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    元スレP「世にも奇妙なアイドルマスター」

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    1 :

    「道に迷ったとき、あなたならどうしますか? 交番を探す、地図を見る、道行く人に案内してもらう。最近では携帯電話でもマップ検索が可能になってきました。」

    「ナビゲーション、非常に便利ですが、時にそれは、奇妙な世界へ我々を案内しているのかも知れません」

    『道案内』 三浦あずさ

    あずさ「困ったわね~。ここ、どこかしら? 」

    あずさ「あっ、律子さんですか? えーと、その……、また迷ってしまいました」

    律子『またですか。で、今はどちらに?』

    あずさ「えーと、これは国会議事堂かしら?」

    律子『なんでまた……。分かりました、迎えに行きますんでそのままでいてくださいね』

    2 :

    Pって何?

    3 :

    ペニスのPだよ

    4 :

    ちげーよペトフィリアのPだよ

    6 :

    あずさ「いつもすみませんね」

    律子「そうですよ。昨日もあれだけ念を押したのに。それにしてもどうしてこんなに迷うんですか?」

    あずさ「それが分かれば苦労しないんですけど……」

    律子「地図とか見てるんですよね?」

    あずさ「そうなんですけど、どっちが北でどっちが南か分かりにくて」

    律子「カーナビみたいに音声が出ればいいんでしょうけどね。もしかしたらそんなアプリがあるかも」

    あずさ「便利な世の中ですね」

    律子「なにお婆ちゃんみたいなこと言ってるんですか。あずささんはまだまだ現役ですよ。それと、明日のオーディションは遅れないでくださいね。ここんところ遅刻が原因か合格率が悪いですし……」

    あずさ「アプリねえ……」

    7 = 6 :

    あずさ「うーん、色々あるけど、私にはあまりよく分からないわね~。律子さんに聞いとけばよかったかしら?」

    あずさ「あら? なにかしらこれ……」

    あずさ「道案内アプリ、道祖神様? 道祖神ってお地蔵様よね。お金は結構かかるみたいだけど、評判良いわね。折角だから、ダウンロードしておきましょうか」

    あずさ「えっと、明日のオーディション場所はここね。10時までに着きたいわね。遅刻するのも申し訳ないし、台本に目を通して寝ましょうか」

    あずさ「私と生涯を共にてくれるかしら、か。いつか言ってみたいわね~。運命の人、早く見つけてくれないかしら」

    8 :


    あずさ「ううん……、今何時かしら……。えっと、8時半……。8時半!?」

    あずさ「どうしましょう! 少し寝すぎちゃったわ! 朝ご飯は抜いて……、場所はえーと」

    あずさ「あっ、そういえばアプリを落としたんだ。これで何とかなるかしら?」

    アプリ『おはようございます。まず目的地を入力してください』

    あずさ「本当にしゃべった!。文明の進歩にはついていけそうにないわね……。えっと、スタジオチアキングと……」

    アプリ『案内いたします。それでは駅に向かいましょう』

    あずさ「最寄駅ぐらいは迷わず行けるわね」

    アプリ『6番線に到着する電車に乗って、3駅先の高橋駅で降りてください』

    あずさ「高橋駅ね」

    10 :

    昨日公園の人か?

    11 = 8 :

    あずさ「駅を降りて、次は……」

    アプリ『まず、まっすぐ進んで、二つ目の角を右折してください』

    あずさ「はいはい……。えっと、こっちよね……」

    アプリ『次にその信号の突き当りを右に行くと公園が見えますので、その公園を通ってまっすぐ進んでください』

    あずさ「右に……」

    アプリ『そちらは左です』

    あずさ「あらあら、そうだったわね~」

    アプリ『そのまままっすぐ行くと、目的地に到着します。お疲れ様でした』

    あずさ「まっすぐ……。あっ、ここかしら? スタジオチアキング。ここね」

    12 :

    ケバいオーナーがいそうなスタジオだな

    13 = 1 :

