のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,529,134人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

元スレ妹「血の味、知ってますか?」

SS覧 / PC版 /
スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 :
タグ : - ヤンデレ + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
1 2 3 4 5 6 7 8 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

1 :

「鉄の味だろ」

「本当に?」

「子供の頃は血が止まるまで傷口舐めたりしたし、そりゃ知ってるよ」

「自分の血ですか。他人の血は?」

「あるわけないだろ。どういう状況だよ、他人の血を舐めるなんて」

「私はあります」

「へぇ。そりゃ変わってるな」

3 = 1 :

「どんな味だったと思いますか?」

「鉄の味だろ」

「甘かったんです。とっても」

「甘い? 病気じゃないのか、そいつ」

「私の表現が正しくありませんでしたね。美味しいんです。蕩けそうなくらい」

「お前、味覚狂ってんの?」

「そうかもしれません。ですが他人の血を飲んだ経験のない兄さんに私が批判できますか?」

4 = 1 :

「できるだろ。殺人犯を批判できるのが殺人犯だけなんて論理、ありえるか?」

「知らない物を否定するのは簡単ですが、それが正しい保証は誰にもできません」

「そもそも、自分と他人で血の味が違うなんてあるのかよ」

「違います。私だって自分の血を美味しいとは思いませんから」

「……もうやめようぜ。こんな話、気持ち悪いだけだ」

「兄さんは、妹の事を知りたいと思いませんか?」

「事による。これはいらん」

5 :

「お兄ちゃん私のあそこから血が出てくるの」

「だ・・・だから?」

「お兄ちゃんに舐めて欲しいの」

「やめろよ・・・そういう冗談は、俺たち兄妹だろ」

「じゃあ私がお兄ちゃんの舐めてあげる!」

「おい!!母ちゃんにバレたら怒られるだろ!!いい加減にしろジャイ子!!!」

6 :

ジャイ子かよwww

8 :

>>5
やめろ

9 = 1 :

「常識を守るために目を背けているだけでしょう?」

「常識?」

「血が美味しい。これは兄さんの非常識なのですから」

「あのよ、もうやめろよ。聞いてて気分悪ぃ」

「では思い出話をしましょう」

「なんだよ?」

「昔、兄さんが公園で怪我をしたお話です」

11 = 1 :

「公園? どこの?」

「大きなグラウンドのある、小学校の向かいの公園です」

「あそこか。で、俺が怪我をしたって?」

「はい。夕暮れ時でした。もうみんなが帰ってしまった後、私と兄さんは二人でブランコに乗っていました」

「そういう事もあったかもな」

「兄さんは勢いよくブランコを漕いで飛びました。柵を越え、地面に着地しようとしましたが、バランスを崩して……」

「転んだ、と。あー……なんとなく思い出してきた」

12 :

「そんなこともあったっけなあ」

「兄が転んだ、とかけて決心のつかない恋文と解きます」

歌丸「その心は?」

「たよりにならない」

13 = 1 :

「泣き始めた兄さんを連れて水飲み場へ。土だらけの傷口を洗うと、真っ赤な肉が見えました」

「相当痛かったんだろうな」

「血が溢れ出して、靴下が赤くなりました。私は兄さんが死んでしまうと思いました」

「……ああ、そういう話なのか」

「ええ、想像通りです。私は兄さんの傷口を舐めました。そうすると傷が治ると、聞いた気がしたんです」

「……」

「美味しかった。甘い甘い、どんなジュースよりも美味しい血。兄さんの血は本当に美味しかったんです」

14 :

ゾクゾクする

16 :

それは血がうまいんじゃなくて兄の肉が美味いんだよ

19 = 1 :

「自分の血の感想なんて聞きたくねえよ」

「そうですか? 私は聞いてみたいです。……舐めている内に、血は止まりました」

「へぇ」

「家に帰ると、口の周りを血だらけにした私の方が心配されました」

「そうなるわな。で、この話のオチは何なんだ?」

「まだ続くんです。……私も自分の血を舐めた経験くらいありました。錆びた金属の味で、美味しくなんてありません」

「他人の血だから美味しかったと考えたわけだ」

「いいえ。兄さんの血だから美味しかったんだと、そう考えました」

20 = 1 :

