元スレ岡部「まゆりに人質にされた……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 :
>>96
完全に一枚岩じゃねーか
102 = 96 :
まゆしぃが空気です…クスン
まゆりとオカリンの絡みをだな
103 = 1 :
紅莉栖「いいえ。ここがこの計画の上手いところよ」
紅莉栖「犯人はこのビルに来てすぐ、漆原さんと桐生さんがやって来る前に、
3階の岡部を運んで、このラボ、つまり、2階のシャワー室に隠しておいたの。
もちろん、そこにまゆりも隠れていたのは言うまでもないわ」
ルカ子「そっか……、だから……、3階に誰もいなかったんですね……!」
紅莉栖「犯人は、漆原さんと桐生さんがこのビルから出たのを確認して、
再び、岡部を3階に運んだ。まゆりも一緒になってね」
紅莉栖「元々、犯人は、どこか適当なタイミングで、誰かに3階を調べさせるつもりだった。
誰かに一度調べられば、その場所は、もう調べられることはない……。
3階は『もう調べたから』という先入観から来る、安全地帯になる」
フェイリス「中国の故事か何かに、それと似たような話があったニャ」
紅莉栖「そして、こんなことができたのは、ラボメンの中ではあなたひとりしかいないッ!」
――橋田ッ! あなたしかねッ!!」
ダル「――ッ!」ビクッ
105 :
>>104
まゆしぃのほうが強いから問題ない
106 = 1 :
ダル「ぼ、僕? 僕は何も関係ないよ」
紅莉栖「ヒントは、ミスターブラウンがくれたわ。
『街を隠れながら、あっち行ったりこっちに戻ったりしてる』
もし、この『街』を、『このビル』に置き換えたら……」
フェイリス「ニャるほど。フェイリスにも全部分かったニャ。
ルカニャンとモエニャンが3階を探したとき、ラボにいたのはダルニャンニャ」
フェイリス「それに、このビルの2階と3階を往復して人目を逃れていたとしたら、
秋葉中を探し回っても、目撃者を見つけられないのは当然ニャ!」
ダル「で、でも、僕がここにいたのは、たまたま、そう、たまたまルカ氏と
離ればなれになったからだよ?
僕は、ルカ氏とオカリンの家を探そうと――」
紅莉栖「ラッキーだったわね、橋田。
当初の計画では、街中で漆原さんをまく予定だったんでしょ?
そして、ここに戻ってくるつもりだった」
紅莉栖「あのとき、一番所在なさ気にしていたのは、漆原さんだったわ。
漆原さんが万が一にも、『このビルを探してみます』とか言い出さないように、
自分から言いだしてペアを組んだのよ」
紅莉栖「それから、思いがけずひとりになったあなたは、すぐにトリックを実行に移した。
いつ漆原さんが帰ってくるか、分からないからね」
107 :
バナナとから揚げしか食わないのにあの体力だからな
アニメ版では何故かその設定はオミットされたが
108 = 1 :
ダル「だ、だからって、僕が共犯なんてありえないお!
まゆ氏はオカリンを殺そうとしてる!」
紅莉栖「橋田、もう言い逃れはできないわ。
あなたの動機は、まゆりが証言してくれる筈よ」
ダル「ぐっ……!」
紅莉栖「さあ、どうなの、橋田ッ!」
ダル「……」
ダル「……すべて……牧瀬氏が言ったとおりだよ……」
フェイリス「ダルニャン……」
ルカ子「橋田さん……」
ダル「天才脳科学者の二つ名に偽りなし……。
これで、僕の望みも露と消えた……」
紅莉栖「さあ、フェイリスさん、漆原さん、私たちも3階に!」
フェイリス「そ、そうだニャ! キョーマが心配ニャ!」
ルカ子「はい、ついていきます!」
―fake END―
111 = 96 :
おかまゆは?
113 = 67 :
>>110
お前のせいでベトローサルの意味が気になって仕方ない。どうしてくれる
114 :
で、犯行目的は?
