元スレ一夏「たとえ、この想いが届かなくても――」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
101 = 40 :
ブーーーーーーーーーーー
ブザーが館内に鳴り響き、幕が上がる。
『本日弟が童貞を卒業しました。』
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
俺?俺は妖精だよwwwwwww
あひゃひゃひゃひゃwwwww……………………………(´;ω;)
隣に弟の部屋あるんだよ…………
聞こえて来たんだ………………
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>1
お前も混ぜてもらえ
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
いつのまにか弟は兄を越す
102 = 40 :
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
まぁ、聞いてくれよ…………
弟隣でHしてる時に俺何してたと思う?
変 な プ ラ モ 作ってた……………
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
ここはプラモうp!
一夏「(やばい…これはやばい…絶対やばいってー!)」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
これ。
なにげに買ってから三ヶ月ほったらかしだった………
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>23
なんというチョイスwwwwwwwwwwwwwwwwwww
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
なにしてんのこれ
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>23
うはwww
103 = 40 :
「クスクス…」
「クスクス…」
一夏「(えっ?周りがうけてる…?)」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>23
なぜ買った
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
ちょwwwwwww
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>1
渡し場作ってうp
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>111
その前に彼女作れよ
104 = 40 :
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
彼女?そんなん作る暇あったら俺は農家造るわ!!!!!!!
彼女ほしいわ!!!!!
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>135
魂の叫びwwww
<「グスッ…」
<「…ウッウッ」
一夏「(みんな、同情してる…)」
105 = 40 :
353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
今からでも遅くない
農村へ行け、>>1
365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
一つ言わせてくれ………………
俺の家…………………………………
農 家 な ん だ…………
369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>366
驚愕の新事実wwwwwwwwwww
402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
弟はせっせと子供を作った
一方兄は村を作った
404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>402
兄の偉大さは異常
106 = 40 :
453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
ぬいぐるみ誰に貰ってるの?
455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>453
仕事場の女の子。
まぁ………農家の 娘 ですがね…………
459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>455
それフラグたってね?
<「ザワザワ…」
<「ザワザワ…」
<「ザワザワ…」
一夏「(ザワザワ…)」
107 = 40 :
492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
じゃあ>>500送る。
>>486気になる……多分ちょっと好きかも
500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
今度一緒に芋種植えしませんか
519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
返事きた
「ん?家は芋苗うえないよ?
かっちゃんとこうえるの?
手伝いにこいって事?」
家も芋うえません。
536 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
一緒に幸せな農業を営もう
541 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>536プロポーズに見えるwwww
送ってみる
109 = 40 :
597 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>1>>23ときて>>588
この結末を誰が予想できただろうかw
709 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
:/ _,. - 、\: _:
:/ / M ヽ_,. -‐''¨ ̄ ¨\:
:/ | _, -'´ _,. -―― |:
:/ >‐´ _,-'´ _ ノ:
:| / ∠ -‐''''彡≡ヽ /:
:| / r≡ ミヽ リィ,.--、'´:
:| / |リ ̄~'' 'ィt或アチl__:
:| / / リ, ---_,, ` ‐''"´¨ \: マンマミーア
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:ノ | `ヽ 二ノ |;;;;|:
:/ |- ,,__ __ /;;r'!:
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:|  ̄) トェェェェェェイ /:
:\ | `'''''''/ /:
:\___,-、_ ヾ'zェェッ' /:
:`''――'''''-、_∪ /:
110 :
頑張ったねw
111 = 40 :
811 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
あー………涙でてきたwwww
なんだこれww
<「ウワァーーーーーン…」
<「クソッ!クソッ!」
―二ヶ月後―
74 : ◆1v62Y8KFbk
仕事終わりに彼女の家にいったんです。
でいつものようにご飯をお呼ばれになってたんです。
呑めない酒すすめられて少し気持ちよくなってたら彼女のお父さんが急に
明日からお前ら温泉行ってこい。
って意味不明な発言したんです。
<「エェー!」
<「それが世界の選択か…」
ブーーーーーーーー幕が下りる
112 = 40 :
一夏「終わった…」
『以上で第一部の上映を終了します。第二部は15分後からの開始となります。』
一夏「なっ、これ。二部構成かよ!?(……ラウラは?)」
ラウラ「グスッ…」
一夏「(な、泣いてる…)」
ラウラ「い、一夏。こんな顔など、あまり見ないでくれ。」グスッ
一夏「す、すまん。ど、どうする?第二部も見るか?」
ラウラ「もちろんだ!かっちゃんの幸せを見届ける!」キッ
一夏「そうか……そう…か。じゃあ、飲み物でも買ってくるよ。ラウラは何がいい?」
ラウラ「買ってきてくれるのか?では私はストレートティーがいい」
一夏「おっけーちょっと待っててくれ」
113 = 64 :
演劇かよ
115 :
懐かしすぎて涙出てきた
116 = 114 :
保守人員がたりん
117 = 48 :
俺がいるぞー!箒ー!結婚してくれー!