「俺の血だから?」

「兄さんは昔から私の特別でした。兄さんだから美味しいんだと思いました」

「何の話なんだ?」

「恋の話です。好きな人と結ばれる事が幸せであるように、好きな人の血は美味しいのだと思いました」

「はぁ?」

「妹からの告白です。喜んでください」

「断る。俺は普通だ」

「断られちゃいました。残念です」

21 :

今では私が(ry

23 = 1 :

「残念そうじゃないな」

「兄さんがどういう人かは私が一番よく知っていますから」

「なんで俺より知ってるつもりなんだ?」

「自分の事は自分ではわからないものです。……自分の考えが当てにならないなんて、子供の頃の私でも知っていましたよ」

「俺の血だから美味しいだっけ」

「ええ。だから私は確かめたんです」

「確かめた? どうやって?」

「簡単です。他の人の血を舐めればいいんです」

25 = 1 :

「はぁ?」

「他の人の血が鉄の味なら兄さんは特別。美味しいなら兄さんは普通。期待と不安で胸が張り裂けそうでした」

「頭が痛くなってきた。……まずどうやって舐めるんだよ。無理だろ」

「怪我をした人を見つけて舐めるだけです」

「そういるもんかよ」

「子供は大人よりも怪我の多いものですし……いないなら作ればいいんです」

「おい」

「事故を装って傷が残らない程度の怪我をさせただけです。当時の私にはそれだけの価値のある行為だったんです」

26 :

ヤンデレっていいよね!

28 = 1 :

「もういい。聞きたくない」

「逃げるんですか?」

「俺はお前がこんな奴だったなんて知らなかった。もう今後、俺に関わるな」

「目を背けても、逃げても、何も変わりませんよ?」

「知るか」

「わかりました。これから実験をしましょう」

「……実験?」

29 :

ガズボズボさん昨日の完結してんですかね?

30 = 1 :

「血の味の実験です。このナイフで切った指先から」 スゥ タラリッ

「流れる血を、舐めてください」

「ふざけるな! お前、何してんだ!」

「兄さんが不味いと感じたなら、私はもう兄さんと関わりを持ちません。約束します」

「訳わかんねぇ。お前、何なんだよ? 一体何なんだよ!」

「美味しいと感じたなら、私は話の続きをします」

「しない。するわけないだろ」

「そうですか」 ズブッ ダラダラッ

「おいっ! 馬鹿、やめろ! 死ぬ気かっ!?」

31 = 1 :

「舐めてください」

「狂ってる」

「そうかもしれません。兄さんが舐めてくれないなら死んでもいいとさえ思ってますから」 ズズッ ドクドクッ

「わかったよ、舐めるから! 舐めるからもうやめろ!」

「はい。どうぞ」

「……」 ペロッ

「……」

32 = 1 :

「……あ。あれ?」

「お味はどうですか?」

「そんなはず、ないだろ。いやいやいやいや、おい。お前指に何か塗ってるだろ?」

「手はよく洗いました。兄さんに舐めてもらう手ですから」

「おかしい」

「おかしくありません。兄さんは正常です。そして、私も。……血は、美味しいんです」

「そんな馬鹿な」

33 = 1 :

「約束です。話の続きをします」

「俺は狂ってるのか」

「何度も言いますが、兄さんは正常です。……私の血だから美味しいのか、他人の血が美味しいのか。兄さんにも関係する話です」

「……」

「結論から言えば、美味しかったです。どの血も美味しかった。味わいはそれぞれですが、不味い血というのは稀です」

「嘘だ」

「嘘じゃありません。血は美味しいんです。ですが」

「兄さん以上に美味しい血は、ありませんでした」

34 = 1 :

「口の中で蕩ける血。舌に絡み付くドロリとした心地。飲み下す時の喉奥に広がる匂いと味」

「昔の事なのに、今も思い出せる。あの恍惚は消えません。今もはっきりと残っています」

「どの血を飲んでも満たされないんです。飢えているんです。お腹の奥のもう一つの胃袋が」

「何年も何年も我慢してきました! ずっと我慢してきました! でも、もう限界なんです!」

「兄さん。お願いします。血を、ください。兄さんの血をください。私に恵んでください」

「兄さんなら理解してくれると信じてました。兄さんも同じだと信じてました。だから」


「私の血を好きなだけあげますから、兄さんの血をください」

35 :

吸血鬼

みたいな?