115 = 1 :
―8月8日 AM08:35 大檜山ビル3F―
紅莉栖「やっぱり、ここにいたのね、まゆり……!」
まゆり「あちゃー、今度はクリスちゃんにまで見つかっちゃった……」
紅莉栖「岡部はっ!?」
まゆり「……あっちだよ」
紅莉栖「奧ねッ!」ダッ
まゆり「はぁ……、まゆしぃは、ちょっぴりがっかりなのです……」
紅莉栖「岡部ッ!?」
岡部「じょ、助手か……」
紅莉栖「岡部……! ケガは大丈夫?」
鈴羽「心配ないよ、牧瀬紅莉栖。というか、その……」
萌郁「……」カタカカタカタッ
萌郁『傷ひとつないんだよ( ̄ー ̄;)』
紅莉栖「は?」
117 = 80 :
岡部ぇ・・きさま・・
118 = 1 :
紅莉栖「ちょっ、い、一体どういうこと!?」
岡部「いやぁ、話せば長くなるからな……。
まぁ、この俺が無事だったということでもう、良しとしようではないか……。
ファーハハハッァ↓……」
紅莉栖(いつもの痛い雰囲気が消えかかっている……?)
まゆり「ごめんねぇ~、みんな。
まさか、ここまでぼろぼろになるまで探してくれるなんて思わなくて……」
フェイリス「な、何がどうなってるニャ……?」
ダル「あれは……昨日の朝のことだったお……」
紅莉栖「う、うわぁ!? は、橋田、亡霊のように出てくるな!」
ダル「この一件は、いくつもの偶然が重なった、痛ましい出来事なんだ……」
鈴羽「……痛ましい」
ルカ子「出来事……?」
萌郁「……嫌な予感……」
119 = 1 :
―8月7日 AM09:25 大檜山ビル2F:未来ガジェット研究室――
まゆり「ねぇ、オカリン」
岡部「あ~? 何だ、まゆり」
まゆり「一回さぁ、人質交換しない?」
岡部「はぁ?」
まゆり「警察でね、一日署長とかあるでしょ?
それと同じように、オカリンがまゆしぃの人質になるのです!」
岡部「なんだそりゃ……」
まゆり「だめかな? 面白いと思ったんだけど……」
岡部「……ん~……、じゃあ、一日だけだぞ」
まゆり「やったぁ!」
岡部「そんなにはしゃぐことか」
まゆり「えへへ~、実は、こんなものを買ったのです」ゴソゴソ…パッ
岡部「『人質調教日記』」
121 :
ほ
122 = 1 :
岡部「通るか、こんなもんっ!」パシーンッ!
まゆり「ああっ! 叩きつけちゃだめだよっ!」
岡部「思いっきり凌辱BL本ではないか!」
まゆり「この本で、勉強したの。人質に人権はないんだって!」
岡部「あるわッ! 同人誌の内容を真に受けるなッ!」
まゆり「えー……」
岡部「『えー』じゃない」
まゆり「うー……」
岡部「『うー』でもない」
まゆり「じゃあ、こうしようよ、オカリン。雷ネットをして、勝ったら人質交換取り消し」
岡部「それは、もし負けたらどうなるのだ」
まゆり「もちろん、人質は続行で、そして、まゆしぃのお願いをひとつ叶える!」
岡部「思いっきり不平等だと思うのだが……」
岡部(ふっ……、まぁ、いいだろう。俺もフェイリスにさんざん鍛えられた身。
まゆりごときに土をつけられる筈がない)
124 :
>>123
何を言っているのか分からない
125 = 1 :
ダル「――などと考えたのが、すべての悲劇の始まりだった……」
紅莉栖「で、見事、負けたわけね」
ダル「ボロ負けってレベルじゃねーぞ、って感じだったな」
