか。人生色々、死も色々だよ」
やよい「人殺しはいけません!」
死神「俺ら死神からしたら、仕事が増えるから面倒な話でもあるんだけど……。にしてもここまでいつも通りを貫く子も珍しいな」
やよい「もやし祭りしました!」
死神「最後の晩餐には、ちょっと味気ないんじゃないかい? まあ好きですけどね、あのタレ」
やよい「でも家ではちょっとした贅沢です!」
死神「そんなものですかね」
やよい「そんなものです」
307 = 6 :
残り18時間
やよい「夜更かししちゃいました」
死神「まだ0時じゃんか。夜はこれからですよ! これから!」
やよい「夜更かしはいけませんよ?」
死神「えー。金持ちそうな車に花火ぶち込むとかしたかったなぁ」
やよい「死ぬからって迷惑かけちゃダメです! あっ、でも……」
死神「どうしました?」
やよい「死ぬ前に行きたい所があるんです」
死神「ほう?」
やよい「でも少し遠いです。けど車を出せないし……」
死神「車ね、ちょい待ち」
やよい「?」
308 = 4 :
Pが死神とか複雑だな
309 = 1 :
やよい「これは? 真っ赤なベンツです」
死神「死神界の車だよ。かつてオーストリアの皇太子殺害事件の際に使用され、その後も次から次へと所有者を殺害したという、呪いの車」
やよい「私呪われちゃいます!」
死神「まー、大丈夫だって。最近は事故の話も聞かないし。それじゃあ、目的地まで行きますよ。シートベルト付けてくださいね」
やよい「は、はい!」
死神「んじゃ、やよいちゃんの行きたい所へ行きますかね!!」
やよい「星がきれいです!!」
死神「こりゃ驚いたな。こんなにきれいな星空が、こんな都会で見れるなんてな」
310 = 277 :
自問自答ワロタ
311 = 1 :
やよい「はじめてのお仕事で、大失敗したときにプロデューサーが連れてきてくれたんです」
死神「へえ、やよいちゃんとこの男にとって特別な場所なんだ」
やよい「はいっ! あの日ここで見た星はもっと凄かったです!」
やよい(本当はプロデューサーとが良かったけど、贅沢なのかな?)
死神(それは一緒に見た人もあるんだろうな。ん?)
死神「え? 起きちゃいました? 良いですけど、あんま長い間やると死にますよ? 2分ぐらいですからね」
やよい「死神さん?」
死神「ちょっと待って頂戴……」
P「こんばんわ、やよい」
やよい「え? プロデューサー?」
P「ああ、プロデューサーだ。といっても半分死神みたいなもんだけ」
やよい「プロデューサー!!」
P「うわぁ!!」
312 = 1 :
やよい「プロデューサー! 私、私……」
P「く、苦しい……」
やよい「あっ、ごめんなさい……」
P「良いよ、美希よりはマシだし」
やよい「プロデューサーさん、私……」
P「ああ、分かっているよ。ゴメンな、やよいが苦しんでる時に、何も出来なくて……」
やよい「ううん、プロデューサーがいてくれるだけで、私はすっごく安心します!! 手、握っていいですか?」
P「ああ、俺の手なんかで良ければ」
やよい「暖かいです……」
P「そうか? あまり気にしたことがない……けど……」
313 = 5 :
やよい「プロデューサー?」
P「悪い、時間……ぽい……」
やよい「冷たっ」
死神「そうか、それは勝てるわけがないな……」
やよい「死神さん?」
死神「そうだね。良い空気の仲割り込むのも気が引けたけど、これ以上していたら、プロデューサーの方が先に死んでしまいそうだったし」
やよい「手、冷たいんですね……」
死神「俺たちはこれが普通なんだよ……」
やよい「死んじゃうってこんなことなのかな? 冷たくなって眠る、すごく寒そうです」
死神「火葬は熱すぎるけどね」
やよい「ふぁああ……。ごめんなさい、眠くなっちゃいました……」
死神「ここで寝ちゃダメだって。ありゃま、寝ちゃったか」
死神「家にまで送るかな?」
316 = 44 :
残り時間 11時間41分
長介「姉ちゃん、おはよう」
やよい「あれ、早起きさんだね」
長介「もう俺一人で起きれるし!」
やよい「あっ、そうだったね」
かすみ「おはようお姉ちゃん……」
やよい「おはよう、かすみ」
死神「おはようやよいちゃん……」
やよい「おはようございます死にが……」
死神「チャオ☆」
やよい「なんでいるんですかああああ!?」
317 = 6 :
長介「プロデューサーの兄ちゃんじゃん。昨日姉ちゃんとデートしてたんでしょ? 母さんカンカンだったよ?」
死神「俺が怒られたよ……。まあ話せば分かる人で、一緒に酒を飲んでたんだけど……」
やよい「いきなり現れたんでびっくりしました!」
死神「そりゃ寝てたからなぁ。それより、仕事有るんでしょ?」
やよい「なんでそれを?」
死神「そりゃあプロデューサーだしね」
P「ああ、そうだな」
やよい(今、入れ替わらなかった?)
