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元スレ女僧侶「勇者様にプロポーズされました」
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~8年前~
その日は雨が降っていた。
幼馴染「……」
男「………」
幼馴染は、家の軒先でぼんやりと外を眺めている
幼馴染「……」
男はそっと彼女の横に座った。
幼馴染「…ねえ、男」
男「……」
幼馴染「……」
その日は雨が降っていた。
幼馴染「……」
男「………」
幼馴染は、家の軒先でぼんやりと外を眺めている
幼馴染「……」
男はそっと彼女の横に座った。
幼馴染「…ねえ、男」
男「……」
幼馴染「……」
幼馴染「もしかしたら……って、覚悟はしてたつもりだったのに」
彼女が握りつぶしている手紙。そこには淡々と、こう綴ってあった
『討伐隊、破れる』
『青年、死す』
『――遺族へ』
幼馴染「……つらいよ」
彼女は、泣いていた。
そして噂は国中を駆け巡る
『剣聖、堕つ』
彼女が握りつぶしている手紙。そこには淡々と、こう綴ってあった
『討伐隊、破れる』
『青年、死す』
『――遺族へ』
幼馴染「……つらいよ」
彼女は、泣いていた。
そして噂は国中を駆け巡る
『剣聖、堕つ』
~7年前~
父「……教会に、入る?」
幼馴染「はい。城下町の教会に入って、僧侶になろうと思うんです」
男「なんで急に……」
幼馴染「急じゃないよ。…お父さんが死んだって聞かされたあの日から、ずっと考えてた」
幼馴染「いつまでも、おじさんたちに甘えるわけにはいかない」
幼馴染「自立しなきゃって思った」
父「……教会に、入る?」
幼馴染「はい。城下町の教会に入って、僧侶になろうと思うんです」
男「なんで急に……」
幼馴染「急じゃないよ。…お父さんが死んだって聞かされたあの日から、ずっと考えてた」
幼馴染「いつまでも、おじさんたちに甘えるわけにはいかない」
幼馴染「自立しなきゃって思った」
幼馴染「私には治癒魔法があるし」
幼馴染「それなら教会かなって――」
父「幼」
幼馴染「は、はい」
父「俺はお前を預かったあの日から、ずっとお前のことを……
息子以上に可愛いがってきた」
男「えっ」
幼馴染「それなら教会かなって――」
父「幼」
幼馴染「は、はい」
父「俺はお前を預かったあの日から、ずっとお前のことを……
息子以上に可愛いがってきた」
男「えっ」
父「そんなお前のことだ。考えぬいた末の決断だろう…まだ若いのに大したものだよ。
息子とは大違いだ」
男「えっ」
幼馴染「はい。わかっています」
男「えっ……」
幼馴染「だから」
父「ダメだ」
幼馴染「――っ。ど、どうしてですか……!」
父「お前は、まだ13才の子どもだ。しかも預かっている身だ」
父「自立したい気持ちはわかったが、すぐに「はい」とは言えない」
父「俺にはお前が道を踏み外さないよう見守る責任がある」
息子とは大違いだ」
男「えっ」
幼馴染「はい。わかっています」
男「えっ……」
幼馴染「だから」
父「ダメだ」
幼馴染「――っ。ど、どうしてですか……!」
父「お前は、まだ13才の子どもだ。しかも預かっている身だ」
父「自立したい気持ちはわかったが、すぐに「はい」とは言えない」
父「俺にはお前が道を踏み外さないよう見守る責任がある」
幼馴染「道を踏み外すだなんて、そんなことありません!」
父「わかってる。お前が拍子でそんなことを言う子でないことはしってる」
父「他人の幸せを、心から願える子だ。きっと僧侶に向いているだろう」
父「いや。『向きすぎている』と言ってもいい。だから怖いんだ」
父「自分を犠牲にしてでも他人を救いたいと思う……思ってしまう」
父「そんなお前だから……もう少しゆっくり考えて欲しい」
