元スレまどか「ほむらちゃんが泣いてる……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
101 :
ほむ
102 = 84 :
もしあるなら、ほむらと一緒に入れるかもしれない。
そうしたら自然と話すチャンスもあるし――
まどか「……あ、ないや」
ほむら「傘?」
まどか「うん……」
雨はよけいにきつくなっていて、とてもじゃないが傘無しでは帰れそうになかった。
どうしよう、と椅子に座り込むと、ほむらも同じように自分の席に腰を下ろした。
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「……傘が無いなら、暫く雨宿りするしかないと思うわ」
まどか「あ、そうだよね……」
まどか「……あの、ね。ほむらちゃん」
ほむら「なに?」
まどか「私も、その……一緒にいて、いいかな」
103 :
ほむーん
106 :
派手じゃないまどほむSSは新しいな
108 = 100 :
こういう雰囲気のSS好きだ
109 = 100 :
ほ
110 :
ほむら「……」ホムッ
驚いたように、ほむらはまどかを見た。
たじろぐまどかに、ほむらは小さく頷いてみせた。
声こそ出さないけれど、まどかはそれだけで満足して――嬉しくなった。
まどか「ありがと」
ほむら「……聞く必要もないのに」
まどか「え……でも、聞かなきゃほむらちゃんに迷惑かかるかもしれないから」
そんなことないのに、と聞こえた気がした。
けれど、聞き返してもほむらはそれっきり何も答えない。
だからまどかももう何も言わずに窓の外の雨の音に耳を傾ける。
112 = 110 :
ザア...
まどか「……」
ほむら「……」
ほむらと二人でいるとき、必ず一度は訪れる気がする、沈黙。
けれど今の沈黙は、いつもの重苦しいものではなく……温かい。
いつまでも浸っていたいような、そんな気分にさえなってしまう。
まどか「……雨、止まないね」
ほむら「そんなにすぐ止むものじゃないでしょ」
まどか「ん……そっか」
けれど、さすがに数分も経てば雨の音を聞くことにも飽きてしまう。
「暇だね」と呟けば、「えぇ」と返事。
まどか「(ほむらちゃん、面倒臭そうだけどちゃんと答えてくれるんだな……)」
まどか「何か、することあるかな」
113 = 47 :
ほむにゃん
114 = 110 :
そう言って、そっとほむらの様子を伺ってみる。
気が付かないうちに、ほむらは何かの教科書を広げているようだった。
まどか「……数学?」
ほむら「えぇ、宿題」
まどか「あ、そっか!今の時間にやればちょうどいいんだよね」
ほむら「そうね、時間の節約にもなるから……」
まどか「えっと……でも、私、わかんないんだ、数学」
ほむら「……私も苦手よ」
まどか「でもほむらちゃん、ちゃんと解けてるよ、いつも」
ほむら「あれは……そうだけど」
珍しく、曖昧に頷くほむら。
それからなにやら躊躇った後、「――一緒に、する?」
まどかは立ち上がると、ほむらの側に寄った。頷く間もなかった。嬉しくて。
116 = 85 :
面白い
117 = 71 :
俺も仲間に入れてくれよ~(マジキチスマイル)
118 = 80 :
>>84
これが終わったらあれの続き書いてくれてもいいのよ…?
119 :
前にも同じ様なまどほむとさや仁書いてた?
120 = 110 :
まどか「あの、ほむらちゃんがいいなら……邪魔にならないようにするから!」
ほむら「邪魔なんかじゃないわ。私もちょうど、わからないところがあったから……」
まどか「でも私、何もわからないよ?」
ほむら「……」
ほむら「二人で解けば、わかるかもしれないでしょ」
まどか「……うん、そうだね!」
『二人で解けば』
ほむらの言う『二人』という単語が、酷くまどかの気持ちを昂ぶらせる。
まどか「ここの机借りちゃおう」
クラスメートの椅子に座ると、まどかは早速持ってきた数学の教科書とノートを開けた。
数字ばかりに一瞬くらっとするも、すぐに気を引き締めなおす。
まどか「ほむらちゃん、ここ……」
ほむら「どこ?」
まどか「あ……机、遠いね」
ほむら「……引っ付ける?机」
121 = 110 :
>>119
一応、さやか「転校生って意外とモテるよねえ、女の子に」の別バージョンのつもりです
122 :
いい・・・
123 :
あまずっぺぇ…
124 :
あずまっぺぇ…
125 = 110 :
まどか「……う、ん」
小さな声で、頷いた。
嫌われてるんじゃないだろうか、なんて思っていたけれど。
たとえもし、嫌われていて今の時間だけこうしてくれている――だとしても。
まどかは今の時間が、素直に幸せだと思ってしまう。
今までほむらと話したって、ここまでの気持ちにはならなかった。
恋とは違う――違うと信じたいけれど。
まどか「(……どうしよう、嬉しいや)」
ほむらと普通の友達のように一緒にいられる。それだけで自然と口許がにやけてしまう。
まどかは椅子から立ち上がると、クラスメートの机を勝手に動かしてほむらの机に
引っ付けた。
まどか「あ、後でちゃんと元に戻しておかないとね」
ほむら「……えぇ」
照れ隠し。
何となく恥ずかしくて、まどかはそう言って笑った。
126 :
魔法少女の皆様方、魔獣との戦いの中どうお過ごしですか?
