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元スレほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」タツヤ「あ……」
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早乙女「はい、それじゃあ自己紹介行ってみよう」
ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
タツヤ「あ……」
さやか「どうしたの?」
タツヤ「う、ううん…」
ほむら(知らない男子だわ。転校生かしら)
早乙女「暁美さんは、心臓の病気でずっと入院していたの
久しぶりの学校だから、色々と戸惑うことも多いでしょう。みんな助けてあげてね」
ほむら「私なら大丈夫です。退院する前に沢山予習して来ましたから」
早乙女「あらそう? 偉いのね。それじゃあ、席に着いてね
目が悪いみたいだから、一番前に作っておいたわよ」
ほむら「ええ」
タツヤ「……」
さやか「さっきから何じっと見てんの? さては一目惚れだなー?」
タツヤ「い、いや違うよ」
ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
タツヤ「あ……」
さやか「どうしたの?」
タツヤ「う、ううん…」
ほむら(知らない男子だわ。転校生かしら)
早乙女「暁美さんは、心臓の病気でずっと入院していたの
久しぶりの学校だから、色々と戸惑うことも多いでしょう。みんな助けてあげてね」
ほむら「私なら大丈夫です。退院する前に沢山予習して来ましたから」
早乙女「あらそう? 偉いのね。それじゃあ、席に着いてね
目が悪いみたいだから、一番前に作っておいたわよ」
ほむら「ええ」
タツヤ「……」
さやか「さっきから何じっと見てんの? さては一目惚れだなー?」
タツヤ「い、いや違うよ」
女子「暁美さんって、前はどこの学校だったの?」
女子「部活とかやってたー? 運動系? 文科系?」
女子「すんごい綺麗な髪だよね。シャンプーは何使ってるの?」
ほむら「ひ、1つずつ答えるから…」
女子「あ、ごめんごめん。いきなり質問責めだもんね」
タツヤ「あのー、ちょっといいかな」
ほむら「?」
タツヤ「暁美さん、でよかったよね? 保健室行かなきゃいけないんじゃなかったっけ」
ほむら「あ…ええ」
タツヤ「場所わかる?」
ほむら「大丈夫よ」
タツヤ「ああ、そっか。あはは」
ほむら「…あなたは…」
女子「部活とかやってたー? 運動系? 文科系?」
女子「すんごい綺麗な髪だよね。シャンプーは何使ってるの?」
ほむら「ひ、1つずつ答えるから…」
女子「あ、ごめんごめん。いきなり質問責めだもんね」
タツヤ「あのー、ちょっといいかな」
ほむら「?」
タツヤ「暁美さん、でよかったよね? 保健室行かなきゃいけないんじゃなかったっけ」
ほむら「あ…ええ」
タツヤ「場所わかる?」
ほむら「大丈夫よ」
タツヤ「ああ、そっか。あはは」
ほむら「…あなたは…」
タツヤ「僕、保健係だからさ。具合が悪くなったりしたら、保健室まで付き添うから」
ほむら「…そう」
タツヤ「あ、邪魔しちゃったかな…ごめんね」
女子「あはは、鹿目君は相変わらずだなー」
ほむら(鹿目…!?)
タツヤ「ん、んー…」
ほむら「名前を聞いてもいいかしら?」
タツヤ「え? あ、うん。僕は鹿目タツヤ」
ほむら「…!」
タツヤ「どうかしたの…?」
ほむら「…いいえ。何でもないわ」
ほむら「…そう」
タツヤ「あ、邪魔しちゃったかな…ごめんね」
女子「あはは、鹿目君は相変わらずだなー」
ほむら(鹿目…!?)
