元スレまどか「ほむらちゃんが泣いてる……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
351 = 237 :
ほむライス
353 = 339 :
ところで続きはまだかいな
357 :
ほむら「……あ」
まどか「……ほ、むらちゃん」
開きっぱなしになっていた教室のドアの前。
ほむらが放心した様に立っていた。
まどか「……あの、これは」
慌ててほむらの机から離れる。
手が――名残惜しい。
まどか「別に、変な意味とかなくって!その……!」
いい言い訳が思い浮かばない。
焦って、おかしな言葉しか並ばない。
まどか「(今日、折角ほむらちゃんと初めて話したのに……こんなのって)」
まずは、謝らなきゃいけなかったのに。
それから昨日のように、ちゃんと話して。なのに。
まどか「……ごめん」
自分の机に置いてあった鞄を、引っ掴む。そのまま、固まっているほむらの横を
通り過ぎた。ほむらの横を通り抜けた瞬間、何か聞こえた気がした。
けど、立ち止まれなかった。恥ずかしくて居た堪れなくて。
358 = 357 :
またID変わってる……酉つけといたほうがいいのかな、>>1です
あといつのまにかaa祭りに変わっててワロタ
359 = 216 :
ほむほむはもっと自分の気持ちに正直になった方がいい
362 = 211 :
ほむほむはまどかのパンツ被ってもいいんだよ
363 = 350 :
このまどかにならパンツくださいって言っても断られないよ
364 = 339 :
このssは変態路線いらねぇ
365 = 357 :
―――――
―――――
一人で通いなれた道を走り抜ける。
誰とも一緒に帰らなくったって、一人で帰れるんだ、なんてことを思いながら。
涙を、我慢しながら。
やっとの思いで家に帰り着く。
まどかはそのまま自分の部屋にと直行しようと靴を脱ぎ捨てた。
けれど。
絢子「おかえり、まどか」
まどか「……ママ」
絢子「今日は早かったんだ、仕事」
まどか「パパとタツヤは?」
絢子「散歩に行ってるよ。ちょいっとその間、あたしに付き合ってくれない?」
367 = 357 :
――――― ――
リビング。
コップに、並々とオレンジジュースが注がれる。
外はもう、だいぶ暗くなっていた。
まどか「……ママ、いくら暗いからってこんな時間にお酒はよくないよ」
絢子「いいだろー?好きなんだから」
まどか「……」
絢子「なあ、まどか」
カラン
ジョッキに入った氷が溶けて小さく音をたてた。
まどかは小さく、身体を震わせる。
絢子「昨日から、碌に何も食って無いし家族と話してもないんだってな?」
まどか「……うん」
絢子「やっぱあれか?本当に春ってのが来たってか?」
まどか「ママ、飲みすぎ」
絢子「まだ半分も飲んでないっつーの」
まどか「瓶一本とっくに開けちゃってるでしょ」
368 :
ほむほむ
369 :
ほむむ
371 :
ほむぅ
373 = 357 :
絢子「ばれちゃったか」
まどか「……うん」
カランカラン
冷たくて清清しい音が、部屋に響く。
絢子「……ま、まじで何があったかなんて、聞いちゃいけねえのかもしんないけどさあ」
まどか「……」
絢子「誰か好きな子でも出来たんだな、そんな顔してる」
ぐいっと頭を引き寄せられる。
絢子の大きな手が、まどかの頭をゆっくり撫でる。
不意に、引っ込んだ涙がまた、零れそうになった。
絢子「相手は」
まどか「言わない」
絢子「どんな子」
まどか「……凄くいい子だよ」
374 :
ほむぅ・・・
375 = 357 :
絢子「そ、ならいいか」
まどか「……ママ?」
絢子「そりゃあ悪い子だったら許すわけにはいかねえけどさ、いい子ならいい」
まどか「……うん」
絢子「告白はしないのか」
まどか「……」
まどか「うん」
絢子「そうか」
まどか「どうしてか、聞かないの」
絢子「あぁ。あたしもそれくらいの年頃は随分と奥手だったからな」
まどか「……へへっ、信じられないや」
絢子「ま、まどかがその子とどんな関係になりたいかにもよるけど。場合によっちゃ
告らなきゃ始まらないこともあるからさ」
376 = 357 :
まどか「……うん」
絢子「まどかはその子とどんな関係になりたい?」
まどか「……友達」
絢子「恋人じゃなく?」
まどか「だって、そんなの……おかしいもん」
カラン、
また一つ、氷が溶けていく。
377 = 357 :
絢子「なら、その子に『友達になって』って言わなきゃいけないな」
まどか「……え?」
絢子「それだって、伝わらなきゃ始まらないだろ?」
まどか「……でも」
絢子「元々友達だったとしても、そうはっきり伝えると何か変わるものさ」
「たーだまあ」
玄関から、元気のいい声が響いてきた。
「少し買物に行って来たよ」という知久の声も。
絢子「……ま、最終的に決めるのはあんただけどね」
まどか「……うん」
◆
379 = 335 :
ほむらちゃほむほむ
381 = 357 :
まどか「(……結局私、宙ぶらりんだったのかな)」
ベッドに潜り込み、思う。
だから今日も結局何も出来ず、ほむらにも何も言えないまま。
心が、決まってない。
絢子に、そう言われた気がした。
どこか心の奥底で、まだほむらと友達ではなく、恋人として――一緒にいたいと、
そう思っている自分が、いた。
『そういうのっていけないもんね、同じ女の子ならさ』
それならいっそ。
まどか「(……大丈夫、友達として。明日、ちゃんとほむらちゃんに伝えよう)」
まどか「(それできっと、こんな気持ちもなくなっちゃえる)」
―――――
―――――
382 :
そろそろage進行しねえと落ちるぞ
384 = 335 :
ブル…?