    律子「あ、あずささん!? 」

    あずさ「あら、律子さん。おはようございます」

    律子「おはようございます。ってどうしたんですか!? まだ開始10分前ですよ?」

    あずさ「あら? そんなに早く着いたのかしら?」

    律子「いや、別に早くもないんですけど、あずささんが10分前に着いているなんて、迷わなかったんですか?」

    あずさ「ええ、新しいアプリのおかげです」

    律子「あずささん程の方向音痴を正確に届けるなんて、すごい性能ですね」

    あずさ「それはどういう意味でしょうか?」

    律子「な、何でもないです! そうですね、エントリーを済ませましょうか」

    14 :

    巣に帰れ

    15 = 8 :

    審査員「それじゃあ結果発表だ! ドキドキするだろ? 合格者は、23番三浦あずさだ! あっ、それ以外は帰って、どうぞ」

    あずさ「まあ! 合格ですね!」

    律子「やりましたね! トップ通過お見事です!」

    あずさ「やっぱり余裕が出来ますね~」

    律子「時間通りに来れたことですか? そうですね、いつもギリギリになってましたし。これぐらい余裕がある方が、ベストなパフォーマンスが出来るみたいですね」

    あずさ「道祖神様に感謝しなきゃいけませんね」

    律子「道祖神様?」

    あずさ「アプリの名前です」

    律子「また仰々しい名前ですね」

    16 = 8 :

    あずさ『ねえ、あなたは私と生涯を共にしてくれるかしら?』

    『ああ、君と入れば深い海の底だとしても。愛してるよ』

    監督「カーット! 素晴らしいよ三浦さん! 良いね良いね、今のグッときちゃったよ!!」

    あずさ「ありがとうございます」

    律子「ほんと、まっすぐ来れただけでずいぶん余裕が出来てますね。これなら、今よりも上に行けそうですね」

    あずさ(道に迷わないことって素晴らしいわね~)

    「あずささん、お疲れ様!」

    あずさ「あら、お疲れ様です~」

    律子「あなたは共演の……」

    「ONOSAKA。知らないの?」

    律子「知ってます。うちの三浦に何か用でしょうか?」

    17 = 8 :

    「ねえ、この後空いてる? すごく美味しいお店知ってるんだけど。これからの演技プラン一緒に考えない?」

    あずさ「ええ? ですが……」

    「良いじゃん、減るもんじゃないし。むしろ理解が深まって演技にも深みが出ると思うけど」

    律子「ハイごめんなさいねー。残念だけど、こちとらまだ週刊誌に取り上げられる気ないので」

    「あんたには言ってないだろ。俺はあずささんに話してるの! ね、あずささん。良いでしょ?」

    あずさ「そうですね~。でも遠慮しておきます」

    「えー」

    律子「ほら、あずささんも嫌がってるんで。別の人当たってくださいね」

    「チッ、んだよ、邪魔しやがって……」

    律子「なによあれ、感じ悪いわね。まだ961プロの方がマシよ。あずささん、この後どうしますか?」

    18 :

    あー、もうダメだー眠いよー起きたら
    書くんで保守頼みますだけは、勘弁してください

    19 = 6 :

    >>18 とりあえずあずささんは書ききれる。その後は未定。

    あずさ「そうですね、一度事務所に戻ります」

    律子「えっと、大丈夫ですか? 一人で帰れます?」

    あずさ「もう、私は子供じゃありませんよ?」

    律子「私より上ですもんね。私は亜美の方に付くんで、もし迷いそうになったらプロデューサーの方に連絡してくださいね」

    あずさ「はい、頑張ってくださいね~」

    あずさ「えっと、目的地は765プロ、と」

    アプリ『案内いたします。まずは目の前の信号を……』

    あずさ「プロデューサーさんが迎えに来てくれるなら、わざと迷おうかしら?」

    20 :