36 = 1 :

「お前、狂ってるよ」

「兄さんの血に狂ってるんです」

「俺は、お前とは違う」

「兄さん。兄さんは私の血を一度舐めただけです。私は、兄さんの血を傷口から舐め続けたんです」

「だから何だ?」

「量も濃度も鮮度も、兄さんの血の方が遥かに上だったんです」

「だから何だよ!」

「直接、この指に吸い付いて飲む血は……どれだけ美味しいと思いますか?」

37 = 15 :

やべえ
勃ってきた

38 = 1 :

「……っ」 ゴクリッ

「唾を飲みましたね」

「今のは違う!」

「血を飲むのは罪ですか? なぜですか? ただ人と違うだけです。それだけです」

「普通じゃない」

「常識が何の役に立ちますか? 飢えを満たしてくれますか? ……なんて、兄さんに言っても仕方ありませんね」

「そうだ、僕はまともなんだ」

「はい。私が、兄さんをまともじゃなくしてあげますから。兄さんは被害者でいてください」 ジュプッ

「んむぅっ!? ふいっ、ふひらへぇっ!?」

「たっぷり、飲んでくださいね……」 ジュププッ

39 :

やってみようかな…とりあえず④

40 = 1 :

「はなへっ! はなへぇっ!」

「私はただ指を兄さんのお口に入れてるだけです」

「ほれをやめおっ!」

「ダメです。それに、すぐに……」

「ふあ? ……あ……」 ピチャッ

「血の毒が巡りますから」

「あ……あー……」 ピチャピチャッ

「美味しすぎるんです。正気でいられないくらい美味しくて、それ以外何も考えられなくなる」

「……」 チュパチュパッ

41 = 1 :

「兄さん。兄さん」 チュポッ

「はふぇ?」

「もう血は止まっています」

「あ……? あれ、俺……」

「私の血、とっても美味しそうに飲んでましたね」 ペロッ

「……あ。あ、ああ……俺は、俺は何やってるんだよ……!」

「兄さんが悪いんじゃありません。血が美味しすぎるのが悪いんです」

「うぅ、うぅぅぅ……」

42 = 15 :

俺得スレ

43 = 15 :

44 = 1 :

「次は私の番です。兄さん、指を」

「い、嫌だ……俺は、俺はまともなんだ。血を飲んだり飲まれたりなんて」

「兄さん」

「何だよ! 嫌だって言ったら嫌なんだよ! それともまた無理やりするのか!」

「私は兄さんを傷付けたりしません。兄さんが望まないなら無理に飲もうとはしません」

「……今更掌返して、信用できるか」

「私は兄さんも同じであって欲しかっただけです。それでも兄さんが否定するなら強要はしません」

47 = 1 :

「ですが、兄さんは本当にそれでいいんですか?」

「いいって言ってるだろ!」

「もう血を飲まないでいられますか? あの味を忘れられますか? 一生あの恍惚を味わう事無く生きられますか?」

「あ……」

「私は無理でした。我慢しても我慢しても、ずっと飢えているんです。何を食べても満たされない」

「ああ……」

「もう限界だったんです。こうするしかなかったんです。でなければ死ぬしかないくらい、追い詰められていたんです」

49 = 1 :

「そんなの……全部言い訳だろ……!」

「そうです。私が兄さんを巻き込んだのは全部私のエゴです。どうしても兄さんが欲しかった」

「くそ、くそ、くそっ!」

「兄さん、お願いです。どうか私に、血をください」

「……好きにしろよ。俺に拒否権なんて、ないも同然じゃねえか」

「ありがとうございます。少し痛みますよ」 スッ タラー

「……っ」

50 = 15 :


1 2 3 4 5 6 7 8 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 :
タグ : - ヤンデレ + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

類似してるかもしれないスレッド


トップメニューへ / →のくす牧場書庫について