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【棚町 薫】
自宅 夜
純一「……ふぅ、いいお風呂だったなぁ。やっぱり寒い冬には、
あつーいお風呂にかぎるよ───」
がたがた!
純一「──って、えっ!? なんだ!? 急に窓が震えだしたぞ……!」
純一「ものすごく揺れてる……こ、これが遅れてきた怪奇現象ってやつなのか……っ!?」
がたん!
純一「ひっ!」
薫「はろー! 棚町さんの登場よー!」がらり!
純一「へっ……なっ……薫!? どういうところから現れるんだよ!」
薫「よいしょっと……いやーちょっと、アンタを驚かせてみたくって
こんな夜中に窓から入ってみたのよー。あ、靴はここに置かせてもらうわね」
純一「そ、それだけかよ……というか身体はり過ぎだよ! ここ二階だぞ!」
薫「ふふふ。アタシは冗談のためにだったら命だってかける女よ!」
純一「やめてくれ……朝起きたら玄関先に、お前の亡骸なんてものがあったらトラウマもんだから…」
自宅 夜
純一「……ふぅ、いいお風呂だったなぁ。やっぱり寒い冬には、
あつーいお風呂にかぎるよ───」
がたがた!
純一「──って、えっ!? なんだ!? 急に窓が震えだしたぞ……!」
純一「ものすごく揺れてる……こ、これが遅れてきた怪奇現象ってやつなのか……っ!?」
がたん!
純一「ひっ!」
薫「はろー! 棚町さんの登場よー!」がらり!
純一「へっ……なっ……薫!? どういうところから現れるんだよ!」
薫「よいしょっと……いやーちょっと、アンタを驚かせてみたくって
こんな夜中に窓から入ってみたのよー。あ、靴はここに置かせてもらうわね」
純一「そ、それだけかよ……というか身体はり過ぎだよ! ここ二階だぞ!」
薫「ふふふ。アタシは冗談のためにだったら命だってかける女よ!」
純一「やめてくれ……朝起きたら玄関先に、お前の亡骸なんてものがあったらトラウマもんだから…」
薫「だーいじょうぶよ。今だって無事にこれてるじゃない。もーまんたいもーまんたい」
純一「ちょっと待て。つまりなんだ、またこれから先もこうやってくるつもりなのか……?」
薫「あたりまえでしょ? だって、こんな夜中に訪れちゃ家の人に迷惑かけるじゃないの」
純一「僕に迷惑をかけるという考えはないのかお前には……」
薫「つまんないこといわないの! ほら、アタシがせっかく来てあげたんだから。
茶の一つぐらい出しなさいよね~」
純一「……はぁ。わかったよ、お腹は減ってるのか?」
薫「おっ。なにか食べさせてくれるの?
というかよくアタシがお腹へってるってわかったわね……」
純一「カップラーメンしか無いぞ……どうせ、バイトの帰りに直接ここに来たんだろ?
だったらお腹の一つぐらい減ってるだろうと思ってさ」
薫「ふふっ。てんきゅ! できれば豚骨がいいわね」
純一「うちは塩派だ」
薫「えー! それだと食べた気がしないじゃないの~……もっとこう、どん!
ってくるもんじゃないとアタシやぁだぁ~」ぐだぁ
純一「あー……もう、へばりついてくるなって……わかったわかった。
そしたら、晩御飯の余り物の豚丼でいいんだな」
薫「んっ。おっけー!」
純一「ちょっと待て。つまりなんだ、またこれから先もこうやってくるつもりなのか……?」
薫「あたりまえでしょ? だって、こんな夜中に訪れちゃ家の人に迷惑かけるじゃないの」
純一「僕に迷惑をかけるという考えはないのかお前には……」
薫「つまんないこといわないの! ほら、アタシがせっかく来てあげたんだから。
茶の一つぐらい出しなさいよね~」
純一「……はぁ。わかったよ、お腹は減ってるのか?」
薫「おっ。なにか食べさせてくれるの?
