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元スレ妹「血の味、知ってますか?」
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兄「鉄の味だろ」
妹「本当に?」
兄「子供の頃は血が止まるまで傷口舐めたりしたし、そりゃ知ってるよ」
妹「自分の血ですか。他人の血は?」
兄「あるわけないだろ。どういう状況だよ、他人の血を舐めるなんて」
妹「私はあります」
兄「へぇ。そりゃ変わってるな」
妹「本当に?」
兄「子供の頃は血が止まるまで傷口舐めたりしたし、そりゃ知ってるよ」
妹「自分の血ですか。他人の血は?」
兄「あるわけないだろ。どういう状況だよ、他人の血を舐めるなんて」
妹「私はあります」
兄「へぇ。そりゃ変わってるな」
妹「どんな味だったと思いますか?」
兄「鉄の味だろ」
妹「甘かったんです。とっても」
兄「甘い? 病気じゃないのか、そいつ」
妹「私の表現が正しくありませんでしたね。美味しいんです。蕩けそうなくらい」
兄「お前、味覚狂ってんの?」
妹「そうかもしれません。ですが他人の血を飲んだ経験のない兄さんに私が批判できますか?」
兄「鉄の味だろ」
妹「甘かったんです。とっても」
兄「甘い? 病気じゃないのか、そいつ」
妹「私の表現が正しくありませんでしたね。美味しいんです。蕩けそうなくらい」
兄「お前、味覚狂ってんの?」
妹「そうかもしれません。ですが他人の血を飲んだ経験のない兄さんに私が批判できますか?」
兄「できるだろ。殺人犯を批判できるのが殺人犯だけなんて論理、ありえるか?」
妹「知らない物を否定するのは簡単ですが、それが正しい保証は誰にもできません」
兄「そもそも、自分と他人で血の味が違うなんてあるのかよ」
妹「違います。私だって自分の血を美味しいとは思いませんから」
兄「……もうやめようぜ。こんな話、気持ち悪いだけだ」
妹「兄さんは、妹の事を知りたいと思いませんか?」
兄「事による。これはいらん」
妹「知らない物を否定するのは簡単ですが、それが正しい保証は誰にもできません」
兄「そもそも、自分と他人で血の味が違うなんてあるのかよ」
妹「違います。私だって自分の血を美味しいとは思いませんから」
兄「……もうやめようぜ。こんな話、気持ち悪いだけだ」
妹「兄さんは、妹の事を知りたいと思いませんか?」
兄「事による。これはいらん」
妹「お兄ちゃん私のあそこから血が出てくるの」
兄「だ・・・だから?」
妹「お兄ちゃんに舐めて欲しいの」
兄「やめろよ・・・そういう冗談は、俺たち兄妹だろ」
妹「じゃあ私がお兄ちゃんの舐めてあげる!」
兄「おい!!母ちゃんにバレたら怒られるだろ!!いい加減にしろジャイ子!!!」
兄「だ・・・だから?」
妹「お兄ちゃんに舐めて欲しいの」
兄「やめろよ・・・そういう冗談は、俺たち兄妹だろ」
妹「じゃあ私がお兄ちゃんの舐めてあげる!」
兄「おい!!母ちゃんにバレたら怒られるだろ!!いい加減にしろジャイ子!!!」
>>5
やめろ
やめろ
妹「常識を守るために目を背けているだけでしょう?」
兄「常識?」
妹「血が美味しい。これは兄さんの非常識なのですから」
兄「あのよ、もうやめろよ。聞いてて気分悪ぃ」
妹「では思い出話をしましょう」
兄「なんだよ?」
妹「昔、兄さんが公園で怪我をしたお話です」
兄「常識?」
妹「血が美味しい。これは兄さんの非常識なのですから」
兄「あのよ、もうやめろよ。聞いてて気分悪ぃ」
妹「では思い出話をしましょう」
兄「なんだよ?」
妹「昔、兄さんが公園で怪我をしたお話です」
兄「公園? どこの?」
妹「大きなグラウンドのある、小学校の向かいの公園です」
兄「あそこか。で、俺が怪我をしたって?」
妹「はい。夕暮れ時でした。もうみんなが帰ってしまった後、私と兄さんは二人でブランコに乗っていました」
兄「そういう事もあったかもな」
妹「兄さんは勢いよくブランコを漕いで飛びました。柵を越え、地面に着地しようとしましたが、バランスを崩して……」
兄「転んだ、と。あー……なんとなく思い出してきた」
妹「大きなグラウンドのある、小学校の向かいの公園です」
