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元スレ女僧侶「勇者様にプロポーズされました」

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みんなの評価 : ★★
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51 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:29:07.36 ID:uxfhPYgSO (+90,+30,-61)
~8年前~

その日は雨が降っていた。

幼馴染「……」

「………」

幼馴染は、家の軒先でぼんやりと外を眺めている

幼馴染「……」

男はそっと彼女の横に座った。

幼馴染「…ねえ、男」

「……」

幼馴染「……」
52 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:30:43.30 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-58)
幼馴染「もしかしたら……って、覚悟はしてたつもりだったのに」

彼女が握りつぶしている手紙。そこには淡々と、こう綴ってあった

『討伐隊、破れる』

『青年、死す』

『――遺族へ』


幼馴染「……つらいよ」


彼女は、泣いていた。

そして噂は国中を駆け巡る

『剣聖、堕つ』
53 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:31:52.43 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-92)
~7年前~

「……教会に、入る?」

幼馴染「はい。城下町の教会に入って、僧侶になろうと思うんです」

「なんで急に……」

幼馴染「急じゃないよ。…お父さんが死んだって聞かされたあの日から、ずっと考えてた」

幼馴染「いつまでも、おじさんたちに甘えるわけにはいかない」

幼馴染「自立しなきゃって思った」
54 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:32:04.39 ID:fz3BEYuS0 (+27,+29,-8)
勇者視点でも男視点でもNTR感があるとは
55 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:32:35.94 ID:uxfhPYgSO (+90,+30,-68)
幼馴染「私には治癒魔法があるし」

幼馴染「それなら教会かなって――」

「幼」

幼馴染「は、はい」

「俺はお前を預かったあの日から、ずっとお前のことを……
息子以上に可愛いがってきた」

「えっ」
56 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:34:03.23 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-146)
「そんなお前のことだ。考えぬいた末の決断だろう…まだ若いのに大したものだよ。
息子とは大違いだ」

「えっ」

幼馴染「はい。わかっています」

「えっ……」

幼馴染「だから」
「ダメだ」

幼馴染「――っ。ど、どうしてですか……!」

「お前は、まだ13才の子どもだ。しかも預かっている身だ」

「自立したい気持ちはわかったが、すぐに「はい」とは言えない」

「俺にはお前が道を踏み外さないよう見守る責任がある」
57 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:35:12.24 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-160)
幼馴染「道を踏み外すだなんて、そんなことありません!」

「わかってる。お前が拍子でそんなことを言う子でないことはしってる」

「他人の幸せを、心から願える子だ。きっと僧侶に向いているだろう」

「いや。『向きすぎている』と言ってもいい。だから怖いんだ」

「自分を犠牲にしてでも他人を救いたいと思う……思ってしまう」

「そんなお前だから……もう少しゆっくり考えて欲しい」

「こんな時勢だ。いったん教会に入り僧侶の道を踏み出せば、否応なく危険な道を行くことになる」

「あるいは優しい心が、お前自身を滅ぼしてしまいかねない」

「そんなことになれば、あいつに…顔向けできん」

幼馴染「……」
58 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:35:48.48 ID:VpsrclYMO (-21,-9,+0)
支援
59 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:36:00.91 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-92)
「だからな、幼。俺にも考える時間をくれ」

「俺が充分に考えたうえでお前を送ると決め、そのときまだ幼の決心が変わらないままなら」

「……そのときは、笑顔で送りだしてやる」

幼馴染「おじさん……」

「それまでは今まで通り自分で勉強するんだ。いいかい?」

幼馴染「……はい」

(……幼)


―――
――
60 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:36:50.70 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-81)
「なあ~……」

幼馴染「うん?」

「本気で教会に入るつもりなのか?」

幼馴染「本気だよ」

「そっかー」

幼馴染「……男はどう思った?」

「オレ?」

幼馴染「私が教会に入るの、やっぱり反対?」

「はあ?反対するわけないじゃん」

幼馴染「え」
61 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:37:31.46 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-83)
「そりゃまあ、寂しくなるけど。お前が決めたことだろ」

「いいんじゃない。オレは応援するよ」

(止めたって聞かないだろうし)

幼馴染「……そっか」

「おう」

「それにああは言ってたけど、父さんだってもうわかってるさ」

「お前の気持ちは変わんないだろうし」

「なら、あとは父さんが覚悟を決めるだけだろ。どう決着させるかは知らないけど……」
62 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:38:12.52 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-149)
「ま~。知ったこっちゃねえよ。あんまり長くなるようなら勝手に出てけよ、説得はしといてやるって」アハハ