というかよくアタシがお腹へってるってわかったわね……」
純一「カップラーメンしか無いぞ……どうせ、バイトの帰りに直接ここに来たんだろ?
だったらお腹の一つぐらい減ってるだろうと思ってさ」
薫「ふふっ。てんきゅ! できれば豚骨がいいわね」
純一「うちは塩派だ」
薫「えー! それだと食べた気がしないじゃないの~……もっとこう、どん!
ってくるもんじゃないとアタシやぁだぁ~」ぐだぁ
純一「あー……もう、へばりついてくるなって……わかったわかった。
そしたら、晩御飯の余り物の豚丼でいいんだな」
薫「んっ。おっけー!」
みんなと言うからには裡沙ちゃんもあるんだろうな?
公式みたいにハブにはしないだろうな?
期待していいんだな?
公式みたいにハブにはしないだろうな?
期待していいんだな?
キッチン
純一「はぁ~……急に家に来やがって…
親にバレたらどうするつもりなんだよ。というか僕だけが怒られるだろこれって」すたすた
純一「えっと…残り物の豚肉は……あったあった。ご飯に乗せて、あとはチンだな」
美也「…あれ? にぃにキッチンで何してるの?」
純一「っ!?───や、やぁ美也! ちょ、ちょっと残り物を食べようかなって思ってさ!」
美也「晩御飯の? もうにぃにったらこんな時間に食べたら太っちゃうよ~」
純一「だ、大丈夫だよ!ほら、僕ってば太りにくい体質だし………」カチャカチャ…
美也「……手が震えてるけど、大丈夫にぃに? 具合でも悪いの?」
純一「えっ!? あ、ああ大丈夫大丈夫! と、というか美也はキッチンになにかようなのか!?」
美也「みゃーは牛乳のみにきたのだ! さえちゃんみたいに大っきくなるためにね~」ごくごく…
純一「……それは、なんというか無謀じゃないだろうか……」ぼそ…
美也「むっ。にぃに! なにか今、いった……!?」
純一「な、なんでもない! なんでもないから…あはは…」ちーん!
純一「──よし、チンできた! それじゃあな美也! 頑張っておっぱい大きくなれよ!」だっだっだ
美也「あ、こら! 言われなくてもおっきくなるよ! ばかにぃに!」
純一「はぁ~……急に家に来やがって…
親にバレたらどうするつもりなんだよ。というか僕だけが怒られるだろこれって」すたすた
純一「えっと…残り物の豚肉は……あったあった。ご飯に乗せて、あとはチンだな」
美也「…あれ? にぃにキッチンで何してるの?」
純一「っ!?───や、やぁ美也! ちょ、ちょっと残り物を食べようかなって思ってさ!」
美也「晩御飯の? もうにぃにったらこんな時間に食べたら太っちゃうよ~」
純一「だ、大丈夫だよ!ほら、僕ってば太りにくい体質だし………」カチャカチャ…
美也「……手が震えてるけど、大丈夫にぃに? 具合でも悪いの?」
純一「えっ!? あ、ああ大丈夫大丈夫! と、というか美也はキッチンになにかようなのか!?」
美也「みゃーは牛乳のみにきたのだ! さえちゃんみたいに大っきくなるためにね~」ごくごく…
純一「……それは、なんというか無謀じゃないだろうか……」ぼそ…
美也「むっ。にぃに! なにか今、いった……!?」
純一「な、なんでもない! なんでもないから…あはは…」ちーん!