兄「あそこか。で、俺が怪我をしたって?」
妹「はい。夕暮れ時でした。もうみんなが帰ってしまった後、私と兄さんは二人でブランコに乗っていました」
兄「そういう事もあったかもな」
妹「兄さんは勢いよくブランコを漕いで飛びました。柵を越え、地面に着地しようとしましたが、バランスを崩して……」
兄「転んだ、と。あー……なんとなく思い出してきた」
兄「そんなこともあったっけなあ」
妹「兄が転んだ、とかけて決心のつかない恋文と解きます」
歌丸「その心は?」
妹「たよりにならない」
妹「兄が転んだ、とかけて決心のつかない恋文と解きます」
歌丸「その心は?」
妹「たよりにならない」
妹「泣き始めた兄さんを連れて水飲み場へ。土だらけの傷口を洗うと、真っ赤な肉が見えました」
兄「相当痛かったんだろうな」
妹「血が溢れ出して、靴下が赤くなりました。私は兄さんが死んでしまうと思いました」
兄「……ああ、そういう話なのか」
妹「ええ、想像通りです。私は兄さんの傷口を舐めました。そうすると傷が治ると、聞いた気がしたんです」
兄「……」
妹「美味しかった。甘い甘い、どんなジュースよりも美味しい血。兄さんの血は本当に美味しかったんです」
兄「相当痛かったんだろうな」
妹「血が溢れ出して、靴下が赤くなりました。私は兄さんが死んでしまうと思いました」
兄「……ああ、そういう話なのか」
妹「ええ、想像通りです。私は兄さんの傷口を舐めました。そうすると傷が治ると、聞いた気がしたんです」
兄「……」
妹「美味しかった。甘い甘い、どんなジュースよりも美味しい血。兄さんの血は本当に美味しかったんです」
兄「自分の血の感想なんて聞きたくねえよ」
妹「そうですか? 私は聞いてみたいです。……舐めている内に、血は止まりました」
兄「へぇ」
妹「家に帰ると、口の周りを血だらけにした私の方が心配されました」
兄「そうなるわな。で、この話のオチは何なんだ?」
妹「まだ続くんです。……私も自分の血を舐めた経験くらいありました。錆びた金属の味で、美味しくなんてありません」
兄「他人の血だから美味しかったと考えたわけだ」
妹「いいえ。兄さんの血だから美味しかったんだと、そう考えました」
妹「そうですか? 私は聞いてみたいです。……舐めている内に、血は止まりました」
兄「へぇ」
妹「家に帰ると、口の周りを血だらけにした私の方が心配されました」
兄「そうなるわな。で、この話のオチは何なんだ?」
妹「まだ続くんです。……私も自分の血を舐めた経験くらいありました。錆びた金属の味で、美味しくなんてありません」
兄「他人の血だから美味しかったと考えたわけだ」
妹「いいえ。兄さんの血だから美味しかったんだと、そう考えました」
兄「俺の血だから?」
妹「兄さんは昔から私の特別でした。兄さんだから美味しいんだと思いました」
兄「何の話なんだ?」
妹「恋の話です。好きな人と結ばれる事が幸せであるように、好きな人の血は美味しいのだと思いました」
兄「はぁ?」
妹「妹からの告白です。喜んでください」
兄「断る。俺は普通だ」
妹「断られちゃいました。残念です」
妹「兄さんは昔から私の特別でした。兄さんだから美味しいんだと思いました」
兄「何の話なんだ?」
妹「恋の話です。好きな人と結ばれる事が幸せであるように、好きな人の血は美味しいのだと思いました」
兄「はぁ?」
妹「妹からの告白です。喜んでください」
兄「断る。俺は普通だ」
妹「断られちゃいました。残念です」
兄「残念そうじゃないな」
妹「兄さんがどういう人かは私が一番よく知っていますから」
兄「なんで俺より知ってるつもりなんだ?」
妹「自分の事は自分ではわからないものです。……自分の考えが当てにならないなんて、子供の頃の私でも知っていましたよ」
兄「俺の血だから美味しいだっけ」
妹「ええ。だから私は確かめたんです」
兄「確かめた? どうやって?」
妹「簡単です。他の人の血を舐めればいいんです」
妹「兄さんがどういう人かは私が一番よく知っていますから」
兄「なんで俺より知ってるつもりなんだ?」
妹「自分の事は自分ではわからないものです。……自分の考えが当てにならないなんて、子供の頃の私でも知っていましたよ」