父「こんな時勢だ。いったん教会に入り僧侶の道を踏み出せば、否応なく危険な道を行くことになる」
父「あるいは優しい心が、お前自身を滅ぼしてしまいかねない」
父「そんなことになれば、あいつに…顔向けできん」
幼馴染「……」
父「わかってる。お前が拍子でそんなことを言う子でないことはしってる」
父「他人の幸せを、心から願える子だ。きっと僧侶に向いているだろう」
父「いや。『向きすぎている』と言ってもいい。だから怖いんだ」
父「自分を犠牲にしてでも他人を救いたいと思う……思ってしまう」
父「そんなお前だから……もう少しゆっくり考えて欲しい」
父「こんな時勢だ。いったん教会に入り僧侶の道を踏み出せば、否応なく危険な道を行くことになる」
父「あるいは優しい心が、お前自身を滅ぼしてしまいかねない」
父「そんなことになれば、あいつに…顔向けできん」
幼馴染「……」
父「だからな、幼。俺にも考える時間をくれ」
父「俺が充分に考えたうえでお前を送ると決め、そのときまだ幼の決心が変わらないままなら」
父「……そのときは、笑顔で送りだしてやる」
幼馴染「おじさん……」
父「それまでは今まで通り自分で勉強するんだ。いいかい?」
幼馴染「……はい」
男(……幼)
―――
――
父「俺が充分に考えたうえでお前を送ると決め、そのときまだ幼の決心が変わらないままなら」
父「……そのときは、笑顔で送りだしてやる」
幼馴染「おじさん……」
父「それまでは今まで通り自分で勉強するんだ。いいかい?」
幼馴染「……はい」
男(……幼)
―――
――
男「なあ~……」
幼馴染「うん?」
男「本気で教会に入るつもりなのか?」
幼馴染「本気だよ」
男「そっかー」
幼馴染「……男はどう思った?」
男「オレ?」
幼馴染「私が教会に入るの、やっぱり反対?」
男「はあ?反対するわけないじゃん」
幼馴染「え」
幼馴染「うん?」
男「本気で教会に入るつもりなのか?」
幼馴染「本気だよ」
男「そっかー」
幼馴染「……男はどう思った?」
男「オレ?」
幼馴染「私が教会に入るの、やっぱり反対?」
男「はあ?反対するわけないじゃん」
幼馴染「え」
男「そりゃまあ、寂しくなるけど。お前が決めたことだろ」
男「いいんじゃない。オレは応援するよ」
男(止めたって聞かないだろうし)
幼馴染「……そっか」
男「おう」
男「それにああは言ってたけど、父さんだってもうわかってるさ」
男「お前の気持ちは変わんないだろうし」
男「なら、あとは父さんが覚悟を決めるだけだろ。どう決着させるかは知らないけど……」
男「いいんじゃない。オレは応援するよ」
男(止めたって聞かないだろうし)
幼馴染「……そっか」
男「おう」
男「それにああは言ってたけど、父さんだってもうわかってるさ」
男「お前の気持ちは変わんないだろうし」
男「なら、あとは父さんが覚悟を決めるだけだろ。どう決着させるかは知らないけど……」
男「ま~。知ったこっちゃねえよ。あんまり長くなるようなら勝手に出てけよ、説得はしといてやるって」アハハ
幼馴染「……」
幼馴染「……うん。あの、さ。男……」
男「お礼とか、むずがゆいからやめてくれよ」
幼馴染「ん」
幼馴染「あはっ――」
幼馴染「うん。わかった。でも勝手には出ていかないよ」
幼馴染「おじさんが良いって言ったら、行く。そこまで迷惑はかけたくないよ」
男「そっか。なら……待ってな」
男「でも、あの父さんだからな~。たぶん長いぞ。優柔不断だし」
男「1年は見といたほうがいいな」
幼馴染「待ってるよ。それくらい……だから、それまではよろしくね」
男「おう!」
幼馴染「……」
幼馴染「……うん。あの、さ。男……」
男「お礼とか、むずがゆいからやめてくれよ」
幼馴染「ん」
幼馴染「あはっ――」
