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元スレ杏子「くうかい?」
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が、それが致命傷にはならなったらしく、
「ギーッ!?ギギギーッ!?」
遣い魔が魔女のもとへ殺到する。
放っておけば、彼らは力を合わせて投槍を引き抜いてしまうだろう。
しかし杏子は背を向けると、大きく手を振ってみせた。
マミがテレパシーで応える。
「後は任せて」
「外したら承知しないからな」
「十八番よ?
これを仕損じたら、わたしは魔法少女を引退するわ」
その宣言からきっかり三秒後、
魔女の直径はあろうかという大きさの魔力砲弾が飛来し、
手下もろとも魔女を吹き飛ばした。
「ギーッ!?ギギギーッ!?」
遣い魔が魔女のもとへ殺到する。
放っておけば、彼らは力を合わせて投槍を引き抜いてしまうだろう。
しかし杏子は背を向けると、大きく手を振ってみせた。
マミがテレパシーで応える。
「後は任せて」
「外したら承知しないからな」
「十八番よ?
これを仕損じたら、わたしは魔法少女を引退するわ」
その宣言からきっかり三秒後、
魔女の直径はあろうかという大きさの魔力砲弾が飛来し、
手下もろとも魔女を吹き飛ばした。
「いつもながら馬鹿げた威力だな……って、おい、マミっ!」
「なあに?ここからでも、綺麗に止めをさせたことは一目瞭然よ」
「やり過ぎなんだよ、あんたは!
あたしの槍まで綺麗に吹っ飛んじまってるじゃねえか!」
「ふふ、ごめんなさい」
ほむらといい、マミといい、
こいつらの「ごめんなさい」には、ちっとも謝意がこもってない。
魔力で創り出した槍だ、また新しく創ることはできるが……。
「弁償だ。コンビニ寄って帰るぞ」
「またお菓子?
健康には気を遣ったほうがいいわよ。
野菜ジュースも一緒に買ってあげるから、飲みなさい」
「うるさいな。あんたはあたしの母親か?」
軽口を叩き合っているうちに、結界が薄れ、現実世界に戻ってくる。
「なあに?ここからでも、綺麗に止めをさせたことは一目瞭然よ」
「やり過ぎなんだよ、あんたは!
あたしの槍まで綺麗に吹っ飛んじまってるじゃねえか!」
「ふふ、ごめんなさい」
ほむらといい、マミといい、
こいつらの「ごめんなさい」には、ちっとも謝意がこもってない。
魔力で創り出した槍だ、また新しく創ることはできるが……。
「弁償だ。コンビニ寄って帰るぞ」
「またお菓子?
健康には気を遣ったほうがいいわよ。
野菜ジュースも一緒に買ってあげるから、飲みなさい」
「うるさいな。あんたはあたしの母親か?」
軽口を叩き合っているうちに、結界が薄れ、現実世界に戻ってくる。
結界の中での距離は、現実世界のそれに相当しない。
遙か後方にいたはずのマミは、
杏子から数メートル離れたところに立っていて、ほむらは――。
「そうしていると、二人ともとっても仲良しに見えるわよ?」
ニヤニヤと笑うマミ。
「バ、バカ言ってんじゃねえ」
繋いでいた手を離し、飛び退く杏子。
ほむらは、ふぅっ、と息を吐いて、変身を解いた。
「や、別にほむらのことを嫌ってるワケじゃないんだよ。
マミのヤツが変にからかうからさ……」
取り繕う杏子を意にも介さず、
ほむらは路地裏からメインストリートに続く階段に近づくと、
「戻っていなさい、と忠告したはずよ」
彼女が見上げる先には、西日に縁取られた二つのシルエットがあった。
遙か後方にいたはずのマミは、
杏子から数メートル離れたところに立っていて、ほむらは――。
「そうしていると、二人ともとっても仲良しに見えるわよ?」
ニヤニヤと笑うマミ。
「バ、バカ言ってんじゃねえ」
繋いでいた手を離し、飛び退く杏子。
ほむらは、ふぅっ、と息を吐いて、変身を解いた。
「や、別にほむらのことを嫌ってるワケじゃないんだよ。
マミのヤツが変にからかうからさ……」
取り繕う杏子を意にも介さず、
ほむらは路地裏からメインストリートに続く階段に近づくと、
「戻っていなさい、と忠告したはずよ」
彼女が見上げる先には、西日に縁取られた二つのシルエットがあった。
ほむ
ほむほむほむ
ほむほむほむほむほむほむほむほむ
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ
ほむ
ほむほむほむ
ほむほむほむほむほむほむほむほむ
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ
