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    元スレ純一「みんなで、イチャイチャしようよ+!」

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    251 : 以下、名無しにか - 2012/03/02(金) 23:28:52.09 ID:qrcAkXUU0 (+19,+29,-1)
    ボクもしたいです!
    252 : 以下、名無しにか - 2012/03/02(金) 23:31:45.64 ID:/VjIkzAE0 (+35,+30,-127)
    「…き、キス?」

    (このタイミングで! いや、いいタイミングではあるのだろうけど…
        …いや、僕はただ怒られるのをやめたかっただけで…!)

    高橋「…だめ?」

    「だ、だめじゃないです! けど…その…!」

    高橋「じゃあ……私から、するわ…」ぐぐっ

    「え、でもちょっと待ってください…! やっぱり仕事とか…!」

    高橋「…そんなのもう、どうだっていい。今は君しか見えてないから」

    「うっ……」

    (目が本気過ぎる…!)

    高橋「…ねえ、こんな風に迫ってくる……大人の女性は、嫌い?」

    「……き、嫌いじゃないです…はい…」ドキドキ…

    高橋「そう、よかった……それじゃあ、いい?」

    「いい、です………」

    ちゅ
    253 : ◆vc/BQY - 2012/03/02(金) 23:33:24.25 ID:Bm/6bfTa0 (+29,+29,-10)
    攻めにも受けにも…完璧な立ち回りじゃないか紳士
    254 : 以下、名無しにか - 2012/03/02(金) 23:35:17.96 ID:/VjIkzAE0 (+35,+30,-119)
    高橋「──ふふっ、やっぱり……」

    「……やっぱり…?」

    高橋「貴方とキスするのは、とっても楽しくて……とっても嬉しい」

    「ぼ、僕もです…」

    高橋「ありがとう、ふふっ……もっと、したい?」

    「もっとしたいです…!」

    (…あれ? なんだか主導権がいつの間にか───)

    高橋「そう、だったらいっぱいしましょう……もう、何もかも忘れるぐらいに。
       仕事とか、課題のこととか……全部、忘れて…」すすっ…

    「先生が…そんな事言っていいんですか…?」

    高橋「うん? いいのよ、だって───」

    高橋「───今は貴方の前にだけに居る、一人の女だもの」にこ
    255 : 以下、名無しにか - 2012/03/02(金) 23:36:46.06 ID:/VjIkzAE0 (+30,+30,-46)
    麻耶ちゃん終わりなんだ

    うんこ長すぎてすまん
    便秘野郎なんだ

    次はどうすっかな
    美也らへんでも書くかな 十二時にかえってくる
    落ちたらそれまで
    256 : ◆vc/BQY - 2012/03/02(金) 23:37:51.52 ID:Bm/6bfTa0 (+12,+22,+1)
    うんこガンバレ
    257 : 以下、名無しにか - 2012/03/02(金) 23:37:56.92 ID:gP3o6+Qn0 (+14,+29,-2)
    わぉ先輩
    258 : 以下、名無しにか - 2012/03/02(金) 23:39:42.51 ID:Hhr4IW9h0 (+1,+16,-1)
    おつ
    259 : 以下、名無しにか - 2012/03/02(金) 23:46:10.04 ID:WPEiWfDzQ (+22,+29,-3)
    乙!
    楽しみに待ってます
    260 : 以下、名無しにか - 2012/03/02(金) 23:49:48.78 ID:vbqpPh+4i (+19,+29,-17)
    中国人が蛇足だったナ
    需要無いヨ
    261 : 以下、名無しにか - 2012/03/02(金) 23:53:22.84 ID:fgIZG5yN0 (+22,+29,-4)
    >>1よ今夜は寝かせないぜ…?
    262 : 以下、名無しにか - 2012/03/02(金) 23:54:42.62 ID:MRsTldEHO (-22,-10,-1)
    支援
    263 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:00:46.16 ID:twNAJS4w0 (-12,+2,-2)
    期待
    264 : 忍法帖【Lv=8 - 2012/03/03(土) 00:03:24.36 ID:EuIozdEn0 (-24,-12,-3)
    保守
    265 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:12:36.75 ID:vNv/KH7r0 (+14,+26,-2)
    そぉい
    266 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:16:49.49 ID:Wbp1agkO0 (+24,+29,-2)
    すまん今から書くわ
    267 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:17:58.52 ID:rkRFW4XYQ (-22,-7,-3)
    期待!
    268 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:20:47.58 ID:hBEstH6l0 (+22,+29,-28)
    ラブリーは無いんですかね?
    269 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:23:02.82 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-213)
    【橘 美也】

