元スレQB「シャワーでも浴びておいで」さやか「な、何…?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
101 = 1 :
さやか「言われなくてもわかってるよ!」
使い魔に斬りかかるさやか
まどか「さやかちゃん…!?」
ハコの魔女が新たに使い魔を多数召還
さやかは敵を数体斬り捨てると、すぐさま魔女の後ろに回り込んで打ち飛ばした
さやか「これでトドメだあああ!!」
魔女を叩き斬る
ハコの魔女が血しぶきを上げて消滅
結界が消えていく
QB(やっぱりさやかは典型的な突進型だ。小回りの効くタイプの魔女とは相性がいい
だけどそのくせ、力押しには滅法弱いだろう…
グリーフシードを自力で集めるには一工夫要る。どうしようか…)
まどか「…」
さやか「いやーごめんごめん、危機一髪ってとこだったね」
まどか「さやかちゃん…その格好…」
さやか「ん? あぁー! まぁ何て言うか、その…一応、前から決めてたことだし…?」
まどか「……」
102 = 1 :
さやか「だ、大丈夫だって! 初めてにしちゃあ上手くやったでしょ? あたし」
まどか「でも…」
近くで誰かの足音がした
まどかさやか「!?」
崩壊した倉庫の壁の向こうにほむらが立っている
QB「!!」
ほむら「…あなたは」
さやか「…フン、遅かったじゃない、転校生!」
さやかの後ろに隠れるキュゥべえ
ほむら(あいつの表情…)
QB(どうしよう…僕を見てる。よりによってまどかと一緒にいる時に来るなんて…)
ほむら(やっぱり、今までのインキュベーターとは何かが違うわ
やっていることは今までと変わらないけれど、本質的な所に別の何かを隠している
調べたほうがよさそうね。この時間軸で何が起きているのか)
さやか「…あんた、キュゥべえに何の恨みがあんのさ!」
103 = 10 :
さやさや
104 = 1 :
ほむら「…」
まどか「や、やめて…さやかちゃん。駄目だよ…喧嘩になっちゃうよ」
さやか「ごめん、まどかは黙ってて」
まどか「……」
さやか「何よ、転校生。あたしにグリーフシードを取られたのが気に食わない訳?
そんなに欲しけりゃあげるわよ」
ほむら「…」
さやか(駄目だ…本当ムカつく…! マミさんを見殺しにしたこいつだけは
どうしても許せない…! 今何か言われたら、殺しちゃうかもしれない…!)
ほむら「いいえ。魔法少女になってしまった以上、あなたにも必要なもの。奪い取ったりしない」
さやか「くっ…だったら何しに来たのさ! 何が言いたいの!?」
ほむら(あなたは何を言っても信じてくれなかった
真実を伝えようとしても聞く耳を持ってくれなかった)
さやか「黙ってジロジロ見てないで何とか言えよ!!」
ほむら(そして魔女になった…まどかの前で)
105 = 1 :
まどか「さやかちゃん!」
さやかにしがみつくまどか
さやか「ちょっと、何するのよまどか」
まどか「もうやめようよ…駄目だよ…喧嘩しないで…」
ほむら(もう、私も何て言えばいいのかわからない…どうするのが最善なのかわからないのよ
やっぱりあなたはこの時間軸でもまどかを苦しめるの?)
さやか「だって、まどか…! こいつは、こいつはあたし達の敵なんだよ…!?」
ほむら「…!」
ほむら(私が何をしても、あなたの運命が変わらないのなら…
いっそ、まどかの目の届かない所へ連れ去って、私の手で…)
まどか「敵なんかじゃないよ!」
さやか「どうしてそう言えるのさ!!」
まどか「ほむらちゃんは魔法少女でしょう…? それに同じクラスの友達だよ…?」
ほむら(まどか…)
まどか「ねぇほむらちゃん…そうだよね…?
ちゃんと話し合えば、私達仲良くできるよね…?」
106 = 10 :
ほむぅ……
107 = 1 :
さやか「信用できるもんか! こんな奴!!」
まどか「さやかちゃん!!」
ほむら(さやかの前では何を言っても無駄ね)
ほむら「今私の口から言えるのは…鹿目まどか、あなたは魔法少女になるべきではないということ」
まどか「ほむら…ちゃん…」
さやか「くっ…あんたに言われなくたって、まどかはあたしが戦わせない!