タツヤ「ん、んー…」
ほむら「名前を聞いてもいいかしら?」
タツヤ「え? あ、うん。僕は鹿目タツヤ」
ほむら「…!」
タツヤ「どうかしたの…?」
ほむら「…いいえ。何でもないわ」
さやか「――ねぇタツヤ、あの子知り合い? なんかさっき、2人ともそわそわしてたけど…」
タツヤ「ううん…やっぱり、美人だからかな。あはは…目が合うと緊張しちゃって」
さやか「本当にタツヤは照れ屋だなー。あたしと目合っても全然無反応のくせにさ」
タツヤ「さやかはまた違うでしょ…」
さやか「どういう意味かね? タツヤ君。あたしが美人とは程遠い存在だと…」
タツヤ「い、いや! うーん、何ていうかそれ以前に、女の子として見られないっていうか…」
さやか「こいつめ!」
タツヤ「ううん…やっぱり、美人だからかな。あはは…目が合うと緊張しちゃって」
さやか「本当にタツヤは照れ屋だなー。あたしと目合っても全然無反応のくせにさ」
タツヤ「さやかはまた違うでしょ…」
さやか「どういう意味かね? タツヤ君。あたしが美人とは程遠い存在だと…」
タツヤ「い、いや! うーん、何ていうかそれ以前に、女の子として見られないっていうか…」
さやか「こいつめ!」
――放課後
ほむら「鹿目君」
タツヤ「え?」
ほむら「あなたにお姉さんはいるかしら」
タツヤ「いや…一人っ子だけど」
ほむら「…そう」
タツヤ「……。どうして?」
ほむら「…何でもないわ」
タツヤ「……」
さやか「タツヤー、一緒に帰ろ…あら、お邪魔だった?」
タツヤ「う、ううん。ちょっと話してただけだよ」
さやか「そっか」
タツヤ「…じゃあ、また明日ね。暁美さん」
ほむら「…ええ」
ほむら「鹿目君」
タツヤ「え?」
ほむら「あなたにお姉さんはいるかしら」
タツヤ「いや…一人っ子だけど」
ほむら「…そう」
タツヤ「……。どうして?」
ほむら「…何でもないわ」
タツヤ「……」
さやか「タツヤー、一緒に帰ろ…あら、お邪魔だった?」
タツヤ「う、ううん。ちょっと話してただけだよ」
さやか「そっか」
タツヤ「…じゃあ、また明日ね。暁美さん」
ほむら「…ええ」
タツヤ「……」
さやか「ねぇ、さっきから元気ないよ。お腹でも痛いの?」
タツヤ「え? いや、元気だよ」
さやか「あんたやっぱりあの転校生のこと気になってるでしょ!」
タツヤ「ちょ、違うって!」
さやか「何年あんたの顔見て来たと思ってるー?
タツヤ君の考えてることはさやかちゃんにはズバリわかってしまうのだ!
あたしの目はごまかせないぞー」
タツヤ「いいじゃないか! 別に…」
さやか「うんうん、青春だねぇ」
タツヤ「そういうんじゃないったら…」
さやか「だったら何よ?」
タツヤ「うーん…自分でも訳わかんないけど、あの子がしてたリボン…」
さやか「…リボンがどうしたの?」
タツヤ「…見たことあるっていうか…。なんか、懐かしいなって思ってさ…」
さやか「えー?」
さやか「ねぇ、さっきから元気ないよ。お腹でも痛いの?」
タツヤ「え? いや、元気だよ」
さやか「あんたやっぱりあの転校生のこと気になってるでしょ!」
タツヤ「ちょ、違うって!」
さやか「何年あんたの顔見て来たと思ってるー?
タツヤ君の考えてることはさやかちゃんにはズバリわかってしまうのだ!