あなた方の魔力を私達の排泄物で回復出来るのは、とても素晴らしい仕組みですね。
あなた方が私達の排泄物を処理してくれるおかげで、私達は心置きなく呪いを撒き散らかすことが出来ます。
どうぞ私達の社会に来てください。呪いが大好きな人間が沢山います。
どうか私達の社会に来てください。あなた方の食べ物が沢山ありますよ。
私達がマスを掻いて放り出した呪いをどうかご賞味ください。
私達はあなた方、魔法少女を心から賞賛いたします。
128 = 22 :
早くキスしちゃえよもう
129 = 124 :
む
130 = 96 :
前のも良かったよ
131 = 100 :
もどかしい感じがたまらん
132 :
まどほむいいわぁ
133 :
安定のまどほむだわ、、、
もう、誰も居なくていいわ、、
134 = 110 :
ほむらは顔を逸らして頷いただけ。
でも、照れているように見えたのはきっと、気のせいじゃない。
まどか「(ほむらちゃんでも……照れるんだなあ)」
ほむら「どうかしたの?」
まどか「え、あ、ううん!」
思わず呆と見てしまっていたらしい。
慌てて首を振ると、まどかは椅子に座りなおした。
肩と肩がぶつかるほど近くに、ほむらがいる。
頬が自然と上気する。
折角なんとか意識しなくなっていたというのに、こんなに近くにいるとまた――
胸がドキドキと鼓動をたてはじめる。
まどか「(……ほむらちゃんに気付かれませんように)」
ベタにそんな願い事。
135 :
「その願いを聞き届けたよ」
不意に、耳に響く声。
気のせいかと思ってほむらの方を見ようとした途端、
突然胸が苦しくなる。
ほむら「……?!」
「君の願いはエントロピーを凌駕し、遂げられた。
暁美ほむらはこれから先、君の胸の鼓動に気づく事はないだろう
さぁ、受け取ると良い」
まどかの胸から、それが解き放たれる。
その光の向こうに見えたほむらの顔には、驚愕と、絶望がありありと浮かんでいた
136 = 6 :
別人かよあせった
137 = 75 :
ええええええええええええ
138 = 115 :
なんだ別人か
139 = 75 :
別人かよあせらせんなボケ
140 :
>>135
あまり調子に乗ってると円環の理に導くわよ
141 = 80 :
円環の理(笑)
142 = 110 :
>>135
ワロタwwwwww
143 = 110 :
けど、こんなこと考えてたらキュゥべえに契約って言われちゃうかな、と苦笑する。
まどか「(今ここにキュゥべえがいなくて良かった)」
そう思いながら一人で小さく笑っていると、視線を感じた。
「まどか」と。
名前を呼ばれる。
まどか「え!?」
どきんっと心臓が跳ね上がり、ばっと思わず勢いよく隣を見てしまった。
“鹿目まどか”ではなく、ただの“まどか”
まどか「(ほむらちゃんに、初めて名前だけで呼ばれた、ような……)」
それだけで心臓が早鐘を打つ。
なんてずるいんだろう、と思ってしまう。
144 = 103 :
まろかー
145 = 110 :
ほむら「……どうしたの?」
怪訝そうな表情をするほむらも――はっとそのことに気付いたらしく、
まどかからさりげなく顔を逸らした。
まどか「……へへっ、嬉しいな」
声に、出してみる。
ほむらの肩がぴくりと震えたのがわかった。
そんな姿に、どうしてか昨日の泣き顔が頭に浮かんで。
まどかは慌ててそれを打ち消した。
雨の音はまだ止む気配がない。
ほむらは暫くずっと俯いていた後。
ほむら「……私も」
147 = 140 :
ホムラチャン!!
148 :
こーい、ユリーフシードこーい
149 = 110 :
まどか「え?」
ほむら「私も、嬉し、かった」
ぼそり、と小さな声。
けれど、確かにほむらはそう言った。
それが何に対しての“嬉しかった”なのか、わからない。
名前を呼んでくれたと喜ぶまどかを見て嬉しかったのか、それとも今ここで一緒に居られることが
嬉しかったのか。
どちらにしても、まどかにとってはもっと嬉しい言葉であるのには変わり無い。
まどか「……ほむらちゃん」
どきん、どきん。
いつの間にかこの鼓動さえも心地良い。
まどか「……へへっ」
今度は照れ隠しでも何でもない。
本当に嬉しくて、この時間が楽しくて。
ほむらも小さく、笑い返してくれた。
◆
150 = 110 :
雨が止んだ。
けれど時間が時間で、夕方はとっくの昔に過ぎていて。
外はかなり暗かった。
まどか「……まさかこんな時間まで学校に残らなきゃいけないなんて」
ほむら「えぇ、そうね」
まどか「(……でも、残れてよかったな、ほむらちゃんと)」
まどか「それじゃあ、私」
ほむら「……」ホムッ
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「……家まで、送るわ」
まどか「えっ、でも……」
ほむら「……魔女に襲われたら、危ないから」
まどか「……う、うん」
みんなの評価 : ★★★×6
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