用が済んだらどこかへ行って。もうあんたの顔見たくないから」
ほむらが視線をキュゥべえに移す
QB「!」
ほむら「……」
QB(彼女は僕がどうしてもまどかと契約しなければいけないことを見抜いてるのか…?
『インキュベーター』の肉体が沢山あることを知ってくれてるのが唯一の救いだ
そのおかげで殺されずに済んでいる節がある…)
108 = 1 :
ほむら(問題はこいつをどうこうすることじゃないわ
ワルプルギスの夜を倒すまで、まどかを思い留まらせておくことが一番重要…
その為にはこいつの裏をかかなきゃいけない
全く新しいインキュベーターだとしたら、どんな話術を使うのか探りたいわね)
QB(彼女の目をごまかすのは僕には難しいだろう…
ただ、まどかの契約を止めようとするのには、必ず目的があるはずだ
その内情に沿う形でなら、妥協してくれる道があるかもしれない…)
ほむら(監視する? いえ…それはこいつにとって想定の範囲内
少なくとも、ここで会ったことで警戒し出すはず…多分ボロは出さないわ
それなら逆に、臆病な性質を信じて利用する? 待って…それこそ罠かもしれない)
109 = 10 :
ほむほむきゅべきゅべ
110 = 1 :
QB(だけど、これは果たして命を懸けるに値する取引だろうか…)
ほむら(とは言っても、タイムリミットは1週間と少し…
考えてる余裕はないわね。もう、やるしかない)
QB(制限時間は2週間…ここで引き下がったら勝ち目はなくなる
これも僕が殺して来た少女達の報いなんだろうか。もう、やるしかない…)
ほむら「キュゥべえ――」
QB「暁美ほむ――」
同時に切り出す2人
ほむら「…?」
QB「…!」
ほむら「…何かしら?」
QB「そ…その」
ほむら「…」
111 = 10 :
ほむほむ
113 :
千円カットの店かと
114 :
書き溜めしてるとはよく訓練されたss書きだ
115 :
書きためないとなりゆきになってgdる可能性が高いしな
116 = 61 :
よく考えてみたらアニメとかドラマで二人同時に喋るシーン無いよね
117 = 1 :
QB(でも、どう言えばいい…何が彼女の逆鱗に触れるんだ…?
そして、ほむらは何を言おうとしたんだ…?)
ほむら(何か企んでるわね。真っ向勝負では勝ち目がないことは自覚しているようだけれど)
QB(ダイレクトにまどかの話を出すのはまずい…わからないけど、危険な気がする
まずは外堀から埋めていくんだ…反撃の予兆が見えたら、その時は一旦撤退する…)
QB「君は、美樹さやかについてどう思う…?」
さやか「キュゥべえ…?」
ほむら(さやか…? 意外な切り口ね)
ほむら「質問の意図がわからないわ」
QB「嫌いなのかい…?」
ほむら(多分、これは本題ではない。当たり障りのない部分を突いて
さりげなく情報を引き出そうとしている…)
118 = 1 :
ほむら「馬鹿な真似さえしなければどうでもいい。そうでないなら、それなりの手を打つだけ」
QB(あくまで一切の情報を与えないつもりか…ほむらはどうやって僕のことを知ったんだ?)
ほむら「話はそれだけ?」
QB「…君からも聞こう。さっき何か言いかけたろう?」
ほむら(複雑な話になるかもしれないわね。真相を知っているのは私とこいつだけ
いずれにしても、まどか達の見ている前では何もできない)
ほむら「あなたと2人きりになりたい」
QB「…!」
まどか「ほむらちゃん、それって…」
さやか「ふざけんな! キュゥべえをどうするつもりよ!」
ほむらがさやかの視界から消えた
さやか「…!?」
ほむら「話をするだけよ」
さやかの背後で、片手にキュゥべえをぶら下げている
QB「な…!!」
119 :
読んでるよー
121 = 1 :
ほむら「大丈夫。こいつの安全は保証するわ。助け出そうなどとは考えないことね」
キュゥべえを肩に乗せて飛び立つ
まどか「ほむらちゃん!」
さやか「待ちなさいよ! ああ、くそ…!」
――キュゥべえは人気のない廃屋へ連れて行かれた
埃っぽい床の上に座らされる
QB(ここは…? …しまった、まずいぞ…弱みにつけ込む気だ…!)