幼馴染「……」

幼馴染「……うん。あの、さ。男……」

「お礼とか、むずがゆいからやめてくれよ」

幼馴染「ん」

幼馴染「あはっ――」

幼馴染「うん。わかった。でも勝手には出ていかないよ」

幼馴染「おじさんが良いって言ったら、行く。そこまで迷惑はかけたくないよ」

「そっか。なら……待ってな」

「でも、あの父さんだからな~。たぶん長いぞ。優柔不断だし」

「1年は見といたほうがいいな」

幼馴染「待ってるよ。それくらい……だから、それまではよろしくね」

「おう!」
63 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:38:48.79 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-82)
~6年前~

神父「それでは、お預かりいたします」

幼馴染「……今までお世話になりました」

「元気でな」

「いいか、幼。寂しくなったらいつでも帰ってくるんだぞ?お前の家はうちにあるからな?いいな!?」ブワッ

「やめろよ、みっともない……」

(結局、幼の14才の誕生日だもんな…時間かかりすぎだろ)
64 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:39:21.80 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-106)
幼馴染「はい。ありがとうございます。……またね、男」

「うん。またな……あ」

「ねえ、神父さん」

神父「はい?」

「こいつに渡したいものがあるんだけど、教会ってそーいうの平気?」

幼馴染「!」ッ

神父「……俗世を離れ神に捧げる身なれど、愛すべき友より贈られる品を拒む理由はありませんね」

「そうか。なら良かったよ。断られたらどうしようかなとか思ってた」
65 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:40:25.14 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-105)
「はい、これ」

幼馴染「これ……ロザリオ?」

「女僧侶になるなら必要だろ?なけなしの小遣いで買ったんだぜー」

神父「まあ教会から配布されますけどね、それ」

「なん……だと……」

幼馴染「あはっ」

幼馴染「……嬉しいよ。すごく嬉しい。絶対大切にする。……ありがとう」

「……おう」

「またな」

幼馴染「……またね」
66 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:41:20.71 ID:B3dGXuqFO (+27,+29,-12)
わかってるよ、結局お涙頂戴のハッピーエンドだろ?ケッ
67 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:41:33.60 ID:uxfhPYgSO (+90,+30,-119)
~5年前~

「武道家さん?」

武道家「うむ?」

「あ、やっぱそうなんだ……いや、カンだったんだけど」

武道家「何か用かボウズ」

「あのさおっちゃん…実は俺、剣を使うんだけど」

武道家「ふむ」
68 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:42:26.59 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-117)
「武道家さんみたいな人たちって、みんな拳で戦うけど怖くない?だって素手じゃん」

武道家「カッ!まあ確かに怖くはあるな」

武道家「しかし気を高めれば我が拳……鋼はおろかオリハルコンさえ打ち砕く」

「おお」

武道家「……予定だ」

「予定かよ!」
69 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:43:36.10 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,+0)
武道家「まだ修行の途中でな。まだまだ未熟……しかし、あと5年以内には完成しているはずだ」

「そんなん完成したら、魔王倒せるんじゃないの」

武道家「ふむ?そうだな……魔王討伐か。道を極めるに必死で考えたこともなかったが……」

武道家「なるほど、悪くない考えだ。道中、我が拳の完成も早まるかもしれん」

武道家「なるほど、ガキンチョ!そうするべきか!はっはっは!」

「俺もう15だし。ガキンチョじゃねーよ」

武道家「なに、嫌味のつもりはない。そうだな……礼をしてやるべきか」

「なに?何かくれるの?」

武道家「いや。我が拳が完成した曉には、お前に我が拳舞を見せてやる!目の前でな!!!」

「い、いらねえ……」

武道家「まあそう言うな!はっはっは!!」

「ちぇっ……」
70 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:44:57.54 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-89)
―――
――

僧侶「……」

神父「女僧侶」

僧侶「……神父様?」

神父「祈りの最中、すみませんね。あなたに尋ね人です」

神父「懺悔室にいらっしゃいます。ぜひあなたに聞いて欲しいことがあるそうです。行ってきなさい」

僧侶「私…ですか?」

神父「ええ」

僧侶「誰だろう……」
71 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:45:39.30 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-145)
~懺悔室~

「……」

「迷える子羊よ」

「……はい」

「悔い改めることあらば、神に祈り懺悔なさい。神は慈悲深くあなたの罪をお許しになるでしょう」

「……」

「幼馴染さん。私は兵士長と言います」

「!」

兵士長「ずっと、あなたに伝えねばならないことがありました」

兵士長「許されずとも構いません。私の罪をどうか、お聞きください」

「………」
72 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:46:11.60 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-103)
~4年前~