    じりりりりいりいりりり……

    「───う、うーん……」

    「……もう、朝か…早いな……うぅーん…」ごそごそ…

    「……」ばん

    「……もう、あと五分だけ……むにゃむにゃ…」

    「………」

    「………ん?」

    (なんだこれ、暖かい物体が腹の上に……)ごそごそ…

    「にゃー」

    「……にゃー?」

    「ってまさか!?」ばさぁっ

    美也「ぐぅー…ぐぅー…」

    「美也っ!? またお前、僕のベットの中に潜り込んできやがったなっ…!?」
    270 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:26:08.71 ID:0JYTIK+HO (+24,+29,-20)
    美也「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからね!」
    271 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:31:35.50 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-292)
    美也「ぐ、ぐぅー……すやすや…」

    「……そしてなんだよ、その下手くそな嘘寝は。起きてるんだろう?」

    美也「すやすや……オキテナイヨ-……むにゃむにゃ…」ぽそっ…

    「………」

    「とぅおりゃっ!」ぐいっ!

    美也「──にゃああー!?」がばぁっ

    「うぉおおおおおー!!」ぐいっぐいっ

    美也「にゃあ! にゃああああああー!!」

    「どうだキツイだろう!? いきなり抱えられたらキツイだろう!?」

    美也「にゃああああー!! にぃに下ろしてぇええー!」

    「あっははははは! どぉーだ朝っぱからのこのハイテンションは!!
       うざいだろうっ!? 面倒くさいだろう!? あっはははは!!」

    数分後

    「おえっ…気持ち悪い……」

    美也「みゃーは楽しかったよ? にっししし」

    (くそっ…最近、こんなノリが多くて慣れてきやがったなコイツ…)
    272 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:33:17.46 ID:QbN/gy3K0 (-11,+29,-17)
    >>270
    美也「おちんこ」
    273 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:36:16.73 ID:lcIC0FWRO (+19,+29,-4)
    素晴らしい…

    素晴らしい…
    274 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:46:08.47 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-312)
    「……はぁ、疲れた。もう眠気も収まってしまったよ…」

    美也「みゃーのお陰だねっ」ドヤッ

    「ドヤ顔するなよ……さて、朝ごはんでも食べようかな。ほら、ベットの上からどけって美也」

    美也「………ごろごろー」ゴロー

    「………」イラッ

    「───ふんふーん、今日はいい天気だから布団でも干そっかなー」すすっ

    美也「……え、ちょ、にぃにっ…みゃーはまだお布団の上にいるからっ…畳んじゃだめ、うにゃー!」ばさっ

    「んー? なんか声が聞こえたかなぁ、わからないなぁ」てきぱき

    美也『にぃにー…!』

    「よいしぉっと、うん?……なんだか近くで美也の声が聞こえた気がする……気がするだけか…」すたすた…

    美也『にゃぁああー!!』ばたばた

    「おかしいなぁ…暴れだすお布団なんてぼくしらないなぁ…」すたすた…
    275 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:50:53.61 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-253)
    数分後

    「もぐもぐ……明日は晴れか」

    「よかったよ、明日はあれだったし───ん?」

    ばたばたばた…… がちゃ!

    美也「はぁーっ…はぁっー……!」

    「よっ! 美也、今日は遅かったなぁ~」

    美也「はぁっ……はぁ……もう少しで、にぃに…お母さんに本当に干されそうになったんだよ…っ!」

    「へぇーそっか。大変だったなぁ……もしゃもしゃ…」

    美也「大変だったじゃないよっ! もう、ちょっと甘えたらすぐ怒るんだからっ!」

    「朝っぱらからそうされたら、誰だって怒る」

    美也「ふんだッ、にぃにはまったくもってわかってないよ! こうやって妹に起こされる兄が、
       どれだけ恵まれてるかってねっ!」

    「そっか、僕はそんなこと一生わからなくていいよ、うん」

    美也「ぐぬぬっ…にぃにのばかっ!」ばたん!

