元スレ影女「あ、喋れる…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 = 1 :
【山姫】
男「しかし、だいぶ奥の方まで来たなー」
影女「ここから歩いて帰るのかと思うとうんざりします…」
男「じゃあ走るか」
影女「あ、そうですねー……って、え!? 余計嫌ですよ!」
男「やれやれ、わがままな奴だ」
影女「ううー……あれ? 男さん何か聴こえません?」
男「これは…歌か、なかなかの美声だな」
影女「あっちからですねー、行ってみます?」
男「それはいいけど、結構な妖気を感じるぞ」
影女「はっ! まさか山姫!?」
52 = 1 :
男「山姫?」
影女「血を吸って人を死に至らしめる妖怪ですよー! 帰りましょう!」
男「へえー、危険なタイプの妖怪なのか」
影女「美人な見た目に騙されてちゅーちゅーされちゃうんですよ!」
男「ほお、それは一目見ておきたいな」
影女「や、やめましょうよー、死んじゃいますよー!」
男「美人と聞いて帰る奴は男じゃねぇな」
影女「すけべー!」
男「大丈夫大丈夫、俺酒呑童子と飲み比べして勝った男だぜ?」
影女「お酒の強さじゃないですかー! ていうか未成年飲酒だめですよー!」
53 = 37 :
最高だもっとやれ
54 = 1 :
男「あの小屋の中から聴こえるな」
影女「ほんとに行くんですかぁ、やめましょうよぉ」
男「泣くなよ、仮にも妖怪だろ」
影女「妖怪だって泣いたり笑ったりしますよぅ」
男「そりゃそうか、嫌なら先帰ってたら?」
影女「男さんが死んじゃうのが嫌なんですよー! うわーん!」
男「……しゃあない、帰るか。腹減ったしな」
影女「男さん…」
山姫「何してるのあなたたち」
影女「ふぎゃー!!」
55 = 1 :
男「おーっと美人のお姉さん、俺の血は吸わせないぜ?」シュッシュ
山姫「別に血を吸いはしないわよ」
男「そうですか」スッ
影女「警戒とくの早いですよ! 吸われちゃいますよ!」
山姫「だから血は吸わないって…精力は吸うけど」
影女「ぎゃー! 男さんは吸わせませんー!」
山姫「あら、彼女?」
男「同居人です」
影女「男さん帰りましょう!」グイグイ
山姫「またきてねー」影女「きません!」
56 = 37 :
かわいい
57 = 1 :
それではここから前回と変えていきます
具体的にはエピソードの入れ替え、加筆修正です
とりあえずここまでで全体の3分の1程度なので
もうしばらくお付き合いお願いします
これまでの支援感謝です
59 = 10 :
60 = 1 :
61 = 1 :
【七人ミサキ】
男「バイザウェーイ、バイザウェーイ」
影女「なんですかー、男さん」
男「暑くない?」
影女「そういえば夏が近いですねー。えへへ、暑いって感覚もはじめてです」
男「海へ行こう」
影女「海!? 海見たことないです!」
男「よっしよっし、じゃあ見に行こう」
影女「わーい!」
男「泳ぐのにはまだ早いから、下見と考えよう」
影女「えへへ、えへへ、海かー」
62 = 1 :
男「ほい到着」
影女「すごーい!! 男さん! 水! 水がいっぱいですよ!」
男「海は広いな大きいな」
影女「ですねー! わー」
男「海開きはまだだから、思った通り人いないな」
影女「そうですねー」
男「……んん? なんぞこの霊気は」
影女「どうしました?」
男「いや、なんか怨霊が…」
影女「ええー!? なんでですかー!」
64 = 1 :
男「あそこに七人の霊がいる」
影女「七人って、七人童子!?」
男「いや、ありゃ七人ミサキだな」
影女「ミサキ?」
男「水辺に現れる霊だ。見た人間は高熱を出し、死ぬ」
影女「ええー!? いやですわたし死にたくないです!」
男「お前は妖怪だろ。人間が死んだら一人成仏し、死んだ人間がそいつの代わりになるらしい」
影女「やだー! 男さん死なないでー!」
男「あーあーうるさい、大丈夫だから」
影女「本当ですか…?」
65 :
そろそろ俺が最後に見たシーンに追いつくな
第一部完だっけ
66 :
とりあえず支援だ!