純一「──よし、チンできた! それじゃあな美也! 頑張っておっぱい大きくなれよ!」だっだっだ
美也「あ、こら! 言われなくてもおっきくなるよ! ばかにぃに!」
自宅
薫「おぉ~! 美味しそうな匂いねぇ~……いっただっきまーす」もぐもぐ…
薫「おいひぃ~……!」
純一「味わって食べろよな。苦労してとってきてやったんだからさ」
薫「わかってるわかってる……もぐもぐ…それにしても、アンタって本当に兄弟の仲いいわよね…」もしゃもしゃ
純一「ん、なんだよ。聞こえてたのか?」
薫「ごくん……んまぁ、ほんの少しね。アンタが妹に対してセクハラ発言したところとか」
純一「セクハラいうなよ。あれはいつも通りの会話だっ」
薫「ごくっ…ごくっ……ぷはぁ──それがすごいってアタシは言ってるのよ。
フツーは兄妹でもあんな会話なんてしないもんだと思うわよ?」
純一「それはあれだよ……お前が兄妹いないからであって。どこの家庭も一緒なもんさ」
薫「……そうかしらねぇ。ま、でも。アンタもしアタシの兄だったらとしたら…アタシもああ言う風に
おおっぴろげな会話をしそうだわ、うん」
純一「……褒めてるのか、それって?」
薫「うん? ふふふ、自分で考えなさい~」
純一「絶対にバカにしてるな…その笑顔は」
薫「おぉ~! 美味しそうな匂いねぇ~……いっただっきまーす」もぐもぐ…
薫「おいひぃ~……!」
純一「味わって食べろよな。苦労してとってきてやったんだからさ」
薫「わかってるわかってる……もぐもぐ…それにしても、アンタって本当に兄弟の仲いいわよね…」もしゃもしゃ
純一「ん、なんだよ。聞こえてたのか?」
薫「ごくん……んまぁ、ほんの少しね。アンタが妹に対してセクハラ発言したところとか」
純一「セクハラいうなよ。あれはいつも通りの会話だっ」
薫「ごくっ…ごくっ……ぷはぁ──それがすごいってアタシは言ってるのよ。
フツーは兄妹でもあんな会話なんてしないもんだと思うわよ?」
純一「それはあれだよ……お前が兄妹いないからであって。どこの家庭も一緒なもんさ」
薫「……そうかしらねぇ。ま、でも。アンタもしアタシの兄だったらとしたら…アタシもああ言う風に
おおっぴろげな会話をしそうだわ、うん」
純一「……褒めてるのか、それって?」
薫「うん? ふふふ、自分で考えなさい~」
純一「絶対にバカにしてるな…その笑顔は」
数分後
薫「ふぅー……食べた食べたぁ。ごちそうさまでした、純一ぃ!」
純一「うん。ちゃんと僕のもお礼をいってくれ」
薫「はいはい、持ってきてくれてあんがとね~」
純一「どうして持ってきた僕に対してはぞんざいなんだよ……まったく」
薫「あははー! 気にしないきにしな~い」
純一「……んで、お前はこんな夜中に何しにきたんだよ。
ただたんに飯を食いに来たってわけじゃないんだろ?」
薫「えっ?」
純一「………まさか、それだけなのか?」
薫「あ、これってアンタのアルバム? ちょっと見せて~!」
純一「話しをそらすなよ! 薫、お前本当に…!」
薫「……もう、なによ? はいはいそうです、アタシはご飯をもらいに純一の家にきました。
これで文句ないってわけ?」
純一「あーはいそうですか。なんて返すわけないだろ!
おいおい……てっきり何か用事があるって思ってれば……」
薫「……………」
薫「ふぅー……食べた食べたぁ。ごちそうさまでした、純一ぃ!」
純一「うん。ちゃんと僕のもお礼をいってくれ」
薫「はいはい、持ってきてくれてあんがとね~」
純一「どうして持ってきた僕に対してはぞんざいなんだよ……まったく」
薫「あははー! 気にしないきにしな~い」
純一「……んで、お前はこんな夜中に何しにきたんだよ。
ただたんに飯を食いに来たってわけじゃないんだろ?」
薫「えっ?」
純一「………まさか、それだけなのか?」
薫「あ、これってアンタのアルバム? ちょっと見せて~!」
純一「話しをそらすなよ! 薫、お前本当に…!」
薫「……もう、なによ? はいはいそうです、アタシはご飯をもらいに純一の家にきました。
これで文句ないってわけ?」
純一「あーはいそうですか。なんて返すわけないだろ!