兄「俺の血だから美味しいだっけ」
妹「ええ。だから私は確かめたんです」
兄「確かめた? どうやって?」
妹「簡単です。他の人の血を舐めればいいんです」
兄「はぁ?」
妹「他の人の血が鉄の味なら兄さんは特別。美味しいなら兄さんは普通。期待と不安で胸が張り裂けそうでした」
兄「頭が痛くなってきた。……まずどうやって舐めるんだよ。無理だろ」
妹「怪我をした人を見つけて舐めるだけです」
兄「そういるもんかよ」
妹「子供は大人よりも怪我の多いものですし……いないなら作ればいいんです」
兄「おい」
妹「事故を装って傷が残らない程度の怪我をさせただけです。当時の私にはそれだけの価値のある行為だったんです」
妹「他の人の血が鉄の味なら兄さんは特別。美味しいなら兄さんは普通。期待と不安で胸が張り裂けそうでした」
兄「頭が痛くなってきた。……まずどうやって舐めるんだよ。無理だろ」
妹「怪我をした人を見つけて舐めるだけです」
兄「そういるもんかよ」
妹「子供は大人よりも怪我の多いものですし……いないなら作ればいいんです」
兄「おい」
妹「事故を装って傷が残らない程度の怪我をさせただけです。当時の私にはそれだけの価値のある行為だったんです」
兄「もういい。聞きたくない」
妹「逃げるんですか?」
兄「俺はお前がこんな奴だったなんて知らなかった。もう今後、俺に関わるな」
妹「目を背けても、逃げても、何も変わりませんよ?」
兄「知るか」
妹「わかりました。これから実験をしましょう」
兄「……実験?」
妹「逃げるんですか?」
兄「俺はお前がこんな奴だったなんて知らなかった。もう今後、俺に関わるな」
妹「目を背けても、逃げても、何も変わりませんよ?」
兄「知るか」
妹「わかりました。これから実験をしましょう」
兄「……実験?」
妹「血の味の実験です。このナイフで切った指先から」 スゥ タラリッ
妹「流れる血を、舐めてください」
兄「ふざけるな! お前、何してんだ!」
妹「兄さんが不味いと感じたなら、私はもう兄さんと関わりを持ちません。約束します」
兄「訳わかんねぇ。お前、何なんだよ? 一体何なんだよ!」
妹「美味しいと感じたなら、私は話の続きをします」
兄「しない。するわけないだろ」
妹「そうですか」 ズブッ ダラダラッ
兄「おいっ! 馬鹿、やめろ! 死ぬ気かっ!?」
妹「流れる血を、舐めてください」
兄「ふざけるな! お前、何してんだ!」
妹「兄さんが不味いと感じたなら、私はもう兄さんと関わりを持ちません。約束します」
兄「訳わかんねぇ。お前、何なんだよ? 一体何なんだよ!」
妹「美味しいと感じたなら、私は話の続きをします」
兄「しない。するわけないだろ」
妹「そうですか」 ズブッ ダラダラッ
兄「おいっ! 馬鹿、やめろ! 死ぬ気かっ!?」
妹「舐めてください」
兄「狂ってる」
妹「そうかもしれません。兄さんが舐めてくれないなら死んでもいいとさえ思ってますから」 ズズッ ドクドクッ
兄「わかったよ、舐めるから! 舐めるからもうやめろ!」
妹「はい。どうぞ」
兄「……」 ペロッ
妹「……」
兄「狂ってる」
妹「そうかもしれません。兄さんが舐めてくれないなら死んでもいいとさえ思ってますから」 ズズッ ドクドクッ
兄「わかったよ、舐めるから! 舐めるからもうやめろ!」
妹「はい。どうぞ」
兄「……」 ペロッ
妹「……」
兄「……あ。あれ?」
妹「お味はどうですか?」
兄「そんなはず、ないだろ。いやいやいやいや、おい。お前指に何か塗ってるだろ?」
妹「手はよく洗いました。兄さんに舐めてもらう手ですから」
兄「おかしい」
妹「おかしくありません。兄さんは正常です。そして、私も。……血は、美味しいんです」
兄「そんな馬鹿な」
妹「お味はどうですか?」
兄「そんなはず、ないだろ。いやいやいやいや、おい。お前指に何か塗ってるだろ?」
妹「手はよく洗いました。兄さんに舐めてもらう手ですから」
兄「おかしい」
妹「おかしくありません。兄さんは正常です。そして、私も。……血は、美味しいんです」
兄「そんな馬鹿な」
妹「約束です。話の続きをします」
兄「俺は狂ってるのか」