    「もぐもぐ……なんだよ、一体…ごくん」
    276 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:54:33.16 ID:vNv/KH7r0 (+22,+29,-12)
    かえって来てたか
    277 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 00:57:49.23 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-307)
    廊下側

    美也「……くぅう…最近、にぃにってばちょっとみゃーに冷たい気がするっ…!」

    美也「………」

    美也(前は──……前の時は、自分に向かってえすこーとしやがれって言ったくせに……なんなのかな、あの態度っ!
       みゃーはみゃーらしく、やってるつもりなのに。当の本人があれじゃ意味ないよ!)

    美也「……はーあ。なんでこんな頑張ってるんだろ……みゃー…」

    美也「………」いじいじ…

    美也「───そんなこと……いまさら考えなくてもわかってるけど、ね」

    美也「………」

    美也「──とにかく今日も頑張ろぉっと! 元気にね、うん!」ぐっ!

    美也「あ、そういえば明日って………」

    居間

    「ごくん……うっし。ごちそうさまでした!」ぱん

    「今日一日は暇だなぁ~……明日はあれだし、どこかでかけるのもなぁ~…」がちゃ

    美也「………」じぃー
    278 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 01:04:11.58 ID:rkRFW4XYQ (-25,-10,-1)
    支援
    279 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 01:04:29.94 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-254)
    「おうっ……どうしたんだよ、美也。御飯まだ食べてないのか?」

    美也「……もうとっくに食べたよ」

    「あ、そうなんだ」

    美也「………」じぃー

    「な、なんだよ……とりあえず入って来いって」

    美也「………」がちゃ… すたすた…

    「…どうしたんだよ、まだ怒ってるのか? だったら謝るからさ…うん、面倒くさいけど」

    美也「………」

    (あれ、怒んないや……機嫌が悪いんじゃないのか?)

    美也「…あのね、にぃに。ちょっと聞きたいんだけどいい?」

    「どうしたんだよ?」

    美也「……明日、修学旅行だよね。おみやげちゃんと買ってきてくれるんだよね」

    「……やだ」

    美也「えー!? 買ってきてよ!」
    280 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 01:17:46.96 ID:X+29OzUs0 (-24,-12,-2)
    282 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 01:28:13.91 ID:rkRFW4XYQ (-25,-10,-1)
    支援
    283 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 01:29:03.58 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-258)
    「……というかなんだよ、そんなことなのか。変な雰囲気出来たからもっと……」

    美也「……もっと?」

    「……なんでもない、おみやげ? ああ、買ってきてやるよ。なにがいいんだ?」

    美也「ほんとぉー! そしたらねぇ、にっしし。みゃーは京都版まんま肉まん八つ橋がいいなぁ!」

    「…なんだそれ、ちゃんとした食べ物なのか?」

    美也「ちゃんとしてるよ~! みゃーはそれがいーい!」

    「わかったよ、まんま八つ橋な。りょうかいりょうかい」

    美也「違うよっ! 京都版まんま肉まん八つ橋だよ!」

    「わかってるって。ごめんごめん、ちょっと間違ったよ」

    美也「ものすごく違うからねっ! もう、ちゃんとわかってるのかなぁー……」

    「大丈夫だって! ……それよりも美也、今日は暇か?」

    美也「え、どうして?」

    「うん、だったらさ───」
    284 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 01:36:31.46 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,+0)
    公園
    「やっ!」ぱしん

    美也「えいっ!」ぱしっ

    「おっ、打ち上げたな……そしたらここだぁ!」ぱしん!

    美也「──ふっふっふ~、にぃにの癖はわかりきってるんだよ!」ぱしっ!

    「んなぁにっ! 僕の最高に決まったスマッシュがいとも簡単に…っ!」ぱしっ

    美也「にっしし! それぐらい妹のみゃーだったらお茶の子さいさいだよ~?」ぱしん

    「くそっ…伊達に数年、僕とバトミントンしてるだけあるな……美也!」ぱしん!