ほむらは僕が怯えていることを知って――)
ほむら「いくつか聞きたいことがあるわ」
恐ろしく冷たい目つきでキュゥべえを見下ろす
QB「な…な、何…?」
QB(どうしよう…どうしよう! 拷問される…! 彼女は僕を憎んでると言っていた…
何を聞かれるんだろう…。駄目だ…、怖い…! 怖い…!!)
涙目になるキュゥべえ
ほむら「あなたにも答えやすいように、まずは簡単な質問から行くわ
あなたは、まだ鹿目まどかと契約するつもりなの?」
122 = 1 :
QB「…!!」
QB(一番嫌な質問だ…。『はい』と言えば邪魔者として始末される…
『いいえ』と言えばさっき一緒にいたことについて釈明を求められる…!
『魔女を探していたら偶然出会った』と言って、それを素直に信じてくれるのか…!?)
ほむら「…」
QB「そ…」
QB(……! 喋れない…!)
ほむら「…」
QB「あ…」
ダーン
ほむらが前触れもなく発砲した
キュゥべえの足元に弾痕がうがたれ、煙が上がった
QB「…!!」
ほむら「本当は傷つけたりしたくないのだけれど」
キュゥべえはほむらを見上げたまま声にならない声で泣いた
123 = 10 :
ほむほむ
124 = 1 :
ほむら「忠告を無視したわね」
QB「ひ……」
ほむら「わかっていたはずよ。痛い目に遭うって。それくらいの覚悟はあったのよね
私は前もってあなたに頼んだわ。まどかのことを諦めるように」
QB「ご……」
ほむら「それでもあなたはしつこくまどかに近づいた。それなら、もう――」
QB「ゆ……!」
ほむら「…?」
QB「ゆ…赦して……!」
ほむら(…何なの。一体何だというの、こいつ…)
キュゥべえは震えながら泣きじゃくっている
ほむら「…」
ほむら(…いけない。どうしたの…? こいつに同情しようとでもしたの?)
ほむら「何を怖がっているの? インキュベーター
あなたは殺されても何も問題ないはずでしょう?」
125 = 1 :
大きく首を振るキュゥべえ
QB「た、確かに…か、代わり…は、沢山…ある…けど、僕は…死にたくない…!」
泣き声が荒くなる
ほむら「『死にたくない』? そういうあなたはどれだけの魂を奪って来たの?
そんなあなたに生き続ける資格などあると思う?」
キュゥべえは倒れるようにうなだれた
QB「……ない…」
ほむら「…!」
QB「ないよ…わかってる…本当は……み、みん、な…こんな怖い、思いをして…
それでも…た、戦ってた、んだって…みんな…」
ほむら「…」
QB「僕のせい、だ…僕が、殺したんだ…! うぅ…!」
涙が床の埃と混ざる
ほむら(苦しそうな声…。さっきまでのは単なる『恐怖』から来る涙だった――)
QB「うわあああん――!」
ほむら(なのに、いつの間にか目の前の私のこと自体も忘れて、こんなに取り乱して…)
泣き叫ぶキュゥべえに尋問をためらう
126 = 10 :
ほむぅ……
127 :
きゅうべぇちゃんかわいいぺろぺろ
128 = 1 :
パラ…
ほむら「…?」
天井から細長い糸が何本か落ちるのが見えた
ほむら(蜘蛛の巣かしら…それにしては長すぎる…?)
ピシッ
それは床からも伸びて来た
ほむら(魔女――!)
続々と多量の糸が出現
あっという間にほむらの手足に強く絡みつく
カチャッ
持っていた拳銃が落ちた
ほむら(しまった…!!)
QB「!?」
景色が変わる
129 = 1 :
――魔女結界
縫いぐるみの姿をした使い魔が一面に涌いて出る
ほむら(拘束されたままでは手の打ちようがない…!)
QB(これは…魔女…!? どうしてこんな所に魔女が…!)
ほむら(…まさか、こいつが呼び出したの…?)
QB(僕は…助かったのか…? ほむらが動けないのなら、僕にとっては逃げ出すチャンス…)
ほむら(…いえ、そんなことができるとも思えない。きっと偶然だわ
今は勘ぐっている場合じゃない…!)