幼馴染「うん。わかった。でも勝手には出ていかないよ」
幼馴染「おじさんが良いって言ったら、行く。そこまで迷惑はかけたくないよ」
男「そっか。なら……待ってな」
男「でも、あの父さんだからな~。たぶん長いぞ。優柔不断だし」
男「1年は見といたほうがいいな」
幼馴染「待ってるよ。それくらい……だから、それまではよろしくね」
男「おう!」
~6年前~
神父「それでは、お預かりいたします」
幼馴染「……今までお世話になりました」
男「元気でな」
父「いいか、幼。寂しくなったらいつでも帰ってくるんだぞ?お前の家はうちにあるからな?いいな!?」ブワッ
男「やめろよ、みっともない……」
男(結局、幼の14才の誕生日だもんな…時間かかりすぎだろ)
神父「それでは、お預かりいたします」
幼馴染「……今までお世話になりました」
男「元気でな」
父「いいか、幼。寂しくなったらいつでも帰ってくるんだぞ?お前の家はうちにあるからな?いいな!?」ブワッ
男「やめろよ、みっともない……」
男(結局、幼の14才の誕生日だもんな…時間かかりすぎだろ)
幼馴染「はい。ありがとうございます。……またね、男」
男「うん。またな……あ」
男「ねえ、神父さん」
神父「はい?」
男「こいつに渡したいものがあるんだけど、教会ってそーいうの平気?」
幼馴染「!」ッ
神父「……俗世を離れ神に捧げる身なれど、愛すべき友より贈られる品を拒む理由はありませんね」
男「そうか。なら良かったよ。断られたらどうしようかなとか思ってた」
男「うん。またな……あ」
男「ねえ、神父さん」
神父「はい?」
男「こいつに渡したいものがあるんだけど、教会ってそーいうの平気?」
幼馴染「!」ッ
神父「……俗世を離れ神に捧げる身なれど、愛すべき友より贈られる品を拒む理由はありませんね」
男「そうか。なら良かったよ。断られたらどうしようかなとか思ってた」
男「はい、これ」
幼馴染「これ……ロザリオ?」
男「女僧侶になるなら必要だろ?なけなしの小遣いで買ったんだぜー」
神父「まあ教会から配布されますけどね、それ」
男「なん……だと……」
幼馴染「あはっ」
幼馴染「……嬉しいよ。すごく嬉しい。絶対大切にする。……ありがとう」
男「……おう」
男「またな」
幼馴染「……またね」
幼馴染「これ……ロザリオ?」
男「女僧侶になるなら必要だろ?なけなしの小遣いで買ったんだぜー」
神父「まあ教会から配布されますけどね、それ」
男「なん……だと……」
幼馴染「あはっ」
幼馴染「……嬉しいよ。すごく嬉しい。絶対大切にする。……ありがとう」
男「……おう」
男「またな」
幼馴染「……またね」
~5年前~
男「武道家さん?」
武道家「うむ?」
男「あ、やっぱそうなんだ……いや、カンだったんだけど」
武道家「何か用かボウズ」
男「あのさおっちゃん…実は俺、剣を使うんだけど」
武道家「ふむ」
男「武道家さん?」
武道家「うむ?」
男「あ、やっぱそうなんだ……いや、カンだったんだけど」
武道家「何か用かボウズ」
男「あのさおっちゃん…実は俺、剣を使うんだけど」
武道家「ふむ」
男「武道家さんみたいな人たちって、みんな拳で戦うけど怖くない?だって素手じゃん」
武道家「カッ!まあ確かに怖くはあるな」
武道家「しかし気を高めれば我が拳……鋼はおろかオリハルコンさえ打ち砕く」
男「おお」
武道家「……予定だ」
男「予定かよ!」
武道家「カッ!まあ確かに怖くはあるな」
武道家「しかし気を高めれば我が拳……鋼はおろかオリハルコンさえ打ち砕く」
男「おお」
武道家「……予定だ」
男「予定かよ!」
武道家「まだ修行の途中でな。まだまだ未熟……しかし、あと5年以内には完成しているはずだ」
男「そんなん完成したら、魔王倒せるんじゃないの」
武道家「ふむ?そうだな……魔王討伐か。道を極めるに必死で考えたこともなかったが……」