     事務所

    あずさ「こんにちは、プロデューサーさん」

    「あずささん! 一人で帰ってこれたんですか?」

    あずさ「プロデューサーさんも驚くんですね」

    「だってそりゃびっくりしますよ。あのパスポートなしで国境を超えることが出来るとまで言われたあずささんが寄り道せず帰ってくるなんて」

    あずさ「もう……、言い過ぎです!」

    「あはは、冗談ですよ、冗談。でもみんな驚きますって。あずささん=方向音痴っていう等式が成り立ってたのに」

    あずさ「それはそれは……、不名誉ですね~」

    21 = 6 :

    あずさ「プロデューサーさんは何をしているんですか?」

    「仕分けですよ。ファンからのプレゼントはいいんですけど、時たま悪質なのもありますからね。だからこうやってゴム手袋してるんです。カミソリなんか入ってたら大変ですから」

    あずさ「大変そうですね~」

    「ええ。勝手に見てしまって申し訳ないんですけど、アイドル達の安全が第一ですからね。あっ、また来てるよ……」

    あずさ「?」

    「いやですね、言っちゃっていいのかな……」

    あずさ「どうかなさいましたか?」

    「まあ気を付けて貰うことに越したことは無いか。最近あずささんのファンの中に、少したちの悪いのがいまして」

    あずさ「それはどういうことでしょうか?」

    22 = 6 :

    「本人に悪意はないんでしょうけど、そういうのが一番怖いんですよね」

    あずさ「まさかストーカーとか?」

    「そこまではいってないと思いますよ? でも気味が良いもんでもないんで、見せないでおきます」

    あずさ「そうですか?」

    「ええ。あずささんを尾行するのは至難の業ですから。一瞬でも目を離すと、もう見当たらない。
    だから方向音痴が治ったら、逆に付いてこられるんじゃないかと思ってるんです」

    あずさ「それは怖いですね~。でもプロデューサーさんは私を見つけるのが上手いですよね?」

    「まあ慣れですよ、慣れ。それよりも現段階で実害がないから、警察にも相談できないんですよ。
    別に脅迫ってわけじゃないんですが、しつこく来るから予備軍ってとこです」

    あずさ「どうしましょうか?」

    「なにか有ってからじゃ遅いですからね……」

    あずさ「じゃあプロデューサーさんがエスコートしてくれたらいいんですよ」

    23 :


    でも眠い…

    24 = 6 :

    「ええ!? エスコートって……」

    あずさ「はい。一緒に帰れば、プロデューサーさんも安心できるんじゃないですか?」

    「そ、そうですけど……。俺殺されるんじゃないのか?」

    あずさ「大丈夫ですよ。私のファンは変なことしませんよ」

    「予備軍はちらほらいるんですけどね。自称運命の人、あずささん会ってみますか?」

    あずさ「え、遠慮しますね……」

    「同行するのはいいんですけど、俺まだ仕事有りますよ?」

    あずさ「大丈夫です、待っていますから」

    「結構あるんだけどな」

    あずさ「私、待つのは得意ですから」

    25 = 20 :

    「ほんとに待ってたんですね」

    あずさ「ええ、台本を読んでいたんです。気づいたらもうこんな時間に」

    「日本屈指の脚本家ですからね。それよりも、共演のONOSAKAなんですけど、ナンパされませんでした?」

    あずさ「お食事には誘われましたが……」

    「それをナンパっていうんです。気を付けてくださいね、ONOSAKAはどうも女癖が悪くて、共演者に手当たり次第声をかけるみたいですから」

    あずさ「節操がないんですね~」

    「わざわざ所属事務所から通達がありましたよ。くれぐれも気を付けてほしいと。事務所の方も迷惑してるみたいですね」

    あずさ「私も気を付けます」

    「はい、お願いします」

    26 = 20 :

    あずさ「ありがとうございます」

    「いえいえ、これぐらい軽いものですよ。そういえば、あずささんの部屋、初めて見たかも」

    あずさ「入っていきますか?」

    「大変魅力的なんですが、パパラッチとか怖いんで止めときます」

    あずさ「そうですか……、残念ですね」

    「管理人さんには軽く言っておきます。あの人あずささんのファンらしいんで、少し防犯に協力してもらいましょうか」

    あずさ「ありがとうございます」

    「それじゃあ俺は帰ります。もし何かあったらいつでも電話くださいね」

    あずさ「はい。さようなら」

    27 = 1 :

    あずさ(あれから数日、特に変なことは起きてないわね。変わったことといえば、)

    アプリ『右にまっすぐ進んで、3つ目の角で左に曲がってください』

    あずさ(アプリのおかげで迷子になることがなくなったことかしら?)