まゆり「フェイリスちゃんに、色々と教えてもらったから。ありがとう、フェイリスちゃん」
フェイリス「そ、それは、どういたしましてなのニャ……」
鈴羽「それで、どうなったの?」
まゆり「まゆしぃのお願いごとはね、小さいときから変わらないの。
ずっとずっと、オカリンと一緒にいることなのです」
紅莉栖「なッ!?」
まゆり「まだオカリンとまゆしぃが子どものときにね、オカリンが言ったの。
ずっと一緒にいたいなら、結婚すればいいんだぞ、って」
岡部「だがな……、そこで貴様が、『じゃあ、婚姻届でも役所に提出してきたらいんじゃね?』
などと火に油を注ぐからこんなことになったのだ! 聞いてるのか、ダル!」
ダル「リア充に対する、ささやかな復讐心……。きっと神様も許してくれる筈さ……」
萌郁(清々しい顔をしている……)
126 = 121 :
ほ
127 = 1 :
岡部「で、まぁ、ここからがさらに肝心なのだが……」
岡部「当然のように婚姻届を用意してきたまゆりを、俺はどうにかしなければならなかった。
おまけに、まゆりが解釈した人質ということで、
例の薄い本のように手足を縛られた上に猿ぐつわまでかまされた」
まゆり「だって、ダルくんが事細かに教えてくれるから……」
岡部「しかも、この男、『せっかくだから椎名姓にしたら』とまで言いやがった!」
紅莉栖「橋田ぁ~ッ!」
ダル「少し調子に乗った。今は反省している」
岡部「このままでは、岡部倫太郎が、椎名倫太郎になってしまう。
それだけは避けねばと思ったのだ」
フェイリス「そうか、『オカリンが死ぬ』というのは、岡部倫太郎という人間が
社会的に死亡する、という意味だったんだニャ~」
ルカ子「確かに、『オカリン』は死んでしまいますね」
萌郁「……シイリン……?」
128 :
貧乏姫「シーリン…」
129 = 1 :
岡部「俺は役所に行こうとするまゆりを死にものぐるいで止め、その甲斐あって、
一日待ってもらうことになった。で、まゆりが譲歩したのが――」
まゆり「明日の人質解放までに、みんながオカリンのことを見つけられたら、
婚姻届は提出しないってことにしたんだ~」
紅莉栖「な、なんで?」
まゆり「まゆしぃは頭を振り絞って考えたのです。オカリンが見つからない方法を。
でも、もしそれでも見つかったとしたら、それだけみんな、オカリンが
大好きで、頑張って見つけたってことでしょ?」
まゆり「それなら、まゆしぃだけがオカリンを一人占めしちゃいけないと思ったの」
まゆり「ダルくんにも協力してもらって……。あ、『サイリウム・セーバー』を
使って血が出てるように見せかけたのは、ダル君のアイデア。
その方が、みんな本気になるだろうから、って」
鈴羽「……」ポンポン
ダル「?」クルッ
鈴羽「滅ッ!」ゴッ
ダル「ぐはぁッ!」
130 = 96 :
おかまゆじゃないだと
131 :
>>128
ご飯あげるからお帰りください
132 = 1 :
紅莉栖「でも、それ以外は全部、まゆりが……?」
まゆり「ほとんど全部まゆしぃが考えたんだよ。
まゆしぃ、ちょっとだけ本気で頑張ったのです」
フェイリス「それにしても、えらく協力的だニャ、ダルニャン」
まゆり「ああ、それはね……」
ダル「ちょっ、まゆ氏、それは言わないでおこう」
まゆり「どうして?