    美也「なんのっ! にししー!」ばん!

    「こ、これもだめか……あ、しまった───」ぽすん

    美也「いぇーいっ! みゃーのかっちぃー!」

    「ぐ、ぐううっ……兄であるこの僕が…妹に負けてしまうなんて…っ」

    美也「これでみゃーが通算でいうと……勝ち越しだけどね!」

    「くそうっ……仕方ない、そしたら美也は何が欲しいんだ」

    美也「素直でいいね、にっしし!」

    「罰ゲームだしな、ここは素直に負を認めるよ」
    285 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 01:41:38.15 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-287)
    「…ちなみに僕がかってたら、修学旅行のお土産は無しだった」

    美也「ひっどーい! そんなの罰ゲームにしないでよね!」

    「冗談だって……それで? 美也はなにを欲しいんだ?」

    美也「う~んっとね……えっとね~……あ、そうだ!」ぽん!

    「あんまり高いものは買わせるなよ……」

    美也「ううん、高いものじゃないよ? というか買ってほしいものなんてみゃーないし…」

    「え? じゃあどうするんだよ、普通にまんま肉まんアイスバーとかでもいいぞ?」

    美也「…………えっと、ね。そのぉ~…」そそくさ…ちらっ

    「なんだよ、はっきりしないなぁ…」

    美也「……言っても怒らない、かな?」

    「怒るものってなんだよ、そんなのが欲しいのか?」

    美也「…うん、そんなのが欲しいんだ。みゃーは」

    「うーん、まあとりあえず聞いてから決めるよ……どんなのが欲しいんだ美也?」
    286 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 01:47:26.55 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-311)
    美也「その、ね……にぃにの……」もじもじ…

    「…僕の?」

    美也「……にぃにの、口にね……」いじいじ…

    「僕の口? なんだよ、タバスコでも塗りたいのか……それはやめてくれ…」

    美也「ち、違うよ! そ、そうじゃなくて…そういうことじゃなくて……っ」

    「じゃあなんだ?」

    美也「っ……っ………」もじっ…

    「…なんだっていうんだ、そんなにも言いにくいことなのか?」

    美也「えっ!? ん、まあ…そう、かな…?」

    「…この際、ハッキリといってくれ。僕までドキドキしてきたから…」

    (どんな罰ゲームを言ってくるかわかったもんじゃないし…美也は僕の出来る限界を把握してるからな…)

    美也「じゃ、じゃあ……言っちゃうよ? いいの?」じっ…

    「う、うん……」

    (それにしても…さっきから美也のやつ。顔が赤いな…どうしたんだろう)
    287 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 01:52:20.36 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-237)
    美也「──みゃーはね……にぃに…?」じぃー…

    「お、おう……」

    美也「にぃにと……その、ね………」

    「その……なんだ?」

    美也「………………………」

    「……美也?」

    美也「……っ~~~~……にゃあああー!!」ばっ

    「…え? なに、美也っ! どうして飛びついてきて……!」

    かぷっ

    美也「んっ、んんんっ~~~!!」

    「あ、ちょ、こ、こらっ! 美也!? なんでお前、鼻に噛み付いてくるんだ…っ!」

    美也「むむむっ! んん! んん~~~!!」

    「あ、暴れるなって!? 暴れるに決まってるじゃないかっ!? 痛いからやめてくれ…!」
    288 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 01:52:54.04 ID:X6I5RDTi0 (+14,+29,-1)
    みゃーぺろぺろ
    289 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 01:52:59.28 ID:0ZNGKPkU0 (+15,+27,+0)
    みゃー
    290 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 02:00:47.43 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,+0)
    美也「ぷはぁっ……やめてあげないよ! これが罰ゲームなんだからねっ!」