かろうじて、盾の中から口で拳銃を引き出し、左手に投げ移した
体を縛る糸の束に向けて発砲する
ドンドンドンドン
太い糸束の1つ、その中でもわずかな一部分だけが切れた
ほむら(くっ…! ただの銃弾では、水や砂のような『固体』としての性質の小さいものには
効き目が薄い…『糸』でも大量にある場合、同じことが言える…!)
糸がほむらの体を締め付ける
ほむら「うぅ…!」
130 = 1 :
QB(このままほむらが負けたら、僕は魔女と2人っきりだ…
だけど、この魔女は僕には攻撃して来なかった
それに使い魔達もただ輪を描いて歩いてばかり…
きっと魔女を和ませる役目を与えられているものだ)
ほむら(手榴弾なら解けるでしょうけれど…
この状態では私自身も爆発に巻き込まれてしまう…)
QB(ほむらが倒されてから、結界の中でさやかが助けに来るのを待つんだ…!)
ほむらに背を向けて走り出す
ほむら(あいつが逃げる…!)
QB(――待てよ…)
すぐに立ち止まった
QB(さやかをテレパシーでここへ案内したとして…
さやかは勝てるのか…? この『糸の魔女』に…)
空中に沢山の糸が集まって固まる
それはやがて人の形になり、魔女が現れた
顔全体に包帯を巻いている
QB(糸に対しては銃器より剣のほうが有効だろう…
だけど、さやか自身がほむらのように捕まってしまったら…?)
魔女が泣き叫ぶような声を上げてほむらに近付いていく
131 = 1 :
ほむら(…冷静にならないと。何もしなければ『ここで死ぬ』…)
盾から手榴弾を取り出す
ほむら(…大丈夫、根元から切ればこっちのもの…
縛られていても充分遠くへ投げられるわ…怪我で済む程度には…!)
QB(でも、ほむらなら…彼女なら、あの糸さえ解けば、きっと魔女を倒せる…!)
ほむらの方へ向き直り、猛然と走る
ほむら「え…?」
QB(糸口が掴めればいいけど…!)
キュゥべえはほむらの右腕に絡まった糸に噛み付いた
糸はびくともしない
代わりに、魔女本体がようやくキュゥべえに反応した
QB(この魔女、目が見えないんだ…糸は武器であると同時にセンサーでもあったんだ…!)
ほむらを縛っていた糸の一部が、キュゥべえを追い始めた
すかさず逃げるキュゥべえ
QB(やっぱり僕の力では歯が立たない…)
ほむら(今ので糸は少し減ったけれど――)
腕を力一杯引き寄せるほむら
132 = 10 :
ほむほむ
134 = 61 :
だめだもう、ほむほむはもっと優しくなって...
135 = 10 :
ほむほむ
137 :
穂村支援
138 = 1 :
ほむら(駄目だわ、まだ私の力ではとても解けない…
それにしても、あいつはどういうつもりなのかしら…)
追いついた糸束がキュゥべえの胴体に巻き付く
しかし、体が柔らかいおかげで即座に抜け出すことができた
QB(魔女は自分の結界というものをどの程度理解しているんだろう――)
キュゥべえは結界の中にあった巨大な机をよじ登った
糸が机の脚に巻き付いた
それから少し迷って、這い登るようにキュゥべえに迫っていく
QB(離れた位置からは見えたんだ…机の上に色んなものが置いてあるのが)
まもなく頂上にたどり着く
そこには裁縫用具が散らかっていた
QB(これを、ここから何とかして運び出す…!)
魔女の糸束がキュゥべえの尻尾の付け根を締め上げた
QB「…!」
引きずられながら耳の羽を巨大なハサミに引っ掛けるキュゥべえ
QB「重い…!!」
139 = 1 :
ハサミを道連れに机から転落する
尚もキュゥべえを放さずにいた糸束の上に、ハサミが開いたまま重なった
ドンッ
床に突き刺さり、糸を断ち切る
魔女は悲鳴を上げ、ほむらを手放してキュゥべえを壁に叩き付けた
QB「あうっ!」
キュゥべえが壁際に散乱していたクッションの山の中に落ちていく
ほむら(助かったわ――)
カチッ――
糸から解放され、時を止める
手榴弾を投げつけ、魔女の頭上に飛び上がり、ガソリンを振り撒いた
――時が動き出す
糸でできた魔女の体にガソリンが染み込む
手榴弾が本体に当たり、直後、爆発した
スタッ
ほむら「……」
140 :
ほむ
141 = 10 :
ほむほむ
142 = 120 :
ほむぅ
143 = 1 :
結界が消える
QB「……」
キュゥべえが目を閉じたままうずくまっている
ほむら(…まさかこいつに助けられるなんて)
QB「うぅ…」
うっすらと目を開ける
QB(結界がなくなってる…)
ほむら「…」
QB「…!」
QB(暁美ほむら…!)