あたしの目はごまかせないぞー」
タツヤ「いいじゃないか! 別に…」
さやか「うんうん、青春だねぇ」
タツヤ「そういうんじゃないったら…」
さやか「だったら何よ?」
タツヤ「うーん…自分でも訳わかんないけど、あの子がしてたリボン…」
さやか「…リボンがどうしたの?」
タツヤ「…見たことあるっていうか…。なんか、懐かしいなって思ってさ…」
さやか「えー?」
タツヤ「実はさ、僕…」
さやか「……」
タツヤ「…やっぱ言わない」
さやか「えー? それは反則でしょ。そこまで言っちゃったら最後まで言いなって」
タツヤ「絶対笑うもん」
さやか「笑わないから!」
タツヤ「…絶対?」
さやか「うん!」
タツヤ「……信用できないな」
さやか「ちょ、ちょっと!」
タツヤ「いや、だって自分でもおかしいもん!」
さやか「……」
タツヤ「…やっぱ言わない」
さやか「えー? それは反則でしょ。そこまで言っちゃったら最後まで言いなって」
タツヤ「絶対笑うもん」
さやか「笑わないから!」
タツヤ「…絶対?」
さやか「うん!」
タツヤ「……信用できないな」
さやか「ちょ、ちょっと!」
タツヤ「いや、だって自分でもおかしいもん!」
さやか「くー、はっきりしない男はいつまで経っても女の子にモテないぞ!」
タツヤ「い、いいよ…」
さやか「思ってること洗いざらい吐け!」ビシッ
タツヤ「ああ、わかったよ…。それがさ…僕ちょっと、変な記憶があって…」
さやか「変な記憶?」
タツヤ「うん…幼稚園入る前ぐらいの頃なんだけど…近所にすっごく優しいお姉さんが住んでてさ
その人がよくうちに泊まりに来てたような気がするんだよ…
それで、一緒に母さん起こしに行ったりして…
でも、親に聞いてもそんな人いないって言われて…」
さやか「うんうん」
タツヤ「…でも、僕はっきり覚えてるんだ。名前は忘れちゃったけど、聞いたことはある気がする…
それでさ、その人いつもリボンをしてたんだ。ちょうど暁美さんがしてるようなやつ…」
さやか「……」
タツヤ「い、いいよ…」
さやか「思ってること洗いざらい吐け!」ビシッ
タツヤ「ああ、わかったよ…。それがさ…僕ちょっと、変な記憶があって…」
さやか「変な記憶?」
タツヤ「うん…幼稚園入る前ぐらいの頃なんだけど…近所にすっごく優しいお姉さんが住んでてさ
その人がよくうちに泊まりに来てたような気がするんだよ…
それで、一緒に母さん起こしに行ったりして…
でも、親に聞いてもそんな人いないって言われて…」
さやか「うんうん」
タツヤ「…でも、僕はっきり覚えてるんだ。名前は忘れちゃったけど、聞いたことはある気がする…
それでさ、その人いつもリボンをしてたんだ。ちょうど暁美さんがしてるようなやつ…」
さやか「……」
タツヤ「だから…今日見た時『あれ?』って思って…」
さやか「あはははは!」
タツヤ「やっぱり笑った!」
さやか「だって、真面目な顔して何言い出すかと思ったら!」
タツヤ「真面目な話だよ! もう!」
さやか「ごめんごめん!」
タツヤ(『お姉さん』か…。暁美さんは、まさか知ってるのかな…
いや、そんな訳ないよね…。でも、だったらさっきのは一体…?)
さやか「あはははは!」
タツヤ「やっぱり笑った!」
さやか「だって、真面目な顔して何言い出すかと思ったら!」
タツヤ「真面目な話だよ! もう!」
さやか「ごめんごめん!」
タツヤ(『お姉さん』か…。暁美さんは、まさか知ってるのかな…
いや、そんな訳ないよね…。でも、だったらさっきのは一体…?)
――次の日
タツヤ「暁美さん」
ほむら「何かしら?」
タツヤ「……。眼鏡、似合うね」
ほむら「そう? ありがとう。自分では気に入ってないのだけれど」
タツヤ「そ、そうなんだ」
ほむら「……」
タツヤ「暁美…ほむらさんか…」
ほむら「…?」
タツヤ「変わった名前だよね」
ほむら(似てる…)
タツヤ「って、変な意味じゃなくてさ! その…」
ほむら「『かっこいい』?」
タツヤ「あ、うん! かっこいい…? 可愛い…? うん、かっこいい名前だよ!」
ほむら(まどかが男子だったらこんな感じだったでしょうね)