    「こ、これが罰ゲーム…!?」

    美也「そうだよ、これが罰ゲーム……にぃには大人しくみゃーに噛まれてばいいんだよっ」かぷ

    「ちょ、そこは耳だからっ…! うひゃひゃひゃひゃ!」

    美也「もぐもぐもぐ……」

    「く、くすぐったい! や、やめてくれっ…僕が悪かったから! 本当にやめて…!ひゃひゃひぁ!」

    美也「もぐっ……ぷはあ───……最近、みゃーに冷たくてごめんなさいはっ?」

    「えっ!? 美也、お前何言って……ひゃひゃひゃ! わかった! ごめん美也! 冷たくしてごめん!」

    美也「もぐもぐ…ぷは、もうしませんはっ! もぐもぐ!」

    「も、もうしませんっ! もう美也にはこれからずっと冷たくしません誓います!」

    美也「ぷはっ……そ、それじゃあ……にぃには、みゃーのこと……ちゃんと、見てくれてるって…」

    「ひゃひゃっ……えっ? なんてっ…?」

    美也「……がぶうっ!」

    「痛ぁああああああああ!?」
    291 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 02:03:30.87 ID:LwlYrm5sO (-25,-10,-1)
    支援
    292 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 02:06:52.71 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-219)
    数分後

    「いたた……まだ耳がひりひりするよ…」

    美也「………」ムスー

    「…なんなんだよ、一体。これほど好き勝手しておいて、まだ何か不満なのか?」

    美也「……べっつにぃ。みゃーは何も思ってないよ、ふん!」ぷいっ

    「………」

    美也(……謝らせたことはできたけど、やっぱりにぃには朴念仁だよっ。
       なーんにも乙女心がわかってない……やっぱりにぃには、にぃにだ)

    美也(……というか朴念仁ってどういう意味なんだろう? なんとなく使ってるけど…うーん)

    「……美也、ちょっとこっちを向いてごらん」とんとん

    美也「…え、なに? にぃに──」ぷにゅっ

    「やーい! ひっかかったぁ~」

    美也「……にぃに?」
    293 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 02:12:59.70 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-266)
    「あ、こら。ちょっといらってしただろ?
       だめだぞ美也! これは僕からの愛情表現なのだから!」

    美也「……こんな愛情表現、みゃーは嫌い」

    「そう冷たく言うなよ……いくら不死身の僕だって傷つくんだぞ?」

    美也「身体は強くても、にぃには心と頭は、お豆腐さんみたいにふっにゃふにゃでしょ」

    「豆腐メンタルか……これは言い返せないな」

    美也「それでなんなの? ただいたずらしたかっただけ?」

    「うん? いや、まあ、そうだけどさ……ちょっと機嫌は直ったかって思ってさ」

    美也「…どういうこと?」

    「今も機嫌が悪いみたいだけど、さっきとは違った機嫌の悪さだなってことだよ。
       ……いくらか顔色も良くなってるみたいだし、やっぱ外で運動ってのが良かったのかな」

    美也「…えっと、さっきとみゃーの機嫌……違うかな?」

    「全然違うな。それぐらい兄だったらわかるさ」
    294 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 02:17:43.47 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-297)
    美也「……気づかなかった、そんなに違ってたなんて」

    「自分のことなんて、案外自分では気づけなかったりするもんだ。
       むしろ他人のことのほうが上手く気づけたりするもんだぞ?」

    美也「それって…にぃにの経験談なの?」

    「とりあえずね。まあ美也には関係のないはなしだよ、うん」

    美也「なにそれー! またみゃーに隠しごとっ?」

    「またってなんだよ、僕は美也には別に隠しごとなんてしてないだろ」

    美也「してるよ! 今も……そして今までもしてるよ!」

    「今は……まあ認めるけど、今までってのはなんだよ」

    美也「っ……だ、だって……」

    「だって?」

    美也「……にぃには、あれから……ずっと何も言ってくれないから……っ」

    「あれからって……何時のこと?」
    295 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 02:24:19.27 ID:VvTFjLYt0 (+19,+29,-3)
    みゃーは可愛いなぁ!
    296 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 02:24:41.17 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,+0)
    美也「っ……そうやって、また隠すんだもん…みゃーはもう…にぃにのこと信用できなくなるよ……」