妹「何度も言いますが、兄さんは正常です。……私の血だから美味しいのか、他人の血が美味しいのか。兄さんにも関係する話です」
兄「……」
妹「結論から言えば、美味しかったです。どの血も美味しかった。味わいはそれぞれですが、不味い血というのは稀です」
兄「嘘だ」
妹「嘘じゃありません。血は美味しいんです。ですが」
妹「兄さん以上に美味しい血は、ありませんでした」
兄「俺は狂ってるのか」
妹「何度も言いますが、兄さんは正常です。……私の血だから美味しいのか、他人の血が美味しいのか。兄さんにも関係する話です」
兄「……」
妹「結論から言えば、美味しかったです。どの血も美味しかった。味わいはそれぞれですが、不味い血というのは稀です」
兄「嘘だ」
妹「嘘じゃありません。血は美味しいんです。ですが」
妹「兄さん以上に美味しい血は、ありませんでした」
妹「口の中で蕩ける血。舌に絡み付くドロリとした心地。飲み下す時の喉奥に広がる匂いと味」
妹「昔の事なのに、今も思い出せる。あの恍惚は消えません。今もはっきりと残っています」
妹「どの血を飲んでも満たされないんです。飢えているんです。お腹の奥のもう一つの胃袋が」
妹「何年も何年も我慢してきました! ずっと我慢してきました! でも、もう限界なんです!」
妹「兄さん。お願いします。血を、ください。兄さんの血をください。私に恵んでください」
妹「兄さんなら理解してくれると信じてました。兄さんも同じだと信じてました。だから」
妹「私の血を好きなだけあげますから、兄さんの血をください」
妹「昔の事なのに、今も思い出せる。あの恍惚は消えません。今もはっきりと残っています」
妹「どの血を飲んでも満たされないんです。飢えているんです。お腹の奥のもう一つの胃袋が」
妹「何年も何年も我慢してきました! ずっと我慢してきました! でも、もう限界なんです!」
妹「兄さん。お願いします。血を、ください。兄さんの血をください。私に恵んでください」
妹「兄さんなら理解してくれると信じてました。兄さんも同じだと信じてました。だから」
妹「私の血を好きなだけあげますから、兄さんの血をください」
兄「お前、狂ってるよ」
妹「兄さんの血に狂ってるんです」
兄「俺は、お前とは違う」
妹「兄さん。兄さんは私の血を一度舐めただけです。私は、兄さんの血を傷口から舐め続けたんです」
兄「だから何だ?」
妹「量も濃度も鮮度も、兄さんの血の方が遥かに上だったんです」
兄「だから何だよ!」
妹「直接、この指に吸い付いて飲む血は……どれだけ美味しいと思いますか?」
妹「兄さんの血に狂ってるんです」
兄「俺は、お前とは違う」
妹「兄さん。兄さんは私の血を一度舐めただけです。私は、兄さんの血を傷口から舐め続けたんです」
兄「だから何だ?」
妹「量も濃度も鮮度も、兄さんの血の方が遥かに上だったんです」
兄「だから何だよ!」
妹「直接、この指に吸い付いて飲む血は……どれだけ美味しいと思いますか?」
兄「……っ」 ゴクリッ
妹「唾を飲みましたね」
兄「今のは違う!」
妹「血を飲むのは罪ですか? なぜですか? ただ人と違うだけです。それだけです」
兄「普通じゃない」
妹「常識が何の役に立ちますか? 飢えを満たしてくれますか? ……なんて、兄さんに言っても仕方ありませんね」
兄「そうだ、僕はまともなんだ」
妹「はい。私が、兄さんをまともじゃなくしてあげますから。兄さんは被害者でいてください」 ジュプッ
兄「んむぅっ!? ふいっ、ふひらへぇっ!?」
妹「たっぷり、飲んでくださいね……」 ジュププッ
妹「唾を飲みましたね」
兄「今のは違う!」
妹「血を飲むのは罪ですか? なぜですか? ただ人と違うだけです。それだけです」
兄「普通じゃない」
妹「常識が何の役に立ちますか? 飢えを満たしてくれますか? ……なんて、兄さんに言っても仕方ありませんね」
兄「そうだ、僕はまともなんだ」
妹「はい。私が、兄さんをまともじゃなくしてあげますから。兄さんは被害者でいてください」 ジュプッ
兄「んむぅっ!? ふいっ、ふひらへぇっ!?」
妹「たっぷり、飲んでくださいね……」 ジュププッ
兄「はなへっ! はなへぇっ!」
妹「私はただ指を兄さんのお口に入れてるだけです」
兄「ほれをやめおっ!」