タツヤ「暁美さん」
ほむら「何かしら?」
タツヤ「……。眼鏡、似合うね」
ほむら「そう? ありがとう。自分では気に入ってないのだけれど」
タツヤ「そ、そうなんだ」
ほむら「……」
タツヤ「暁美…ほむらさんか…」
ほむら「…?」
タツヤ「変わった名前だよね」
ほむら(似てる…)
タツヤ「って、変な意味じゃなくてさ! その…」
ほむら「『かっこいい』?」
タツヤ「あ、うん! かっこいい…? 可愛い…? うん、かっこいい名前だよ!」
ほむら(まどかが男子だったらこんな感じだったでしょうね)
タツヤ「…そのリボン、どうしたの?」
ほむら「…!」
タツヤ「あぁ…聞いちゃ、いけなかったかな…」
ほむら「……」
タツヤ「…えっと…」
ほむら「…貰ったのよ」
タツヤ「へ、へぇー…」
ほむら「…誰に貰ったか、知りたい?」
タツヤ「…!」
ほむら「…!」
タツヤ「あぁ…聞いちゃ、いけなかったかな…」
ほむら「……」
タツヤ「…えっと…」
ほむら「…貰ったのよ」
タツヤ「へ、へぇー…」
ほむら「…誰に貰ったか、知りたい?」
タツヤ「…!」
ほむら「……」
タツヤ(やっぱりそうだ…暁美さんはあの人のこと知ってるような気がする…)
タツヤ「…知りたいな」
ほむら「……。友達よ。遠い昔のね」
タツヤ「そ、そうなんだ! その人はどんな人?」
ほむら「…言葉では言い表せないわ。私の全てだった」
タツヤ「……」
ほむら「あなたも知ってる人かもね」
タツヤ「!!」
タツヤ(やっぱりそうだ…暁美さんはあの人のこと知ってるような気がする…)
タツヤ「…知りたいな」
ほむら「……。友達よ。遠い昔のね」
タツヤ「そ、そうなんだ! その人はどんな人?」
ほむら「…言葉では言い表せないわ。私の全てだった」
タツヤ「……」
ほむら「あなたも知ってる人かもね」
タツヤ「!!」
ほむら「…今日、時間あるかしら?」
タツヤ「……」
ほむら「大した話じゃないわ。ちょっと、興味があるだけ」
タツヤ「…なんか、怖いな」
ほむら「怖くないわ。無理にとは言わないけれど」
タツヤ「怖いんだ…。何だか、変な夢でも見てるみたいで…」
ほむら「……」
タツヤ「…暁美さんは、本とかよく読む?」
ほむら「ええ」
タツヤ「じゃあ…何だろ。うーん…心理学…? 脳科学…? とか、そういうの詳しい?」
ほむら「どうして?」
タツヤ「……」
ほむら「大した話じゃないわ。ちょっと、興味があるだけ」
タツヤ「…なんか、怖いな」
ほむら「怖くないわ。無理にとは言わないけれど」
タツヤ「怖いんだ…。何だか、変な夢でも見てるみたいで…」
ほむら「……」
タツヤ「…暁美さんは、本とかよく読む?」
ほむら「ええ」
タツヤ「じゃあ…何だろ。うーん…心理学…? 脳科学…? とか、そういうの詳しい?」
ほむら「どうして?」
タツヤ「…ううん」
ほむら「……」
タツヤ「…単刀直入に聞いちゃったほうが早そうだ」
ほむら「何?」
タツヤ「…ちょっと長くなるから、それもまた後で」
ほむら「そうね」
ほむら「……」
タツヤ「…単刀直入に聞いちゃったほうが早そうだ」
ほむら「何?」
タツヤ「…ちょっと長くなるから、それもまた後で」
ほむら「そうね」
――放課後。カフェ
ほむら「……」
タツヤ「……」
ほむら「聞きたいことって?」
タツヤ「…暁美さんからどうぞ」
ほむら「私からは特にないわ」
タツヤ「ええ、じゃあなんで呼び出したの?」
ほむら「『あなたから聞きたいことがある』と思ったから」
タツヤ「…嘘でしょ」
ほむら「どうかしら」
タツヤ「ずるいよ、こんなの」
ほむら「……。どうして言い出せないの?」
ほむら「……」
タツヤ「……」
ほむら「聞きたいことって?」
タツヤ「…暁美さんからどうぞ」
ほむら「私からは特にないわ」
タツヤ「ええ、じゃあなんで呼び出したの?」
ほむら「『あなたから聞きたいことがある』と思ったから」
タツヤ「…嘘でしょ」
ほむら「どうかしら」
タツヤ「ずるいよ、こんなの」
ほむら「……。どうして言い出せないの?」
タツヤ「馬鹿みたいな話だし…暁美さんからしたら、迷惑かもしれないから…」