    あずさ「無駄に早起きして、あっちこっち迷うこともなくなったわね~」

    律子「あずささん、こっちです!」

    あずさ「あっ、律子さん」

    律子「良い調子ですよ! ホントそのアプリ便利ですよね。でも見つからなかったんですよね、どうしてかしら?」

    あずさ「おかしいですね。評判もよかったのに」

    律子「道祖神でも検索したんですけど、どうも見つかりませんでした」

    あずさ(これはその名の通り、道祖神様からのプレゼントかしら? お金払ったから少し違うわね)

    29 = 6 :

    律子「あずささんが迷子にならなくなったのはいいんですけど、迎えに行くことがなくなると、それはそれで寂しいものですね」

    あずさ「ふふっ、そうかもしれませんね」

    律子「そうだあずささん、お昼一緒に取りませんか?」

    あずさ「ええ、いいですよ~」

    律子「でもこの辺りはあまり詳しくないのよね。あずささんは分かりますか?」

    あずさ「えーと、そうですね……」

    律子「そのアプリで検索できますか?」

    あずさ「あっ、そうですね。少し待ってください」


    アプリ『こんにちわ。目的地を入力してください』

    あずさ「そうね……。でも何があるか分からないのよね。このアプリ音声だけだし」

    あずさ「そうだ、物は試しで……」

    アプリ『誰も知らないような隠れ家的名店、ですね。案内いたします』

    あずさ「あらあら、上手くいったわね。律子さん、行きましょうか?」

    律子「行くって、どこにですか?」

    あずさ「隠れ家的名店ですよ」

    30 = 8 :

    律子「美味しい! あずささんよくこんなお店見つけましたね」

    あずさ「ええっと、アプリに聞いたらここに導いてくれました」

    律子「やっぱり便利ですね、それ。そんな漠然とした答えも出してくれるなんて」

    あずさ「やっぱり科学の進歩は素晴らしいわね~」

    律子「進歩ってレベルじゃないと思うけど……。あっ、お冷2つもらえますか? それじゃあアプリに聞いてみますか?」

    あずさ「聞くってなにをでしょうか?」

    律子「特に決めてませんけど、例えば100万円とか」

    あずさ「100万円?」

    31 :

    さぁ雲行きが怪しくなってまいりました

    32 = 8 :

    律子「1つの例ですけど、お金が落ちてる場所を聞いたら答えてくれたり、って思いまして」

    あずさ「お金の落ちている場所ですか?」

    律子「まあ冗談ですよ、冗談。お冷飲んだら出ましょうか。あずささん?」

    あずさ「あっ、そうですね。長々といても仕方ないですし」

    あずさ(お金も検索してくれたら、働く意味がなくなっちゃいそうね……。でもどうなるかは気になるかしら?)

    アプリ『目的地を入力してください』

    あずさ「えっと、100万円が落ちている場所、と。そんな都合のいいことがあるわけ……」

    アプリ『案内いたします。まっすぐ進んでください』

    あずさ「え?」

    33 = 8 :

    アプリ『川沿いにまっすぐ行って、橋の下に降りてください』

    律子「ぜぇ、ぜぇ……。あずささん、どこに行こうとしているんですか? 事務所は反対方向ですよ?」

    あずさ「すみません律子さん。少し試したいことがあって……」

    律子「まさかあれ真に受けてました? 冗談に決まってるじゃないですか」

    あずさ「でもアプリは案内しているんです」

    律子「ええ!? そんなの出来たらこの国から犯罪が消えちゃいますよ? いくら高性能だからってそんなバカな話が……」

    あずさ「あの……、律子さん……」

    律子「どうしました?」

    あずさ「この鞄……」

    律子「へ? マジなの……」

    34 = 6 :