118 = 97 :
ごめんよ、またさるって
もうすぐ書き終わるから、DAT落ちない限り、寝落ちはしない
120 :
一夏といえば「うた∽かた」しか思いつかないぜ…
121 = 40 :
ブーーーーーーーー
『ただいまより、第二部を開始致します』
ラウラ「(一夏はまだだろうか…)」ソワソワ
一夏「悪い、遅くなっちまった。思ったよりも混んでた。はい、これストレートティー」
ラウラ「ありがとう。一夏」
一夏「ほら、始まるぞ」
225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
彼女は処女じゃないのか?
249 : ◆1v62Y8KFbk
>>225
処女です。初めての彼氏が俺みたいです
初めてVS初めてなんで余計に緊張
<「ナ、ナンダッテー!」
<「オイ、ふざけんな!」
122 = 40 :
ラウラ「(なっ!!『初めてVS初めて』、『処女』、『童貞』、『卒業』……まさか…)」
368 : ◆1v62Y8KFbk
ちなみに家族全員に童貞はばれてます…(;ω;)
覚悟きめます!!
ラウラ「まさか…『童貞』とは…」ソワソワ
396 : ◆1v62Y8KFbk
弟コンドーム投げていったwwww
ラウラ「(や、やはりっ!い、い、一夏っ!)」チラッ
一夏「」プイッ
ラウラ「(なぜだ!なぜ顔を背けるっ!まずい…まずいぞ…)」アセアセ
124 = 40 :
~15分後~
xxx: ◆1v62Y8KFbk
「キスしてもいい?」
「え?うん。」
「じゃあ…」
「あっ、待って。あの、あのね。初めてだから優しくしてほしいの…」
ラウラ「(あっ…あぁ…)」カァー
~10分後~
xxx: ◆1v62Y8KFbk
「んっ、あっ、あっ」
「はぁ、はぁ、くっ…」
「あっ、あっ…ねぇ、私幸せだよ?」
「はぁ、はぁ、お、俺も…大好きだよ」
ラウラ「…あ、あんなものが…あんなところに……」ボンッ
<「あぁ、また貴重な妖精が…」グスッ
<「はいはい。わろすわろす……わろ…す…」
<「…ウッ!…フゥー、落ち着け、まだ慌てるような歳じゃない」
125 :
たぶん18禁の映画を堂々とやる時代
126 = 40 :
~20分後~
xxx: ◆1v62Y8KFbk
そんなこんなで、みんなにはお世話になりました!
俺たちはこれからも仲良く一緒に、生きていこうと思います!
それでは!