ほむら「平気よ」
タツヤ(な、何だろう、この安心感は…なぜかさやかと違って全然信用できる…)
タツヤ「わかった…。まず、変な奴だって思わないで聞いてほしいんだけど…」
ほむら「……」
タツヤ「暁美さんの言ってた『友達』って…何歳かな…」
ほむら「……。同い年よ」
タツヤ「そっか…あはは。うん、やっぱり何でもないや。ごめんね」
ほむら「平気よ」
タツヤ(な、何だろう、この安心感は…なぜかさやかと違って全然信用できる…)
タツヤ「わかった…。まず、変な奴だって思わないで聞いてほしいんだけど…」
ほむら「……」
タツヤ「暁美さんの言ってた『友達』って…何歳かな…」
ほむら「……。同い年よ」
タツヤ「そっか…あはは。うん、やっぱり何でもないや。ごめんね」
ほむら「…本当に聞きたいことは、それだけ?」
タツヤ「なっ…そうだよ。もっと質問してほしいの? じゃあ、趣味とか特技とか…」
ほむら「…あなたは常識で考えられない物事をどの程度信じられる?」
タツヤ「何、急に…」
ほむら「奇跡や魔法の存在を信じる?」
タツヤ「う、うーん…そう言われてもな…」
ほむら「……」
タツヤ「…ないと思ってるけど…。暁美さんが『ある』って断言したら、信じちゃうかもしれない」
ほむら「……」
タツヤ「なっ…そうだよ。もっと質問してほしいの? じゃあ、趣味とか特技とか…」
ほむら「…あなたは常識で考えられない物事をどの程度信じられる?」
タツヤ「何、急に…」
ほむら「奇跡や魔法の存在を信じる?」
タツヤ「う、うーん…そう言われてもな…」
ほむら「……」
タツヤ「…ないと思ってるけど…。暁美さんが『ある』って断言したら、信じちゃうかもしれない」
ほむら「……」
タツヤ「なんでそんなこと聞くの?」
ほむら「……。このリボンをくれた人は、そういう所にいるのよ」
タツヤ「…『そういう所』…?」
ほむら「ええ。あの子は私達には認識できない、概念だけの存在になってしまった…」
タツヤ(そっか…死んじゃったんだ…)
タツヤ「…ごめん。余計なこと言って」
ほむら「…あなたは覚えてる?」
タツヤ「……」
ほむら「このリボンに見覚えはある?」
タツヤ「……!」
ほむら「……。このリボンをくれた人は、そういう所にいるのよ」
タツヤ「…『そういう所』…?」
ほむら「ええ。あの子は私達には認識できない、概念だけの存在になってしまった…」
タツヤ(そっか…死んじゃったんだ…)
タツヤ「…ごめん。余計なこと言って」
ほむら「…あなたは覚えてる?」
タツヤ「……」
ほむら「このリボンに見覚えはある?」
タツヤ「……!」
ほむら「…『まどか』という名前に聞き覚えは?」
タツヤ「『まどか』…」
ほむら「ええ。まどか」
タツヤ「あー…。そうだ…『まどか』だ…」
ほむら「知ってるのね?」
タツヤ「知ってるっていうか…うーん、何て言ったらいいんだろ…
聞いたことがあるって程度で、それが誰なのかっていうのもはっきり言えないし…」
ほむら「あなたのお姉さんよ…」
タツヤ「……」
タツヤ「『まどか』…」
ほむら「ええ。まどか」
タツヤ「あー…。そうだ…『まどか』だ…」
ほむら「知ってるのね?」
タツヤ「知ってるっていうか…うーん、何て言ったらいいんだろ…
聞いたことがあるって程度で、それが誰なのかっていうのもはっきり言えないし…」
ほむら「あなたのお姉さんよ…」
タツヤ「……」
ほむら「…あなたは、私の生涯最大の友達の弟…」
タツヤ「暁美さん…」
ほむら「ほむらでいいわ」
タツヤ「……。ちょっと待って。じゃあ、僕は双子だって言うの?」
ほむら「……」
タツヤ「ほむらは、僕のことを前から知ってるの?」
ほむら「……」
タツヤ「…わからないよ。何を言ってるのか」
タツヤ「暁美さん…」
ほむら「ほむらでいいわ」
タツヤ「……。ちょっと待って。じゃあ、僕は双子だって言うの?」
ほむら「……」
タツヤ「ほむらは、僕のことを前から知ってるの?」
ほむら「……」
タツヤ「…わからないよ。何を言ってるのか」
――次の日
さやか「――もう。まさか転校生のほうから急激なアプローチか!?