67 = 1 :
男「俺くらい霊力が高ければな。…お前は知らんが」
影女「え、でもわたし妖怪だからって…」
男「今のお前は人間並みの妖力だぜ?」
影女「ぎゃー! 死にたくないー!」
男「お前とはここまでだな。…嫌いじゃなかったぜ」
影女「やだやだやだ! 男さん何とかして下さい!」
男(俺と一緒にいる時点で大丈夫なんだが、面白そうだしもうちょっと黙っておこう)
男「いやー、俺でも倒せるかどうか…」
影女「そ、そんな…、う、うう、うううう」
男「ああごめんごめん嘘だからマジ泣きすんなって」
68 = 1 :
【濡女子】
影女「えぐえぐ」
男「ほらほら、泣くと美人が台無しだぞ」
影女「……ばか」
男「ごめんごめん。じゃ、帰るか?」
影女「うん…」ギュッ
男「うっ…。ほ、ほらちゃんと前向いてあるk……」
影女「どうしました?」
男「びしょぬれの女が目の前にいる件について」
影女「え?」
男「しかも透けてr」影女「見ちゃだめー!」
69 = 1 :
?「……」ニコッ
男「?」ニコッ
影女「! だめです男さん! この女性は濡女子という妖怪で笑い返すと――!」
濡女子「……ぽっ」
男「なぜ顔を赤らめる?」
濡女子「結婚、して」
影女「ぎゃー!」
男「初対面でプロポーズとは、なかなかアグレッシブなお方ですな」
濡女子「それほどでも、ないよ」
影女「結婚なんて認めませんからね!!」
70 = 1 :
男「しかし笑い返すだけど結婚とは」
影女「濡女子は笑い返した相手に一生取り憑く妖怪なんです…」
男「なんと、人生20年目にして早くも伴侶が」
影女「でーきーまーせーんー!」
男「そこまで否定せんでも」
影女「いつもの様に追っ払ってくださいよー」
男「ふむ」
濡女子「迷惑は、かけない。家事も、できる」
男「影女より出来る子じゃないか。影っち代わりにここで濡女子やる?」
影女「うわーん!」
71 = 65 :
どうでもいいけど濡女子と腐女子って似て……気のせいだったわ
72 = 1 :
影女「ぐるるる!」
男「こらこら、威嚇しない威嚇しない。いいじゃないか、家政婦欲しかったんだ」
影女「…それだけですか?」
男「それだけとは?」
影女「そ、それは……い、いちゃいちゃ…とか…、ちゅ、ちゅっちゅ…とか…」
男「え、なに? よく聞こえないんだが」
影女「なんでもないです!」
濡女子「家族が、増えるよ」
男「やったね濡れっち!」
影女「おいやめろ」
73 = 1 :
【菷神】
男「さて、濡女子が住むことになってとりあえず一夜を明かしたわけですが」
影女「そーですねー」
男「身体もすでに濡れてない彼女ですが濡女子です」
影女「そーですねー。……私も影じゃない影女です」
濡女子「存在、意義が」
男「まあ濡女子の本質は取り憑くところにあるそうだし、いいんじゃないか?」
影女「私の本質は影なんですけど! このままじゃ私ちょっと妖力のある人間です! このままでいいですが!」
男「いやいや、世の中には押し掛け女房な影女もいるらしいぜ?」
影女「女房なんて! そんな! まだ早いですよ!」
濡女子「伴侶は、わたし」影女「ちがいます!」
74 = 1 :
男「家政婦とか言ったけど、やっぱ家事とか分担した方がいいと思うんだ」
濡女子「わたし一人でも、だいじょぶ」
男「ノンノン、同じ家に暮らす者同士助け合っていこうぜ」
影女「むー、なんか濡女子さんには優しいですね」
男「そんなことない、影っちのことも大切に思ってるぜ」
影女「~~~~!! へ、へー、そうなんですかー、へー……えへへ」
男「で、家事分担なんだが基本俺と、濡女子+影女で行きたいと思う」
濡女子「わたしと、影女がペア?」