おいおい……てっきり何か用事があるって思ってれば……」
薫「……………」
薫「……ねぇ、純一」
純一「なんだよ、タダ飯ぐらい。お別れの言葉か?」
薫「ちっがーうわよ。そうじゃなくて、アンタにちょっと言いたいことがあんのよ。
とりあえず、アタシと一緒に……そこに正座しなさい」
純一「……急に改まってどうしたんだよ。まぁ、聞くけどさ」すっ…
薫「うむ。よろしい」
純一「………」
薫「………」じぃー
純一「………はやくいえってば」
薫「………───」
薫「とぅるぅやー!」がばっ!
純一「おっ、おま……どぅあ!?」ばたん!
薫「んっふっふっふ~……」ニヤニヤ
純一「ちょ、薫…ッ……なんだよ急に飛びついてきて…!おもい…!」
薫「こらっ。乙女に向かって思いなんて言わないの純一!」
純一「だって本当のこと……おふっ!? 肘をみぞおちに入れるなよ!」
純一「なんだよ、タダ飯ぐらい。お別れの言葉か?」
薫「ちっがーうわよ。そうじゃなくて、アンタにちょっと言いたいことがあんのよ。
とりあえず、アタシと一緒に……そこに正座しなさい」
純一「……急に改まってどうしたんだよ。まぁ、聞くけどさ」すっ…
薫「うむ。よろしい」
純一「………」
薫「………」じぃー
純一「………はやくいえってば」
薫「………───」
薫「とぅるぅやー!」がばっ!
純一「おっ、おま……どぅあ!?」ばたん!
薫「んっふっふっふ~……」ニヤニヤ
純一「ちょ、薫…ッ……なんだよ急に飛びついてきて…!おもい…!」
薫「こらっ。乙女に向かって思いなんて言わないの純一!」
純一「だって本当のこと……おふっ!? 肘をみぞおちに入れるなよ!」
>>17
屋上
屋上
薫「アンタが失礼なこと言うからでしょ……それよりも、ふふっ…!
ねぇ、純一ぃ……」
純一「な、なんだよ……ちょ、息を耳に吹きかけるな…っ…!」
薫「なによ…くすぐったいの? ふふ、んじゃもっとふきかけてあげる…ふぅ~」
純一「お、おふぁ~!? ば、ばかやめろってば…!」
薫「んもう、大げさねぇ……これぐらいのことでウダウダいわないの」
純一「僕にとっては強がるものじゃないぞ…これって…!」
薫「耳が弱いってことを、アタシにバレたことは…後々後悔するんじゃないかしら?」
純一「それは……たしかにそうだけど、急にやられたら僕としても対処ってもんができないだろ…!」
薫「急にやるからいいんじゃないの。まぁ、それは今後にとっておくとして……純一。
今、アタシの心臓の音……聞こえる?」
純一「な、なんだよ……急に」
薫「いいから。これだけ密着してれば耳に届くよりも、身体で感じない?」
純一「ま、まぁ……確かに。聞こえるし、感じるよ。薫の心臓の音」
薫「でしょ。んで、その聞こえる心臓の音は……今はどんな感じかしら」
ねぇ、純一ぃ……」
純一「な、なんだよ……ちょ、息を耳に吹きかけるな…っ…!」
薫「なによ…くすぐったいの? ふふ、んじゃもっとふきかけてあげる…ふぅ~」
純一「お、おふぁ~!? ば、ばかやめろってば…!」
薫「んもう、大げさねぇ……これぐらいのことでウダウダいわないの」
純一「僕にとっては強がるものじゃないぞ…これって…!」
薫「耳が弱いってことを、アタシにバレたことは…後々後悔するんじゃないかしら?」
純一「それは……たしかにそうだけど、急にやられたら僕としても対処ってもんができないだろ…!」
薫「急にやるからいいんじゃないの。まぁ、それは今後にとっておくとして……純一。
今、アタシの心臓の音……聞こえる?」
純一「な、なんだよ……急に」