僧侶「男!久しぶり!」

僧侶「神父様からお許しが出たの。今日はゆっくり出来るよ」

「……」

僧侶「……えと……お、男?」

「え?あ、ああ……」

(2年合わないうちに……すっげー可愛くなってるような……)

(き、気のせいだよな……ちっちゃい頃から知ってるし今さら)

(服装のせいもあるな、うん。青いし)

「……ひ、久しぶりだな幼」

僧侶「ふふっ。今は僧名をもらってるから、女僧侶だよ」
73 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:47:09.39 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-128)
「そうなのか?悪いな……女僧侶?」

僧侶「いいよ、幼のままで。きみからはそっちで呼んでもらいたいよ」

「そうか……そうだな。じゃあ、幼」

僧侶「なに?」

「え?……いや、呼んでみただけ……すまん」

僧侶「ふふっ。うん、わかってるよ?」

「からかうなよ」

僧侶「からかってないよ」

「からかってるだろ」

僧侶「バレた?」

「……くくっ」

僧侶「えへへ」
74 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:48:20.54 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-119)
「お帰り、幼」

僧侶「ただいま、男」

「ま。色々話もあるからさ、家に入って――」

ガチャッ

「幼おぁぁお!」ガバッ

僧侶「きゃあああ!?」

「こいつ!こんなにおっきくなりやがって……なりやがってんはあ!」グニグニグニ

僧侶「おじさん、やめ、ひゃああ///」グニグニグニ

「父さん!!」

僧侶「やああ//やめて、やめてくださいぃ///」

(青年よー、お前の娘は立派に育ってるぞー)

「やめろっつってんだろうが!早く離れろ!」

僧侶「あわわわ…///」
75 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:49:16.90 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-88)
―――
――

「久しぶりだね、幼」

僧侶「今さら真面目な顔したってダメです」

「手厳しいね」クックッ

「……お帰り、幼。立派になったな」

僧侶「はい。まだまだ修行中の身ですけど……」

「こっちにはいつまで?」

僧侶「明日のお昼。それが終わったら、またしばらくは来られないかな」

「そっか…短いんだな」
76 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:50:33.46 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-99)
僧侶「うん。でも、その……だから、今日はその分たくさんお話できるよ」

「おう」

僧侶「うん」

「んじゃ、飯もくったし俺の部屋行こうぜ」

「え///」

僧侶「なな、なんでおじさんが顔赤くするんですかっ!」

「その…大胆だなと思って」

「いや、違うし」

僧侶「変な勘繰りはやめてください!」

「冗談だよ。お前ら兄妹みたいなもんだしな」
77 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:51:51.36 ID:uxfhPYgSO (+109,+30,-100)
僧侶「……そ、そうですよ。弟です」

「え?妹だろ」

僧侶「私がお姉ちゃんだよ。男が怪我したときも、治してあげたでしょ」

「地下水道の話か?それなら基本オロオロしてたのお前じゃん」

僧侶「私が姉です」

「俺が兄だろ」

「父です」

僧侶「いいよ、もう……部屋に行こ?」

「だな」

(無視された。悲しい)
78 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:53:07.46 ID:uxfhPYgSO (+84,+29,-3)
30分ほど離席します…。
79 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:54:17.41 ID:00D7k88U0 (-2,+7,-1)
しえ
80 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:54:52.21 ID:TRJu5QQ80 (-10,+1,+0)
ほしゅ
81 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:55:20.43 ID:GoYz1Exx0 (-19,+20,+1)
キャッチャー
83 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 18:59:00.07 ID:JvDf+qjr0 (+19,+29,-2)
パパンかわゆすwwwww
84 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:04:16.76 ID:/HKQNeClO (+19,+29,+1)
死にたくなるな
85 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:06:44.48 ID:tHJxp/u+0 (+19,+29,-13)
気分が重苦しくなるな
86 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:09:37.80 ID:NCK+J8F/0 (+27,+29,-14)
胸が押し潰されそうなのにちんちんギンギン
87 : 保守ありです - 2012/03/03(土) 19:11:51.21 ID:uxfhPYgSO (+109,+30,-136)
>>77より