<「幸せになー」
<「※」
<「目から変な汁が出てきた」
ブーーーーーーーー
『以上で本作品の上映を終了いたします。』
ラウラ「」ポォー
一夏「(や、やっぱり…)ラウラ、ラウラ!」
ラウラ「い、一夏。私は、一体…」
一夏「いや!思い出さなくていい!むしろ思い出さないでくれ。
ほら、終わっちまったぞ?さぁ、出よう」
ラウラ「う、うむ」
127 :
懐かしいな
128 = 40 :
――デパート・外
映画を観終わって、外へ出る。
デパートとは違う街の薫りが、両肺を満たしていく。
いつの間にか、街は夕焼けに照らされて茜色に染まっていた。
前にも見た景色。だが、前とは違って見えるのは気のせいだろうか?
それとも、本当に何かが変わってしまったのだろうか?
何が?…私が?
一夏「ふぅ、中々良い時間になったな。もう一か所ぐらい回れるけど、どこに行きたい?」
ラウラ「…公園…城址公園に行きたい」
一夏「城址公園?あぁ、城跡に立てた公園か。うん、行こう」
不思議と、考えるよりも先に言葉が出ていた
129 = 40 :
――城址公園
一夏「だいぶ久しぶりだな。ここへ来るのは」
ラウラ「前にも来たことがあるのか、一夏は?」
一夏「あぁ、でももうずっと昔だよ。ずっと小さかった頃のことだ」
ラウラ「そうか。あっ、一夏!クレープを食べよう。ほら、あそこにクレープ屋があるぞ」
一夏「すみませーん」
店主「はいよ、いらっしゃい。何にします?」
無精ヒゲにバンダナという風体の店主が頭を下げる。
ラウラ「ストロベートとブ、ブルーベリーだ」
店主は「おやっ?」という顔を一瞬見せたが、すぐに品物の用意に戻りラウラにクレープを渡した。
一夏「お、おいおい」
ラウラ「一夏はどっちがいい?」
131 = 40 :
一夏「ったく。んーそうだな、ブルーベリーかな」
二人は少しお店から離れたベンチに並んでかけると、クレープをはむっとかじった。
一夏「はむっ、おっ?これ、結構旨いな。」モグモグ
ラウラ「そ、そうだな。イチゴのクレープは、これが初めてだが、旨いと思うぞ」
一夏「(『イチゴのクレープは』?んじゃあ、他のクレープは食べたことがあるのか?
そう言えば、あの店員さんとも顔馴染みのようだったし…)」ウーン
ラウラ「い、一夏…」
一夏「ん?なんだ、ラウ――」
ぺろっ。――と、ラウラが一夏の唇を舐めた。
一夏「なっ、なぁっ、ななななっ!?」カァー
ラウラ「ソ、ソースがついていた…」カァー
一夏「だっ、だだっ、だだだからって、え、えぇぇ?」
133 = 40 :
ラウラ「そ、それに両手がふさがっている。」
そう言って、右手のクレープと左手の紙袋を持ちあげてみせる。
一夏「そ、そそそ、それなら言って――」
ラウラ「す、すぐに垂れ落ちそうだった」カァー
人間が完全に想定外の行為を受けたときに、取る行動などそうそう多いものではない。
そしてまた、これは一度や二度経験しただけで、落ち着いていられるものではない。
そう、行為を与える側も――
ラウラ「おっと」
今度はラウラの手にクレープがこぼれてしまう。
ラウラはそれを見つめて、そっと一夏の眼前に手を差し出してきた。
一夏「なっ、ど、どどうしたんだ?」
ラウラ「――舐めて」
一夏「はっ、はぁ!?」
またもラウラの突飛な発言に、胸の鼓動がうるさくなる。
ラウラ「嫌か?」
134 :
俺得すぎるw
135 = 40 :
ゆっくりと右手を一夏の口に近づける
一夏はまるで魔法にでもかかったかのように微動だにすることができず、ただ大きく目を見開いて、
ラウラの潤んだオッドアイと白地の頬というキャンパスを桃色に染めるラウラを見つけることしかできなかった。
それは官能的で、扇情的で、庇護欲をかきたて、異論を言わせないような――