ほむ
また来てたのかよ、懲りない奴らだな、と杏子は冷めた視線を向ける。
ほむらは言った。
「一般人の出る幕じゃないわ。
魔女の危険は、あなたたちもよく分かっているはず。
もう着いてこないで」
「あたしたちは、あんたに着いていってるわけじゃない。
マミさんに着いていってるの!」
美樹さやかの声は、なぜか、あたしの琴線を震わせる。
名前を呼ばれたマミは、辛そうに顔を上げて言った。
「美樹さん、鹿目さん、よく聞いて。
魔法少女の体験学習は、もうお終いにしましょ」
ほむらは言った。
「一般人の出る幕じゃないわ。
魔女の危険は、あなたたちもよく分かっているはず。
もう着いてこないで」
「あたしたちは、あんたに着いていってるわけじゃない。
マミさんに着いていってるの!」
美樹さやかの声は、なぜか、あたしの琴線を震わせる。
名前を呼ばれたマミは、辛そうに顔を上げて言った。
「美樹さん、鹿目さん、よく聞いて。
魔法少女の体験学習は、もうお終いにしましょ」
この書き手さんの文章好きだ
よければ以前書いたものもあれば教えて欲しいです
よければ以前書いたものもあれば教えて欲しいです
「そんな……」
「それがあなたたちのためよ。
今なら、何も知らなかったフリをして、日常に戻れるわ。
魔女や魔法少女のことも、時間が経てば忘れられる」
「わたしたちに色んなことを教えてくれたのは、マミさんじゃないですか!」
マミは寂しい笑顔を浮かべて、
「わたしは、先輩風を吹かすには、まだ年紀が浅かったみたい。
わたしは自分でも驚くくらい、魔法少女のことを知らなかったの。
あなたたちを巻き込んだのは、軽率だったわ。
もしも今のわたしが、あの頃の二人に会っていたら、
絶対に魔法少女になることなんて、勧めなかったと思うから」
「それがあなたたちのためよ。
今なら、何も知らなかったフリをして、日常に戻れるわ。
魔女や魔法少女のことも、時間が経てば忘れられる」
「わたしたちに色んなことを教えてくれたのは、マミさんじゃないですか!」
マミは寂しい笑顔を浮かべて、
「わたしは、先輩風を吹かすには、まだ年紀が浅かったみたい。
わたしは自分でも驚くくらい、魔法少女のことを知らなかったの。
あなたたちを巻き込んだのは、軽率だったわ。
もしも今のわたしが、あの頃の二人に会っていたら、
絶対に魔法少女になることなんて、勧めなかったと思うから」
「……ッ」
さやかは踵を返して、雑踏の中に消えた。
「さやかちゃんっ!」
その後を追うまどか。
ほむらの目配せに、杏子は頷き、足に魔力を込める。
マミは言った。
「悪いわね、嫌な役目をあなたに押しつけて」
「ほむらが言うには、美樹さやかの説得には、あたしが一番の適任らしい。
それにあたし自身、あいつとは腹割って話したいと思ってたんだ。
……一石二鳥ってやつさ」
杏子は力強く地面を蹴りつけ、三角飛びの要領で、
小高いビルの屋上に降り立った。
さやかは踵を返して、雑踏の中に消えた。
「さやかちゃんっ!」
その後を追うまどか。
ほむらの目配せに、杏子は頷き、足に魔力を込める。
マミは言った。
「悪いわね、嫌な役目をあなたに押しつけて」
「ほむらが言うには、美樹さやかの説得には、あたしが一番の適任らしい。
それにあたし自身、あいつとは腹割って話したいと思ってたんだ。
……一石二鳥ってやつさ」
杏子は力強く地面を蹴りつけ、三角飛びの要領で、
小高いビルの屋上に降り立った。
細かいフィジカル・エンチャントは不得手だが、眉間を揉んで、視力を強化する。
だいたいの見当をつけて、雑踏に視線を這わせると、さやかはすぐに見つかった。
進行方向には見滝原市立総合病院がある。
「幼馴染み、ねえ」
杏子は馴染みのない言葉を口の中で転がすと、
ビルの屋上から屋上へと飛び移り、さやかの後を追った。
寝る
明日はこれても昼過ぎ
残ってますように
だいたいの見当をつけて、雑踏に視線を這わせると、さやかはすぐに見つかった。
進行方向には見滝原市立総合病院がある。
「幼馴染み、ねえ」
杏子は馴染みのない言葉を口の中で転がすと、
ビルの屋上から屋上へと飛び移り、さやかの後を追った。
寝る
明日はこれても昼過ぎ
残ってますように
杏子スレが最近立ってるけど、これって遊戯王の杏子でいいんだよね
>>384
そういえばいたなそんな奴ww
そういえばいたなそんな奴ww
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