    警察「ご協力、ありがとうございました!」

    あずさ「いえいえそんな大袈裟な~」

    あずさ(橋の下に落ちていたかばんには、100万円分預金通帳が入ってました。近くの民家に強盗が入ったらしく、その通帳だったみたい
    素直に警察に届けた私たちは、感謝状を贈られています)

    律子「私は何もしていなんだけどね」

    あずさ「でもアプリは凄いですね~」

    律子「ええ、本当に案内してくれるなんて……。一体どんな技術なのよ」

    あずさ(アプリで見つけました、なんてことは言えず、偶々食後の運動に散歩していたところ、鞄を偶然発見した、という風になっています)

    36 = 6 :

    律子「はぁ、私はそのアプリいらないです。あったら自分の欲望に使っちゃいそうで。流石にあの額をネコババするなんて度胸はないですけど、いくらでも悪用できそうですし」

    あずさ「使い方には気を付けたいですね~」

    あずさ(これに懲りた私たちは、アプリを場所検索用のみで使うように決めました)

    「あずささん。テレビで見ましたよ! お手柄じゃないですか!」

    あずさ「いえいえ、そんなことないですよ~」

    「嬉しい報告が一つ。さっきのニュースで、あずささんのイメージが大幅アップしまして、仕事がバンバン来てるんです。多分今好感度調査をすると、いいとこに行くと思いますよ?」

    あずさ「当たり前のことをしただけなんですけどね~」

    「それを実際にするのは凄いことですよ。100万円なんて大金、無防備に落ちてたら持って帰りたくなりますもん。ドラマにこれに、いい感じで追い風が吹いてますよ!」

    あずさ(本当に、アプリ様々ね~)

    37 :

    オチが読めた

    38 = 6 :

    >>37 言わないでね

    「ですが悪い知らせも」

    あずさ「え?」

    「すみません、どうやら例のファンが動き出したみたいです」

    あずさ「それって……」

    「事務所に俺とあずささんが二人で歩いてる写真が届いたんです。ご丁寧に、俺の方はナイフで刺されたみたいに穴だらけでしたが」

    あずさ「そ、それじゃあ警察に?」

    「そうですね。こうなったらちとヤバいですから」

    あずさ「怖くなってきましたね……」

    「大丈夫です。あずささんのピンチには、俺が駆けつけますから」

    あずさ「期待していますね?」

    39 = 20 :

    「えっと、あずささん。俺は警察と話すので、今日はおとなしく家にいてください」

    あずさ「分かりました~」

    「それじゃあ、また明日会いましょう」

    あずさ「ええ、お休みなさい」

    あずさ「部屋に閉じこもっていると、することがないわね……。テレビでも見ましょうか」

    CM『パパパパーン、パパパパーン、パパパパ、パパパパ、パパパパーンパーンッパ……』

    あずさ「結婚式場のCM? 私もいつかはバージンロードを歩けるのかしら?」

    40 = 8 :

    あずさ「あら、これは前撮ったやつね。放送日今日だったのね」

    あずさ『ねえ、あなたは私と生涯を共にしてくれるかしら?』

    『ああ、君と入れば深い海の底だとしても。愛してるよ』

    あずさ「ドラマの中の私は、ハッピーエンドだけど、現実は上手くいかないわよね……」

    あずさ「運命の人は、どこにいるのかしら? あっ……」

    アプリ『』

    あずさ「もしかして、分かるの?」

    アプリ『』

    あずさ「うん、これは別にやましいことじゃないわ。そう、未来のプランを立てるために知っておきたいこと! だから……、別に良いわよね?」

    41 = 35 :

    来たか…

    42 = 1 :