薫「いいから。これだけ密着してれば耳に届くよりも、身体で感じない?」
純一「ま、まぁ……確かに。聞こえるし、感じるよ。薫の心臓の音」
薫「でしょ。んで、その聞こえる心臓の音は……今はどんな感じかしら」
どくっ…どくっ…
純一「……速い、かな?」
薫「……そそそ。当たりよ純一……今、アタシはものすごく鼓動が速いの。
それはなんでかしら?……純一にはわかる……?」すっ…
純一「それは……というかま、まて。それよりも……か、顔が近いぞ…薫…」
薫「答えになってないわよ…? それとも、答えたくないのかしら…?」す……
純一「こ、答えるから! 答えるから顔を近づけのを辞めるんだ薫……!」
薫「ん? どうして純一…?顔を近づけたら、アンタは何が困るっていうの…?」すす…
純一「そ、それはー……い、色々とだよ! 色々と!」
薫「そう、色々……色々と困るね。アンタは……」すすすっ……
純一「わ、わかってて…どうして更に近づけるんだよ!」
薫「だって、困ってるアンタの顔は……アタシは、大好物だもの。知ってるでしょ?」
純一「し、しらないよ…!」
薫「うそおっしゃい。ほら、ちょっと口の端がにやけてるじゃないの」
純一「え、本当にか……!?」ばっ
薫「う・そ」
純一「……速い、かな?」
薫「……そそそ。当たりよ純一……今、アタシはものすごく鼓動が速いの。
それはなんでかしら?……純一にはわかる……?」すっ…
純一「それは……というかま、まて。それよりも……か、顔が近いぞ…薫…」
薫「答えになってないわよ…? それとも、答えたくないのかしら…?」す……
純一「こ、答えるから! 答えるから顔を近づけのを辞めるんだ薫……!」
薫「ん? どうして純一…?顔を近づけたら、アンタは何が困るっていうの…?」すす…
純一「そ、それはー……い、色々とだよ! 色々と!」
薫「そう、色々……色々と困るね。アンタは……」すすすっ……
純一「わ、わかってて…どうして更に近づけるんだよ!」
薫「だって、困ってるアンタの顔は……アタシは、大好物だもの。知ってるでしょ?」
純一「し、しらないよ…!」
薫「うそおっしゃい。ほら、ちょっと口の端がにやけてるじゃないの」
純一「え、本当にか……!?」ばっ
薫「う・そ」
純一「だ、騙したな薫…!」
薫「騙してないわよ? ただ事実を言っただけよ、ほら……アンタがアタシの心臓の音が聞こえると同じで、
アタシにも純一の心臓の音は聞こえてるの……」
薫「だから、ね? 口でなにをいっても……アンタが、ナニカを期待しているのはお見通しってワケ」
純一「むぐぐ……」
薫「うん? あはは、悔しそうね純一ぃ……ふふっ」
純一「な、なんだよ…笑うなって! こ、これは男としては普通の反応であってだな…!」
薫「はいはい、わかってるわかってる。アンタは紳士でかっこいい男なんでしょ…?」
純一「そ、そうだよ! ちゃんと紳士らしく…こうちゃんとやってるつもりだよ!」
薫「へぇ~。耳に息を吹きかけられただけで悶えてたのにぃ?」
純一「そ、それは………!あれだよ……」ゴニョゴニョ…
薫「あはは。アンタって本当に単純ね~」
純一(く、くそぅ……なんだか薫に手玉に取られて悔しいな…ちょっと仕返ししてやるか…)
薫「──あー面白かった。うん、からかってごめんね純一。
アンタが釣れない事言うから、ちょっとからかってやろうって思ってさ───」すっ…
純一「……薫、ちょっとまて」ぐいっ
薫「騙してないわよ? ただ事実を言っただけよ、ほら……アンタがアタシの心臓の音が聞こえると同じで、