武道家「なるほど、悪くない考えだ。道中、我が拳の完成も早まるかもしれん」
武道家「なるほど、ガキンチョ!そうするべきか!はっはっは!」
男「俺もう15だし。ガキンチョじゃねーよ」
武道家「なに、嫌味のつもりはない。そうだな……礼をしてやるべきか」
男「なに?何かくれるの?」
武道家「いや。我が拳が完成した曉には、お前に我が拳舞を見せてやる!目の前でな!!!」
男「い、いらねえ……」
武道家「まあそう言うな!はっはっは!!」
男「ちぇっ……」
男「そんなん完成したら、魔王倒せるんじゃないの」
武道家「ふむ?そうだな……魔王討伐か。道を極めるに必死で考えたこともなかったが……」
武道家「なるほど、悪くない考えだ。道中、我が拳の完成も早まるかもしれん」
武道家「なるほど、ガキンチョ!そうするべきか!はっはっは!」
男「俺もう15だし。ガキンチョじゃねーよ」
武道家「なに、嫌味のつもりはない。そうだな……礼をしてやるべきか」
男「なに?何かくれるの?」
武道家「いや。我が拳が完成した曉には、お前に我が拳舞を見せてやる!目の前でな!!!」
男「い、いらねえ……」
武道家「まあそう言うな!はっはっは!!」
男「ちぇっ……」
―――
――
女僧侶「……」
神父「女僧侶」
女僧侶「……神父様?」
神父「祈りの最中、すみませんね。あなたに尋ね人です」
神父「懺悔室にいらっしゃいます。ぜひあなたに聞いて欲しいことがあるそうです。行ってきなさい」
女僧侶「私…ですか?」
神父「ええ」
女僧侶「誰だろう……」
――
女僧侶「……」
神父「女僧侶」
女僧侶「……神父様?」
神父「祈りの最中、すみませんね。あなたに尋ね人です」
神父「懺悔室にいらっしゃいます。ぜひあなたに聞いて欲しいことがあるそうです。行ってきなさい」
女僧侶「私…ですか?」
神父「ええ」
女僧侶「誰だろう……」
~懺悔室~
?「……」
「迷える子羊よ」
?「……はい」
「悔い改めることあらば、神に祈り懺悔なさい。神は慈悲深くあなたの罪をお許しになるでしょう」
?「……」
?「幼馴染さん。私は兵士長と言います」
「!」
兵士長「ずっと、あなたに伝えねばならないことがありました」
兵士長「許されずとも構いません。私の罪をどうか、お聞きください」
「………」
?「……」
「迷える子羊よ」
?「……はい」
「悔い改めることあらば、神に祈り懺悔なさい。神は慈悲深くあなたの罪をお許しになるでしょう」
?「……」
?「幼馴染さん。私は兵士長と言います」
「!」
兵士長「ずっと、あなたに伝えねばならないことがありました」
兵士長「許されずとも構いません。私の罪をどうか、お聞きください」
「………」
~4年前~
女僧侶「男!久しぶり!」
女僧侶「神父様からお許しが出たの。今日はゆっくり出来るよ」
男「……」
女僧侶「……えと……お、男?」
男「え?あ、ああ……」
男(2年合わないうちに……すっげー可愛くなってるような……)
男(き、気のせいだよな……ちっちゃい頃から知ってるし今さら)
男(服装のせいもあるな、うん。青いし)
男「……ひ、久しぶりだな幼」
女僧侶「ふふっ。今は僧名をもらってるから、女僧侶だよ」
女僧侶「男!久しぶり!」
女僧侶「神父様からお許しが出たの。今日はゆっくり出来るよ」
男「……」
女僧侶「……えと……お、男?」
男「え?あ、ああ……」
男(2年合わないうちに……すっげー可愛くなってるような……)
男(き、気のせいだよな……ちっちゃい頃から知ってるし今さら)
男(服装のせいもあるな、うん。青いし)
男「……ひ、久しぶりだな幼」
女僧侶「ふふっ。今は僧名をもらってるから、女僧侶だよ」
男「そうなのか?悪いな……女僧侶?」
女僧侶「いいよ、幼のままで。きみからはそっちで呼んでもらいたいよ」