って思ったら、そんなサイコなオカルト話に付き合わされた訳?」
タツヤ「うん…。何だか辻褄も合わないし、言ってることめちゃくちゃだし、
ちょっと神経疑っちゃったよ…」
さやか「うーん、美少女には何かしらミステリアスな秘密があって然るべき…
だけどこういうのは、ちょっとね」
タツヤ「でも、ほむらが変な子だとも思えないんだよ…」
さやか「えー? それが変じゃなかったら、あんたの『変』って一体どんなのよ?」
タツヤ「それは…」チラッ
さやか「何見てんのよ」ビシッ
さやか「――もう。まさか転校生のほうから急激なアプローチか!?
って思ったら、そんなサイコなオカルト話に付き合わされた訳?」
タツヤ「うん…。何だか辻褄も合わないし、言ってることめちゃくちゃだし、
ちょっと神経疑っちゃったよ…」
さやか「うーん、美少女には何かしらミステリアスな秘密があって然るべき…
だけどこういうのは、ちょっとね」
タツヤ「でも、ほむらが変な子だとも思えないんだよ…」
さやか「えー? それが変じゃなかったら、あんたの『変』って一体どんなのよ?」
タツヤ「それは…」チラッ
さやか「何見てんのよ」ビシッ
――夜
さやか(はぁ…なんで事故になんか遭っちゃうかな、あの馬鹿…)
魔獣「……」
さやか「……?」
魔獣「ウゥゥゥ」
さやか「な、何!?」
魔獣「ウゥゥ…」ワラワラ
さやか「え…!? 嘘…何これ…何なのよ、この人達…!」
魔獣「……」ワラワラワラ
さやか「やだ…夢だよね…あたし悪い夢でも見てるんだよね…!?」
さやか(はぁ…なんで事故になんか遭っちゃうかな、あの馬鹿…)
魔獣「……」
さやか「……?」
魔獣「ウゥゥゥ」
さやか「な、何!?」
魔獣「ウゥゥ…」ワラワラ
さやか「え…!? 嘘…何これ…何なのよ、この人達…!」
魔獣「……」ワラワラワラ
さやか「やだ…夢だよね…あたし悪い夢でも見てるんだよね…!?」
マミ「そこを動かないでね」
ドン ドン
魔獣「ッ…」ガク
さやか「だ、誰…?」
マミ「危なかったわね。もう少しで『感情』が吸い取られる所だったわ」
QB「彼女は巴マミ。この町の魔法少女さ」
さやか「な…何なの…?」
マミ「ゆっくり自己紹介したいとこだけど、その前に一仕事片付けなくちゃね」
ドドドドドン
ドン ドン
魔獣「ッ…」ガク
さやか「だ、誰…?」
マミ「危なかったわね。もう少しで『感情』が吸い取られる所だったわ」
QB「彼女は巴マミ。この町の魔法少女さ」
さやか「な…何なの…?」
マミ「ゆっくり自己紹介したいとこだけど、その前に一仕事片付けなくちゃね」
ドドドドドン
マミ「ティロ・フィナーレ」
魔獣「ウワァァァァ」
……
さやか「消えた…」
マミ「さっきの巨人達は『魔獣』よ。この世に呪いをもたらす危険なものなの」
さやか「魔獣…?」
マミ「ええ。それから私は、魔獣を狩る者。魔法少女よ」
魔獣「ウワァァァァ」
……
さやか「消えた…」
マミ「さっきの巨人達は『魔獣』よ。この世に呪いをもたらす危険なものなの」
さやか「魔獣…?」
マミ「ええ。それから私は、魔獣を狩る者。魔法少女よ」
――学校
さやか「……」
タツヤ「さやか?」
さやか「え? あ、うん。何?」
タツヤ「ずーっと遠く見てるけど。何か見えるの?」
さやか「いや…別に…」
タツヤ「嫌なことでもあった?」
さやか「そういう訳じゃないけど…」
タツヤ「水臭いな。何かあったなら教えてよ」
さやか「うー…」
さやか「……」
タツヤ「さやか?」
さやか「え? あ、うん。何?」
タツヤ「ずーっと遠く見てるけど。何か見えるの?」
さやか「いや…別に…」
タツヤ「嫌なことでもあった?」