アタシにも純一の心臓の音は聞こえてるの……」
薫「だから、ね? 口でなにをいっても……アンタが、ナニカを期待しているのはお見通しってワケ」
純一「むぐぐ……」
薫「うん? あはは、悔しそうね純一ぃ……ふふっ」
純一「な、なんだよ…笑うなって! こ、これは男としては普通の反応であってだな…!」
薫「はいはい、わかってるわかってる。アンタは紳士でかっこいい男なんでしょ…?」
純一「そ、そうだよ! ちゃんと紳士らしく…こうちゃんとやってるつもりだよ!」
薫「へぇ~。耳に息を吹きかけられただけで悶えてたのにぃ?」
純一「そ、それは………!あれだよ……」ゴニョゴニョ…
薫「あはは。アンタって本当に単純ね~」
純一(く、くそぅ……なんだか薫に手玉に取られて悔しいな…ちょっと仕返ししてやるか…)
薫「──あー面白かった。うん、からかってごめんね純一。
アンタが釣れない事言うから、ちょっとからかってやろうって思ってさ───」すっ…
純一「……薫、ちょっとまて」ぐいっ
薫「えっ…ちょ、なに──」ぼふっ…
純一「………」ぎゅう…
薫「ちょ、ちょっと…! なによ引っ張って…は、離しなさいよ…!」
純一「…………」ぎゅう…
薫「な、なに純一…? 怒ってるの…? ま、まぁ…ちょっとやりすぎたって思ってるけど…
というか、抱きつく理由はなにかあるっていう───」
純一 ふぅ~……
薫「──ひゃぁいっ!?」
純一 ふっふっふ~……
薫「っっ~~~~!!! ひゃうっ……じゅ、じゅんいちっ…アンタっ…!」
純一 ふぅ~……
薫「や、やめて……ッッ~~~~………い、いやっ!……あ、ちょ…だめだから…!」
純一 ぺろぺろ
薫「ひゃあああああう!?」
純一「………」ぎゅう…
薫「ちょ、ちょっと…! なによ引っ張って…は、離しなさいよ…!」
純一「…………」ぎゅう…
薫「な、なに純一…? 怒ってるの…? ま、まぁ…ちょっとやりすぎたって思ってるけど…
というか、抱きつく理由はなにかあるっていう───」
純一 ふぅ~……
薫「──ひゃぁいっ!?」
純一 ふっふっふ~……
薫「っっ~~~~!!! ひゃうっ……じゅ、じゅんいちっ…アンタっ…!」
純一 ふぅ~……
薫「や、やめて……ッッ~~~~………い、いやっ!……あ、ちょ…だめだから…!」
純一 ぺろぺろ
薫「ひゃあああああう!?」
薫「あ、アンタ…! 今、ちょっと舐め───」
純一 はむはむ
薫「ッッ~~~!!」びくん!
純一(───どうだ! 思い知ったか薫!
お前がいつもジャングルに隠し持っているその耳……それがちょっと弱点だってことは実は僕も知ってたんだよ!)はむはむ
薫「や、やめてっ──ほんとっ……それは、だめ──ひぅっ…!?」
純一(いいややめないね! 男心を弄んだお前には……ちょっと躾が必要だよ!)ぺろぺろ
薫「ひっ…! な、なめるのは…反則でしょ……ッ…!純一ぃ……っ」びくびく…
純一(反則なんかじゃないさ……これは紳士の行いだ!
紳士且つ紳士の為の荒業……全てはここにある!)ぺろぺろぺろぺろぺろぺろ
薫「─────」びくんっ…!
純一「……ぷはぁ……ふふ、どうだ薫……思い知ったか!」
薫「っ……っはぁ……っはぁ……あ、あんた……本当に、馬鹿よね……!」ぐたぁ…
純一「馬鹿じゃないさ! これは正当な反撃なのさ!」
薫「っはぁ……はぁはぁ……もう、ばかに馬鹿だといっても無意味ね……耳がべとべとじゃないの…!」
純一 はむはむ
薫「ッッ~~~!!」びくん!
純一(───どうだ! 思い知ったか薫!