「で?」
僧侶「え?」

「どうなんだ、教会は」

僧侶「うん。みんな優しくしてくれるよ。いい人たちばっかり」

「そりゃ良かった」

僧侶「男は?その…どうなの?か、彼女とか…できたり?」

「うん」
僧侶「」

「嘘に決まってるだろ……まさかそんな固まるなんて」

僧侶「からかわないでよ……」

「可愛いなお前」

僧侶「だから!からかわないでよ」

「真面目に言ってる」

僧侶「……」

僧侶「ふぇっ?」
88 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:11:52.46 ID:yArRx5vB0 (+22,+29,-15)
勇者は誠みたいなやつとみた
89 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:13:37.17 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-115)
「あー、その……ホントさ。可愛くなったと…思うよ、うん」

僧侶「あ……えーと」

僧侶「……あ、ありがと……」

「……」

僧侶「……」

僧侶「///」ボッ

「///」

「あかーーん!!」ガチャッ


「!?」女僧侶「!?」

「ええい、なんだこの耐えられざる空気は!青春か!甘酸っぱいわ!」

僧侶「ち、違います!」
90 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:14:48.86 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-132)
「ダメだぞ!父は許しません!!」

「お前らやっぱ兄妹じゃねえ!男と女だわ!!油断も隙もねえなホント!!」

僧侶「ちちちちち違がががが///」

僧侶「や、やめてください、おじさん……」

「テメェら同じ部屋じゃ寝せないからな!父は許さないから!」

僧侶「だから違います!!!」

(……疲れる……)
91 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:15:39.94 ID:y6NxyvCM0 (+24,+29,-3)
でも・・・鬱エンドなんだよな・・・・
92 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:15:57.22 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-141)
~3年前~

「聞いたか、男」

「何を?」

「神託があったそうだ。ついに勇者様が誕生されたと」

「勇者様が……?」

「ああ。これはいよいよ魔物たちとの決着がつくかもしれないな」

「それと、驚け。神託を受けたほか三人のお供…」

「その一人が、幼だ」

「!!」
93 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:16:20.10 ID:cs65U9vg0 (+21,+28,-1)
申し訳ないがNTRっぽいのはNG
94 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:16:40.72 ID:uxfhPYgSO (+90,+30,-77)
「まさかあの子が勇者様のお供になるなんてなあ」

「……親父も素晴らしい剣士だったけど、血は争えないのかね」

(幼が、勇者様のお供)

「……」

(そうか…凄いな、お前……)

(……死ぬなよ、幼)
95 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:17:25.31 ID:y6NxyvCM0 (+24,+29,-2)
歳の差カップルか
96 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:17:26.84 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-108)
~2年前~

魔物A「ぐるるるる…!」

「っ」ザンッ!


魔物A「が――」
魔物B「きしゃああ!」

「はあっ!」ザシュ!
魔物「――」ドサッ

「……」チンッ

「ふぅ」

「みんな、もういいよ」

村人「はぁ……」

「おお……お、お前……強くなってたんだなあ」

「訓練は欠かしてないからね」
97 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:18:36.83 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-80)
「それに……なんだ、剣があいつとそっくりだな」

「おじさん?……まあ、そりゃ師匠だし」

「えっ?あいつから剣を習ってたのか?」

「あれ、そうか。父さんには内緒にしてたっけ」

「悲しい」ブワッ

「仕方ないだろ、あんときは止められてたし」
98 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:19:24.17 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-177)
「それにしても……魔物が入りこむなんて、ずいぶん久しぶりだ」

「前にもまして魔物が活発化してるのもあるが…」

(兵隊たちの周辺警備も最近はとんと薄い。…余裕がないんだろうな)

「とりあえず、俺はまだ魔物がいないか少し村中を見て回るよ」

「気をつけてな」

「へーきへーき」

(幼。いまどこだ?無事なのか?お前は……)

(……幼)
99 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:20:36.70 ID:uxfhPYgSO (+95,+30,-173)
~1年前~

僧侶「女神ルビスの名において……」

僧侶「……アーメン」

村長「……」
村人A「……」
村人B「……」

勇者「……」

戦士「……」

武道家「……」

僧侶「……皆さん、顔をおあげください。故人への優しき祈りは神に届き、その魂は天に召されました」

僧侶「御心に導かれた彼らはまた、女神に安息を約束され、天より皆様をお守りくださることでしょう」

僧侶「では、どうか故人のため棺に花を……」
100 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 19:21:36.62 ID:uxfhPYgSO (+90,+30,-49)
僧侶(……)

僧侶(魔王に近づけば近づくほど……魔物たちは、強くなり数を増す)

僧侶(村や街は荒れ、人は傷つき……倒れる)

僧侶(この1年でも見慣れたりしない)

僧侶(……つらいよ)

(……男)
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