男「そうか……そうだな。じゃあ、幼」
女僧侶「なに?」
男「え?……いや、呼んでみただけ……すまん」
女僧侶「ふふっ。うん、わかってるよ?」
男「からかうなよ」
女僧侶「からかってないよ」
男「からかってるだろ」
女僧侶「バレた?」
男「……くくっ」
女僧侶「えへへ」
女僧侶「いいよ、幼のままで。きみからはそっちで呼んでもらいたいよ」
男「そうか……そうだな。じゃあ、幼」
女僧侶「なに?」
男「え?……いや、呼んでみただけ……すまん」
女僧侶「ふふっ。うん、わかってるよ?」
男「からかうなよ」
女僧侶「からかってないよ」
男「からかってるだろ」
女僧侶「バレた?」
男「……くくっ」
女僧侶「えへへ」
男「お帰り、幼」
女僧侶「ただいま、男」
男「ま。色々話もあるからさ、家に入って――」
ガチャッ
父「幼おぁぁお!」ガバッ
女僧侶「きゃあああ!?」
父「こいつ!こんなにおっきくなりやがって……なりやがってんはあ!」グニグニグニ
女僧侶「おじさん、やめ、ひゃああ///」グニグニグニ
男「父さん!!」
女僧侶「やああ//やめて、やめてくださいぃ///」
父(青年よー、お前の娘は立派に育ってるぞー)
男「やめろっつってんだろうが!早く離れろ!」
女僧侶「あわわわ…///」
女僧侶「ただいま、男」
男「ま。色々話もあるからさ、家に入って――」
ガチャッ
父「幼おぁぁお!」ガバッ
女僧侶「きゃあああ!?」
父「こいつ!こんなにおっきくなりやがって……なりやがってんはあ!」グニグニグニ
女僧侶「おじさん、やめ、ひゃああ///」グニグニグニ
男「父さん!!」
女僧侶「やああ//やめて、やめてくださいぃ///」
父(青年よー、お前の娘は立派に育ってるぞー)
男「やめろっつってんだろうが!早く離れろ!」
女僧侶「あわわわ…///」
―――
――
父「久しぶりだね、幼」
女僧侶「今さら真面目な顔したってダメです」
父「手厳しいね」クックッ
父「……お帰り、幼。立派になったな」
女僧侶「はい。まだまだ修行中の身ですけど……」
男「こっちにはいつまで?」
女僧侶「明日のお昼。それが終わったら、またしばらくは来られないかな」
男「そっか…短いんだな」
――
父「久しぶりだね、幼」
女僧侶「今さら真面目な顔したってダメです」
父「手厳しいね」クックッ
父「……お帰り、幼。立派になったな」
女僧侶「はい。まだまだ修行中の身ですけど……」
男「こっちにはいつまで?」
女僧侶「明日のお昼。それが終わったら、またしばらくは来られないかな」
男「そっか…短いんだな」
女僧侶「うん。でも、その……だから、今日はその分たくさんお話できるよ」
男「おう」
女僧侶「うん」
男「んじゃ、飯もくったし俺の部屋行こうぜ」
父「え///」
女僧侶「なな、なんでおじさんが顔赤くするんですかっ!」
父「その…大胆だなと思って」
男「いや、違うし」
女僧侶「変な勘繰りはやめてください!」
父「冗談だよ。お前ら兄妹みたいなもんだしな」
男「おう」
女僧侶「うん」
男「んじゃ、飯もくったし俺の部屋行こうぜ」
父「え///」
女僧侶「なな、なんでおじさんが顔赤くするんですかっ!」
父「その…大胆だなと思って」
男「いや、違うし」
女僧侶「変な勘繰りはやめてください!」
父「冗談だよ。お前ら兄妹みたいなもんだしな」
女僧侶「……そ、そうですよ。弟です」
男「え?妹だろ」
女僧侶「私がお姉ちゃんだよ。男が怪我したときも、治してあげたでしょ」
男「地下水道の話か?それなら基本オロオロしてたのお前じゃん」
女僧侶「私が姉です」
男「俺が兄だろ」
父「父です」
女僧侶「いいよ、もう……部屋に行こ?」
男「だな」
父(無視された。悲しい)
男「え?妹だろ」
女僧侶「私がお姉ちゃんだよ。男が怪我したときも、治してあげたでしょ」