お前がいつもジャングルに隠し持っているその耳……それがちょっと弱点だってことは実は僕も知ってたんだよ!)はむはむ
薫「や、やめてっ──ほんとっ……それは、だめ──ひぅっ…!?」
純一(いいややめないね! 男心を弄んだお前には……ちょっと躾が必要だよ!)ぺろぺろ
薫「ひっ…! な、なめるのは…反則でしょ……ッ…!純一ぃ……っ」びくびく…
純一(反則なんかじゃないさ……これは紳士の行いだ!
紳士且つ紳士の為の荒業……全てはここにある!)ぺろぺろぺろぺろぺろぺろ
薫「─────」びくんっ…!
純一「……ぷはぁ……ふふ、どうだ薫……思い知ったか!」
薫「っ……っはぁ……っはぁ……あ、あんた……本当に、馬鹿よね……!」ぐたぁ…
純一「馬鹿じゃないさ! これは正当な反撃なのさ!」
薫「っはぁ……はぁはぁ……もう、ばかに馬鹿だといっても無意味ね……耳がべとべとじゃないの…!」
>>35
なに言ってんだおめぇ?もじゃ子はもともと可愛いだろ
なに言ってんだおめぇ?もじゃ子はもともと可愛いだろ
純一「これぐらいしないと、勝った気がしないものでね。
……というかかおる相手じゃないと、ここまで僕も反撃できないよ」
薫「あ、当たり前でしょ…! 他の人にやってみなさい……いの一番でお縄になるわよ……!
……はぁー……疲れた、ほんっとにつかれたわ……よくもやってくれたわね純一……」
純一「ああ、僕も舌が疲れたよ……」ぎゅう…
薫「でしょうね……というか、いつまで抱きついてるのよ」
純一「もう少し?」
薫「どうしてよ……?」
純一「だって、離したら薫から反撃が来るだろ?」
薫「……あら、わかってたのね。それはいい覚悟ね」
純一「う、うん…だからさ、ほら…薫がどうでもよくなるまで、こうやって抱きついておこうかなって」
薫「…悪化する一方だと思うけど?」
純一「なら、また舐めるだけだよ」
薫「っ……そ、そしたら今度はアタシが舐め返すわよ?」
純一「っ……そしたら、こ、今度は僕がおかえしに舐め回すぞ?」
薫&純一「…………」
……というかかおる相手じゃないと、ここまで僕も反撃できないよ」
薫「あ、当たり前でしょ…! 他の人にやってみなさい……いの一番でお縄になるわよ……!
……はぁー……疲れた、ほんっとにつかれたわ……よくもやってくれたわね純一……」
純一「ああ、僕も舌が疲れたよ……」ぎゅう…
薫「でしょうね……というか、いつまで抱きついてるのよ」
純一「もう少し?」
薫「どうしてよ……?」
純一「だって、離したら薫から反撃が来るだろ?」
薫「……あら、わかってたのね。それはいい覚悟ね」
純一「う、うん…だからさ、ほら…薫がどうでもよくなるまで、こうやって抱きついておこうかなって」
薫「…悪化する一方だと思うけど?」
純一「なら、また舐めるだけだよ」
薫「っ……そ、そしたら今度はアタシが舐め返すわよ?」
純一「っ……そしたら、こ、今度は僕がおかえしに舐め回すぞ?」
薫&純一「…………」
>>37
そのまま組んず解れつ…タマリマセン
そのまま組んず解れつ…タマリマセン
薫「不毛な戦いよね……これって」
純一「……そうだな。確かに」
薫「──でも」
純一「うん?」
薫「…………」
純一「…どうした、薫」
薫「……まだ……まだ──」
薫「──まだ、こうやって抱きついてても……いいわよ。純一」
純一「……いいの、か? こうやって抱きついてても」
薫「……うん。こうやって、アタシのことを止めててもいい。
暴れださないように、仕返ししないように、逃げ出さないように……ね?」
純一「そ、そっか…そしたら抱きついておこうかな。うん」
薫「…………」
純一「………さ、寒くないか?」
薫「…うん、あったかいわよ。純一」
純一「……そうだな。確かに」
薫「──でも」
純一「うん?」
薫「…………」