ほむら(一度逃げようとしたのに、引き返して私を助けた…
騙そうとしているのなら、そんな回り道はしないはず…)
ほむら「…ひとまず、お礼を言わないといけないわね」
QB「お…お礼…?」
ほむら「ええ。助けてくれたお礼よ」
144 = 1 :
QB「さっきのはただ…君が死んでしまったら、僕も助からないと思ったからであって…」
ほむら「私があなたを殺すかもしれないとは思わなかったの?」
QB「結界が閉じたら、誰かが助けに来るまで出られない…
さやかを呼ぼうとも思ったけど、彼女はさっき契約したばかりで
今回みたいな複雑な魔女と会わせるのは不安だったから…」
ほむら(やっぱり今までの奴とは違う…『感情がある』としか思えない)
ほむら「あなたの名前は?」
QB「…? 僕の名前は、キュゥべえ…(知ってるはずじゃ…)」
ほむら「それはあなた個人の名前? それとも同じ生き物と共有している名前?」
QB「……」
ほむら「…」
QB「一個体としては、番号で呼ぶことは可能だけど…」
ほむら「…あなたは正直者のようね」
QB「……」
ほむらは変身を解いた
ほむら「さっきは泣かしたりしてごめんなさい」
145 = 1 :
QB「…泣き虫なんだ…」
ほむら「…あなたには、感情があるの?」
QB「……」
ほむら(何を考えているの…?)
QB「感情は、誰にでもあるんだよね…」
ほむら「…そうよ。私達人間は感情の生き物。物事を感じ取る媒体」
QB「人間は何の為に生きてるのかなぁ…」
ほむら「…少なくとも、あなた達に利用される為ではないはずよ」
QB「…本当はね、もう魔法少女とは関わりたくないんだ」
ほむら「…?」
QB「少女達の悲しい顔、見たくないんだよ…」
ほむら「……」
QB「君の言った通り、僕には感情がある…この個体だけ特別に…
これまで僕が見て来た世界では、感情というもの自体が、症例の少ない病気でしかなかった
僕自身もそう思ってる…。感情は病気だ。いつも苦しくて、苦しくて、本当に嫌になる…」
146 = 1 :
ほむら「魔法少女は、その苦しみが限界を超える時、魔女として生まれ変わる」
QB「…!」
ほむら「そんな残酷な運命を人に植え付けて回っているのがあなた」
QB「…知ってたんだ…」
ほむら「ええ」
QB「…憎まれて当然だ」
ほむら「わかってもらえたならいいわ。鹿目まどかには、もう構わないで」
歩き出すほむら
QB「…暁美ほむら」
ほむら「まだ何か?」
QB「…悔しいけど…それは約束できない」
ほむら「何ですって…」
QB「ほむら…君はなぜ、そこまでまどかを契約させたくないんだい…?」
ほむら「…あなたには関係のないことよ」
QB「僕は部外者じゃない…当事者だ」
147 = 10 :
ほむほむ
148 = 10 :
ほむ
149 :
ほむライス
150 = 1 :
ほむら「借りは作ってしまったけれど、どうしても譲らないつもりなら…
私は、あなたを敵と見なす」
QB「グリーフシードが目当てだと思ってた…
君は単にまどかの素質に気が付いてて、強すぎるライバルが現れるのを
恐れているだけだと思ってた…」
ほむら「…」
QB「だけど、根拠はないけど、本当は違うんじゃないかって、思い始めた…」
ほむら「興味本位で立ち入った質問をするべきじゃないわ」
QB「僕の目的を果たす為にも知っておきたいんだ…きっと君の協力が必要になるから…」
ほむら「論外ね」
QB「……」
ほむら「まどかを魔法少女にすることがあなたの目的なら、それを食い止めることが私の目的
条件も何もない。協力も妥協もしない。絶対に」
QB「…わかった」
ほむら「本音を言わせてもらうと、少し残念だわ…
命の恩人であるあなたと、これからも敵同士であり続けなければならないこと」
みんなの評価 : ★★★×6
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