一夏「はむっ…」
ラウラ「ひやぁ、、んっ…」
これが、ブドウとブルーベリーの違い
これが、ミックスベリーの力
シャルロットが言っていた『オマジナイ』をラウラは信じてもいいと思った
137 = 40 :
――夫婦の会話・帰宅の徒
一夏「……(き、気まずい…)」ドキドキ
ラウラ「……」
一夏「な、なぁ、ラウラ?」
ラウラ「ん?なんだ?一夏?」
一夏「さ、さっきはすまなかったな。
なんか自分でもよく分かんないぐらい、何も考えられなかった」
ラウラ「さっきの?あぁ、一夏が私の手についたクレープを舐め取ってくれたことか」カァー
一夏「あ、あぁ」アセアセ
ラウラ「気にするな。私が頼んだことだ。それに、私は嬉しかったぞ。
そ、その、なんだ、一夏の唇や舌が私の肌に触れた瞬間、電気が走ったように感じた。
あんな経験は初めてだった」
138 = 42 :
やばいwww
これはイイヨイイヨー
139 :
俺シャルロッ党だけど時代遅れな気がしてきた
140 :
一夏が想いを寄せてるのが誰なのかはっきりしてなかったけど
これはラウラルートで確定なの?
141 = 40 :
一夏「そ、そうか」
ラウラ「うむ。それに、今日は本当に多くの新しいことを経験できた。
一夏には感謝している。シャルロットの奴にも報告してやらねば」
一夏「シャルに?どうして?」
ラウラ「そもそも、今日の外出はシャルロットが言い出したことなのだ。
もっとも、あやつは最初から予定が入っていて、私だけを行かせるつもりだったようだが…」
一夏「そうだったのか…」
ラウラ「そしてあやつに言われたのだ。今の私は軍人である前にIS学園の生徒であると。
そして、学園の生徒であるのだから様々なものを見聞きして、
経験するしてもいいのではないかと。」
一夏「シャルがそんなことを…」
シャルがそんなことを言うことを、俺は意外と感じるべきなのか、
それとも、あいつらしいと感じるべきなのか
俺にはよく分からなかった
142 = 40 :
ふと一夏の前を歩いていたラウラが立ち止まり、はにかんだ笑顔を見せながらこう言う。
ラウラ「そして、その初めての経験を共にする相手が一夏、お前なら、私も幸せだろう、と」ニコッ
一夏「…ラウラ」
ラウラ「あやつの言ったことは正しかった。
今日、私が初めて体験したことは一夏が一緒にいなければ、価値のないことだった。
今日、私が初めての経験した感情は一夏が一緒にいなければ、起こり得ないものだった。」
一夏「……」
ラウラ「あ、あんな卑猥な映画まで見せられたのだからなっ」カァー
一夏「あっ…あれは、お前が…っ……まぁ、す、すまなかった」カァー
ラウラ「ふふん。――なぁ、知っているか、一夏?」
一夏「ん?」
ラウラ「人とは、体験した物事や経験した感情・価値観が折り重なって形成されるものだと聞く」
一夏「うん」
144 = 40 :
ラウラ「そして、私が今までに経験したそれらの中で、嬉しいと感じたことや悔しいと感じたこと、
忘れたくないと思った想いや、幸せ過ぎて怖いと思ったことのほとんどは、
ここに来てから得たものだ。
すべてが一夏やみんなが与えてくれた、私の宝物だ
わ、私が初めて唇を許したのも一夏で、私が初めて他人の唇に感じ入ったのも一夏だ」カァー
一夏「ラ…ウラ」ドキドキ
ラウラ「だが、その事実に気づいてから思ったのだ。
私は、今まで与えられた分の幸福をみんなに与えれているだろうかと。
私はみんなに、一夏に与えられた行為を受けて確かに幸せだ。
だが、みんなは、一夏は私の行為によって幸せになってくれているだろうかと
わ、私の想いは自分のためではなく、お前を含めたみんなを、幸せにできているだろうかと」
一夏「なっ…そんなの…当たり――」
ラウラ「本当に『当たり前か』?」
