私的良スレ書庫
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元スレ杏子「くうかい?」
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さやかって上條に告白しても振られる可能性が…
ループ3週目もゾンビだから身を引いてああなったんだろうか
ループ3週目もゾンビだから身を引いてああなったんだろうか
ほむほむ言ってるのバカにしてたんだけど最近調子が…ほ…ほむぅ
ほむら「…じゃあ、いってくるわ」
まどか「そんな……杏子ちゃんも死んじゃったのに、一人でなんて」
ほむら「だからよ」
ほむら「もうワルプルギスの夜を止められるのは私しかいないから」
まどか「そんな……杏子ちゃんも死んじゃったのに、一人でなんて」
ほむら「だからよ」
ほむら「もうワルプルギスの夜を止められるのは私しかいないから」
「これでいいんだろ、ほむら?」
「これで満足かしら、暁美さん?」
「そうね。その気持ちを確かめられただけでも、収穫があったと言えるかもしれない。
精々、今の言葉を忘れないようにしてね」
ほむらはモノクロの世界を見渡す。
荷重に耐えかねた薄氷のように、いたるところに罅が入りはじめていた。
やがてパリン、と涼しい音が鳴り響き、満点の夜空が顔を覗かせる。
「おっ、グリーフシードだ。
……って、あれだけ強かったんだから、落とさないほうが逆におかしいよな」
黒い結晶を拾いあげ、顔を綻ばせる杏子。
シャルロッテとエルザマリアが落としたものが二つ、
杏子が元々持っていたものが一つ、
合わせて三つのグリーフシードが、現在ほむらたちの手元にある。
残る魔女は雑魚ばかり。
ワルプルギスの夜には、万全のコンディションで臨むことができるだろう。
「これで満足かしら、暁美さん?」
「そうね。その気持ちを確かめられただけでも、収穫があったと言えるかもしれない。
精々、今の言葉を忘れないようにしてね」
ほむらはモノクロの世界を見渡す。
荷重に耐えかねた薄氷のように、いたるところに罅が入りはじめていた。
やがてパリン、と涼しい音が鳴り響き、満点の夜空が顔を覗かせる。
「おっ、グリーフシードだ。
……って、あれだけ強かったんだから、落とさないほうが逆におかしいよな」
黒い結晶を拾いあげ、顔を綻ばせる杏子。
シャルロッテとエルザマリアが落としたものが二つ、
杏子が元々持っていたものが一つ、
合わせて三つのグリーフシードが、現在ほむらたちの手元にある。
残る魔女は雑魚ばかり。
ワルプルギスの夜には、万全のコンディションで臨むことができるだろう。
このまま事が順調に進めば――、とほむらは胸を高鳴らせ、
目的を見失ってはダメよ、と己を叱咤する。
わたしの目的は、ワルプルギスの夜を倒すことじゃない。
わたしはそんなことのために、無限の回廊を歩んできたわけじゃない。
踵を返して、ほむらは言った。
「あなたたちは、先に帰っていて」
「なんでだい?
マミはともかく、あたしとあんたの帰る場所は同じじゃないか」
マミはいち早くほむらの意図に気づいたようで、
「行きましょ、佐倉さん。わたしたちはお邪魔みたい」
「お邪魔って何が……あぁ、そういうことか。夜の一人歩きは、危ないもんな」
杏子はほむらを一瞥すると、マミの背中を追いかけるように、深い闇の中へ身を投げた。
鉄筋から鉄筋へ飛び移る二人分の足音が響き、すぐに何も聞こえなくなる。
目的を見失ってはダメよ、と己を叱咤する。
わたしの目的は、ワルプルギスの夜を倒すことじゃない。
わたしはそんなことのために、無限の回廊を歩んできたわけじゃない。
踵を返して、ほむらは言った。
「あなたたちは、先に帰っていて」
「なんでだい?
マミはともかく、あたしとあんたの帰る場所は同じじゃないか」
マミはいち早くほむらの意図に気づいたようで、
「行きましょ、佐倉さん。わたしたちはお邪魔みたい」
「お邪魔って何が……あぁ、そういうことか。夜の一人歩きは、危ないもんな」
杏子はほむらを一瞥すると、マミの背中を追いかけるように、深い闇の中へ身を投げた。
鉄筋から鉄筋へ飛び移る二人分の足音が響き、すぐに何も聞こえなくなる。
ほむらの目線の先にはまどかがいた。
尖った言葉を予感し、びくりと身を竦ませた彼女に、ほむらは優しい声音で言った。
「家まで送るわ。行きましょう、鹿目さん」
◆◇◆◇
「さやかちゃんは、魔法少女になることを諦められたみたい。
上條くんの腕のことは、今はどうしようもないけど、
あたしの愛でいつか奇跡を起こしてみせる、だって。
さやかちゃん、すっごく真面目な顔でそんなこと言うんだもん。
わたし、思わず笑っちゃった」
「…………」
「こんなこと言ったら、さやかちゃんに怒られちゃうかもしれないけど、
わたしは、さやかちゃんが魔法少女にならなくて、本当に良かったって思うの。
もしも上條くんの腕が治って、それで二人が結ばれたとしても、
さやかちゃんはきっと、自分の体のことで悩み続けたと思うから……」
「…………」
尖った言葉を予感し、びくりと身を竦ませた彼女に、ほむらは優しい声音で言った。
「家まで送るわ。行きましょう、鹿目さん」
◆◇◆◇
「さやかちゃんは、魔法少女になることを諦められたみたい。
上條くんの腕のことは、今はどうしようもないけど、
あたしの愛でいつか奇跡を起こしてみせる、だって。
さやかちゃん、すっごく真面目な顔でそんなこと言うんだもん。
わたし、思わず笑っちゃった」
「…………」
「こんなこと言ったら、さやかちゃんに怒られちゃうかもしれないけど、
わたしは、さやかちゃんが魔法少女にならなくて、本当に良かったって思うの。
もしも上條くんの腕が治って、それで二人が結ばれたとしても、
さやかちゃんはきっと、自分の体のことで悩み続けたと思うから……」
「…………」
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