男「影女は影から出たばっかでまともに家事とかしたことないからな」
影女「濡女子さんに教えてもらえということですね」
75 = 1 :
男「箒神?」
影女「産神の一種です。掃き出す、ということで出産の神様とかも言われてます」
濡女子「妊婦さんの、お腹をこれでさすると、いい」サワサワ
影女「って何自分のお腹さすってるんですか! はっ!? まさか男さん昨晩!?」
男「へいへい影っち、箒は人を殴る道具じゃないぜ?」
影女「卑猥です! えっちです! えっちっちです!」
濡女子「冗談、だよ」
影女「まあ知ってますが」
男「おい」
影女「とりあえずこの箒はいつか来る日のためにとっておきましょう」男「?」
76 :
ノリとか設定とか含めて奇異太郎を丸々パクったような感じだな、支援
77 = 1 :
ごめん、>>74と>>75の間抜けたからコレはさんでください
男「箱入り娘ならぬ影入り娘のお前には丁度いいだろ」
濡女子「ちゃんと、教える」
男「とりあえず、炊事洗濯、そして掃除の分け方でやるとして」
影女「いずれは炊事、洗濯、掃除に分けられるようにですね!」
男「そうだな、今日は俺が炊事洗濯するから二人は掃除を頼む」
影女「それならわたしもできます!」
濡女子「箒貸して、もらうね」
男「元々家にあったもので良ければ」
濡女子「どう、も。……この、箒」
影女「あー、かすかに妖力を感じると思ったらやっぱり箒神ですか」
78 = 1 :
【座敷童子】
濡女子「男、さん」
男「ん? どうした濡女子…」
影女「男さんやばい! やばいですよ!」
男「何がやばいんだ、掃除しようとしたら物壊したとかだと怒るぞ」
影女「違いますよ! 掃除してたら妖怪が出てきました!」
男「そうか…俺今ケパランと遊んでるからお前たちで何とかしてくれ」
影女「何とかするも何も、放っておいていい妖怪です!」
男「じゃあなんでそんなに焦ってるんだ」
濡女子「座敷、童子だった」
影女「レア妖怪です!」
79 = 1 :
男「レアも何も、俺は妖怪吸引体質だから割とよく見るぜ?」
影女「座敷童子は激レアですよ!?」
男「俺の実家にもいたよ。それに妖怪モノのSSではメジャーもいいところ…」
影女「なに訳わからないこと言ってるんですか!」
濡女子「今、縁側に、いるよ」
男「んー…。実家の座敷童子がクソ生意気だったから、あまり座敷童子に良い思い出ないんだよなー」
影女「つまり?」
男「会いたくない」
濡女子「可愛い、女の子」
男「座敷童子見てくる」影女「男さんのばかー!」
80 = 1 :
座敷童子「……」カチカチ
男「座敷童子が携帯でFXをしている件」
座敷童子「よお、ご無沙汰じゃな」
男「ていうか何でお前ここにいるの…実家にいるんじゃないの…」
座敷童子「お主について来たんじゃ、いや、憑いてきたというべきかの、かかっ」
男「え、いつから? いつからいたの?」
座敷童子「最初からじゃが、顕現したのは今日じゃ」
男「なんで今日」
座敷童子「わしは家に憑く物の怪じゃからの、憑くのに時間がかかったんじゃ」
影女「男さーん、知り合いですか?」
81 :
しえーん
82 = 1 :
男「まあ、知り合いというか、なんというか」
座敷童子「幼馴染みたいなもんじゃ、男が赤ん坊の頃から知っておる」
影女「むっ、幼馴染…」
濡女子「旧知の、仲」
座敷童子「かかっ、そう身構えるでないわ。わしは男のことなんかなーんとも思っとらん」
男「じゃあ憑いてくんなよ」
座敷童子「いやいや、友として気に入っておるぞ。ま、これからよろしく頼むわ」
男「はぁ…帰れっつっても言うこときかないんだろ? …金の面はまかせた」
座敷童子「おうおう、ほどよく稼いでやるわ」
濡女子「よろしく」影女「お願いします…」