純一「…どうした、薫」
薫「……まだ……まだ──」
薫「──まだ、こうやって抱きついてても……いいわよ。純一」
純一「……いいの、か? こうやって抱きついてても」
薫「……うん。こうやって、アタシのことを止めててもいい。
暴れださないように、仕返ししないように、逃げ出さないように……ね?」
純一「そ、そっか…そしたら抱きついておこうかな。うん」
薫「…………」
純一「………さ、寒くないか?」
薫「…うん、あったかいわよ。純一」
薫「…………」
純一「…………」ポリポリ…
薫「──……ん。純一、やっぱり寒いわ」
純一「…え?」
薫「確かにアンタあったかいけど……よく考えたら、普通にこの部屋さむい」
純一「そ、そうだな……暖房つけるか?」
薫「……」ふるふる
純一(もじゃもじゃが当たって痛い…)ぺちぺち…
薫「……暖房はいいの。だって、アンタ寝るとき暖房つけっぱにしないでしょ?」
純一「う、うん。まぁそうだけど……?」
薫「だ、だから……そのっ……あれよあれ!」
純一「あ、あれじゃわかんないよ……なんだよ、薫」
薫「……も……」
純一「も?」
薫「っ………も、毛布とかに包まれば……いいんじゃないかしら……っ?」
純一「…………」ポリポリ…
薫「──……ん。純一、やっぱり寒いわ」
純一「…え?」
薫「確かにアンタあったかいけど……よく考えたら、普通にこの部屋さむい」
純一「そ、そうだな……暖房つけるか?」
薫「……」ふるふる
純一(もじゃもじゃが当たって痛い…)ぺちぺち…
薫「……暖房はいいの。だって、アンタ寝るとき暖房つけっぱにしないでしょ?」
純一「う、うん。まぁそうだけど……?」
薫「だ、だから……そのっ……あれよあれ!」
純一「あ、あれじゃわかんないよ……なんだよ、薫」
薫「……も……」
純一「も?」
薫「っ………も、毛布とかに包まれば……いいんじゃないかしら……っ?」
純一「……毛布? ということは、布団に一緒に───ふぐっ!?」ぼすっ
薫「み、みなまでいわないの…!
あ、アタシは寒いから……!そのっ、毛布にくるまりたいっていっただけよ…!」
純一「お、おう……毛布にくるまりたいだけ……なんだよな?」
薫「そ、そうよ? なんか文句でもあるっ?」
純一「い、いや。ないけど……それじゃあ、その……布団、行くか…?」
薫「っ…………」こくっ…
純一「わ、わかったよ……それじゃあ…」すっ
薫「…あ、まって純一…!」
純一「ど、どうした薫…?」
薫「と、とりあえず……アタシから離れないでくれないかしら……ッ?
あ、あたし…そうじゃないとに、逃げ出しそうで…!」
純一「逃げ出しそうって……」
薫「あ、アンタがそれでいいっていうんなら……アタシはとやかく言わないけど……っ…」
純一「………」
薫「とにかくアタシは…その……」ごにょごにょ
薫「み、みなまでいわないの…!
あ、アタシは寒いから……!そのっ、毛布にくるまりたいっていっただけよ…!」
純一「お、おう……毛布にくるまりたいだけ……なんだよな?」
薫「そ、そうよ? なんか文句でもあるっ?」
純一「い、いや。ないけど……それじゃあ、その……布団、行くか…?」
薫「っ…………」こくっ…
純一「わ、わかったよ……それじゃあ…」すっ
薫「…あ、まって純一…!」
純一「ど、どうした薫…?」
薫「と、とりあえず……アタシから離れないでくれないかしら……ッ?
あ、あたし…そうじゃないとに、逃げ出しそうで…!」
純一「逃げ出しそうって……」
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純一「………」
薫「とにかくアタシは…その……」ごにょごにょ
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