死神「だから朝ごはんを食べたら、事務所に行かないとね」
やよい「あっ、朝ごはんは……」
長介「偶にはさ、俺が作ろうかなって」
やよい「長介?」
319 = 6 :
高槻家&死神『いただきまーす』
長介「ど、どうかな……」
死神「長介君、君砂糖と塩をま……」
やよい「おいしいよ、長介!」
死神「え? いやでも」
やよい「お・い・し・い・で・す!」
死神「お、おいしいです!」
長介「そ、そうかな……。えへへ……」
やよい「でも調味料を間違えないようにだけ気を付けてね」
長介「さ、さすがにそんなコントみたいなことはしないよ!」
死神(してんだよ、それが)
やよい「あっ、もうこんな時間だ! プロデューサー、行きましょう!」
死神「えっ、ちょ待てよ!」
長介「いってらっしゃーい」
320 = 20 :
やよいは優しいなぁ
321 = 6 :
やよい「行ってきまーす!!」
死神「やよいちゃん、良いの?」
やよい「え?」
死神「いや、ナチュラルにスルーしかけたけどさ、残り時間はあまりないよ? 家族に最後のお別れは……」
やよい「あっ……」
死神「もしかして忘れてた?」
やよい「はい。でも、最後のあいさつってのもなんか変かも」
死神「何で?」
やよい「私が死んでも、家族はみんな一つです! 悲しむかもそれないけど、きっとみんなすぐに立ち直っちゃいますから!」
やよい「それに、お別れを言っちゃうと、私まで寂しくなっちゃいそうだから――。メッセージにお全部託しました」
死神「そっか。君が言うなら無理強いはしないよ」
322 :
最期はどこで迎えるんだ…
323 = 44 :
残り時間 9時間56分
やよい「10時間を切っちゃいました」
死神「そうだね……」
やよい「どうしました?」
死神「いや、なんも。こっちで良いのかな、プロデューサー」
P「反対ですって!」
死神「あり? そうなのじゃあ逆走……」
P「道交法違反!!」
やよい「プロデューサーと死神さんでコントみたいです!!」
P「頼みますよ、死神さん」
死神「わ、分かってますって!」
やよい「仲良しです」
324 = 44 :
残り時間 8時間35分
スタジオ
やよい「高槻やよいと、」
伊織「水瀬伊織の!」
やよいおり『2人はやよいおり!!』
律子「なんかやよい、いつもより気合入ってますね。まるで番組が終わっちゃうから全力を出そうって感じです」
死神「ああ、例えば病に侵された人が、テレビで最後にやよいを見たとき、手抜きのやよいじゃ失礼だろ? だから、全力なんじゃない?」
律子「良い心構えですね。竜宮にも言っておこっと。誰の言葉ですか?」
死神「偉大なる我らの先輩だよ」
律子「?」
??「やよいおりー! お前たちにひとつ物申す!!」
伊織「きゃああ! こっちくんな変態!!」
??「ドーン!」
やよい「伊織ちゃん、頑張れ~!」
325 = 1 :
残り時間 6時間51分
伊織「はぁ……、なんで私が芸人紛いのことをしなきゃいけないのよ……」
やよい「おつかれさま、伊織ちゃん!」
伊織「お疲れ、やよい。さっきの収録でどっと疲れたわよ……」
やよい「肩揉んであげるね」
伊織「あぁっ……、そこ……ぃぃゎ……」
律子「マッサージ中悪いけど、伊織は次の現場よ」
伊織「うげ……、結構経ってたのね。それじゃあやよい、またね」
やよい「……」
伊織「やよい?」
やよい「う、うん! またね」
やよい(ゴメンね、伊織ちゃん……)
326 = 20 :
ぅゎ ゃょぃ っょぃ
327 = 44 :
死神「お別れはすみました?」
やよい「はい。もう会えないと思うと淋しいけど、これ以上いたら私が死に切れそうにないから……」
死神「そっか……。そうだ、お昼取りません?」
やよい「お昼ですか?」
死神「晩餐ではないけど、最後のランチってぐらいでさ。高くてもプロデューサーが払ってくれるよ」