    あずさ「運命の人……、ちょっと漠然としているわね。一口に運命の人って言っても、色々あるし……」

    あずさ「結婚相手? これで何も出なかったら怖いわよね……。それに二人以上出てきたらショックね……」

    あずさ「生涯を共にする……、うん、これね。なんかロマンチックだし」

    アプリ『こんばんわ。目的地を入力してください』

    あずさ「私と生涯を共にする人……、と」

    アプリ『検索中、お待ちください』

    あずさ「なんか緊張してきたわね……」

    アプリ『案内いたします』

    あずさ「は、はい!」

    43 = 1 :

    アプリ『後方すぐそこ』

    あずさ「え?」

    アプリ『後方、すぐそこ』

    バチッ

    あずさ「きゃっ」


    ??「ふふふ……」

    ??「あははははははははははははははははははははははははは!!」

    ??「そうだよあずさ、ずっとずーっと一緒にいようね?」

    ONOSAKA「ねえ、あずさ」

    44 :

    おお

    45 :

    ??「そこまでだ!!」ドゴォ

    ONOSAKA「ぐわぁっ」

    「もう大丈夫ですよ。お怪我はありませんか、あずささん」

    あずさ「は、はい・・・危ないところをありがとうございます(素敵な人///)」

    こうして俺とあずささんは結ばれた

    46 = 1 :

    あずさ「」

    ONOSAKA「もう、ずっと前からいたのになぁ。クローゼットの中、何で見ないかな?」

    ONOSAKA「いつ見つかるかドキドキしちゃったよ。でもそんなドキドキももうお終い。俺とあずさは、二人で永遠になるんだ。
    あんなさえない眼鏡になんかあずさは任せられない。ほんと、俺の手紙を全部処分しちゃうんだもんな」

    ONOSAKA「カモフラージュで色んな女に手を出してたけど、ゴメンねあずさ。俺はずっとあずさだけを見てきた。顔だって変えるぐらい愛してるんだ」

    ONOSAKA「今のあずさが一番美しい。年を取って老け行く君を、悲しむ君を見たくないんだ。
    だから美しいままで終わろうよ。さあともに生涯を全うしに行こうか――」

    あずさ「」

    ONOSAKA「返事ぐらいしてほしいなぁ。でも沈黙は肯定だよね?」

    47 :

    ほう

    48 = 1 :

    あずさ「ううん……、ここは……。車?」

    ONOSAKA「あっ、起きた? おはよう、あずさ」

    あずさ「ONOSAKAさん!? どうして……」

    ONOSAKA「愛する人と生涯を共にして何が悪いの?」

    あずさ「え?」

    ONOSAKA「これから俺とあずさは一緒に旅立つんだ。深い深ーい海の底へ」

    あずさ「誰か! 誰か助けて!!」

    ONOSAKA「無理無理wwwだってここすっごく遠いもの。誰も俺たちの新婚旅行を止めれないし、愛も止まらないんだぁ」

    あずさ「そんな……、運命の人……」

    ONOSAKA「隣にいるじゃない。死ぬまで一緒にいる、運命共同体が」

    あずさ「プロデューサーさん……」

    ONOSAKA「もう、俺以外の男の名前出さないで欲しいなぁ。それじゃあ、二人っきりの結婚式だ!」

    ONOSAKA「アイラブあずさーーーーー!!」

    あずさ「いやああああああ!!」

    49 :

    なにも考えずに読んでたけどonosakaってヤングかwww

    50 = 6 :

    キィィィィィ!! ドンっ!

    あずさ「きゃっ!」

    ONOSAKA「なんだなんだ!? 車? おい何しやがるんだ……」

    ??「運命の人を取り返しに来たんだよ!!」

    あずさ「うん……、めいのひと……?」

    ONOSAKA「気安く名乗るんじゃねえよ! あぁ!? なんでここにいるんだよ!!」

    ??「企業秘密だ。後俺は言っておくが本気だぞ? 芸能界を敵に回しても、あずささんと一緒にいたいぐらいだね」

    ONOSAKA「うるせーんだよ!!」

    あずさ(そうだ……、いつも私が迷うと迎えに来てくれた。ようやく気付いてくれたんですね、ぷろ……)


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