……ダルくんからは、フェイリスちゃんの生コスで手を打とうって言われて」
鈴羽「一瞬千撃ッ!」
ダル「ぐふぅッ!」
ルカ子「あぁっ! 橋田さんが、橋田さんがボロ雑巾のようにっ!」
萌郁(……色々すごい……)
133 = 10 :
いつになったらおかまゆSSに会えるんだ
134 = 96 :
まゆしぃ世界線にいかないと
135 = 1 :
紅莉栖「まったく……とんだHENTAIね……」
フェイリス「さすがのフェイリスもドン引きなのニャ」
ダル「男には……無理と分かっていてもやらなければならないときがある……」キリッ
鈴羽「まだ足りないみたいだね」ゴキッゴキッ
ルカ子「でも、すごいなぁ……。まゆりちゃん、凶真さんと一緒にいたいって、
本気で願っていたんだね……」
ダル「アッー!」
まゆり「えへへ~」
紅莉栖「それにしても、まゆりがこんなに頭のキレる子だとは思わなかったわ。
……あ、もちろん、今まで悪かったとか思ってないわよ?」
まゆり「クリスちゃんに褒められると、すご~くうれしいのです」
フェイリス「そうニャ。ラボメン全員、完全に手玉に取られてたからニャ……」
まゆり「そんなに褒められると、まゆしぃは照れてしまいます……///」
136 = 44 :
クリスティーナ「さあまゆり、警察が外で待ってるわ」
138 = 1 :
萌郁「……」カタカタカタカタカタカカタカタッ
萌郁『もし、もう一度3階を調べてみようって誰かが言い出したら、
どうする気だったの?(・3・)』
まゆり「え~っと、一番始めに、ダルくんが窓を開けてたでしょ?
あれでね、ラボの中の会話を聞こえるようにしてもらったの。
もし、誰かが3階を調べようって言ったら、メールを送るつもりだったんだ」
萌郁「……メール……?」
まゆり「うん、文面はね~、『詰まっているようなので、ヒントをあげちゃいます。
まゆしぃは今、ホテルにオカリンと一緒にいます』とか……、
とにかく、ビルから目を逸らそうと考えていたのです」
フェイリス「まゆしぃは、キョーマのことになると、戦闘力が跳ね上がるニャ……。
まるでサイヤ人ニャ……」
まゆり「もう一生分の頭を使い果たしたような気がするよ~」
岡部「昔から、まゆりは変な所で頭の回転が速いのだ。びっくりするほど遅いかと思えば、
今回のように超まっちょしぃ化することもある」
139 :
どうでもいいけどまゆりはフェイリスのことをフェリスって呼ぶ
140 = 16 :
超まっちょしぃ化だと・・・?
いままゆしぃはまっちょしぃ状態なのか
最高じゃあないか
141 :
このまゆりならSERNに殴りこんでも余裕だな
142 :
今、頭の回転が早いからちゃんと名前で呼んでるんだろう
143 = 1 :
岡部「とにかく、助かったぞ助手……。お前の推理は全部聞こえていた」
紅莉栖「へっ?」
岡部「さっき、まゆりが言ってただろう。窓を見て見ろ」
紅莉栖「あ、開いてる……」
岡部「ダルを追いつめてゆく姿は、俺が昔、古畑なにがしという刑事の真似をして
調子づいていたときのことを思い出させた。
『――橋田ッ! あなたしかねッ!!』ビシィッ」
紅莉栖「ま、真似するな、この馬鹿!」
岡部「フフフゥ~、貴様も『逆転裁判』で証拠をつきつけるとき、『くらえっ!』とか
自分で言っちゃってたクチなのだろう? 分かる、分かるぞセレセブゥ~!」
紅莉栖「言うか! あとセレセブじゃないと言うとろうが!」
ルカ子「何だか、凶真さんもいつもどおりに戻ったみたいですね」
萌郁「……それが一番、岡部君らしい……」
まゆり「……ごめんね、クリスちゃん。
オカリンのために、すっごく一生懸命になってもらって……」
紅莉栖「まゆり……」
岡部「……」
146 = 1 :
まゆり「……」
岡部「まゆり……」
まゆり「みんなには、とっても迷惑をかけてしまったのです……」
岡部「気にするな。半分はフェイリスのコスに目がくらんだ、そこのHENTAIのせいだ」
まゆり「……」
岡部「それに、昨日から何度も言ってるが……」
まゆり「……?」
岡部「子どもの頃言ったことなぞ気にするな」
まゆり「どうして……?」
岡部「……結婚なんかしなくても……、俺たちはずっと一緒だ」
まゆり「オカリン……」
岡部「……お、お前は俺の人質なのだからなっ!」
まゆり「……うんっ!」
シュタインズ・ゲートSS『消失のベトローサル』 ―TRUE END―
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