386 :
あげルス
388 = 216 :
ホムラチャン!
389 :
時代は正にホムリッシュ
390 = 357 :
まどか「……さやかちゃん」
さやか「……」
翌日、いつもの場所に行くとちゃんとさやかと仁美の姿があった。
昨日喧嘩別れのようになってしまったことを思い出し、行き難かったまどかは
少しほっとした。
仁美「……大丈夫?」
まどか「え?」
仁美「またリボン」
まどか「あ、はは……」
慌ててずれたリボンをきちんと直す。
「これで可愛く見えるかな」といつもどおりの鹿目まどかを意識して。
「えぇ」と頷いた仁美の後に、それまで黙っていたさやかが口を開いた。
さやか「……あのさ、まどか」
391 :
この話の雰囲気たまらん
392 = 357 :
まどか「……さやかちゃん」
つい、身構えてしまう。
さやかもまどかも気まずくて目を合わせられない。
さやか「あたし、その……」
仁美「さやかさん、まどかさん。先に学校行っちゃいましょう」
それ以降言葉が出てこないらしいさやかに、仁美が助け舟を出す。
ちょうど、予鈴のチャイムが鳴りそうなところだった。
「うん」と、微妙な距離を保って三人は歩き出す。
まどか「……あ」
前を向くと、不意にすっかり見慣れてしまった後姿が目に入った。
つい、立ち止まる。
さやか「まどか?」
393 = 357 :
仁美もまどかの視線を辿って気付いたらしい。
「あ」と小さく声を上げてまどかを見た。
まどか「……」
さやか「……まどか」
大丈夫。
まどかは自分に言い聞かせた。
普段どおり、いつもどおり、話しかければいい。
それで、「前、突然驚かせちゃってごめんね」と謝って「でもまだ友達でいて欲しい」と
言ってしまえばいい。
まどか「二人とも、ごめん。ちょっと先に行って来てもいいかな」
きっと、このままじゃいけないから。
どうせならさっさとピリオドを打ったほうがいい。自分が滅茶苦茶になってしまう前に。
394 = 371 :
しえん
395 = 357 :
仁美「……わかりましたわ」
仁美が、頷いて。
まだ少し迷っているまどかの背中を、押してくれる。
さやかは何も言わなかった。けれど、何も聞かなかった。
まどか「……ごめんね」
まどかはもう一度謝ると、走り出した。
ほむらの背中に向かって。
治り掛けていた膝の傷がまた痛み出す。けれどそのまま。
まどか「……っほむら、ちゃん!」
あと数歩で追いつきそうになったとき――
名前を呼ぶ。ほむらが、振り向いた。
足が、縺れる。
まどか「わっ」
ほむら「……まどか!?」ホムッ
396 = 216 :
ホムッ
397 = 389 :
ホムムッ
398 :
ホムムムッ
399 = 350 :
ホムラチャン!
400 = 357 :
久しぶりに、名前を呼んでもらえた――
こんなときなのに、なぜかまどかはそんなバカみたいなことを考える。
嬉しいものは、嬉しいから。
まどか「……ったたた」
つい最近も、同じようなことがあった。
派手に転んだまどかの膝から、折角治り掛けていた瘡蓋が剥がれ、真っ赤な血が
流れ出ていた。
痛い。だけど。
ほむら「……大丈夫?」
まどか「……ほむらちゃん」
たぶん、血が流れてるからとか、そんなことじゃなく。
違う意味で、心臓がどくどくと高鳴っていた。
まどか「……えっと、たぶん、大丈夫」
立ち上がろうとする。
けれど、今度は両膝とも擦り剥いてしまったせいでふらついてしまった。
ほむらの手が、まどかの手を掴んだ。
まどか「……!」
みんなの評価 : ★★★×6
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