    「信用できなくなるって……なにか僕、隠してるかな?」

    美也「っ……───」

    美也「───もう、もうっ……知らないっ!…にぃにのばかっ…!」

    「お、おい……泣いてるのか?」

    美也「ないて、なんかっ……いないよっ! どうしてみゃーが泣かなくちゃいけないのっ…ぐすっ…」

    「泣いてるじゃないか…実際に」

    美也「う、ううっ……ぐすっ…ばかっ…にぃにのばかっ…すけこましっ…変態さんっ…!」

    (えらい言われようだ……)

    「ああ、もう…泣くなって。ほら、好きなもの買ってやるからさ、な?」すっ…

    美也「ひっく……ぐすっ……」

    「なにがいいんだ? 今は手持ち少ないけど、買えるものならなんだって──」ごそごそ…

    ばしんっ 

    美也「──みゃーは、なにも買ってほしくないっ! いらないよ!」
    297 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 02:30:29.85 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-301)
    「………」

    美也「みゃーはっ…なんにも欲しくなんか無いっ…にぃにから、なんにもっ…!」

    「………」

    美也「そうやって…そうやってすぐにごまかすにぃにからはっ…もう、なにも欲しくない…!」

    「………はぁ、そっか。わかった、今の僕からは何も欲しくはないんだな」

    美也「ひっくっ…ぐしゅっ……けほっ…」

    「……」すたすた…

    「だからって、財布をはたき落とすなよな……小銭が散らばっちゃったじゃないか…」ひょい…

    「───なぁ、美也。ちょっといいか」ひょい

    美也「ぐすっ……なに…?」

    「───僕は別に、あの時のことを忘れてなんかいないよ」ひょい…ひょい…

    美也「……え…?」

    「ちゃんと覚えてるって言ってるんだ。それに、それを隠してるつもりもない」すた…
    298 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 02:33:36.04 ID:LwlYrm5sO (-25,-10,-1)
    支援
    299 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 02:36:15.35 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,-257)
    美也「で、でもっ…にぃには全然……!」

    「…出すわけ無いだろ、そんなこと。一応、兄妹なんだからさ」

    美也「………ぐす…」

    「僕は僕なりに──考えてやってるつもりだよ、美也。お前がそうであるように、僕もまた…
       …僕なりに考えているんだ。きちんと、ないがしろにせずに」

    「あの時に行った言葉は──……あの時に伝えた気持ちは、今だって忘れない」

    「お前を好きになるための準備は出来ている。だろ?」

    美也「……うん、にぃには…そういってくれた…」

    「ほら、ちゃんと憶えていたじゃないか。うん、それでどうしたって話だけど……あのさ、美也」

    美也「なあに、にぃに…?」

    「───僕はきちんと、お前のことを好きになってるよ」

    美也「………え、でもっ……えっ…?」

    「家族とかじゃない、妹だからとかじゃない……きちんと、一人の女の子として。
       僕はお前を好きになってるよ」
    300 : 以下、名無しにか - 2012/03/03(土) 02:43:55.95 ID:Wbp1agkO0 (+35,+30,+0)
    美也「にぃに……」

    「ふっふっふ……どうだ、気持ち悪いだろう? だから言いたくなかったんだ……うん」ぽりぽり…

    美也「………」

    「まあ、お前がそんな風に悩んでたなんて、正直な話……今までわかってなかった。
       こういうことってちゃんと話しておかないといけないんだな、家族だからって甘く見てたよ」

    美也「み、みゃーも……そんな風に考えてただなんて…思ってもなかった…」

    「ははっ、そこは血の通った兄妹だなホント。
       でもいいさ、こうやってまた分かりあえたんだ。きちんと、家族として人としてさ」

    「心配させてゴメンな、美也。僕はきちんと……お前のことを見ているよ」

    美也「っ……本当、に? みゃーのこと、ちゃんと見てる…?」

    「ああ、見てるよ。僕の前で、僕のために泣いている娘が一人、見えてる」

    美也「そ、そうだよっ……みゃーは、みゃーは……にぃにを思って…泣いたんだよ…!」

    「そうだな、凄いよ美也は。人のために泣くなんて、そうそうできることじゃない」

    美也「うんっ……うんっ……ぐすっ…」

    「……泣くなって、ほら。おいで美也」ちょいちょい
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