男「地下水道の話か?それなら基本オロオロしてたのお前じゃん」
女僧侶「私が姉です」
男「俺が兄だろ」
父「父です」
女僧侶「いいよ、もう……部屋に行こ?」
男「だな」
父(無視された。悲しい)
>>77より
男「で?」
女僧侶「え?」
男「どうなんだ、教会は」
女僧侶「うん。みんな優しくしてくれるよ。いい人たちばっかり」
男「そりゃ良かった」
女僧侶「男は?その…どうなの?か、彼女とか…できたり?」
男「うん」
女僧侶「」
男「嘘に決まってるだろ……まさかそんな固まるなんて」
女僧侶「からかわないでよ……」
男「可愛いなお前」
女僧侶「だから!からかわないでよ」
男「真面目に言ってる」
女僧侶「……」
女僧侶「ふぇっ?」
男「で?」
女僧侶「え?」
男「どうなんだ、教会は」
女僧侶「うん。みんな優しくしてくれるよ。いい人たちばっかり」
男「そりゃ良かった」
女僧侶「男は?その…どうなの?か、彼女とか…できたり?」
男「うん」
女僧侶「」
男「嘘に決まってるだろ……まさかそんな固まるなんて」
女僧侶「からかわないでよ……」
男「可愛いなお前」
女僧侶「だから!からかわないでよ」
男「真面目に言ってる」
女僧侶「……」
女僧侶「ふぇっ?」
男「あー、その……ホントさ。可愛くなったと…思うよ、うん」
女僧侶「あ……えーと」
女僧侶「……あ、ありがと……」
男「……」
女僧侶「……」
女僧侶「///」ボッ
男「///」
父「あかーーん!!」ガチャッ
男「!?」女僧侶「!?」
父「ええい、なんだこの耐えられざる空気は!青春か!甘酸っぱいわ!」
女僧侶「ち、違います!」
女僧侶「あ……えーと」
女僧侶「……あ、ありがと……」
男「……」
女僧侶「……」
女僧侶「///」ボッ
男「///」
父「あかーーん!!」ガチャッ
男「!?」女僧侶「!?」
父「ええい、なんだこの耐えられざる空気は!青春か!甘酸っぱいわ!」
女僧侶「ち、違います!」
父「ダメだぞ!父は許しません!!」
父「お前らやっぱ兄妹じゃねえ!男と女だわ!!油断も隙もねえなホント!!」
女僧侶「ちちちちち違がががが///」
女僧侶「や、やめてください、おじさん……」
父「テメェら同じ部屋じゃ寝せないからな!父は許さないから!」
女僧侶「だから違います!!!」
男(……疲れる……)
父「お前らやっぱ兄妹じゃねえ!男と女だわ!!油断も隙もねえなホント!!」
女僧侶「ちちちちち違がががが///」
女僧侶「や、やめてください、おじさん……」
父「テメェら同じ部屋じゃ寝せないからな!父は許さないから!」
女僧侶「だから違います!!!」
男(……疲れる……)
~3年前~
父「聞いたか、男」
男「何を?」
父「神託があったそうだ。ついに勇者様が誕生されたと」
男「勇者様が……?」
父「ああ。これはいよいよ魔物たちとの決着がつくかもしれないな」
父「それと、驚け。神託を受けたほか三人のお供…」
父「その一人が、幼だ」
男「!!」
父「聞いたか、男」
男「何を?」
父「神託があったそうだ。ついに勇者様が誕生されたと」
男「勇者様が……?」
父「ああ。これはいよいよ魔物たちとの決着がつくかもしれないな」
父「それと、驚け。神託を受けたほか三人のお供…」
父「その一人が、幼だ」
男「!!」
父「まさかあの子が勇者様のお供になるなんてなあ」
父「……親父も素晴らしい剣士だったけど、血は争えないのかね」
男(幼が、勇者様のお供)
男「……」
男(そうか…凄いな、お前……)
男(……死ぬなよ、幼)
父「……親父も素晴らしい剣士だったけど、血は争えないのかね」
男(幼が、勇者様のお供)
男「……」
男(そうか…凄いな、お前……)
男(……死ぬなよ、幼)
~2年前~
魔物A「ぐるるるる…!」
男「っ」ザンッ!