一夏「ッ……」
ラウラ「だから…だから、一夏。お前を幸せにするために、
せめて私は、私が感じられるであろう全ての初めての経験と感情をお前にやろう。
お前に私の全てをやろう。その代わり……その代わりに私はお前の全てをもらう」
145 = 40 :
一夏「(あぁ…こいつはこんなにも俺のことを――)」
ラウラ「決定事項だ。異論は――」
一夏「(異論は――)」
ラウラ「――認めるっ!」
一夏「(――認めない)…あれ?」
ラウラ「馬鹿者。言ったであろう。大事なのは、相手が幸せだと感じてくれることだ」クスッ
一夏「あ、あぁ、そうだな」クスッ
ラウラ「良かれと思って行った行為が、相手を、お前を苦しめては本末転倒だからな」
一夏「ラウラ…ありがとう」
ラウラ「ふふん。さぁ、帰ろう。あまりに遅いとみんなが変に勘繰ってしまうぞ?」
一夏「あぁ…うん、帰ろう。みんなが待ってる」
146 = 40 :
生まれた時から軍にいた。
軍に優秀だと認められることが全てだった。
他には、何もない。
親や身寄りはいなかった。
自分を他者と隔てるものは階級で、私と上官と部下しか私の世界には存在しなかった。
別段、寂しいとは思わなかった。
当然だ。暖かさという概念など経験したことがなかったからだ。
知らなければ、それはないのと同じだ。
世界中で何十万人が死に絶えようが、自分を取り巻く世界が平和ならば世界は平和だと感じられる。
きっと、それは人の持つ防衛本能の一種なのだ。
知らないから、苦しまない。
知らないから、生きられる。
それなのに――
147 = 40 :
――教官
貴女は酷いお方です。
苦しみのない世界だったのに。
母がいれば、貴女のように優しく、時に厳しい存在だったのでしょうか。
姉がいれば、貴女のように先を行き、私を教え導いてくれる存在だったのでしょうか。
知識として持ち合わせた「暖かさ」が初めて意味を持つ言葉になりました。
初めて抱いた、その気持ちを私は決して忘れはしません。
あぁ、それなのに…
貴女は、更なる幸福がこの世には存在することだけ教えて、私から去ってしまわれた。
148 = 97 :
よけよけ
149 = 40 :
私も貴女を恩返しをしたかった。貴女が私に与えてくれたように、
私も貴女に幸福だと思ってほしかった。
しかし、貴女の視線は私を捕らえてはいなかった。
貴方が捕らえていたのは一夏だけだった。
今思えば、私は一夏に嫉妬していたのかもしれません。
まるで、弟が生まれたために、母を奪われた長女のように。
醜く心が乱れたこともありました。
ですが、今では貴女の全てに感謝しております。
貴女がいたから、暖かさを知り
貴女がいたから、己の中の醜さを知り
貴女がいたから、それを制御する方法を知り、
貴女がいたから――
―― 人を愛することができました。
150 = 40 :
――寮・ラウラとシャルロットの部屋
シャル「ラウラ遅いなぁ~」グテー
―ガチャ
ラウラ「ただいま、シャルロット」
シャル「おかえ……か、可愛ぃ~」ワァー
ラウラ「そ、そうか?」
シャル「うん!凄くよく似合ってるよ!今日買った服だよね?」
ラウラ「うむ。一夏が選んでくれた。最初はこのような可愛らしい洋服が、
私などに似合うのか疑問だったが、か、可愛いと言ってくれて今では気に入っている」カァー
シャル「うんうん。一夏って見る目あるなぁ。ラウラには綺麗な服が似合うと思っていたけど、
そんな可愛い服も似合うんだね。ね?今日はどうだった?」
ラウラ「どうとは?」
シャル「もうっ!意地悪せずに教えてよ~楽しかった?」
みんなの評価 : ★★
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