P「お前なぁ……」
やよい「え……、でも悪いです……」
P「気にするなって。俺だってやよいに最良の終わりを迎えて欲しいんだ。ホントは、もっと生きていて欲しいんだけどな……」
やよい「プロデューサー……」
死神「はいっ、辛気臭い話はこの辺にして……。折角だからこの辺で一番高い店行きますか!」
P「出来れば、俺の財布事情も考慮してくれよ……?」
328 :
おおまだ残ってた
④
329 = 6 :
残り時間 5時間37分
死神「えーと、本当にここで良いの?」
やよい「はい、十分です!」
死神「ここって、サイ○リアじゃ……」
やよい「でも私あまり入ったことないです」
死神「そうですか……。プロデューサー?」
P「やよい、本当にここで良いのか? 俺に遠慮してないか?」
やよい「してません! 私からしたらすごいごちそうです!」
P「や、やよい……」
死神「残り時間もあんまりないし、ちゃちゃっと頼んじゃいましょうか!」
やよい「はい!」
330 :
サイネリア
332 :
サイクリア
333 :
>>330 誰か言うと思ったよ
残り時間 4時間23分
やよい「美味しかったです!」
死神「ふぅ、この値段でこの味だからなぁ。下界は侮れないや」
死神「さて、この後はどうしますかね……」
やよい「あっ、1つ死ぬまでにやっておきたいこと、見つけました」
死神「といいますと?」
やよい「でーと、デートしてみたいです」
死神「デートか……。よし、プロデューサーさん、出番ですよ」
やよい「え? でも、プロデューサーさんが死んじゃうんじゃ……」
死神「昨日よりかは回復しているからね。なんとかやよいちゃんの最後までは持つだろう」
P「ああ、死神さんの力のおかげで、何とか持ちそうだ……」
やよい「プロデューサー! 無茶しないで……」
P「大丈夫だよ。俺、小さいころから入院しても割とすぐ復帰したし。それに、俺のプロデュースは、墓に入るまで続くんだぞ?」
やよい「もう、プロデューサー……」
334 :
サイベリアか
335 = 333 :
死神(後は頼みますよ、プロデューサー)
P「頼まれたぜ」
やよい「プロデューサー、どこ行きましょう?」
P「よし、色々回るか!」
やよい「はいっ!!」
やよい「たこ焼き美味しいです!」
P「おいおい、口元に青のりついてるぞ?」
やよい「あっ、ホントです」
P「あんまりがっつくなよ? 火傷するか熱っ!!」
やよい「プロデューサーも気を付けてくださいね」
P「は、はひ……」
336 :
いいよいいよ
337 :
とある撮影スタジオ
やよい「どうですかー?」
P「うーん、色っぽい服なんだけどなぁ……」
やよい「?」
P「素材が可愛いからあまり似合わないな。服に着られてるぞ?」
やよい「えー。じゃあこれは?」
やよい「小悪魔系か。やっぱり可愛い!」
やよい「可愛い服しか似合わないのかな……」
P「ちょっと待ってろ、すみません。ここってあれ、置いてますか?」
やよい「あれ?」
P「ああ、それですそれ」
やよい「それって……、」
P「ああ、ウェディングドレスだ!」
338 = 332 :
339 = 336 :
340 :
天使っすなぁ
341 = 333 :
P「そして、花嫁には花婿がいないとな」
P「つうわけで僭越ながら、俺が新郎役だ」
やよい「プロデューサーと、結婚ですか?」
P「あー、嫌だったか?」
やよい「そんなことないです!」
P「おっと、そう言ってくれると助かるよ。それじゃあ着替えてくれ。スタイリストさんが綺麗にしてくれるよ」
やよい「うっうー! 嬉しいです!」
P「ふぅ、結婚できる年齢になる前に死んでしまうんだもんな……。もしそのまま育っていけば、すごく美人になってたんだろうな」
スタイリスト「新郎さん、準備できましたー!」