さやか「そういう訳じゃないけど…」
タツヤ「水臭いな。何かあったなら教えてよ」
さやか「うー…」
タツヤ「――『魔法少女』?」
さやか「って、マミさんが言ってた…」
タツヤ「あっはははは!」
さやか「ちょ! だから笑うなってば! 本当のことなんだから!」
タツヤ「あーおかしい。真剣な顔してるから心配しちゃったよ」
さやか「何よ。夢だって言いたいの?」
タツヤ「だって、『魔法少女』って!」
ほむら「!?」
タツヤ「さやかは漫画の見すぎだよ。怖い怖い」
さやか「ほんっと最低! あんたなんかに言うんじゃなかった」
さやか「って、マミさんが言ってた…」
タツヤ「あっはははは!」
さやか「ちょ! だから笑うなってば! 本当のことなんだから!」
タツヤ「あーおかしい。真剣な顔してるから心配しちゃったよ」
さやか「何よ。夢だって言いたいの?」
タツヤ「だって、『魔法少女』って!」
ほむら「!?」
タツヤ「さやかは漫画の見すぎだよ。怖い怖い」
さやか「ほんっと最低! あんたなんかに言うんじゃなかった」
ほむら「美樹さん」
さやか「ん? 何よ…」
ほむら「キュゥべえの姿を見たの?」
さやか「!!」
ほむら「見たのね?」
さやか「…まさか、あんたも…?」
ほむら「……」
タツヤ「え……? ほむら…?」
さやか「ん? 何よ…」
ほむら「キュゥべえの姿を見たの?」
さやか「!!」
ほむら「見たのね?」
さやか「…まさか、あんたも…?」
ほむら「……」
タツヤ「え……? ほむら…?」
ほむら「そいつを探してるの。キュゥべえと直接話したのね?」
さやか「え…いや、まぁ…」
タツヤ「…夢じゃなかったの…?」
さやか「だ、だから夢なんかじゃないって言ってるじゃんか!」
ほむら「その通りよ」
タツヤ「…!」
ほむら「魔法は実在するし、呪いを振り撒くものも、目に見えないだけで常に私達を狙っている」
タツヤ「……」
ほむら「私は早くキュゥべえと契約しなければならないの
美樹さん、あなたから私を紹介してもらえないかしら」
さやか「ええ!?」
さやか「え…いや、まぁ…」
タツヤ「…夢じゃなかったの…?」
さやか「だ、だから夢なんかじゃないって言ってるじゃんか!」
ほむら「その通りよ」
タツヤ「…!」
ほむら「魔法は実在するし、呪いを振り撒くものも、目に見えないだけで常に私達を狙っている」
タツヤ「……」
ほむら「私は早くキュゥべえと契約しなければならないの
美樹さん、あなたから私を紹介してもらえないかしら」
さやか「ええ!?」
――放課後。マミの家
さやか「――ってことなんだけど…」
QB「まさか先回りをして来る子がいるとはね」
ほむら「人手があって困ることはないはずよ。魔力の使い方は心得てる」
QB「一体どこでどうやって僕らの情報を入手したのか聞かせてもらいたいね」
ほむら「……」
QB「ところで、その少年は何者だい?」
タツヤ「……」
QB「凄まじい因果を感じる。彼がもし女性だったら、指先1つで天変地異を引き起こす
最強の魔法少女になれただろうに」
さやか「――ってことなんだけど…」
QB「まさか先回りをして来る子がいるとはね」
ほむら「人手があって困ることはないはずよ。魔力の使い方は心得てる」
QB「一体どこでどうやって僕らの情報を入手したのか聞かせてもらいたいね」
ほむら「……」
QB「ところで、その少年は何者だい?」
タツヤ「……」
QB「凄まじい因果を感じる。彼がもし女性だったら、指先1つで天変地異を引き起こす
最強の魔法少女になれただろうに」
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