魔物A「が――」
魔物B「きしゃああ!」
男「はあっ!」ザシュ!
魔物「――」ドサッ
男「……」チンッ
男「ふぅ」
男「みんな、もういいよ」
村人「はぁ……」
父「おお……お、お前……強くなってたんだなあ」
男「訓練は欠かしてないからね」
魔物A「ぐるるるる…!」
男「っ」ザンッ!
魔物A「が――」
魔物B「きしゃああ!」
男「はあっ!」ザシュ!
魔物「――」ドサッ
男「……」チンッ
男「ふぅ」
男「みんな、もういいよ」
村人「はぁ……」
父「おお……お、お前……強くなってたんだなあ」
男「訓練は欠かしてないからね」
父「それに……なんだ、剣があいつとそっくりだな」
男「おじさん?……まあ、そりゃ師匠だし」
父「えっ?あいつから剣を習ってたのか?」
男「あれ、そうか。父さんには内緒にしてたっけ」
父「悲しい」ブワッ
男「仕方ないだろ、あんときは止められてたし」
男「おじさん?……まあ、そりゃ師匠だし」
父「えっ?あいつから剣を習ってたのか?」
男「あれ、そうか。父さんには内緒にしてたっけ」
父「悲しい」ブワッ
男「仕方ないだろ、あんときは止められてたし」
男「それにしても……魔物が入りこむなんて、ずいぶん久しぶりだ」
父「前にもまして魔物が活発化してるのもあるが…」
男(兵隊たちの周辺警備も最近はとんと薄い。…余裕がないんだろうな)
男「とりあえず、俺はまだ魔物がいないか少し村中を見て回るよ」
父「気をつけてな」
男「へーきへーき」
男(幼。いまどこだ?無事なのか?お前は……)
男(……幼)
父「前にもまして魔物が活発化してるのもあるが…」
男(兵隊たちの周辺警備も最近はとんと薄い。…余裕がないんだろうな)
男「とりあえず、俺はまだ魔物がいないか少し村中を見て回るよ」
父「気をつけてな」
男「へーきへーき」
男(幼。いまどこだ?無事なのか?お前は……)
男(……幼)
~1年前~
女僧侶「女神ルビスの名において……」
女僧侶「……アーメン」
村長「……」
村人A「……」
村人B「……」
勇者「……」
女戦士「……」
武道家「……」
女僧侶「……皆さん、顔をおあげください。故人への優しき祈りは神に届き、その魂は天に召されました」
女僧侶「御心に導かれた彼らはまた、女神に安息を約束され、天より皆様をお守りくださることでしょう」
女僧侶「では、どうか故人のため棺に花を……」
女僧侶「女神ルビスの名において……」
女僧侶「……アーメン」
村長「……」
村人A「……」
村人B「……」
勇者「……」
女戦士「……」
武道家「……」
女僧侶「……皆さん、顔をおあげください。故人への優しき祈りは神に届き、その魂は天に召されました」
女僧侶「御心に導かれた彼らはまた、女神に安息を約束され、天より皆様をお守りくださることでしょう」
女僧侶「では、どうか故人のため棺に花を……」
女僧侶(……)
女僧侶(魔王に近づけば近づくほど……魔物たちは、強くなり数を増す)
女僧侶(村や街は荒れ、人は傷つき……倒れる)
女僧侶(この1年でも見慣れたりしない)
女僧侶(……つらいよ)
女(……男)
女僧侶(魔王に近づけば近づくほど……魔物たちは、強くなり数を増す)
女僧侶(村や街は荒れ、人は傷つき……倒れる)
女僧侶(この1年でも見慣れたりしない)
女僧侶(……つらいよ)
女(……男)
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- モバP「モバマスツアーズへようこそ」 (154) - [47%] - 2012/12/24 15:45 ☆
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- 凛「プロデューサーにマーキングしたい」 (149) - [45%] - 2013/2/23 10:00 ★
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