P「あっ、はーい! 今いきまーす!」
342 = 332 :
343 = 333 :
P「お、おう……」
死神(これはこれは……)
やよい「ど、どうですか?」
P「か、可愛い……。可愛すぎるよやよい!!」
やよい「本当ですか?」
P「ああ、今まで見てきた中でも最高に可愛いよ」
やよい「ぷ、プロデューサー!」
P「なんだ、やよい」
やよい「私のこと、お嫁さんに貰ってくれますか?」
P「……」
やよい「だ、ダメですか……?」
P「こちらこそ、俺をお婿さんに貰ってくれ」
やよい「プロデューサー!!」
P「その、指輪なんて洒落たものがなかったからな……。これ、さっきの店のレシートなんだけどな……」
やよい「?」
344 :
やよいは天使だなぁ
345 :
朝起きても残ってますように…
346 = 333 :
P「これをこうやって丸めると……」
やよい「指輪になりました」
P「ああ、なんかチープで悪いな」
やよい「安っぽくなんかないです!」
P(チープの意味分かったんだ)
やよい「私、プロデューサーから貰えて、あれ? 何で泣いているんだろ……」
P「や、やよい!? その、気に障ったか?」
やよい「嬉しくて泣いてるんですよ。プロデューサー」
P「なんだ、やよい?」
チュッ
P「え、え……」
やよい「神様ごめんなさい、誓う前にキスしちゃいました!!」
347 = 333 :
P「や、やよい……」
やよい「えへへ……」
死神(甘くて見てらんないですって!)
やよい「プロデューサー、私もう満足です」
P「やよい?」
やよい「アイドルのみんなには悪いけど、大好きな人と結婚できて、私幸せです」
やよい「だからもう、思い残すことはないかなーって」
P「や、やよい……」
やよい「泣かないでくださいよ。何でみんな泣いちゃうんだろ……。私だって泣きたくなっちゃうよ」
やよい「幸せなのに、寂しいかな……」
残り時間 1時間21分
348 = 344 :
普通にいい話になってる……
二次創作だとしても殺さないであげてよ…
349 :
やよい「あの……、プロデューサー」
P「なんだ、やよい」
やよい「最後に……、あの丘に行きませんか?」
P「あの丘、か……。星が見える時間じゃないぞ?」
やよい「良いんです。私、死ぬなら大好きな場所で、大好きな人に看取られて死にたいから」
P「それは、責任重大だな……。良いのか、俺で。きっと俺はやよいが死んだら、何にも手に着かないぐらい悲しむぞ?」
やよい「大丈夫です。だって、私の大好きなプロデューサーですから」
P「……そっか、分かった。行こうか、やよい」
やよい「はい」
残り時間52分
350 :
やよいは天使すなぁ
みんなの評価 : ★
類似してるかもしれないスレッド
- P「世にも奇妙なアイドルマスター」 (372) - [100%] - 2012/5/3 3:00 ★
- P「江戸時代のアイドルマスター」 (150) - [62%] - 2012/6/4 12:15 ☆
- P「なるほど。アイドルBOXですか」 (277) - [55%] - 2013/12/13 15:15 ★
- P「ふむ。アイドルBOXですな」 (1001) - [52%] - 2013/12/26 15:00 ★
- P「ほほう。アイドルBOXですね」 (751) - [52%] - 2013/12/22 12:30 ★
- P「朝起きたら隣でアイドルが寝ていた」 (133) - [50%] - 2013/2/23 5:15 ○
- 伊織「何してるのよ」 P「アイドルマスターだよ」 (1001) - [49%] - 2012/1/5 6:15 ★★★×6
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について