83 :
FXで幸せを運ぶ座敷わらしか・・・
84 = 1 :
ヒロイン出そろったー
そして分量的に半分行ったと思われ
これまでの支援ありがとうございます
またしばらくお願いします
86 = 37 :
わらしーは安定だよね
87 = 1 :
【夜泣き石】
男「……くー」スヤスヤ
?「しくしくしくしく」
男「んあ?」
?「しくしくしくしく」
男「誰か泣いてるのか…? 影女? 濡女子? 座敷童子は…ないな」
影女「くかー」濡女子「すやすや」
男「寝てるし…ていうか他の部屋で寝ろと言ってるんだが。この二人は…」
男「しかし、この二人じゃないとすると誰だ? まさかマジで座敷童子?」
?「しくしくしくしく」
男「庭から聞こえるな…」
88 = 38 :
あれ?座敷わらし出てったら実家が大変なことに…
90 = 1 :
?「しくしくしくしく」
男「なんだ? 石が泣いているのか」
影女「夜泣き石じゃないですかぁ…」
男「起きたのか?」
影女「男さんが物音をたてるので」
男「俺は静かだったよ、泣き声で起きろよ」
影女「しかしこの庭に夜泣き石なんてあったんですねぇ」
男「そんでこいつどうしたら泣きやむの?」
影女「さあ? わたしはもう寝ますね…」スタスタ
夜泣き石「しくしくしくしく」
91 :
隙間女思い出した
気体
92 = 1 :
男「このままじゃうるさくて眠れないぞ…、影っちよく眠れるな…」
座敷童子「捨てに行きゃ良いじゃろ」
男「いたのか。捨てるってこんな夜中に…面倒だな、砕くか」
夜泣き石「うええええええええん!!」
男「うるさいうるさい! わかったから泣き止め!」
夜泣き石「しくしくしくしく」
男「困ったな…」
座敷童子「夜泣き石は朝になれば泣き止むぞ?」
男「待てるか、俺は眠い。とりあえず埋めよう」ザッザッ
夜泣き石「……ク……シク……」
94 = 1 :
男「そんなわけで朝だが、大学に行く前にケリをつける」
影女「どうするんですか?」
男「いや、昨日は眠くてわからんかったがこいつ妖怪っつーより霊だ」
影女「あー、石に霊が宿って妖怪化したらしいですしねー」
男「なら軽く成仏させるわ、俺妖力とか強いし」
影女「え、でも結構な念があって妖怪になったらしいですしそんな軽くって」
男「ちょろんぱ」ビュバッ
夜泣き石「アリガトウ……」
影女「えー!? 何がありがとうなの!? 何したの!?」
男「これで今日から安眠だn」影女「納得いかないですー!」
96 :
なぜかオナニーマスターを思い出した
98 = 1 :
【首かじり】
男「……すー」スヤスヤ
?「がじがじ」
男「痛いいい!?」
影女「んん…なんですかぁ?」濡女子「男…?」
男「首が、かじられてるんだが」
?「うまうま」
濡女子「首、かじり」影女「お、男さんから離れなさい!」
首かじり「ぺろぺろ」
男「おお、テクニシャン」
影女「きー!」濡女子「む」
99 = 93 :
首かじりで画像検索してちびりそうになった
100 = 1 :
男「今日こそ安眠できると思ったらこれか」
影女「なんなんですかあなた、なんなんですかあなた」
首かじり「いやー、いい男が住み始めたと聞いたのでぺろぺろしに」
濡女子「あなたは、死体の首をかじる、妖怪」
首かじり「ほら、そういう価値観ってもう古いから」
影女「まあ影じゃないわたしも人のことを言えませんが」
男「ばっかでー」
影女「あなたのせいですから! いやこのままでいいですが!」
男「まあとにもかくにもあまり首をかじられるのは困る」
首かじり「そっかー、残念」
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