妹「ダメです。それに、すぐに……」
兄「ふあ? ……あ……」 ピチャッ
妹「血の毒が巡りますから」
兄「あ……あー……」 ピチャピチャッ
妹「美味しすぎるんです。正気でいられないくらい美味しくて、それ以外何も考えられなくなる」
兄「……」 チュパチュパッ
妹「私はただ指を兄さんのお口に入れてるだけです」
兄「ほれをやめおっ!」
妹「ダメです。それに、すぐに……」
兄「ふあ? ……あ……」 ピチャッ
妹「血の毒が巡りますから」
兄「あ……あー……」 ピチャピチャッ
妹「美味しすぎるんです。正気でいられないくらい美味しくて、それ以外何も考えられなくなる」
兄「……」 チュパチュパッ
妹「兄さん。兄さん」 チュポッ
兄「はふぇ?」
妹「もう血は止まっています」
兄「あ……? あれ、俺……」
妹「私の血、とっても美味しそうに飲んでましたね」 ペロッ
兄「……あ。あ、ああ……俺は、俺は何やってるんだよ……!」
妹「兄さんが悪いんじゃありません。血が美味しすぎるのが悪いんです」
兄「うぅ、うぅぅぅ……」
兄「はふぇ?」
妹「もう血は止まっています」
兄「あ……? あれ、俺……」
妹「私の血、とっても美味しそうに飲んでましたね」 ペロッ
兄「……あ。あ、ああ……俺は、俺は何やってるんだよ……!」
妹「兄さんが悪いんじゃありません。血が美味しすぎるのが悪いんです」
兄「うぅ、うぅぅぅ……」
妹「次は私の番です。兄さん、指を」
兄「い、嫌だ……俺は、俺はまともなんだ。血を飲んだり飲まれたりなんて」
妹「兄さん」
兄「何だよ! 嫌だって言ったら嫌なんだよ! それともまた無理やりするのか!」
妹「私は兄さんを傷付けたりしません。兄さんが望まないなら無理に飲もうとはしません」
兄「……今更掌返して、信用できるか」
妹「私は兄さんも同じであって欲しかっただけです。それでも兄さんが否定するなら強要はしません」
兄「い、嫌だ……俺は、俺はまともなんだ。血を飲んだり飲まれたりなんて」
妹「兄さん」
兄「何だよ! 嫌だって言ったら嫌なんだよ! それともまた無理やりするのか!」
妹「私は兄さんを傷付けたりしません。兄さんが望まないなら無理に飲もうとはしません」
兄「……今更掌返して、信用できるか」
妹「私は兄さんも同じであって欲しかっただけです。それでも兄さんが否定するなら強要はしません」
妹「ですが、兄さんは本当にそれでいいんですか?」
兄「いいって言ってるだろ!」
妹「もう血を飲まないでいられますか? あの味を忘れられますか? 一生あの恍惚を味わう事無く生きられますか?」
兄「あ……」
妹「私は無理でした。我慢しても我慢しても、ずっと飢えているんです。何を食べても満たされない」
兄「ああ……」
妹「もう限界だったんです。こうするしかなかったんです。でなければ死ぬしかないくらい、追い詰められていたんです」
兄「いいって言ってるだろ!」
妹「もう血を飲まないでいられますか? あの味を忘れられますか? 一生あの恍惚を味わう事無く生きられますか?」
兄「あ……」
妹「私は無理でした。我慢しても我慢しても、ずっと飢えているんです。何を食べても満たされない」
兄「ああ……」
妹「もう限界だったんです。こうするしかなかったんです。でなければ死ぬしかないくらい、追い詰められていたんです」
兄「そんなの……全部言い訳だろ……!」
妹「そうです。私が兄さんを巻き込んだのは全部私のエゴです。どうしても兄さんが欲しかった」
兄「くそ、くそ、くそっ!」
妹「兄さん、お願いです。どうか私に、血をください」
兄「……好きにしろよ。俺に拒否権なんて、ないも同然じゃねえか」
妹「ありがとうございます。少し痛みますよ」 スッ タラー
兄「……っ」
妹「そうです。私が兄さんを巻き込んだのは全部私のエゴです。どうしても兄さんが欲しかった」
兄「くそ、くそ、くそっ!」
妹「兄さん、お願いです。どうか私に、血をください」
兄「……好きにしろよ。俺に拒否権なんて、ないも同然じゃねえか」
妹「ありがとうございます。少し痛みますよ」 スッ タラー
兄「……っ」
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